看護師として転職したいと考える際
- 「看護師の転職って、どのように進めたらいいんだろう」
- 「転職に失敗しないか心配」
と不安になりますよね。
転職先を探すには7つの方法があり、ご自身のスケジュールや転職ペースに合わせて選択し、行動することが大切です。
なお、当サイトが看護師100人を対象に「職場探しはどのようにしておこないましたか?」とアンケートを実施した結果、「転職サイト」が最多でした。
本記事では、看護師の転職方法の解説と、転職活動を進める流れを詳しく紹介しています。
すべて読めば看護師の転職方法について理解が深まり、転職成功率を高められるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
看護師の転職方法と流れ|6ステップで完結!
次に、看護師の転職方法と一連の流れを紹介します。6ステップあるので、順番に確認していきましょう。
転職理由と希望条件を明確にする
看護師に限らず、転職先を決める際は、転職理由と希望条件を明確にしておく必要があります。
なぜなら、転職理由と希望条件は職場環境によって構築され、ご自身の力でコントロールしにくいからです。現職と比較し、物足りなく感じる条件や、外せない条件などを改めて検討してみましょう。
転職成功のために大切な工程となるので、「なぜ転職をしたいのか」「転職先に求めているのは何か」を見直すことをおすすめします。
転職完了までの期間を確認する
看護師の方が転職活動する際は、転職完了までの期間を確認してから始めましょう。理由としては、勤務先を退職して、転職先に入社するまで約1〜3ヵ月かかるからです。
転職活動を開始する日から逆算して、最低1ヵ月を目安に転職期間を計画しましょう。現職の引き継ぎを考慮してスケジュールを組むのも忘れてはいけません。
加えて、転職のために資格取得を検討している場合は、試験日や受講日の確認もしておきましょう。選考時には完了しているよう、計画的に準備を進めるのが重要です。
転職先の情報収集・求人を探す
転職完了までの目処が立った方は、転職先の情報収集や求人探しを始めます。事前に分析した転職理由と希望条件に沿って、気になる求人がないかリサーチしましょう。
情報収集する方法は、求人票の確認に限らず、公式サイトのチェックや会社見学を活用するのも大切といえます。なぜなら求人情報には、部分的な業務内容しか掲載されていない傾向があるからです。
入念な企業リサーチは、書類作成や面接の場面でも活用できるため、時間を設けて慎重に比較検討しましょう。
必要書類を作成して求人に応募する
気になる病院やクリニック、施設を決定したら、実際に必要書類を作成して応募しましょう。志望理由や自己PRは、説得力を持たせる書き方を押さえて丁寧に作成するのがポイントです。
例えば、ご自身が理想とする看護師像やキャリアビジョン、応募先でなければいけない転職理由などが挙げられます。
特に応募先特有の転職理由は、事前にリサーチした情報を元に文章を作成するため、転職への熱意や意欲を直接的にアピールします。ご自身のスキルや経験を交えて伝えることで、唯一無二の書類になるでしょう。
なお、看護師の履歴書や志望動機の作成については、下記の記事で詳しく紹介しています。合わせてご確認ください。
面接を受けて内定通知を待つ
書類選考に通過した看護師の方は、面接選考に進み内定通知を待ちます。面接官と会話する姿勢を意識して、好印象につながるようにアピールしましょう。
また面接時には、書類選考の段階で把握しきれなかった情報について確認することが大切です。
特に年収や休日、夜勤の頻度などは入社後に相違があった場合、トラブルに発展するリスクがあります。雇用条件は入念に確認し、入社前後のギャップが生まれるのを防ぎましょう。
退職手続きをして転職を完了する
内定通知を受け取ったあとは、現職を退職する手続きに進みましょう。業務の引き継ぎは期間を要するため、1ヶ月前には退職する旨を職場に伝える必要があります。
また退職時には書類作成やあいさつ回り、引っ越しの準備など業務以外の作業が発生します。目安としては、転職活動を開始する2ヵ月前から、少しずつ準備を始めておくとよいでしょう。
円満退職するためにも、引き継ぎが完了するまでは業務をおろそかにしないように心がけましょう。
看護師の転職方法7つと特徴を紹介
次に、看護師の転職方法と特徴を7つ紹介します。ご自身に最適な転職方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
転職先へ直接応募する
看護師の転職方法として、転職先へ直接問い合わせて応募する方法があります。転職サイトに求人を出していなくても「人手不足で人材を確保したい」という病院は珍しくありません。
転職サイトを経由して求人を出す場合、仲介料がかかることから公に募集をかけていないケースも考えられます。気になる病院がある方は、公式サイトを確認したり、メールや電話で問い合わせたりしてみましょう。
なお、直接応募のメリット・デメリットは下記のとおりです。
メリット | デメリット |
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求人広告を出していない病院なら、同時期に応募する人数が少なく、競争率も低いメリットがあります。
一方、事前に得られる情報が限られるデメリットがあるため、選考時に疑問を解消することが重要です。
ハローワークに求職登録する
ハローワークは、転職サイト(人材紹介会社)を使わず求人を探す定番の方法です。失業手当をもらいながら転職先を探す方は、ハローワークに訪れることになるでしょう。
ご自身のペースで転職活動したい方や、退職後に転職活動を始める予定の方は、求職相談をしてみるのも効率的です。
ハローワークを利用するメリット・デメリットは下記のとおりです。
メリット | デメリット |
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ハローワークは国営の機関のため、医療機関とも金銭的な利害関係がありません。
しかし、悪質な求人が紛れていることもあるため、転職先の比較検討は慎重におこなうように意識しましょう。
なお、ハローワークを利用した転職活動については、下記の記事も活用するのをおすすめします。
新聞やチラシで求人を探す
新聞やチラシで求人を探すのも、看護師の転職に最適な方法です。紙媒体の求人情報は配布されるエリアが限定されるため、地域密着型の求人を検討しやすい特徴があります。
ハローワークとは異なり、自宅で求人情報を獲得できる便利さが魅力です。より詳しいメリット・デメリットについては、下記の表をご覧ください。
メリット | デメリット |
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新聞やチラシに掲載されている病院や施設は、掲載枠を購入しているため、採用意欲が高いメリットがあります。
しかし求人数が少なく、希望に沿った転職先に出会える確率が低いのはデメリットといえます。
紙媒体の求人情報を利用するのは、今後引っ越しの予定がない看護師や、転職活動に時間を割けない看護師に最適です。
求人広告サイトを利用する
病院・施設の求人情報を求人広告サイトで探すのも、看護師の転職においては有効な手段です。ご自身で求人を検索し、気になる募集があれば応募する流れで転職活動を進めます。
求人広告サイトを利用するメリット・デメリットは下記のとおりです。
メリット | デメリット |
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求人広告サイトは、担当者(キャリアアドバイザー)がつかないため、ご自身のペースで転職活動に取り組めます。担当者からの電話やメールなどのやり取りが苦手な方でも、安心して利用できるでしょう。
また登録することで全国各地の求人情報を確認できるため、転職先の視野を広げたい方にもおすすめです。
求人広告サイトは、マイペースに転職活動したい看護師や、条件次第では転職したいと考えている看護師に適しています。
知人に紹介してもらう
看護師の転職方法として、知人や友人、元同僚から転職先を紹介してもらうのも有効です。人脈を利用した転職活動になるため、競争率が低く、入社までの流れを円滑に進められるでしょう。
なお、知人や友人、元同僚から転職先を紹介してもらうメリット・デメリットを下記にまとめました。
メリット | デメリット |
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上記のように、求人広告では分からない職場のリアルな情報を事前に把握できるため、双方のミスマッチを減らせます。
採用する病院側としても、素性を知らない看護師より信頼できることから、前向きに採用を検討しやすくなります。
ただし、職場のイメージが異なる場合や今後退職する可能性がある場合は、言い出しづらくなるデメリットに注意しましょう。
ナースセンターを利用する
看護師の転職は、ナースセンターを活用する方法もあります。ナースセンターとは、看護人材確保を目的として「看護師等の人材確保の促進に関する法律」が設置した行政機関です。民間企業の転職サイトに限らず、公的機関を活用して仕事を探せます。
ナースセンターを活用した転職活動のメリット・デメリットは、下記のとおりです。
メリット | デメリット |
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ナースセンターが取り扱っている求人を確認する際は「eナースセンター」という検索サイトへの登録を済ませておきましょう。
希望勤務地やライフスタイルに沿って、インターネット上での求人検索ができます。一度登録しておけば、自動的に求人情報が得られるのは大きなメリットといえるでしょう。
またナースセンターでは相談員による就業相談や、再就職に向けた研修の開催も実施しています。看護師経験者の専門的な話がしやすく、親身に相談に乗ってくれるのも魅力の一つです。
「看護知識が豊富な人に転職の相談をしたい」「自分のペースで転職活動をしたい」と考えている看護師の方は、eナースセンターを利用してみてください。
看護師転職サイトを活用する
看護師の転職活動において、転職サイトを活用するのもおすすめです。転職のプロであるキャリアアドバイザーと二人三脚で仕事探しをおこないます。
転職サイトのメリット・デメリットを、下記の表で確認していきましょう。
メリット | デメリット |
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転職エージェントでは非公開求人を紹介してもらえたり、各業界のリアルな情報を得たりするのに最適です。手厚いサポートを受けながら転職の準備もできるため、自信を持って選考に臨めるようになるでしょう。
なお、担当者との相性に不満がある場合は、各サイトの問い合わせフォームから申告すれば変更可能です。転職エージェントを検討している方は、無料相談の利用から始めてみてはいかがでしょうか。
看護師転職サイトの詳しい利用方法については、下記の記事で紹介しています。
看護師から高評価|おすすめ転職サイト3選
数ある転職サイトのなかから、以下を基準に「利用者からの満足度の高い看護師向け転職サイト」をピックアップしました。
求人数:総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい
利用者満足度(提案&サポート力) :利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアアドバイザーに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる
利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職サイトは、以下のとおりとなりました。
転職サイト | 求人数|総合満足度 |
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1位 | 55,907件|◎4.3 利用者満足度96.3%、看護師さんからの人気No1の転職サイト。細かい条件で求人が探しやすく、面接対策&サポートも手厚い。 |
2位 | 135,763件|○3.8 総求人数トップレベル!累計40万人以上の利用者がいる転職サイト。LINEで最新の求人情報が得られるなど、気軽に転職活動ができる |
3位 | 60,875件|◎4.1 求職者のペースに合わせたサポートが強み。全国22箇所に相談会場があり、地方在住者も来社相談しやすい |
1位.看護roo!|看護師さん利用者満足度No.1
『看護roo!』は、転職経験のある看護師さんから最も選ばれている、人気No.1の看護師転職サイトです。登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人も多数保有しています。
看護roo!の特徴
- 利用者満足度96.3%
- 公開求人55,907件+非公開求人も多数
- 面接同行や選考対策など手厚いサポート
さらに、細かい条件を組み合わせて仕事探しができるため、希望にぴったりの求人を見つけやすくなるでしょう。
『看護roo!』は、30年以上に渡る転職支援実績のある株式会社クイック(東証一部上場企業)が運営するサービスです。信頼と実績も十分で、面接時に希望者には専任の女性スタッフが同行してくれるなど、きめ細かいサポートが魅力といえます。
こんな看護師さんにおすすめ
- みんなが使っていて、実績豊富な人気のサイトを利用したい
- 給与や条件、人間関係などが良い職場情報を知りたい
- はじめての転職で不安なのでプロに相談したい
看護roo!の詳しい情報は、下記の記事でもご覧になれます。
2位.レバウェル看護(旧看護のお仕事)|求人多数で選択肢の幅が広い!
『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』は、求人数がトップレベルの転職サイトです。キャリアアドバイザーが、病院や施設を訪問して直接取材をおこなっており、現場のリアルな情報を提供しています。
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の特徴
- 累計利用者数40万人以上
- 友だちに勧めたい転職サイトランキングNo.1
- 総求人数は135,763件と転職サイトトップレベル
「人間関係や施設の雰囲気はどうか」「子育て中の看護師が働きやすい環境か」などの情報を踏まえて、最適な提案をしてもらえるのもポイントです。
また、LINEで「新着求人情報が届く」「担当のキャリアアドバイザーに相談できる」など、気軽に転職活動ができる点も魅力といえます。
こんな看護師さんにおすすめ
- できるだけたくさん求人が見たい
- 職場の雰囲気や内部情報を知りたい
- 気軽に求人探しがしたい
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の詳細は、下記の記事も参考にしてみてください。
3位.マイナビ看護師|ペースに合わせて転職できる
『マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する定番の転職サイトです。数週間で内定を目指す「スピード転職」や、数ヵ月かけて職場を探す「じっくり転職」など、求職者に合わせたスピード感でのサポートをしてくれます。
マイナビ看護師の特徴
- 看護師認知度4年連続No1の定番転職サイト
- 求人数は6万件以上
- 大手マイナビならではの情報ネットワークも強み
加えて、面接の日程調整なども、キャリアアドバイザーが代行してくれるサービスも提供しています。自分のペースで転職活動を進めるのに最適な転職サイトといえるでしょう。
こんな看護師さんにおすすめ
- なるべく早く次の仕事を見つけたい
- 数ヶ月かけて余裕を持って転職活動したい
なお、マイナビ看護師の詳細は、下記の記事でも確認できます。
おすすめの転職サイトについてより詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
看護師転職サイトの登録から転職までの流れ
実際に、看護師転職サイトを利用して転職成功を実現するための流れを確認していきましょう。下記の内容に沿って、順番に解説していきます。
必要な情報を入力して登録をする
看護師転職サイトを利用するためにも、ご自身に関する情報を入力して登録を済ませましょう。
基本的な個人情報に加えて、転職先に求める雇用条件や勤務地、職種などを登録していきます。各サイトによって求められる情報が異なるため、画面の指示に沿って入力していきましょう。
なお、より多くの求人情報を把握したい方は、複数の看護師転職サイトを利用するのをおすすめします。2〜3社を目安に登録してみましょう。
初回カウンセリングを受ける
看護師転職サイトへの登録が完了した方は、キャリアアドバイザーとの初回カウンセリングをおこないます。カウンセリングは対面形式で実施されるケースに加えて、オンライン上でおこなう場合もあります。可能な方は、直接アドバイザーとやり取りをすると安心かつスムーズに相談できるため、おすすめです。
サイトに登録した情報を元にカウンセリングをおこない、より詳しく求職者自身や転職先に求める条件などを棚卸ししていきましょう。
担当者から求人紹介を受けて応募する
初回カウンセリングが完了した方は、担当のキャリアアドバイザーから求人紹介を受けられます。
ヒアリングした情報を元に最適な求人をピックアップしてもらえるため、転職先を選定する時間と労力が削減できます。希望条件によっては、非公開求人を紹介してもらえるケースもあるでしょう。
気になる求人があった場合は、そのまま応募に進めます。選考に向けて、履歴書や志望動機の作成に取り掛かりましょう。
新しい就職先と条件交渉を進める
選考通過によって転職の目処が立ってきた方は、転職先との条件交渉を進めていきます。入社後のミスマッチを防ぐためにも、雇用条件の確認は面接時や契約書締結のタイミングでおこないましょう。特に年収や夜勤、出勤日の調整などは入社前に確認しておくとよいです。
また内定通知を受け取ったタイミングで、退職の手続きを始め、遅くても1ヶ月前には上司に報告しましょう。なぜなら、業務の引き継ぎを正確におこなう必要があるからです。
退職の手続きが完了した方は、転職先への入社に向けた準備や、入社日のスケジュール調整をしましょう。
看護師100人の調査から分かった転職に成功する方法とは?
当サイトでは、看護師100人を対象に転職成功の方法を調査しました。調査結果にもとづいて、下記の流れで転職のポイントを紹介します。
現職を勢いで辞めてしまわない
転職活動を進める際は、現職を勢いで辞めるのは避けましょう。転職活動は在職中におこなうのが望ましく、先に退職してしまうと、収入が途絶える期間が発生します。
万が一、なかなか転職先が見つからなかった場合、焦った状態で判断してしまう可能性があります。再び早期退職を繰り返すリスクも考えられるでしょう。
勢いで現職を辞め、失業手当を受給しながら転職活動するのも一つの手段ですが「何月から始める」とスケジュールを逆算して行動することが大切です。
転職先の選択肢の数を増やす
ご自身の希望にマッチする求人を見つけるには、転職先の選択肢を増やすことが重要です。複数の看護師転職サイトを利用して、選択肢を増やしましょう。
「理想の求人がなかなか見つからない」と悩んでいる場合は、一定の転職方法に固執しているのが原因と考えられます。下記の内容を参考にして、転職方法を併用してみましょう。
おすすめの併用パターン | 看護師の状況 | メリット |
---|---|---|
看護師転職サイト+ハローワーク | 失業保険を受給している |
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看護師転職サイト+ナースセンター | 転職活動が初めて |
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看護師転職サイトの併用 | たくさんの求人を見たい |
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上記の転職方法を活用する際は、気になる求人を徹底的にピックアップするように意識しましょう。ある程度候補が見つかった段階で「転職の目的」や「理想のキャリアプラン」と照らし合わせつつ、選択肢を絞り込むのをおすすめします。
転職先の人間関係や雰囲気をチェックする
転職を検討している看護師の方は、転職先の人間関係や雰囲気を把握しておくことが大切です。事前の職場見学で判断でき、求人情報からは分からない職場の雰囲気を肌で感じられるメリットがあります。
なお、職場見学に参加する際、チェックしておきたいポイントは下記のとおりです。
職場見学時のチェックポイント
- スタッフ同士の適度な雑談はあるか
- スタッフが明るくあいさつをしてくれるか
- 病院内はきれいな状態か
- スタッフの年代はバランスがよいか
- 整理整頓ができている環境か
- スタッフの身だしなみはきちんと整っているか
また下記のように「職場見学で人間関係のよさを実感できた」という意見もありました。
職場見学の注意点は、新型コロナウイルスの感染対策として見学ができないケースも増えていることです。
万が一、職場見学が難しい場合は、口コミサイトを活用して情報収集するのをおすすめします。『ナスコミ』や『ナース専科』『medico』では、実際にその病院で働いた方のリアルな評価を投稿しています。気になる病院があれば検索しておくとよいでしょう。
面接時は身だしなみにも気をつかう
看護師に限らず、転職成功を実現するためにも、 面接時の身だしなみに気を遣いましょう。人のイメージや好感度は第一印象によって決定され、転職における面接は一度で終了するケースがほとんどです。
だらしない見た目は、面接官が「自己管理ができていない」「仕事でも中途半端な対応をしそうだ」などのマイナスイメージを持ってしまいます。
指定された服装であることはもちろん、髪の毛や姿勢、靴の汚れまでを念入りにチェックしましょう。
看護師の転職方法における円満退職のコツ
看護師の転職方法に関する、円満退職のコツは下記の5つです。退職方法に不安がある方は、参考にしてみてください。
直属の上司に報告する
転職先が確定した方は、はじめに直属の上司に退職する旨を伝えます。看護師の場合、報告するのは所属する病棟の看護師長になるでしょう。
また退職することを報告するタイミングは、就業規則に「◯ヵ月前まで」と定められている場合がほとんどです。指定された期間を確認して相談しましょう。
上司に報告したあとは、退職手続きの流れや引き継ぎの準備などの説明にしたがって行動します。
書類で退職届を提出する
直属の上司に退職する旨を報告した方は、退職届を書類で提出しましょう。なぜなら、メールや口頭で退職を伝えるのはマナー違反であるケースがほとんどだからです。
退職届は、職場ごとに書類や提出方法が指定されていたり、自分で準備する必要があったりします。事前に上司に確認したうえで、書類作成を始めましょう。
また退職日の再確認や返却物の確認、個人情報の抹消などをする場合もあります。退職するまでに完了するべき作業については、事前に確認しておくのをおすすめします。
退職時期は1月・7月を目安に進める
看護師の方が転職する時期としては、1月あるいは7月を目安におこなうのをおすすめします。なぜなら、ボーナスが支給されるとともに、求人募集を始める病院が増えるからです。
またボーナスを受け取ったあとに退職するほうが、勤務年数に応じた+αの支給も同時に反映されるため、支給額が高くなります。
ただし「なるべく早く職場を離れたい」「魅力的な求人に出会ってしまった」という方は、ボーナスよりも転職活動を優先して、行動しましょう。
転職理由は引き止めにくい内容にする
就業先に退職理由を伝える際は、引き止めにくい内容を伝えるのが重要です。なぜなら医療現場では、新しい看護師の育成に時間や労力がかかり、人材不足も懸念されているからです。
退職の意思を伝えたとしても、部署異動や勤務日数の調整、退職日の引き伸ばしなどを提案される場合もあるでしょう。
退職理由を伝えるときは、ポジティブな理由を意識することが大切です。「スキルアップするため」や「看護の幅を広げるため」のように伝えると了承を得やすいでしょう。
また「すでに退職先が確定しているため」と、引き止められない状態を伝えてしまうのも一つの手段です。
どうしても辞められないときは退職代行を検討する
「どうしても退職する旨を伝えられない」「引き止めが続いて辞められない」という看護師の方は、退職代行を利用するのをおすすめします。
退職代行とは、勤め先に退職の意思を伝えてくれる代行サービスのことです。弁護士や代行業者の方が対応してくれるため、安心して依頼できる魅力があります。
ウェブ上から気軽に申し込みできる手軽さがある反面、悪質なサイトも出回っているのも現状です。依頼の実績や口コミをよく確認して、利用するサービスを検討しましょう。
看護師の転職方法に関する質問
さいごに、看護師の転職方法に関する質問を紹介します。下記の5つについて回答していますので、ぜひ参考にしてみてください。
転職回数が多い看護師は不利ですか?
転職回数が3回以上の方は、転職最高の難易度が高くなる傾向があります。
万が一、転職回数が多かったとしても、事前の対策や自己PRの作り込み次第で転職成功を実現できるでしょう。転職が不安な方や、自己PRのコツを知りたい方は、看護師転職サイトを利用してアドバイザーに相談するのをおすすめします。
現職をすぐに辞める方法はありますか?
転職先が確定していない状態で、現職をすぐ退職するのはリスクが大きい行為です。転職活動が完了するまでは時間や支出がともなうため、精神的に余裕がない期間が続く可能性があります。
また看護師は医療現場での技術が求められる職種であるため、ブランクが生まれることでスキルの低下が懸念されるでしょう。退職するタイミングは、転職先の内定を受け取った後に始めるのが無難です。
看護師の転職難易度は年齢によって違いますか?
看護師の転職難易度は、年齢によって異なります。なぜなら、年齢によって医療現場に求められるスキルが変化するからです。
例えば、20代の看護師なら柔軟性や体力、向上心が重視されます。30代の看護師なら即戦力や指導員としての素質、ワークライフバランスなどがチェックされるでしょう。
さらに、40〜50代の方なら若手看護師の管理能力や教育スキルが求められるようです。ご自身のスキルや経験に限らず、入社後に何ができるかを棚卸しして、選考に臨みましょう。
看護師転職サイトは使わないほうがいいのは本当ですか?
看護師転職サイトは使わないほうがいいケースは少ないですが、使う必要がない看護師もいます。
例えば、転職する手順を把握している方や、求人を探す時間に余裕がある方が該当します。転職活動に抵抗がなく、サポートなしで準備を進められる看護師の方は、転職サイト不要でも問題ないでしょう。
しかし「夜勤や残業で転職活動を進められない」「面接や書類作成に自信がない」と悩んでいる方は、看護師転職サイトの利用をおすすめします。
看護師転職サイトの詳細は、下記の記事でも紹介していますので、参考にしてみましょう。
さいごに
本記事では、看護師の転職活動の方法やポイント、おすすめの転職サイトについて解説しました。
看護師の転職活動は、手順に沿って進めることで、ご自身のキャリアビジョンに合った転職先を見つけられるようになります。まずは「希望条件をしっかりと決める」ことから始めてみてください。
万が一、自力で転職活動を進めるのが難しい場合は、転職サイトの活用も視野に入れてみてはいかがでしょうか?本記事で紹介したおすすめ転職サイトを再提示しますので、ご検討ください。
転職サイト | 求人数|総合満足度 |
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1位 | 55,907件|◎4.3 利用者満足度96.3%、看護師さんからの人気No1の転職サイト。細かい条件で求人が探しやすく、面接対策&サポートも手厚い。 |
2位 | 135,763件|○3.8 総求人数トップレベル!累計40万人以上の利用者がいる転職サイト。LINEで最新の求人情報が得られるなど、気軽に転職活動ができる |
3位 | 60,875件|◎4.1 求職者のペースに合わせたサポートが強み。全国22箇所に相談会場があり、地方在住者も来社相談しやすい |
あなたの転職がうまくいくことを心から祈っています。
スタッフや利用者同士の会話から、よい人間関係が伺えたのが決め手でした。