「今の職場が辛いから転職したい」
「私でも転職できるかな」
など、転職できるかどうか不安を抱えている看護師さんも多いのではないでしょうか。
結論から申し上げると、看護師の転職市場は人手不足の状況が長年続いており、転職のハードルはそこまで高くありません。
ただし、収入や待遇などの条件がいい職場は競争率が高いため、希望通りの職場に転職したい方は入念な準備を行う必要があります。
とくに、転職がはじめてで何から始めれば良いかわからなかったり、仕事や家庭の事情で十分に準備ができなかったりと、転職に不安のある方ほどコツを押さえて転職活動を行っていくことが大切です。
そこで、この記事では転職経験のある元看護師の筆者が、看護師が転職を成功させるために必要な情報をご紹介します。
この記事を読むとわかること
- 看護師の転職事情
- 看護師におすすめの転職サイト
- 看護師転職サイトを利用するメリット・デメリット
- 看護師転職サイトの効果的な活用方法
- 看護師が転職を成功させるコツ
- 看護師転職サイト以外の転職方法
看護師の転職市場
転職を検討している方は、転職を決断する前に、看護師の転職市場を知っておく必要があります。なぜなら、市場全体の求人状況や各職場の求人倍率などのデータは、転職を成功させるための大切な情報になるから。
そこで以降では、以下2つのトピックスで看護師の転職市場を深掘りしていきます。
数値的な視点で転職の難易度や各施設の求人状況を把握して、転職の成功確率をあげていきましょう。
有効求人倍率は1.86倍!人手不足の状況は今も続いている
厚生労働省によると、最新の看護師の有効求人倍率は1.86倍であり、人手不足の状況は今なお続いていることがわかっています(厚生労働省:一般職業紹介状況(令和4年5月分),2022.)。
有効求人倍率とは「求職者1人あたりどのくらいの求人があるか」を示す値のことです。
ハローワークの情報(求人の数・仕事を探す人の数)をもとに算出されており、有効求人倍率が1を超える状況を「売り手市場」、1を下回る状況を「買い手市場」と呼びます。
看護師の有効求人倍率は1を超える状況が続いており、求職者は仕事を選べる立場にあるため、就職・転職活動がスムーズに進みやすくなっています。
看護師の有効求人倍率の推移は、以下の通りです。
〔出典〕厚生労働省:一般職業紹介状況(職業安定業務統計),2022を基に編集部作成
※有効求人倍率は、保健師や助産師を含む看護職全体かつパートを含む常用の数値です
新型コロナウイルス感染症の流行により、有効求人倍率の最高値・最小値・平均値は低下しましたが、それでも倍率が1を超える売り手市場であることに変わりはありません。
現場では看護師不足が持続しており、転職者には即戦力を求められることもあるでしょう。
また、新型コロナウイルス関連業務として、ワクチン関連の求人やコールセンター関連の求人が市場に出回っており、既存の型にハマらない働き方も広がっています。
職場によっては転職ハードルが一気に上がる
長らく人手不足の問題を抱える看護業界ですが、実は、一部の職場に応募が集中しています。
日本看護協会の調査によると、施設別求人倍率が1以上(=売り手市場)の施設は27施設中7施設にとどまっており、ほとんどの施設が求人倍率1を下回るという結果が出ています。
■施設形態別の求人倍率、求人数、求職者数
〔出典〕日本看護協会:2020(令和2)年度 ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人・就職に関する分析報告書,2021.p. 2
上記の結果を見る限り、次の施設は求人倍率が1以上であり、転職しやすい職場と判断して良いでしょう。
看護師が転職しやすい職場
- 訪問看護ステーション…3.26倍
- 病院(20~199床)…1.93倍
- 病院(200~499床)…1.58倍
- 介護老人福祉施設(特養)…1.15倍
- 病院(500床以上)…1.06倍
- 介護老人保健施設…1.01倍
- ケアハウス・グループホーム・有料老人ホーム…1.00倍
一方、次の施設は求人倍率が1未満であり、ハードルが高く転職しにくい職場と判断したほうが賢明です(2020年度の全職業平均求人倍率は1.01倍)。
看護師が転職しやすい職場
- 社会福祉施設…0.95倍
- クリニック(無床)…0.78倍
- デイサービス・デイケアセンター…0.76倍
- クリニック(有床)…0.52倍
- 市区町村・保健センター…0.34倍
- 会社・事業所…0.28倍
- 健診センター・労働衛生機関…0.24倍
看護師さんの転職先として人気の高いクリニックや健診センターなども競争が激しい職場であり、これら職場への転職をお考えの方は入念な準備が欠かせないでしょう。
看護師が転職を考える10の理由
看護師転職市場の全体像の次は、転職を考えている看護師一人一人の気持ちを見ていきましょう。
現場で働く看護師さんの中には、仕事にストレスを感じ、転職を考えながら業務に取り組んでいる方もいますよね。
看護師の仕事は体力だけでなく、専門的な知識やスキル、感情のコントロール、医療接遇など多くのものが求められます。疲労やストレスが溜まりやすく、誰でも一度は転職を考えた経験があるはずです。
日本看護協会の調査によると、2020年度の正規雇用看護職員の離職率は10.6%であり、10人に1人が離職しているという結果が出ています。
また、同調査では新卒採用者の離職率は8.2%、既卒採用者の離職率は14.9%という結果も出ており、就職後すぐに離職してしまう看護師も一定数いるということもわかっています。
〔出典〕日本看護協会:2021年病院看護・外来看護実態調査結果,2022を基に編集部作成
転職を考える理由やタイミングは人それぞれですが、実際に転職したことのある看護師がどういった理由で転職したのか、気になりますよね。
そこでこの章では、看護師さんが転職を考える10の理由を体験談や口コミをもとにご紹介します。
- 業務の負担が大きい
- 人間関係に問題がある
- 仕事の責任が大きく耐えられない
- 夜勤や残業の負担が大きい
- 給料に不満がある
- 結婚や育児、介護などの家庭の事情がある
- 看護観や業務内容にミスマッチを感じる
- キャリアアップ・スキルアップがしたい
- 看護師以外にやりたい仕事がある
- パートナーの転勤に伴い引越しをする
あわせて、それぞれの理想的な職場も紹介していますので、あなたと同じ気持ちや境遇のものがないか探してみてください。
業務の負担が大きい
業務の負担が大きいと、仕事を続けること自体難しく感じてしまいますよね。
看護の現場は基本的に人手不足でありながら、想定外の出来事が起こることも多く、ときには「休憩が取れない」「夜勤で仮眠できない」といった経験をした方もいることでしょう。
いつまで続くかわからない業務負担が重くのしかかることで、仕事へのモチベーションを保てないと話す方もいます。
◆やることが多く、大変
◆新型コロナウイルス感染症の影響で、忙しい
(これまで看護師として働く中で、一番「辞めたい」と思ったのはどんな時ですか?の質問に対して)
正に今、コロナウィルスにより、病棟が一つコロナ病棟になった事で、他の病棟がその患者様を受け入れる事になり、毎日満床が続き忙しすぎて辞めたくなります。
更に看護師の数が足りていない状態の為夜勤も9回以上が当たり前で辞めたくなります。
業務量や業務内容の改善のためには、業務の優先順位を付けたり、不要な業務を削ったりする必要があります。
しかし、実際の現場では個人レベルでできることが限られており、忙しい日々に限界を感じてしまう方もいるでしょう。その結果、離職や転職を選ぶ看護師さんが後を絶たないのが現状です。
特に病院勤務の方に多い理由のため、病院以外の転職先も検討すると自分のペースで仕事ができる職場を見つけられるかもしれません。
人間関係に問題がある
職場の人間関係に問題を抱え、転職したいとお考えの方もいますよね。
看護師は患者さんの生命を預かる立場なので、1分1秒を争う場面でキツい物言いになってしまうことはよくあるものです。
しかし、そうした状況に関係なく理不尽な対応をされたり、派閥同士の争いに巻き込まれたりすると、仕事以外の場面で気を遣わなくてはならず、「辛い」「辞めたい」と感じてしまうでしょう。
人間関係の問題は看護師同士だけで留まらず、医師や他職種のスタッフ、患者さんや家族との関わりなど、さまざまな場面で起こり得ます。
◆看護師特有の人間関係にうんざり
◆医師が高圧的で辞めたくなった
看護の現場は労働環境が過酷であり、余裕が持てずにギスギスしてしまうこともありますよね。1度悪化した人間関係は、自分1人の努力では解決しきれないことも多く、結果的に転職を選ぶ看護師さんも多くいます。
この理由も、医師や他の医療スタッフなど、他職種とかかわるシーンが多い病院勤務の看護師さんに多いです。
病院以外の転職先も検討してみると、比較的穏やかな雰囲気の職場が見つかるかもしれません。
仕事の責任が大きく耐えられない
仕事の責任が重く、耐えられないと感じている方もいますよね。
看護師の仕事の中には、薬剤投与、医療機器類の管理、急変や急患対応など患者さんの生命に直結する処置やケアが数多くあり、強い責任感を持って仕事に臨まなくてはなりません。
しかし、責任感の裏側で、医療事故に対する不安や失敗が許されない恐怖と戦いながら仕事をしている看護師さんもいます。
◆失敗ばかりで責任に耐えられなくなった
(これまで看護師として働く中で、一番「辞めたい」と思ったのはどんな時ですか?の質問に対して)
自分の知識や技術が伴わず、失敗ばかりしていた時です。
いつも先輩の目が気になり、簡単なことでも失敗してしまうようになって精神的にも辛く看護師としての責任に耐えられずに辞めたいという気持ちが強くありました。
◆1年目の時の失敗が頭から離れず、辞めたくなった
仕事をする上で適度な緊張感は大切ですが、必要以上の緊張感は仕事のパフォーマンスを下げる原因になりかねません。プレッシャーとうまく付き合うためにはオンオフの切り替えが大切です。
しかし、昨今の医療体制がひっ迫している状況を考えると、これまで以上のプレッシャーに潰されてしまい、転職を選ばざるを得なくなる方もいるでしょう。
生命に直結する処置やケアが少ない、病院以外の転職先も検討してみると過度の恐怖やプレッシャーから解放される職場が見つかるかもしれません。
夜勤や残業の負担が大きい
夜勤や残業の負担が大きく、転職をお考えの方もいますよね。
24時間体制で患者さんの健康管理を行うために、看護師の夜勤は欠かすことができません。
しかし、生活リズムの乱れから体調を崩したり、少ない人数で業務分担しなくてはならなかったりと、負担を感じてしまう方もいるでしょう。
日本看護協会は、1カ月当たりの夜勤回数は3交代で8回以内が望ましいとしています(日本看護協会:看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン,2013.)。
しかし、日本医療労働組合連合会の調査では、実際の現場では人手不足も相まって、こうした基準が守られていないケースのほうが多いことがわかっています(日本医療労働組合連合会:2021年度夜勤実態調査,2021.)。
1人ひとりにかかる負担が大きいなか、夜間の患者さんの容体の変化に対応したり、救急搬送患者さんの手当てに追われたりと、看護師への負担は増す一方です。
加えて、始業時間前の前残業や終業後の時間外労働などが当たり前になっている職場もあり、十分な休息が取れないまま勤務し続ける状況に限界を感じている方もいます。
◆夜勤ばかりでメンタルに影響が
太陽の光を浴びることなく朝昼は眠っていたので、心がどんよりしたまま勤務していたので気持ちの切り替えが難しかったのを今でも覚えています。
また、夜勤はスタッフが少ないのでイレギュラーが起きると大変でした。
◆残業が多く体力的にキツイ
患者様が帰った後はカルテ等の確認や消毒の補充などたくさんやることがあります。
特に体力的にきつかったです。
立ちっぱなしの仕事なので私が毎日パンパンになりました
夜勤体制や残業の見直しは、個人では解決できるものではなく、職場や組織全体で取り組むべき課題といえます。
しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で医療体制が左右される現状を見ていると、現場の看護師にかかる負担は強まるばかりです。その結果、転職を選ぶ看護師さんが今後増えていく可能性は否定できないでしょう。
夜勤が精神的や体力的に辛いという方、日勤のみの生活リズムに変えたいという方は、夜勤がない転職先も検討してみましょう。
給料に不満がある
給料への不満を感じ、転職を考える方もいますよね。
看護師の給料は各職場の給与規程によって定められており、高い収入や手厚い手当がもらえて安定しているというイメージが先行しがちです。
しかし、実際は「思ったほどもらえない」「業務量と給料のバランスが取れていない」といった給料への不満を抱えている方も多くおり、結果的に転職を考える方もいます。
◆残業しても残業代がつかない
他のナースへの引き継ぎが大変でした。
自分が担当した内容や患者さんの容態を全て引き継いでもらわないといけない、申し送り時間ギリギリ前まで患者対応をしたあと引継ぎをして、残った業務や記録などで、毎日残業という感じでした。
残業してもあまり残業代はつかず、負担ばかり募っていき、同期や先輩後輩もどんどんやめていきました。
◆働いてる割に給料が安く感じた
また、仕事が時間内に終わらないため、仕事の日は予定が組めなかったのが辛かった。働いているわりに時間外などがちゃんと出ないため、給料は安いと感じた。また、週休2日制度であるが、深夜勤務の前は必ず休みであるため、連休は月に一回程度しかなく、深夜勤務前の休みは思いっきり出かけたりできないため、休みが休みではないことが辛かった。
給料だけを重視するわけではありませんが、給料に納得できないと「十分に評価してもらえていない」といった疑念を感じてしまいますよね。その結果、モチベーションが下がり、転職する看護師さんが後を絶ちません。
業務量に見合った給料をもらいたいという方や、バリバリ働いて年収をアップしたいという方は、比較的高給な施設が多い職種への転職も検討してみましょう。
結婚や育児、介護などの家庭の事情がある
結婚・育児・介護などのライフステージの変化や家庭の事情に伴い、転職を考えている方もいるでしょう。
例えば「結婚したので定時で帰りたい」「子育てに専念できるようパート勤務にしたい」など、家庭との両立を目指して働き方を変える看護師さんは多くいます。
◆結婚を機に転職した
病棟で働いていたので、ほかの現場でも働いてみたいと思っていました。
また、結婚をしたので家庭も大事にしたいと思い、自分のペースで働くことのできる働き方を選びました。
◆転職先は子育てと両立できるかで選んだ
(転職先に今の職場(仕事・担当業務)を選んだ理由・決め手は何ですか?の質問に対して)
自宅と職場が近いことが大きな理由です。給料や勤務形態はあまり気にしておらず、とにかく育児をしながらの仕事再開であったため、通勤に時間を取られることを避けたかったです。
看護師が働ける職場は多種多様であり、ライフスタイルに合わせて働き方を選ぶことができるのは強みですよね。
最近では育児や介護を行う看護師さんに向け、各種休暇や手当などが規定されている職場も増えており、そうした制度を活用している方も多いようです。
ライフステージの変化や家庭の事情に伴う転職の場合、まずは、自分のペースで仕事がしやすい病院以外や、夜勤のない転職先も検討してみましょう。
看護観や業務内容にミスマッチを感じる
看護観や業務内容にミスマッチを感じ、転職を選ぶ方もいますよね。
看護師であれば一度は考えたことのある看護観は、その人の仕事に対する価値観そのものであり、「こうなりたい」「こうありたい」といった目標に近い看護観を掲げ、仕事に取り組んでいる方もいるでしょう。
しかし、忙しく満足な看護ができなかったり、業務内容自体に疑念を感じたりと、ご自身の看護観とかけ離れた現実を目の当たりにし、仕事へのやる気が持てない方もいます。
◆もっと患者さんに寄り添いたかった
◆思ったような看護ができず、ジレンマを感じた
小児科病棟に勤めていた時、病気や治療についてこどもたちがどう捉えているかを確認した上で、ひとり一人に合った声かけやケアを行いたいと思っていました。
でも、親がモンスターペアレントだと、ケアの度にクレームを入れられたり、監視されたりして、病室に行くだけで息が詰まりました。
師長は波風を立てない方針だっただけに、ジレンマを感じていました。
看護の現場では1分1秒が惜しいことも多く、ケアの質を妥協せざるを得なかったり、緊急度の低い患者さんとは向き合う時間すら取れなかったりすることもあるでしょう。
そうした日々の積み重ねが、フラストレーションに繋がり、転職を考える看護師さんも多くいるようです。
他の病院で働きたい方や、業務内容を変えたい方には、幅広い選択肢を比較できる総合評価が高い看護師転職サイトを活用した転職活動がおすすめです。
キャリアアップ・スキルアップがしたい
キャリアアップやスキルアップがしたいと考え、転職を考えている方もいますよね。
看護師の場合、認定看護師や専門看護師などの資格取得を目指したり、勉強のために専門分野に挑戦したりと、さまざまな形でキャリアアップやスキルアップが可能です。
転職は目的ではなく手段として捉えている方も多く、将来への具体的な目標を持って転職活動に臨む姿は周囲にも理解されやすい傾向にあります。
◆資格取得のサポートをしてくれる職場を選んだ
(転職先に今の職場(仕事・担当業務)を選んだ理由・決め手は何ですか?の質問に対して)
なにもやりがいを感じられず、まったく別の職場に一度勤めてみようと思ったからです。意外と計算やテストなどの作業は楽しいですし、フォローもしっかりしてくれるし、資格取得のサポートもしっかりしてくれる。自分のスキルもあがるし、周りとのコミュニケーションもしっかり取れる。天職かもしれません。
◆介護系施設から病院への転職を決めた
キャリアアップやスキルアップが理由の転職は、前向きな転職として捉えられやすく、転職先の採用担当者からの印象も良くなりやすいでしょう。
資格取得のサポートを受けたい方や、看護師としての職種(就業施設)を変えたい方には、さまざまな条件の求人を取り扱う総合評価が高い看護師転職サイトを活用した転職活動がおすすめです。
看護師以外にやりたい仕事がある
看護師として働くなかで、まったく別の分野・職種に興味をもつ人は少なくありません。
「新たな分野で活躍したい!」「働き方の視野を広げたい!」など、新たなキャリアへの挑戦のために転職を決断する人。看護師の仕事に充実感や達成感を得られず、まったく違う分野・職種に転職する人もいます。
時間の経過とともに興味・関心が変化するケースは誰にでもあります。そのため気持ちの変化とともに、看護師以外の仕事に転職を試みる看護師も多いでしょう。
パートナーの転勤にともない引越しをする
配偶者やパートナーの転勤に伴い、転職を考えている方もいますよね。
今より遠方に転勤する場合、引越しをするため通勤が難しく、新しい土地で働くという選択をする方もいることでしょう。
◆転勤するので転職した
主人の転勤に合わせて転職しました。
転勤という家庭の事情が理由だったこともあり、職場の上司はすぐ理解してくれました。
早めに言ったのが良かったのかもしれません。
転勤が決まった時点で上司に相談しておくと、退職時にトラブルに巻き込まれる心配もないでしょう。
職種を変えずに転職したい方や、ご家族の転勤などを機にどうせなら経験を活かしてキャリアアップしたいとお考えの方には、求人数はもちろん、サポート力にも定評のある総合評価が高い看護師転職サイトを活用した転職活動がおすすめです。
すべての看護師におすすめ!転職サイトランキングベスト5
看護師さんが転職する場合、転職サイトを使うことで転職の成功率をグッと高めることができます。とはいえ、ネット上には、看護師向けの転職サイトは数多く存在しており、選びきれない人も多いでしょう。
看護師向けの転職サイトは、それぞれサポート体制や保有求人が全く違うため、選び方を間違えると、せっかく登録しても役に立ちません。
そこで、この章では、実際に転職サイトを利用したことのある723人の看護師に行ったアンケートをもとに、全ての看護師さんにおすすめの転職サイトランキングベスト5をご紹介します。
利用者からの評価が高い看護師転職サイトベスト5 | ||
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公開求人数 約20.2万件 | ||
年間10万人以上の看護師が利用する業界最大級の転職サイト。LINEで気軽にやり取りもできる。 |
※求人数は、すべて2023年10月3日時点のものです
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このほか「託児所あり」「産休・育休実績あり」といった項目で絞り込むことが可能です。
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ナースではたらこ:「逆指名求人」が特徴的な転職サイト
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『ナースではたらこ』の特徴
- 求人掲載のない施設にも募集交渉を行ってくれる「逆指名求人」
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- 24時間受付の電話など、看護師の働き方に合わせた心配りも嬉しい
『ナースではたらこ』は、医療機関への「逆指名求人」が特徴的な転職サイトです。
逆指名求人とは、求職者が気になる病院を指名すれば、求人募集が行われていない場合でも、その都度キャリアアドバイザーが求人の状況や条件を確認してくれるという仕組みです。
求職者側から病院を指名できるため「以前から気になっている病院で働きたい」という方にとっては、チャンスを掴む近道になるかもしれないサービスです。
また『ナースではたらこ』はオリコンの顧客満足度ランキングでは看護師転職サイト総合1位に輝いています。
なかでも「利用のしやすさ」「紹介案件」「交渉力」では1位の得点を獲得しています。
利用者から高い満足を得られる紹介力・交渉力が、逆指名を実現するカギになっているのでしょう。
なお『ナースではたらこ』では、お問い合わせ用フリーダイヤルとして24時間の電話受付を実施しています。
変則的な勤務シフトであったり夜勤中心の生活であったりといったことで、日中には電話などしにくいことが多い看護師にとっては、とても嬉しい特色の1つですね。
『看護roo!』はこんな看護師さんにおすすめ
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- 勤務が多忙で転職活動に割く時間がない
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク):地域専任のキャリアアドバイザーがサポート
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『ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)』の特徴
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- 応募先施設に自分を強く推薦してもらえると評判
- 現職の退職交渉の進め方や、入職までの準備についてもサポートあり
『ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)』は、年間10万人以上の看護師が利用する転職サイトです。
同社のキャリアアドバイザーは地域専任の担当制となっています。
各エリアの医療機関の看護師募集状況などの最新情報を熟知しているため、スピーディかつ詳細な情報収集が期待できます。
また、病院を病床数で絞り込んだり、介護施設を施設形態で検索できたりと、求人の探しやすさにも定評があります。
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病床数が多い病院ほど看護師の平均年収が高いことがわかっているため、病床数を一つの目安にしたい方にもおすすめです。
※年収をアップしたい看護師の方は、9-3. 年収アップしたい、高給をもらいたい看護師におすすめの転職先3選も参考にしてください。
外来の看護師におすすめの転職サイト
看護師転職サイトにおける外来の求人数を比較しました。
外来での業務を担当したい看護師には、外来の求人数が圧倒的に多い『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』がおすすめです。
中には日勤常勤(夜勤なし)の勤務形態を求めて、外来求人を探している看護師の方もいるかと思います。
『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』であれば、約1.6万件の外来(日勤常勤)求人を保有しているため、希望に叶う求人が見つかるでしょう。
こだわり検索のカテゴリーも充実しているため、あなたの条件に合う理想的な転職先を見つけられる転職サイトです。
訪問看護の看護師におすすめの転職サイト
看護師転職サイトにおける訪問看護の求人数を比較しました。
訪問看護での業務を担当したい看護師には、訪問看護の求人数が圧倒的に多い『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』がおすすめです。
一方、「訪問看護職に就きたいけど、オンコールありはちょっと…」という看護師の方は、求人数2位の『マイナビ看護師』をおすすめします。
『マイナビ看護師』では、検索条件で「オンコールなし」を選択できるため、求人検索の効率を上げることができます。
理想に合わせた検索ができる転職サイトを利用することで、あなたにぴったりの求人が見つかるでしょう。
手術室(オペ室)の看護師におすすめの転職サイト
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手術室(オペ室)での業務を担当したい看護師には、手術室(オペ室)の求人数が多い『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』がおすすめです。
ただし、手術室(オペ室)の求人は総数が少なく、どの転職サイトも数に大差がありません。
希望条件に合う求人が見つからない場合は、『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』、『マイナビ看護師』、『看護roo!』のすべてに登録することをおすすめします。
複数の転職サイトに登録し、求人を比較することで、希少な求人の見落としを防ぐことができるでしょう。
年齢別|看護師転職サイトランキング
次に、年齢別のおすすめの看護師転職サイトをご紹介します。
「20代」「30代」「40代・50代」に分けて紹介しますが、それぞれ転職サイトに求める特徴が異なります。スキルや経験、キャリアアップの展望などに見合った転職サイトを利用しましょう。
20代の看護師におすすめの転職サイト
20代の看護師におすすめの転職サイトは下記のとおりです。
20代の看護師におすすめの転職サイト | ||
1位. 看護roo! 公式サイトを見る 詳細を見る | 公開求人数 約6.3万件 | |
利用者満足度96.3%、看護師さんからの人気No1の転職サイト。細かい条件で求人が探しやすく、面接対策&サポートも手厚い。 | ||
2位. レバウェル看護(旧 看護のお仕事) 公式サイトを見る 詳細を見る | 公開求人数 約13.9万件 | |
総求人数トップレベル!累計40万人以上の利用者がいる転職サイト。LINEで最新の求人情報が得られるなど、気軽に転職活動ができる。 | ||
3位. マイナビ看護師 公式サイトを見る 詳細を見る | 公開求人数 約5.5万件 | |
求職者のペースに合わせたサポートが強み。全国25箇所に相談会場があり、地方在住者も来社相談しやすい。 |
20代の転職では、経歴の浅さがネックになることが多いため、事前の選考対策が非常に重要です。
そのため、サポート力・選考対策の充実度に定評のある転職サイトを利用することで、希望の転職を実現できる可能性が高まるでしょう
1位の『看護roo!』は、20代利用者からのサポート満足度が高いため、どのサイトを使おうかと迷っている方は最初に登録すべき転職サイトです。
また、求人数での評価の高い『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』をあわせて登録することもおすすめです。
いくつかの転職サイトを併用することで、より転職成功の可能性が高まります。
30代の看護師におすすめの転職サイト
30代の看護師におすすめの転職サイトは下記のとおりです。
30代の看護師におすすめの転職サイト | ||
1位. ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク) 公式サイトを見る 詳細を見る | 公開求人数 約20.2万件 | |
求人数は業界最大級。年間10万人以上の看護師が利用する業界最大級の転職サイト。LINEで気軽にやり取りもできる。 | ||
2位. レバウェル看護(旧 看護のお仕事) 公式サイトを見る 詳細を見る | 公開求人数 約13.9万件 | |
総求人数トップレベル!累計40万人以上の利用者がいる転職サイト。LINEで最新の求人情報が得られるなど、気軽に転職活動ができる。 |
30代の転職では、キャリアアップを考える看護師が多く、担当業務、給与、待遇、人間関係など、さまざまな観点での比較検討が必要になります。
そのため、求人数の多い転職サイトを利用することで、自分の希望に近い求人を見つけられる可能性が高まるでしょう
1位の『ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)』、2位の『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』、ともに業界最多クラスの求人数を誇る転職サイトです。
「求人が多い=選択肢が多い」といえるため、多くの求人を比較してキャリアアップが叶う転職先を見つけたい看護師の方におすすめします。
『ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)』と『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』の両方に登録して、情報収集に注力しましょう。
40代・50代の看護師におすすめの転職サイト
40代・50代の看護師におすすめの転職サイトは下記のとおりです。
40代・50代の看護師におすすめの転職サイト | ||
1位. 看護roo! 公式サイトを見る 詳細を見る | 公開求人数 約6.3万件 | |
利用者満足度96.3%、看護師さんからの人気No1の転職サイト。細かい条件で求人が探しやすく、面接対策&サポートも手厚い。 | ||
2位. ナースではたらこ 公式サイトを見る 詳細を見る | 公開求人数 約9.5万件 | |
逆指名機能によって「なかなか求人が出回らないけど気になっている病院がある」という方にとっては、チャンスを掴めるかもしれないサービス。 |
40代・50代の転職では、他の年代よりも応募できる求人が少なくなる傾向にあります。
そのため、これまでの看護師経験を十分にアピールできるよう、キャリアの棚卸や提案力に強みのある転職サイトを利用しましょう
1位の『看護roo!』は、提案力が高くサポートが手厚いため、利用者から好評を得ています。
「働いてみたい医療機関・施設がある」という看護師の方には2位の『ナースではたらこ』もおすすめです。
『ナースではたらこ』には逆指名機能があるため、求人を出していない施設や事業所であっても、キャリアアドバイザーがあなたに代わって求人状況や条件を確認してくれます。
看護師経験をアピールすることができれば、思わぬチャンスを掴める場合もあるため積極的に利用するべき転職サイトです。
資格別|看護師転職サイトランキング
資格別のおすすめの看護師転職サイトをご紹介します。保有している資格に関する求人数が多い転職サイトを利用しましょう。
看護師におすすめの転職サイト
看護師転職サイトにおける看護師資格の求人数を比較しました。
看護師の有資格者には、看護師の求人数が多い『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』がおすすめです。
『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』は求人総数が最多で、担当業務別に見ても、病棟、外来、訪問看護、手術室(オペ室)のすべてにおいてトップクラスを誇っています。
こだわり検索もできるため、希望条件に合った求人をスムーズに探すことが可能です。
看護師として転職するのであれば、必ず登録すべき転職サイトといえるでしょう。
准看護師におすすめの転職サイト
看護師転職サイトにおける准看護師資格の求人数を比較しました。
准看護師の有資格者には、准看護師の求人数が多い『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』がおすすめです。
求人数の多い転職サイトに登録することで、理想の転職先に出会える可能性がグッと上がります。
さらに、准看護師の転職先として人気のクリニック求人をお探しの場合、『マイナビ看護師』の登録もおすすめです。
『マイナビ看護師』では、施設形態で「一般クリニック」と「美容クリニック」を別々に選択でき、さらに、診療科目別に絞り込むことができます。
「美容クリニックで働きたい」、「クリニックでも特定の診療科目を希望している」などの条件がある場合、求人検索を効率的に進められるでしょう。
助産師におすすめの転職サイト
看護師転職サイトにおける助産師資格の求人数を比較しました。
助産師の有資格者には、助産師の求人数が多い『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』がおすすめです。
ただし、助産師の求人は総数が少なく、どの転職サイトも数に大差がありません。
そこで、『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』、『看護roo!』、『マイナビ看護師』、4位の『ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)』(求人499件)まで全てに登録することをおすすめします。
その転職サイトも求人数が僅差であるため、複数の転職サイトに登録することで、有望な求人をも逃さずに済むでしょう。
保健師におすすめの転職サイト
看護師転職サイトにおける保健師資格の求人数を比較しました。
保健師の有資格者には、保健師の求人数が多い『看護roo!』がおすすめです。
ただし、保健師の転職や就職は競争率が高く、非常に狭き門と言われています。
したがって保健師へ転職する場合は、「多数の求人数を比較する」よりも、「空きが出たらすぐに応募する」方法が有効、かつ、一般的です。
できるだけ多くの転職サイトに登録し、こまめにチェックすることで、チャンスを掴める可能性が高まるでしょう。
雇用・勤務形態別|看護師転職サイトランキング
雇用・勤務形態別のおすすめの看護師転職サイトをご紹介します。
希望する雇用・勤務形態が決まっている場合、その形態の求人数が多い転職サイトを利用しましょう。
正社員・常勤(交代制)の看護師におすすめの転職サイト
看護師転職サイトにおける正社員・常勤(交代制)の求人数を比較しました。
正社員など常勤で勤務したい看護師の方には、正社員・常勤(交代制)の求人数が多い『看護roo!』がおすすめです。
さらに『看護roo!』は、登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人も多数保有しています。
細かい条件を組み合わせて求人検索ができるため、希望に沿った求人を見つけられるでしょう。
看護師求人の中で最も多い形態がこの正社員・常勤であるため、複数の転職サイトへ登録せずとも十分な求人情報が得られます。
それでもできるだけ多くの求人を比較したい方は、看護師からの評判や口コミの良い『看護roo!』と『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』の2つへの登録がおすすめです。
パート・派遣・非常勤の看護師におすすめの転職サイト
看護師転職サイトにおけるパート・派遣・非常勤の求人数を比較しました。
パートなどの非常勤で勤務したい看護師の方には、パート・派遣・紹介予定派遣の求人数が多い『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』がおすすめです。
『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』の求人数は圧倒的ですが、このうち約1.2万件は派遣・紹介予定派遣の求人です。
たとえばイベントナースやツアーナースのように、派遣やパート、アルバイトでしか募集されていないお仕事もあります。
単発や短期で働きたい看護師の方は、多様な働き方に対応している『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』の登録は必須と言えるでしょう。
日勤のみ(夜勤なし)の看護師におすすめの転職サイト
看護師転職サイトにおける日勤・夜勤なしの求人数を比較しました。
日勤のみで勤務したい看護師の方には、日勤のみ(夜勤なし)の求人数が多い『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』がおすすめです。
さらに『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』では、年間4,000回以上もの施設訪問を行っているため信頼度の高い求人と出会える確率が高いでしょう。
とはいえ、日勤のみ(夜勤なし)の求人は多岐にわたります。
たとえば、クリニック、健診センター、保育園などが挙げられますが、施設によって探し方や検索のコツは異なります。
日勤のみ(夜勤なし)で勤務したい看護師の方は、9-2. 夜勤なしの職場で働きたい看護師におすすめの転職先3選も参考にしてください。
夜勤専従の看護師におすすめの転職サイト
看護師転職サイトにおける夜勤専従の求人数を比較しました。
夜勤のみで勤務したい看護師の方には、夜勤専従の求人数が多い『看護roo!』がおすすめです。
『看護roo!』は、非公開求人も多数保有しているため条件にあった求人を見つけられるでしょう。
なお、夜勤のみ、かつ、パートなど非常勤の雇用で勤務したい場合、『看護roo!』(2,113件)よりも求人数の多い『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』(2,851件)に優先して登録すると良いでしょう。
地域別|看護師転職サイトランキング
ここでは、地域別のおすすめの看護師転職サイトをご紹介します。希望する地域が定まっている場合、その地域に関する求人数が多い転職サイトを利用しましょう。
地域別のランキングは、結局のところ、総求人数の多い『ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)』と『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』転職サイトが上位になる結果となりました。
ただし、『ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)』の方が圧倒的に求人数が多い地域、『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』も同じくらいの求人数を保有する地域とさまざまです。
どちらに登録しようか悩んでいる看護師さんは、この地域別の求人数も参考にしてください。
- 大阪府で看護師ににおすすめの転職サイト
- 東京都で看護師におすすめの転職サイト
- 愛知県(名古屋市)で看護師におすすめの転職サイト
- 岡山県で看護師におすすめの転職サイト
- 宮城県(仙台市)で看護師におすすめの転職サイト
- 千葉県で看護師におすすめの転職サイト
- 広島県で看護師におすすめの転職サイト
- 福岡県で看護師におすすめの転職サイト
大阪府で看護師におすすめの転職サイト
看護師転職サイトにおける大阪府の求人数を比較しました。
大阪府の求人数が圧倒的に多い『ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)』がおすすめです。
東京都で看護師におすすめの転職サイト
看護師転職サイトにおける東京都の求人数を比較しました。
東京都の求人数が圧倒的に多い『ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)』がおすすめです。
愛知県(名古屋市)で看護師におすすめの転職サイト
看護師転職サイトにおける愛知県(名古屋市)の求人数を比較しました。
愛知県(名古屋市)の求人数は『ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)』と『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』が僅差です。
時期によって逆転もあり得る程度の差ですので、両方あわせて登録しておくことをおすすめします。
岡山県で看護師におすすめの転職サイト
看護師転職サイトにおける岡山県の求人数を比較しました。
岡山県の求人数は『ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)』と『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』が僅差です。
時期によって逆転もあり得る程度の差ですので、両方あわせて登録しておくことをおすすめします。
宮城県(仙台市)で看護師におすすめの転職サイト
看護師転職サイトにおける宮城県(仙台市)の求人数を比較しました。
宮城県(仙台市)の求人数が多い『ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)』がおすすめです。
千葉県で看護師におすすめの転職サイト
看護師転職サイトにおける千葉県の求人数を比較しました。
千葉県の求人数が圧倒的に多い『ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)』がおすすめです。
広島県で看護師におすすめの転職サイト
看護師転職サイトにおける広島県の求人数を比較しました。
広島県の求人数が多い『ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)』がおすすめです。
福岡県で看護師におすすめの転職サイト
看護師転職サイトにおける福岡県の求人数を比較しました。
福岡県の求人数が多い『ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)』がおすすめです。
看護師転職サイトを利用する3つのメリット
この章では、看護師転職サイトを利用する3つのメリットを紹介します。
それでは見ていきましょう。
無料で転職活動のサポートを受けられる
転職活動では、求人探しや応募書類の作成、面接対策などさまざまな作業をおこなわなければいけません。これらを一人でおこなうのは大きな負担になるでしょう。
一方で、看護師転職サイトを利用すれば、転職で必要となるさまざまなサポートを無料で受けられます。
〈転職サイトで無料で受けられるサービス例〉
- 希望にあった求人の紹介
- 職場見学の調整
- 求人の応募手続き
- 面接の日程調整
- 内定後の給与・待遇交渉
- 入職関連手続き
- 退職する職場への伝え方に関する相談
- 入職までのスケジュール調整
上記のような充実したサービスが無料なのは、看護師転職サイトが求職者を病院に紹介して収益を上げる仕組みになっているからです。
「無料でプロのアドバイスを受けたい」と考えている方にとって、看護師転職サイトの利用はメリットが大きいといえます。予算の心配なく転職活動に専念できるでしょう。
転職先の内部情報を教えてもらえる
看護師転職サイトを活用すれば、求人票だけでは読み取れない転職先の内部情報を教えてもらえます。
後悔のない転職を目指すためには、転職前・後のギャップを可能な限り減らすのが得策といえるでしょう。
事実、自力では知り得ない病院の情報をエージェントに教えてもらった結果、転職に成功したとの声がありました。
まず、求人数に関しては豊富だったので安心することができました。また、コンサルタントの質についても良かったのでとても嬉しかったです。そして、施設の内部事情をしっかりと教えてもらえるところが最大のメリットだと思いました。
看護師転職サイトは、事前に転職先の内情を知りたい方や人間関係が理由で転職を検討している方におすすめといえるでしょう。
非公開求人を紹介してもらえる
看護師転職サイトを利用すると、非公開求人を紹介してもらえる可能性があります。
非公開求人とは… インターネット上では一般公開されていない求人。条件がよく人気になりやすい求人や高収入の求人、管理職のポストが約束された求人など、好条件の求人が多いのが特徴。 |
実際、看護師転職サイトの活用によって、条件のいい求人を紹介してもらえたとの声もありました。
友人からの紹介の担当者さんでした。とても仕事のできる方で、2回の転職でお世話になりましたが、どちらの時期も、1ヶ月程度で2〜3ヶ所の採用いただきました。
仕事が早く、こちらの希望に沿って、スピーディーに複数の職場を紹介して下さり、こちらの希望だけではなく、それを越えた、自分で調べられなかったけれどとても条件に合う所も提案して下さいました。
転職サイトのページからではわからない、病院の傾向や内情、裏話も事前に教えてもらえました。また、打ち合わせの際に、こちらの最寄り駅まで来て下さるのが、とてもありがたかったです!
「給料が高い職場に転職したい」「待遇が手厚い職場で働きたい」と考えているなら、看護師転職サイトを利用するメリットは大きいでしょう。非公開求人を紹介してもらえる環境を整えられます。
看護師転職サイトを利用する3つのデメリット
続いて看護師転職サイトを利用するデメリットを3つ紹介します。
順に見ていきましょう。
希望条件と違う求人を紹介される場合がある
担当者に希望条件がしっかりと伝わっていなかったり、質の低いキャリアアドバイザーが担当になってしまったりすると、希望条件と違う求人を紹介される場合があります。
事実、看護師転職サイトの利用者の声として「自分が出した条件とは違う求人を紹介された…」「希望に沿っていない病院を勧められた…」などがありました。
転職サイトの口コミが良いという声を聞き利用した。
求人数が他の業者に比べて多いけれど自分が出した条件とは違う求人を紹介された。なんとか転職は出来たが今後は利用しないし、自分自身で職場を探そうと思った。
希望に沿わない求人を紹介された場合、まずは紹介された求人が希望条件とは違うことを担当者に伝えましょう。それでも改善しない場合は、担当者の変更もしくは他の転職サイトの活用を検討してみてください。
担当者の質にばらつきがある
キャリアアドバイザーは転職活動をサポートしてくれる心強い存在です。一方で、担当者によって提案力や対応力などにレベル差がでるという現状があるようです。
転職サイトを利用した看護師からは「有益なアドバイスをもらえなかった…」「高圧的な態度をとられた…」など、担当者への不満を口にする人もいました。
悪い点としては、担当者によっては返答や受け答えが曖昧であったり、適当な受け答えでいい加減な印象の人がいたことが残念でした。受け答えの返答もぶっきらぼうで、二度と関わりたくないと思ってしまいました。どの担当者さんもでずが、こちらから聞いた求人に対してしか答えてくれず、提案してくれることは一切なかったのはとても残念でした。家の近所やおすすめの求人を紹介して欲しかったです。
提案力や対応力の低い人が担当では、満足のいくサポートを受けるのは難しいといえます。そのため担当のキャリアアドバイザーに不満を感じた場合は、担当者を変更してもらえないかお願いしてみるとよいでしょう。
連絡がしつこい場合がある
看護師転職サイトは求職者を病院に紹介して収益を得ています。このようなビジネスモデルが、しつこい連絡がくる原因になっていると考えられます。
キャリアアドバイザーのなかには、会社の売上のためになるべく早く内定を決めてほしいと考える人もいるはずです。そういった人が担当になった場合、必要以上に連絡してくるケースが発生しても不思議ではありません。
事実「電話が頻繁にあった…」「こちらの都合や時間を考えずに連絡してくる…」など、担当者からのしつこい連絡に不満を感じている看護師の声が多数ありました。
担当者からの電話がすごくしつこいです。夜9時過ぎにいつもかかってくるのでテレビも見れなくて困ります。携帯からかかってくるのですがパチンコ屋の音が聞こえてくることもあってプライベートだか仕事だかわかりませんでした。
連絡がしつこいと感じる場合は、担当者に「連絡頻度を減らしてほしい」「この時間帯は忙しいから連絡を控えてほしい」などと希望を伝えましょう。
転職理由・施設別|看護師におすすめの転職サイトと求人の探し方
転職先を選ぶ時は、転職したい理由や目的に合わせて転職先を選びたいですよね。この章では、看護師さんが活躍でき、転職の目的が叶うおすすめの転職先を紹介していきます。
- 病院以外の職場で働きたい看護師におすすめの転職先3選
- 夜勤なしの職場で働きたい看護師におすすめの転職先3選
- 年収アップしたい、高給をもらいたい看護師におすすめの転職先3選
- 看護師以外の職種で働きたい看護師におすすめの転職先5選
病院以外の職場で働きたい看護師におすすめの転職先3選
「病院以外の職場が気になる」「企業で働いてみたい」とお考えの方におすすめの職場は、以下の3つの職場です。
企業
病院以外で働きたい方に人気の職場が企業です。
看護師資格を活かし、医療機関とは異なる働き方ができるのが魅力です。基本的にはデスクワークが多く、看護業務を行うことはほとんどありません。
企業で働く看護師の例は、以下の通りです。
- 医療機器メーカー(フィールドナース)
医療機器メーカーに勤務し、自社製品のプロモーションを行う営業の仕事である。 - 医療系コールセンター
企業が提供するサービスについて、利用者からの相談や問い合わせに応じるコールセンターの仕事である。 - 治験コーディネーター(CRC)
治験がスムーズに行われるよう、医師や製薬会社と連携しサポートしていく仕事で、医療機関や治験関連機関で働く。 - 臨床開発モニター(CRA)
治験がスムーズに行われるようサポートする仕事で、製薬会社で働く。 - 心理カウンセラー
企業で働く従業員のメンタルヘルスケアを行う仕事である。看護師資格のみでは需要が少ないが、臨床心理士や産業カウンセラーの資格があると転職が有利になる。 - 産業看護師
企業に所属し、従業員の健康管理を行う仕事である。
業績の良い企業では、給料や福利厚生が手厚く安定して働くことが可能です。
ただし、一般職の方々と働くことになるため、医療機関の雰囲気や体制とは違うことが多く、慣れるまで時間が必要になるかもしれません。
また、働き方によっては残業や社外勤務などが多いこともあるため、転職をお考えの方は入念に情報収集を行いましょう。
企業の求人を実例で紹介
看護職資格を活かして働くことができる企業の求人には次のようなものがあります。
※タップすると開きます
企業の求人を転職サイトで見つけるコツ
企業看護師の求人倍率は0.28倍(2020年度実績)で、看護師の転職先としては1位2位を争う難関と言えます。人気が高いだけでなく求人数が少ないことも、求人倍率を引き下げている要因と言えます。
そこで、看護師の方が転職サイトで企業求人を効率良く見つけるためのコツを紹介します。
企業求人の探し方
- 「企業」を選択する(選択肢がある転職サイトを利用する)。
- 志望する職種を選択する(選択肢がある転職サイトを利用する)。
求人検索の際に、「企業」で絞り込める転職サイトは多くありません。また、一口に企業看護師と言っても、コールセンタースタッフ、産業保健師、治験コーディネーター(CRC)など職種はさまざまです。
仕事探しの効率化を図るためにも、あらかじめ志望する職種までは決めておき、その職種に対応する/強みを持つ転職サイトを利用したいものです。
検索効率を上げるためにも、「企業」を選択でき、できれば、職種による絞り込みができる転職サイトを活用しましょう。
※職種で絞り込める転職サイトは『マイナビ看護師』です(詳しくは後述)。
企業求人を見つけるのが難しい探し方
- 「土日祝日休み」を選択してしまう。
- 「未経験者歓迎」を選択してしまう。
企業求人には、コールセンターや医療研修施設、珍しいところでは農園など、実にさまざまな職場があります。
このような職場では、土日出勤も含めたシフト勤務となることが少なくないため、「土日祝日休み」を選択してしまうと貴重な求人を見逃してしまうことになりかねません。
また、自分の経験を軽視して、「未経験だから……」と謙遜される方もいますが、「未経験者歓迎」の選択はしない方が良いでしょう。
仮に「未経験者歓迎」という求人があっても、たとえば「看護師」から「治験コーディネーター(CRC)」への転職のようなケースでは、CRCとしての職種未経験者を指していることがほとんどです。この場合の看護師には相応の臨床経験が求められます。
筆者の経験則上「未経験者歓迎」を選択してもしなくても応募条件に大差はありません。ヒットする求人数を減らすだけですので、検索当初は「未経験者歓迎」は選択しないようにしましょう。
看護師が「企業」求人を探す場合のおすすめ転職サイト
「企業」の求人を探す場合、『マイナビ看護師』の登録がおすすめです。
『マイナビ看護師』では、企業求人を選択できるだけでなく、「一般企業」と「治験関連企業」を分別して絞り込めるため、より効率的に求人を検索することができるためです。
医療機器メーカー(フィールドナース)・医療系コールセンター・心理カウンセラー・産業看護師などを希望の方は「看護師資格・経験を活かせる一般企業」を選択しましょう。
治験コーディネーター(CRC)・臨床開発モニター(CRA)などを希望の方は「治験関連企業(CRA、CRCなど)」を選択しましょう。
企業の求人票で注目するポイント
―企業求人票の注目箇所―
- 求人票各項目の情報量
(手当の種類や要件など、看護職・医療施設と民間企業・一般職の間でギャップがないかどうかなど)
企業の求人票は、病院やクリニックなどに比べ情報が少なめです。業務の内容、賞与や手当の額(計算方法)、福利厚生の内容など、「もっと詳しく記載してくれないと比較できない」と歯がゆさを感じることもあります。
この理由のひとつは、採用担当者の経歴や業務内容です。
病院やクリニックの採用担当者は看護師としての経験を持っていたり、看護師が求める情報を理解していますが、一般企業の採用担当者ではそうはいきません。一般企業の採用担当者の主業務は一般職の採用ですから、応募看護師との間に情報量や質のギャップが生じるのは当然です。
そのため、自ら情報を収集するアクションが特に必要となります。
とはいえ募集企業に電話をして確認するようなことはできませんので、転職サイト(キャリアアドバイザー)経由で確認をしましょう。
求人票のページには、「この求人へのお問い合わせ」のようなフォームが設けられています。数回のクリックと、数カ所の入力だけで問い合わせをすることができますので、歯がゆさを感じるようなことがあれば遠慮せずに問い合わせるようにしましょう。
介護施設
介護施設は、病院以外で看護師が働ける職場の一つです。
求人数は病院に次いで多く、多くの施設で看護師が求められているため、転職がしやすい職場と言えるでしょう。
看護師が活躍できる介護施設には、以下のような施設があります。
- 介護老人保健施設(老健)
在宅復帰を目指す高齢者に対して、医療ケアやリハビリを提供する入居型施設 - 介護老人福祉施設(特養)
自宅で生活することが困難な高齢者に対して、介護ケアや機能訓練などを提供する入居型施設 - 有料老人ホーム
高齢者が過ごしやすいよう食事や介護、家事援助、健康管理を行う入居型施設 - 介護医療院
要介護認定を受けた高齢者に、医療的ケアと介護ケアを行う入院施設 - ケアハウス
自宅での生活が困難な高齢者に対して介護ケアを行う入居施設で、利用者の負担額が少ない - グループホーム
要介護2以上の認知症の高齢者に対して身の回り全般の世話やケアを行う入居型施設 - サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
自立または介護度の低い高齢者に対して生活相談や状態確認(安否確認)を行う賃貸施設
主な仕事内容は、入居者の体調管理や投薬管理など、健康管理がメインですが、容態の急変時は看護処置を行います。
看護師の視点で、入居者をサポートする役割と言えます。病棟で行うような身体介助は介護スタッフの役割です。
ただし、施設によって入居者の特性が異なるため、看護師の業務内容や勤務形態にも違いがあります。介護施設が気になる方は、まずは求人検索を行い、どんな働き方ができるかチェックしてみると良いでしょう。
介護施設の求人を実例で紹介
介護施設の求人には次のようなものがあります。
※タップすると開きます
介護施設の求人を転職サイトで見つけるコツ
介護施設には「介護老人保健施設」「介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)」「有料老人ホーム」「サービス付き高齢者住宅」などの種類がありますが、転職サイトの求人検索システムでは「介護施設」とひとくくりにされ、種類別に検索することができません。
また、介護施設の種類によっては、夜勤やオンコール業務が発生する場合もあります。
そこで、施設の種類別や、夜勤やオンコールの有無別に介護施設求人を見つけるためのコツを紹介します。
介護施設求人の探し方
- 「介護施設」を選択する(選択肢がある転職サイトを利用する)。
- フリーワード検索に施設種類を直接入力する(入力して機能する転職サイトを利用する)。
- オンコールの選択肢があれば有無を選択する(選択肢がある転職サイトを利用する)。
求人検索の際に、「介護施設」を選択できる転職サイトはあっても、「介護老人保健施設」や「有料老人ホーム」などの種類まで絞り込めるものは多くありません。
検索効率を上げるためにも、介護施設の種類まで絞り込める転職サイトを活用しましょう。
※職種で絞り込める転職サイトは『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』です(詳しくは後述)。
もし施設形態の詳細まで絞り込めない場合には、フリーワード検索で「特別養護老人ホーム」などと入力して検索する必要があります。
この際、「特老」など略称のみでヒットする求人も一定程度存在するので、正式名称・略称の両方で検索をかけるよう注意しましょう。
また、「介護老人保健施設」では夜勤が、「介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)」と「有料老人ホーム」ではオンコール
が、それぞれ発生する場合があります。
「オンコール」とは緊急時には職場に駆け付けることができるよう自宅などで待機する業務で、「オンコール勤務」や、単に「待機」と呼ばれることもあります。
夜勤やオンコールに対応できない場合、夜勤なし、オンコールなしの求人情報に絞って検討しましょう。
介護施設求人を見つけるのが難しい探し方
- フリーワード検索に「オンコールなし」と直接入力してしまう。
フリーワード検索で「オンコールなし」と入力することは避けましょう。
オンコール業務がないからといって「オンコールなし」と記載されているとは限らないため、オンコールがない好条件の求人を見逃してしまう可能性があるためです。
※反対に、オンコール業務があっても「オンコールあり」と記載されていない求人もあります。
オンコールの有無を重要視する場合、『マイナビ看護師』の登録がおすすめです。『マイナビ看護師』では、こだわり検索で「オンコールなし」を選択できるため、「給与条件が良いと思ったら、オンコールがあるのか…」という時間の浪費を避けることができます。
看護師が「介護施設」求人を探す場合のおすすめ転職サイト
「介護老人保健施設」や「有料老人ホーム」など施設別に求人を探したい場合、『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』の登録がおすすめです。
『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』では、フリーワード検索で、求人票内に記載されているワードを検索できるため、「介護老人保健施設」や「有料老人ホーム」と入力することで、施設別に求人を比較することができます。
他の転職サイトでは、施設名、地域名や駅名のみが検索対象になっています。
たとえば施設名が「介護老人保健施設●●」などのようになっていない限りヒットしないため、『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』のフリーワード検索は重宝できます。
ただし、求人票内にたまたま施設種類が記載されているだけなどの余計な求人がヒットしてしまう場合もあるため、多少の手間がかかることは含んでください。
介護施設の求人票で注目するポイント
―介護施設求人票の注目箇所―
- 施設形態(介護・福祉施設のうちどれに相当するか)
- オンコールの有無およびオンコール手当の支給要件
- 在籍職員の構成比(看護師の在籍人数など)
ここまでお話ししたとおり、介護施設にはいくつかの種類があります。
施設によって業務内容や介護相手(入居者・患者など)が異なるため、閲覧している求人の種類は常に意識するようにしましょう。
- 介護老人保健施設(老健)
在宅復帰を目指す高齢者に対して、医療ケアやリハビリを提供する入居型施設 - 介護老人福祉施設(特養)
自宅で生活することが困難な高齢者に対して、介護ケアや機能訓練などを提供する入居型施設 - 有料老人ホーム
高齢者が過ごしやすいよう食事や介護、家事援助、健康管理を行う入居型施設 - 介護医療院
要介護認定を受けた高齢者に、医療的ケアと介護ケアを行う入院施設 - ケアハウス
自宅での生活が困難な高齢者に対して介護ケアを行う入居施設で、利用者の負担額が少ない - グループホーム
要介護2以上の認知症の高齢者に対して身の回り全般の世話やケアを行う入居型施設 - サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
自立または介護度の低い高齢者に対して生活相談や状態確認(安否確認)を行う賃貸施設
介護施設の規模によっては、在籍職員のなかで看護師が1人というケースがあり、責任というプレッシャーや、孤独を感じる方もいます。
また、オンコール勤務に対する手当は職場によって大きく異なります。オンコール勤務1回ごとに手当が支給されるだけの職場もあれば、実際に現場への駆け付けが発生した場合には追加で手当が支給される職場もあります。
求人票に、在籍職員の比率や、オンコール手当の詳細、回数の目安が記載されていない場合、転職サイトのキャリアアドバイザーを通して確認しましょう。
労働環境や給与詳細(オンコール手当の詳細)を確認するのは当たり前のことですので、遠慮せずに問い合わせましょう。
イベントナース、ツアーナース
看護師資格を活かして、単発~短期で働くことができるイベントナース・ツアーナースも、看護師に人気のある働き方です。
イベントナースとは、ライブやコンサートなど、イベント会場の救護室に待機をして、急病人や傷病者が発生した際に、応急処置や適切な看護処置を行う仕事です。
ツアーナースは、旅行会社のツアーに同行し、旅行客が急病・ケガをした際に対応する仕事です。
どちらの仕事も派遣やアルバイトという形で働くことになりますが、2020年以降、新型コロナウイルスの影響によって求人が減少傾向にあるので、安定収入を得るのが厳しい働き方でもあります。
「今すぐ求人が無くても大丈夫」「副業やバイト感覚で働きたい」という方は、まずは派遣会社に登録することから始めてみると良いでしょう。
夜勤なしの職場で働きたい看護師におすすめの転職先3選
「夜勤が辛い」「日勤のみの職場がいい」とお考えの方におすすめの職場は、以下の3つです。
一般クリニック
一般診療(保険内診療)を行うクリニックのうち入院設備を併設していないクリニックでは夜勤なしの働き方ができます。
看護師の仕事内容は、医師の診療補助、問診、バイタルサイン測定、採血や点滴などの一般的な看護技術が多く、一度覚えてしまえばルーティンワークで働くことができるのも魅力です。
診療科によって繁忙期や閑散期がありますが、病院のように患者さんの生命が左右されるような緊迫した場面に遭遇することはほとんどないため、働きやすい職場と言えるでしょう。
ただし、クリニックは小規模な職場なので、看護師の人数も少数精鋭であることが多く、「看護師の数が少なく、休みが取りづらい」「性格が合わない人と毎日顔を合わせなくてはならない」といった悩みはつきもののようです。
また、クリニックによっては夜間診療を提供しているところもあるため、求人を探す場合は診療時間や残業の有無などについても忘れず確認しましょう。
一般クリニックの求人を実例で紹介
一般クリニックの求人には次のようなものがあります。
※タップすると開きます
一般クリニックの求人を転職サイトで見つけるコツ
転職サイトの求人検索システムでは、施設形態の項目に「診療所」「クリニック」という選択肢があるため、絞り込みは比較的簡単に行えます。
一般クリニック求人の探し方
- 施設形態で「診療所」「クリニック」を選択する(選択肢がある転職サイトを利用する)。
- 診療科目の選択肢があれば選択する(選択肢がある転職サイトを利用する)。
- 夜勤を避けたければ「日勤のみ」「日勤常勤」などを選択する。
看護師転職サイトのほとんどは、施設形態ないしは業種によって求人情報を絞り込み検索できる機能が備わっています。
「診療所」または「クリニック」という選択肢はほとんど必ずと言っていいほど存在しますので、前提として、クリニックへの転職を志望する場合には必ずこれを選択しましょう。
次に、可能であれば何か他の項目を追加で選び、より求人情報を絞り込みましょう。クリニックを指定するだけでは検索ヒットする求人の数が多すぎ、検討に時間がかかりすぎてしまう可能性があるからです。
クリニック(診療所)の数は、全国で病院の約12.8倍あり、全医療施設の約58%を占めています(厚生労働省:医療施設動態調査――令和4年4月末概数,2022.全医療施設数には歯科診療所を含む)。
看護師転職サイトでも保有求人のうち、医療施設の大部分をクリニックが占めていて、そのすべてに目を通すのは困難でしょう。
追加で絞り込む際のおすすめ項目は「診療科目」です。
一般クリニックはひとつの診療科目に特化していることも多いです。担当する診療科目を限定できれば、スキル・専門性アップを見込めたり、医療知識のアップデートに掛かる労力を抑えられたりと、キャリア・就労面におけるメリットも得られるでしょう。
志望する診療科目が定まっている人は、診療科目に絞り込んで比較検討を進めましょう。
一方で、単一の診療科目専業の医療施設に勤めるということは、裏を返せば、複数の診療科目を有している病院とは異なり、入職から退職まで診療科目が変わることはありません(変えることはできません)。
本当にその診療科目に従事すると決めて良いのかどうか、よく考えてから転職しましょう。
最後に、夜間診療や入院患者対応など、夜勤を避けたい場合には必ずそれにつながる項目を選択しましょう。
夜勤のない医療施設を選ぶための選択肢は「日勤のみ」「日勤常勤」などといったもので、勤務形態関連の項目にあります。
一般に「クリニック」と呼ばれる医療施設「診療所」は、その定義として病床20床未満の医療施設のことを指します。つまり、クリニック(診療所)のなかには、入院設備を持っている施設が存在するのです。
数としては多くないものの、有床の診療所は全一般診療所のうち約6%程度存在します(厚生労働省:医療施設動態調査――令和4年4月末概数,2022.)。
有床診療所が多い分野としては、産科や整形外科などの術後安静が必要なものが転職サイトでも見つかりやすいでしょう。
加えて、夜間診療を実施しているクリニックもあるため、夜勤を避けたい場合は「日勤のみ」、反対に夜勤も担当したい場合は「常勤(夜勤あり)」などを選択することで、希望の働き方に沿った施設の求人を探すことが可能です。
一般クリニック求人を見つけるのが難しい探し方
- フリーワード検索に「クリニック」と直接入力してしまう。
- 「担当業務」「配属先」系の項目を選択して検索してしまう。
フリーワード検索で「クリニック」と入力することは避けましょう。
医療法では、20人以上の患者を入院させるための施設を有するものを「病院」といい、19人以下の患者を入院させるための施設を有するもの(入院施設を有さないものを含む)を「診療所」と定義しています。医療法上の医療施設は、この2種類しかありません。
つまり、「クリニック」や「●●医院」「●●内科」は診療所の通称でしかなく、屋号(事業所名)に「クリニック」を含まない施設も多数存在します。
「クリニック」の語を含む求人に限定してしまうと、他の診療所求人を見逃してしまう可能性が高いです。さらにこの場合、「クリニック」を名称に含むことが多い美容クリニックが多数ヒットすることも想定されます。
転職先として一般クリニックを想定する場合、必要な求人をキャッチできず、さらに関心のない求人を呼び込むことにもつながるため、フリーワードで「クリニック」と指定することは避けるべきなのです。
次に、「担当業務」欄や「配属先」欄も空欄(指定なし)のまま検索するようにしましょう。
多くの看護師転職サイトでは検索項目として「担当業務」ないしは「配属先」を選べる仕様になっています。これらの欄についても、一般クリニックを志望する場合は無選択にするようにしましょう。
「担当業務」「配属先」としてよく置かれている選択肢は「病棟」「オペ室」「ICU」など、病院看護師の担当を念頭に置いたものが中心です。
実際に「施設形態:クリニック」を選択した上で担当業務などを選択すると、たちまちヒットする求人数が減少します。
病院に比べて少人数体制であることが多いクリニックでは、勤務する看護師は、医療施設で看護師が担当し得る業務全般を担当することが中心です。
クリニック志望の場合は担当業務・配属先による絞り込みが有用ではないので、検索の精度を高めるためにも空欄にしておきましょう。
看護師が「一般クリニック」求人を探す場合のおすすめ転職サイト
「一般クリニック」希望の場合、『マイナビ看護師』の登録がおすすめです。
『マイナビ看護師』では、施設形態で「一般クリニック」と「美容クリニック」を別々に選択できます。
さらに、診療科目別に絞り込むことができるため、とても効率的に求人情報を比較することができます。
一般クリニックの求人票で注目するポイント
―一般クリニック求人票の注目箇所―
- 教育・研修制度の有無・充実度
- 在籍看護師の人数
- 子育て世代の活躍に関する記述
少人数体制で部門や診療科などが分かれていないことも多い一般クリニックでは、体系立った組織構造を持つ病院と比べて、新規入職者への教育・研修制度が整っていないことがあります。
加えて、中途採用の看護師ともなると病院ですらもOJT(職場内研修)のみであることが多く、クリニックでは中途採用プリセプター制度のようなものを導入している施設のほうが珍しいでしょう。
したがって、入職直後の受入れ・フォローアップもそこそこに後は現場で勘を掴まねばならない展開となることがほとんどと認識しておきましょう。
またキャリアアップという観点では、各種認定看護師資格の取得や医学知識のアップデート・手技向上など、入職以降の教育・研修も重視したいところです。
大規模な病院でよく開催される勉強会のようなものがない可能性も高いので、看護師としてのキャリアを高めたい場合には、求人票でどのような教育・研修制度があるのかよく注目すると良いでしょう。
最近では地域医療活性化などの動きと相まって、地域内の主要な病院や地域包括ケアシステムの関連団体が音頭を取って、近隣の医療施設・介護福祉施設などと共同した勉強会が開かれている例もあります。
スタッフの技術向上・能力開発についての取組みを強調している求人があれば、積極的に応募・面談依頼をしてみましょう。
次に、就労面の不安を解消するという意味では、在籍看護師の人数や子育て世代の活躍状況などを見ると、働きやすさに関する示唆を得られます。
スタッフ数が少ない一般クリニックには、急な休みを取りづらいという特徴があります。特に、小さなお子さんがいる場合、突発的に休まざるを得ないこともありますよね。
求人票にスタッフ数が記載されていることは稀ですが、PR欄などに「子育て中のママさんが多い」「子育てと両立している方多数」などのコメントがあるかもチェックしましょう。
「育休からの復帰実績あり」や「ブランク明け歓迎」としているところは、復職者や再就職者に対するフォローアップ体制・再研修カリキュラムに注力しているところも多く、応募先選びの指標となります。
近年は「託児所あり」の医療施設も増えてきましたが、なかでも「24時間保育可」「病児保育・病後児保育可」の求人があれば仕事との両立にとっての力強い味方となりますので、有力候補です。
また、入院施設を有している一般クリニックでは、夜勤が発生する場合もあります。
産科や整形外科に比較的多く見られるため、産科・整形外科希望の方は夜勤の有無にも注目しましょう(最初から「夜勤なし」などを選択して検索してもOKです)。
健診センター
健康診断・人間ドッグ・特定健診などを行う健診センターも、夜勤なしで働くことができる職場の一つです。
看護師の仕事内容は、主に採血やバイタルサイン測定などの業務ですが、施設によっては検診車で遠方に巡回することもあります。
病院やクリニックと異なり、健康な人を対象に業務を行うため、精神的な負担が少ない働き方と言えるでしょう。
基本的にルーティンワークなので、突発的な業務は少ないですが、状況判断能力やアセスメント力などのスキルは身につきにくい職場なので、転職する場合はご自身のキャリアを考慮した上で選択することをおすすめします。
健診センターの求人を実例で紹介
健診センターの求人には次のようなものがあります。
※タップすると開きます
健診センターの求人を転職サイトで見つけるコツ
看護師転職サイトの求人検索システムでは、施設形態の項目に「健診センター」という選択肢があることが多く、絞り込みは比較的簡単に行えます。
ただ、それだけでは不十分であるため、求人検索のコツを紹介します。
健診センター求人の探し方
- 施設形態ではなく担当業務欄の「検診」や「健診」の選択肢を選択する(選択肢がある転職サイトを利用する)。
- エリア指定は広い単位から徐々に狭くしていく(都道府県単位から検索し始める)。
大前提として、健診センターの求人は非常に人気が高く、狭き門です。そのため、求人をひとつも無駄にする(見逃す)わけにはいきません。
求人検索システムにはいくつかの項目があり、施設形態や担当業務でも絞り込むことができます。ただ、この施設形態の中にある「健診センター」を選択することはおすすめしません。
施設形態の項目で「健診センター」を選択すると、当然、健診センターしかヒットしません。一方、担当業務の項目で「検診」や「健診」を選択すれば、病院やクリニックの健診求人までチェックすることができます。
健診求人(業務)であれば、「夜勤なしの職場」という条件をクリアできるため、貴重な求人を無駄にしないためにもぜひ広い視野で検索をしてください。
また、同様の観点から、エリア指定を行うなら、まずは都道府県単位までに留めましょう。市町村単位までピンポイントに指定してしまうと、やはり、貴重な求人を見逃してしまう可能性があるためです。
健診センター求人を見つけるのが難しい探し方
- 「高給与」や「年収●●万円以上」を選択してしまう。
- 「正社員」や「常勤」を選択してしまう。
「高給与」や「年収●●万円以上」などを選択することは、あまりおすすめできません。
検診・健診業務は、収入の高さではなく、ワークライフバランスの保ちやすさから人気のある業務です。決して高収入ではないため、給与額の指定は選択肢を減らすことにつながるため得策とは言えません。
同様の理由で、最初から「正社員」「常勤」の求人のみに絞り込むのも避けたほうが良いでしょう。
法人向けの健診は複数社でタイミングが重なることも多く、健診業務の繁忙期には季節性があります。
健診センターや健診を提供する医療機関もそれに合わせて人員配置を調整するため、雇用形態としてパートタイムや契約職員・派遣看護師といったようなかたちで募集していることも多いのです。
各看護師転職サイトでも健診関連の求人は常勤・非常勤で半々程度というケースも多いので、まずは雇用形態・勤務形態を指定せずに検索してみましょう。
健診センターの求人票で注目するポイント
―健診センター求人票の注目箇所―
- 宿泊を伴う出張の有無や頻度
- 求人施設の設置主体(運営母体)
- 扱う健診の内容
検診・健診業務には、宿泊を伴う出張が含まれる場合があります。夜勤なしの職場で働きたい方は、宿泊を伴う出張にも対応できない方も多いため、求人票の業務内容欄などを十分に確認しましょう。
また、就業施設「健診センター」や担当業務「検診」「健診」は、ほかの就業施設などに比べてパートやアルバイトの求人率が高い傾向があります。正社員や常勤にこだわらない方は、「勤務形態」の項目で何も選択しない(またはすべて選択する)と思わぬ求人に出会えるかもしれません。
検診・健診業務は高給与ではありませんが、それでも運営母体や扱う検診の内容などによって給与にばらつきがあります。
求人検索システムでの絞り込みはおすすめできませんが、目視での比較検討はしっかり行うようにしましょう。
看護師が「健診センター」求人を探す場合のおすすめ転職サイト
「検診」や「健診」業務を探す場合、『看護roo!』の登録がおすすめです。
『看護roo!』では、施設形態で「健診センター」を選択できます。
さらに、選択肢を増やしたい場合には、(施設形態の選択を解除してから)担当業務で「検診・健診」を選択することで効率的な検索をすることができます。
保育園
保育園も、夜勤のない働き方ができる職場です。
看護師の仕事内容は、園児の体調管理やケガの応急処置、感染症対策、保護者への保健指導などですが、基本的には保育士さんの補助として業務を行うことが多いです。
小児科経験や育児の経験がある方が優遇されやすい傾向にありますが、最近では病児保育施設を併設する保育園も増えているため、看護師の需要は今後高まっていくことが予想されます。
こどもたちと接することができ、人気の高い職場ではありますが、ほとんどの施設では看護師が1人しかおらず、自分1人で業務をこなすことが大変と感じる方もいるようです。
特に、突発的な発熱や病気、ケガなどは臨機応変に対応しなくてはならないので、ある程度看護師として経験を積んでから転職したほうが良いでしょう。
保育園の求人を実例で紹介
保育園の求人には次のようなものがあります。
※タップすると開きます
保育園の求人を転職サイトで見つけるコツ
求人検索の際に、「保育園」で絞り込める転職サイトは多くありません。そこで、看護師の方が転職サイトで保育園求人を見つけるためのコツを紹介します。
保育園求人の探し方
- 「保育園」を選択する(選択肢がある転職サイトを利用する)。
- 選択肢に「保育園」がなければ、「その他」「企業」を選択する。
保育園や学校の求人自体が多くありません。例えば「クリニック」と比較すると、その数は10分の1ほどになります。
そのため、「保育園」での絞り込みを用意している転職サイトは限られてしまいます。
しかし、絞り込みをせずに保育園求人を探すことは時間を浪費するだけでなく、ストレスを抱えてしまうことになるため、「保育園」で絞り込める転職サイトを活用しましょう。
※「保育園」で絞り込める転職サイトは『看護roo!』です(詳しくは後述)。
既に看護師転職サイトを利用中で、かつそのサイトの求人検索システムに「保育園」の選択肢がない場合は、施設形態で「その他」「企業」を選択してみましょう。
他の医療関連企業(医療機器メーカーなど)や分類外の医療施設(ケアミックス病院など)も多くヒットしてしまいますが、企業運営の保育施設などがヒットする可能性があります。
保育園求人を見つけるのが難しい探し方
- 「土日祝日休み」や「車通勤可」などを選択してしまう。
保育園や学校での勤務は土日祝日休みのイメージがあるかもしれませんが、実際には、園行事などの都合で年に数回程度の土曜出勤があります。そのため、求人票上は「土日祝日休み」ではなく「日祝日休み」と記載しているものが主です。
なかには土日祝日休みの求人もありますが全体の2割程度です。保育園の求人自体が多くないため、貴重な求人を見逃さないためにも、「土日祝日休み」は選択しないようにしましょう。
同様に、車通勤可としている求人も全体の2割程度です。広くない敷地で工夫して運営している園が多いため、職員駐車場の用意があるケースは少ないことにも留意してください。
看護師が「保育園」求人を探す場合のおすすめ転職サイト
「保育園」の求人を探す場合、『看護roo!』の登録がおすすめです。
『看護roo!』では、施設形態「保育園・学校」で絞り込むことができるためです。
たとえば、『マイナビ看護師』では「保育施設」で絞り込むことができますが、病院内の保育施設などもヒットしてしまうため、検索効率は下がってしまいます。
言い換えると、施設形態「保育園」にこだわらず、保育業務を希望している方は、『看護roo!』と『マイナビ看護師』を併用すると良いでしょう。
保育園の求人票で注目するポイント
―保育園求人票の注目箇所―
- 看護師との関わり/サポートに関連する記述
(看護師の配置人数、エリアナース制度の有無、関連施設在籍看護師との交流機会など)
保育園は、小さな子どもが好きな方に人気の高い職場ですが、人員配置は「保育士多数、看護師1人」になるケースがほとんどです。
そのため、「責任というプレッシャーがかかる」「休みづらい」「孤独を感じる」などの声もあります。
複数の園を運営している場合は、相談役となるエリアナースが配置されていたり、各園の看護師が集まるミーティングが行われるなど、孤独を感じさせない施策も取られています。
看護師1人という状況に不安を感じる方は、個人運営の保育園ではなく、企業運営などグループ内での連携体制が取られている保育園も検討するようにしましょう。
年収アップしたい、高給をもらいたい看護師におすすめの転職先3選
「年収を増やしたい」「高給が狙える職場が知りたい」とお考えの方におすすめの職場は、以下の3つです。
300床以上の病院
300床以上の規模が大きい病院は、平均以上の年収が期待できる職場です。
日本看護協会の調査によると、病床数が多い病院ほど看護師の平均年収が高いことがわかっています。
■病床数別に見た看護師の平均月収と目安年収
病床数 | 月収(万円) | 目安年収(万円) |
500~ | 34.6 | 494.7 |
400~499 | 33.5 | 481.5 |
300~399 | 32.9 | 474.3 |
200~299 | 31.7 | 459.9 |
100~199 | 31.3 | 455.1 |
~99 | 30.8 | 449.1 |
※勤続10年、31~32歳、非管理職の看護師の給与のデータをもとに作成
〔出典〕日本看護協会:2020年 病院看護実態調査,2021.
勤続10年の看護師(31〜32歳、非管理職を想定)の平均月収は31.8万円、目安年収は約460万円なので、300床以上の病院であれば平均年収を上回る形となります。
病院の規模が大きくなればなるほど、最先端医療や救急医療などの重要な役割を持っており、病院の収入源である診療報酬も高い傾向にあります。
その分、看護師に求められる知識やスキルは高度になりますが、頑張りが給料に反映されるため、やりがいを感じる方も多いでしょう。
病院(300床以上)の求人を実例で紹介
病院(300床以上)の求人には次のようなものがあります。
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病院(300床以上)の求人を転職サイトで見つけるコツ
転職サイトの求人検索システムでは、病床数による絞り込みができません。
そこで、看護師の方が転職サイトで病床数の多い病院求人を見つけるためのコツを紹介します。
病床数の多い病院求人の探し方
- 「夜勤あり」「2交代制」「3交代制」などを選択する(「日勤のみ」や「夜勤なし」は選択しない)。
- エリア指定は「都道府県」単位までにする(市区町村や駅は指定しない)。
夜勤や当直がある病院は救急外来を置いている病院が多く、地域の基幹病院になっているようなところが少なくありません。
こうした病院には病床規模の大きなものが多く、高年収であったり高度な医療を経験でき得るような医療施設が含まれている可能性が高いのです。
また、エリア指定を行うなら、都道府県単位までに留めましょう。
規模の大きな病院は複数の地区をまたいで地域医療の中心的役割を果たしていることが多く、市町村単位までピンポイントに指定してしまうと、病床数の多い病院が検索にヒットしない可能性があるからです。
病床数の多い病院求人を見つけるのが難しい探し方
- 「施設形態」や「担当業務(配属先)」「診療科目」を選択してしまう。
- フリーワード検索に「300床」など具体的な数字を入力してしまう。
病院の「施設形態」には、一般病院、大学病院、療養型病院、精神病院などがあります。また、「担当業務(配属先)」には、病棟、外来、オペ室(手術室)、救急外来などがあります。
自分が馴染みのある施設形態や、経験したことのある業務を選択してしまいがちですが、病床数の多い病院を探すという目的においては好ましくありません。
まずは、これらを選択せずに検索し、徐々に希望に近づけていく方法がおすすめです。
(「診療科目」の選択肢がある転職サイトでも同様に徐々に希望に近づけましょう)
そのほか、フリーワード検索機能がある転職サイトで「300床」など具体的な数値で検索するのは避けましょう。
「300床」で検索すると、たとえば「301床」と記載されている病院はヒットしません。300床以上の病院を逃すことになってしまいます。
看護師が「300床以上の病院」求人を探す場合のおすすめ転職サイト
病床数を重要視する場合、『看護roo!』と『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』の登録がおすすめです。
『看護roo!』では、検索結果一覧に病床数が表示されるため、一つ一つ詳細情報を確認する手間を省けます。
『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』では、検索結果一覧を病床数の多い順に並び替えることができます。上から順番に見ていくだけで良いため、やはり余計な手間を省くことができます。
病院(300床以上)の求人票で注目するポイント
病床数の大きな病院の求人票を確認するときは、以下の3点に注目しましょう。
―病院求人票の注目箇所―
- シフトが「二交代制」か「三交代制」か
- 各種手当の種類・金額や要件
- 配置・配属(「看護配置」や設置診療科目)
年収アップしたい場合、夜勤を視野に入れる方も少なくありません。
看護師のシフトには「二交代制(日勤・夜勤)」と「三交代制(日勤・準夜勤・深夜勤)」があり、どちらの体制を導入しているかは病院によって異なります(混合シフトの病院もあります)。
自分の働きやすさはもちろん、家族の生活リズムとの兼ね合いも含めて検討しましょう。
次に、待遇(手当)にも注目したいところです。
特に差が出やすいのは住宅手当です。額はもちろん、支給要件(世帯主か、扶養家族はあるか、など)もまちまちですので、「自分が支給される手当はどれか?」まで深掘りして確認しましょう。
もちろん基本給の額も重要です。基本給は残業代や賞与、退職金の算定に用いられます。なかには、手当部分を高額にし(基本給部分を低額にし)、賞与を安く抑えている施設もあるため注視してください。
そのほか、忙しさの度合いをはかる指標として、「看護配置」も参考になります。患者に対する看護師の配置人数を表すもので、「7:1」であれば、患者7人に対して看護師1人が配置されるということになります。
「7:1」の場合、診療報酬が高く算定できるため、病院経営が安定しやすく、看護師の年収も高い傾向があります。
また、受け持ち患者数が少ないため、患者さん一人ひとりに手厚い看護を提供できる点も魅力です。ただし、急性期医療を提供している病院が多いため、重症患者を受け持つ機会が多いと認識しておきましょう。
また、300床以上の大規模な病院では診療科目が多岐にわたりますが、病院によって有している診療科目に多少の違いがあります。
入職時、異動(配置転換)時に必ずしも希望を考慮してもらえるわけではありませんが、志望する診療科があるかも忘れずにチェックしましょう。
訪問看護ステーション
訪問看護ステーションも、高給が見込める職場の一つです。
厚生労働省の調査によると、訪問看護師(常勤・正看護師)の平均年収は約528万円であることがわかっています(厚生労働省:令和2年度介護事業経営実態調査,2021.)。
看護師の平均年収が約498万円といわれているので、訪問看護師は高水準の給料が期待できると思ってよいでしょう(厚生労働省:令和3年賃金構造基本統計調査,2022.)。
訪問看護師が高収入である理由として、オンコール手当がもらえることや、人手不足のため人材確保できるよう給与を高く設定している施設が多いことがあげられます。
年収アップを目指す方は、転職の選択肢の一つとして考えてみると良いでしょう。
ただし、訪問看護師は患者さんのニーズに合わせて専門的かつ柔軟な対応スキルが求められるため、「想像よりも仕事がキツイ」と感じ離職してしまう方もいます。
訪問看護師の実情を把握した上で、転職するかどうかを判断することをおすすめします。
訪問看護ステーションの求人を実例で紹介
訪問看護ステーションの求人には次のようなものがあります。
※タップすると開きます
訪問看護ステーションの求人を転職サイトで見つけるコツ
看護師転職サイトの求人検索システムでは、施設形態の項目に「訪問看護」や「訪問看護ステーション」という選択肢があるため、絞り込みは比較的簡単に行えます。
ただ、注意しなければならないこともあるため、そのコツを紹介します。
訪問看護ステーション求人の探し方
- オンコールの選択肢があれば有無を選択する(選択肢がある転職サイトを利用する)。
- エリア指定は狭い単位から徐々に広くしていく(市町村・地区単位などから検索し始める)。
一般的に、訪問看護ステーションでは土日祝日や夜間の勤務はありませんが、「オンコール」がある場合があります。
「オンコール」とは緊急時には職場に駆け付けることができるよう自宅などで待機する業務で、「オンコール勤務」や、単に「待機」と呼ばれることもあります。
土日祝日や夜間の勤務(オンコール)ができない場合、オンコールなしの求人情報に絞って検討しましょう。
ただし、オンコールがあるから給料が高水準という側面もあり、オンコールありの職場の方が高給与の傾向があることには留意してください。
また、訪問介護ステーションは一定のエリア内に集中して開設されるケースが多いため、比較的狭い範囲に点在していることがあります。
まずは狭いエリアを指定し、徐々に広げていく検索方法がおすすめです。
訪問看護ステーション求人を見つけるのが難しい探し方
- 担当業務で「訪問看護」を選択してしまう(施設形態で「訪問看護」をするのはOK)。
- フリーワード検索に「オンコールなし」と直接入力してしまう。
求人検索システムにはいくつかの項目があり、施設形態のほかに担当業務でも絞り込むことができます。ただ、この担当業務の中にある「訪問看護」を選択することはおすすめしません。
施設形態ではなく担当業務の項目で「訪問看護」を選択してしまうと、病院や介護施設における訪問看護業務までヒットしてしまうため、訪問看護ステーションの求人を探している方はチェックを入れないようにしましょう。
また、フリーワード検索で「オンコールなし」と入力することも避けましょう。
オンコール業務がないからといって「オンコールなし」と記載されているとは限らないため、オンコールがない好条件の求人を見逃してしまう可能性があるためです。
※反対に、オンコール業務があっても「オンコールあり」と記載されていない求人もあります。
看護師が「訪問看護ステーション」求人を探す場合のおすすめ転職サイト
オンコールの有無を重要視する場合、『マイナビ看護師』の登録がおすすめです。
『マイナビ看護師』では、こだわり検索で「オンコールなし」を選択できるため、「この求人は条件が良いけど、オンコールがあるのか…」という手間を省けます。
訪問看護ステーションの求人票で注目するポイント
訪問看護ステーションの求人票を確認するときは、次の2点に注目しましょう。
―訪問看護ステーション求人票の注目箇所―
- オンコール手当の支給要件
- オンコール勤務の回数・駆け付け回数
- 訪問先への移動手段
年収アップを視野に入れている場合、オンコール勤務がある職場を優先的に検討すると思いますが、オンコール勤務に対する手当は職場によって大きく異なります。
オンコール勤務(待機)1回ごとに手当が支給される職場もあれば、実際に現場への駆け付けが発生した場合には追加で手当が支給される職場もあります。
また、オンコール勤務の回数にも注目したいところです。あまり多くありませんが、月間のオンコール勤務回数や駆け付け回数の目安が記載されている場合もあります。
(オンコール回数は勤務時間や給与額を左右する要因ですので、目安の記載がない場合は、転職サイトのキャリアアドバイザーを通して確認しましょう)
そのほか、勤務中の移動手段も見落とされがちです。自動車というイメージがあるかもしれませんが 最近では電動自転車での移動も増えています。
自動車の運転が得意ではないという方は、免許不要の職場を探してみるのも良いかもしれません。
美容クリニック
美容クリニックは、看護師の給料が高いことで有名な職場です。
美容クリニックでは、保険内診療以外に自由診療(保険適応外診療)も提供しており、高い収益性が望めるため、その分看護師の給料にも反映されやすくなっています。
美容クリニックの収益によって看護師の給料は変動しますが、月収相場は30〜40万円、年収換算すると400〜600万円程度の収入が見込めるともいわれており、年収アップしたい方におすすめの職場と言えるでしょう。
美容クリニックには、美容皮膚科と美容外科の2種類があるため、気になる方はまずは求人検索から始めましょう。
美容クリニックの求人を実例で紹介
美容クリニックの求人には次のようなものがあります。
※タップすると開きます
美容クリニックの求人を転職サイトで見つけるコツ
美容クリニックは美容医療を提供する医療施設全般のことを指し、診療科目としては「美容外科」と「美容皮膚科」の2つに分類できます。
一口に美容クリニックと言っても提供する医療に種類があり業務内容も変化するため、自分に合った転職先を見つけられるかどうかが重要です。
ここでは、転職サイトで美容クリニック求人を見つけるためのコツを紹介します。
美容クリニック求人の探し方
- 「美容外科」と「美容皮膚科」の選択肢があればどちらかを選択する(選択肢がある転職サイトを利用する)。
「美容外科」と「美容皮膚科」では治療(施術)内容がまったく異なります。
「美容外科」は、二重まぶたの整形手術、豊胸手術、脂肪吸引など、形成外科の医療技術を応用した手術を行います。一方の「美容皮膚科」は、脱毛、シミ取りやシワ改善など、メスを使わない治療を行います。
転職先としての希望がある場合には、「美容外科」または「美容皮膚科」に絞って検討しましょう。
美容クリニック求人を見つけるのが難しい探し方
- 「土日祝日休み」や「車通勤可」などを選択してしまう。
- フリーワード検索に「美容外科」と直接入力してしまう。
美容クリニックの来院者が通院しやすい土日祝日開業の施設が多く、勤務する看護師も基本的に土日祝日は出勤です。また、施設の立地も顧客が来院しやすいように駅近くに開設されています。
そのため、「土日祝日休み」や「車通勤可」のような馴染まない条件を指定してしまうと、美容クリニックの求人はほとんど見つけられないでしょう。
ちなみに、美容クリニックでは来院する方を「患者さん」ではなく「お客様」と呼びます。一般的な病院と比べると、サービス業としての側面や意識が強い表れであり、病院などとは違う接遇が求められます。
また、フリーワード検索で「美容外科」や「美容皮膚科」と入力することも避けましょう。
診療科目が美容外科や美容皮膚科であっても、それらが求人票に記載されているとは限りません。
屋号(院名)にしても、なかには「ビューティークリニック」などを用いている場合もあり、必ずしも効率的な探し方とは言えないためです。
※エステティックサロンは医療行為を行うことができないため、別物と捉えましょう。
看護師が「美容クリニック」求人を探す場合のおすすめ転職サイト
「美容クリニック」希望の場合、『マイナビ看護師』の登録がおすすめです。
『マイナビ看護師』では、施設形態で「美容クリニック」を選択でき、検索効率がぐんと高まるからです。美容クリニックのうち美容外科を希望の場合には、診療科目で「美容外科」まで絞り込むこともできます。
ただし、美容クリニック自体の求人数が多いわけではないため、『マイナビ看護師』をメインとして、他の転職サイトを併用することをおすすめします。
美容クリニックの求人票で注目するポイント
―美容クリニック求人票の注目箇所―
- 待遇(インセンティブ制やノルマの有無)
- 開設院数(店舗数)
一部の美容クリニックでは、報奨金やノルマ達成によるインセンティブや、看護師を指名できるシステムが導入されています。
頑張った分だけ給料に反映してほしいというやりがいも求める場合には、求人票の待遇欄を確認しましょう。
また、全国展開しているような大手美容クリニックは院数(店舗数)が多く、今後も新規出店が期待できます。管理職のポストも豊富で、キャリアアップしやすいという特徴もあるため、その点でも、やりがいを感じている看護師さんも多くいます。
看護師以外の職種で働きたい看護師におすすめの転職先4選
「患者さんの処置やケアの責任に耐えられなくなった」「異業界でキャリアアップしたい」など看護師業界から離れて働きたいとお考えの方におすすめの職場(職種)は、以下の4つです。
ここでは、未経験可の求人が多い職種や、看護師業務の経験を活かしやすいものを紹介しています。
これ以外の職種を検討している方は、『リクルートエージェント』と『doda』の2つに登録することから始めましょう。どちらも総合型転職エージェントとしてあらゆる職種の求人を扱っているため、理想的な職場に出会える可能性が高まります。
営業・販売職
営業職には、法人営業・個人営業・ルート営業などがありますが、成果が数字に表れるため、頑張りが評価や昇給・昇格につながりやすいです。
そのため、やりがいを感じる方も多く、新たなステージでキャリアアップしたい方にもおすすめできます。
販売職には、物販店・飲食店・コールセンターなどを含みますが、正社員に限らず、パートや派遣社員での募集も多くあります。自分の好きな業界やブランドの販売に携わることができれば、モチベーションを維持して働くことができます。
営業職・販売職いずれにも、コミュニケーション能力や、愛想、人当たりの良さが求められるため、看護師業務で培った経験を活かせる部分が多いと言えます。
看護師が「営業・販売職」求人を探す場合のおすすめ転職サイト
「営業・販売職」への転職を検討している場合、『リクルートエージェント』の登録がおすすめです。
『リクルートエージェント』は、人材紹介業界大手のリクルートが運営する転職成功実績第1位の転職エージェントです。
全国各地、どの業界・職種をとっても求人が豊富ですが、営業職が約9.5万件(非公開求人約4万件)、そのうち未経験可が約1.3万件(非公開求人約4,300件)と「営業職×未経験可」でも業界最多クラスの求人を保有しています。
販売職の求人数も約3.5万件(非公開約1万件)、そのうち未経験が約8,500件(非公開約4,100件)と圧倒的です。
※求人数はいずれも2023年10月31日時点
一人一人に合った求人の紹介から選考対策、年収交渉まで、一気通貫した転職サポートも受けられるため、未経験の方でも安心して「営業・販売職」に転職活動に臨めるでしょう。
事務職
事務職には、一般事務・営業事務・経理・総務・人事などがありますが、書類作成、メールや電話対応などのデスクワークが主な業務になります。
残業が発生しにくく、仕事のペースを自分でコントロールしやすいため、規則的なライフスタイルを求めている方にもおすすめできます。
未経験可の求人も少なくありませんが、経理や労務など専門的な知識が求められる傾向もあります。
そのため将来的なキャリアアップを狙うなら、まずはパートや派遣社員として経験を積むか、紹介予定派遣から始めるのも選択肢の一つです。
看護師として電子カルテの操作経験などからPC業務に抵抗がなければ、アピールポイントにもなるでしょう。
看護師が「事務職」求人を探す場合のおすすめ転職サイト(2選)
「事務職」への転職を検討している場合、『dodaエージェント』の登録がおすすめです。
『dodaエージェント』は、人材紹介業界大手のパーソルキャリアが運営する転職エージェントです。
事務職の公開求人件数は約5.200件、そのうち未経験可が約700件と業界最多クラスの求人を保有しています。
※求人数はいずれも2023年10月30日時点
『dodaエージェント』最大の特徴は、「転職サイト」「転職エージェント」「転職スカウト」が一体になっていることです。
求人検索とキャリアアドバイザーとのやり取りなどを一つのサービスで並行でき、転職サイトで見つけた求人をワンストップでキャリアアドバイザーに相談することもできます。
また、「年収査定」「合格診断」「自己PR発掘診断」「転職タイプ診断」など、異業種に転職する際の自己診断にも役立つサポートが充実している点も魅力です。
派遣社員や紹介予定派遣での転職も視野に入っている方は、オフィス系の人材派遣に強い『マイナビスタッフ』を併用すれば早期の転職が実現できるでしょう。
美容関連職
美容関連職には、ビューティーアドバイザー(美容部員)・エステティシャン・ネイリストなどがあり、美容クリニック勤務の看護師さんをはじめ、看護業界から転職する方も少なくありません。
- ビューティーアドバイザー(美容部員)
化粧品販売会社からデパートや小売店、ドラッグストアなどに配置され、店頭で化粧法やスキンケア法のアドバイスをし商品を販売するものです。 - エステティシャン
エステティックサロンでカウンセリングやフェイシャルトリートメント、ボディケア、美容脱毛、ネイルケア、フットケアなど、髪の毛を除く全身美容を行うものです。 - ネイリスト
ネイルサロンなどで爪の手入れ、色塗り、アート(装飾)、エクステンション(人工爪)、リペアなどを行うものです。施術を通して癒しやストレス解消の手助けも行います。
医療行為(医療補助行為)かそうでないかの違いはありますが、顧客や患者に施術したり、美容クリニック出身であれば顧客をキレイにするという面では親和性があります。
ほかの職種に比べると、看護師経験を活かせるシーンも多く、転職難度は低いと言えるでしょう。
看護師が「美容関連職」求人を探す場合のおすすめ転職サイト
「美容関連職」への転職を検討している場合、『iDA(アイ・ディー・エー)』の登録がおすすめです。
『iDA(アイ・ディー・エー)』は、アパレル・ファッション・コスメ・美容業界専門の転職エージェントです。
一般企業・一般職の人向けの総合転職サイトほどの知名度はありませんが全国に22の拠点を持ち、年間4,000人以上が利用する各種無料講座(1~3時間)を受講することもできます。
―iDAで受講できる無料講座(一例)―
- セールスワーク研修
- コスメ販売基本研修
- コスメ販売力アップ研修
- アパレル基礎知識講座
- 接客英会話講座
経験の有無にかかわらず専任のキャリアアドバイザーがサポートしてくれ、正社員だけでなく、契約社員の求人も扱っているため、「働き方は決まっていないけど美容業界で働きたい」という方はぜひ登録しておきましょう。
IT・Web関連職
IT・Web関連職は、看護師との親和性は低く、直接に活かせる経験も多くありません。
ただ「将来性のある業界(職業)に転職したい」と考えている方には、真っ先におすすめしたい職種です。
2019年に経済産業省のDX(デジタルトランスフォーメーション)レポートで「2025年の崖」というキーワードが提示され、「日本企業がDXを推進しなければ、2025年以降の5年間で、最大で年間12兆円の経済損失が生じる」との警鐘が鳴らされました。
これを受け、DX推進に取り組む企業が増加し、IT・Web、そして通信業界の求人数は今後も増加する見込みです。
「IT」「Web」「通信」と聞くと、自分には縁遠い業界と敬遠してしまう看護師さんも多いですが、未経験から少しずつ経験を積める環境を整えている企業も多くあります。
看護師が「IT・Web関連」求人を探す場合のおすすめ転職サイト
「IT・Web関連職」への転職を検討している場合、『ワークポート』の登録がおすすめです。
『ワークポート』は、未経験者のIT転職支援を得意とする転職エージェントです。
プログラミングスクールなど、IT未経験者のキャリア形成にかかわる事業も行っていて、未経験者採用を行う企業からも厚い信頼を得ています。
ポテンシャル採用(若年層向け未経験採用)求人も多く、未経験者でも安心してIT・Web関連職への転職活動を始めることができます。
また、転職活動の進捗やスケジュールをひと目で確認でき、担当者とのチャット連絡もできる専用アプリ「eコンシェル」も利用者から好評です。
看護師転職サイトの効果的な活用方法3選
ここでは、看護師転職サイトの効果的な活用方法を解説していきます。
では、順に紹介していきます。
希望条件をしっかりと伝える
キャリアアドバイザーに希望条件を伝えるときは、なるべく詳細な情報を伝えましょう。自分にあった転職先がみつかる可能性を高められます。
給料や待遇の条件面はもちろん、今後のキャリアプランなど自分の理想の仕事像も一緒に伝えるようにしましょう!
〈具体的な伝え方の一例〉
- どのような経験をつみたいか
- 取得したいスキルや資格はあるか
- 働くうえで大切にしたいことは何か
- 5年後、10年後にどのようになっていたいか
キャリアアドバイザーに希望条件をしっかりと伝えられれば、希望にあった求人を紹介してもらえたり、キャリアの可能性を広げるような提案をしてもらえたりします。
転職サイトを活用すれば、自分ひとりの力では巡り会えないような良質な求人と出会える可能性もあるでしょう。
経験やスキルを正確に伝える
キャリアアドバイザーには自分の経験やスキルを正確に伝えましょう。志願先の企業にあった効果的なアピール方法を教えてもらえます。
例えば、採用担当者に好印象を与えるためには、どのような経験を伝えればいいかなどを伝授してもらえるでしょう。
伝える経験 | 与える印象 |
---|---|
皆勤賞をもらったことがある | 自分の体調管理がしっかりできる人 |
後輩の指導係に任命されたことがある | 教育するスキルをもっている人 |
積極的に研修に参加している | 向上心の高い人 |
専門的な資格を取得した | 高い医療知識と技術を持っている人 |
経験やスキルを伝えるときは「どのような業務を担当したのか?」「どのような実績があるのか?」など、具体的な事例を交えて説明しましょう。担当者が理解しやすい形で情報を伝えられるため、適切なアドバイスをもらいやすくなります。
なお「こんな経験・スキルはアピール要素にならないのではないか?」と感じるものでも、担当者に伝えてみましょう。プロの視点から弱みを強みに変えてもらえます。
応募書類の添削や面接対策をおこなってもらう
看護師転職サイトを活用すると、応募書類の添削や面接対策をおこなってもらえるため、自信をもって転職活動をすすめられるようになります。
「応募書類の書き方がわからない…」「面接での受け答えに自信がない…」などの不安を抱えている方は、看護師転職サイトを上手に活用しましょう。
キャリアアドバイザーがおこなってくれる具体的なサポート例は以下のとおりです。
応募書類の添削 | 面接対策 |
---|---|
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|
看護師転職サイトでは面接や書類作成の実践的なサポートだけでなく、応募先が求めている人材や応募先にあったアピールポイントなどのアドバイスももらえます。
採用をつかみとるためには、応募書類や面接であなたのスキルや経験を効果的にアピールする必要があります。看護師転職サイトを上手に活用して、あなたの魅力を最大限伝えられる環境を整えましょう。
失敗例から学ぶ!看護師が転職を成功させる8つのコツ
この章では、実際に転職活動を始めるにあたってのコツをお伝えします。
- 転職したい理由をハッキリさせる
- 転職の条件に優先順位をつける
- 転職までの大まかなスケジュールを立てておく
- 気になる職場があれば情報収集をする
- 病院以外の職場にも目を向ける
- 転職して後悔しないか考える
- 体調に異変を感じている場合は転職よりも休養を
- 転職活動が不安なら転職サイトに登録しプロに相談する
具体的なアクションレベルに落とし込んでいますので、順番に見ていきましょう。
転職したい理由をハッキリさせる
まずは、転職したい理由をハッキリさせることが大切です。
転職したいと考えたきっかけや理由を明確にすることで、次の転職先を選ぶ基準をつくることができるからです。
また、転職したい理由を分析することで「仕事をする上で重視していることは何か」「そもそも転職すべきか」といった本質的な答えを見つけ出すことができるはずです。
もし、転職したい理由を分析せずに勢いのまま転職してしまうと、転職後に「こんなはずじゃなかったのに……」といったミスマッチを感じてしまうかもしれません。
◆転職してから前の職場のほうが向いていたかもと思った
夜勤と残業がしんどくて、そういうのが無いクリニックに行きたいと思うようになりました。
先に病院を辞めた同期の誘いで、美容クリニックに転職しました。確かに夜勤・残業がほぼなくて、その部分は良かったのですが、患者さんへ営業をしている気がして..。なりたかった看護師像とは少し違う気がします。
前の仕事の方が辛かったけど、自分に向いていたかなと思います。
こうした失敗をしないためにも、まずは転職したい理由をハッキリさせることから始めましょう。
看護師さんにおすすめの自己分析の手順は以下の通りです。
▼ 転職を考えたきっかけを紙に書く
箇条書き・なぐり書きで問題ない。辞めたいと思ったきっかけや出来事を書くという作業を通して、現状を客観視することができる。
▼ 紙に書いた内容から、不満を感じるポイントを抜き出してみる
今の職場のどこに不満を感じるのか、具体的なポイントを抜き出すことで転職先を選ぶ基準がわかる。
▼ 抜き出したポイントを改善するために転職が必要かどうかを評価する
転職という方向性が本当にベストなのかどうかを考えることで、後悔のない選択ができる。
「転職後に後悔するのは嫌だ」「転職してすぐに辞めるのは避けたい」と思う方は、転職したい理由をしっかり分析していきましょう。
以下の記事では、自己分析の方法を4ステップで解説しています。「自己分析のやり方がわからない…」という方はぜひ参考にしてみてください。
転職の条件に優先順位をつける
転職の理由を明確にしたら、転職先に求める条件に優先順位をつけましょう。
「これだけは譲れない」「ここは妥協してもいいかも」という条件の優劣をつけておくことで、実際の求人を見た時に判断しやすくなるからです。
優先順位をつけないまま求人探しを始めてしまうと、求人を見ているうちに迷ったり、転職の軸がブレてしまうかもしれません。
◆優先順位をつけてから求人を見るべきだった
希望の条件に合う求人を探している内に、どの職場も良く見えてしまい、迷った経験があります。
色々見ているうちに「焦って決めなくてもなんとかなりそう」とのんびり構えていたら、気になってた職場の募集が早めに締め切られ、かなりショックでした。
希望条件を絞るか、せめて優先順位をつけてから求人探しをするべきでした。
もちろん、希望条件がすべて叶う職場が見つかることが、なにより最善であることは間違いないでしょう。
しかし、転職する時期によっては看護師の求人数が少ないこともあるため、あらかじめ優先順位をつけておくことで、転職活動の長期化を防げます。
「なるべく早く転職したい」「転職活動を長引かせたくない」とお考えの方は、転職条件の優先順位をつけましょう。
転職までの大まかなスケジュールを立てておく
転職活動の際は、大まかで構いませんのでスケジュールを立てておきましょう。
スケジュールを立てるポイントは「理想:できれば何月何日までに転職先を決める」「妥協:遅くとも何月何日までに転職先を決める」の2つを決めることです。
無計画に転職活動を始めてしまうと、ズルズルと先延ばしになり、転職できないまま時間だけが過ぎるかもしれません。
◆いつでも転職できると油断していたら、金欠になった
周りから「退職前に転職活動してブランクを空けない方がいいよ」といわれていたのですが、退職前の引継ぎや手続きが忙しく、結局次の転職先が決まらないまま退職日を迎えてしまいました。
退職直後は、時間を気にしなくていい毎日に幸せを感じていましたが、生活費のために貯金を切り崩していく内にお金の不安を感じるようになりました。
退職しても失業手当がすぐに出る訳じゃないということも知らず、リサーチ不足でした。
結局焦って転職先を選ぶはめになり、もっと計画的に動けばよかったと後悔してます。
無計画に転職活動を始めてしまうと、経済的な不安から転職活動に専念することすらできなくなるかもしれません。
こうした失敗を防ぐためにも、転職までの大まかなスケジュール調整をしっかり行っていきましょう。
気になる職場があれば情報収集をする
気になる求人を見つけたら、さまざまな方法を使って情報収集をしましょう。
異なる情報源から情報収集を行うことで、転職先のリアルな内部事情を把握することができ、転職後のミスマッチを減らすことができるからです。
一見、面倒にも感じる作業ではありますが、情報収集が不足すると、転職のチャンスを棒に振ってしまうかもしれません。
◆人間関係が悪く、すぐに辞めることになった
◆事前に聞いていた条件と違った
このような失敗を防ぐためにも、さまざまな角度からの情報収集は欠かせません。
おすすめの情報収集方法をいくつかご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
- 病院やクリニックのホームページをチェックする
- 可能であれば、職場見学を行う(職場によってはWeb見学会を行っているところもある)
- 気になる職場に知人が友人がいれば、話しを聞いてみる
- 実際に働いた経験のある看護師の口コミが集まる、口コミサイトを確認する
口コミサイトには、実際にそこで働いた看護師さんが投稿した口コミが掲載されており、現場の生の声を簡単に知ることができます。
おすすめの口コミサイト3社を以下に紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
ナスコミ | 登録口コミ数40万件以上あり、気になる病院の情報が見つかりやすい |
ナース専科 | 看護師だけでなく、インターンや実習を行った看護学生からの口コミも豊富 |
medico | 独自の病院ランキングを掲載し、看護師が働きやすい職場を提案してくれる |
いずれの口コミサイトも、無料会員登録が必要だったり、投稿して閲覧ポイントを獲得する必要があったりしますが、リアルな現状を確認するにはもってこいの方法といえます。
転職後に後悔することのないよう、事前の情報収集は念入りに行いましょう。
病院以外の職場にも目を向ける
転職先を病院に限定するのではなく、企業や施設などの病院以外の職場にも目を向けてみましょう。
病院以外にも看護師が働きやすい職場は数多くあり、好待遇の職場が見つかる可能性もあるからです。ただ、病院以外の職場はどんなところなのか、どんな仕事をするのか、イメージが湧かない方もいますよね。
厚生労働省の調査によると、看護師さんの7割以上が病院勤務であるという結果が出ているため、病院以外で働くことに抵抗を感じる方もいるかもしれません(厚生労働省:令和2年衛生行政報告例_就業医療関係者_概況,2020.)。
しかし、裏を返せば、病院以外で働くことは、今までとは異なる経験やスキル取得のチャンスとも言えます。
今の職場にマンネリを感じている方や、看護師の資格を活かして色々な体験をしたい方は、ぜひ病院以外の職場を検討してみると良いでしょう。
下記に、病院以外で看護師が働ける職場の一例をまとめました。気になる職場があればぜひ調べてみましょう。
- 一般クリニック
- 美容系クリニック
- 訪問看護ステーション
- 老健や特養などの介護系施設
- 健診センター(労働衛生機関)
- 保育園
- 児童養護施設
- 大学の保健室
- 治験医療機関
- 企業(産業看護師、企業内保健室勤務、治験コーディネーターなど)
- テーマパークなどの救護室
- イベント会場
- 旅行先(ツアーナース・リゾートナース)
- 看護学校(教員や実習指導教員など)
- 献血ルーム・献血バス・血液センター(献血看護師)
- 刑務所(一般刑務所または医療刑務所で勤務)
看護師としてキャリアアップやスキルアップがしたい方は病院への転職がおすすめですが、「看護師資格を活かして今とは違う働き方がしたい」「新しい分野に挑戦したい」とお考えであれば、病院以外の職場も選択肢の一つに入れることをおすすめします。
転職して後悔しないか考える
今の職場でやり残したことが無いかを確認しておくことも大切です。
なぜなら、勢いのまま転職してしまうと「前の職場のほうがやりがいがあったかも…」「転職しなきゃよかった」と後悔してしまう恐れがあるからです。
たとえば、「いつも先輩に怒られて辛いから辞めたい」と考えている新人看護師さんの場合、先輩はあなたに成長してほしいからこそ厳しい指導をしているのかもしれません。
一通りの経験を積んでから転職したほうが、キャリアの幅を広げることができるので、転職によるメリット・デメリットを天秤にかけて判断すべきでしょう。
◆転職してから前の職場の良さに気付いた
業務量の多さや残業が当たり前の雰囲気が辛く、夜勤のたびに体調を崩していたので退職しました。
転職先に選んだのは小さなクリニックだったのですが、そこは慣習を重んじるところで、以前の職場との違いに衝撃を受けました。ベテランナースの言うことは絶対で、根拠のないケアを平然と行う環境に耐えられず、1年も経たずに辞めてしまいました。
転職したからこそ、前の職場の良さに気付けたのですが…今更戻ることもできず、後悔だけが残ってます。
転職することで以前の職場と比較をしてしまうことは、どうしてもあることです。転職してからギャップを感じてしまうことのないよう、今の職場を辞める前にシミュレーションしてみると良いでしょう。
ただし、以下に該当する方は、ご自身の健康を害するリスクが高いので、転職することをおすすめします。
▼ 職場の労働環境が悪い
夜勤の回数が月に9回以上ある、勤務間インターバルが十分ではない、時間外勤務が当たり前になっている、人手不足で経験に見合わない業務を任される など
▼ 人間関係に改善の見込みがない
理不尽なイジメ・ハラスメントが横行している、困った時に助けてくれる上司がいない など
▼ 心や体の体調不良を感じている
夜眠れない、食欲がない、過食気味である、仕事のことを考えると辛くなる など
自分で判断できない方は、信頼できる先輩、友人、家族、転職サイトのキャリアアドバイザーなどに相談し、客観的な意見をもらうと良いでしょう。
体調に異変を感じている場合は転職よりも休養を
現時点で体調に異変を感じている方は、転職よりも休養を優先しましょう。
環境を変えるために転職活動を行うことは大切ですが、疲れ切った状態で転職活動をしても、正常な判断ができるとは言い難いからです。
勢いのまま転職した結果、後悔することのないように、まずは十分に休息をとり、冷静な判断ができる状態になるまで整えましょう。
睡眠時間を確保し、バランスの良い食事を心がけ、意識的に疲れを取ることが重要です。
「毎日職場に行くことが辛い」「仕事のことを考えるだけで憂鬱」という方は、職場の上司に相談し、休職することも一つの手です。
そもそも、ご自身の健康を犠牲にするような働き方は、長くは続きません。
実際に、職場の人手不足を理由に限界を感じたまま働いた結果、うつ病や適応障害を発症し働けなくなってしまう看護師さんも多くいます。
休職は迷惑行為ではなく、自分を取り戻すために必要な時間です。
看護師の仕事を長く続けるためにも、限界を感じる前に休職の相談を行いましょう。
転職活動が不安なら転職サイトに登録しプロに相談する
ここまでお伝えした転職を成功させるためのコツを自力で行うのは、時間や労力がかかるため、「大変そう…」と感じている方もいますよね。
転職活動では、自己分析や求人検索、履歴書の準備、面接対策、転職に関わる手続き、スケジュール調整などやらなくてはならないことが多く、仕事や家庭と両立しながら進めることは困難です。
そのため、看護師の転職をサポートしてくれる転職サイトに登録し、転職のプロであるキャリアアドバイザーに相談しながら転職活動を進めることをおすすめします。
◆仕事と家庭と転職活動の両立が実現
以前は知人の紹介で転職をしましたが、今回の転職ではマイナビを利用。
一番良かったのがとにかく楽ということです。必要に応じて手続きをフォローしてくれるので、仕事・家庭のことをしっかりしながらも転職活動ができました。
◆フォローのおかげでスムーズに転職活動が進んだ
転職サイトを利用することで、不慣れな転職活動をスムーズに進めることができ、不安を減らすことができるでしょう。
選考対策!看護師の履歴書作成や面接のポイント
この章では履歴書や職務経歴書の作成や面接など、選考に関するポイントを紹介します。
志望動機の作り方
志望動機を作成するにあたり、気をつけるべきポイントは3つあります。
それぞれ詳しく解説していきます。
求められる人物像に合わせて自己アピール
志望動機を書く上で最も重要なポイントは、応募する施設・事業所が求める人物像であるとアピールすることです。求人票や、応募先施設の公式Webサイトから、求められる人物像を読み取りましょう。
しかし、求められる人物像は応募する施設によって異なるため、困難な場合もあります。
読み取りが難しい場合には、転職サイトに登録し、キャリアアドバイザーのアドバイスを受けることをおすすめします。
施設ごとの採用事例を把握しているキャリアアドバイザーなら、応募先が求める人物像とアピールすべきポイントを的確に教えてくれるでしょう。
面接で質問してほしい内容に絞る
志望動機は、面接で必ず質問される項目です。したがって、面接で質問してほしい、かつアピールしたい内容に絞って志望動機を考えましょう。
面接で必ず聞かれるとなると緊張するかもしれませんが、言い換えると、質問の受け答えをある程度操作できるということです。
志望動機を考える段階から、面接での受け答えを想定して、アピールポイントにつなげられる内容を盛り込んでおくと良いでしょう。
インターネットで調べたテンプレートは利用しない
前述のとおり、志望動機については、面接時に必ず質問されます。
採用担当者は多くの志望動機を読んだり聞いたりしているため、テンプレートを利用すれば、すぐに見抜かれてしまいます。
誰かの志望動機を真似ただけの、想いや本心が含まれていない内容は、相手(採用担当者)にも伝わりません。オリジナルのエピソードや、応募の想いを交えつつ、自分だけの志望動機を作成するようにしましょう。
面接で頻出する質問と回答例
ここでは、看護師の採用面接でよくある質問を紹介します。
- 転職理由を教えてください
- 志望動機を教えてください
- 前の病院ではどのような経験をしましたか?
- あなたの看護観を教えてください
- 当院で何がしたいですか?
- インシデント経験はありますか?
- 転職回数が多い理由は何ですか?
- 残業や夜勤はどの程度可能ですか?
回答例も確認しながら、自分なりの回答を考えてみてください。
転職理由を教えてください
転職に至るまでの経緯を簡単に説明します。
転職理由がネガティブな場合は、ネガティブな言葉のままではなく、ポジティブに変換して伝えましょう。
患者さん一人一人に寄り添った看護をしたいと思っていましたが、それが難しいと感じるからです。
前の病院では、人手不足のため残業時間が毎日3時間以上は当たり前、時には5時間以上になるときもありました。疲労が溜まっていき、日々の業務に十分に取り組めない状態が続いてしまっていました。
患者さん一人一人にじっくり向き合い、丁寧な看護をしたいと思い、貴院で働きたいと考えました。
「残業が多すぎる」というネガティブな理由を、「患者さん一人一人に寄り添った看護」という理想の看護像を阻害するものとして伝え、理想の看護を行っていくための前向きな転職活動であることをアピールしています。
志望動機を教えてください
面接者は、この質問であなたの熱意や志望度を知ろうとしています。
転職を希望する病院の理念や方針、特徴などを事前に調べておき、この病院ならではの志望理由を伝えましょう(使い回しはNG)。
患者様やそのご家族の気持ちに寄り添う看護、という以前からの理想の看護が、貴院であれば可能だと考えたからです。貴院を見学させていただいた際、患者様一人一人に、丁寧で温かいサポートをチームワークよく行っている看護師のみなさんの姿に深く感動いたしました。ぜひ私もその一員として働きたいと考え、志望いたしました。
実際に病院を訪れたときの印象を踏まえ、自分がやりたい看護がここでならできると伝えています。
前の病院ではどのような経験をしましたか?
即戦力として働くことが求められる看護師の面接では、よく聞かれる質問です。具体的な経験を簡潔に話したうえで、以下の点を盛り込むと良いでしょう。
- その経験から学んだこと
- その経験をどう活かすか
- その経験を踏まえて、将来的に身につけたいこと
総合病院の一般病棟に3年間勤務し、様々な症例の看護を経験することができました。そこで、一人ひとりの患者様とそのご家族の気持ちを考えて看護を行うことの大切さを学びました。今後も患者様やご家族の気持ちに寄り添って看護を行うとともに、貴院の看護方法や手法を学び、さらにスキルを向上させていきたいと考えております。
さまざまな症例を扱ってきた経験から人の気持ちを考える看護の大切さを学び、日ごろの業務で実行し、将来的にスキルを向上させたいと伝えています。
あなたの看護観を教えてください
面接者はこの質問で、看護師としての人間性を見ようとしています。
「看護観」というと難しく聞こえますが、端的に言うと日頃どのようなことに気をつけているか、どんな看護師になりたいかです。
患者様の立場になって考え、看護を提供することです。例えば、ナースコールの回数が多い患者様に対して、理由を聞いてそれに対応した看護を提供することで、信頼を得ることができた経験があります。忙しい中でも時間を割いて患者様に向き合うことで、安心感を与えられるような看護をしていきたいと考えています。
患者さんの立場になって考えるという看護観を、具体例とともに伝えています。
当院で何がしたいですか?
この質問は、病院側が望む業務内容とあなたの希望がマッチするか、やる気があるかどうかをみるための質問です。
転職を希望する病院の業務内容だけではなく、理念なども事前に確認しておきましょう。
前職での経験を活かして即戦力となれる点をアピールできると、転職が決まった後に希望が通りやすくなります。
私は、貴院で小児科の看護に携わりたいと考えています。これまで6年間、小児病棟に勤務していました。様々な症例を経験し、多様な看護技術や患者様への向き合い方等、多くのことを学びました。今後は今までに培った経験を活かし、一人一人の子どもに寄り添う看護をしたいと思い、すべての患者さんに平等に、優しく接するという貴院の理念に共感し、志望いたしました。
病院の理念や業務内容が自身の希望とマッチしていることを伝え、これまでの経験を活かした活躍が期待できそうだとアピールしています。
インシデント経験はありますか?
面接官がこの質問をする意図は3つあります。
- インシデントに対する対応力を見極めたい
「どんな対処をしたか」「予防のために日々の業務にどう活かしているか」を知りたい。 - 「インシデント」というワードに対する反応を見たい
インシデント=失敗に対して、過剰な反応を見せる場合は要注意認定される可能性もある。
失敗に過剰に反応=インシデント発生時に正しい判断が行えない、パニックになる可能性があると評価されてしまう場合も。 - どの程度のレベルのインシデント経験があるか知りたい
インシデントの内容を聞いて、看護師の力量の判断材料にしたい。
この質問は、多くの看護師がインシデントを経験しているという前提の上での質問なので、無理に失敗を隠そうとする必要はありません。
事実を冷静に正確に述べ、「なぜ起きたのか」「どう対処したか」「再発防止のために何をしているか」をきっちり伝えられればOKです。
点滴の投与速度を変えるタイミングを誤ってしまったことがあります。作業の優先順位付けができておらず、事前確認がおろそかになっていたことが原因でした。そのことから、以後は指差しチェックを徹底し再発を防いでいます。
転職回数が多い理由は何ですか?
転職回数が多い方に対して、採用側が最も気になるのが「転職理由」です。
転職回数の多さを「場数を踏んでいる」ことのアピールポイントにさりげなく変えるなどポジティブな転職理由を伝えましょう。
一回目の転職理由は、業務に支障をきたすほど看護師同士の連携がとれておらず、思うように患者様の看護ができなかったことです。二回目の理由は、出産や育児のためです。今まで様々な診療科で経験を積んできました。多様な症例を持つ貴院で、これまでの経験を活かして患者様を支え、長期的に、より幅広い知識や経験を身につけていきたいと考えています。
転職回数の多さを経験の幅広さに変換して、ポジティブに伝えています。
残業や夜勤はどの程度可能ですか?
働き方についての質問をされることもあります。無理のない範囲で対応できる旨を伝えておくと良いでしょう。
残業には、できる限り対応いたします。ただ、家庭の事情もあるため、残業は週に3日程度までとさせていただけると幸いです。
採用されたいがあまり、「残業はどれだけあっても大丈夫」のような現実的でない回答をするのはやめておきましょう。
実際に働きはじめて、生活に支障をきたしてしまっては意味がありません。
面接で好印象を与える逆質問例
選考に関するポイントの最後に、看護師面接の逆質問で好印象を与える質問を紹介します。
逆質問では、面接官から「何か質問はありますか?」と聞かれた際に、求職者から自由に質問ができます。
質問の内容によっては「あまり自社に興味がないのかな?」「活躍するイメージが見えない…」といったネガティブな印象を与えてしまいます。
また、同様の理由から、「ありません」という回答も避けるべきです。以下の質問例を参考にして、本当に聞きたいことがないとしても準備をしておきましょう。
業務内容について聞く
業務内容に関する逆質問を紹介します。
露骨に自己PRするのはおすすめできませんが、自分の保有する資格について言及したり、入社前に学習すべきことを確認することで、意欲的な姿勢を印象づけることが可能です。
ただし、求人票や企業公式サイトを見ればすぐにわかるような質問は悪印象を与えてしまうので注意しましょう。
逆質問例
- 私は○○の資格がありますが、活かせる場面はありますか?
- 配属される部署の一日がどのような流れか、教えていただけますか?
- ○○さん(面接官の名前)は、この病院で働く上で大変な点はどこにあると感じますか?
- 他職種との連携はどのようなケースが多いですか?
- 業務内容を踏まえて、入社前に勉強しておくと良いことはありますか?
職場環境・待遇について聞く
職場環境に関する逆質問を紹介します。
ミスマッチを避けるために、気になることは聞いておくべきです。しかし、残業や福利厚生、年収など待遇面ばかり質問すると、面接官にマイナスの印象を与えてしまいます。
転職サイトを使っている方であれば、担当者(キャリアアドバイザー)に確認してもらうと良いでしょう。
逆質問例
- 患者層はどのような年齢や性別が多いですか?
- 忙しさのピーク帯はいつ頃ですか?
- 研修や教育体制はどうなっていますか?
- 私の年齢・キャリアの場合、社員の方の平均年収はいくらくらいでしょうか?
- 事例として、主婦と看護師を両立されている方へのケアなどはあるでしょうか?
病院の理念について聞く
病院の理念に関する逆質問を紹介します。
施設や事業所の雰囲気が自分に合うか否かは、転職後、気持ちよく働く上で非常に重要な要素であるため、気になることは遠慮せずに確認しましょう。
逆質問例
- 病院として、現場で大切にしていることがあれば教えてください
- 職場で働いている人の雰囲気を教えてください
- 貴院で活躍されている方に共通点はありますか?
- ○○さん(面接官の名前)は看護師の魅力や仕事のやりがいを何だとお考えですか?
- 貴院の理念にとても共感していますが、それを踏まえて、入社後の行動として強く意識すべきことはありますか?
以下の記事では、自己PRに繋がる逆質問のコツとノウハウについて詳しく解説しています。「逆質問への対策方法を知りたい」という方はぜひ参考にしてみてください。
看護師転職サイト以外の転職方法!結局どれがおすすめ?
転職活動の方法は一つではありません。転職がはじめての方や、転職活動に不慣れな方のために、6つの転職方法を紹介します。
詳しく見ていきましょう。
ハローワーク
ハローワークは求人紹介を行う公的機関であり、求職者にとっては定番の転職方法になります。
求人の紹介だけでなく、求職相談や失業手当の申請なども行うことができるため、下記に該当する方は利用してみると良いでしょう。
ハローワークがおすすめな人
- 今の職場を辞めてからゆっくり転職活動したい人
- 失業手当の受給を検討している人
- 公的機関の立場から、中立的なアドバイスをもらいたい人
ハローワークを使った転職活動は、以下の流れで行います。
▼ Step 1:ハローワークに求職登録をする
ハローワークを利用するためには、求職者登録が必要である。
最寄りのハローワークに訪問するか、ハローワークインターネットサービスを通じて、基本情報(氏名・住所)や希望条件(雇用形態・月収)、資格や経歴などの登録を行う。
▼ Step 2:求人検索や相談を行う
登録後、求人検索サービスが利用できる。
最寄りのハローワークに訪問すると、設置されている端末で求人検索できるだけでなく、求人選びや選考対策に関する相談が可能。
求人検索だけを利用したい場合は、ハローワークインターネットサービスを通じて自宅のパソコンやスマホからアクセスできる。
▼ Step 3:応募する職場を選び、面接を受ける)
気になる職場が見つかったら履歴書や面接の準備をする。
あなたの魅力が伝わるように履歴書・職務経歴書を書きあげ、礼儀作法に気を付けながら提出する。
労働条件や給料などで気になることがあれば、相談できる。
そのため、なかには虚偽の求人情報を掲載している医療機関の求人や、ブラックな職場の求人が隠れている可能性があります。したがって、利用する場合は他の転職方法との併用がおすすめです。
直接応募
直接応募とは、病院や施設の公式ホームページにある採用ページを通じて直接応募する方法のことです。
病院のホームページにある求人情報をもとに応募するため、求人が掲載されていないかこまめにチェックする必要があります。
しかし、定期的に確認することにより、病院の経営方針や理念を深く理解することができるでしょう。結果的に、転職後のミスマッチを減らせる方法と言えます。
直接応募がおすすめな人
- 働きたい病院や施設が既に決まっている人
- 国立や公立の医療機関で働きたい人
- スキルや経験のアピールに自信がある人
直接応募で転職する場合は、以下の流れで転職活動を進めていきます。
▼ Step 1:Step1.応募先を探す
働きたい病院や施設の公式ホームページをチェックし、求人情報の確認をする。
各医療機関によって募集時期は異なるため、こまめにチェックすることが大切となる。
具体的な転職先が決まっていない場合は、ハローワークや求人広告サイトで情報収集するところから始める。
▼ Step 2:求人内容の詳細を確認する
応募先が決まったら、求人情報を確認する。
ホームページを見てもわからないことは、直接電話で問い合わせる。
その際、可能なら職場見学できるかどうかを確認する。
▼ Step 3:応募(書類提出・日程調整)
病院や施設の規定に合わせて、必要な書類を提出し、面接の日程調整をする。
働きながら転職活動をしている場合は、シフトが被らないように注意する。
▼ Step 4:選考を経て内定、転職へ
内定をもらったら、退職手続きと入職手続きを行う。
退職日や入職日が近付いてから慌てることのないよう、計画的に進める。
直接応募は採用にかかる費用の負担がないため、一部の病院や施設の採用担当者には歓迎されやすい転職方法です。
しかし、応募条件を細かく確認する必要があったり、選考対策を自力で行わなくてはならなかったりと、応募する看護師さんにかかる負担が大きい転職方法でもあります。
スキルや経験のアピールに自信のある方や国公立系の医療機関に転職したい方以外は、他の転職方法を選ぶことをおすすめします。
ナースセンター
ナースセンターは、日本看護協会が運営する職業紹介サービスのことです。
求人紹介以外にも、相談サービスや復職者研修などの転職支援を受けられることが魅力の転職方法となっています。
ナースセンターがおすすめな人
- 看護の知識が豊富な担当アドバイザーに相談したい人
- ブランクがあり、復職者研修や講習などのサービスを利用したい人
- キャリアに関するセミナーや研修の情報が知りたい人
ナースセンターを利用する場合、まずは各都道府県看護協会が運営しているeナースセンターに登録し、必要なサービスを受けてみると良いでしょう。
とくにおすすめなのは、相談員による就業相談や、再就職に向けた研修です。
相談員の多くが看護師経験者であり、専門的な悩みを理解し、親身に相談に乗ってくれるでしょう。また、ブランクのある看護師に向けた研修も随時開催されており、復職を目指す看護師さんに人気です。
ただし、ナースセンターは他の転職方法に比べて求人数が少なかったり、特定の分野に偏った求人しかなかったりと、デメリットがあることは否定できません。
利用する場合は、他の転職方法との併用をおすすめします。
知人の紹介
信頼できる知人や友人から紹介してもらい、転職するという方法もあります。
求人票ではわからない内情を包み隠さず教えてもらえるため、ミスマッチを防ぐことが可能です。
知人の紹介がおすすめな人
- 働きたい医療機関に知人が勤めている人
- 職場のリアルな内情を知った上で転職したい人
- 企業看護師や産業保健師に転職したい人
知人経由の紹介を受けることで、他の転職方法よりも採用されやすいというメリットがあります。
また、企業に転職したい方にとって、知人の紹介(リファラル採用)のほうが有利になることもあるでしょう。したがって、企業看護師や産業看護師を目指す方にとってはチャンスと言えます。
ただ、知人の紹介は、職場見学や面接を受けてイメージが違った場合に断りにくかったり、退職したいと思っても言い出しにくかったりといった、デメリットがあります。
デメリットをしっかりと認識した上で、転職活動を進めた方が良いでしょう。
求人広告サイト
求人広告サイトは、病院や施設の詳しい求人情報が掲載されているサイトのことで、「求人サイト」「求人情報サイト」と呼ばれることもあります。
看護師に特化した求人広告サイトでは、転職で確認しておきたい求人情報が簡単に検索でき、スマホやパソコンから気軽に利用できるため、看護師にも人気がある転職方法です。
求人広告サイトがおすすめな人
- とにかく多くの求人情報が見たい人
- 自分のペースで転職を進めたい人
- 細かい求人情報の確認を簡単に済ませたい人
求人広告サイトを使った転職活動は、以下の流れで行います。
▼ Step 1:Step1.応募先を探す
スマホやパソコンから求人広告サイトにアクセスし、希望の条件を入れて求人情報を確認する。
▼ Step 2:求人広告サイトの案内に従い、応募する
求人広告サイトのフォーマットに必要事項を入力し、応募を行う。
応募先の病院から連絡が来たら、必要書類の確認や面接日程の調整を行い、選考に進む。
▼ Step 3:選考を経て内定、転職へ
内定をもらったら、退職手続きと入職手続きを行う。
退職日や入職日が近付いてから慌てることのないよう、計画的に進める。
求人広告サイトは、後述する転職サイトと異なり、担当アドバイザーがつきません。
そのため、他の転職方法と同様に自力で転職活動を行うスタイルであることは認識しておいた方が良いでしょう。
■求人広告サイトと転職サイトの違い
会員登録の有無 | |
看護師特化型 求人広告サイト | 基本的には登録しなくても求人検索が可能 (登録することでスカウト求人を紹介してもらえたり、会員限定の情報を知ることができたりと、会員登録がメリットになる求人広告サイトもある) |
看護師転職サイト |
|
利用料 | |
看護師特化型 求人広告サイト | 無料 |
看護師転職サイト | 無料 |
キャリアアドバイザーの有無 | |
看護師特化型 求人広告サイト | 担当アドバイザーはいない |
看護師転職サイト |
|
求人検索のしやすさ | |
看護師特化型 求人広告サイト | 細かい求人条件の検索ができる |
看護師転職サイト | 細かい求人条件の検索ができる |
求人選びに関するサポート | |
看護師特化型 求人広告サイト | なし 希望条件を設定しておけば、条件に合う求人をメールやLINEに届けてくれる求人広告サイトもある |
看護師転職サイト | あり 単に条件に合う求人を紹介してくれるだけでなく、ひとり一人のキャリアに合った求人を紹介してくれる |
選考サポート | |
看護師特化型 求人広告サイト | なし 履歴書や職務経歴書の作成機能がある求人広告サイトもあるが、基本的には自力で作成する |
看護師転職サイト | あり 希望者には履歴書添削や面接練習などの手厚いサポートが受けられる |
転職に関する手続きや調整のサポート | |
看護師特化型 求人広告サイト | なし 基本的にはすべて自力で行う |
看護師転職サイト | あり 退職や転職に関わるさまざまな手続き・調整を代行してくれる |
求人広告サイトだけでは不安な方や手厚いサポートを受けたい方は、次に紹介する看護師転職サイトと併用することをおすすめします。
看護師転職サイト
看護師転職サイトは、看護師の転職事情に詳しいキャリアアドバイザーにサポートしてもらいながら転職活動を進める転職方法です。
不規則な労働時間のために転職活動に時間を割きづらい看護師に人気の転職方法でもあります。
求人紹介だけでなく、キャリアカウンセリング、選考対策、各手続きの代行など、さまざまなサポートを行ってくれることが特徴です。転職サイトの利用は、転職をお考えのすべての看護師さんにおすすめできます。
転職サイトは、看護師さんが入職するごとに、病院は転職サイトに紹介手数料を支払うという仕組みで成り立っているため、利用する看護師さんには料金が一切発生しません。
転職サイトがおすすめな人
- 転職先が決まっていない人
- 転職の軸が定まっていない人
- 履歴書や面接に対する不安がある人
- 転職活動の時間が無い人
- 転職前に人間関係や労働環境を確認しておきたい人
転職サイトには求人が豊富にあり、なかにはインターネット上に出ていない好待遇の求人(非公開求人)もあるので、登録することで転職の選択肢を増やすことができるでしょう。
キャリアアドバイザーは求人票だけではわからない人間関係や職場の雰囲気に関する情報もしっかり把握しているため、転職後のギャップを減らすことも可能です。
転職サイトを利用する場合、以下の流れで転職活動を進めていきます。
▼ Step 1:Step1.面談
各転職サイトの公式ページから登録すると、担当アドバイザーから電話かメールで連絡がくる。
初回の連絡では具体的な面談の日程調整を行い、その後、キャリアや転職先に求める条件などのヒアリングが行われる。
▼ Step 2:求人の紹介
面談後、希望に合う求人を紹介してもらえる。
気になる職場があれば、担当のキャリアアドバイザーに伝えると、職場の内情や雰囲気などを教えてもらうことができる。
気になる職場がなければキャリアアドバイザーに伝え、再度求人を探してもらう。
▼ Step 3:転職サイト経由で応募する
担当者が選考書類の確認や面接日程の調整を行ってくれる。
必要な書類を揃え、面接に臨む。なお、履歴書や面接が不安な方は履歴書添削や面接練習などのサポートを受けることも可能。
同時進行で、自分からは言いにくい給与や待遇に関する条件の交渉も行ってくれる。
▼ Step 4:選考を経て内定、転職へ
内定をもらったら、退職手続きと入職手続きを行う必要があるが、ほとんどの手続きはキャリアアドバイザーが代行してくれる。
入職までのスケジュール調整や、退職時に発生したトラブルなども幅広くフォローしてもらえるので、安心して転職できる。
転職サイトは看護師の転職活動をフルサポートしてくれるため、「失敗したらどうしよう」と不安を感じている方や、「転職を成功させたい」と強い思いのある方におすすめです。
Career Theory編集部は、実際に転職サイトを利用したことのある723人の看護師に行ったアンケートの結果から、『看護roo!』への登録をおすすめします。
転職を成功させたいなら、まずは登録することから始めましょう。
以下の記事では、看護師転職サイトに複数登録すべき理由についてさらに詳しく解説しています。「複数登録したら転職に有利になるの?」という疑問を抱えている方はぜひ合わせて読んでみてください。
複数の方法を併用するのもおすすめ
自分にぴったりの求人を見つけるためには、なるべく多くの情報を集めることが重要です。「求人がなかなか見つからない」とお悩みの方は、複数の手段を活用し選択肢を増やしましょう。
▼ 失業保険受給中の方:転職サイトとハローワークの併用
転職サイトから応募しつつ、ハローワークで月々の手続きを行う際に、窓口で相談。
求人の応募は、失業保険受給要件である求職活動実績として認められる。
▼ 転職活動がはじめての方:転職サイトとナースセンターの併用
どちらも看護師転職に特化したアドバイスが受けられるので、転職成功率を高めることができる。
▼ なるべくたくさん求人を見たい:複数の転職サイトの併用
複数のサイトを利用すれば、数百〜数千件の情報の中から、最適なものを選べる。
ただ選択肢が増えすぎても判断に迷うことがあるため、転職サイトのキャリアアドバイザーと相談しながら決めるのがおすすめ。
【補足】転職活動にかかる期間はどのくらい?
転職活動にかかる期間には個人差がありますが、一般的には1〜3ヶ月程度といわれています。
実際にCareerTheory編集部が行ったアンケート調査でも、約半数が「転職活動に1〜3カ月かかった」と回答しています。
〔出典〕Career Theory編集部による看護師対象アンケート調査,2021年4月実施.
転職活動がスムーズに進めば1カ月程度で終わることもあるようですが、最新の看護師転職市場を考慮すると、ある程度長引く可能性があると認識しておいた方が良いでしょう。
転職を考える看護師によくある質問
転職をお考えの看護師さんによくある質問をまとめました。
- どの転職サイトに登録したら良いですか?
- 看護師転職サイトを使わないほうがいい人はいますか?
- 看護師の経験年数が浅くても転職できますか?
- 転職回数が多く、転職できるか不安です。どうしたらいいですか?
- 40歳を超えています。40代や50代で転職するのは無謀でしょうか?
- 転職しても人間関係が悪かったらどうしよう…と不安です
- ブランクがあり、復職できるか不安です。どうしたらいいですか?
- 看護師から他職種に転職するときの仕事の選び方を教えてください
どの転職サイトに登録したらいいですか?
転職したい理由や目的によりますが、看護師723人のアンケートをもとにしたおすすめの転職サイトランキングは下記です。
1位. 看護roo!:看護師の総合評価No.1
2位. レバウェル看護(旧 看護のお仕事):非公開求人の量が豊富、面接対策◎
3位. マイナビ看護師 :大手人材紹介企業による定番の看護師転職サイト
4位. ナースではたらこ:「逆指名求人」が特徴的な転職サイト
5位. ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク):地域専任のキャリアアドバイザーがサポート
看護師転職サイトを使わないほうがいい人はいますか?
以下に該当する人は、看護師転職サイトを使わないほうがいいでしょう。
- 転職したい病院や施設が決まっている人
- 国公立系の医療機関に転職したい人
転職したい病院や施設が決まっている人は、看護師転職サイトからではなく、直接応募したほうがよいでしょう。
応募先は看護師転職サイトを活用すると採用コストがかかります。一方で直接応募の場合、紹介料が発生しないためコストを抑えられます。そのため、病院側の費用の関係で直接応募のほうが採用率が高くなる可能性があります。
また国公立系の医療機関に転職したい人も、看護師転職サイトで求人探しをしないほうがよいでしょう。国公立系の医療機関の場合、直接応募でも十分に人材が集まるため、公式ホームページやハローワークで求人募集をする可能性が高いからです。
以下の記事では、看護師転職サイトを使った方がいい人・使わない方がいい人の特徴についてさらに詳しく解説しています。転職サイトを使うべきか悩んでいる人はぜひ合わせて読んでみてください。
看護師の経験年数が浅くても転職できますか?
転職自体はできますが、ハードルは高いと認識しておくべきでしょう。有資格者である看護師は、人手不足の職場ほどニーズが高いため、経験年数が浅くても転職自体は可能です。
しかし、正しいキャリアを選べるだけの経験が不足している可能性もあるでしょう。さまざまな場面で経験の浅さがネックになることを認識しておくべきと言えます。
Career Theoryでは、看護師1〜3年目の看護師さんの転職事情や転職のコツを下記の記事で紹介しています。看護師1〜3年目で転職をお考えの方は、ぜひ参考になさってください。
- 看護師1年目の方向け:
看護師1年目で転職できる?辞めたいと悩む方向け成功のための全知識 - 看護師2年目の方向け:
看護師2年目で転職できる?辞めたいと悩む方向け成功のための全知識 - 看護師3年目の方向け:
看護師3年目で転職できる?辞めたいと悩む方向け成功のための全知識
転職回数が多く、転職できるか不安です。どうしたらいいですか?
転職回数が多い方向けの転職のコツを押さえることが大切です。転職回数が多い場合、転職先の採用担当者に「すぐに仕事を辞めるのではないか?」といった懸念を抱かれやすいです。
ただ、2020年以降、新型コロナウイルス感染症の影響で人手不足に悩んでいる職場もあるため、悲観しすぎる必要はありません。
転職回数の多さを隠したり、無理に正当化したりせず、誠実な姿勢をアピールすることに努めましょう。
40歳を超えています。40代や50代で転職するのは無謀でしょうか?
無謀ではありません。むしろ、経験年数の長さが評価されることもあります。
看護師は有資格者であるため、40代だからといって転職が極端に難しくなることはありません。むしろ、経験年数の長さが評価されることもあるのです。
また、40代看護師のなかでも後輩指導や看護管理といった経験のある方は特に重宝されます。
とはいえ、40代後半~50代では転職成功率が下がる傾向があるため、転職を検討している看護師の方は早めにアクションを起こした方が良いでしょう。
転職しても人間関係が悪かったらどうしよう…と不安です
ブランクがあり、復職できるか不安です。どうしたらいいですか?
都道府県ナースセンターの復職者研修を受けることをおすすめします。
ブランクが長いほど、復職が不安に感じますよね。その場合は、各都道府県ナースセンターが開催している復職者研修に参加し、最新医療の知識の履修や、看護技術の確認を行うことをおすすめします。
また、復職する職場は「ブランク歓迎」「教育体制が充実」といった条件で求人検索し、自分に合った職場を探すと良いでしょう。
看護師から他職種に転職するときの仕事の選び方を教えてください
看護師から他職種に転職するときは、以下の3つの軸を参考に仕事を選びましょう。
- 看護師の経験を活かした職種にする
- まったく違う業界の職種にする
- 他の資格を取得して活かせる職種にする
看護師の経験を活かした職種には、治験コーディネーターや心理カウンセラー、大学の保健室などがあります。
まったく違う職種に転職するなら、未経験者が歓迎されやすい職種・業界を選ぶのがよいでしょう。例えば、一般事務やアパレル系の仕事、IT・Web関連の仕事などがあります。
他の資格を取得する職種には、看護専任教員や養護教諭などがあります。
以下の記事では、看護師から他職種の転職におすすめの仕事先をなどを解説しています。「看護師から他の仕事に転職したい」と考えている方はぜひ参考にしてみてください。
看護師が転職したくなる理由のまとめ
看護師の転職に関する情報を余すことなくお伝えしました。
看護師さんが転職を考える理由は人それぞれですが、転職を成功させるためにはコツを踏まえて転職活動を行うことが大切です。
転職方法もさまざまですが、すべての看護師さんにおすすめできる方法は看護師転職サイトの利用になります。
おすすめの看護師転職サイトは以下の5社ですので、まずは登録から始めてみると良いでしょう。
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※求人数は、すべて2023年10月3日時点のものです
※『ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)』の公開求人数は都道府県別の数値を合算したものです
学生の指導や委員会・係の仕事を任されていたため、日々学生の指導や記録の添削・委員会や係の仕事の提出期限などもあり、大変であった。
また、プライマリーグループのリーダーをしていたため、自分のグループの患者さんの治療方針の把握や指導、後輩の指導などがあり、患者さんのことを把握した上で転棟や転院のサマリーの添削や医師とのカンファレンスなども必要であった。
上記のように色々な分野の責任者を任されていたため、日々の看護の仕事以外にも抱えているものが多く、仕事が終わっても残って仕事をしなければならないことが多く、大変だった。