「人間関係のストレスでつらい」
「夜勤で残業続きで辞めたい」
患者の命を預かる責任の重さや緊張感から1度はつらい、辞めたいと感じた経験があるでしょう。
この記事では、転職経験のある看護師100人にアンケートを取った結果を踏まえて解説していきます。
この記事を読むとわかること
- 看護師100人の悩みと業界の現状
- 現職を続ける・退職するパターンとコツ
- 看護業界の転職におすすめの転職サイト・サービス
最後まで読むと、多くの看護師が辞めたいと思う共通の理由や辞めるか否かの判断基準がわかるでしょう。
ぜひ最後まで目をとおしてみてください。
1.辞めたいと思いながら働いている看護師は多い
多くの看護師が辞めたいと思う要因は以下のとおりです。
- 仕事の量と質
- 職場の人間関係
- 患者とその家族からのクレーム
日本医労連の「2023年看護職員の労働実態調査」によると、8割の看護師が辞めたいと感じながら働いています。
〔出典〕日本医労連:「2023年看護職員の労働実態調査」より作成
過去には辞めたいのは甘えだと思われた時代がありました。しかし現在は仕事への価値観が多様化し、転職が普通の時代になっています。
したがって、別の職場で看護師を続ける、もしくは看護師を辞めるのも正解の時代です。
2.看護師100人に聞いた「辛い・辞めたい!」と思う悩みランキング
キャリアセオリーで100人に聞いたアンケートから、看護師が辛い・辞めたいと思う悩みをランキング形式でみていきましょう。
〔出典〕Career Theory編集部によるアンケート調べ,2021年4月.
2-1.【1位】人間関係の悪さ
辞めたい理由のトップが、人間関係の悩みです。
人間関係が悩みの要因になったのは、以下の背景があります。
- 苦手な同僚とコミュニケーションを取る必要がある
- 新人や若手への指導が厳しい
- ストレスで職場の雰囲気が悪い
例えば、看護師として働いていると以下のようなストレスを感じます。
- 患者さんの生死に関わる緊張感がある
- 慢性的な人手不足によって定時で終わらない業務量
- 夜勤と日勤を繰り返す変則的なシフトによる身体的負担
- 緊急入院や鳴り止まないナースコール
- 業務が予定とおりに進まないことへのストレス
- 医師や患者・家族の間に入って調整役になることのストレス
したがって過酷な労働環境と感情を抑えて働くつらさがあるため、多くの看護師がストレスを抱えています。異動や転職をしない限り、人間関係は変わりません。人間関係に限界を感じた方は、ぜひ転職を検討しましょう。
病棟内に派閥がある
新人いびりが当たり前の職場だった
人間関係が悪かったときです。
初めて就職した病棟では、とても人間関係が悪かったです。
お局さんからの新人いびりは当たり前で、上司も庇ってくれず、慣れない環境での初めての仕事だったのでとてもトラウマになっています。
今でも転職するときは人間関係を重視してしまいます。
苦手な人とどうしても関わらなければならないことが辛い
看護師を辞めたいと思う原因は人間関係が一番だと思います。
集団での勤務なので、どうしても苦手な人、怖い人などと一緒に仕事をしないといけません。
関わらずに仕事ができれば苦労はしませんが、報告・連絡・相談が重視されます。
そういったことを避けて仕事したいときに辞めたいなと思います。
看護師の仕事は、他者の協力と報連相なしにはおこなえません。
苦手な人と関わらざるを得ない場面も多々あります。
2-2.【2位】労働環境(残業・夜勤)が合っていない
辞めた理由で次に多かったのは、労働環境が合わなかったことです。
看護師の多くは、残業が多くて日勤と夜勤を繰り返す生活についていけなくて辞めています。夜勤は日勤に比べて勤務時間が長くて人員が少ないです。
したがって、緊急時に対応できるか不安で眠れない看護師もいます。
他にも残業が多くて負担が大きいと感じた看護師もいました。実際、日本医療労働組合連合会の「2017年看護職員の労働実態調査結果報告 」をみると看護師の半数以上が残業していて、残業が常態化しているのがわかります。
〔出典〕日本医療労働組合連合会:2017年看護職員の労働実態調査結果報告
残業や夜勤による生活リズムの変化で、体調に異変を感じて休職や退職する看護師もいます。もし、体調に異常を感じたら職場に相談して休むようにしましょう。
夜勤で生活リズムを整えるのがたいへん
とにかく夜勤がつらかったです。
月に4〜5回の夜勤で生活リズムを整えるのがたいへんでした。
生活が戻った頃にまた次の夜勤がきます。
また、常に人が足りない状態で業務をしているので、仕事を夜勤などに渡したりもできないため、残業が当たり前にあります。
明日に回せる仕事がほぼない、仕事が終わる直前に患者さんに何かを頼まれれば終わるまで帰れないなど、平日仕事後にプライベートの約束が基本難しかったです。
残業が多くて体が回復しない
残業が多く、心身の疲労を十分に回復できないまま勤務が続いたときです。
17時の退勤時間で0時以降まで残業しなければならないときもありました。
命に関わる仕事なので、集中力も大事ですし、自分の心の状態も業務に影響するのでやめたいと思いました。
2-3.【3位】ミスや失敗を繰り返してしまう
ミスや失敗を繰り返して、辞めたいと思う看護師も多いです。理由は、以下のように考えるからです。
- ミスで患者を危険な状態にしてしまった罪悪感
- ミスをしたのがトラウマで仕事が怖い
- ミスの多さに仕事が向いていない
ミスをしたときは原因を明らかにして、再発防止を職場での共有が重要です。1人で悩まず、同僚や上司に相談しましょう。
ミスをして自信がなくなる
ミスをしたときに、毎回このままでいいのかと自信をなくしていました。
特に病棟でのミスは、かなりきつかったです。
夜寝ることができなくなることもありました。
それだけ、ストレスがマックスになっていることがありました。
失敗が頭から離れない
看護師1年目のとき、患者の異変に気付いていたのに医師にすぐ報告するべきなのか、様子を見ていいのか悩み、急変の対応が遅れてしまいました。
当時はまだ、こんなことを言ったら医師に怒られるんじゃないかと思ったり、先輩にも相談できませんでした。
自分の失敗が頭から離れず、働くのが嫌になったことがありました。
2-4.【4位】患者から心ない言葉を浴びせられる
看護師は患者から感謝だけでなく、心ない言葉を浴びることも多いです。
看護をしても報われないと感じて、モチベーションが低下していきます。結果、辞めるか悩む人もいます。
なんのための仕事なのかわからなくなる
仕事が報われない
暴言だけでなく暴力もあった
前述したとおり、前職では認知症患者さんが多かったので罵声・暴言は正直当たり前でした。
なかには車椅子で後ろからぶつかってきたり、突然殴りかかってきたりする方もいたので、なんでお世話をしているのに、こんなことをされなければいけないのだろうと思っていました。
2-5.【5位】業務内容が合っていないと感じる
看護師の業務内容が合っていないと感じて辞める人もいます。
看護師は患者の命を救える一方で、死と向き合う職業です。その結果、プライベートで悲しい気持ちを切り替えられず退職するケースもあります。
気持ちの切り替えが難しい
患者様の終末期に関わる場面が続いたときです。
自分が勤務してるときに急変が続いてしまったり、死後処置などに入ることが増えたとき、気持ちが沈み、悲しくなることが多くありました。
気持ちの切り替えができるようになるまで時間もかかり、辞めたいと思うことがありました。
2-6.【6位】ストレスによる体調不良
ストレスで体調に異変を感じて退職する看護師もいます。責任感が強い場合、少しの体調不良でも我慢して働きがちです。
しかし我慢して働き続けると、体調が悪化して日常生活にも支障が出始めます。限界を感じたら、職場に相談しましょう。
不眠が続き、精神的にも追い詰められた
体調が悪くなり、辞めたいと申し出ました。
しかし、人の補充をしてからと言われてしまい、なかなか補充がなく辞めることができませんでした。
どんどん体調は悪くなるばかりで夜眠ることもできなくなり、精神的にも追いつめられる感じがしました。
2-7.【7位】医師と良好な関係を築くのが難しい
看護師や患者だけでなく、医師との関係性に悩む看護師もいます。なぜなら、医師の指示で医療行為をする立場だからです。
高圧的に接する医師もいて、看護師のなかには理不尽なことも従うしかないと感じている人もいます。
その結果、相性が合わずつらいため退職するケースが多いです。
治療方針のすり合わせがうまく行かない
患者の主治医以外の医師が患者の治療に関していろいろ口出しをしてきて、それが主治医の方針と異なるもので、主治医と主治医以外の医師で衝突したときです。
主治医は自分の指示に従えと言うし、主治医以外の医師も自分のやり方に従えと言って、どちらの指示に従えばいいかわからなくなりました。
罵声を浴びせられた
医師に罵声を浴びせられたときです。
かなり理不尽な理由でした。
忙しいためピリピリした雰囲気が漂う職場でした。
医師も人間なのでしょうがないとは思いますが、業務以外のストレスをこうむることは避けたいと感じました。
2-8.【8位】プレッシャーや責任の重さがキツイ
患者の容態が急変して死に直面したとき、命を守れるかプレッシャーを感じて辞める人も多いです。
新人や若手時代は患者の容体が悪化しても何もできないこと、中堅以降はリーダーになって責任を持つプレッシャーで悩みます。
もしプレッシャーで眠れず気持ちを切り替えられなくなったら、職場に相談して休養を取りましょう。
命を預かることが怖い
新人の頃、初めて受け持った患者が亡くなったときです。
患者が怖くて離れたくなって、もう看護師は向かないと思いました。。
命を預かることが怖くて、離職しました。
夜勤時の急変への不安
夜勤時の患者の急変への対応ができるのか、何年たっても不安でした。
自分のせいで命を救えなかったらどうしようと、夜勤前はまったく眠れませんでした。
神経をすり減らしながら働いているのを実感していました。
ずっと交感神経が活発でオンオフを切り替えられませんでした。
3.【状況別】看護師が「辛い・辞めたい」と思うさまざまな悩み
看護師が辞めたい理由は、置かれた状況でも変わります。
第3章では辞めたいと思う理由を年次・立場と職場別で紹介するので、ぜひ参考にしてみましょう。
3-1.看護師が「辞めたい」と思う理由【年次・立場別】
はじめに、年次・立場別で辞めたいと思う理由です。
それぞれ説明していきます。
3-1-1.【1~3年目】経験が浅く、仕事のできなさに悩む
新人や経験が浅いうちは、自分のミスや仕事のできなさに悩む人が多くいます。
看護師になって1〜3年目は、仕事のできなさに悩む人が多いです。理由は経験が浅く、先輩から指導される日々を送るからです。
先輩は成長を願って指導しますが、なかには行きすぎた指導になる人もいます。
また2年目以降は、同期と比較して「自分は看護師に向いていない」と思いやすい時期です。先輩の看護師のサポートも減少するため、不安が解消されないまま自立を促された結果、悩む人もいます。
看護師2年目の頃、辞めたいと強く思ったことがありました。
やはり毎年辞める看護師も多く2年目にしてさまざまな業務を任されることになったのですが、知識も技術もついていかずミスを連発してしまい先輩からも怒られ続け、加えて夜勤回数も多くなり身体的精神的に追い詰められてしまったからです。
3-1-2.【4年目~】リーダーやプリセプターなど後輩の指導に悩む
仕事に慣れて独り立ちすると、違う悩みがあります。具体的には、責任がある立場になって初めてわかる悩みができることです。
自分の業務だけでなく、チームのフォローや医師・他職種と連携を取る機会も増えます。
またプリセプターの場合、新人との関係で悩む人が多いです。新人の成長が遅いと、他のスタッフから報告されて自分の指導で悩むことがあります。
リーダー業務がもっともたいへんでした。医師とのコミュニケーションがうまくいかず苦痛でした。医師が快く聞いてくれるタイミングを見計らうのはとても難しいです。
また、メンバーの看護師に指示を出すのも苦手でした。
自分で動いてしまうほうが楽ですが、それではチームが回らないのです。
3-1-3.【10年目~】中間管理職になり、師長とスタッフの板挟みに
10年目以降は副主任や主任など、中間管理職に就く人もいます。しかし、悩みは尽きません。
スタッフで業務をこなしていたのが、役職に就くことで病棟の運営や人材育成に関わっていく立場になります。
したがって、業務量が増えて負担に感じる人が多いです。運営と現場の板挟みのような立場になるため、師長や看護部、現場の考えが合わないこともあります。
3-1-4.結婚や子育てなど家庭との両立に悩む
仕事以外で、プライベートで悩む人もいます。例えば子どもがいる場合、以下のことで悩む人が多いです。
- 共働きなうえ実家も遠方で、夜間子どもを見てくれる人がいない
- 小さいうちは夜一緒にいてあげたい
- 夜勤前後で子どもの世話や遊びに付き合わなければならず休めない
- 残業が多く保育園や学童のお迎えに間に合わない
- 出勤時間にまだ保育園が開いておらず預けられない
- 休み希望が被ると子どもの行事に参加できないことがある
一方で妊娠をきっかけに退職を考える人もいます。看護師の現場はおむつ交換や移乗など、力仕事が多くて感染症のリスクが高いです。
また日本医療労働組合連合会の「2017年看護職員の労働実態調査結果報告 」をみると、マタニティハラスメントを受けた人もいて、妊婦が働きにくい環境も存在します。
〔出典〕日本医療労働組合連合会:2017年看護職員の労働実態調査結果報告
3-2.看護師が「辞めたい」と思う理由【職場別】
看護師の仕事は、科や職場で業務内容が変わります。職場でたいへんさが違うため、辞めたいと思う理由もさまざまです。
それぞれ説明していきます。
3-2-1.【急性期病棟】患者の入れ替わりが激しく常に忙しい
急性期病棟だったため、毎日患者さんの入れ替わりが激しかったです。
そのため、出勤してから情報収集をしていると申し送りも理解できないので、一時間前には出勤して前残業をしていました。
夜も残業が当たり前だったのと、前残業は手当がつかなかったので精神的にも身体的にもとても辛かったです。
急性期病棟は、患者の情報収集から苦労します。理由は、在院日数が短く患者の入れ替わりが激しいからです。
急性期は病状が変化しやすいため、昨日見ていた患者も今日は状態が変わっていることもあります。
また1人の患者におこなう医療行為が多く、業務の負担も大きいです。時間外労働も当たり前の職場が多いため、忙しさで辞めたいと思う人がいます。
3-2-2.【クリニック】少人数で業務を回すのがたいへん
小規模でスタッフの人数が少ないクリニックは休みが取りにくいです。
大規模な病院は1人か2人くらい休んでも他のスタッフがなんとかフォローしてくれることが多いですが、クリニックは基本的に少人数体制のため、1人休むだけでも仕事が回らなくなってしまうので。
業務自体は慣れですね。
多くのクリニックは少人数で業務を回しています。したがって、欠員が出たときの業務負担は病棟よりも重いです。
人間関係も閉鎖的で育児や体調不良で休みがちになった結果、退職を検討する人がいます。
3-2-3.【介護福祉施設】医師がいない状況で多くの利用者を守らなければならない
看護師1人で夜勤は300人をみなければいけないことと緊急時の判断を委ねられること、医師がいないなかで介護士と連携や救急隊と連携を取らなければいけないこと、アセスメント次第では命を守ることができなくなること。
また、看護師が夜勤にいないときはオンコール対応だったため緊張しながら寝たことや寝起きでも迅速な対応をその場にいないが行わないといけないこと。
介護福祉施設は医師が常駐しておらず、少人数の看護師で利用者を担当します。吸引や注射などの医療行為で失敗したら、代わりの看護師がすぐにサポートできる環境ではありません。
医師がいない現場だと、看護師が介護士に指示を出すときもあります。
したがって、利用者の命が自分にかかっていることにプレッシャーを感じて辞める人もいます。
3-2-4.【手術室】医師との連携がたいへん。怒鳴られることも
手術室は清潔操作のため、ガウンや帽子を着用しなければならず、疲労感が高かったです。また、長時間にわたる手術や、緊急手術で、立っている時間が長く、いつも足がむくんでいました。
手術中は緊張感のある空気感で、心身ともに疲労します。
医師によっては手術中に怒ったり機嫌が悪くなることがあり、周りはとても気を使いました。
手術室にいる看護師は、医師と連携する場面が多いです。医師へ器具を渡す器械出しと記録の作成などをおこなう外回りに分かれて、手術のサポートをします。
なかでも器械出しの場合、医師とのコミュニケーションに悩むことが多いです。手術中に間違った器具を渡すことやタイミングが合わないと、怒鳴る医師もいます。
手術が終了するまで辛い空気に耐えなければならず、医師との連携の難しさから辞めたい人が多いです。
3-2-5.【NICU】急変が多く気が休まらない
未熟児ばかりを担当しているため、体調の急変は日常茶飯事で、気が休まる時間はありません。
ちょっとした顔色の変化にいち早く気付いて処置をしなければ、小さな命は亡くなってしまいます。
また、どんなに最善を尽くしても、残念な結果になることもあり、やりきれない気持ちでいっぱいでした。
体力的な負担に加えて、常に神経を張り巡らせていたので精神的な負担も多く、たいへんでした。
NICUには、気が抜けない緊張感があります。理由は早産児や低出生体重児が入院して、かつ急変する可能性があるからです。
NICUの看護師は、両親にも気を配らなければなりません。ナーバスになっている両親も多く、言葉を選んでコミュニケーションを取らないとトラブルになるケースもあります。
また、一生懸命ケアした赤ちゃんが亡くなり、精神的な負担が大きくて辞める看護師がいます。
3-2-6.【保育園】保育士や保護者との人間関係に疲弊
保育園の看護師は、保育士や保護者との関係に悩んで辞める人が多いです。乳幼児クラスに入って園児の世話もしますが、専門外の業務に戸惑っても丁寧に教えてもらえないことや厳しく指導されることがあります。
また怪我や体調不良になったことを報告した結果、親からクレームが来た話も珍しくありません。クレームの対応をする状況に嫌気がさしてしまう看護師もいます。
3-2-7.【精神科】患者の妄想の対象になる
患者との関わり方に難しさを感じて、辞める看護師がいます。理由は、患者の症状が要因でトラブルに遭遇しているからです。
精神科看護師が遭遇するトラブルの例
- あの人が私のお金を盗んだと言われてケアを拒否される
- 「妊娠させられた」と女性の患者さんに言いふらされる
- 恋人を奪ったと暴力を振るわれる
- 薬を飲ませようとしたら「毒を盛られた」と大声で拒否される
身に覚えがないことを言われ、ケアを拒否されることや暴力を振るわれると患者を診るのがつらくなります。一般科では起こらないトラブルに疲弊して、辞めたいと思う看護師が多いです。
4.「辞めて良かった!」看護師の声
4章では看護師を辞めたらどうなったか、実際の声を見ていきましょう。
はじめに、辞めてよかった2つのケースです。
4-1.職場を変えて悩みが解決したケース
看護師を辞めず職場を変えたら、悩みが解決したケースを見てみましょう。
- 4-1-1.【救急外来→クリニック】精神的な負担が減った
- 4-1-2.【急性期→精神科】残業が減り、身体的・精神的疲労も軽減
- 4-1-3.【急性期→療養型】患者さんとじっくり関われるようになった
- 4-1-4.【ライフステージに合う病院に転職】子育てとの両立が可能になった
それぞれ解説していきます。
4-1-1.【救急外来→クリニック】精神的な負担が減った
救急外来での業務で当院をかかりつけにしている患者さんが救急車で運ばれてきた際や、外来診療の時間外に体調が悪くなり受診したい患者さんの受け入れをしていました。
急変時なので限られた時間のなかで医師の介助をしたり、患者さんや家族への対応をしたりと時間に追われるなかで判断に迫られる事が一番たいへんでした。
勤務時間の調整や帰宅後にも勉強会などで家を留守にする事が多くなるので子どもが思春期となり子育てとの両立を考えたときに難しさを感じ始めました。
勤務時間や休みの調整の相談に乗ってくれたからです。
また救急の受け入れがないので精神的にも負担が少ないと感じました。
クリニックは救急外来に比べると、患者の状態が落ち着いています。したがって、緊迫した状況がなく精神的な負担も減少します。
救急外来は残業が多くて、帰宅時間を読めないことも多いです。
一方でクリニックは残業が少なく、子育てや家庭と両立しやすいメリットがあります。
4-1-2.【急性期→精神科】残業が減り、身体的・精神的疲労も軽減
精神科の病棟なので今まで働いていた身体科の急性期とは異なりゆっくり患者様に関わり目を見て患者様のペースに合わせたコミュニケーション、ケアができるところです。
基本的にバタバタしたりしないため残業も少なく身体的、精神的疲労も少ないので働きやすく人間関係も良好です。
急性期の病棟は状態の変化が激しく医療行為が多いです。したがって看護師が忙しくなり、精神的な余裕のなさから職場環境の雰囲気が悪くなります。
一方で精神科は患者とコミュニケーションを取る分、医療行為が少ないです。精神的にも余裕が生まれて、職場の人間関係が良好になったケースもあります。
4-1-3.【急性期→療養型】患者とじっくり関われるようになった
療養病院を選択したので患者の入れ替わりがほぼなく、患者さんとじっくり関わる時間が多く取れることが魅力です。
病状が安定している患者さんが多いので、仕事のスケジュールを立てやすく、その日に手をかけたい患者さんに時間を作ることができます。
時間がゆったりと流れているので気持ちに余裕を持って働くことができます。
急性期の病棟は患者の入れ替わりも激しいため、時間をかけて看護をするのが難しいです。
例えば外科病棟はクリニカルパスとおりのケアが多くて、ルーティンワークを時間をかけずにやる感覚になります。
一方で、療養型の病院は長期入院で状態で落ち着いている患者が多いです。したがってスケジュールに余裕があって、患者と関わりながら看護ができます。
4-1-4.【ライフステージに合う病院に転職】子育てとの両立が可能になった
仕事と家庭の両立がしやすい環境が整った病院へ転職してよかった声もありました。
妊娠して出産をしたためです。
子どもが産まれてからは残業の多く勤務時間が長すぎる病院では働けないと判断したためです。
院内託児所があり、子育てが落ち着くまでは日勤帯だけの勤務でも常勤として雇ってもらえたためです。
また、残業がほとんどなく、子育て世代の方や長く勤務されている方も多いと聞いたためです。
子育て中の看護師は、残業や夜勤がある病棟で働き続けるのは難しいです。
そこで、以下の環境で働ける病院をおすすめします。
- 子どもが就業するまで日勤で勤務
- 24時間預かる託児所
- 産休や育休から復帰した看護師が多い
子育て中の看護師が多い職場は、子どもの体調不良で休んでも寛容的な雰囲気があります。したがって、子育てが両立できる病院を探すのは大切なことです。
4-2.看護師とは別の仕事をして悩みが解決したケース
一方で、看護師から異業種への転職で解決する方法もあります。
なにもやりがいを感じられず、まったく別の職場に一度勤めてみようと思ったからです。
意外と計算やテストなどの作業は楽しいですし、フォローもしっかりしてくれるし、資格取得のサポートもしっかりしてくれる。
自分のスキルもあがるし、周りとのコミュニケーションもしっかり取れる。
天職かもしれません。
看護師から異業種に転職するメリットは以下のとおりです。
- コミュニケーションのスキルを活かせる
- 命を預かるプレッシャーから解放
- 夜勤をしなくてもいい
看護師が患者の立場で考えるように、異業種でもお客様や取引先の立場で考えて仕事をします。このように看護師で得た経験が活きるため、異業種に転職しても問題ありません。
5.今の仕事を辞めて後悔する4つのパターン
辞めてよかった意見がある一方で、転職に失敗し後悔するケースもあります。
5章では、看護師が今の職場を辞めて後悔するケースを解説していきます。
それでは一つずつ見ていきましょう。
5-1.人間関係のたいへんさはどの職場でも変わらなかった
人間関係がつらくて辞めたものの、転職先でも人間関係に悩むケースです。たしかに転職したら、今の職場の人間関係から抜け出せます。
しかし、転職先の人間関係のほうがたいへんな可能性もあるでしょう。
転職しても人間関係で悩むのを防ぐために、以下の方法で調べておくのがおすすめです。
- 転職サイトのキャリアアドバイザー(転職エージェント)に内情を確認する
- インターンシップや病院見学で実際の現場を見る
- 病院×口コミで検索する
5-2.夜勤がなくなり給与が下がった
日勤だけの職場に転職したら、給与が下がったケースです。
日本看護協会の「2020年病院看護実態調査」をもとに計算すると、夜勤で働いた場合は平均で約4万円の夜勤手当が支給されています。
1回あたりの夜勤手当 | 月平均の夜勤回数 | 月の夜勤手当(概算) | |
---|---|---|---|
2交代制 | 11,286円 | 4~5回 | 45,114~56,430円 |
3交代制 | 準夜勤:4,154円 深夜勤:5,122円 | 8回 (準夜・深夜ともに4回ずつと仮定) | 37,104円 |
〔出典〕日本看護協会:2020 年病院看護実態調査.日本看護協会調査研究報告96,2021.
なかには夜勤から日勤だけの生活に変わって、生活水準を下げざるをえない人もいるでしょう。給与が下がっても満足な生活を送れるか、事前に収支を把握するのが大切です。
5-3.転職先の医療の質が低かった
転職したら医療の質が低く、前の職場とギャップを感じて後悔するケースもあります。
例えば転職後に不満を感じる医療の質は、以下のとおりです。
転職後の不満につながる医療体制・設備に関する質の例
- 清潔・不潔のゾーニングが曖昧
- 感染対策が徹底されていない
- エビデンスや知見が更新されていな
- 使える資材や医療機器に限りがある
医療の質が低いと、やりたい看護ができずスキルが向上しません。医療事故や感染症を引き起こす可能性もあります。
したがって、病院のホームページや現場の実態を把握して転職を検討しましょう。
5-4.聞いていた待遇と実際の働き方が違った
転職した結果、聞いていた待遇と働き方が違って後悔したケースも多いです。
違いが発生するのは、以下の理由があります。
- 入職までに欠員が出てしまった
- 応募・面接時の確認不足
- 職場が意図的に残業や条件を隠して募集していた
応募や面接では就業時の条件を確認しましょう。口コミがあれば、聞いていた待遇と差異がないかのチェックも大切です。
6.今の職場を辞めたほうがいい5つのケース
辞めてよかった・後悔したケースを知ったうえで、今の職場を辞めるべきか悩んでいる人もいるでしょう。6章では、今の職場を辞めたほうがいいケースを5つ紹介します。
以下のケースに当てはまらないか、チェックしてみましょう。
以下、詳しく説明していきます。
6-1.体調やメンタルに異変が生じている
体調やメンタルに異変が生じて日常生活にも支障がある場合,、退職を検討しましょう。理由は患者の命を預かる立場で、体調が万全でないと重大なミスにつながるからです。
体調やメンタルの状態に関して、チェック項目を一覧にしました。
- 食事が満足にとれない
- 睡眠不足が続いている
- 仕事のことが頭から離れず精神的に追い詰められている
- 仕事のことを考えると涙が出る、不安な気持ちに襲われる
- 職場に着くと動悸がして動けなくなる
- 原因不明の腹痛や嘔吐がある
1つでも当てはまると心身ともに限界を感じているでしょう。職場に相談して休職、やむを得ない場合は退職を検討しましょう。
6-2.職場環境が客観的に見て著しく悪い
職場環境が悪くて改善の見込みがない場合、退職を検討しましょう。理由は、職場環境が悪いと仕事のモチベーションが下がり、ストレスで体調不良になりやすいからです。
職場環境がいいかを判断するには、日本看護協会の「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」をチェックするのがおすすめです。
夜勤・交代制勤務における勤務編成の基準(日本看護協会ガイドラインより)
- 勤務間隔: 勤務と勤務の間隔は 11 時間以上あける。
- 勤務の拘束時間:勤務の拘束時間は 13 時間以内とする。
- 夜勤回数:夜勤回数は、3交代制勤務は月8回以内を基本とし、それ以外の交代制勤務は労働時間などに応じた回数とする。
- 夜勤の連続回数:夜勤の連続回数は、2連続(2回)までとする。
- 連続勤務日数:連続勤務日数は5日以内とする。
- 休憩時間:休憩時間は、夜勤の途中で1時間以上、日勤時は労働時間の長さと労働負荷に応じた時間数を確保する。
- 夜勤時の仮眠:夜勤の途中で連続した仮眠時間を設定する。
- 夜勤後の休息(休日を含む):夜勤後の休息に関して、2回連続夜勤後にはおおむね 48 時間以上を確保する。1回の夜勤後もおおむね 24 時間以上を確保が望ましい。
- 週末の連続休日:少なくとも1ヵ月に1回は土曜・日曜ともに前後に夜勤のない休日をつくる。
- 交代の方向:交代の方向は正循環の周期とする
- 早出の始業時刻:夜勤・交代制勤務者の早出の始業時刻は7時より前を避ける。
〔出典〕日本看護協会:看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン,2013.p. 34
また、ガイドラインで過酷な勤務状況になりやすい項目を説明していきます。
勤務間隔が短すぎる
仕事が終わって次の勤務まで時間が短い場合、労働環境が悪いと判断できます。理由は、回復しないまま次の勤務したら、疲労と集中力の低下でミスを引き起こすからです。
2019年には労働時間等設定改善法が制定されて、労働者の休息と生活時間の確保が目的です。
11時間空ける「勤務間インターバル」が努力義務で、日本看護協会の「2019年病院および有床診療所における看護実態調査報告書」では、8割の病院が勤務間インターバルを設けています。
したがって転職先が設けていない場合は退職を検討しましょう。
〔出典〕日本看護協会:2019年病院および有床診療所における看護実態調査報告書
夜勤が月9回以上ある
「夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」では、夜勤は月8回以内が基本だと記載されています。したがって転職先で月9回以上の夜勤がある場合、労働環境が悪いと判断していいでしょう。
日本看護協会の「2023年 病院看護・助産実態調査報告書」では、3交代制で月9回以上の夜勤をしている看護師が約15%いることがわかっています。
〔出典〕日本看護協会:2023年 病院看護・助産実態調査報告書
無回答・不明を除く約75%の職場でガイドラインを守れているため、月9回以上の夜勤の場合は退職を検討しましょう。
夜勤時にまとまった仮眠時間が取れない
夜勤時に仮眠時間を確保できないのは、労働環境が悪いと判断していいでしょう。仮眠は、疲労を回復させ集中力を維持するためにも必要です。
なかには患者の急変で仮眠を確保できないこともありますが、日本看護協会のガイドラインにも仮眠の確保は推奨されています。仮眠時間を確保できないのが続き、体調に異変が生じたら退職を検討しましょう。
6-3.パワハラが横行している
職場でパワハラが横行している場合も、退職を検討しましょう。
厚生労働省によると、以下の3つに当てはまるとパワハラと認定されます。
職場においておこなわれる
- 優越的な関係を背景とした言動であって
- 業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより
- 労働者の就業環境が害される
これらすべてに該当するもの
〔出典〕厚生労働省特設サイト『あかるい職場応援団』|ハラスメントの定義,2023年10月21日閲読.
例えば、上司から大声で「早くやってよ!あなたって何をやらせても遅いね」と言われた場合、周囲も能力を発揮できなくなるためパワハラに該当します。
以下、パワハラの種類を細かく紹介するので、ぜひ参考にしてみましょう。
「残業するのは個々の能力が低いから」と言われ続けた
厚生労働省では、パワハラを6つに分類しています。
パワハラの種類 | 例 |
---|---|
①身体的な攻撃 | 殴る蹴るなどの暴行、物を投げる |
②精神的な攻撃 | 皆の前で罵倒する、「あの子は使えない」と悪評を流す |
③人間関係の切り離し | 集団で無視する、必要な連絡事項を伝えない |
④過大な要求 | 自分だけ業務量が異常に多く残業しても仕事が終わらない |
⑤過小な要求 | 雑用や看護助手の業務しかさせてもらえない |
⑥個の侵害 | 交際相手のことなど、プライバシーを必要以上に聞いてくる |
上記のいずれかに該当した場合、耐え続けると体調不良になります。職場に相談しても改善されないなら、転職を検討しましょう。
6-4.転職すべきか悩んでいる状態が6ヵ月以上続いている
辞めるか悩んでいる状態が6ヵ月以上続いているなら、転職をおすすめします。理由は、6ヵ月以上も続いているのは解決の見込みがないからです。
例えば一時的な人手不足で看護師の残業時間が増えていても、同じ状況は6ヵ月以上も続きません。不満や悩みを明確にして、6ヵ月も悩んでいるかを目安に転職を検討しましょう。
6-5.職場に相談できる人が誰もいない
職場に相談できる人が誰もいないなら、転職を検討してもいいでしょう。理由は相談できる環境があれば、たいへんな仕事も乗り越えやすいからです。
相談できないとストレスが溜まる一方なため、転職先を見つけることをおすすめします。
7.今の職場をもう少し続けるための4つのコツ
今の職場をもう少し続けるには、以下のコツを実践してみましょう。
それぞれ説明していきます。
7-1.臨床経験が浅いと考える
看護師になって1年目〜3年目の場合、「まだまだ臨床経験が浅いだけ」と思えば働き続けられるでしょう。臨床経験が浅いうちは、ミスが多くて先輩の指摘で気持ちが落ち込みやすいです。
それでも経験していけばミスや指摘が減って、仕事のつらさが減っていくことがあります。臨床経験が浅くても転職できますが、経験が長いと転職活動の選択肢が広がります。
臨床経験が浅い場合の転職に興味がある方は、以下の記事を参考にしてみましょう。
7-2.人間関係をある程度割り切る必要もある
人間関係を割り切れると、働き続けることができるでしょう。必要以上に仲良くせず、必要なやり取りだけで大丈夫です。
人間関係がうまくいかず転職するのもいいですが、どの職場にも苦手な人がいます。心理学では良好な人間関係を築く方法が確立されているため、ぜひ身に付けておきましょう。
円満な人間関係を築く心理学的テクニック
- 相手との共通点を見つける
人は共通点を持つ相手に親近感を覚えます(類似性の法則)。相手の話に耳を傾けて、自分と共通する部分があれば、積極的に自己開示してみるとよいでしょう。 - 周囲に自分から話しかける
人は好意を示してもらった相手に好意を持つと言われています(好意の返報性)。
良好な関係を築きたい意思を示す意味でも、積極的に自分から話しかけてみるとよいでしょう。 - ポジティブな感情を表情に出す
自分は好意的に接しているつもりでも、表情に出ていなければうまく伝わらず、良好な関係が築けないケースもあります。
例えば「うれしい」と言っているのに表情が曇っている場合、受け手は視覚情報=表情を重視して「うれしくないのでは」ととらてしまいます(メラビアンの法則)。
7-3.ミスや失敗を繰り返すのは改善できると考える
仕事を辞めたい原因がミスや失敗の繰り返しなら、改善の余地があります。
ミスや失敗をしたら、以下の2つを実行しましょう。
- ミスが起こった原因を考える
- 原因に対する具体的な解決策を考えて実行する
例えば、夜勤明けに患者へ薬を飲ませるのを忘れた場合を見てみましょう。
<状況>
深夜勤帯朝8時、朝食後に飲ませる予定の高血圧治療薬を飲ませ忘れてしまった。
カルテ上は実施のサインがあったが、日勤者が配薬ボックスを確認したところ残薬があり、ミスが発覚した。
<考えられる要因>
- 後で飲ませるつもりで事前に実施のサインをしていた(やるつもりで直前にするのが習慣化していた)
- 夜勤明けで集中力が低下していた
- 患者さんのところに向かうラウンド途中にナースコールがあり、対応していた(作業の中断があった)
<対策>
- 与薬のサインは実施後におこなう
- サインと薬の残数が合っているか与薬後も確認する
- 忙しい夜勤明けではなく人がいる日勤での与薬に変更できないか、医師に確認する
- 与薬中は作業の中断がないように、ナースコール対応を他のスタッフに依頼する。患者さんに待ってもらう。
インシデントレポートには考えられる要因を多く見つけて、対策の記載が重要です。
7-4.不安やプレッシャーはベテランでも感じるものと考える
不安やプレッシャーは、ベテランの看護師でも感じるものだと考えましょう。新人や若手は、患者が急変したときの対応を多く経験していないため、不安や焦りで身体が動かないことがあります。
同様に、ベテランの看護師も患者が急変したとき、不安や焦りを感じます。
しかし急変した状況を多く経験しているため、不安やプレッシャーに押しつぶされるません。緊急時にどのような心構えがいいのか、経験から習得済みです。
また筆者の職場では患者が急変したときの勉強会を開催して、本番を想定した訓練をしています。
◆筆者の職場での急変対応に関する取り組み
心肺蘇生や気管挿管の介助、誰が医師に報告し救急要請するかなど役割を決めて、急変が起きたときにスタッフがどの役割でもできるようにするためです。
勉強会の担当はベテランやプリセプターはもちろん、若手や新人がおこなうこともあります。
人に教えるには、正しい知識を理解して自分の言葉で発信する力が必要です。
急変時の勉強会を新人や若手にも担当してもらうのは、勉強会の準備や実施を通して、より理解を深めてもらう目的があります。
急変時の状況を共有できるため、本番でも気持ちを軽くできます。
8.辞めたいと思ったらやるべきこと【6つ】
看護師を辞めたいと思ったら、まずは以下の6つのことに取り組んでみましょう。
8-1.辞めたい理由を整理する
辞めたいと思ったら理由を整理しましょう。辞めたい理由を解決する方法が他にもないか、判断するためです。
例えば大きな病院で人間関係で悩んでいる場合、別の診療科に異動すれば解決します。
転職して解決する場合、辞めたい理由を明確にすれば次の職場に求めることがわかるでしょう。辞めずに解決できるのか、転職しても後悔しないかを冷静に考えるのが大切です。
8-2.今後のキャリアを考える
辞めたいと思ったらすぐ辞める前に、今後のキャリアを考えてみましょう。
見なおすところは以下の3つです。
- 5年後や10年後どうなっていたいか
- 理想のキャリアを描けるのか
- 結婚や介護でライフステージが変わっても続けられるか
辞める前にキャリアを考えることは、ライフプランまで見なおすきっかけになります。
8-3.休暇を取得して、仕事を休む
看護師の仕事がつらいと思ったら、休養してリフレッシュするのもおすすめです。
おすすめのリフレッシュの方法は以下の4つです。
- 睡眠をしっかり取る
- 仕事のことは考えず、趣味に時間をつかう
- 友達と連絡を取り合う
- 家にいる日でも、筋トレやストレッチなど、軽い運動をする
辞めたいと思いながら仕事をすると、精神的に追い込まれていきます。適度に仕事を休むことで、これからどうしていきたいか見えてくるでしょう。
8-4.働き方を変えられないか相談する
夜勤や勤務内容が負担に感じる場合、働き方を変えられないか上司に相談してみましょう。職場によっては、常勤からパートになると日勤だけの就業やリーダー業務が免除されます。
勤務時間を減らせば、家庭やプライベートの時間を確保できるので休息の時間が増えます。経済的に困らないのであれば、職場での働き方を変えるのもおすすめです。
8-5.部署異動の希望を出す
人間関係や職場環境に悩みがある場合、部署異動の希望を出してみましょう。ポイントは、伝えるときに不満や愚痴を言わないことです。
不満や愚痴を理由にすれば、他責にする人だと思われて異動の希望がとおらなくなります。人間関係がうまくいっていないこと、職場環境の改善したいことを相談しながら部署異動の希望をしてみましょう。
8-6.看護転職のプロに相談してみる
悩みはあるものの転職に踏み出せない方は、転職サイトのキャリアアドバイザーに相談してみましょう。転職サイトは求人探しから選考対策まで、転職活動をサポートする人材サービスです。
転職するか迷っている方も利用できて、以下のサポートをします。
求人数・求人の質 | インターネットに載せたら応募者が殺到してしまう「非公開求人」を紹介してもらえる。 |
---|---|
内部情報 | 働かないとわからない「人間関係」「職場環境」などの内部事情を教えてくれる。 |
テクニック (アドバイス) | 履歴書・職務経歴書の作成(添削)など、採用されるためのポイントを教えてくれる。 |
転職サイトの担当者が相談者に寄り添って、キャリアのアドバイスをします。看護師を辞めたあとの不安や転職をすべきか迷っている方は、ぜひ相談してみましょう。
9.退職にしてもお金に悩まない7つのコツ
退職すると決めたものの、経済的な不安がある方や、保険の手続きで何をすればいいかわからない方も多いでしょう。
第9章では、退職してもお金に悩まないコツを7つ紹介します。
それでは、一つずつ見ていきましょう。
9-1.3ヵ月分の生活費を用意
退職するのであれば、3ヵ月の生活費を用意しておきましょう。理由は、失業手当の支給が3ヵ月後だからです。
失業手当が支給されるまでのスケジュールは以下のとおりです。
<失業手当支給までのスケジュール>
- 申請に必要な書類が届くまで:2週間程度
- 待期期間:7日間
- 給付制限期間:2ヵ月(自己都合退職の場合、すぐには受け取れない)
失業保険に関して、さらに知りたい方は下記記事を一読してみましょう。
9-2.失業手当の金額を確認
退職を検討するのなら、失業手当の支給対象に当てはまるか・どれくらい支給されるか事前に確認しておきましょう。
下記に失業手当の概要をまとめました。
失業手当の概要
<支給条件>
- 再就職しようの意思があること
- 離職の日以前2年間に、「被保険者期間(雇用保険に入っていた期間)」が通算して12ヵ月以上あること
<申請先>
ハローワーク
<支給金額>
失業手当額は、離職前の給与の50〜80%ほどです。
参考までに、離職前の給与と失業手当の目安金額をまとめました。(離職時の年齢や給付率によって変動します)
離職前の給与 (月収) | 月々受け取れる失業手当 (目安) |
---|---|
15万円 | 11万9,000円 |
20万円 | 14万5,000円 |
25万円 | 16万5,000円 |
30万円 | 17万7,000円 |
35万円 | 18万3,000円 |
40万円 | 19万9,000円 |
※CASIO『生活や実務に役立つ計算サイト』にて25~30歳、被保険者期間5~10年で試算
<支給期間>
失業手当の給付期間は、雇用保険の加入期間によって、90〜150日の間で変動します。
端的に言うと、勤めていた期間が長い人ほど、より長い期間、失業給付金を受け取れます。
ただ、退職後すぐに給付金を受け取れるわけではありません。
失業手当の受給には、まず申請後7日間の待期期間があり、自己都合退職の場合は、その後さらに給付制限期間(自己都合退職なら2ヵ月)が設けられます。
そのため、その間の生活費は自分で工面しなければなりません。
雇用保険加入期間 | 1年未満 | 1年以上、10年未満 | 10年以上、20年未満 | 20年以上 |
---|---|---|---|---|
給付日数 | なし | 90日 | 120日 | 150日 |
9-3.賞与をもらってから退職
退職は賞与をもらってからにしましょう。注意する点は、退職を伝えるタイミングを間違えないことです。
伝えるのが早いと、賞与が支給される前に退職を促されることもあります。
例えば6月に賞与の支給がある場合、以下のスケジュールで退職を伝えるのがおすすめです。
時期 | 動き |
---|---|
4月 | 転職する場合、転職活動開始 |
5月 | 転職活動 |
6月 | 転職先内定 |
7月 | 賞与支給 |
8月 | 退職 |
賞与をもらって退職するときのポイントを知りたい方は、下記記事も参考にしてみてください。
9-4.保険証の継続手続きをする
退職するときは、健康保険証の返却が必要です。
転職先が決まっていない場合、任意継続健康保険か国民健康保険の手続きをしましょう。
任意継続健康保険 | 国民健康保険 | |
---|---|---|
加入条件 | 退職日1日前を除き2ヵ月以上社会保険に加入していた人 | 他の保険に入っていない人 |
加入できる期間 | 2年間 | 条件を満たす限り |
加入方法 | 退職翌日から20日以内に書類を提出 | 退職翌日から14日以内に書類を提出 |
申請・問い合わせ先 | 各保険組合 | 市区町村窓口 |
保険料 | 標準報酬月額をもとに計算 2年間変わらない | 自治体による 前年度の所得や世帯人数、保有資産などから算出 |
ポイント |
|
|
どちらに入ったほうがよいかは、収入や扶養家族の有無で変わります。
自治体などの問い合わせ先に保険料の納付額を確認し、申請期間に遅れないようにしましょう。
9-5.住民税の支払い方法を確認
退職時期で住民税の支払い方法が異なります。
どちらに該当するか確認しておきましょう。
5月までの住民税が最後の給与や退職金から一括で徴収される
<6月~12月に退職する場合>
自治体から送られてくる納付書にしたがって個別で納付する
希望があれば、給与や退職金から一括納税もできる
住民税は、退職したあと次の職場が決まるまで個人で納付します。
退職するときは住民税の出費があることも覚えておきましょう。
9-6.年金の免除申請をする
退職後、年金の支払いを免除したい方は年金事務所に申請しましょう。申請すれば、年金の支払いは所得を考慮せず免除されます。
退職理由なども聞かれないため、時間をかけずに手続きが可能です。退職時の年金を詳しく知りたい方は、下記記事を一読してみてください。
9-7.奨学金の返済方法を確認する
奨学金の返済が残っている方は、返済方法を確認しましょう。指定された病院で働いて奨学金の返済が減額・免除になっていた方は、退職しても返済義務は継続します。
返済額や規定は病院で異なりますが、返済を一括で求めるケースもあるため注意が必要です。返済を分割払いに切り替えられる場合もあるため、規定を確認して上司に相談してみましょう。
10.退職に関する6つのコツ
退職はできるだけ円満にしたい人も多いでしょう。
10章では退職するコツを6つ紹介します。
一つずつ順番に見ていきましょう。
10-1.退職時期を決める
まず、辞めると決意したら退職時期を決めましょう。
円満に退職したい方は、以下の時期に退職するのがおすすめです。
看護師が退職しやすいとされるタイミング
- 年度末
年初に新卒・中途ともに人員補充がおこなわれる可能性が高い - 人事異動の時期
異動による人員補充が可能な時期なので - 委員会やプリセプターなど病棟内の係がひと段落するタイミング
係の引継ぎなどがスムーズに行くので周囲への迷惑を最小限にできる
一方で退職しにくいのは、年末年始やGWなど長期休暇です。看護師が少なくなっているため、欠員がでると職場に影響を及ぼします。
退職を伝える時期は就業規則を確認して、上司に相談しましょう。
10-2.直属の上司に話をする
退職時期を決めたら、まずは直属の上司に話をしましょう。
ポイントは以下のとおりです。
退職の意思ははっきりと伝える
退職の意思は、曖昧な態度を見せないで伝えましょう。看護師は人手不足なため、一人でも退職すると現場の業務量が増えます。
したがって、退職を引き止めてくる上司もいます。
しかし引き止められたとき、考えなおすそぶりを見せないのが大切です。悩むと退職する時期が先になるため、退職を決めたら態度を崩さないようにしましょう。
すべてを話さなくてもよいが、嘘はつかない
退職理由を伝えるときは、すべてを正直に話す必要はありません。人間関係や労働環境が理由であるのを話すと、トラブルに発展して退職まで仕事がしづらくなるからです。
待遇面の不満を話すと「給料を上げる」「有給を取れるようにする」と返答されて、引き止めにあうこともあります。
退職理由で引き止めにくい理由は以下の2つです。
- キャリアアップや他分野への挑戦などの前向きな理由
- 子育てや介護など家族に関するやむを得ない事情
退職理由と伝え方のコツを知りたい方は、下記記事も参考にしてみましょう。
退職日が決まったら書面に残す
上司と話して退職日が決まったら、書面に残しておきましょう。口頭だけだと、上司が退職日を勘違いすることがあるからです。
退職日を覚えていなくて、「言った・言わない」のトラブルに発展しないように注意しましょう。
10-3.退職届を提出する
退職日が決定したら、退職届を提出しましょう。
職場で退職届のフォーマットがない場合は、下記内容を書けば問題ありません。
<縦書きの場合の退職届の構成と例文>
タイトル | 退職届 |
---|---|
書き始め | 私議 |
本文 | 一身上の都合により、令和〇年〇月〇日をもちまして退職いたします。 |
日付 | 令和〇年〇月〇日 |
所属部署と名前 | 看護部〇病棟 〇〇 |
宛名 | 医療法人〇〇 〇〇病院 院長 〇〇殿 |
退職届は、直属の上司の看護師長か看護部長に渡します。渡す相手が誰になるか、事前に確認しておきましょう。
10-4.引継ぎや仕事道具の返却は早めにおこなう
業務の引継ぎや仕事道具の返却は、スケジュールに余裕を持っておこないましょう。引き継ぎ事項や道具の返却で漏れがないように、書面で管理するのがおすすめです。
引き継ぐ相手が決まっても、お互いに忙しくてうまく引き継げない場合もあります。引き継ぎ不足を避けるために、退職の1ヵ月前に引き継ぎが終わっているのが理想です。
10-5.残っている有給休暇の消化は計画的に
有給休暇が残っている場合、計画的に消化するのがおすすめです。理由は有給休暇をまとめて取得すると、職場の人手が足りなくなるからです。
有給休暇は労働者の権利で病院側は拒否できませんが、時季変更権があります。
【時季変更権とは】
指定する日に休暇を与えると事業の正常な運営が妨げられる場合には、日にちを変更する権利
したがって一方的に有給休暇を申請せず、上司と相談して決めていきましょう。
10-6.退職の準備と並行して転職活動をする
退職してもすぐに働けるように、転職活動と並行して次の職場を決めておきましょう。
理由は、以下の3つです。
- 次の仕事が決まっていないと無収入の期間が発生する
- 次の仕事が決まっていないのを理由に妥協した就職を防ぐ
- 就業していない期間が長いと転職が不利になる
はじめての転職活動になる場合や臨床経験が短くて、転職活動に不安を抱く方もいるでしょう。
そこで、次章で紹介する転職サイトを利用するのがおすすめです。
11.看護業界の転職におすすめの転職サイト3選
看護業界向けの転職サイトから、以下を基準におすすめをピックアップしました。
転職サイト選定基準
- 1.求人数…総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい
- 2.利用者満足度(提案&サポート力)…利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアアドバイザーに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる
上記を踏まえた結果、おすすめの転職サイトは以下の3つです。
それぞれ見ていきましょう。
11-1.看護roo! | 看護師の利用者満足度No.1
『看護roo!』は、転職した看護師が多く利用している転職サイトです。登録者だけが閲覧と応募できる非公開の求人を多く保有しています。
条件を組み合わせて仕事探しができるため、希望の求人を見つけられるでしょう。信頼と実績も十分で、面接で専任のスタッフが同行してくれるなどサポートが魅力的です。
運営会社 | 株式会社クイック |
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特徴 |
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おすすめの人 |
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11-2.レバウェル看護(旧 看護のお仕事) | 求人多数で選択肢の幅が広い!
『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』は、求人数が多い転職サイトです。キャリアアドバイザーが病院や施設を取材をしているため、現場の情報を細かく把握しています。
したがって人間関係や施設の雰囲気、子育て中でも働きやすいかなど最適な提案をしてもらえます。LINEに新着求人情報が届いてキャリアアドバイザーに相談できるなど、気軽に転職活動ができるのも魅力的です。
運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
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特徴 |
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おすすめの人 |
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11-3.マイナビ看護師|ペースに合わせて転職できる
『マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する転職サイトです。数週間で内定を目指す「スピード転職」や数ヵ月で職場を探す「じっくり転職」など、求職者に合わせたサポートをしてくれます。
ゆっくりと考えたいのに連絡が煩わしい、早く転職したいのにサポートが遅いなどのミスマッチがなく、マイペースで転職活動を進められるでしょう。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
---|---|
特徴 |
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おすすめの人 |
|
12.まったく違う仕事がしてみたい方向けの転職サービス3選
一方、看護師では仕事に転職を考えている方もいるでしょう。そこでおすすめの転職サービスは以下の3つです。
それぞれ見ていきましょう。
12-1.リクルートエージェント
『リクルートエージェント』は、求人数が多い総合転職エージェントです。2023年10月時点で公開求人は約36万件、登録者のみ閲覧できる非公開求人は約27万件で合計約63万件以上の求人を扱っています。
無期雇用と4ヵ月以上の有期雇用の求人に転職した人が一番多かったこともあり、実績がある転職サービスです。サポートも充実しているため、転職を検討する人はぜひ登録しましょう。
12-2.dodaエージェント
『dodaエージェント』は、パーソルキャリアが運営する転職エージェントです。
2023年の「オリコン顧客満足度®調査」によると、20代で転職エージェントの顧客満足度が第1位でした。
〔参考〕2023年:オリコン顧客満足度®調査
提案力と求人数も多く、担当者の当たり外れが少ないエージェントです。30代以降向けや地方の求人も見つけやすいため、誰でもおすすめできる転職エージェントと言えます。
12-3.マイナビエージェント
『マイナビエージェント』は、丁寧なサポートが特徴の20代向け転職エージェントです。求人数はリクルートやdodaに比べたら少ないですが、多くの求人が中小企業や第二新卒向けで占めています。
熱意のある若い担当者が多いため、20代の方におすすめの転職エージェントです。
13.看護師を辞めたい人のよくある質問
最後に、看護師を辞めたい人のよくある質問を3つ紹介します。
ぜひ参考にしてみましょう。
13-1.どうしても職場を辞めさせてもらえないときの対処法は?
どうしても職場を辞めさせてもらえないときは、以下の順で行動しましょう。
- 看護部長や人事に相談
- 内容証明郵便で退職届を人事に送付
- 労働基準監督署に相談する
- 退職代行をつかう
内容証明郵便とは、いつ・どのような内容の文書を、誰から誰に対して差し出したのかを郵便局が証明してくれる制度です。内容証明郵便で退職届を送れば、いつ退職届を職場に送り、いつ受け取られたのか証拠に残せます。
つまり確実に退職届が職場に届けられて、退職の意思を伝えられます。
内容証明郵便ですら拒否する職場があった場合、自力で退職するのは不可能を意味するため、労働基準監督署や退職代行サービスの会社に相談しましょう。
13-2.休職する場合、手続きと収入面はどうなる?
休職する場合の手続きは、以下の順番でおこないます。
- 有給休暇や病欠で休みを取る
- 医師の診断書をもらう
- 休職申請をする
- 業務の引継ぎをする
休職中は最長で1年6ヵ月だけ傷病手当金が支給されます。手続きの注意点や傷病手当金の支給額に関しては、以下の記事も参考にしましょう。
13-3.転職しても、すぐに辞めないコツは?
転職してもすぐに辞めないコツは以下の3つです。
- 良好な人間関係を築く
- 初心に戻る
- 看護師として成長を続ける
2章で紹介したとおり、辞める理由の第一位は人間関係です。初心に戻って謙虚に学ぶこと、同僚の考えを尊重して職場の雰囲気を良好に保つことを意識しましょう。
14.まとめ
この記事では、看護師が辞めたいと思う理由や辞めるべきかの判断基準を解説しました。
看護師は複雑な人間関係や時間外労働の多さ、夜勤など、過酷な労働環境に置かれています。
したがって、今の職場だけでなく看護師さえ辞めたいのも無理はありません。
退職するか悩んでいる人は早く辞めたほうがいいか、それとも続けるべきかのどちらに該当するか確認してみてください。
そして、自分が辞めたい理由や今後のキャリアを考えて判断しましょう。
仮に退職を決意したら、以下の転職サイトを利用してみてください。
また転職活動の悩みと解決策は「看護師が転職前・転職活動中に抱える悩みをプロの目線でまとめて解決!」が参考になるでしょう。
あなたがよりいい決断を下せることを祈っています。
看護師間で派閥があり、どちらにも属していないと仲間外れのような扱いにされてしまい、いじめられてしまうところです。
仲間外れにされるのはいいのですが、いじめられると仕事に支障が出てしまうので、仕事でミスをしてしまうことが多かったのがつらかったです。