「小児科の看護師を辞めたい」と悩んでいませんか。
実は小児科看護師は、他の科の看護師と比べて勤続年数が短く、入れ替わりが多いと言われています。
「頑張ろうとは思っているけど、もう続けられなさそう」と考えている看護師さんは珍しくありません。
まず前提として、無理をし続けるのはやめておくべきです。ただ辞めたい理由によっては、勢いのままに転職しない方が良いこともあります。きちんと辞めたいと思う理由を見極めて、それに合わせて最善の選択をしましょう。
そこでこの記事では、元小児科看護師の私が、辞めたいと考える理由や解決策について、口コミを元に紹介していきます。
この記事を読めば、あなたが今何をすべきか分かり、将来の選択ができます。
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1. 小児科看護師を辞めたい5つの理由
元小児科看護師の経験から、小児科の仕事を辞めたいと思うのには主に以下の理由があると言えます。
- 1-1. 小児科で行う看護技術は難しい
- 1-2. 子どもとのコミュニケーションに、苦戦してしまう
- 1-3. 保護者との関わりに難しさを感じる
- 1-4. 子どもが苦しむ姿を見るのが辛い
- 1-5. 小児科だけの経験でキャリアを積んでいけるか不安
体験談などを踏まえて詳しく説明します。
1-1. 小児科で行う看護技術は難しい
小児科看護師を辞めたい理由でよくあるのが、求められる技術レベルが高いことです。
大人と比べて、子どもは身体的に未熟な部分が多く、正確かつ繊細な技術を必要とするからです。
この方は、成人や高齢者の看護の経験があったにも関わらず、小児科看護師の看護技術の高さに驚きを隠せなかったようです。
このように、経験者であっても、小児科で行う看護技術に戸惑いを隠せないこともあるのです。
1-2. 子どもとのコミュニケーションに苦戦してしまう
子どもとの関わりに、難しさを感じて苦戦してしまう方も多いです。
子どもは、処置や治療を行う医療従事者に対して警戒心を抱きやすく、コミュニケーションが取りにくいですよね。
また、子どもにとって、病院は見たことのない機器や機材がある場所なので、「何をされるのかわからない」と不安を抱いたり、過去にされた処置が原因で、病院嫌いになってしまう子もいます。
ある小学生の女の子が入院し、検温をしようとした時に、手を振り払われ、暴れられたことがあります。その子のお母さんに話しを聞くと、小さい時に注射をして痛かったことを覚えていて、「病院は痛いことをされる場所だ」と記憶しているそうです。そういった認識を持つ子どもに対しては、どうしてもうまくコミュニケーションを取れず、向いてないのかなと感じてしまいます。
外来や短期入院などで子どもと関わる時間が持てない場合も多く、そのことも、子どもとのコミュニケーションを難しくさせる要因になっています。
1-3. 保護者との関わりに難しさを感じる
子どもが治療や処置を必要とする時、保護者は「うちの子は大丈夫か」「重い病気だったらどうしよう」などと不安を感じていることがあります。
そんな保護者の動揺や不安を受け止め、ケアしていくのも、小児科看護師の務めですが、中には執拗にクレームを入れたり、治療に非協力的な保護者もいます。
そのお母さんの子どもは、難病により余命宣告がされていたので、お母さんが24時間付き添いで入院をしていました。
僕は、看護師として少しでも力になりたかったのですが、当時、検温すら手間取ってしまうことも多く、そのたびに子どもに泣かれてました。
お母さんとは、コミュニケーションをとるどころか、話しかけてもだんだん無視されるようになってしまい、担当する日は憂鬱でした。
後から先輩に聞いた話で、お母さんは、僕が担当する日、「ちゃんとうちの子を看れるのかな?」と、不安で仕方なく、コミュニケーションどころではなかったそうです。
その話を聞いた時は、看護師として自分が情けなくなり、自信を無くしてしまいました。
この方のように、保護者と上手く関わることができず、対応に苦慮する方も多いです。
1-4. 子どもが苦しむ姿を見るのが辛い
子どもが苦しんでいる姿に心が痛み、処置の介助につく際に、辛くなってしまう方もいます。
小児科で行う処置の中には、採血やルートキープなど、痛みを伴う処置もありますが、ほとんどの子どもが、痛みを感じる処置を受ける際、泣いたり暴れたりして拒否をします。
このような姿を見るのが辛いというのは小児科ならではの悩みです。
病気を直すために必要なことだと分かっているので、身体は動きますが、処置の後は毎回落ち込んで、ドッと疲れてしまいます。私には、小児科看護師が向いてなかったのかなって思っちゃいます。
子どもが好きな方にとっては、処置の介助や実施するたびに、抵抗感を覚えてしまうこともあるようです。
1-5. 小児科だけの経験でキャリアを積んでいけるか不安
小児科看護師として仕事をしていくうちに、今後のキャリアに悩む方もいます。
特に、小児科は対象が子どもであるため、成人や老年看護領域の仕事が出来るのか、不安を抱える看護師の方もいます。
でも、私は子どもが好きだったので、成人以上の患者さんの看護をするイメージがつきませんでした。
そんな時、他の科を経験したことのある先輩から「別の分野の経験を積むと、今までよりも深い看護ができるよ」と言われ、悩んだ末に、別の科に異動をすることにしました。
自分のスキルに自信が持てるようになった時、また、小児科に戻って働きたいと思ってます。
この方のように、小児科看護師は子どもが好きな方が多いので、小児科以外で働くことがイメージ出来ない方がいるのも、事実です。
ここまでのまとめ
小児科看護師が抱えやすい主な悩みは、以下の5つでした。
- 小児科で行う看護技術は難しい
- 子どもとコミュニケーションをとることに、苦戦してしまう
- 保護者との関わりに難しさを感じる
- 子どもが苦しむ姿を見るのが辛い
- 小児科だけの経験でキャリアを積んでいけるか不安
上記のいずれかに当てはまる・いくつか当てはまるという方もいるのではないでしょうか。
辞めたいと思いつつも、現職で解決できるに越したことはありませんよね。そこで次章では、上記の悩みに対して、私の経験をもとに対処法を提案していきます。
まず辞めるかどうかの決断を下す前に、次章の対処法を試してみてください。
2.小児科看護師を辞めたい悩みを解決に導く3つの方法
元小児科看護師の経験から、辞めたいと思ったときはまず以下の対処法を取り、日々の業務や仕事に対する認識改善を試みることをおすすめします。
2-1.発達理論をもとに子どもと接する
経験がそれほどない内は、発達理論などをベースに子どもと接してみることをおすすめしています。研究をもとに体系化されている接し方なので、特別な技術がなくても子どもとのコミュニケーションがとりやすくなるでしょう。
参考:小児科看護師が押さえておくと良い3つの発達理論
- ① エリクソン「心理社会的発達理論」
人生を8つの発達段階に分け、それぞれ「心理社会的危機」が存在し、人間はその心理社会的危機を乗り越えることで力を身につけることができるとされる。 - ②ピアジェ「認知発達段階論」
0歳から成人までの認知発達を4つの発達段階に分け、子どもが心身をどのように発達させていくのかを示している。 - ③フロイト「心理性的発達理論」
0歳から青年期までの心理発達を心のエネルギーであるリビドー(性的衝動)を用いて説明している。心が成長する過程で、リビドーは形を変えて成熟すると考えられている。
特に、治療や入院をしている子どもは、発達段階の達成が阻害されやすいので、理論を踏まえた上で関わりを持つことは、とても重要になってきます。
接し方の一例をあげると、以下のようになります。
接し方の例
10歳 1型糖尿病を発症し入院した子ども
エリクソンの心理社会的発達理論では、『勤勉性 対 劣等感』の時期にあたる年齢。入院で学校に行けない、病気への不安から、能力の喪失や自己コントロール感の喪失感を抱きやすい。
→糖尿病自己管理に向けた指導やケアを行いながら、「学校にも通えるようになるよ」「自分の身体と付き合っていくための方法だよ」と声をかけ、この時期に獲得できる『有能感』が身につくよう支援していく。
このように、治療や入院により発達課題の達成が阻害されていることもあるので、子どもの成長発達を考慮しながら、サポートすることが大切です。
いきなり理論を学ぶのはハードルが高いという方は、以下の手法を試してみてください。
- 普段の生活で、子どもが好きな遊びや、興味関心を保護者に確認し、話題にしてみる
- 子どもに人気のあるキャラクターを調べておく
- 子どもに使用する医療用テープや絆創膏に、子どもの好きなキャラクターを書く
子どもの興味・関心を惹けるようになるだけで、コミュニケーションがグッと取りやすくなりますよ。
2-2.傾聴の姿勢で相手の話をしっかり聞く
こちらは対保護者との関わりで特に意識してみてください。
傾聴とは、相手の発言に耳を傾け、目を合わせ、心に寄り添って話しを聞くコミュニケーション技法です。
看護師にはなじみの深い言葉であり、その効果も難しさもよく理解している方が多いかと思います。主に患者さんを対象に行ってきた傾聴は、保護者との関わりでも役立つスキルです。
<目的>
- 話し手に話し手に受容や共感を示すことができる。
- 話し手が考えを整理できる。
- 話し手の話しを通して、聞き手も自分自身を見つめる機会が持てる
<方法>
- 会話の際に、耳を傾けるだけでなく、目を合わせ、心に寄り添って話しを聞く
子どもだけに関わるのではなく、ささいな会話でもいいので、保護者と関わりを続けましょう。保護者が心を開いてくれたり、悩みや辛いと思っていることを話してくれた時は、話しを遮らず傾聴します。
悩みの中で、解決できそうなことがあれば、行動を起こしてみてください。その際、他部門との連携が必要な場合は、橋渡しの役割も担います。悩み以外でも、日常の会話の中で、小さな共感を積み重ねていき、信頼関係が構築していきましょう。
2-3.積極的に周囲に頼る
自分で色々と抱えやすい方は、積極的に周囲に頼ることも意識してみてください。
例えば、小児の血管は細く見えにくいため、穿刺時の角度が大切ですが、コツを掴むのがなかなか難しいと思います。
もちろん、採血や点滴などの侵襲的処置は、練習用の模型をで手技の確認を行うのも大切ですが、できる人に一度しっかり教えてもらった方ができるようになるものです。
苦手な処置や、初めて行う処置があれば、経験のある先輩に教えてもらったり、実施時に介助についてもらえるようお願いしてみてください。
働きながら学んでいける看護技術もたくさんあります。周囲に頼りながら、敢えて処置に積極的に関わってみることで、苦手意識の克服も可能です。
3. 小児科看護師を辞めるべきかどうかの判断方法
小児科は他の診療科よりも勤続年数が短めと言われており、実際に筆者の周囲でも、新卒で小児科に配属された後、呼吸器外科・救急部門・精神科に異動し、様々な分野で活躍している方々が大勢います。
そして筆者自身も小児科の退職経験があります。その際、以下のステップで自己分析を入念に行いました。
- Step1 辞めたい理由や悩みを書く
- Step2『自分で解決できること』と『解決できないこと』に分ける
- Step3『自分で解決できること』から、解決方法を探る
- Step4『解決できないこと』が主な場合は、辞める準備から始めてみる
本章では、その際にどのように辞める・辞めないを判断したか、実際の経験をもとに説明していきます。
Step1 辞めたい理由や悩みを書く
はじめに、悩みや辛いと思うことを紙に書きましょう。
書くという作業を通して、悩みを客観的に見ることができたり、辛いと思うことを吐露できたりするからです。
この時、形式にはこだわらず、本音を書くようにしましょう。「○○が辛かった」「○○にムカッとした」「○○な時に悔しくて、涙が出そうになった」など、思いの丈を綴っていきます。
このように、出来事を紙に書き、その時の感情や、どの場面で思ったか、細かく紙に書き出してみると、良いでしょう。
なるべく紙とペンで書くことをおすすめしますが、どうしても周りになければスマホのメモ機能でも大丈夫です。
参考:エクスプレッシングライティング(筆記開示)
エクスプレッシングライティングとは、認知行動療法の一つで、思ったことを紙に書くだけで、頭の中の情報を整理できる効果があるとされています。
できるだけ毎日継続して行うことで、認知機能を高めることができます。寝る前に15分ほどとってやってみましょう。
ただ注意点として、同じような愚痴や後悔を続けて書くことで、嫌な記憶を定着させてしまうというデメリットも指摘されていますので、同じ愚痴や後悔を書くのは1度だけにしておいてください。
Step2『自分で解決できること』と『解決できないこと』に分ける
次に、Step1で書き出した内容を『自分で解決できること』と『解決できないこと』に分けましょう。
これは、『解決できるか』という視点をもつことで、自分がコントロールできる問題かどうかの境界線を引くために行います。
Step1で出た例をもとに、下記のように分類をしてみました。
自分で解決できること | 自分で解決できないこと |
①ルートキープを失敗した ②2回失敗した後、助けを求めに行かなかった | ③先輩に怒られた ④先輩が陰口を言っていた |
①②は看護技術の不足や、失敗した時の対応の仕方に改善する余地がありそうなので、『自分で解決できること』にあたります。
しかし、③④の場合は、先輩の振る舞いの問題なので、自分でコントロールできる問題ではなく、『自分で解決できないこと』にあたります。
多くの場合、悩みや辛いことがあると、「あの人はひどい」「あの人がいなければ…」と他責的になりがちです。
そんな時は、悩みや辛いことを細分化し、境界線を引くことで、自分がコントロールできる問題なのか俯瞰して見れるので、あなた自身の心を守ることに繋がります。
Step3『自分で解決できること』から、解決方法を探る
自分で解決できそうなことがわかったら、改善に向けた行動を起こしましょう。
ここでは、以下の課題をもとに改善方法を考えてみます。
- (1). ルートキープを失敗した。
- (2). 2回失敗した後、助けを求めに行かなかった。
(1). ルートキープを失敗した
これは以下のような改善方法があげられます。
- 血管の弾力性や、使用する留置針の特徴など、基本的なことを調べる
- 静脈注射練習キットや静脈注射トレーニングパッド等の模型を用いて、練習を行う
- 模型で慣れてきたら、仲の良い同期や先輩にお願いして、実際にルートキープの練習をする
- ルートキープが上手な先輩に、指導をお願いする
- 練習で自信がついたら、積極的に患者さんの処置に関わり、数をこなしていく
※練習の際は、使っていい物品や留置針の本数を、先輩や師長などに相談してから行いましょう。物品管理や物品コストを考える必要もあるからです。
(2). 2回失敗した後、助けを求めに行かなかった
こちらも行動を振り返ることで、改善の余地が見えてきました。
- 失敗したことを「恥ずかしい」と思ったり、「最後まで自分が処置を行いたい」と意地を張ってしまったと自覚
- 先輩や同期に、ルートキープが苦手なことを事前に相談しておく
- 次回、ルートキープを行う際は、先輩にお願いして、処置の介助についてもらう
上記のように、具体的な解決策が出てきたら、実際に行動に移してみましょう。
自分の行動次第で改善できるものが多いなら、辞めずに済むはずです。
Step4『解決できないこと』が主な場合は、辞める準備から始めてみる
上記で解決しない=『自分では解決できないこと』が多いなら、退職を検討してみても良いでしょう。
その際は、いきなり辞めるのではなく、まずは辞める準備から始めてみるのをおすすめします。
また、「今後のキャリアをより良いものにするため」など、ポジティブな理由で退職を考えている方も積極的に行動を推奨できます。
(1). 信頼できる人に悩みを相談する
小児科看護師を辞めたいと思うほど悩んでいるなら、まずは信頼できる友人や家族に相談をしてみましょう。
客観的なアドバイスがもらえる可能性があります。
自分ひとりで悩んでいると、人の心はネガティブな感情で満たされてしまいます。ネガティブな感情とは、悲しみ、怒り、不安、罪悪感などで、このような感情を抱え続けるのは、苦しみを伴います。
友人や家族に相談することで、この苦しみが短期的に解消され、第三者視点の有用なアドバイスがもらえれば、そもそもの問題解決にもつながる可能性があります。
(2). 転職活動をはじめてみる
前提として、仕事を辞めて次の職場を見つけるまでの流れは、(1).在職中に転職活動をする、(2).退職して失業手当を貰いながら転職活動に専念するの2通りあります。
結論から言うと、スケジュール的に可能なら、(1).在職中に転職活動をすることをおすすめしています。
次の仕事が決まる前に辞めてしまうと、無収入の期間が発生し、生活に影響する恐れがあるからです。それだけでなく、なかなか次の仕事が決まらないと焦ってしまい、妥協せざるを得なくなる可能性もありますし、ブランクが長くなると採用に不利になります。
「在職中に転職活動なんてできるの?」と思われるかもしれませんが、むしろ働きながら次の仕事を見つけるのはスタンダードなやり方です。
というわけで、仕事を辞める際にはまず「転職活動の準備」から着手しましょう。
転職活動の準備とは
- 次は何科で働きたいかを考え、自分に適正があるかどうか信頼できる人・経験者に聞いてみる
- 給与や勤務地などの条件を考えておく
- 条件に合う求人があるかどうか転職サイトに相談してみる
今の職場で給料をもらいながら転職活動すれば、より多くの情報を収集しつつ、複数の会社を比較検討できるので、最も条件のよい転職先を選べます。
転職を視野に入れて検討している方は、転職サイトに登録し、キャリアアドバイザーに相談するのもおすすめです。
キャリアアドバイザーは看護師転職支援のプロで、あなたの希望条件をヒアリングしたうえで最適な職場・求人を紹介してくれます。
人気が高い良質な求人ほど、非公開求人として転職サイト利用者だけに限定公開されているので、登録しておくだけで選択肢をグッと増やせますよ。
大手サイトだと『看護roo!』や『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』などが有名です。評判の良いサイトを詳しく知りたい方は、『看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング』を参考にしてください。
勤務先を辞めて、別の小児科で働くという方法もあります。
小児科看護師を辞めたくなかったですが、これ以上仕事を続けると、自分が消耗してしまう気がして、看護師2年目の途中で、転職をしました。
以前よりは規模の小さい病院の小児科で働くことになりましたが、子どもたちとじっくり関わることができて、幸せです。
このように職場を変えるだけで、のびのびと働けるようになる方もいますよ。看護師の転職活動の進め方については、『【決定版】看護師転職の方法』の記事を参考にしてください。
4. 辞めたいと考える看護師によくある質問
今の職場を辞めたいと考えている方によくある質問をまとめましたので、気になる部分は解消しておきましょう。
Q1. 小児科看護師に、向き不向きはありますか?
小児科看護師に向いている人や、向いていない人の特徴は、以下の通りです。
<小児科看護師に向いている人の特徴>
- 子どもの成長を楽しめる人
- 観察能力のある人
- 様々な疾患について、学ぶ意欲のある人
<小児科看護師に向いていない人の特徴>
- 子どもが病気になる姿を見るのが、辛い人
- 子どもと接することが苦手な人
- 体力に自信のない人
仮に、小児科看護師に向いていない特徴に当てはまったとしても、小児科看護師として努めることは不可能ではありません。
大切なのは、対象が子どもであっても、誠意をもって対応することです。
詳しい内容は『小児科看護師に向いている人は?』の記事を紹介をご覧ください。
Q2. 小児科以外で子どもと関わる仕事は、ありますか?
以下のような施設なら、子どもと関わる機会も多いです。
- 児童養護施設
- 保育園看護師
- 養護学校の先生
- 大学の保健室の先生
ただ、どれも求人数はあまり多くないので、転職を希望する場合は専門の転職コンサルタントに相談しながら、転職活動をすすめるとよいでしょう。
Q3.今すぐ辞めたいですがお金の不安があります。
原則、「仕事を辞める際は次の病院・職場を見つけてから」を推奨していま、一旦辞めてゆっくりしたい方もいるはず。その場合は、最低でも生活費3ヶ月分の貯金があるか要確認しておきましょう。
というのも、自己都合退職の場合、失業保険の受給は早くても2カ月半後からになるからです(待期期間1週間+給付制限期間2カ月)。
あくまで3ヶ月分は最低ライン、理想は半年がベストです。次の職場がすぐ決まれば問題ありませんが、半年以上かかることも珍しくありません。
このため、まずは生活費の準備を忘れずにしておきましょう。
失業保険について詳しくは『自己都合退職で失業保険受給をするための全知識』の記事を参考にしてください
さいごに
小児科看護師を辞めたいと思ったら、まず、辛いと思うことを紙に書いて可視化し、自己分析を行うことが大切です。
今はつらい時期かもしれませんが、きっと今の皆さんの経験や知見が生きる場面が訪れることと思います。
そのためにも、自分の可能性を狭く考えないようにして、ご自身の新たな道を探してみるのも良いのではないでしょうか。
転職活動に関する悩みとそれに対する解決策は『看護師が転職前・転職活動中に抱える悩みをプロの目線でまとめて解決!』で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
あなたの今後の人生がより明るいものであることを祈っています。
しかし、小児科外来に異動して、採血を行う時、子どもの血管に針を刺すことがこれほど難しいのかと、驚きを隠せませんでした。血管が細く、見た目では見えにくいのに、泣いて暴れる子どもを落ち着かせながら処置を行うので、一筋縄ではいきません。