白湯(さゆ)は健康飲料として最近さらに注目を集めています。グーグルトレンドでも示されているように、その動向は2004年からずっと右肩上がり。
そんな白湯について今回は
- 白湯の効果
- 白湯の作り方
- お湯との違い|何度から白湯?
などといった疑問についてお答えしていきます。


アクアソムリエ
久保仁
アクアソムリエとは一般社団法人日本アクアソムリエ協会によって資格認定される、アクアソムリエとアクアソムリエマイスターの2つの資格の総称です。当サイトではアクアソムリエを中心に全国のアクアソムリエ、アクアソムリエマイスターによる記事執筆及び監修のもと運営しております。
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白湯(さゆ)とは?効果的な温度やお湯との違いとは

白湯(さゆ)とは、一般的には一度沸騰させたお湯のことを指します。最近では健康的な側面で語られることが多く、その効果に多くの人の注目を集めています。
白湯とお湯の違いとは
結論、明確な違いはありません。ただし水道水を使用する場合、沸騰させることで白湯と区別することがあります。
つまり簡単にいうと、お湯というジャンルの中に白湯が含まれているイメージですね。

お湯 | 水を温めたもの |
---|---|
白湯 | 沸騰したお湯を冷ましたもの |
ひと昔前までは「沸騰させたかどうか」で白湯とお湯の違いを区別していました。沸騰させるのは、水道水に含まれる残留塩素を煮沸するため。
つまり天然水やウォーターサーバーの水であれば沸騰させる必要がないのです。
白湯の効果とは?基礎代謝や免疫力を高め風邪を引かない体へ

- 基礎代謝・免疫力がアップする
- 便秘の解消
- 冷え性・低体温の改善
- 胃や腸の働きが良くなる
- リラックス効果
白湯にはこのような効果が期待できます。特に毎日飲み続けると特に感じられる効果が多いはず。
腸は第二の脳とも言われており、腸内環境を良くすることで健康やダイエット効果にも繋がります。
白湯を飲むことで「胃腸が温められ、内臓の働きが活発になり基礎代謝や免疫力を向上させる効果」が期待できます。

簡単に言えば「風邪を引かない」体へと後押ししてくれる身近な存在が白湯なのです。
基礎代謝や免疫力が向上し風邪を引かない体へ
基礎代謝が向上すると脂肪やカロリーが燃焼されダイエットにもつながり、痩せやすい体質を作ることができます。また冷え性対策にもおすすめ。
さらに白湯を飲むことで代謝が上がり、体内に溜まった老廃物や毒素が排出しやすくなるので、便秘で悩んでいる人や肌トラブルの改善にも期待できます。不摂生な生活で腸内の乱れが蓄積すると肌トラブルにもつながります。
何より風邪を引かないような体に近づくには、免疫力を高める必要があります。その一番身近で手軽な方法が「白湯を飲む」ことなのです。
電子レンジでもOK!白湯の正しい作り方と簡単な作り方


- 強火で水を沸騰させる
- 弱火にし沸騰させた状態を10分〜15分
- 火から下ろし50度くらいまで冷ます
ただしこのやり方はかなり時間がかかってしまうので、ここでは白湯の簡単な作り方を3つご紹介します。これでなら楽に白湯を飲み続けられるはずです。
ケトルを使う簡単な白湯の作り方
白湯はケトルでも簡単に作れます。
ケトルの蓋を開けて沸騰状態を続ければアーユルヴェーダ式に白湯も作れます。ただしケトルは蓋を開けたまま沸騰させてはいけないものもありますので、ご自宅のケトルの注意書きをよく読んで試しましょう。
水道水を使用する場合は10分以上沸騰させると、トリハロメタンなどの残留物質が取り除かれるためより効果的です。
ただしケトルで10分以上沸騰させ続けるのは現実的ではありません。10分以上の沸騰は鍋ややかんで行うといいでしょう。
電子レンジを使う簡単な白湯の作り方
500W | 1分30秒~3分ほど |
---|---|
600W | 1分ほど |
白湯は電子レンジで温めて作っても問題ありません。
500Wの場合は電子レンジで1分30秒~3分ほど、600Wの場合は1分ほど温めて、ゆっくりと飲みましょう。
水道水を電子レンジ温めて白湯にするのはダメ?
前述のように電子レンジで白湯を作っても問題はありませんが、水道水を使用する場合は電子レンジはおすすめしません。
水道水には残留塩素とトリハロメタンが含まれており、ブクブクと100度近くで沸騰させ続けないとこれら物質は取り除けません。電子レンジではそういったヤカンやお鍋のようには水を沸騰させられません。



浄水器を付けた場合の水道水や市販のミネラルウォーターを使用するなら電子レンジやケトルでも問題ありません。
ヤカンや鍋を使う簡単な白湯の作り方
水道水を使用する方の白湯の作り方はヤカンやお鍋に水を入れて沸騰させるだけです。
ここで重要なことは沸騰した状態から数えて10分~15分加熱(沸騰)し続けることです。
そして、適切な温度で時間をかけてゆっくり飲みましょう。
※水道水を使用する場合、残留塩素とトリハロメタンを取り除かなくてもいい方は電子レンジでも大丈夫です。
コンビニに売られているペットボトルの白湯はどう?


サントリーの天然水から発売された白湯。去年から大ヒットを続けている商品ですね。
このペットボトルの白湯は「50度〜60度に温められた」と書いてあるので、一度沸騰をさせているわけではなさそうです。
ただしサントリーの天然水はミネラル豊富な上、簡単で毎日続けられそうですね。
白湯を効果的に飲むタイミングは朝?夜?寝る前いつ飲む?


白湯を効果的に飲むタイミングは
- 朝起床後いちばんに飲む
- 夜寝る前に飲む
のが理想です。
朝イチといってもお昼に起床する方であれば、起床後の1杯目に白湯を飲むことをおすすめします。
白湯は朝イチにコップ1杯(200ml)が理想
白湯は朝起きてすぐに飲むのが一番効果的とされています。
朝起きてすぐに冷たいものを飲むと体内の温度が下がり内臓の働きがゆっくりになってしまいます。
白湯を飲むことで体内の温度があがり血流もよくなるので内臓の働きが活発になります。



ポイントは15分ぐらいかけて少しずつ飲むこと。
朝ごはんの30分前くらいまでに白湯を飲むと胃腸の消化機能が活発になり、食べた物の栄養素をきちんと消化できるようになります。
朝、時間がない時はどうすればいい?
白湯を飲みたいのに朝に時間がない時は、前日の夜寝る前に水を沸騰させ、すぐに保温ポッドか水筒、魔法瓶で常温保存することをおすすめします。
すると朝(約7時間後)、保温ポッドや保温機能のある水筒であれば大体60度前後に下がってすぐ飲めるはずです。
すぐに外出しなければならない時も、前日夜に水筒に入れておけばそのまま持っていけるので楽ちんですね。



朝はみなさん時間がなくて忙しいと思います。そんな時は前日夜寝る前に白湯を作って保温しておきましょう。
夜、寝る前にもコップ1杯(200ml)
就寝前にコップ1杯の白湯を飲むとリラックス効果にもなるのでおすすめです。
寝る前の約30分前に飲むことでより強く発揮されます。
朝起きたときの顔のむくみも違ってきます。
就寝前にゆっくりと時間をかけて飲み、体も心も温まり寝つきもよくなるでしょう。
白湯を飲み続けた結果、体質が変わった!毎日続けるためのコツ


編集部が毎日白湯を飲み続けた結果として、こんな体の変化を感じました。
- 便秘が解消した
- 冷え性が改善した
- 肌が綺麗になった
それぞれ見ていきましょう。



この章の後半では、毎日白湯を飲み続けるコツもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
便秘が解消した
お通じが今までと全然違う!腸内環境も白湯だけで良くなるんですね〜
(編集部)
白湯を毎日飲み続けることで、お通じが良くなったを言う声がよくあがりました。
特に起床後すぐに飲むと、朝から胃腸が温まって1日中調子がよくなります。
朝すぐにお湯を沸かすのは少し手間…と思った方は、お湯がすぐ出るウォーターサーバーをおすすめします。ウォーターサーバーは3秒もかからずにお湯が出てきます。
記事後半でもお湯がすぐ出て便利なウォーターサーバーを紹介していますので、ぜひ参考にご覧ください。
冷え性が改善した
白湯を飲み続けてから体がぽかぽか!
(編集部)
白湯は冷え性にも効果があります。
冷え性は体の内側の冷えが主な原因です。
体の内側から温めるには白湯は効果的でしょう。
肌が綺麗になった
なんだか肌の調子も良くなった気がする!白湯を飲むだけで化粧のりも良くなるのかも
(編集部)
白湯を飲み続けると、代謝の向上やお通じの改善など効果が表れその影響がお肌にもいい影響を与えているかもしれません。
お肌に直接的に作用するわけではありませんが、やはり体の内側が良くなるとお肌にもメリットが生まれます。
白湯を毎日飲み続けるための秘訣!
白湯を毎日飲み続ける秘訣は、すぐに白湯を飲める環境を作ることです。
ミズマガ編集部でも、毎日飲み続けるためにこの環境をまずは整えました。
では具体的にどう言う環境を作ればいいのか。方法としては以下が考えられます。
予算をかけたくない | 予算をかけてもいい |
---|---|
湯沸かしポットに常に水を入れておく | ウォーターサーバーを検討する |
湯沸かしポットに常に水を入れておく
湯沸かしポットに水を入れておき、決まった時間にお湯を沸かします。
飲み終わった後も水を常に入れておけば、スイッチを押すだけで白湯を簡単に作れます。
ただしすぐに飲めるわけではないので、飲む時間を決めると生活のルーティンとして飲み続けられるでしょう。
ウォーターサーバーを検討する
予算はかかりますが、ウォーターサーバーであればいつでもすぐに白湯を飲めます。
いちいち沸かす手間もなく、その他メリットも多数あります。



記事後半の白湯のおすすめの飲み方でおすすめのウォーターサーバーを紹介していますので、そちらをぜひ参考にご覧ください。
飲み過ぎ注意!白湯を飲むときの注意点


今まで白湯を飲む習慣がなかった方は次のことに気を付けましょう。
下痢になることがある
白湯を飲む習慣を付けることで腸の基礎代謝が向上し、老廃物も出やすくなるので人によっては「下痢になる」ことがあります。
しかし、これは腸のデトックス効果としてあらわれる「下痢」なので内蔵が綺麗になっている証拠です。
体の中から綺麗にすることでお肌の調子にもつながります。
1日に飲む量は800mlくらいまで
人の体が1日に必要とする水分量は約1.5~2Lです。
そのうち白湯は約600ml~800mlを目安にしましょう。
コップ1回が200mlだとすると、1日に3回~4回までにしましょう。
なぜかと言うと、白湯を飲み過ぎると胃液が薄くなり腸の中の必要な成分まで余分に洗い流してしまうためです。



白湯は量を飲むのではなく、毎日続けてこそ意味があるのです。
白湯が毎日飲める便利なもの
毎日、水道水を沸騰させたりミネラルウォーターをレンジで温めるのが手間な方はウォーターサーバーがおすすめです。
ウォーターサーバーであれば「白湯」をいつでも簡単に飲むことができます。
もちろん、白湯以外にも便利なことが沢山あります。



そこで白湯を毎日飲む方にぴったりなウォーターサーバーを2つピックアップしました。
水道水ウォーターサーバーのハミングウォーター


ハミングウォーターの詳細 | |
---|---|
本体レンタル費用 | 3,300円(税込) |
初期費用 | 2,200円 ※キャンペーンで無料 |
フィルター交換代 | 永年無料 |
フィルター交換時期 | 6ヵ月に1度 |
色展開 | 2色 |
ハミングウォーターは2025年2月最新の『アクアソムリエ監修のウォーターサーバー総合ランキング』で堂々の1位に輝いた、話題のウォーターサーバー。
浄水器とウォーターサーバーの良いところ取りで、ミズマガ編集部もおすすめな1台です。
自宅の水道水でしっかり浄化された水が「お湯、冷水、常温水」としていつでも使用できます。
ハミングウォーターであればいつでも白湯を飲むことができますね。



サーバーレンタル料のみで使用できるのでとてもコスパが良い1台です。
宅配水のクリクラウォーターサーバー


月額費用 | 3,180円(税込)〜 |
---|---|
水代 | 2,920円(12L×2本=24L) |
レンタル代 | 無料 |
メンテナンス代 | 460円 |
宅配水のクリクラは7年連続売上シェアNO,1を達成している業界最大手のウォーターサーバーメーカーです。
水の値段が非常に安いのも魅力の1つ。
クリクラであればコックをひねるだけで白湯を飲むことができるので便利です。
白湯に関するQ &A
白湯の温度は具体的には何度?何度で飲むのがいい?
結論、白湯を飲む温度は50度くらいがちょうどいいと言われています。白湯を飲む一番の効果は、体を内側から温めることによる新陳代謝の向上です。
私たちの体温よりも少し高めの温度の水を飲むことで、体内が温められ身体機能が活発になります。そういった効果から白湯は朝一番に飲むといいと言われています。



冷めたお湯では効果が薄れるため、熱すぎない自分の適切な温度で飲みましょう。
白湯は沸騰させないといけない?


結論:水道水は沸騰必須、天然水やウォーターサーバーの水は沸騰不要
前述の通り、水道水にはトリハロメタンという残留塩素が含まれています。
この物質は体に害があるわけではなく、水道水を自宅まで綺麗な状態で届けるために必要なものです。
ただ害はないとはいえ毎日飲むものと考えると、やはり残留塩素はないに越したことはありません。



天然水やウォーターサーバーであれば、その点は気にしなくても大丈夫ですね。
天然水やウォーターサーバーの水は沸騰させなくてOK?
結論:天然水やウォーターサーバーであれば沸騰させなくてOK
多くの天然水は、山からの地下水脈などから直接採水しており天然ミネラルが豊富です。
当然、水道水に含まれている残留塩素は一切含まれてません。
そのため沸騰させる必要はありません。
ウォーターサーバーの水は、天然水やRO水、水道水をサーバー内で浄水するなど様々ですが、そのどれでも沸騰させる必要はありません。
【歴史】白湯健康法の元祖はインド
インド大陸の伝統的医学である「アーユルヴェーダ」が白湯健康法の元祖とされています。
アーユルヴェーダでは人の身体も自然界と同じように「火・水・風」の3つの要素を揃えることを重視しています。
水を火にかけて沸かすことで「水」に「火」の要素を取り入れ、沸騰を10分以上続けることで気泡がでて白湯に「風」の要素を含ませることができます。
さらにヤカンではなく土鍋で沸かすと3つの要素の他に「土」のエネルギーまで加わります。
このように全要素を満たしているため身体のバランスを整えるとされています。