「青汁を飲んでも効果ないって本当?」
「実は青汁は体に良くないらしい…」
健康食品として愛好者が多い青汁ですが、その効果に疑問を抱いたり、否定したりする声も一部存在します。
今回は、青汁を飲んでも効果がないといわれる理由について、エビデンス(根拠、裏付け)をもとに解説します。
記事を最後まで読めば、青汁を飲むことで期待できる効果や、疑問や否定的な意見に対する考え方が得られるでしょう。
これから青汁を試してみたい方や、過去に飲んでいたけれど効果が実感できなかった方は、ぜひ参考にしてみてください。
青汁を飲んでも「効果ない」「意味ない」と言われる理由
健康食品として人気の青汁。
しかしながらネットで検索すると、口コミサイトやSNSなどで>「効果ない」「意味ない」「体に良くない」などの否定的なコメントが少なからず出てきます。
その理由を分析してみると、多くは青汁自体ではなく、飲み方や選び方に問題があることが浮かび上がってきました。
具体的には以下の5つ。
- 青汁の飲み過ぎ
- 「飲み合わせ」のせい
- 飲み方が間違っている
- 青汁に頼り過ぎている
- 低品質の青汁を飲んでいる
これら青汁の飲み方や選び方の問題について、すべて詳しく解説します。
青汁を飲み過ぎている
青汁はビタミンやミネラルなどの栄養成分が豊富。
ですが近年、青汁を含めた各種サプリメントの過剰摂取が健康に悪影響を及ぼしている、といった研究報告がおこなわれています。
青汁を飲み過ぎることでリスクが高まるとされている症状は次の2つ。
- 肝障害
- 腹痛、下痢や嘔吐、便秘、ミネラル欠乏症
肝障害はビタミンAやビタミンEなどの脂溶性ビタミン・鉄・銅の過剰摂取、腹痛~ミネラル欠乏症は食物繊維の過剰摂取が原因となる可能性があります。
上記の栄養成分は青汁にも含まれています。
肝機能が低下している方はもちろんですが、健康な方であっても青汁の飲み過ぎには注意が必要です。
「飲み合わせ」が起きている
青汁を飲んでいる方は基本的に健康意識が高く、他のサプリメントを一緒に服用しているケースも多く見られます。
ここで問題になるのが「飲み合わせ」、つまり異なる栄養成分が反応して健康に悪影響が生じる現象です。
青汁にはビタミンKという成分が含まれていますが、ビタミンKは動脈硬化を予防する薬「ワルファリン」との相性が悪いことで知られています。
もし青汁とワルファリンを併用した場合、薬の効果が弱まってしまいます。
飲み合わせを避けるためにも、薬の服用と青汁の飲用を一緒におこなう予定の方は、事前にかかりつけ医に相談することをおすすめします。
飲み方が間違っている
青汁を飲んだのに効果が得られない、という方の中には、そもそも飲み方を間違えているケースがあります。
飲み方を間違えると、青汁で得られる効果を打ち消しかねません。
具体的には次の飲み方を指します。
- 青汁を熱湯で溶かしている:青汁に含まれる栄養成分の中には熱に弱いものもあるため、熱湯で溶かした場合、その成分が破壊されてしまう可能性があります。これでは本来の効果が得られません。あたたかい青汁を飲む際は、熱湯の使用は避け、人肌ぐらいのぬるま湯で溶かすことをおすすめします。
- たまにしか青汁を飲まない:青汁は薬ではないため、特に時間や飲む量に決まりはありません。
とはいえ青汁の効果を実感するためには毎日継続して飲むことがポイント。
気が向いたときに、たまに飲む程度では本来得られるはずの効果も減少してしまいます。
野菜を食べず青汁だけを飲んでいる
青汁には栄養がたっぷり含まれているから、野菜を食べなくても良い。そう考えている方は注意が必要です。
青汁はあくまで健康をサポートする食品です。
基本的に野菜から摂取できる栄養は野菜を食べることで得るべきもの。
青汁の効果を高めるためにも、野菜を含めた栄養バランスのよい食事をとるようにしましょう。
低品質の青汁を飲んでいる
一口に青汁と言っても、商品ごとに含まれている栄養成分や加工方法は異なります。
中には食品添加物が多く含まれていたり、加工の過程で栄養成分が失われているものも。
こうした低品質の青汁は、どれほど飲み続けても期待しているほどの効果を得ることは難しいでしょう。
せっかく青汁を飲むのであれば、品質が確かな商品を選ぶべきです。
編集部も激推ししている国産明日葉を使用した青汁「boco to deco」。お茶のように飲める上、スムージーや料理のアクセントにも使える優れもの。青汁によく使われるケールなどよりも栄養価が圧倒的に豊富な明日葉を使っており、その品質と効果が確かなものでしょう。
損しない!青汁の効果を高める5つの方法
青汁の効果を効率よく得るために必要な飲み方と選び方を紹介します。
具体的には以下の5つ。
- 正しいタイミングで飲む
- 自身に合った青汁を選ぶ
- 青汁だけに栄養を求めない
- 自身に合った青汁を選ぶ
- 毎日継続して飲む
それぞれ解説していきます。
正しいタイミングで飲む
青汁はいつ飲んでも問題ありませんが、効果を高めるためには飲むタイミングも大切です。飲むべきタイミングは次のとおりです。
・起床後:起きたばかりの体は栄養を吸収しやすくなっています。起床後に青汁を飲めば、効率よく栄養成分を取り入れられるでしょう。
・食前:青汁を食前に飲むことで、血糖値の急激な上昇を防ぐことができます。
また満腹感を得られやすくなり、食べ過ぎの予防にも繋がります。
青汁だけに栄養を求めない
青汁が栄養豊富だからと言って、野菜や魚などを一切食べないのはおすすめしません。
青汁はあくまで健康をサポートする食品です。
厚生労働省も、成人は1日に350gの野菜を取ることを推奨しています。
青汁を飲みつつ、栄養バランスの取れた食事をしっかりとることが健康のためには大切です。
自身に合った青汁を選ぶ
青汁といっても、現在ではさまざまなタイプの商品が販売されています。
青汁の効果を実感するためには継続して飲むことが大事。
風味、含まれている栄養成分、形状などから、自身の好みやライフスタイルに合った青汁を選ぶことでより長く飲み続けられやすくなるでしょう。
毎日継続して飲む
青汁は医薬品ではなく健康食品です。飲んですぐに効果が得られるわけではありません。
毎日飲み続けるうちに少しずつ変化を感じられるようになります。
毎日飲むタイミングを決めたり、小腹が空いたときや夜食代わりに飲んだり、自身にとって無理なく続けられる方法をぜひ探してみてください。
エビデンスが確かで高品質な青汁を選ぶ
効果を確実に得たいのなら、信頼できる高品質な商品を選ぶことも大切なポイント。
エビデンスがしっかりした「保健機能食品」として販売されている青汁を選べばまず間違いはないでしょう。
保健機能食品とは、国が設定した厳しい品質基準を満たした食品で、「栄養機能食品」「特定保健用食品(トクホ)」「機能性表示食品」の3種類に分けられています。
青汁を選ぶ際には、保健機能食品であるかどうかチェックしてみてください。
青汁の効果についてのよくある質問
青汁の効果について、代表的な質問をQ&A方式で回答します。
子供が飲んでも大丈夫?
商品によって摂取可能な年齢は異なります。
例えば機能性表示食品の場合、対象は成人であるため子供の飲用はすすめられていません。
どうしても子供に飲ませたい場合は、可否をメーカーに問い合わせてみるとよいでしょう。
妊娠中または授乳中に飲んでも良い?
妊娠中や授乳中は体がデリケートな状態。
口にする食品には普段以上に気をつける必要があります。
青汁の飲用に際しては慎重を期して、かかりつけ医に相談することをおすすめします。
他のサプリメントと飲み合わせても大丈夫?
青汁は医薬品ではなくあくまで食品なので、基本的には問題ないと言えます。
しかし栄養成分が重複している場合は過剰摂取になる恐れがあるため注意が必要。
特に、ワルファリンを含んだサプリメントは青汁との相性に問題があるため、一緒に飲むのは避けるべきです。
どんな成分が配合されているのか、青汁に限らずサプリメントを複数同時に摂取する際は、必ず確認するようにしましょう。
アレルギーがあるが飲んでも影響はない?
アレルギー物質を含む、または含んでいなくても製造過程で混在の可能性がある商品はその旨がパッケージに明示されています。
アレルギーを持っている方は、青汁を飲む前に必ず原材料の確認を徹底しましょう。
不安な方はメーカーにアレルギー物質の有無を問い合わせてみてください。
まとめ
今回は青汁が「効果ない」「意味ない」「体に良くない」と囁かれる理由を検証し、エビデンスをもとに解説しました。
青汁の効果を実感するためには、正しい飲み方と選び方を知ることが大切です。
青汁の効果に否定的な方ほど、間違った飲み方や選び方を犯している可能性が高いと言えます。
ぜひ記事を参考に、正しい知識を身に付けて、青汁を飲むことで期待できる効果を実感してみてください。