クリニックに転職したい看護師が事前に知っておくべき全知識|おすすめ転職サイト

「クリニックへ転職しようかな」と考えていませんか。

クリニックは国内に10万施設以上あるため、求人を見つけること自体はそう難しくありません。

ですがクリニックは、「夜勤がなく、病院より落ち着いて働ける」「自宅から通いやすい」といった理由から、看護師の転職先として非常に人気なため、入念な事前準備をしておかないと想像以上に転職が上手くいかない可能性があります。

そこでこの記事では、キャリアコンサルタントとして看護師の転職サポートをしてきた私が「クリニックの転職事情」や「登録しておくべきサイト」を紹介していきます。

  1. 転職前にしっかり理解!クリニック看護師の仕事内容
  2. 看護師がクリニックに転職する5つの魅力
  3. 看護師がクリニックに転職する際の4つの懸念点
  4. クリニック転職に向いている人の特徴
  5. クリニック転職におすすめの診療科TOP3
  6. クリニックの転職は実は難易度が高い【最新データを調査】
  7. クリニック転職を成功させるためのポイント
  8. クリニック看護師723人が選ぶおすすめ転職サイト4選

この記事を読めば、看護師のクリニック転職に関する全てが分かるでしょう。

 

看護師723名が選んだ人気の転職サイト

 

編集部が実施した看護師723名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い転職サイトベスト3は、下記の3つ。

 

キャリア・転職に悩んでいたり、今の仕事・職場から離れようかなと考えていたりするすべての看護師におすすめの相談先です。

 

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目次

1.転職前にしっかり理解!クリニック看護師の仕事内容

クリニックへの転職を失敗しないために、まずは仕事内容を正確に理解しておきましょう。

クリニック看護師の主な仕事内容は、端的に言うと「診療の補助」です。

クリニック看護師の仕事内容

診療の介助は、舌圧子出す・検査キットの準備・お腹を出すお手伝いなど、状況に応じて様々です。

レントゲン画像の現像や心電図の測定なども、たいていは医師や放射線技師が担当しますが、看護師が行うこともあります。

小規模のクリニックでは、看護師が電話対応や患者の呼び出しなどをすることも多いようです。

病棟看護師よりも仕事の幅が広い

クリニック看護師は、診療の補助から医療器具の発注まで、幅広い業務を担います。

小規模なクリニックほど看護師も少なく、1人~少人数で全て対応しなければなりません。

クリニックは9割以上が無床(入院機能なし)なので、入院患者の看護の仕事がないのも特徴です。

患者は病院と比べて軽症であることが多く、高度な医療・看護知識を要する場面もほとんどないでしょう。

とはいえ、少人数体制であることがほとんどなので、即戦力として活躍できるくらいの経験は求められます。

2.看護師がクリニックに転職する5つの魅力

クリニック転職には以下のような魅力があります。

魅力1. 病院勤務と比較して休みが取りやすい

クリニック看護師の魅力の1つとして、病院勤務よりも休みが取りやすいことが挙げられます。

クリニックは平日1日 + 日曜日を休診日と定めていることが多いため、看護師の休日もこの通りになります。(土曜日午後が休診であることも多い)

さらにたいていは夏季・年末年始も一定の休診期間を設けていることが多く、長期休みも可能です。

これに対して病院看護師は、シフト制・夜勤ありと、柔軟に休みを取りづらいです。プレイべーと重視の方にとって、休みの取りやすさは大きな魅力と言えます。

※美容クリニックに関しては土日祝ほど忙しいので、シフト制不定休が基本です。

魅力2. 夜勤がなく体力的に楽

クリニック看護師は、体力的な負担の少なさも魅力です。

クリニックは9割以上が無床(入院機能なし)で、入院患者の看護が業務がないため、夜勤はありません。

夜勤がないことを決め手に、クリニックへ転職した方も多いようです。

口コミ・評判

病棟→クリニックへ転職した方の口コミ
一番の決め手は、夜勤がないこと。夜勤の不規則な生活に体力的な限界を感じ始めており、規則正しい生活をして私自身が健康になりたいと思ったからです。

体力的なつらさを感じている方にとって、クリニックへの転職は良い手段と言えます。

魅力3. 精神的な負担があまりない

クリニックは、精神的な負担があまりないのも魅力の一つです。

なぜなら、急変対応などが少なく、日々の業務範囲がある程度決まっているからです。

ルーティンワークの仕事がメインであり、切迫した状況に置かれることはほとんどありません。

肩の力を抜いて仕事がしたいという方には、適した職場と言えます。

魅力4.自分の技術・経験を活かせる

クリニックは、病院での経験や自分のスキルを活かせるという点にやりがいを感じる看護師さんが多いようです。

効率よくこなすにはどうすれば良いか、考えて行動する

口コミ・評判

クリニック勤務看護師
健康診断業務は、採血・尿検査・内視鏡検査の準備を看護師1人で行います。これらを効率よくこなすにはどうすれば良いか、自分で順序立てて行うところにやりがいを感じました。採血ももたついてはスムーズに患者さんを案内できないため採血スキルもアップできてさらにやりがいを感じました。。

いろんな経験を積んで頼りにされることが増えた

口コミ・評判

クリニック勤務看護師の口コミ
内科クリニックの外来で、多くの患者さんの処置をこなして、点滴や採血の経験を積むことができた。その経験のおかげで、緊迫する場面でも自信を持って、冷静に対応できるようになり、患者さんやスタッフから感謝されることや、頼りにされることが増えて、やりがいを感じるようになった。

これまでの技術も活かせてやりがいを感じる

口コミ・評判

クリニック勤務看護師の口コミ
採血や点滴のための針を刺さなければならないことが多く、そのためには良い血管を見抜くことや痛みが少ない場所を選ばなくてはならないので、その技術を今までより生かせる所でやりがいがあるとおもいました。また、患者さんに指導をする場面が多く、患者さんの納得を得られた時にはやりがいを感じました。

魅力5.患者とのコミュニケーションが多くやりがいがある

病棟看護師の中には、「クリニックや外来は患者さんとじっくり関わることができない」と思っている方もいるかもしれませんが、実はクリニックは患者とのコミュニケーションが多く、診療時のやり取りにやりがいを感じる方が多いです。

声をかけてもらった時にやりがいを感じる

口コミ・評判

クリニック勤務看護師の口コミ
患者さんに「全然痛くなかったよ、すごいね」「気にかけてくれてありがとう」と声を掛けてもらった時にやりがいを感じました。患者さんとやりとりをしてこその仕事なので、なるべく気持ちに寄り添ったり、思いに共感したりしていきたいと思い、取り組んでいました。

患者との一対一のコミュニケーションを重視したい方には、最適な環境です。

ここまでのまとめ

クリニック看護師という働き方には、以下の魅力があります。

  • 病院勤務と比較して休みが取りやすい
  • 夜勤がない
  • 精神的な負担が少ない
  • 自分の技術・経験を活かせる
  • 患者とのコミュニケーションが多くやりがいがある

ただ、もちろん良い面ばかりではありません。次章では、クリニックに転職する前に知っておくべき懸念点についてまとめます。

3.看護師がクリニックに転職する際の4つの懸念点

クリニック転職の懸念点は以下の4つです。

詳しく説明します。

懸念点1. 残業・診療終了時間次第で、帰りが遅くなることも多い

クリニックは、少人数体制であることがほとんどなので、混み具合や雑務などによって残業が多々発生します。

耳鼻科であれば花粉症の患者が多い春、内科であればインフルエンザが流行する冬といった具合に、診療科特有の繁忙期もあります。

また、クリニックによっては遅い時間まで診療していることもあり(美容クリニックなどに多い)、残業がなくても帰宅時間が遅くなるケースも少なくありません。

懸念点2. 急な休みが取りづらい

クリニックには、急な休みが取りづらいという難点もあります。

クリニックは看護師がほとんどパート勤務であることが多く、小規模な診療所ほどこの傾向にあります。

最小限のパート看護師だけで業務を回しているクリニックは、一人でも人員が欠けると業務への支障が大きくなってしまうのです。

転職の際には、「急な体調不良や子どもの発熱時、どのくらい柔軟に休みを取れるのか」を確認しておきましょう。

一人休むだけで仕事が回らない

口コミ・評判

クリニック看護師の口コミ
小規模でスタッフの人数が少ないクリニックは休みが取りにくいです。大規模な病院は1人か2人くらい休んでも他のスタッフがなんとかフォローしてくれることが多いですが、クリニックは基本的に少人数体制のため、1人休むだけでも仕事が回らなくなってしまうので。業務自体は慣れですね。

懸念点3. 平均年収が病院看護師よりも低い

クリニック看護師の年収は、病棟・施設で働く看護師と比較すると低いです。

参考として、病院(500床)とクリニックの平均年収を比べると70万円近く差が開いていると分かります。

【平均年収】

施設の種類平均年収
病院(500床以上)473万円
クリニック408万円

出典:医療ワーカー

クリニックは日勤のみが多く、夜勤手当がないことが主な理由です。

懸念点4.働きやすさは院長の人柄に左右される

意外と盲点となりやすいのですが、クリニック看護師の働き方は、院長(開業医)の人柄や性格によってかなり違います。

実際の看護師経験者にお話を伺うと、「条件や通いやすさに問題がなくても、院長と合わなければ長く続けるのは難しい」という意見が得られました。

口コミ・評判

クリニック看護師
場所によっては感情的な医師もいて、患者には優しくても看護師には平気で怒鳴りつけるなどがあります。職場環境も閉鎖的なので、相性が合わないとかなりツラいです。

他にも小規模のクリニックでは、「院長が採用などを行い、院長の奥さんが事務作業をしている」という場所もあるようです。院長夫婦があらゆる権限を持っていて、風通しが良いとはいえない環境も少なくありません。

その職場ならではの独特な決まりごとや当たり前とされていることなども多々あるようです。

以下はかなり特殊な例ですが、当サイトが看護師を対象にした調査では、「助産師しか許可されていない内診を看護師が慣習的に行っていた」という回答も得られました。

看護師だけで対応しなくてはならないこともあった

口コミ・評判

産婦人科クリニック→大学の保健室へ転職
産婦人科のクリニックに勤めていた。
個人医院だったので従業員は看護師15人に対して助産師は二人しかいなかった。助産師が勤務しているときなら医師がいなくても内診をしてお産の経過が把握できるが、助産師がいないときや夜勤のときには看護師だけで対応しなくてはならず、お産の経過を内診なしで予想しなくてはならなかった。
特に経産婦が入院したときにはお産の経過が早く慌てることがしばしばだった。そのためベテランの看護師が消毒していると偽り勝手に内診をしていた。それが当たり前のように行われておりいつもこれでいいのかと悩みながらも見てみぬふりをしているのがストレスだった。

この他にも、違法なのに看護師が以下のような業務をさせられるケースもあるようです。

  • 血ガス測定
  • レントゲンの撮影 など(現像は可)

これらが横行している現場は非常にリスクが高く、法を侵すことで最悪逮捕・免許はく奪もあり得ます。閉鎖的で独自のならわしがあるようなクリニックは避けるべきです。

ここまでのまとめ

クリニック転職には、以下の懸念点がありました。

  • 残業・診療終了時間次第で、帰りが遅くなることも多い
  • 急な休みが取りづらい
  • 平均給与が病院看護師よりも低い
  • 働きやすさは院長の人柄に左右される

ここまでの内容を踏まえて、次章からは「クリニック転職に向いている人の特徴」や「働きやすいクリニックに転職するためのポイント」について述べていきます。

4. クリニック転職に向いている人の特徴

クリニック転職に特に向いている人の特徴は、以下の通りです。

  • 家庭やプライベートと両立したい人
  • 地域の患者と密なコミュニケーションを取りたい人

4-1.家庭やプライベートと両立したい人

クリニック看護師は、仕事・私生活の調和を取りたい方におすすめです。

なぜなら、1日の勤務時間が長くなるとはいえ、休暇日数が多く夜勤もないからです。

例えば以下の項目に当てはまる方は、クリニックへの転職に向いていると言えるでしょう。

  • 趣味に多くの時間を費やしたい人
  • 子どもの帰宅までに仕事を終えたい人
  • 空いた時間で副収入を得たい人
  • 夜勤で心身ともに疲れてリフレッシュしたい人

このように、病院勤務で夜勤がつらい・休みが少なすぎるという方は、クリニックに転職することでプライベートをより充実させることが可能となります。

4-2. 地域の患者と密なコミュニケーションを取りたい人

地域の患者と多くコミュニケーションを取りたい方にも、クリニックへの転職はおすすめです。

というのも、地域に密着した、なじみのある患者と接する機会が多いからです。

慌ただしく働くよりも、ある程度落ち着いた環境で、一人ひとりの患者さんと向き合いたいという方におすすめできます。

次章からは、実際にクリニック転職を成功させるポイントについて解説します。

5.クリニック転職におすすめの診療科TOP3

クリニックは診療科によって、年収や働きやすさが変わります。そこでこの章では、「求人の見つけやすさ」と「働きやすさ(負担の少なさ)」を基準に、おすすめのクリニックを3つご紹介します。

転職先選びの参考にしてください。

1位. 整形外科クリニック

整形外科クリニックは、求人の見つけやすく選択肢の多い診療科です。

事実、『マイナビ看護師』に掲載されている求人を見ると、整形外科の求人数は内科に次いで2番目に多いことが分かりました。(2021年8月調査)

出典:マイナビ看護師

実は整形外科はかなりニーズのある領域で、今後の患者数増加と整形外科医の需要は比例していくことが予想されています。

どこの病院でも、整形外科は新患数、外来患者数、入院患者数、手術件数など診療科の中でも多く、社会的需要の多い科の一つです。今後、更に高齢社会の加速、スポーツ障害や外傷等の増加ならびに労働災害や交通事故の多発に伴って需要は一層高まると考えられます

引用:日本整形外科学会

リハビリなどを通して患者さんと長期的に関わることもあり、「患者さんがどんどん回復していく姿を目にすることができる」という点にやりがいを感じられる看護師さんが多いようです。

2位. 眼科クリニック

続いておすすめするのが、眼科クリニックです。

人命に関わる場面はなく、仕事もほとんどルーティンワークです。臨床での実務経験があれば「前の所属科を問わず採用されやすい」特徴があります。

眼科はコンタクトレンズの購入時の診察など、日常生活におけるニーズが高く、更に言うと実は数ある診療科の中でも特に収益性が高いと言われています。

ダイヤモンドオンライン資料

眼科は収益性が高い。コンタクトレンズ使用者は過去20年で2倍に増加したことなどが、要因と考えられる。

引用元:DIAMOND online

職場によって給与水準は違いますが、他診療科よりも高収入が見込めるでしょう。

ただし、どのクリニックも規模はかなり小さいので、求人はやや見つけづらい難点もあります。

3位. 美容クリニック

美容クリニックは、クリニックの中でも給与水準が高く、高収入が目指せる転職先です。

医療報酬が決まっている一般的なクリニックよりも、高い収益が見込め、その分看護師の給与に反映されやすくなるからです。

美容クリニックの施術は医療保険の適用範囲外なので、クリニック側が提供する医療サービスの価格を決められます。(保険診療と混合のクリニックもあります)

ただし収益面が重視される美容クリニックでは、様々なメニューを提案してリピーターを獲得したり、美容コスメを提案したりするケースもあるようです。

美容クリニックについての補足

  • 診療時間が長く、また土日祝は繁盛日のため、不定期休のシフト制が多い
  • 美容看護師の業務は、これまでの看護師経験が反映されないことが多い
  • SNSや広報を担当することもある。
  • 「35歳まで」などの年齢制限が(条件)設けられている場合がある

ここまでは転職先としておすすめの診療科を紹介しました。

次章では最新データをもとに、クリニック転職の難易度について解説していきます。

6. クリニックの転職は実は難易度が高い【最新データを調査】

結論から言うと、クリニックの転職は他の就業先と比べて難易度が高いです。

根拠として、(1).クリニックの人気度はかなり高いこと、(2).クリニックの求人倍率は平均より低いことが挙げられます。

6-1.クリニックの人気度は24就業先中「第2位」

クリニックは看護師の転職先として人気が高く、ナースセンターが行った調査では、小規模病院(20~99床)に次いで第2位でした。

クリニックを希望する求職者は全体の26.7%、看護師の4人に1人がクリニックで働きたいと考えているようです。(参考:ナースセンター

クリニックは「夜勤がなく負担が小さい」「家から通いやすい」といった理由から、主に病棟勤務だった看護師さんからの人気が高いようです。

当サイトが看護師100人を対象に行った取材(2021/4)では、以下のような意見が多く集まりました。

夜勤がなく通勤がしやすいのが決め手

口コミ・評判

病院→クリニックへの転職
夜勤がない勤務形態が良かったのと、自分が以前働いていた診療科も入っていたので比較的働きやすいのではないかと思いました。また自宅からとても近かったので通勤時間が短いことが決め手となりました。

残業も少なくて済む

口コミ・評判

病院→クリニック
夜勤がなく、クリニックであったため残業も少なかったこと。また、時給が高くコストパフォーマンスが良かった。クリニックのためコロナ患者の対応がない点も良かった。

クリニックは、求人の数自体は多いのですが、その分応募する看護師も多く、結果として転職難易度が高くなります。

6-2.クリニックの求人倍率は平均値を大きく下回る

クリニックの転職難易度の高さは、数字としても表れています。

ナースセンターの調査によると、クリニックの求人倍率は約0.8倍、全体平均の2.32倍を大きく下回る結果となっています。

就業先求人数
全体平均2.32
クリニック(無床)0.8

参考:ナースセンター

求人倍率は、看護師1人あたりにどれくらい応募可能な求人があるかを示す値。倍率が低いほど、転職市場に求人が出回っていない状態と言える

求人倍率が1を下回っているということは、看護師1人あたりに対して求人が1以下、つまり「仕事がかなり見つかりづらい」状況にあるということです。

なお、前年調査では1.13あった求人倍率が0.8にまで落ちており、クリニックの人気度は高くなっていると言えます。

クリニックは施設数自体は多いですが、たいてい規模が小さいため、多くの人員を募集しているケースはあまりありません。市場に出回っている求人も少ないため、仮に条件の良い求人があっても、同時に複数の看護師が応募しやすくなり、選考通過が難しくなることもあります。

7. クリニック転職を成功させるためのポイント

「転職に失敗したくない」とお考えの看護師の方に向けて、クリニック転職を成功させるためのポイントをまとめました。

それでは、解説していきます。

7-1. 求人の選択肢を増やす

クリニック転職を成功させるポイントは、なるべく求人の選択肢を増やすことです。

選択肢が増えるほど、自身の希望に合うクリニックを見つけられる可能性が高まるでしょう。

また、転職サイトに登録することで、「非公開求人」を閲覧することが可能となります。

非公開求人とは

一般的な求人サイトには公開されていない求人。応募が集まりやすい好条件求人であることが多い。

したがって、ネットに掲載されている求人だけでなく、非公開求人も見たい方は転職サイトを積極的に利用することを推奨します。

7-2. 今までの経験を振り返る

自分に合うクリニックの科目を見つけるためには、今までのキャリアを振り返ると良いでしょう。

というのも、これまでに勤めてきた病院の診療科に関連するクリニックであれば、採用される可能性が高まるからです。

特に、産婦人科や循環器クリニックなどの分野では、今までの経験・知識が大いに役立ちます。

なお、若手看護師で「キャリア経験が少ない」とお悩みの方は、個人経営のクリニックよりも教育制度が比較的整っている医療法人のクリニックをおすすめします。

7-3. クリニックの詳細を把握しておく

転職前にクリニック側が求めていることや、職場の内部事情について把握しておくことが大切です。

例えば、面接では以下の項目についてクリニックの医師に質問しておくと良いでしょう。

  • クリニック側が求めているスキルは何か
  • 1日の患者数はどれくらいか
  • 連休を取ることは可能か
  • クリニックの人間関係・雰囲気は良好か

最初に気になったことが解消されないままでは、働いていても息苦しさを感じる可能性があります。

不明な点は、看護師専門の転職サイトにて、コンサルタントに質問することがおすすめです。

次章では、クリニック看護師がおすすめする転職サイトを4つご紹介します。

8. クリニック看護師723人が選ぶおすすめ転職サイト4選

この章では、クリニックへ転職したい看護師におすすめの転職サイトを、4つご紹介します。

数多くの選択肢の中から、転職サイトを選ぶ基準は以下の通りです。

転職サイトの比較・選定基準

  1. 求人数・質(重要!!)
    …どれだけ良質な看護師求人を持っているか
  2. 利用者満足度(提案&サポート力)
    …看護師一人ひとりのニーズにぴったりの提案・サポートをしてくれるかどうか

上記の基準をもとに、転職サイトの総合評価をランキング形式でまとめました。

転職サイトクリニック求人数|満足度
1位
看護roo!
10,000件|★★★★☆4.3
利用者満足度96.3%、人気No1の転職サイト
2位
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
12,000件|★★★★☆4.1
総求人数トップレベル、累計利用者40万人以上
3位
マイナビ看護師
10,000件|★★★★☆4.0
求職者のペースに合わせたサポートが強み
4位
美容外科求人ガイド
880件|★★★★☆3.8
美容クリニックの転職では登録必須

転職サイトランキングの詳細は、以下の記事で解説しています。

≫看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング

1位. 看護roo! | 利用者満足度96.3%、人気No1の転職サイト

看護roo

 

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看護roo!』は、30年以上に渡る転職支援実績のある株式会社クイック(東証一部上場企業)が運営するサービスです。

 

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    • 給与や条件、人間関係などが良い職場情報を知りたい

 

    • はじめての転職で不安なのでプロに相談したい

 

 

 

関連記事

2位. レバウェル看護(旧 看護のお仕事) | 総求人数トップレベル、累計利用者40万人以上

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レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』は、求人数がトップレベルの転職サイトです。キャリアアドバイザーが、病院や施設を訪問して直接取材を行っており現場のリアルな情報を提供しています。

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の特徴

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美容外科求人

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運営会社株式会社エイムプレイス
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公式ページhttps://www.biyou-nurse.jp/

8看護師転職サイトをより効果的に利用する6ポイント

看護師転職サイトは、以下のポイントを押さえておくことで、より効果的に利用できます。

サイト利用のポイント

どのサービスを選ぶかと同じくらい、どうやって活用するかも重要です。利用前にそれぞれのポイントを押さえておきましょう。

point-1.登録前に「担当者との連絡方法」を確認する

転職サイトに登録する前に、担当者(キャリアコンサルタント)との連絡方法を確認しておきましょう。

連絡方法は主にメール・電話・LINE・ビデオ通話などのツールが用いられます。どのツールをメインで使うかはサイトによって異なります。「自分が連絡を取りやすい形でやり取りできるか」という視点は、スムーズに転職活動を進める上で大切です。

転職経験者の話では、「メールやLINEなどテキストでのやり取りが楽で良い」という意見が多数派でした。「電話で話をするのが苦手」「休みの日に連絡してほしくない」という方は、メールやLINEでのやり取りが可能なサイトを選びましょう。

なお、看護師さんからの評価の高い大手サイト(看護roo!レバウェル看護(旧 看護のお仕事)マイナビ看護師)は、いずれも電話・メール・LINEから、希望の連絡方法を選べます。派遣会社利用の場合は、電話のみというケースが多いようです。

point-2.希望条件をしっかりと伝える

担当者との面談の際は、時間をかけて、希望条件をしっかりと伝えましょう。

希望の働き方や条件を具体的に伝えるのはもちろん、「転職に対する想い」「将来的なキャリアビジョン」などもしっかりと伝えておいてください。

キャリアコンサルタントは、二人三脚で転職活動を進めるパートナーのような存在。そのため、両者が同じゴールを見据えていることが何より大切です。

「転職に対する想い」「将来的なキャリアビジョン」がしっかり伝わっていれば、担当者は希望条件の背景まで先読みして、本当に知りたかった情報を教えてくれたり、キャリアの可能性を広げるような提案をしてくれたりします。

一方で、双方の認識がズレていると、自分の求める病院と提案される病院の方向性が一致せず、時間と手間だけがかかってしまいます。

point-3.転職時期は最短可能な日程を伝える

転職サイトに登録すると、「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と質問されます。特に決まった時期がなければ、「できるだけすぐに転職したい」と伝えておきましょう。

直近で転職を考えている看護師ほど、積極的にサポートしてもらえるからです。転職サイトは、看護師を病院・施設に紹介し、その仲介料で収益を上げるビジネスモデルなので、転職意欲が高い人を優先する傾向があります。

ただし、働きながら転職活動をする場合は、現実的に退職が可能な時期(引継ぎが終わるタイミング)も併せて伝えておいてください。

point-4.経歴やスキルは正確に伝える

経歴やスキルは正確に伝えるようにしてください。曖昧にしたままでは、適切な提案を受けられません。診療科目や病院の規模、具体的な担当業務は誤解のないよう伝えておきましょう。

【例】
診療科目:内科、消化器内科
病床数:一般200床
担当業務:消化器疾患のケア(消化器官の早期がんに対する内視鏡治療など)

もし内容に偽りがあった場合は、担当者からの信用を失うリスクもあります。

point-5.紹介された病院の口コミをチェックする

転職後に後悔しないためにも、紹介された病院の口コミを事前にチェックしておくのも大切です。

もちろん、病院の良い面・悪い面、リアルな内部情報は、転職サイト経由であらかじめ把握できます。ですが場合によっては、転職サイトの担当者が病院の悪い面を正しく把握していないケースもあるのです。

口コミサイトはいくつかありますが、その中でも特におすすめなのが、40万件以上の口コミが投稿されている『ナスコミ』と、病院ランキングなどが表示される『medico』です。

いずれも口コミを投稿することで閲覧ポイントを獲得できるものなので、やや労力はかかるものの、事前にリアルな口コミを知ることで、ブラックな職場を避けられます。

point-6.複数の転職サイトを併用する

複数の転職サイトを併用することで、スムーズな転職が可能になります。あまり多すぎると連絡がわずらわしくなるので、利用サイトは2~3つがベストです。

複数併用することで、以下のようなメリットがあります。

複数利用のメリット

  • 各サイトの非公開・独占求人にアクセスできる
  • 応募先の選択肢が増える
  • 担当者を比較し、最も相性の良い人にサポートしてもらえる
  • 異なる視点のアドバイスをもらえる

特に各サイトの非公開・独占求人にアクセスできるのは、かなり魅力です。

非公開求人は、一般的な求人情報サービスでは公開されていない求人。独占求人は、その転職サイトからしか応募できない求人のこと。いずれも、条件が良く好待遇であることが多い。

複数のサイトを利用すると、条件の良い求人情報を得られ、より理想に近い職場を見つけやすくなります。

9看護師転職サイト利用の流れ

転職サイトを使ったことがない方に向けて、利用の流れを分かりやすく解説します。

転職サイト利用の流れ

Step1.登録後、担当者から連絡が来る

まずは転職サイトの公式ページから登録を行います。やるべきことは、氏名や生年月日を入力するだけ。どのサイトも、登録は1分程度で完了します。

登録完了後は、数日以内に電話・メールでサイトの担当者から連絡が来ます。転職希望時期や志望職種などを大まかに質問されますが、事前に準備などをする必要はありません。

初回の連絡は数分程度で終わります。その際、次のステップであるキャリアカウンセリングの日程調整などを行います。

Step2.キャリアカウンセリングを受ける

転職をサポートしてくれるキャリアコンサルタントと、一対一で面談(キャリアカウンセリング)を行います。

面談といっても、2021年時点は、ほぼ全てのサイトで電話やビデオ通話を用いてオンラインで実施されます。都市部在住で、近隣に拠点のあるサイトを利用する場合は、対面面談も選択可能です。

キャリアカウンセリングでは以下のような話題で話を進めていきます。

キャリアカウンセリングの内容

  • 現在の転職市場について
  • これまでの職歴や身につけたスキル
  • 転職を決めた理由
  • 転職先に希望する条件
  • 将来的なキャリアビジョン

キャリアカウンセリングでは、転職支援のプロから客観的な意見をもらいながら、転職活動の方向性を定めていきます。自身の考えを整理できる良い機会なので、じっくり時間をかけて行いましょう。

Step3.求人を紹介してもらう

面談の内容に合わせて、キャリアコンサルタントが職場を厳選して紹介してくれます。

自分で探す手間が省けるので、転職活動を効率的に進められます。非公開求人・独占求人の中からニーズに合ったものを提案してもらえるのも、転職サイトならではの利点です。

Step4.応募書類の添削を受ける

応募先の病院が決まれば、書類の作成を行います。応募書類は主に履歴書と職務経歴書の2つ。希望者は、添削を受けることもできます。はじめて転職する方で書き方が分からない場合は、積極的に添削してもらうようにしましょう。

Step5.求人に応募する

書類が完成したら、転職サイト経由で求人に応募します。

その際、キャリアコンサルタントが推薦文を添えてくれることがあります。推薦文は、応募書類からは伝わりづらいあなたの魅力を、代わりに伝えてくれるものです。どんな内容を書いてくれているのか確認もできるので、気になる方は担当者に尋ねてみてください。

書類選考に通過したら、次は面接へと進みます。書類選考期間は病院次第ですが、目安として1~2週間程度と想定しておきましょう。

Step6.面接対策を受ける

希望者は面接対策を受けることもできます。特に、転職サイトと病院がもともと深い関係を築いている場合は、「面接官はどんな人なのか」「どのような質問をされるのか」などを事前に把握できます。これも、転職サイトを利用するメリットの一つです。

なお、面接日の調整なども転職サイトが代行してくれます。

Step7.選考に通過した場合は病院で面接を行う

書類選考が通過したら、採用面接を受けます。面接回数は1回であることが多いです。

転職サイトを利用した場合、キャリアコンサルタントが同行してくれるケースもありますが、2021年現在、面接は最小限の人数を指定される場合も多く、1人で受けることを想定しておいたほうが良いでしょう

採用の場合は、雇用条件などを最終確認し、問題なければ承諾しましょう。入職の日程などは、担当者が間に入って調整してくれます。これで転職活動は終了です。

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最後に

今回はクリニック転職事情についてご紹介しました。

クリニック転職を少しでも視野に入れている方には、今回ご紹介した転職サイトの中から気になるものに登録してみてください。

記事を読んだ方が、納得したクリニック転職ができ、新たなキャリアプランを形成できることを期待しています。

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この記事を書いた人

1989年、北海道生まれ。北海道美唄聖華高等学校を経て、看護師として札幌医科大学附属病院へ入職。約5年間の小児科病棟勤務ののち、クリニック勤務を経て、妊娠・出産を機に派遣看護師へ転向。コロナ禍の社会情勢や子育て上の理由から、より柔軟な働き方を求め、2021年より看護師ライターとして活躍中。現在2児の母。

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