探索的ポジショニング分析とは
商品のイメージを形容詞対で評価したデータを用い、形容詞で方角を規定した地図上に評価物(製品や競合他社)をプロットします。その地図上での空いたスペースは実質的に現行マーケットでのニッチを示唆し、そこを埋めるイメージを持った製品はニッチ市場に適合する可能性の高い製品となります。
何ができるか/ご利用想定シーン
- 消費者の潜在ニーズ、ニッチな製品ポジションを探す
- 成熟市場においては、提供側は消費者の視点や潜在ニーズを把握した上での提案型プロダクトアウトが必要となってきます。
- 概念地図上での空いたスペースは実質的に現行マーケットでのニッチを示唆し、そこを埋めるイメージを持った製品はニッチ市場に適合する可能性があります。(ただし意味のあるニッチか、不人気だからニッチになっているのかはマーケターの定性的判断となります。)
- 形容詞対を分析軸としますので、軸の意味と方向の解釈が明確です。また、商品とイメージを同一座標上でポジショニングできるので、両者を統一的に解釈することが可能です。
アウトプット例
- カップ麺におけるニッチ製品ポジション探索例
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- 下図はあるコンビニチェーン店におけるカップ麺8品(商品A~H)を、5つの形容詞対上にマッピングしたアウトプット例です 。
- 8品のちらばりを見ると、丸枠で囲った2つのスペースが空いているので現状ニッチとなっているようです。Aは、「手が込んだ」「珍しい」商品、Bは「男性向け」の「コッテリ味」でかつ、「大盛りタイプ」の商品を示唆しています。
- また、高い人気がある商品の類似商品を増やす、という事も考えられます。例えば商品Gの売り上げが大きければ、アッサリ味のシンプルな商品のバラエティを増やせば総合的な売り上げ向上につながるでしょう。
- 下図はあるコンビニチェーン店におけるカップ麺8品(商品A~H)を、5つの形容詞対上にマッピングしたアウトプット例です 。