看護師3年目の転職はもったいない?メリット・デメリット・後悔しない判断基準

看護師 転職 3年目

「とりあえず3年我慢したけど、今の職場はストレスが多く耐えられない」

「いろいろ経験できて、今よりも年収が高いクリニックや病院に転職できないかな?」

現在の業務内容や役割に不満があり、転職したいけど早すぎる転職は”仕事できない人”と思われないかとお悩みではないですか。

実際に3年目までに転職する人は38.4%と3人に1人の割合で、多くの看護師が今後のキャリアを真剣に考えるタイミングとなっています。

3年目は一人立ちできる時期ですが、スムーズに転職が決まるとは限りません。そのため、ポイントを抑えた転職活動を進めいく必要があります。

この記事では、看護師3年目の転職活動を成功させるポイントを具体的な事例を踏まえて解説していきます。

看護師3年目の転職活動を成功させるために知っておきたいポイント

最後まで読めば3年目の転職で、直面する課題や疑問が解消でき、転職で失敗しないコツがわかります。

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※2025年7月16日更新
※弊社が実施した独自アンケートの結果に基づきます

※本記事は看護roo!、レバウェル看護、マイナビ看護師、ナースではたらこ、ナース専科 転職などのPRを含みます。

目次

1. とりあえず3年我慢したけど、今の職場を続けられないなら転職もアリ

「今の職場をどうしても続けられなさそう」と悩んでいる方は、転職を前向きに考えてみることをおすすめします。

「看護師は3年間続けることで1人前とみなされる」と言われるため、3年以内に転職することへ抵抗を感じるかもしれませんが、3年目で環境を変える看護師は実は意外と多いです。

事実、看護師を含む医療福祉業界に就職した新卒者の38.4%、つまり3人に1人は、就職後3年以内に離職していることが分かっています。(参考:厚生労働省

もちろんこれは離職者の数なので(結婚で退職した人などを含む)、全員が転職したわけではありませんが、3年目で環境を変えるという選択はそれほど珍しいことではないと言えます。

ただ、転職自体は可能なものの、ハードルはやや高いと言えます。次章では、転職市場において3年目という経歴がどのように影響するのか、具体的に解説していきます。

2. まずは確認!3年目転職のメリットと市場価値

「3年目で転職なんて、まだ早いかな…」「スキルに自信がないし、通用するだろうか…」

転職を考える際、つい不安な点ばかりが目についてしまいがちです。しかし、少し立ち止まって、まずは3年目というキャリアが持つポジティブな価値に目を向けてみませんか?

実は、看護師3年目は転職市場において非常に需要が高く、多くのメリットが存在します。デメリットや不安を考える前に、あなた自身の「市場価値」を正しく理解しましょう。

基礎スキルが身についている「即戦力」としての価値

3年間の臨床経験を通じて、あなたは知らず知らずのうちに、採用側が求める「基礎的な看護スキル」を確実に習得しています。

  • 採血、注射、点滴管理

  • バイタルサイン測定とアセスメント

  • 電子カルテの操作

  • 急変時の初期対応

  • 多職種との連携・コミュニケーション

これらは、新人看護師のようにゼロから手厚い研修を行う必要がなく、現場の教育コストを大幅に削減できることを意味します。

採用する医療機関にとって、あなたは「基本的な業務はすぐに任せられる、限りなく即戦力に近い存在」と評価されるでしょう。

これは、転職市場における非常に大きな強みです。

第二新卒枠としてポテンシャルを評価されやすい

一般的に社会人経験3年未満の転職者は「第二新卒」と呼ばれます。

3年目の看護師は、この「第二新卒」としての若さ・柔軟性と、「中途採用」としての基礎スキルという、2つの美味しいところを併せ持った絶好のポジションにいます。

特定の職場のやり方に凝り固まっておらず、新しい知識や技術、病院の方針を素直に吸収できる「ポテンシャルの高さ」は、採用側にとって大きな魅力です。

「これから私たちの病院の方針に賛同して、長く活躍してくれそう」という期待感を抱かせやすく、教育体制が整っている職場であれば、たとえ未経験の診療科であっても歓迎されるケースは少なくありません。

新しい環境への適応力に期待される

3年間、あなたは様々な患者さんやそのご家族、多くの先輩・後輩・同僚、そして医師などの他職種と関わりながら、複雑な人間関係やストレスフルな環境で仕事をしてきました。

その経験は、あなたが思っている以上に「適応力」や「ストレス耐性」を養っています

採用側は、この3年間の経験から「新しい職場の人間関係やルールにも、きっとスムーズに馴染んでくれるだろう」と期待します。

全く社会人経験のない新卒と比べて早期離職のリスクが低いと判断されるため、安心して採用することができるのです。

3. 看護師3年目での転職が少し難し3つの理由

看護師は3年目でも転職することは出来ますが、以下のような理由から転職難易度はやや高めであると言えます。

看護師3年目の転職が難しい理由

転職は可能だが、難易度はやや高い

まずは3年目という年数が、どのように評価されるのかを正しく把握しておきましょう。

業務経験が浅く新人教育など指導側の役割が十分にできていない

3年目では、後輩にマンツーマンで指導するプリセプターなど、指導側の業務を経験できていません

そのため、「人材が不足していて、新人を指導できる人材が欲しい」という病院の採用要件から外れてしまいます。

看護師の中途採用は「即戦力かどうか」が何より重視されます。選考に進んだとしても、教える技術がないと判断された場合、採用につながらないでしょう。

プリセプターは3年目以降で担当することが多いので、業務経験不足は3年目転職の一番のネックと言えるでしょう。

他にも、ICUや手術室など高い専門性が求められる職場では、豊富な実務経験が求められるため、経験の浅い3年目の看護師の採用率は低くなります。

そのため、専門性の高い職場でキャリアアップしたいと考えている方は、転職先で必要とされているスキルを確認してから、転職時期を判断しましょう。

すぐ辞める・仕事できない人と印象を持たれやすい

3年以内の退職となると、どうしても「すぐ辞める人材」といった印象を持たれやすくなります。

看護師だけに限らず「仕事3年勤めて一人前」と言われることがありますが、やはりこの考え方を持っている看護師や採用担当者は珍しくありません。

そのため、3年未満の職歴しかない=うちの病院も短期離職する可能性があるのでは、といった懸念につながるのです。

採用担当者は「この人はすぐに辞めたりしないだろうか」という点もかなり慎重に見極めています。看護師の採用・教育には非常にお金がかかるからです。

すぐ退職されてしまうと病院にとって多大な損失となってしまうことから、採用に慎重な姿勢を示す病院も少なくありません。

例えば、一般企業を対象にしたものではありますが、採用担当者が選考で一番課題としているのは「早期離職の可能性が高そうな人材でないか」であるという調査もあります。(参考:採用面接の悩みに関するアンケート調査結果

このように、離職後の転職活動が難航しやすくなることも、3年目の転職は避けた方がいい理由の一つです。

給料が上がりにくく、納得のいく転職になりづらい

3年目での転職と丸3年働いてからの転職では、転職後の給与に差が出ます。

というのも、チームリーダーを経験したことや、3年間勤務したことから1人前と見なされることが多いため、丸3年働いた後転職すると、次の転職先での給与水準が高くなりやすいからです。

看護師を採用する際、経験年数を賃金処遇に考慮すると答えた医療機関は全体の90%以上でした。

賃金処遇における経験年数の評価

出典:日本看護協会

こちらは2012年とやや古い調査にはなりますが、看護師の採用要件が時代によってガラリと変わることは考えにくいため、現状も経験年数は賃金にかなり影響していると判断して良いでしょう。

少なくとも、経験年数が浅いキャリアでの転職では、年収アップはかなり厳しいはずです。

また、退職金は勤続年数が丸3年ないと支給されない医療機関が多く、3年目の転職では数ヶ月の差で損をしてしまうことになります。

出典:マイナビ看護師

給与が低いために転職を考えている方は、転職先で給与アップしやすい条件を考えて転職時期を慎重に考えましょう。

今のクリニックで続けられるなら最初の転職は5年目がベスト

看護師の最初の転職は、今の職場を続けられそうであるのならば、5年目がベストと言えます。

5年目の看護師はチームリーダーやプリセプターを経験し、後輩の指導もしているため、「看護師として一人前で即戦力となる人材」と評価されるからです。

また、4年以上同じ職場で働いていることで「転職してもすぐには辞めない忍耐力がある」と評価されるでしょう。

看護師としての経験をアピールできるので、転職も成功しやすくなります。

4. 【体験談】「3年目は難しい」を乗り越え、理想の職場を見つけた看護師の事例

「3年目での転職には、メリットもデメリットもあることは分かった。でも、実際に転職した人はどうなんだろう…?」

そんな疑問にお答えするために、ここでは実際に3年目という壁を乗り越え、自分らしい働き方を見つけた一人の看護師さんのストーリーをご紹介します。

Aさん(25歳)の場合:急性期病棟から慢性期病院へ

「もう、無理かもしれない…」

大学病院の急性期病棟で3年目を迎えたAさん。毎日が戦場のようで、鳴り止まないナースコール、緊急入院の対応、山のような記録業務に追われ、定時に帰れる日はほとんどありませんでした。

やりがいを感じる瞬間もありましたが、それ以上に心身の疲弊が大きく、先輩たちの厳しい視線やピリピリした職場の空気に、毎日胃が痛むような思いでした。

「このままでは、大好きだったはずの看護の仕事が、嫌いになってしまう」

そんな強い危機感を覚えたAさんは、思い切って転職活動を始めることにしました。

「3年目は難しい」という現実と向き合う

最初は「自分のスキルで通用する場所なんてあるんだろうか」と不安でいっぱいだったAさん。実際に転職サイトに登録し、キャリアアドバイザーに相談したところ、「3年目は第二新卒として価値がある一方、経験豊富な看護師と比べられると厳しい面もある」という現実的なアドバイスを受けました。

しかし、アドバイザーと話すうちに、自分が本当に望む働き方が明確になっていきます。

  • 譲れないこと: プライベートの時間を確保したい。残業が少なく、休日がしっかり取れること。

  • やりたい看護: 一人ひとりの患者さんと、もっとじっくり向き合いたい。

その結果、彼女が選んだのは「慢性期病院」という選択肢でした。

自分の価値を信じ、理想の職場へ

面接では、「なぜ急性期から慢性期へ?」という質問に対し、Aさんは正直に自分の想いを伝えました。

「急性期で学んだアセスメント能力や対応力を活かしながら、これからは患者様の生活背景や人生そのものに寄り添う看護を実践したいと考えています」

3年間の経験で培った基礎スキルと、これからのポテンシャルを評価され、Aさんは無事に希望の慢性期病院から内定を得ることができました。

転職後の変化

Before / After転職前(大学病院 急性期病棟)転職後(リハビリテーション病院 慢性期病棟)
職場大学病院 急性期病棟リハビリテーション病院 慢性期病棟
年収約480万円約450万円
月間残業時間40~50時間5時間未満
月間夜勤回数5~6回4回
主なストレス緊急対応、記録業務、人間関係の緊張感特になし(精神的な余裕が生まれた)
やりがい最新の医療知識、多くの症例経験患者様とじっくり向き合える時間、感謝の言葉

定時で帰れる日が増え、休日には趣味のヨガを楽しめるように。何より、患者さん一人ひとりと世間話をしたり、ゆっくりとケアをしたりする時間を持てるようになり、「看護師としての本当のやりがいを、もう一度見つけることができた」と笑顔で話してくれました。

Aさんの事例は、「3年目は難しい」という現実がありながらも、自分の希望を明確にし、価値を正しく伝えることで、理想の働き方は実現できるということを示しています。

5. 看護師3年目での転職を成功させる5つのポイント

3年目の転職を成功させるには、以下の要点を押さえて転職活動を進めましょう。

看護師3年目の転職のコツ

5つのポイントを押さえると、転職成功率はグッと高まる

いきなり求人探しはNG!転職で実現したいこと(個人目標)を決める

転職活動は、まず転職の軸を決めるところから始めます。

転職の軸とは、今回の転職で必ず実現したいことです。ここが曖昧なままだと、気づかないうちに同じような職場に転職する可能性があります。

まずは転職の理由をはっきりと言葉にしてみる

まずは転職の理由をはっきりと言葉にしてみてください。次の職場を選ぶ判断基準となります。

もちろん結婚などライフステージの変化が理由の場合、この段階は飛ばして構いませんが、現職に対しての不満が理由の場合は、その理由をはっきりさせる必要があります。

例:3年目でやや時期尚早かと思うものの、体力的にキツイ日々が続いていて、できるだけ負担のない環境に移りたい。また同世代の看護師が少なく、上の世代の人たちとの人間関係がイマイチ上手くいかず、相談できる人も少ない。数年以内に結婚も考えているので、早いうちに転職しておきたい

このように理由を具体的にすれば、転職先探しの指針がはっきりします。この方の場合は、以下のような軸で仕事を探すと良いでしょう。

転職先探しの指針

  • 慢性回復期の患者が多いなど、比較的に余裕を持って働ける職場
  • 夜勤の回数が今より少ない、あるいはクリニックなど夜勤そのものがない
  • 20代のスタッフが多い

自分の中で譲れない点・妥協できる点を決める

次に、「絶対に譲れない点」を1つ決めましょう。複数ある場合は優先順位をつけます。

また、この段階で「これは妥協しても良いと思える点」も考えておくと好ましいです。

実際に転職経験のある看護師さんの声を具体例として紹介します。

【譲れない点】プライベートの時間をきちんと確保したいので残業が無い病院

口コミ・評判

病棟勤務(女性)
残業がないことと休みがしっかり取れることを第一条件に選びました。療養病院だと緊急の入院がないので業務が一定のペースで進められると思い、そちらも重視しました。また、3交代勤務で不規則な生活が辛かったので、2交代勤務も条件にしました。
【譲れない点】給料の条件がよい【妥協できる点】人間関係が悪くてもよい

口コミ・評判

病棟勤務(女性)
給料がよかった。人間関係はどこにいっても悪くなる可能性があるので、諦めた。給料はしっかり払ってくれるはずなので、そこが良いところを選んだ。
【譲れない点】休みが多い職場【妥協できる点】給料は多少低くてもよい

口コミ・評判

病院オペレーター室勤務(女性)
第一条件は休みが多いことでした。あとは通勤時間が一時間かからないことと、そんなに忙しくないことですね。以前に勤めていたが体調悪くなり退職しただけなのでもどることにした。給料はあまり満足していないが許容範囲とした。

なかなか求人が見つからないという事態になると転職期間が長引くので、妥協できる点も考えておくのがスピード転職の秘訣です。

実は求人探しは転職サイトを使うと好条件の求人が見つかりやすい

転職理由と譲れない条件がはっきりしたら、その内容に沿って、求人探しを行います。

求人探しの手段は、転職サイトやハローワークなど多岐にわたります。一つの方法に固執してしまうと、好条件の求人を見逃す可能性があるので注意しましょう。

3年目の転職で最もおすすめなのは、看護師専門転職サイトです。

転職サイトには「非公開求人」というものがあります。これは、ハローワークや求人広告サイトでは公開していない珍しい求人のことです。(広く公開すると応募が殺到するような好待遇であることが多い)

このため、条件の良い求人が見つかりやすい傾向にあります。

また転職サイトを活用するにしても、その種類はたくさんあり、それぞれが「独占求人」と呼ばれるさらにレアな求人を扱っています。独占求人は、そのサイトでしか扱っていない求人です。転職サイトと長い取引関係にある病院・施設であることが多く、転職サイト経由で応募した場合、選考にパスしやすい特徴があります。

「求人探し=ハローワーク」と考えがちですが、様々な転職サイトを駆使することで、他の看護師さんが見つけられていない好条件求人に応募できるようになります。

転職サイトについては後述します。

前向きな転職をアピールするために「退職理由」はポジティブに答える

採用担当者は、3年目で転職する方に対して「採用してもまたすぐに辞めないか」ということを最も心配しています。

3年目で辞めたい理由が仕事のきつさや人間関係などネガティブなものである場合は、ポジティブな言葉に変換して伝えましょう。

転職理由の回答例

患者さん一人一人に寄り添った看護をしたいと思っていましたが、それが難しいと感じたからです。
前の病院では、人手不足のため残業時間が毎日3時間以上は当たり前、時には5時間以上になるときもありました。疲労が溜まっていき、日々の業務に十分に取り組めない状態が続いてしまっていました。患者さん一人一人にじっくり向き合い、丁寧な看護をしたいと思い、貴院で働きたいと考えました。

上記では「残業が多すぎる」というネガティブな理由を、「患者さん一人一人に寄り添った看護」という理想の看護像を阻害するものとして伝えています。

このように、理想の看護を行っていくための前向きな転職活動であることをアピールしてみるのも良いでしょう。

看護師3年目までの経験を活かせる職場を選ぶと内定を得られやすい

3年目になると、1.2年目の転職と比べ仕事の選択肢が広がり、多様な職場から内定を得られるようになりますので、これまでの経験を直接活かせる環境を選ぶことも重要です。

経験のある業務はもちろん、下記のように少し違った職場でも自分のやってきたことが評価・優遇されるケースがあります。

口コミ・評判

サチ さん(一般病院勤務)

前職は脳外科病棟で働いていました。命に関わる方の対応がすごく重圧で、また人間関係の悩みもあり、転職を考えていました。しかし、3年目ということで、少し転職するのが怖かったです。とりあえず話だけでもと、転職サイトに相談し、紹介してもらったのが回復リハビリテーション病棟。
脳外科の患者さんがいることからその経験を活かして欲しいと言っていただけました。
実際、転職して悩みを解決できたのと、あと2年目までの経験が生きてるなと毎日実感しています。

これに対して、「3年目だけど全く未経験の領域に挑戦したい!」という場合は、少々転職活動期間が長引く可能性があります。その点は理解した上で転職活動のスケジュールを立てておきましょう。

新しい転職先が決まるまで現在の病院で働き続ける

転職先が決まるまで、今の病院は辞めない方が良いです。なぜなら、無給の期間が発生してしまうからです。

看護師の転職活動期間は、だいたい3ヶ月程度かかります。3年目は本章でお伝えした通りやや難易度が高いので、それ以上かかることもあるでしょう。

無給期間が長引くのは精神的に良くありませんし、「早く決めなければ」と焦ってしまい、判断を誤る可能性もあります。「転職前と同じような病院だった」と入職後に後悔してしまっては元も子もありません。

3年目は貯金ができている方も少なく、その中で退職をしてしまうと金銭的に苦しくなり、焦って妥協した転職となってしまいやすいです。

また寮に住んでいる方は、退職すると退去しなければならないため、生活面での苦労が大きくなります。

そのため、できるだけ「転職先を見つけてから退職」の流れが好ましいです。

6. 看護師3年目までに辞めたい人はまず相談相手を作ろう

3年目の転職で大切なポイントについてお話してきましたが、実際に転職活動を始める際は、まずは身近な相談相手を作ることから始めましょう。

詳しくお話していきます。

転職に詳しく頼りになる相談相手を作るとよいアドバイスがもらえる

看護師3年目の方は「どのタイミングで転職していいのか」、「転職するにしても、どこに転職すれば良いのか」などわからないことが多いでしょう。

そのため、看護師の仕事や転職について詳しい人に相談することをおすすめします。

ただ、相談相手は誰でもいいわけではなく、以下のような2つの条件を満たすような人であると良いです。

  • 条件①:転職そのものに詳しい
  • 条件②:看護師の転職事情に詳しい

そもそも転職の相談であるため、人事の方や人材会社に所属しているような転職に詳しい人でないとあまり役に立ちません。

また、転職に関してだけではなく、看護師の転職自体に詳しくなければ、良いアドバイスはもらえないでしょう。

そのため、まずはこの条件を満たす方に2~3人相談してみることをおすすめします。

とはいっても「身近にこんな人いない!」という方向けに、無料で使えるサービスをご紹介します。

転職先に悩んだら看護師向け転職サイトを利用しプロに相談する

看護師向けの「転職サイト」という完全無料で使えるサービスがあり、多くの方がこのサービスを使って転職のプロに相談をしています。

転職サイトに登録すると担当者がつき、転職して良いのか、どこに転職すれば良いのかといった相談に乗ってくれます。

転職サイトは、あなたの悩みを親身に聞きアドバイスをくれることから、多くの看護師が転職を検討する時に使っています。

また、あなたが転職を決めた場合は、あなたの悩みを解消するような転職先を紹介し、全力でサポートしてくれます。

悩みにフィットした転職先を紹介してくれるため、悩んでいる今のあなたにぴったりなサービスです。

転職サイトを利用すると転職活動に必要なサポートがすべて受けられる

転職サイトでは担当者が身近な相談相手になってくれるだけでなく、もし転職を決意したときは以下のようなサポートをしてくれます。

  • 求人票ではわからない病院の内部情報を教えてくれる
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また、以下のような転職活動で面倒なことは全て自分の代わりに無料でやってくれるため、面接以外で病院と直接やりとりすることはほぼありません。

  • 履歴書・職務経歴書の作成(添削)
  • 求人探し
  • 求人の応募手続き
  • 面接の日程調整
  • 配属先の交渉
  • 給与・ポジションの交渉
  • 雇用契約書の確認
  • 入社関連手続き

そのため、手間を少しでも減らすためにも転職サイトはおすすめです。

7. 3年目の転職を相談する方におすすめの転職サイト3選

数ある転職サイトのなかから、以下を基準に、「利用者からの満足度の高い看護師向け転職サイト」をピックアップしました。

転職サイト選定基準

    1. 求人数 …総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい

 

    1. 利用者満足度(提案&サポート力) …利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアアドバイザーに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる

 

 

利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職サイトは、以下のとおりとなりました。

 

転職サイト求人数|総合満足度
1位
看護roo!
22万件以上(2025年7月15日時点)|◎4.3
利用者満足度96.3%、看護師さんからの人気No1の転職サイト。細かい条件で求人が探しやすく、面接対策&サポートも手厚い。
2位
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
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3位
マイナビ看護師
約7.9万件|◎4.1
求職者のペースに合わせたサポートが強み。全国22箇所に相談会場があり、地方在住者も来社相談しやすい

 

※求人数2025年4月20日更新

この記事では3サイトに厳選しています。より詳しく知りたい方は、『看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング』を参考にしてください。

1位.看護roo! | 看護師さん利用者満足度No.1

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さらに、細かい条件を組み合わせて仕事探しができるため、希望にぴったりの求人を見つけやすくなるでしょう。

 

看護roo!』は、30年以上に渡る転職支援実績のある株式会社クイック(東証一部上場企業)が運営するサービスです。

 

信頼と実績も十分で、面接時に希望者には専任の女性スタッフが同行してくれるなど、きめ細かいサポートが魅力といえます

 

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    • 給与や条件、人間関係などが良い職場情報を知りたい

 

    • はじめての転職で不安なのでプロに相談したい

 

 

看護roo!の詳しい情報は、下記の記事でもご覧になれます。

2位.レバウェル看護(旧 看護のお仕事) | 求人多数で選択肢の幅が広い!

レバウェル看護

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』は、求人数がトップレベルの転職サイトです。キャリアアドバイザーが、病院や施設を訪問して直接取材を行っており現場のリアルな情報を提供しています。

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関連記事

3位.マイナビ看護師|ペースに合わせて転職できる


マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する定番の転職サイトです。
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    • 数ヶ月かけて余裕を持って転職活動したい

 

 

なお、マイナビ看護師の詳細は、下記の記事でも確認できます。またおすすめの転職サイトについて、より詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。

【FAQ】看護師3年目の転職でよくある質問

この章では、3年目の看護師によくある質問5つに答えていきます。

それぞれ見ていきましょう。

Q1. 看護師3年目の平均年収はいくら?

結論から言うと、約384万円です。(e-stat「賃金構造基本統計調査 (2020年公開)」1~4年の給与と賞与額より概算)

参考までに、看護師の年収の口コミサイト「ナースな私のお給料」に投稿された3年目の方の給料の一例を、以下の表で紹介します。

3年目の看護師の年収事情
都道府県年齢(歳)職場月給(万円)年収(万円)
石川県24市立病院
(一般・療養)
270,9604,251,520
東京都25一般病院323,5004,902,000
高知県24一般病院244,9593,439,508
東京都24一般病院357,3004,887,600
東京都24大学病院310,1903,832,280
大阪府24三次救急病院304,7234,616,676

上記のように同じ3年目でも開きがあり、職場によっては3年目の平均年収を上回るので、収入アップを重視する方は転職を検討してみると良いでしょう。

Q2. 今よりも給料を上げるにはどうやって求人を選ぶべき?

以下の3つの要素に注目し、給料の高い求人を探しましょう。

  • 基本給
  • 夜勤手当
  • 賞与

ただし、夜勤手当や賞与の金額は転職先に聞きづらく、なかなか情報を得ることができません。

その際は転職サイトを活用し、求人票には載っていない情報を集めましょう。

Q3. ハローワークでよい条件の職場は見つかる?

看護師も利用できますが、ハローワーク1本での転職はおすすめしません。

なぜなら、ハローワークには質の低い求人が紛れ込んでいることがあり、ブラックな職場に転職してしまう危険があるからです。

ハローワークの利用には以下のようなメリット・デメリットがあるため、自分に向いているかどうか考えてみましょう。

メリット

  • 地元就職に強い
  • 求人数が多い

デメリット

  • 募集要項と実際の求人内容に差異があることが多い
  • 相談員によって対応がまちまち
  • 自分で行動を起こさないと求人が見つからない
  • 画像情報が少ない

関連記事:看護師の転職でハローワークは使うべき?利用の流れやメリット・デメリットを徹底解説

Q4. 退職の切り出しがうまくできるか心配

退職の切り出しがうまくできるか心配な方は、下記のポイントを押さえましょう。

  • 転職を決める時まで職場には一切言わない
  • 最初は上司にあたる人と2人になったタイミングで伝える
  • 引き留めにあっても絶対に意思を曲げない

引き留めに合った場合も、自分の意志を強く持ち丁寧に伝えましょう。

転職サイト経由で転職をしていた場合、退職の切り出し方から交渉まであなたに合ったアドバイスをくれるので安心です。

Q5. 自分がやめて病院に迷惑がかかるのが嫌だ

自分が辞めることで、周囲に迷惑がかかってしまうのではないかと感じている方もいるかと思います。

確かに、あなたが退職することで、周囲に負担がかかってしまうことはあるかもしれませんが、それはあくまで一時的なものです。

看護師の退職によって業務に問題が発生しそうならば、病院はただちに採用活動を行ったり、人員配置を工夫したりするなどの行動に移るでしょう。

職場はいつの間にか、滞りなく回るようになるものです。

職場への負担をかけたくないと思うのであれば、「なるべく早めに退職の意向を伝える」「引継ぎ資料を入念に作成する」など、退職の影響をなるべく抑える方向性で考えてみると良いでしょう。

看護師3年目の転職はできる!準備を十分にして理想の職場をみつけよう

看護師の3年目での転職について話してきましたが、いかがでしたか?

看護師の転職にベストなタイミングは入職後4~5年目以降であり、3年目でも転職先を見つけることは十分可能ですが、キャリアプランによっては早すぎる場合があります。

そのため、今転職すべきかどうか、自分の転職理由と共にもう一度考えてみて判断してください。

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この記事を書いた人

現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。

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