東京都内での転職をお考えの看護師の方に向けて、この記事では都内の転職で押さえておくべき知識をすべて解説します。
東京での看護師転職を成功させるためには、どれだけ効率よく求人情報を得られるかがカギを握ります。
少ない選択肢の中から職場を選ぼうとすると「早く転職したいのに全然求人が見つからない」「焦って転職先を決めてしまい、人間関係が悪い職場で働くことになった」事態になりかねないからです。
そこでこの記事ではまず「効率的な求人探しの方法」を全パターン紹介し、そのあと「転職活動で押さえておくべきポイント」を、網羅的に解説します。
- 東京都の看護師求人を探すための全手段
- 東京都の看護師転職におすすめの転職サイト5選
- 東京の働きがいのある病院ランキングベスト3
- 東京看護師の平均年収
- 東京で看護師に転職するメリット
- 東京で看護師に転職するデメリット
- 東京都の看護師転職を成功させる4つのステップ
- 東京都の看護師転職の最新事情
- 東京の看護師転職によくある質問
すべて読めば、転職を成功させるための具体的な方法がわかるでしょう。
1. 東京都の看護師求人を探すための全手段
看護師の求人探しの手段には、それぞれメリット・デメリットの側面があり自分に合ったものを選択しなければなりません。
そこで看護師求人探しの手段を、「求人数」「サポートの専門性」「メリット・デメリット」の軸で比較表にまとめました。
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求人数 | サポートの専門性 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|---|
転職サイト (民間の人材紹介会社) | ◎ 約28,460件(※1) | ◎ | ・転職のプロによるサポートがある ・希望に合う職場を紹介してもらえる ・求人数が多い | ・情報量や相談のしやすさは担当者次第 ・連絡が多く転職を急かされることもある |
ハローワーク | △ 約3,820件 | △ | ・公的機関のため信頼性が高い | ・条件の悪い求人が紛れていることもある ・求人数は少ない |
ナースセンター | △ 約2,200件 | ○ | ・専門的な情報、サポート | ・地方では好条件求人が見つかりにくい ・サイトのデザインが使いづらい |
求人広告サイト | ◎ 約49,700件(※2) | × | ・求人数が多い ・自分のペースで転職活動できる | ・転職活動はすべて一人で行う必要がある ・悩みがあっても誰にも相談できない |
知人の紹介 | – | × | ・職場のリアルな情報が分かる ・採用がすぐに決まることもある | ・イメージと違っても断りづらい ・すぐに辞めにくい |
それぞれ一長一短ありますが、もっとももおすすめなのは、転職のプロによるサポートが受けられる「転職サイト」です。
なぜなら、求人の見つけやすさとサポートの専門性の両観点で強みがあり、条件のよい職場を見つけやすいメリットがあるからです。
転職サイト利用のメリット
- 自分に合った転職先を提案してくれる
- 転職のプロにキャリア相談ができる
- 応募書類の添削を受けられる
- 面接対策ができ、選考通過率がアップする
- 病院とのやり取りを代行してくれる
- あなたのことを病院の採用担当者にアピールしてくれる
- 内定決定後もサポートしてくれる
サービスの質は担当者次第で左右されますが、担当者は変更可能なので、それほど懸念点ではありません。
全手段のなかで転職サイトがおすすめな人
- 転職するのがはじめてで不安
- 給与や条件、人間関係などがよい職場情報を知りたい
- なるべく早く次の仕事を見つけたい
- 実績豊富な看護転職のプロにまずは相談したい
ただ担当者と二人三脚で転職活動を進めていく転職サイトは、「マイペースに仕事探しをしたい」方にとっては不向きなので、その場合はハローワークやナースセンターを活用するとよいでしょう。
では、それぞれの手段の特徴を詳しく解説します。
転職サイト(民間の人材紹介会社)
転職サイトは、看護師転職のプロからサポートを受けられる、人材紹介サービスです。
求人広告サイトと異なり、登録するとキャリアコンサルタントが担当者となり、あなたの転職活動をトータルで支援します。
転職サイトを利用すると、以下のような転職支援を受けられます。
- キャリア相談
- 求人紹介・提案
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 面接対策
- 面接のセッティング
- 給与交渉
特に、あなたに最適の求人を提案してくれる点は、非常に魅力的です。
「自宅から20分以内」「200床以下の病院」「給与は今より5万円以上」など条件が複数ある場合、ハローワークや求人広告サイトでは探しづらいことも多々あります。
また、自分がどのような職場に転職したいか、目的や条件がうまく明確になっていない方も多いでしょう。
ですが、転職サイトを利用すれば、キャリアコンサルタントに希望を伝えるだけで、あなたのニーズにマッチした求人を提案してくれます。
加えて、履歴書の書き方や面接の練習などの選考サポートも受けられます。
特にはじめて転職活動をおこなう方や、絶対に失敗したくない方におすすめです。
東京の看護師求人を多く扱っている転職サイトは、『東京都の看護師転職におすすめの転職サイト』章で詳しく紹介しています。
ハローワーク
ハローワークは、無料で求人の紹介を受けられる行政機関です。
求人数が多く、東京都内では約3,820件の看護師求人が掲載されており、医療機関の8割が看護師の採用にハローワークを使っている調査報告もあります。(参考:日本看護協会調査研究報告)
また、ハローワークは国営の機関のため、どの医療機関とも金銭的な利害関係がなく、中立公正な立場で求人紹介や転職アドバイスをしてくれます。
看護師転職をおこなううえでは、まず利用を検討すべきサービスといえるでしょう。
求人の質に注意!ハローワークは補助的につかうのがおすすめ
ハローワークは転職活動に役に立つサービスですが、ハローワークだけしかつかわないのはリスクが高いです。
ハローワークには質の低い求人が紛れ込んでいることがあり、ブラックな職場に転職してしまう危険があるからです。
実際に、雇用条件に関するトラブルは多発しており、「求人票の記載内容と実際の労働条件が異なる」報告は6,811件(平成30年度)確認されています。(出典:厚生労働省)
そのため、他の手段も活用しながら、あくまで補助的な役割としての使用をおすすめします
ナースセンター
引用元:ナースセンター
ナースセンターとは、看護人材確保を目的として設置された行政機関です。
求人紹介はもちろん、看護職の専門相談員による就業相談や、再就職に向けた研修の開催などもおこなっています。
専用サイト「eナースセンター」では、希望勤務地やライフスタイルから、インターネット上で求人検索が可能です。
ナースセンター利用者(ナースセンター経由での応募)の6割が内定を決めている実績もあります。
ですが、病院・施設側からの満足度は低く、採用活動に積極的には活用されていません。
実際に、日本医師会総合政策研究機構の調査によるともっとも採用実績があった採用媒体としてナースセンターを挙げた施設はわずか2.3%しかありませんでした。
そのため、ナースセンターはあくまで補助的に使い、転職サイトやハローワークをメインに求人探しをおこなうのがおすすめです。
東京都ナースプラザ情報
基本情報
場所:東京都ナースプラザ(東京都新宿区西新宿4-2-19 東京都看護協会会館)
相談日:月曜日~金曜日(土・日・祝日を除く)
相談時間:9:00~17:00
電話(03-5309-2063)
※電話での相談も可能。
東京都ナースプラザでは、独自のさまざまな就業支援もおこなっています。
就業支援
西新宿と立川の2拠点で求人登録のサポートや就業相談を承っています。
また、看護師向けの独自の研修もおこなっています。
出典:東京都ナースプラザ
求人広告サイト
求人広告サイトは、「看護師求人の情報を一括で検索できる」転職情報サービスです。
気軽に求人を検索して、気になったものがあれば応募できるので、「転職意欲はそれほど高くないが、よい求人が見つかれば転職したい」方におすすめです。
求人広告サイトのなかで代表的なものを以下にまとめました。
求人広告サイト | 東京都の求人数|利用満足度 |
---|---|
1位. ジョブメドレー | 約4,900件|★★★★☆ 登録者にはスカウトが送られるサービスも |
2位. 看護師求人EX | 約29,000件|★★★★☆ 掲載求人数トップレベルの求人サイト |
3位. ナース専科求人ナビ | 約47,000件|★★★☆☆ 条件を登録しておくと、新着情報を得られる |
〔求人数〕2023年10月2日時点
いずれも無料で利用できるので、気になったサイトがあれば登録しておくとよいでしょう。
なお、満足度2位の『看護師求人EX』および3位の『ナース専科求人ナビ』は複数の人材紹介会社が保有する看護師求人を横断的に検索できるサイトです。
実際の応募にあたっては各案件を保有する人材紹介会社のキャリアアドバイザーとのやり取りが必要になり、彼らのサポートを受けることになります。
キャリアアドバイザーなしの転職活動や、そのサイトに固有の求人案件を求めている場合の利用には適さない点に留意しましょう。
他方で、1位の『ジョブメドレー』は運営会社のメドレーに直接寄せられた求人のみが掲載されており、このサイト上からの応募は直接求人施設へ届きます。
キャリアアドバイザー(人材紹介会社)とのやり取りや電話なしで利用できるので、アドバイザーのサポートを求めない人は『ジョブメドレー』を選ぶとよいでしょう。
ただし、求人広告サイトだけしか使わない場合、転職活動は自分一人で進めなければなりません。
マイペースに進められる反面、
- 視野が狭くなってしまい、よりよい求人や職場を見つけられない
- 間違った方法で転職活動を進めてしまう
などのリスクもあるので、ハローワークやナースセンター、転職サイトの併用をおすすめします。
知人の紹介
知人や友人、元同僚からの紹介で転職する看護師も少なくありません。
旧知の人からの紹介であれば、求人広告などからはわからないリアルな情報も事前に教えてもらえるので、ミスマッチを減らすことができます。
病院側にとっても、素性の知らない人を採用するよりは、紹介経由での採用のほうが信頼できるので、他の手段経由の応募よりも採用されやすいメリットもあります。
ただし、
- 面接や見学をしてイメージと違っていても断りづらい
- 退職を言い出しづらくなる(早期離職の場合は特に)
などのデメリットも大きいため、注意が必要です。
2.東京都の看護師転職におすすめの転職サイト5選
当サイトでは、転職経験のある看護師さん723人を対象におこなったアンケートから、利用者満足度が高かったサイトを厳選しました。
東京都で転職をおこなった看護師の口コミを、以下の2点を基準に比較しました。
転職サイトの比較・選定基準
- 東京都の求人数・質(重要!!)
コロナ禍で求人が減っている中、どれだけ良質な看護師求人を持っているか - 利用者満足度(提案&サポート力)
看護師一人ひとりのニーズにぴったりの提案・サポートをしてくれるかどうか
利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、看護師転職におすすめの転職サイトは、以下のとおりです。
転職サイトランキング | ||
---|---|---|
1位.看護roo! 公式サイトを見る | 東京の求人数 約7,110件 | |
好条件の求人中心なので総数だとやや劣るも、満足度評価ではNo.1。細かい条件で求人が探しやすく、面接対策&サポートも手厚い。 | ||
2位.レバウェル看護(旧 看護のお仕事)公式サイトを見る | 東京の求人数 約14,190件 | |
総求人数トップレベル!累計40万人以上の利用者がいる転職サイト。LINEで最新の求人情報が得られるなど、気軽に転職活動ができる | ||
3位.マイナビ看護師公式サイトを見る | 東京の求人数 約7,160件 | |
求職者のペースに合わせたサポートが強み。全国25箇所に相談会場があり、地方在住者も来社相談しやすい | ||
5位.ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)公式サイトを見る | 東京の求人数 約22,160件 | |
地域専任のキャリアコンサルタントによるスピーディーな対応が魅力。サイトの求人ページでは「職場の口コミ」などの情報もわかる | ||
4位.ナースではたらこ公式サイトを見る | 東京の求人数 約11,960件 | |
気になる病院を指名して求人募集状況を確認してもらえる「逆指名求人」が魅力の転職サイト |
それぞれ詳しく紹介します。
看護roo!
『看護roo!』は、転職経験のある看護師さんからもっとも選ばれている、人気No1の転職サイトです。
東京都の公開求人数は7,100件以上あり、さらに登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人も多数保有しています。
希望の施設形態や、担当業務など、細かい条件を組み合わせて仕事探しができるので、希望にぴったりの求人を見つけることができるでしょう。
30年以上に渡る転職支援実績のある株式会社クイック(東証一部上場企業)が運営するサービスであるため、信頼と実績も十分で、面接時に希望者には専任の女性スタッフが同行してくれるなど、きめ細かいサポートも魅力的です。
こんな看護師さんにおすすめ
- みんなが使っていて、実績豊富な人気のサイトを利用したい
- 給与や条件、人間関係などがよい職場情報を知りたい
- はじめての転職で不安なのでプロに相談したい
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』は、求人数がトップレベルの転職サイトです。(東京の公開求人は約14,190件以上)
キャリアコンサルタントは、病院や施設を訪問して直接取材をおこなっており(年間4,000回以上)、現場のリアルな情報を詳細まで把握しています。
そのため、「人間関係や施設の雰囲気はどうか」「子育て中の看護師が働きやすい環境か」などの情報を踏まえて、最適な提案をしてもらうことが可能です。
また、LINEで「新着求人情報が届く」「担当のキャリアコンサルタントに相談できる」など、気軽に転職活動ができる点も魅力的です。
こんな看護師さんにおすすめ
- できるだけたくさん求人が見たい
- 職場の雰囲気や内部情報を知りたい
- 気軽に求人探しがしたい
マイナビ看護師
『マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する定番の転職サイトです。
数週間で内定を目指す「スピード転職」や、数ヵ月に渡ってゆっくりと職場を探す「じっくり転職」など、求職者の都合に合わせたスピード感でのサポートをしてくれます。
そのため、「ゆっくりと考えたいのに連絡が煩わしい」「早く転職したいのにサポートが遅い」などのミスマッチもなく、自分のペースで転職活動を進められるでしょう。(面接の日程調整なども、キャリアコンサルタントが代行してくれます)
全国21箇所に相談会場があり、地方在住の方でも来社相談がしやすい点も、大手企業が運営するサービスならではの強みです。
こんな看護師さんにおすすめ
- なるべく早く次の仕事を見つけたい
- 数ヵ月かけて余裕を持って転職活動したい
- 地方在住で、対面のサポートを受けたい
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)
『ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)』は、年間10万人以上の看護師が利用する転職サイトです。
同社のキャリアコンサルタントは地域専任の担当制となっており、各エリアの医療機関の看護師募集状況などの最新情報を熟知しているため、スピーディーかつ詳細な情報収集が期待できます。
また、病院を病床数で絞り込んだり、介護施設を施設形態で検索できたりと、求人の探しやすさにも定評があります。
サイトの求人情報が「職場スタッフの口コミ」や「給与モデル」まで詳細に記載されている点も特徴的で、転職後の働き方を具体的にイメージできるでしょう。
こんな看護師さんにおすすめ
- スピード感のある対応をしてほしい
- 応募に詳しい情報を集めておきたい
ナースではたらこ
『ナースではたらこ』は、医療機関への「逆指名求人」が特徴的な転職サイトです。
逆指名求人とは、求職者が気になる病院を指名すれば、求人募集がおこなわれていない場合でも、その都度キャリアアドバイザーが求人の状況や条件を確認してくれる仕組みです。
東京都の求人は11,912件と豊富で、求職者側から病院を指名できるため「以前から気になっている病院で働きたい」方にとっては、役に立つサイトといえるでしょう。
また、問い合わせのフリーダイヤルは24時間受付をしているので、夜勤が多く・勤務シフトが不規則な方でも安心です。
こんな看護師さんにおすすめ
- 「この病院で働きたい」という希望がある
- 勤務シフトの都合上、なかなか転職活動をする時間がない
3.東京の働きがいのある病院ランキングベスト3
東京の一般診療所は日本で一番多く、1万3,602件あります。そのなかから働きがいのある病院をベスト3で紹介していきます。
気になった人は、転職サイトや求人サイトで探してみましょう。
3-1.東京都立松沢病院
施設概要 | |
---|---|
施設名 | 東京都立松沢病院 |
所在地 | 東京都世田谷区上北沢二丁目1番1号 |
電話番号 | 08-3303-7211 |
診療科 | 内科・外科・整形外科・精神科・脳外科・歯科・神経内科・放射線科・麻酔科 |
休診日 | 土・日・祝 |
実際に働いた人の口コミを紹介します。
3-2.九段坂病院
施設概要 | |
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施設名 | 国家公務員共済組合 九段坂病院 |
所在地 | 東京都千代田区九段南一丁目6番12号 |
電話番号 | 03-3262-9191 |
診療科 | 内科、外科、整形外科、皮膚科、泌尿器科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、心療内科 |
休診日 | 土・日・祝 |
実際に働いた方の口コミを紹介します。
面接の内容は、志望理由・看護師を目指した時期と理由、実習で印象に残っていること、趣味、希望する科、目指す看護師像、などを聞かれました。圧迫面接ではなく、話したいことを話せる雰囲気でした。(引用元:メディコ)
3-3.マチノマ大森内科クリニック
施設概要 | |
---|---|
施設名 | マチノマ大森内科クリニック |
所在地 | 東京都大田区大森西三丁目1番38号 マチノマ大森3階 |
電話番号 | 03-5471-5556 |
診療科 | 内科、他、呼吸器内科、アレルギー科 |
休診日 | ‐ |
実際に働いた人の口コミを紹介します。
4.東京看護師の平均年収
東京看護師の平均年収は564万円です。男性の平均年収は568万円、女性は564万円と全国の平均年収で東京都が一番高い水準になっています。(引用元:厚生労働省)
次に、年齢別の平均年収をみてみましょう。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20~24歳 | 約376万円 | 約403万円 |
25~29歳 | 約485万円 | 約476万円 |
30~34歳 | 約520万円 | 約470万円 |
35~39歳 | 約539万円 | 約501万円 |
40~44歳 | 約573万円 | 約522万円 |
45~49歳 | 約580万円 | 約564万円 |
50~54歳 | 約600万円 | 約564万円 |
55~59歳 | 約528万円 | 約582万円 |
60~64歳 | 約461万円 | 約484万円 |
65~69歳 | 約422万円 | 約394万円 |
70歳~ | 約316万円 | 約401万円 |
男女ともに、年齢があがるにつれて年収もあがっているのがわかります。
ですが、男性の55~59歳・女性の60歳~64歳からは年収が減少しているのがわかるでしょう。
看護師の給料は勤務先、夜勤回数、賞与支給額で大きく変化します。給料が高い面ではメリットといえますが、東京都は抱えている患者も多いので、仕事量に見合った給料になっているかが重要です。
5.東京で看護師に転職するメリット
東京で看護師として転職するメリットは以下のとおりです。
一つずつ解説していきます。
5-1.平均年収が高く給料が高い
東京都の平均年収は全国トップの約564万円です。看護師として収入をあげたい人は東京都で探すことがおすすめです。
ただし、どこの病院も年収が高いわけではないので、病院選びは大切になります。加えて、東京都は家賃や物価が高いので、家賃が安い住宅を探すことも大事になるでしょう。
看護師として年収をあげたい人は以下の記事も参考にしてください。
5-2.求人数が多く選択肢が増える
2023年10月21日に日本看護協会から発表された分析報告書では、求人数176,334人でした。
どこの病院も人手不足の悩みがあり東京は求人も多いため、自分の条件に合う働き方は見つかるでしょう。
2023年10月現在に、看護師転職サイト「看護roo!」で確認できる求人数です。
東京都 | 3,955 |
---|---|
大阪府 | 2,275 |
神奈川県 | 2,597 |
愛知県 | 2,504 |
5-3.通勤手段が多く困らない
東京都は交通網が発達しているので、どこで暮していても交通の便には困らないでしょう。
病院までの道のりが遠くて交通手段が少ないと、朝早く起きないといけなかったり、夜遅くに帰ったり、仕事以外の通勤でしんどくなります。
その分、交通機関が多い東京都は交通手段で困ることがありません。
6.東京で看護師に転職するデメリット
東京で看護師として転職するデメリットは以下のとおりです。
一つずつ解説していきます。
6-1.患者が多いため仕事が忙しい
東京都は病院数が多いうえに人口も多いので、必然的に患者の数が増え仕事が忙しくなります。
病院の種類にもよりますが、大学病院などの人気のある病院は多くの患者が利用するので、忙しい労働環境といえるでしょう。なかには、残業代がでない病院や休みがほとんどない病院もあります。いわゆる「ブラック病院」といわれる病院です。もし、東京都に転職する際は、転職条件をしっかり決めてから仕事を探しましょう。
6-2.求人数が多すぎて選べない
東京都で求人を出している病院数は全国でもトップです。求人数が多いと選択肢は増えますが、逆に転職者を迷わせてしまう原因にもなります。
その場合は、病院に求めるものや条件を決めてから転職活動をしましょう。
なにも決めずに転職活動をすると、転職先決定までに時間がかかってしまいます。自分で決められる人は大丈夫ですが、転職先にこだわりがない人は、東京都の転職に苦戦するかもしれません。
6-3.家賃・物価が高くてストレスになる
東京都の家賃・物価は全国でもっとも高い水準となります。地方で暮らしたことがある人は、東京都での暮らしに不満を感じるかもしれません。
東京都で暮らすとなると、家賃や日々の生活費など、よりお金がかかることにストレスを抱える人はいるでしょう。
7.東京都の看護師転職を成功させる4つのステップ
都内での看護師転職を成功させるためには、以下の手順に沿って着実に転職活動を進めていきましょう。
それぞれの過程でやるべきことを解説します。
ステップ1.入念な事前準備をおこなう
まずはいきなり転職活動をはじめるのではなく、入念な事前準備からおこないましょう。
事前準備でするべきは、転職の理由や目的をしっかりと考えることです。
転職の理由や目的が定まれば、「転職先に求める条件」や「譲れないポイント」が決まり、スムーズに求人探しに移れます。
今までの経歴を振り返り、明確なビジョンを描くことで、転職の軸を見いだすことができます。
転職活動のスケージュールを大まかに立てておく
仕事探しを始める前に、転職活動のスケージュールを大まかに立てましょう。
当サイトが転職経験のある看護師100人を対象におこなった調査では、過半数が「1~3ヵ月かけて転職活動をおこなった」回答結果が得られました。
※2021年3月実施調査
もちろん1ヵ月以内の早期転職も可能なようですが、その数は3割ほどです。
さらにいうと、2020年以降は看護師の数も減っているため、転職活動はある程度長期化されることが予想されます。
そのため、3ヵ月前後かかる想定で、大まかなスケジュールを立てておくことをおすすめします
ステップ2. 複数の手段を併用して求人探しをおこなう
ある程度転職活動の方向性が定まったならば、1章で紹介した手段を活用して、情報を積極的に収集しましょう。
ここで重要なのが、検索条件をむやみに絞ってしまわないことです。
自分にぴったりの求人を見逃してしまわないよう、広い視野を保ってあらゆる情報を仕入れるようにしましょう。
なるべく多くの求人情報を集める
自分の希望にぴったりの求人を見つけるためには、1章で紹介した手段をいくつか併用して、なるべく多くの情報を集めることが重要です。
おすすめの併用パターン
- 失業保険受給中の方:求人広告サイトとハローワークの併用
求人広告サイトから応募しつつ、ハローワークで月々の手続きをおこなう際に、窓口で相談。求人の応募は、失業保険受給要件である求職活動実績として認められる - 転職活動がはじめての方:転職サイトとナースセンターの併用
どちらも看護師転職に特化したアドバイスなどが受けられるので、転職成功率を高めることができる。 - なるべくたくさん求人を見たい:転職サイトと求人広告サイトの併用
複数のサイトを利用すれば、東京都内だけでも数千件の情報の中から、最適なものを選べる。ただ選択肢が増えすぎても判断に迷うことがあるため、転職サイトのキャリアコンサルタントと相談しながら決めるのがおすすめ
はじめのうちは、気になる求人を徹底的にピックアップすることを意識してください。
そしてある程度候補が見つかった段階で、「転職の目的」や「理想のキャリアプラン」と照らし合わせながら、絞り込んでいきましょう。
ステップ3. 応募書類の作成を並行する
応募書類の作成は、意外にも時間のかかる作業ですので、情報収集と並行しながら、効率的に進めておきましょう。
(1). 自己PRを整理する
まずは事前にピックアップした「これまでのキャリア・経歴」「強み」「アピールポイント」を整理します。
そして応募先の病院の業務内容に合わせて、適切な文言でまとめていきましょう。
自己PRを考えるポイントは以下のとおりです。
- 求められる人物像を想像し、自らの経験・実績と照らし合わせる
- 経験・実績を「能力・スキル」に言い換える
重要なのは、自らの経験を根拠にした内容にすることです。
実体験を含めることにより説得力のある自己PRを作り出すことができます。
(2). 志望動機を考える
志望動機は、選考の通過率を大きく左右します。
病院の求める人材や事業内容に合った志望動機の作成が欠かせません。
また志望動機を作成する際は、インターネット上の例文をそのままつかうのではなく、ポイントを押さえたうえで、自分の言葉で表現することが何より大切です。
関連記事:
看護師の履歴書『志望動機』の書き方と例文をプロ目線で徹底解説
ステップ4. 事前対策のうえ、面接・選考を受ける
面接をうまく乗り切る鍵も、徹底した事前準備にあります。
確実に聞かれるであろう「頻出の質問」に対する回答を、あらかじめ考えておくだけで、スムーズな応答が可能になり、的確に自分をアピールできるでしょう。
面接で頻出の質問
- 「なぜ転職しようと思ったのですか?」
- 「活かせるスキルや経験を教えてください」
また、面接特有の空気感に緊張してしまい、本番で思うように受け答えができない方も少なくありません。
このような事態を防ぐためにも、面接の練習をおこなっておくことが大切です。
知人に面接官役をしてもらい、受け答えのシミュレーションをしてみるのもよいでしょう。
相手にどのような印象を与えているのか、客観的なフィードバックをえることもできます。
関連記事:
看護師転職の面接マニュアル|頻出質問と回答例&好印象を与えるポイントを徹底解説
8.東京都の看護師転職の最新事情
看護師の転職を支援する公的機関「ナースセンター」がおこなった調査をもとに、東京都の看護師転職事情を解説します。
それぞれ具体的なデータをもとに解説します。
8-1.求人倍率を調査!東京都全体では看護師は人手が足りている状況
東京都の看護師の求人倍率は1.51倍と、全国平均よりもやや低めです。
また、常勤看護師と非常勤看護師もともに、求人倍率は全国平均を下回ります。
以上から、東京都は他県と比べ、看護師は人手が足りている傾向があるといえるでしょう。
東京 | 全国 | |
---|---|---|
求人倍率 | 1.51 | 2.36 |
常勤のみ | 1.48 | 2.66 |
非常勤のみ | 1.74 | 2.16 |
出典:ナースセンター
求人倍率とは
求職者一人あたりどのくらいの求人があるか、を示す指標です。
数値が高いほど、看護師は複数の求人から選べる状況、すなわち看護師に有利な転職市場といえます。
当記事で示す求人倍率は、「ナースセンター」の求人数と登録者をもとに算出されています。
常勤看護師に限ってみると、転職難易度はそれほど高くないといえそうですが、条件のよい働きやすい職場ほど多くの応募があるため、戦略的な転職活動が必要です。
8-2.【求職者の年代分布】40代後半が最多
東京都のナースセンターに登録している看護師の年代分布をみると、もっとも多いのが「45~49歳」で18.5%でした。
30代と40代(全体の約半数)は、特に転職活動を積極的におこなう看護師が多いことがわかります。
年代 | 割合 |
---|---|
~24 | 2.9% |
25~29 | 8.2% |
30~34 | 10.0% |
35~39 | 12.8% |
40~44 | 17.7% |
45~49 | 18.5% |
50~54 | 14.2% |
55~59 | 8.4% |
60~ | 7.3% |
出典:ナースセンター
8-3.東京都の看護師の「離職率」はやや高め、「平均勤続年数」はやや低め
日本看護協会の調査によると、東京都の看護師の離職率は14.6%と全国平均(11.6%)よりやや高めです。
一方で、平均勤続年数は8年6ヵ月と、全国平均(9年7ヵ月)よりやや低めであることがわかります。
8-4.看護師の主な転職理由はライフステージの変化
看護師の主な退職理由は、結婚や出産などライフステージの変化です。
退職理由 | 割合 |
---|---|
出産・育児 | 22.1% |
結婚 | 17.7% |
他施設の興味 | 15.1% |
出典:日本看護協会
前項の平均勤続年数や年代分布と照らし合わせると、「看護師として10年近く働き、ライフステージが変化するタイミングで転職(退職)する」のが、看護師転職・キャリアチェンジのスタンダードであることがわかります。
ただし、「退職したいと考える理由」では、「人間関係が悪い(12.8%)」「勤務時間が長い・超過勤務が多い(10.5%)」も上位に挙がっていましたので、
- キャリアアップなど前向きな転職
- 現職の不満を解消するための転職
なども一般的であるといえるでしょう。
8-5.【施設別】東京都看護師の募集状況
東京都のナースセンターに掲載されている求人を施設ごとに分類すると、もっとも求人が多いのが介護施設で、全体の約4分の1を占めることがわかりました。次いで多いのが診療所です。
施設 | 割合 |
---|---|
病院 | 10.1% |
診療所 | 21.2% |
介護施設 | 26.0% |
訪問看護ステーション | 15.5% |
保健所・保健センター | 3.0% |
その他 | 24.3% |
出典:ナースセンター
病院の求人を病床数で区分すると、求人全体の約10%は「20~199床・200~499床の規模の病院」であることがわかりました。
規模 | 割合 |
---|---|
500床以上 | 0.7% |
200~499床 | 2.4% |
20~199床 | 7.0% |
出典:ナースセンター
8-6.求人表で提示される月額給与は27万~34万円
東京都の看護師求人で提示されている給与は、27万~34万円でした。(提示給与月額の上限、下限の中央値)
給与 | 中央値(東京) | 中央値(全国) |
---|---|---|
総支給額の下限額 | 270,950円 | 239,000円 |
総支給額の上限額 | 345,000円 | 300,000円 |
出典:ナースセンター
全国平均とそれほど変わらず、むしろ総支給額の上限は平均より高い水準となっています。
9.東京の看護師転職によくある質問
東京の看護師転職でよくある質問は以下のとおりです。
9-1.派遣におすすめの転職サイトはありますか?
レバウェル看護派遣がおすすめです。
以下がレバウェル看護の概要になります。
総合満足度 | |
---|---|
求人の質・量 | サポート力 |
おすすめ看護師はこんな人 | |
おすすめ資格 | 看護師准看護師助産師 |
おすすめ施設形態 | 病院クリニック介護施設訪問看護 |
おすすめ年代 | 20代30代40代 |
おすすめ属性 | 常勤パート・非常勤全国北海道東北首都圏関西東海中国・四国九州 |
レバウェル看護のおすすめポイント
- 累計利用者数40万人を超える(2019年度実績)、最大手級転職サイト
- 掲載求人数は公開求人だけでも14万件以上の圧倒的豊富さ(2022年12月19日時点)
- 年間4,000回以上実施の職場訪問によるリアルな内部事情をストック
総合満足度 | |
---|---|
求人の質・量 | サポート力 |
おすすめ看護師はこんな人 | |
おすすめ資格 | 看護師准看護師助産師 |
おすすめ施設形態 | 病院クリニック介護施設訪問看護 |
おすすめ年代 | 20代30代40代 |
おすすめ属性 | 常勤パート・非常勤全国北海道東北首都圏関西東海中国・四国九州 |
レバウェル看護のおすすめポイント
- 累計利用者数40万人を超える(2019年度実績)、最大手級転職サイト
- 掲載求人数は公開求人だけでも14万件以上の圧倒的豊富さ(2022年12月19日時点)
- 年間4,000回以上実施の職場訪問によるリアルな内部事情をストック
看護師の派遣社員を希望する人は以下の記事を参考にしてください。
9-2.中途採用のおすすめ転職サイトはありますか?
中途採用におすすめの転職サイトは看護roo!です。
以下が看護roo!の概要になります。
総合満足度 | |
---|---|
求人の質・量 | サポート力 |
おすすめ看護師はこんな人 | |
おすすめ資格 | 看護師准看護師助産師 |
おすすめ施設形態 | 病院クリニック介護施設訪問看護保育施設 |
おすすめ年代 | 20代30代40代 |
おすすめ属性 | 常勤首都圏関西東海 |
看護roo!のおすすめポイント
- 10年以上・数十万人の看護師を支援してきた実績を持つ、業界最大手級サービス
- 利用者満足度は驚きの96.3%(看護roo!調べ)
- きめ細かなサポートや提案力など、利用者から満足の声が多数!
9-3.看護師で働きやすい企業の条件はなんですか?
働きやすい企業の条件は以下のとおりです。
- 残業が少ない
- 休日がとれる
- 人間関係がよい
- 教育制度が整っている
転職で以上の4つを重要視するなら、転職サイトに登録してアドバイザーに直接伝えましょう。
さいごに
東京都の看護師転職の、転職活動の進め方やおすすめの転職サイトを解説しました。
準備を事前にしっかりと実行できるかどうかが、転職成功の鍵を握ります。
漠然と転職したいと思っている人はもちろん、転職活動に向けて準備している人は、ぜひこの記事で紹介したポイントを踏まえて求人探しを進めていきましょう。
信頼できる第三者に相談したい方は、ハローワークやナースセンター、この記事で紹介した転職サイトの利用を検討してみてください。
当サイトで人気の転職サイトランキング
- 【1位】レバウェル看護(旧 看護のお仕事)(東京都求人:14,190件)
キャリアコンサルタントが親身と高評価 - 【2位】看護roo!(東京都求人:7,110件)
利用者満足度96.3%、人気No1の転職サイト - 【3位】マイナビ看護師(東京都求人:7,160件)
求職者のペースに合わせたサポートが強み - 【4位】ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)(東京求人:22,160件)
地域専任キャリアコンサルタントのスピーディーな対応が魅力 - 【5位】ナースではたらこ(東京求人:11,960件)
気になる病院を指名できる
※いずれの転職サイトも電話・Webでの対応をおこなっており、居住地問わず利用可能です。
あなたの人生がより明るいものになることを心から祈っています。