転職回数が多い看護師は不利?よくある理由・平均社数・再就職の書類・面接対策

看護師の転職回数が多い理由とは?選考通過方法も解説

看護師として転職を検討するうえで

  • 「転職回数が多くて不利にならないか不安」
  • 「転職回数の多い少ないの基準が知りたい!」

と悩みますよね。

看護師は、退職理由や年齢によっては、転職回数が多くても不利にならないケースもあります。

一方、転職回数が少なくても、転職活動が難航してしまう方がいるようです。ご自身がどちらの状況に当てはまるのか、一緒に確認していきましょう。

本記事では、看護師の年代別転職回数や、転職で不利にならないポイントについて解説しています。

すべて読めば、看護師の転職回数に対する考え方がわかり、転職成功確率を高められるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。

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※2025年7月16日更新
※弊社が実施した独自アンケートの結果に基づきます

※本記事は看護roo!、レバウェル看護、マイナビ看護師、ナースではたらこ、ナース専科 転職などのPRを含みます。

目次

看護師の平均転職回数はどのくらい?

看護師の平均転職回数とは?

転職サイト『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』が看護師509人を対象におこなった調査によると、看護師の転職回数は以下のとおりでした。

若年層ほど転職回数は少ないため、転職回数が多い看護師は、面接官に「すぐに辞めてしまうのではないか」という印象を与えてしまう可能性があります。

また、厚生労働省の『看護職員就業状況等実態調査結果』から抜粋した「看護師がこれまでに勤務先を退職した回数」の結果は下記のとおりです。
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転職回数(回)回答人数(人)割合(%)
0
    7,861
    45.2
1
    4,174
    24.0
2
    2,453
    14.1
3
    1,382
    7.9
4
    639
    3.7
5
    597
    3.4
回答なし
    278
    1.6

1万7,384人を対象に調査をおこなった結果、転職回数は0〜1回が多く、4回以上転職している看護師は3桁まで人数が減っています

看護師の転職回数|年代別に解説

年代別の看護師の転職回数

続いて、看護師の年代別に転職回数の基準を下記の流れで紹介します。

【20代看護師】転職回数2回で多いと判断される

20代の看護師は、転職回数が2回でも多いと判断される可能性があります。20代看護師の強みが、長期的に働く見込みがあることや、ポテンシャルがあることだからです。

転職を2回以上繰り返している場合は、面接官からも「またすぐに退職してしまうのではないか」とマイナスなイメージを抱かれるでしょう。

実際に「看護師等の人材確保の促進に関する法律」が設置した「ナースセンター」では、仕事を探す看護師の割合が10%とされています。

転職回数が2回以上である20代の看護師は、転職に向けた準備を入念におこなう必要があるといえるでしょう。

【30代看護師】転職回数3回で多いと判断される

30代の看護師は転職回数が3回以上の場合、選考通過の懸念点となりやすいです。

しかし、30代はライフステージの変化が発生する年代であるため、転職回数より勤務期間を重視する病院もあります。転勤出産子育てなどによるシフトの制限も面接で確認されるでしょう。

転職回数が多い30代看護師の方は、転職先のサポート体制を事前に確認し、ご自身の家庭の状況を面接時に共有すると安心です。

また3回以上転職していたとしても、プリセプター経験後輩指導に関わる姿勢によって、選考通過率を高められます。

【40代看護師】転職回数は懸念点にならない?

40代の看護師は、転職回数が採用時の懸念点になるケースが少ないようです。なぜなら、40代で複数の病院・施設を経験しているのは、当然だといえるからです。

なお40代以降の看護師の転職では、経験人柄体力などが重視されるケースが多くなります。応募先に対する志望動機に相違がなければ、転職回数を問わず採用につながるでしょう。

また、未経験の施設に転職する40代の看護師は、臨機応変に対応できる柔軟性のアピールが大切です。「大きな病院でスキルを磨きたい」「急性期病棟で働き続けたい」と具体的にキャリアの幅を広げる姿勢を伝えましょう。

看護師の転職回数が増える6つの理由

看護師の転職回数が増える理由

続いて、看護師の転職回数が増える理由を6つ紹介します。一つずつ確認していきましょう。

自己分析の不足

転職回数が多い看護師は、自己分析が不足している可能性が考えられます。

例えば、体力に自信のない方が現場仕事を担当した場合、挫折してしまうリスクが高いといえます。最悪の場合、早期退職につながる可能性もあるでしょう。

「いまの仕事が、本当に自分に合っているのかな」と感じている看護師の方は、自己分析のための時間を設けてみてください。

体力的・精神的限界

転職回数が多い看護師の傾向としては、体力的・精神的な限界が挙げられます。

長時間勤務や夜勤などの負担がかかる働き方は、年齢とともに負担が大きくなり、勤務の継続が難しくなるでしょう。

特に30代を超える年代から、時間外勤務の少ない健診業務や、学校に常勤する看護業務へ転職する看護師が増えるようです。

職場環境・人間関係

看護師に限らず、職場の環境や人間関係が原因で転職を繰り返す方も多いようです。なじめない職場で働き続けることをストレスに感じ、環境を変えたいと考える看護師は少なくありません。

特に看護師は、他の社員との連携が求められる職種であるため、人間関係は切っても切り離せない要素といえます。まずは部署の移動第三者への相談をとおして、現状の改善を試みてみましょう。

生活スタイルの変化

看護師の転職回数が増える要因として、生活スタイルの変化が挙げられます。育児転勤家族の介護などにより、長期的な勤務が難しくなってしまうのです。

特に30代の看護師においては、ライフイベントの発生率が高く、転職に向けて行動を始めるケースが多いようです。

しかし、生活スタイルの変化にともなう転職は不可抗力とみなされるため、選考に対する悪影響の心配はありません。

入社前の不十分な情報収集

転職回数が多い看護師は、 入社前の情報収集が不十分だった可能性もあるでしょう。求人情報をチェックするのみでは、リサーチが乏しく、転職失敗につながる危険があります。

転職先の公式サイトを確認したり、会社見学に参加したりすることで、面接対策にもつながります。入社前の情報収集は、企業側がどのような人材を求めているかを念頭に置いたうえでおこないましょう。

また、ご自身と社風がマッチしているかの確認も大切です。希望する転職先に入社した際、やりがいを持って働ける環境かを把握しましょう。

なお、看護師のやりがいについては、下記の記事でも詳しく紹介しています。

キャリアアップ・他の業務への興味関心

キャリアアップや、他の業務への興味関心も、看護師の転職回数が増える要因の一つです。将来のキャリアビジョンや、ライフプランが明確である方なら、実現のために転職する場合もあるでしょう。

また、現在の職場では成長できないと判断した際も、転職に振り切る傾向があるようです。

転職回数が多くても不利にならない看護師の特徴【5つ】

看護師が転職回数で不利にならない理由

転職回数によって不利にならない看護師の特徴を紹介します。ご自身の現状が下記の5つに該当するか、確認してみましょう。

転職回数が多いと自覚している

転職回数が多いと自覚している看護師は、転職回数によって不利にならないといえます。なぜなら、現状を改善しようとする姿勢が採用担当に伝わるからです。

出産や転勤、新しい仕事への挑戦などの転職理由であっても、転職回数の多さは採用担当にマイナスな印象を与えます。「今後は長期的に働くことを前提に転職する」という姿勢をアピールしましょう。

ネガティブな理由で転職を繰り返してきた場合でも、転職回数の多さを自覚していることや、どのように改善していくかなどを、具体的に意思表示する必要があります。

共感を得られる転職理由がある

転職回数が懸念される看護師でも、採用担当者にも共感してもらいやすい理由がある場合は不利になりにくいです。

例えば結婚や妊娠、転勤などが挙げられます。ライフイベントが転職回数に影響している場合は、履歴書に記載しましょう。

加えて「今後は大きなライフイベントが起きない」「家族のサポートがついている」などを伝えると、採用担当者にも安心してもらえます。

3〜5年の長期勤務の経歴がある

転職回数が多い看護師の方でも、3〜5年の長期勤務を一度でも経験している場合は、不利にならない傾向があります。「長期勤務できる人材だ」と判断してもらいやすくなるからです。

履歴書や職務経歴書を作成する際も「○年継続勤務」と盛り込むことで、面接時のアピールにもつながります。長期勤務できた職場・早期退職した職場の違いを明確にし、長期勤務の経歴を説明できるとよいでしょう。

なお、看護師の履歴書作成については、下記の記事でも紹介しています。

転職先について専門的な知識がある

転職回数が多い看護師でも、転職先に一貫性があるなら挽回できる可能性があります。一つの分野をきわめている状態のため、即戦力として期待できると判断されるでしょう。

経験した病院の規模が異なる場合でも、診療科が同じであったり、よりスキルが求められる職場を経験していたりするなら、一貫性がある転職といえます。

転職をとおして着実にステップアップしていると判断されるため、優位に転職活動を進められるでしょう。

今後のキャリアビジョンが明確である

今後のキャリアビジョンが明確な看護師は、転職回数が多くても採用に有利となる可能性があります。なぜなら、目標達成に向けて働く意志のアピールにつながるからです。

キャリアプランが明確な人が語る言葉には覚悟と意欲が感じられ、採用担当者にも伝わります。「スキルより人柄や熱意で採用となる場合が多いです」という採用担当者の声もあるため、自信を持って熱意をアピールしましょう。

【書類選考編】会ってみたいと思わせる職務経歴書の書き方

面接にたどり着くためには、まず書類選考という最初の関門を突破しなければなりません。転職回数が多い場合、ただ経歴を羅列しただけの職務経歴書では「またすぐに辞めそう」という第一印象を与えかねません。

ここでは、転職回数の多さを「多様な経験」という強みに転換し、採用担当者に「この人に会って話を聞いてみたい」と思わせるための戦略的な書き方を解説します。

Before/Afterで一目瞭然!転職回数を強みに変える改善事例

同じ経歴でも、書き方一つで印象は劇的に変わります。ここでは、転職3回の30代看護師をモデルに、改善前(Before)と改善後(After)の職務経歴書を見ていきましょう。

【Before】もったいない!ただ経歴を並べただけの職務経歴書

■職務経歴

2018年4月~2020年3月 〇〇大学病院(消化器外科)
・消化器外科病棟にて、周術期の患者様の看護業務に従事。

2020年4月~2022年9月 △△総合病院(循環器内科)
・循環器内科病棟にて、心不全や心筋梗塞の患者様の看護業務に従事。

2022年10月~現在 □□クリニック(内科・健診)
・外来業務および健康診断の補助業務。

■自己PR
これまでの3つの職場で培った経験を活かして、貴院に貢献したいと考えております。コミュニケーション能力には自信があります。

 

【この書き方の問題点】

  • それぞれの職場で「何ができるようになったか」が不明。

     

     

  • 転職に一貫性がなく、場当たり的な印象を与えてしまう。

     

     

  • 自己PRが抽象的で、強みが伝わらない。

     

     

  •  

     

【After】採用したい!経験の一貫性と強みが伝わる職務経歴書

【職務要約】
看護師として約6年間、大学病院の急性期病棟からクリニックまで、規模や役割の異なる3つの医療機関で経験を積んでまいりました。消化器外科で周術期管理の基礎を、循環器内科で慢性疾患を持つ患者様との長期的な関係構築を学び、現在はクリニックで地域医療と予防医学の重要性を実感しております。これらの多様な環境で培った**「高いレベルの看護技術」「柔軟な対応力」**を強みとして、貴院の地域包括ケア病棟において、患者様の在宅復帰支援に貢献したいと考えております。

■職務経歴

2018年4月~2020年3月 〇〇大学病院(消化器外科)
・周術期にある患者様の全身管理、ドレーン管理、化学療法の補助などを担当。
・プリセプターとして新人看護師1名の指導を経験。【基本的な看護技術と指導力を習得】

2020年4月~2022年9月 △△総合病院(循環器内科)
・心不全や虚血性心疾患の患者様に対し、服薬管理指導や生活習慣指導を実施。
・退院支援カンファレンスに週1回参加し、多職種連携を経験。【慢性期看護と退院支援のスキルを習得】

2022年10月~現在 □□クリニック(内科・健診)
・外来での問診、採血、点滴および健康診断の補助業務を担当。1日平均40名の患者様に対応。
・患者様一人ひとりと向き合い、予防医学の観点から生活指導を行う。【地域医療におけるコミュニケーション能力を習得】

■自己PR
私の強みは、多様な医療現場で培った**「柔軟な対応力」「患者様の背景を深く理解する姿勢」**です。大学病院では最先端の医療とチーム医療の基礎を、総合病院では慢性疾患を持つ患者様への継続的な関わりと退院支援を、クリニックでは地域に根差した予防医療を学びました。これらの経験を通じて、どのような状況の患者様に対しても、その方の状態や生活背景に合わせた最適な看護を提供できると自負しております。特に、貴院が力を入れている地域包括ケア病棟において、私の強みである多職種連携の経験と退院支援のスキルを活かし、患者様が安心して在宅復帰できるよう貢献できると確信しております。

 

【この書き方の改善ポイント】

  • 冒頭の「職務要約」で、これまでのキャリアに一貫したストーリーを持たせ、強みを明確に提示。

     

     

  • 各職歴の最後に【〇〇を習得】と追記し、そこで何を得たのかを可視化。

     

     

  • 自己PRで、経験(事実)と強み(アピール)を応募先での貢献(未来)に繋げている

     

     

  •  

     

採用担当の目に留まる「自己PR」作成テンプレート

上記の「After」の自己PRを、誰でも応用できるテンプレートにしました。以下の空欄を埋めるだけで、説得力のある自己PRが完成します。

私の強みは、これまでの〇〇や〇〇といった多様な環境で培った「(あなたの強み1)」「(あなたの強み2)」です。

(具体的なエピソードや経験を記述)
1社目の〇〇では△△を学び、2社目の〇〇では□□のスキルを身につけました。これらの経験を通じて、どのような状況においても(あなたの得意なこと)ができると自負しております。

(応募先への貢献)
特に、貴院(貴施設)が力を入れている〇〇の分野において、私の強みである〇〇を活かし、〇〇という形で貢献できると確信しております。

 

【面接編】転職回数の多い看護師のための面接完全攻略法と回答例文

転職回数の多い看護師が意識すること

転職回数の多さを乗り越えるには、「意識すること」がありますが、これを理解するだけでは不十分です。

ここでは、面接官を納得させ、「この人を採用したい」と思わせるための具体的な「伝え方の”型”」と、そのまま使える「モデル回答例文」を徹底的に解説します。

    好印象を与える「転職理由」の伝え方フレームワーク

    ネガティブな理由であっても、伝え方次第で評価は180度変わります。どんな転職理由にも応用できる、以下の3ステップのフレームワークを意識してください。

    1. 【事実+学習】ネガティブをポジティブな「学び」に転換する

      • (例:人間関係が悪かった)→「個々のスキルだけでなく、チーム全体で連携し、情報共有を密に行うことの重要性を学びました」

         

         

      •  

         

       

       

    2. 【接続】その「学び」を応募先への「志望動機」に繋げる

      • →「その経験から、貴院が理念として掲げる『チーム医療の実践』に強く惹かれました」

         

         

      •  

         

       

       

    3. 【未来】応募先でどう「貢献」できるかを具体的に示す

      • →「前職で培った〇〇の経験と、チームで成果を出す姿勢を活かし、即戦力として貴院の看護に貢献したいです」

         

         

      •  

         

       

       

    4.  

       

    この”伝え方の型”を使えば、単なる不満ではなく、「過去の経験から学び、未来へ活かす意欲のある看護師」という印象を与えることができます。

    【理由別】そのまま使える!面接回答モデル例文集

    ここでは、多くの看護師が抱える本音の転職理由別に、具体的な回答例文を紹介します。

    ケース1:「人間関係」が本当の理由だった場合

    【NG例】

     「スタッフ間の連携が悪く、雰囲気が悪かったため辞めました。」

    【OK例文】

    「前職では、患者様一人ひとりに対してより質の高い看護を提供するためには、スタッフ間の密な情報共有とチームワークが不可欠だと痛感いたしました。貴院のカンファレンスが活発で、多職種連携を重視する姿勢に深く共感しております。私がこれまでの〇〇科で培った経験を活かし、チームの一員として積極的にコミュニケーションを図りながら、貴院の看護に貢献していきたいと考えております。」

     

     

    ポイント:「人間関係」という言葉を使わず、「チームワーク」「コミュニケーション」「情報共有」といったポジティブな言葉に置き換えるのが鍵です。

    ケース2:「給与・待遇」に不満があった場合

    【NG例】

     「夜勤を頑張っても給料が低く、評価されていると感じなかったためです。」

    【OK例文】

    「3年間、〇〇のスキルを磨き、後輩指導にも携わる中で、自身の経験や成果がより正当に評価され、責任ある役割を任せていただける環境で挑戦したいという思いが強くなりました。貴院の明確なキャリアパス制度と、個々の実績を評価する体制に魅力を感じております。まずは〇〇の領域で貢献し、将来的にはリーダーとして組織に貢献したいと考えています。」

     

     

    ポイント:「給与が低い」ではなく「正当な評価」「貢献に見合う責任」といった言葉で、自身の成長意欲と向上心をアピールします。

    ケース3:「キャリアアップ」が目的の場合

    【NG例】

     「キャリアアップしたかったからです。」

    【OK例文】

    「これまで急性期病棟で3年間勤務し、多様な症例を経験する中で、特に退院後の患者様の生活を支える在宅医療の分野に強い関心を持つようになりました。訪問看護の領域で県内トップクラスの実績を持つ貴ステーションで、より患者様の生活に寄り添った看護を実践し、専門性を高めていきたいと考えております。」

     

     

    ポイント:「何から(現状)」「何へ(目指す分野)」「なぜここで(応募先を選んだ理由)」を具体的に語ることで、キャリアプランの解像度と本気度を示します。

    「いつから働けますか?」へのベストな回答とNG例

    この質問は、あなたの計画性と社会人としての常識を見ています。

    【ベストな回答】

    「現在、在職中のため、内定をいただけましたら現在の職場と退職日を調整いたします。業務の引き継ぎなどを考慮しますと、1ヶ月〜1ヶ月半後には勤務開始が可能かと存じます。」

     

    ポイント:具体的な期間を提示することで、計画性と現職への責任感を示せます。

    【NG例】

    「いつでも大丈夫です!明日からでも働けます!」

     

    NG理由:在職中の場合、引き継ぎを軽視している無責任な印象を与えます。離職中の場合でも、焦っているような印象を与えかねません。「〇月〇日から勤務可能です」と具体的な日付を伝えるのがベターです。

    看護師が転職失敗を防ぐためのポイント4つ

    看護師の転職失敗を防ぐポイント

    続いて、看護師が転職に失敗しないために注意すべきポイントを紹介します。「もう転職回数を増やしたくない」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

    転職する理由と原因を分析する

    看護師に限らず、転職活動を始める際は「なぜ退職したくなったか」「どのような環境なら続けられるか」を分析しましょう。

    なぜなら、退職理由は選考時に必ず確認され、分析が不足している場合は転職失敗の恐れがあるためです。

    転職活動を始める方においては、待遇のよい求人に手あたりしだいに応募するケースがあります。

    しかし今後のキャリア形成で不利になる可能性が高いため、同じ失敗を繰り返さないよう、徹底的に転職する理由と原因を分析しましょう。

    転職先の情報を入念に集める

    転職回数が気になる看護師の方は、転職先の情報収集を怠らないように注意しましょう。

    ご自身の転職回数の多さを自覚し、明確なキャリアビジョンを伝えることで、採用担当者に「熱心に働いてもらえそう」と好印象を与えられます。

    特に地方の病院は慢性的な看護師不足が懸念されるため、キャリアビジョンや経験と応募先の考えが合致していれば、採用してもらいやすいでしょう。

    転職先が決まってから現職を辞める

    現在の勤め先は、転職先が決まってから退職の手続きを始めましょう。

    なぜなら、転職活動は平均2〜4ヵ月ほどの期間が必要であり、収入が途絶えてしまうからです。

    金銭的な余裕がなくなることで、精神的な負担も蓄積される可能性があります。「早く転職先を見つけなくてはいけない」と焦りが生じ、転職先でのミスマッチのリスクが高まります。

    精神的・金銭的にも落ち着いた状態で転職成功を叶えるためにも、転職先を見つけてから、退職するのをおすすめします。

    看護師向けの転職サイトを活用する

    転職回数に不安がある看護師は、看護師向けの転職サイトを活用するのがおすすめです。現在の仕事と転職活動を並行して実施しやすくなります。

    転職活動は、求人検索や書類の準備・面接対策などをおこなう必要があり、現職を続けながら進めるのが難しい懸念点があります。

    しかし転職サイトに登録することで、エージェントのサポートを受けながら転職活動を進められるでしょう。具体的な転職サイトのメリットは下記のとおりです。

    転職サイトのメリット

    • 各種手続きを代行してくれる
    • 転職先の情報を提供してくれる
    • 面接対策や書類添削をしてくれる
    • 待遇のよい非公開求人を紹介してくれる
    • キャリアカウンセリングを無料で実施している

    看護師転職サイトを活用することで選考通過率を高め、転職先とのミスマッチも減らせます。ぜひ利用してみてください。

    転職回数の多い看護師におすすめの転職サイト3選

    転職回数の多い看護師におすすめのサイト

    次に、転職回数が多い看護師におすすめの転職サイトを紹介します。

    本記事では、数ある転職サイトのなかから、以下を基準に「利用者からの満足度の高い看護師向け転職サイト」をピックアップしました。

    求人数:総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい
    利用者満足度(提案&サポート力) :利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアアドバイザーに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる

    利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職サイトは、以下のとおりとなりました。
    ←左右にスクロールできます→

    転職サイト求人数|総合満足度
    1位

    看護roo!

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    利用者満足度96.3%、看護師さんからの人気No1の転職サイト。細かい条件で求人が探しやすく、面接対策&サポートも手厚い。

    2位

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    3位

    マイナビ看護師

    約7.9万件|◎4.1

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    看護roo!の詳しい情報は、下記の記事でもご覧になれます。

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    関連記事

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    おすすめの転職サイトについてより詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。

    看護師の転職回数に関するよくある質問

    看護師の転職回数に関する質問

    さいごに、看護師の転職回数について、よくある質問をまとめました。気になる質問がある場合は、ぜひ確認してみてください。

    転職理由は正直に伝えるべきですか?

    A. はい、ただし「伝え方の工夫」が必須です。

    嘘をつくのは絶対に避けるべきですが、ネガティブな事実をそのまま伝える必要はありません。
    例えば、「人間関係が嫌で辞めた」という事実があったとしても、面接では「チームワークをより重視する環境で、情報共有を密にしながら患者様に向き合いたいと考えたため」といった
    ポジティブな学びに転換して伝えるのが鉄則です。

    【面接編】で紹介した“伝え方の型”を使えば、どんな理由でも前向きな志望動機に繋げることができます。

    転職回数をごまかすとどうなりますか?

    A. 経歴詐称となり、最悪の場合、内定取り消しや懲戒解雇のリスクがあります。

    職歴は、雇用保険や年金手帳の加入履歴から必ず判明します

    短期離職など伝えにくい経歴があったとしても、正直に申告した上で、その経験から何を学んだかを伝えましょう。

    「短期離職の経験から、入社前の情報収集の重要性を学び、今回は貴院の理念や看護体制を深く理解した上で応募いたしました」と伝えれば、むしろ誠実さや学びの姿勢をアピールできます。

    ブランクがあっても再就職できますか?

    A. 可能です。ブランク期間の過ごし方を前向きに説明することが重要です。

    例えば「育児に専念しておりましたが、その中で培ったタイムマネジメント能力やコミュニケーション能力は、多忙な病棟業務にも活かせると考えております」のように、ブランク期間をブランク(空白)ではなく、次につながる経験として語ることが大切です。

    復職支援研修などに参加していれば、学習意欲の証明にもなります。

    職歴にブランクがあって不安な看護師の方は、詳しくは下記の記事を参考にしてみてください。

    転職回数が多くて聞かれる質問はありますか?

    A. はい、「なぜ転職回数が多くなったのですか?」と「今回は長く続けていただけますか?」という2点はほぼ確実に聞かれると心構えをしてください。

    これらは応募者の「定着性」を確認するための質問です。

    これまでの転職理由に一貫したストーリー(例:急性期から慢性期、そして在宅へと、一貫して患者様の退院後の生活に関心があった、など)を語れるように準備し、「貴院の〇〇という環境であれば、私が本当にやりたかった看護が実現できるため、腰を据えて長く貢献したい」という強い意欲を伝えましょう。

     

    また、転職回数が多い看護師の方は、下記の質問に対する回答を用意しておくのをおすすめします。

    転職回数が多くて聞かれる質問

    • 転職理由
    • 応募先施設の志望理由
    • 看護師を目指したきっかけ
    • あなたの看護観
    • 患者との印象的なエピソード
    • これまでの看護師としての業務経験

    上記のように前職はもちろん、過去の転職理由を聞かれることがあります。上記の内容を参考にして、回答の準備を進めましょう。

    看護師が転職するのにベストなタイミングはいつですか?

    A. 一概には言えませんが、求人が増える「4月・10月入職」から逆算して、その3〜4ヶ月前から活動を始めるのが一般的です。

    他にも、ボーナスが支給された後のため、比較的、金銭的には得な時期とも言えます。

    ただし、最も重要なのは「あなたが転職したいと思った時」がベストタイミングだということです。

    特に、現職への不満が募って心身に不調をきたす前に、まずは情報収集から始めてみることをお勧めします。

    転職サイトに登録しておけば、良い条件の求人が出た時にすぐに行動できます。

    精神的な理由で短期離職してしまいました。正直に話すべきですか?

    A. 無理に詳細を話す必要はありませんが、現在は業務に支障がないことを明確に伝えることが何よりも重要です。

    「体調を崩し…」といった表現に留め、現在は回復しており、安定して勤務できる状態であることを具体的に伝えましょう。

    例えば、「一時的に体調を崩してしまいましたが、休養を経て心身ともに完全に回復いたしました。現在は定期的に運動もしており、万全の状態で業務に臨めます。

    この経験を通じて、自身の心と体の声に耳を傾けること、そしてセルフケアの重要性を学びました」のように、回復した事実+経験からの学びをセットで伝えることで、採用担当者の不安を払拭できます。

    短期離職に負い目を感じて転職活動が不安な看護師の方は以下の記事を参考にしてください。

    20代で転職4回目です。もう正社員は無理でしょうか?

    A. 決して無理ではありません。むしろ「多様な経験」を最大の武器としてアピールしましょう。

    20代で4回という回数は、確かに採用担当者に慎重な姿勢を取らせるかもしれません。しかし、重要なのは回数そのものではなく、「その4回の経験を通じて何を得たのか」を語れるかどうかです。

    「急性期、回復期、クリニック、訪問看護と、4つの異なるフェーズで看護を経験したからこそ、患者様の全体像を捉える視点が身につきました。この複合的な視点は、貴院が目指すシームレスな医療連携に必ず活かせると確信しております」

    このように、一見バラバラに見える経歴にあなただけのストーリーと意味付けをすることで、他の応募者にはない唯一無二の強みとしてアピールできます。諦める必要は全くありません。

     

    さいごに

    選考通過の準備を始めよう

    本記事では、転職回数の多い看護師が転職活動を成功させるポイントについて解説してきました。

    看護師の転職は年代によって転職回数が多いと判断される基準があり、転職回数が原因で不利にならない方もいれば、転職活動が難航する方もいます。

    本記事の内容を参考にして、選考通過率を高める準備を始めてみるとよいでしょう。

    どうしても転職回数に不安がある場合は、看護師転職サイトの力を借り、転職しやすい職場を比較検討してみてください。

    下記のおすすめ転職サイトを再提示しているため、まずは無料相談の申し込みから始めましょう。
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    看護roo!

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    2位

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    (※2025年4月20日時点)

    あなたの転職活動がうまくいくことを心から願っています。

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    この記事を書いた人

    現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。

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