飲食店がデリバリーを導入すれば、これまでリーチできなかったお客様に広く商品を届けることができます。この記事では、飲食店がUber Eats に出店するための登録方法や条件、受注のながれや管理ツールなどについてご紹介します。
この記事を書いた人

フードデリバリー領域を得意とするライター。注文者、配達員、店舗の各方面で実際にパートナー登録をし、フードデリバリー業界のフレッシュな情報を発信している。
Uber Eats 出店のメリット・デメリット

Uber Eats(ウーバーイーツ)へ出店すると、どんなメリットがあるのでしょうか? 逆に、デメリットはどんな点なのでしょうか。
・出店料、固定費がかからない
・遠方のお客様にもリーチできる
・リピーターを増やせる
・来店きっかけにつなげられる
・少ない必需品ではじめられる
・混雑時は一時休止できる
・混雑時は準備時間の延長ができる
・メニューや営業時間を変更できる
・売上分析や受注管理ができる
・キャンペーンを打てる
・閉店時の解約金や違約金がない
このように、Uber Eats に出店するメリットとデメリットは、それぞれにあります。店の現状をふまえて検討しましょう。
Uber Eats を始めて、だんだんと店が知られてくると、これまでよりは忙しくなるでしょう。オペレーションの効率化を見直すチャンスととらえるのも一つです。
Uber Eats 出店の条件

Uber Eats に加盟店登録する飲食店は、「レストランパートナー」といいます。レストランパートナーになるための条件は以下です。
- 営業許可証がある
- 週4日以上営業
- 1日3時間以上営業
- メニューは5品以上
5品以上のメニューには、ドリンクやトッピングなども含みます。
Uber Eats の出店エリア

Uber Eats(ウーバーイーツ)は47全都道府県でサービスを展開しています。ただし1つの県でもサービスを展開しているエリアと展開していないエリアがあります。
ご自身の店舗があるエリアがUber Eats のサービス圏内かをまず確認しましょう。Uber Eats の公式では、こちらのページで稼働都市を公開しています。
また、Uber Eats サービス圏内の都市の中でも、一部圏外のエリアがあり得るので、店舗の住所を入力して知れてみましょう。
各デリバリーのサービスエリア (参考)
ウーバーイーツ | 出前館 | ウォルト | メニュー | ![]() ロケットナウ |
| 47都道府県 | 47都道府県 | 26都道府県 | 33都道府県 | 東京都全域、神奈川・千葉・埼玉の一部 |
Uber Eats の店舗向けキャンペーン
Uber Eats(ウーバーイーツ)をこれから始める店舗に向けては、
登録料無料
というキャンペーンが実施されています。

本来ならUber Eats への店舗登録には50,000円(税込)の登録料がかかりますが、これが0円になるキャンペーンです。
しばらく継続しているキャンペーンですが、いつ終了するかはわからないので、Uber Eats への出店を検討している場合は、早めに登録を完了することをおすすめします。
Uber Eats 出店で必要なもの

Uber Eats(ウーバーイーツ)店舗出品にあたり、取り急ぎ必要なものは以下です。
- タブレット
- デリバリー容器、カトラリー、袋
- インターネット環境
Uber Eats での受注は、Uber Eats の管理アプリでおこないます。(記事内で説明)
このため、タブレットが必須です。自前のタブレットがない場合は、Uber Eats からレンタルできます。

Uber Eats 出店でかかる費用
Uber Eats(ウーバーイーツ)に店舗が出品するにあたりかかる費用は以下です。
- 登録料(50,000円)
- 写真撮影費用
- 手数料(35%+税)※出店後
2025年12月現在、Uber Eats の店舗登録料50,000円が0円になるキャンペーン中! 登録はこちらから。
それぞれの費用について説明していきます。
① 登録料
登録料(50,000円 税込)の内訳は、
- タブレットのレンタル費用
- その他の諸経費
です。
タブレットを店舗で用意できる場合は、レンタルの費用はかかりません。
(タブレットレンタル料は登録料50,000円に含まれるため、この登録料無料キャンペーン期間は、タブレットレンタル料はかかりません)
\ 2025年12月現在 /

お申込みはこちらのボタンから ▼
※キャンペーンは予告なしに終了する可能性があります。
② 写真撮影費用
Uber Eats に掲載する写真は自分で撮影もできますが、Uber Eats にお願いするお店も少なくありません。
お願いすると、Uber Eats が委託するプロのカメラマンが1時間 13,000円(税込)で撮影してくれます。写真は、TOP画面に出る店舗のメイン写真1枚と、商品の写真15枚(最大)です。
支払いは、Uber Eats 出店後に毎週の売上から差し引かれます(売上のあった週のみ)。

③ 手数料 ※出店後
一方、「手数料」は、Uber Eats に出店してからかかる費用です。注文を受けるごとに、Uber Eats へ支払う手数料が発生します。
手数料は、
売上の35%+税
です。
Uber Eats では基本的に、店舗側は手数料分を商品価格に上乗せして利益を出せるようにします。
一点、注意したいのが、手数料には消費税が加算されること。このため、実際に店舗がUber Eats に支払う手数料は、売上の35%×1.1=38.5% です。
店舗スタッフが配達する際の手数料
Uber Eats のプラットフォームを使いつつ、配達は店舗のスタッフがおこなう場合、手数料は15%+税です。
テイクアウトの手数料
テイクアウトの場合は、手数料は12%+税です。
フードデリバリー他社の手数料は?
出前館、Wolt、menu、ロケットナウも店舗側の手数料は同じく35%+税です。
Uber Eats と他社 費用を比較!
ウーバーイーツ | 出前館 | ウォルト | メニュー | ![]() ロケットナウ | |
| 登録料 | 50,000円 ※ 2025年12月現在キャンペーンにより無料 | なし | なし | 50,000円 ※ 2025年12月現在キャンペーンにより無料 | なし |
| 月額 費用 | なし | なし | なし | なし | なし |
| 手数料 | 35%+税 | 35%+税 | 35%+税 | 35%+税 | 最初の3か月:22%+税 その後: 35%+税 |
| 写真 撮影料 | 13,000円/15枚 | なし | なし | 23,000円/22枚 | なし |
| タブレットレンタル料 | 22,500円(税込) ※登録料に含む | 月額2,000円+税 | 〈Wifiモデル購入〉 19,000円+税 〈セルラーモデル購入〉 23,000円+税 | 15,000円(税込) | 最初の6か月間なし |
| クレジット利用手数料 | なし | 約3% | なし | 手数料に含む | なし |
| 振込手数料 | なし | 3万円未満:220円 3万円以上:440円 (三井住友は無料) | なし | 440円 | なし |
| 解約金 | なし | なし | なし | なし | なし |

\ スポーツ×飲食で収益UP ! /
Uber Eats 店舗登録の方法
Uber Eats(ウーバーイーツ)への出店を決めたら、まず、公式サイトからレストランパートナーの登録をします。

<Uber Eats の登録画面>
登録から開店にいたるまでのながれは、以下のとおりです。
- Uber Eats へアクセス
- 店舗情報を入力
- 業務提携タイプを選択
- メニュー一覧を提出
- 営業許可証番号を入力
- 電子契約書に署名
- メニュー写真をアップロード(または撮影予約 → 撮影)
- 銀行情報の証明書類を提出
- タブレット端末の設定
- 最終確認
- Uber Eats で営業スタート!
一連の手続きのあいだに、Uber Eats の営業担当者から電話やメールがきて、いろいろとサポートしてくれます。わからないことは質問しましょう。
\ 2025年12月現在 /

※キャンペーンは予告なしに終了する可能性があります。
Uber Eats 出店にかかる時間
Uber Eats に登録し、営業を開始するまでの期間は1か月を見ておけば十分でしょう。
申請書類に不備がなく、メニューの設定や写真の撮影などもスムーズにいくと、2週間で出店できるケースもあるようです。
ただし、年末年始や大型連休などをはさむと通常より時間がかかってしまうことあります。
Uber Eats 出店で使う2つのアプリ

Uber Eats に出店すると、お店は以下の2つの管理アプリを使用します。
1. Uber Eats オーダーズ
2. Uber Eats マネージャー
1. Uber Eats オーダーズ
タブレットにおとして、毎日の受注に使うアプリです。
お店が忙しいときに新規の注文をストップしたり、準備時間の延長、売切れの表示などもできます。万一トラブルの際には、このアプリからUber Eats のサポートに電話をすることも可能です。
Uber Eats 受注のながれ
- タブレットに通知がくる
- 注文番号、商品名、配達パートナ―の到着時間を確認
- 商品を準備する
- 準備完了ボタンを押す
- 配達パートナーが到着する
- 注文番号を照合して、商品を渡す
2. Uber Eats マネージャー
「Uner Eats オーダーズ」がおもに日々の受注に関するタスクを管理するのに対し、「Uber Eats マネージャー」はUber Eatsのビジネス全体を管理するためのアプリです。
週間や月間の注文数の確認、オフライン時間の確認、レビューへの返信、広告の作成、店頭ページの編集などがおこなえます。どちらかというとお店が落ち着いている時間帯にじっくり向き合うことが多いかもしれません。
なお、Uber Eats マネージャーにはWeb版もあり、こちらではより詳細な設定や売上の分析ができます。

Uber Eats 売上金の支払日

Uber Eats(ウーバーイーツ)の売上は、週単位で登録口座に支払われます。

前一週間分の売上分を、Uber Eats 側が月曜に送金します。その後銀行が処理をおこない、だいたい2~3日して登録口座に入金されるイメージです。送金のタイミングで、メールで支払い通知が届きます。
支払については、「〇〇円以上の売上があったときのみ」といった最低金額の条件はありません。また、過去の支払い状況は上記のUber Eats マネージャー上で確認可能です。
銀行への振込手数料はかかる?
売上が銀行口座へ振り込まれる際の手数料は、Uber Eats が負担してくれます。店舗が支払う必要はありません。
なお、他のフードデリバリーに関しては、出前館とmenuは、振込手数料は店舗の負担となります。(出前館は、三井住友銀行の場合、振込手数料は無料)
他のフードデリバリーの支払日は?
フードデリバリー他社の支払日もチェックしましょう。
![]() | ||||
| 水・木曜くらい (週1回) | 月初5営業日以内 (月1回) | 月初6営業日以内 (月1回) | 売上が5,000円を超えたタイミング (随時) | 毎月10日 (月1回) |
出前館、Wolt、ロケットナウの売上は月末締めです。menuは、売上が5,000円に達した時点で指定口座に振り込まれます。(6か月が過ぎると、5,000に達しなくても振り込まれます)

Uber Eats 店舗が売上を伸ばす施策

Uber Eats(ウーバーイーツ)で店舗が売上を伸ばすための施策にはどんなことがあるでしょう? 次の3つの目的を設定して考えていきます。
- 見つけてもらう
- 選んでもらう
- リピートしてもらう
① 見つけてもらう
Uber Eats で店舗が売上を伸ばすには、まずはUber Eats アプリ内で店舗を上位表示させて、ユーザーに見つけてもらうことが大切です。
そのためには…
・検索で引っかかるように店名にキーワードを入れる
✕「天使のほっぺ」
〇「天使のほっぺ|ふんわりパンケーキ専門店」
・最近注文が入った店が上位表示されやすいので、少額で1件でも注文が入るようにする。
例)ピークタイムに特価メニューを作る
例)広告を出す
例)1つ頼んだら1つ無料などのプロモーションを打つ
・動きがある店が上位表示されやすいので、メニューに変化をつける
例)季節限定メニューを出す
例)週替わりメニューを出す
また、SNSやホームページでUber Eatsの店舗ページをシェアしてまだ知らないユーザーに店を見つけてもらうことも売上アップにつながる道です。
② 選んでもらう
Uber Eats でユーザーに店舗を見つけてもらったら、さらには商品を選んで実際に注文してもらうことが重要。
そのためには…
・魅力的な写真を撮る
写真のよしあしは、Uber Eats での売上に大きく左右します。
例)斜め上45度が、多くの場合適切な角度
例)なるべく自然光、むりならライトを横か斜め横からあてて立体的に撮る
例)断面がきれいな商品は断面を効果的にアピール
例)油をはけでぬる、水を霧吹きするなど「てり」「つや」を出すのも◎
例)真上からの蛍光灯は避けるのが無難
・商品の数を増やす
商品の数が多いほうがユーザーの安心感につながります。カスタマイズやトッピングを充実させるのもよいでしょう。
・いきいきとした表現で商品を説明
擬音語や擬態語も効果的に使って、「食べてみたい!」と思わせる、しずる感のある商品説明を意識しましょう。
例)「皮面パリサクッ、中もっちり♪」「旨味たっぷりの肉汁がじゅわり」「心ほどけるまろやかな甘さ」etc
・メニューをわかりやすくカテゴリーで分ける
例)「店長のおすすめ」「当店の看板商品」「前菜」「スープ」「メイン」「ごはんもの」「パスタ」「デザート」etc
・セットメニューでお得感をアピール
とくに原価率が高くて利益が出にくい商品は、セットやカスタマイズを提案して注文価格を引き上げましょう。
✕「カレー」
〇「カレー₊サラダ₊ドリンク」
〇「カレー₊チーズ・ほうれん草トッピング」etc
③リピートしてもらう
Uber Eats の売上は、リピーターからの安定した注文にたよる部分は大きいです。リピーターを作り、その人たちを大切にすることは、Uber Eats の売上アップのために必須です。
そのためには…
・レビューに丁寧な返信をする
忙しい中わざわざレビューや星をくれるユーザーは貴重でありがたい存在。素直に感謝を伝え、改善点などの提示があれば真摯に検討しましょう。耳が痛いネガティブレビューこそ大切です。
・複数回レビューや星をくれるユーザーにお礼を伝える
例)割引クーポンを贈呈する
・ユーザーと対面できないぶん、人間味を伝える
例)器や袋に「Thank You!」「Have a nice day (^^)/」など手書きのメモを添える。
・Uber One ユーザーにむけてプロモーションを打つ
送料無料のUber One ユーザーは、お気に入り店舗のリピート率が高いです。
Uber Eats 店舗が営業で注意すること
Uber Eats(ウーバーイーツ)で店舗が営業するうえで注意することや覚えておくとよいことをまとめました。
商品の渡し間違えに注意
Uber Eats 配達員に間違えた商品を渡してしまわないように、注文番号を袋の外に貼るか記入しておきます。配達パートナーが到着したら、必ず注文番号の照合をおこないましょう。
複数のフードデリバリーを導入している場合は、他社の配達員に渡すことがないよう、こちらも注意が必要です。
梱包の工夫が大切
料理がこぼれたり崩れたりしないように、仕切りをつけたりしっかり固定するなど、梱包の工夫が大切です。商品の見た目のよさは注文者の満足度に直結するので、包材選びにも気を配るようにしましょう。
お客さんと直接コミュニケーションがとれない分、容器にメッセージを書いて感謝と伝えるなどの工夫をするお店もあります。
忙しいときは一時休止可能
店舗が忙しくてUber Eats に対応できないときは、タブレットで一時的に営業を休止することができます。
また、事前に設定していた準備時間を超えてしまいそう(調理に時間がかかりそう)なときは、準備時間の延長も可能です。
クレーム対応は原則、Uber Eatsがおこなう
商品が間違えて入っていた、商品の数が足りなかったなどのミスがあった際、注文者がUber Eats のサポートに連絡するシステムが整っています。
このため、いわゆるクレームのようなものも、原則としてUber Eats のサポートを通して店舗に入ってきます。
返金対応が必要な場合も、Uber Eats が店舗の代わりにおこなってくれるので、忙しい飲食店としては助かるでしょう。返金された分の金額は、その週の売上からマイナスされます。
注文者からのレビューに対応可能
上記のように注文者と直接やり取りする機会は少ないですが、注文者がレビューをつけてきた際、それに対して管理アプリから返信をできます。
よいレビューをくれたら感謝を、反対の場合は謝意を伝えられます。同時に割引オファーを送ることも可能です。店のファンになってもらう、リピーターになってもらうために、注文者の反応=レビューに真摯に応えることは大切です。
キャンセルはできるが難点も
やむをえず受注した商品を準備できない場合、キャンセルもできます。ただし、あまりにキャンセルが続くとお店の評価が下がったり、Uber Eats で上位掲載されなくなったりする可能性も否めません。
何かトラブルが発生した場合、やみくもにキャンセルするよりは、タブレットからUber Eats のサポートやお客様に連絡することが賢明。結果的にキャンセルを回避できることがあります。
困ったらサポートに相談
上記のようにトラブルがあれば、その場でサポートに電話できます。配達員との間で困りごとが起きた場合も同じです。また、急ぎの用件でなければ後からチャットやメールでもサポートに相談できます。
基本的にUber Eats は加盟店に伴走するシステムができているので、トラブルが未解決のまま放置されてしまう、ということなはいでしょう。

Uber Eats のプロモーションを打つ
Uber Eats のプロモーションとはキャンペーンのことです。注文者側がUber Eats を開いた時には「特典」として表示されます。
店舗側は、以下のようなプロモーションを打つことができます。
・対象商品の割引
・1つ頼むと1つ無料
・無料商品プレゼント
・商品割引
・ハッピーアワー
方法は簡単で、上記のUber Eats マネージャー(管理アプリ)から自分で設定できます。
週単位の設定で、予算も自分で決められるので、初めてプロモーションを打つ場合でもむりなくトライできます。注文者が注文をすると、店舗側の支払いが発生する仕組みです。
「Eats 厳選」になるには?

※ 2025年12月現在、Uber Eats アプリ上で「Eats 厳選」の文言がなく、メダルのバッジが緑→黒に変わっています。高評価店選定の仕組みが刷新されている可能性があり、現在確認中です。
注文する側としてUber Eats を見ていると、緑のメダルマークがついているお店があります。これが「Eats 厳選」のお店です。
過去90日の実績が優れていると、自動的に「Eats 厳選」のステータスが付与されます。
Eats 厳選の採択は、月に1回、Uber Eats がおこないます。その月が終わるとEats 厳選ステータスも終了しますが、何度でも採択される可能性があります。

\ 2025年12月現在 /

※キャンペーンは予告なしに終了する可能性があります。
Uber Eats 出店でビジネスチャンスを拡大
Uber Eats 出店にむけて、登録方法や条件、受注のながれや管理ツールなどを解説しました。Uber Eats に出店すれば、お店自慢の商品を、より多くのお客様に届けられるようになります。Uber Eats は加盟店へのサポートも手厚いので、ぜひ導入を検討してみてください。
![食事宅配 – LiPro[ライプロ]| あなたの「暮らし」の提案をする情報メディア](https://www.iid.co.jp/contents-meals/wp-content/uploads/2024/10/LiPro_logo_meals.jpg)



