40代看護師の転職・再就職は難しい?データで読み解く転職難易度と面接官の本音

看護師 40代 転職 難しい

「40代看護師の転職って難しい?」とお考えですね。

結論からお伝えすると、40代だからと言って転職が極端に難しくなることはありません。看護師は他の仕事と比べて採用ニーズが高く、キャリアを積んだベテラン看護師さんであれば難なく次の仕事が見つかるはずです。

ただ厳密に言うと、40代後半になると若干ではありますが、転職の難易度は高めになります。また、長いブランクから復職する方は、転職活動が思ったよりスムーズに進まないこともあるでしょう。

そこでこの記事では、転職のプロとして数多くのキャリアチェンジを支援してきた私が、40代看護師が転職を成功させるために知っておくべきことを網羅的に紹介していきます。

  1. 【看護師転職】40代だからと言って難しくなるわけではない
  2. 40代看護師の転職ハードルが高くなる3つの要素
  3. 40代看護師の転職成功のコツ|年齢を理由に諦める必要なし
  4. 40代看護師から高評価の転職サイト3選
  5. 40代看護師の転職理由|アンケートから抜粋
  6. 40代看護師が活躍しやすい職場

この記事を読めば、40代の転職で何をどう意識しておけば良いか分かるでしょう。

看護師723名が選んだ人気の転職サイト

編集部が実施した看護師723名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い転職サイトベスト3は、下記の3つ。

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目次

1. 【看護師転職】40代だからと言って難しくなるわけではない

結論を再掲すると、看護師の採用のされやすさに年齢はそれほど大きく関係しません。40代(またはそれ以降)だからと言って難しくなるわけではないと考えて良いでしょう。

理由①.看護師は常に人手不足だから

一般的な転職では、年齢を重ねるほど不利になると言われますが、看護師はそうではありません。

主な理由として、看護師は常に売り手市場であることが挙げられます。

看護師の有効求人倍率(一人当たりどれくらい求人があるか。数字が大きいほど人手不足であることを示す)は、2020年時点で2.06倍で、全職種の1.08倍と比べて倍以上高くなっています。

看護師の求人倍率

看護師は全職種と比較して、2倍以上「人手不足」である

参考:e-stat『一般職業紹介状況(職業安定業務統計)

2020年以降、転職市場が変動した時でさえ、それほど大幅な下落はありませんでした。看護師は常に人手不足であり、経験豊富な看護師ほど即戦力として重宝されます。年齢が高くても採用担当者から敬遠されにくい点は、看護師ならではです。

理由②.経験豊富なベテランほど採用されやすいから

看護師の中途採用は「即戦力かどうか」が何より重視されるので、言い換えると、キャリアが長いほど、採用されやすいと言えます。

特に看護師は30代前後で一度退職することも多く(結婚や出産といったライフステージの変化)、中堅・ベテラン層が不足している病院も珍しくありません。

長年のキャリアを積んできた40代看護師は教育コストがかからないのはもちろん、これまでの経験をもとに新人教育やリーダーの立場も期待されることもあります。

理由③.すぐ辞めると思われにくいから

40代という年齢は、採用選考でむしろ有利に働くことがあります。具体的に言うと「すぐ辞めると思われにくい」という点です。

40代となると急な結婚や出産で突然退職する可能性は、20~30代よりも低くなります。子育てがひと段落して復職するという方も多いでしょう。

病院の採用担当者は、候補者のスキルはもちろんですが、「この人はすぐに辞めたりしないだろうか」という点もじっくり見極めています。看護師の採用には非常にお金がかかるからです。

採用担当者の本音

  • 【20代】…スキルが不安。即戦力人材が欲しい
  • 【30代】…採用しても結婚の予定があるとすぐ退職してしまうかも(配偶者の転勤や出産)

→40代であれば、スキル・経験も十分で、長く働いてくれそう!

子育てをしている看護師の場合、子供の教育費や家のローンなどまとまった収入が必要な人も多いため、長く勤めてくれるのではないかと期待して採用する職場もあるようです。

本章のまとめ

以下の理由から、看護師の転職は40代だからと言ってそれほど身構える必要はありません。

  • 看護師は常に人手不足だから
  • 経験豊富なベテランほど採用されやすいから
  • すぐ辞めると思われにくいから

ただそうは言っても、全ての看護師に該当するわけではありません。次章では、40代看護師の中でハードルが高めになってしまう条件について解説します。

2.40代看護師の転職ハードルが高くなる3つの要素

結論、ブランクが長く、かつ40代後半の看護師はハードルが高めになってしまいやすいです。

ハードルが高めになる具体的な条件

  • 40代後半
  • ブランクが5年以上空いている
  • 若手メインの職場(ハードワークな職場や美容系クリニック)を志望している

→該当するほどハードルが高くなっていく

本章では、40代看護師の転職ハードルを引き上げてしまう要素を詳しく解説していきます。

2-1. 40代後半になると、転職(再就職)成功率はやや下がる

40代でも十分転職はできるとはいえ、やはり年齢が多少影響するのは事実で、40代後半になると転職成功率は下がります。

実際に、ナースセンター経由で仕事を探した人を対象にした調査では、40代後半以降「応募した施設に就職した(採用された)割合」がグッと低くなることが分かっています。

ナースセンター資料

看護師の転職成功率は40代後半以降低め

背景としては、「退職的にハードな職場では体力的についていけない」「他世代のスタッフと比べると夜勤可能日数が少なくなる」などを採用側が懸念していると考えられます。

このことから、40代後半の転職は他の年代よりもややハードルが高めです。入念な準備と対策が欠かせません。

2-2.ブランクが5年以上空いている

ブランクが長い看護師も、再就職のハードルは上がります。目安として、5年以上現場を離れている方は、採用側が難色を示す可能性もあるでしょう。

「たった数年のブランク」と思っていても、体はハードな現場に慣れていないので、

  • 以前は難なくできていた採血や点滴がスムーズにできない
  • 物品の場所や新しい技術がなかなか覚えられない
  • 周囲は自分より若くて動きも機敏なスタッフばかりでついていけない
  • 昔と違ってカルテが電子化されていて、上手く操作できない

など、戸惑いを覚える方は珍しくありません。長いブランク空けの看護師を採用し、教育コストが想定よりもかかった経験のある病院では、40代看護師の採用に後ろ向きになることもあります。

2-3.若手メインの職場は採用されづらい

職場の平均年齢が低い職場は、当然ながら採用されづらい傾向にあります。特に体力的にハードであったり、スキル研鑽が必要だったりする職場への転職はかなり難しいでしょう。

体力的にハードな職場

  • ICU
  • 救急部門
  • 外科系の診療科
  • 手術室

美容クリニック大手の美容系医療機関では、20~30代の患者さんが多いので同じ年代の看護師が採用されやすい傾向にあります。そのため、40代以降の転職が難しくなることもあるようです。

また、平均年齢が20代後半~30代の職場では、「周囲と上手く馴染めるか」を懸念されることもあります。

3. 40代看護師の転職成功のコツ|年齢を理由に諦める必要なし

40代の看護師がスムーズに転職活動を終わらせるなら、「謙虚な姿勢」と「40代ならではの武器」を示すことを意識しておいてください。

ブランクが長い方は、復職に向けた研修などを受けておくのも良いでしょう。

本章では主に採用面接において、良い印象・評価を得るために必要なことを解説します。これらを頭に入れておけば、年齢による採用側の懸念を払しょくできます。

転職成功のコツ①.謙虚な姿勢は必須

40代看護師の転職・再就職活動において、謙虚な姿勢は欠かせません。

もちろん、これまで積み重ねてきたキャリアを示してアピールすることは重要ですが、経歴を誇示するばかりでは、面接官も「この人を採用して良いのだろうか」と不安に思ってしまいます。

新しい人材を採用する際、面接官は「今いるスタッフと上手くやっていけるだろうか」をかなり重視します。自己主張があまりに強い人は、どれだけ輝かしい経歴があってもチームの輪を乱す可能性があると判断されやすいです。

採用面接は、

  • 常に初心を忘れず、新しいことを日々勉強する意欲を示す
  • 前の職場を否定しない
  • 分からないことがあれば(たとえ年下からでも)教えてもらう

など謙虚な姿勢で臨むことは必須です。

特に最初は、仕事の進め方などを年下看護師から教えてもらうことになるでしょう。「年下世代とも上手くやっていける」という印象を与えるためにも、過剰な自己PRは避けた方が賢明です。

転職成功のコツ②.自己PRは応募先で役立つ知識・経験に絞る

過剰な自己PRを避けるべきとはいえ、あなたの強みはしっかりと伝えなければ採用にはつながりません。

謙虚さを損なわない自己PRをする上で一番意識すべきなのは、アピールポイントを応募先で役立つ知識・経験に絞ることです。

そうすると、過剰な自己PRになりませんし、あなたを採用するメリットがストレートに面接官に伝わります。

  • 幅広い知識・経験を全て伝える
    →何が強みなのか分かりにくい
  • 応募先の病院で役立つ知識・経験を絞って伝える
    →あなたを採用するとどういうメリットがあるのか面接官がイメージしやすい

「応募先の病院では、どういった経験を持つ人が求められているのか」を把握するために、必ずやるべきは「応募先病院の情報収集」です。求人広告に「○○な人材を募集」と書かれているケースもありますが、それ以外にも病院の公式サイトなどから情報を集めることで、採用ニーズの仮説を立てられます。

採用ニーズの仮説を立てる3ステップ

  1. 情報収集
    • 求人広告
    • 病院の採用サイトに掲載されている看護部のメッセージ
  2. 「○○の実績がある人材」「○○力のある人材」が欲しいのでは?と仮説を立てる
  3. これまでの経歴を振り返り、ニーズに合いそうな経験・スキルをピックアップする

このようなプロセスを経て、応募先に対して最も魅力的と言える要素をアピールしていきます。

「ニーズに合いそうな経験・スキル」の選択肢は、経歴が浅い若年層よりも、しっかりとキャリアを積み重ねた40代の方が多くなるので、しっかりと病院の採用ニーズを把握できれば、一気に有利になります。

転職成功のコツ③.ブランクが不安なら復職研修を受けておく

ブランクが長いことを不安に思ったまま面接に臨んでしまうと、それが態度に表れてしまい、面接官からも「大丈夫かな」と不安視されてしまいます。

お互いが不安に思うようでは採用に至らないので、「確かにブランクは長いが大丈夫」と言い切れる自信をつけておきましょう。そのために一番おすすめなのは、復職研修を受けることです。

都道府県の看護協会が運営しているナースセンターでは、無料の求人紹介だけでなく現在離職中の看護師に向けた再就職支援にも力を入れています。

内容

病院・施設へ再就職を想定した包括的な研修と特定の看護技術に特化した研修

■【病院への再就職を目指すコース】

  • 講義(最近の医療・看護の動向、医療安全、感染管理について)
  • 電子カルテの操作方法
  • 採血・注射(静脈・筋肉・皮下)に関する講義と演習
  • 急変対応
  • 与薬に関する講義
  • フィジカルアセスメント
  • 日常生活援助
  • 病棟・外来の見学実習(指導看護師とともに一部実践
  • 職員との交流会・就業相談

■【施設への再就職を目指すコース】

  • 講義(施設の特性、看護の役割、医療安全、感染管理について)
  • 各施設(介護老人施設、訪問看護ステーション、クリニックなど)の見学実習、一部ケアの実践
  • 職員との交流会・就職相談

■【注射・採血演習】

  • 採血・注射に関する講義(必要物品・刺入部位・禁忌などの確認)
  • 真空管採血(直針・翼状針)演習
  • 点滴静脈注射の演習

<参加方法>
以下の流れに沿って手続きを進め研修に参加します。

(1)ナースセンターが運営する求人サイト「eナースセンター」へ求職者登録する。
(2)希望の研修施設・日程を確認し申し込む(メール・電話・郵送など)。
(3)受講決定通知が届き、研修の受講が決定。

上記が大まかな参加申し込み方法ですが、詳細は都道府県ナースセンターによって異なるのでHPを確認しましょう。また新型コロナウイルス感染対策のため、受講前2週間の健康チェックが必要となる場合があります。

<費用>
無料または材料費・保険料のみ。

<期間>
技術演習のみの研修→半日程度。
病院実習も含む研修→1日~5日。

<場所>
復職者支援研修受け入れ施設(病院・介護施設・訪問看護ステーションなど)
都道府県ナースセンター・看護協会
※研修ごとに会場は異なるので、詳細は各都道府県ナースセンターHPで確認しましょう。

補足:転職サイトの活用もおすすめ

40代の看護師転職を成功させるなら、転職サイトの利用もおすすめです。

転職サイトは、担当者(キャリアアドバイザー)があなたの経歴やスキルに適した病院を紹介してくれる転職支援サービスです。転職サイトは病院の採用担当者と直接やり取りし、「こういう人材が欲しい」というニーズを把握しているので、「40代のキャリア豊富な人材こそ積極的に採用したい」と考えている病院を紹介してもらえます。

病院の内情も把握しているので「ブランクが長くても大丈夫そうか」「残業はどのくらいあるか」などの気になることも確認した上で応募できます。

4. 40代看護師から高評価の転職サイト3選

数ある転職サイトのなかから、以下を基準に、「利用者からの満足度の高い看護師向け転職サイト」をピックアップしました。

転職サイト選定基準

  1. 求人数 …総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい
  2. 利用者満足度(提案&サポート力) …利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアアドバイザーに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる

利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職サイトは、以下のとおりとなりました。

転職サイト求人数|総合満足度
1位
看護roo!
55,907件|◎4.3
利用者満足度96.3%、看護師さんからの人気No1の転職サイト。細かい条件で求人が探しやすく、面接対策&サポートも手厚い。
2位
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
135,763件|○3.8
総求人数トップレベル!累計40万人以上の利用者がいる転職サイト。LINEで最新の求人情報が得られるなど、気軽に転職活動ができる
3位
マイナビ看護師
60,875件|◎4.1
求職者のペースに合わせたサポートが強み。全国22箇所に相談会場があり、地方在住者も来社相談しやすい

※求人数2022年8月更新

この記事では3サイトに厳選しています。より詳しく知りたい方は、『看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング』を参考にしてください。

1位.看護roo! | 看護師さん利用者満足度No.1

看護roo

看護roo!』は、転職経験のある看護師さんから最も選ばれている、人気No1の看護師転職サイトです。

登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人も多数保有しています。

看護roo!の特徴

  • 利用者満足度96.3%
  • 公開求人55,907件+非公開求人も多数
  • 面接同行や選考対策など手厚いサポート

さらに、細かい条件を組み合わせて仕事探しができるため、希望にぴったりの求人を見つけやすくなるでしょう。

看護roo!』は、30年以上に渡る転職支援実績のある株式会社クイック(東証一部上場企業)が運営するサービスです。

信頼と実績も十分で、面接時に希望者には専任の女性スタッフが同行してくれるなど、きめ細かいサポートが魅力といえます

こんな看護師さんにおすすめ

  • みんなが使っていて、実績豊富な人気のサイトを利用したい
  • 給与や条件、人間関係などが良い職場情報を知りたい
  • はじめての転職で不安なのでプロに相談したい

看護roo!の詳しい情報は、下記の記事でもご覧になれます。
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2位.レバウェル看護(旧 看護のお仕事) | 求人多数で選択肢の幅が広い!

レバウェル看護

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』は、求人数がトップレベルの転職サイトです。キャリアアドバイザーが、病院や施設を訪問して直接取材を行っており現場のリアルな情報を提供しています。

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の特徴

  • 累計利用者数40万人以上
  • 友だちに勧めたい転職サイトランキングNo.1
  • 総求人数は135,763件と転職サイトトップレベル

「人間関係や施設の雰囲気はどうか」「子育て中の看護師が働きやすい環境か」などの情報を踏まえて、最適な提案をしてもらえるのもポイントです。

また、LINEで「新着求人情報が届く」「担当のキャリアアドバイザーに相談できる」など、気軽に転職活動ができる点も魅力的といえます

こんな看護師さんにおすすめ

  • できるだけたくさん求人が見たい
  • 職場の雰囲気や内部情報を知りたい
  • 気軽に求人探しがしたい

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の詳細は、下記の記事も参考にしてみてください。
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3位.マイナビ看護師|ペースに合わせて転職できる


マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する定番の転職サイトです。
数週間で内定を目指す「スピード転職」や、数ヶ月に渡ってゆっくりと職場を探す「じっくり転職」など、求職者の都合に合わせたスピード感でのサポートをしてくれます。

マイナビ看護師の特徴

  • 看護師認知度5年連続No1の定番転職サイト
  • 求人数は6万件以上
  • 大手マイナビならではの情報ネットワークも強み

加えて、面接の日程調整なども、キャリアアドバイザーが代行してくれるサービスも提供しています。自分のペースで転職活動を進めるのに最適な転職サイトといえるでしょう。

こんな看護師さんにおすすめ

  • なるべく早く次の仕事を見つけたい
  • 数ヶ月かけて余裕を持って転職活動したい

なお、マイナビ看護師の詳細は、下記の記事でも確認できます。またおすすめの転職サイトについて、より詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
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5.40代看護師の転職理由|アンケートから抜粋

当サイトで看護師さん100人を対象に行ったアンケート調査の中から、40代の方のリアルな「転職理由」を抜粋して紹介します。

5-1.子育てと両立しながら仕事がしたい

40代の看護師ならではの理由として、子育てと両立して仕事がしたいという声が多く聞かれました。

その詳細は人それぞれですが、多くは「家庭との両立することによる体力的負担」「子供といる時間が欲しかった」「子供の教育費としてお金が必要」などの理由が挙げられています。

子育てをしながらの夜勤は限界だった

口コミ・評判

外科病棟勤務→訪問看護師(42歳)
子育てをしながらの夜勤は限界を感じました。夜勤明けの参観日や習い事の親の当番など体にこたえました。

子育てにお金が必要だった

口コミ・評判

整形外科病棟勤務→クリニック訪問看護(42歳)
総合病院では出産を機に退職。そして潜在看護師から転職するときは、経済的な問題から働かざるをえなくなりました。そのため転職をしました。

 子供からの言葉で転職を決意した

口コミ・評判

病棟勤務→介護施設勤務(41歳)
時間通りに帰れないことで、子供との時間が全く取れず、子供に「お母さん怒ってばっかりいる」といわれたことです。

家庭を大事にしながらも仕事がしたい、お金が必要など、これらは40代看護師ならではの理由であると言えます。

夜勤が無い職場に転職する方や、看護師としてのキャリアを活かして訪問看護の仕事をする人も多いです。

5-2.体力的に余裕を持った働き方がしたい

40代になって夜勤がきつくなったなど、体力的に余裕を持った働き方がしたいと感じて転職する方も多くいらっしゃいます。

ベテランゆえの大変さに耐えられなかった

口コミ・評判

病棟勤務→HCU勤務(45歳)
認定看護師なので、週3回の朝7:30から行われるD rカンファに参加しなければならなくて、その時は朝6時から家を出て通勤していました。その前残業には残業代は付かず、行かないと文句を言われることもあり、通勤時間も50分くらいかかるため身体的に無理だと判断し転職しました

身体的精神的に限界だった

口コミ・評判

病棟勤務→病棟勤務(42歳)
80時間も残業していたが、全額残業手当が付かなかった。当直明けで帰りが毎回昼過ぎになり居眠り運転を数回して、命の危険を感じたから。お局のパワハラがエグくて、半年以上生理が止まったから。

看護師はそもそも精神的にきついと感じる職場が多く、そんな中でさらに残業や夜勤が多い職場に勤務している方で、40代となって体力的に厳しくなった、という声は多く聞かれました。

肉体労働も多い仕事であるため、長く看護師として働くためにも、40代以降に転職を考える人が増えるのでしょう。

5-3.キャリアアップしたい

看護師として40代まで働いてきたからこそ、キャリアアップを目的に転職をする方もいらっしゃいます。

知識を活かして新しいことがしたい

口コミ・評判

病棟勤務→訪問看護ステーション勤務(40歳)
これまでの看護人生を振り返り、フィールドを変えて、寄り添う看護を展開したいと思ったので転職をしました。

40代看護師は多くの経験や知識を得ていますが、昇進したくてもポストが空いていない、給料が上がらない、これまでの知識を別の場所で活かしたいなど、思うようにキャリアアップできない職場もあります。

このため、さらに看護師としてのキャリアを積むべく、あえて転職をする方もいらっしゃるのです。

6. 40代看護師が活躍しやすい職場

この章では「求人が見つけやすい」「40代で採用されている人が多い」「体力的な負担が少ない」という3点をポイントに40代看護師が活躍しやすい職場を5つ選出しました。

順番に見ていきましょう。

1位.総合病院

総合病院は、管理職やキャリアアップを希望する40代看護師におすすめです。

総合病院は、最先端の医療に触れられることや、複数の病棟で幅広い経験を積めるなどのメリットが多くありますが、同様に高い経験値が求められます。

規模が大きい病院ほど、40代看護師は管理職として活躍するケースが多いため、看護師長やリーダーとして働きたい方はチャレンジしてみると良いでしょう。

尚、管理職求人は、後述する転職サイトの非公開求人として募集されることが多く、一般公募されることは少ない点は認識が必要です。

2位.訪問看護

訪問看護は、ご自身のペースで働きやすい職種です。病院の経験を次のキャリアに活かしたいという方に良い職場でしょう。

日勤のみの職場が多く、1人で業務にあたるため自分のペースで看護がしやすい点はメリットです。

40代までに得た経験を活かしながら、患者さんにしっかり向き合う看護をしたい方におすすめと言えます。

ただ、夜間や土日に対応が必要となるオンコール制度を採用している職場もあるため、入職前にどのような勤務体系なのかよく確認しておきましょう。

関連記事
訪問看護ステーションの看護師として転職するには?

3位.診療所・クリニック

診療所やクリニックも、40代看護師におすすめの職場です。

夜勤がなく、土曜午後や日曜が休診となる職場が多いため、働きやすく、プライベートとの両立がしやすい点は大きなメリットでしょう。

しかし、研修制度がほとんどないケースも多いことや、勤務中はかなり忙しい職場もあるため、入職後の仕事内容や職場の雰囲気を事前に知っておくことは大切です。

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クリニックに転職したい看護師が事前に知っておくべき全知識

4位.療養型病院

療養型病院は、穏やかなペースで働きたい40代看護師におすすめする職場です。

患者さんの容態が安定しているため、落ち着いて業務をこなしやすく、緊急入院や突発的な業務がほとんどないため残業が少ない点が特徴と言えます。

医療行為が少なめであることからも、ブランクがある方や、看護技術に不安がある方でも働きやすい職場が多いでしょう。

一方で、急性期病院とくらべると年収が下がりやすい点がデメリットとなるため、ご自身の希望する働き方や業務内容と照らし合わせて検討することがおすすめです。

5位.介護施設

介護施設も40代看護師が活躍しやすい職場です。

介護施設の看護師は、老人ホームやデイサービスなどの施設で高齢者の健康管理や、投薬管理をします。

医療や看護の立場から入居者をサポートする看護師は、病院などとくらべると落ち着いて仕事がしやすく、デイサービスの場合は夜勤がありません。

ただ、介護士や理学療法士などと連携しながら業務を進めることや、職場によっては介護の仕事もするため、事前に介護の業務量や仕事内容を確認しておくと、後悔しない転職先が見つけやすいでしょう。

さいごに

転職したい40代看護師さんに向けて、転職難易度について解説しました。

結論を再掲すると、40代だからと言って特段難しくなるわけではありませんが、ブランクが長かったり職場条件が厳しかったりするとややハードルは高くなるので、謙虚な姿勢と40代ならではの経験を強みに、面接に臨みましょう。

効率的に求人を探すなら転職サイトがおすすめですが、他にもいくつか仕事探しの方法は存在します。詳しくは『看護師転職の方法と求人の探し方をプロ目線で徹底解説』を参考にしてください。

このページを通して、あなたの転職活動が成功することを、陰ながら応援しております。

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この記事を書いた人

現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。

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