「この病院ってもしかしてブラック病院…?」
「転職先がブラック病院だったらどうしよう」
といった不安や悩みをお持ちではないですか。
ブラック病院には特徴があり、9個のチェックリストで今の職場がブラックかどうか判別できます。
また、求人広告、面接、職場見学でポイントを抑え、入職前にブラック病院かどうか判断しましょう。
- 看護師の求人募集が常に出ている
- 労働条件に関する記載が曖昧
- 年間休日数109日など明らかに休日が少ない
- 「アットホームな職場」など甘い言葉が多い
この記事では、まず1章で今働いている職場がブラック病院なのか見分ける特徴を紹介します。2章からは、ブラック病院を辞めるべき理由と、ブラック病院を避けて転職活動を成功させる方法を解説します。
最後まで読むと、ブラック病院からの脱出し、ホワイトな職場環境を見つけるための一歩を踏み出すことができるでしょう。
この記事を読むとわかること
- ブラック病院の特徴と実態
- ブラック病院を早く辞めるべき理由
- ブラック病院の見分け方
編集部が実施した看護師723名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い転職サイトベスト3は、下記の3つ。
キャリア・転職に悩んでいたり、今の仕事・職場から離れようかなと考えていたりするすべての看護師におすすめの相談先です。
左右にスクロールできます。
おすすめ転職サイト | 口コミ満足度 | 公開求人数 | おすすめポイント |
---|---|---|---|
約5.9万件 |
| ||
約4.6万件 |
| 約14.1万件 |
|
〔求人数〕2023年1月5日時点
1.あなたの病院は?ブラック病院の9個の特徴と実態
劣悪な職場環境で人材を酷使するブラック病院には次の9個の特徴があります。
あなたの病院はいくつ当てはまったでしょうか。
3つ以上当てはまった方は、ブラック病院に勤務している可能性が高いです。
1-1.労働条件が求人票と異なる
入職後の労働条件が、求人票や面接で聞いていた条件と異なるのは、ブラック病院の特徴です。
例えば、「残業時間が求人票より多い」「年間休日数が少なかった」というようなケースです。
求人に記載された時給と異なる
(出典:看護師お悩み相談室)
実際には月100時間近い残業をさせられる
うちの病院は残業は月7時間程度。と求人に出ています。
でも実際は月100時間に近いくらいです。
これってひどすぎますよね。監査?でひっかからないんでしょうかね。
(出典:看護師お悩み相談室)
1-2.残業代が支払われない・サービス残業が多い
残業代の未払いが当たり前、サービス残業が多いのはブラック病院の特徴です。
一部の勤務先には、残業代が支払われなかったり、先にタイムカードを切るなどしてサービス残業をさせている職場も実際にあります。
特に、勤務時間前後の患者に関する情報収集の時間や、定時内に時間を取ることが難しいという理由で、定時よりも早く出社して仕事をしている場合は要注意です。
勤務先との雇用契約を結んでいる以上、病院などの職場は、定時後はもちろん、定時前に仕事をしていた時間の残業代を支払う義務があります。
1-3.有給休暇が取れない
年次有給休暇が取得しづらい職場も、ブラック病院の可能性があります。
目安として、有給取得率が20%未満の場合、かなりの確率でブラック病院です。日本看護協会の調査によると、有給取得率が20%未満の正規看護職員は6.5%と非常に少ないです。
(参考:平成 22~27 年度「看護職のワーク・ライフ・バランス(WLB)インデックス調査」データ分析報告書)
また、
- 有休を取得してはならないと伝える
- 取得日数の限度を示す
- 取得理由を限定する
など、有給の取得を制限する行為は労働基準法違反となります。もしこれらが当てはまるようであれば、ブラック病院の可能性が高いです。
1-4.パワハラやいじめ、高圧的な上司や先輩がいる
上司や先輩が明らかに「指導」の範囲を越えて、高圧的に叱責を繰り返したり、嫌がらせを行ったりする場合です。
いじめやパワハラは指導ではありません。人格や容姿を否定したり馬鹿にしたりする発言や、必要以上に威圧的な叱責を繰り返し行うことはパワハラに当たります。
パワハラ事例
- 物を投げられるなど威嚇的な攻撃
- 罵倒、侮辱などの精神的な攻撃
- 個人を対象にした嫌がらせ
- 長期間にわたる嫌がらせ
- 明らかに過大な要求
「太ってるからストレス感じてないよね」パワハラが原因で退職
私もパワハラ受けて、メンタルやられてしまって、病院変えました。
以前の病院では、「休憩とってる暇があるなら、働いて!」「あなたが休憩とったからインシデントが起きたのよ!」「私の時代は休むなんてあり得なかった。座薬入れてでも来たもんよ!」「太ってるからストレス感じてないよね」等々言われました。私はそれでトイレも休憩室も行けなくなり、失禁も何回もしました。
(出典:看護roo!)
1-5.掃除、衛生管理が徹底されていない
ブラック病院の特徴として、掃除が行き届いておらず、不衛生なことが挙げられます。
衛生管理は患者さんのためはもちろん、そこで働くスタッフの健康を守る上でとても大切な事です。
そのような当たり前の意識が徹底されていない病院は、患者の事も看護師の事も大切にしていない可能性が高いのです。
1-6.看護師の入退職が激しい
看護師の入退職が多いこともブラック病院の特徴です。
看護師の平均的な勤続年数は10年前後で、「出産・育児・子どものため」「結婚」などの理由で職場を離れるのが一般的です。
それにもかかわらず、入職して短期間で退職するスタッフが多いということは、何かしら異常なところがあると考えられます。例えば、給料や休暇などの待遇面の不満、パワハラなどの人間関係の不満が溢れている可能性があります。
スタッフの入れ替わりが異常に多いと感じたら、ブラック病院の可能性を疑いましょう。
1-7.看護師の人数と業務量が釣り合わない
ブラック病院は、基本的に一人が負担する業務量が多く、激務なケースが多いです。
これもやはり、離職率が高い事による人手不足が原因で、一人当たりの受け持つ業務量が多くなってしまっているのです。
例えば、7対1の看護体制(看護師1名が入院患者7名を受け持つ体制)を取っているのにも関わらず、7名以上の患者の受け持ちを強いられているような場合は要注意です。
転職先が激務過ぎて辛い、15~20人の受け持ちが当たり前
入職当初から病棟の雰囲気は良いとは言えないな…という感じではあったのですが、あれよあれよという間に看護師が辞めていき、今では看護師不足のお陰で日勤で15人から20人受け持つことが当たり前になってしまいました。
患者さんお一人にかけられる時間はわずかで、日々業務をこなすだけ。国に提出する勤務表はあたかも7対1がとれているかのように既に退職した看護師や外来の看護師の名前が使われています。
(出典:看護roo!)
1-8.勤務時間外の勉強会参加の強制
勤務時間外に研修や勉強会への参加を強制されたうえ、勤務扱いにならず手当が付かないケースです。
日本看護協会のサイトにも、参加が強制されている研修・勉強会は、時間外勤務として残業代が支払われる必要があると明記されています。
職員に対する研修・教育時間は次の場合に労働時間と見なされ、勤務時間外に行われた場合には時間外勤務として割増賃金の支給が必要です。
- 研修教育の内容が業務そのものか、業務と密接に関連するものである
- 参加が強制されているか、名目上「自由参加」とされていても欠席すると何らかの不利益措置がある
- 職員自身の労働安全衛生に関する教育
必ずしもこれだけでブラック病院とは言い切れませんが、休日に勉強会に強制的に参加させられているのに手当が付かない場合は注意が必要です。
1-9.退職したくてもやめさせてもらえない
退職したくてもやめさせてもらえないもらえない場合です。
ブラック病院は離職率が高く、人手不足な事が多いため、退職を願い出ても引き止められたり、辞めさせてもらえなかったりするケースがあります。
なかには、引継ぎや後任者が見つからない等の理由をつけて、半年以上やめさせてもらえない職場もあります。
法的には、退職の意志を伝えてから2週間経過すれば退職することは可能です。退職を聞き入れてもらえないのは、ブラック病院の特徴です。
この章のまとめ
ここまで、ブラック病院の9個の特徴について解説しました。
- 1-1.労働条件が求人票と異なる
- 1-2.残業代が支払われない・サービス残業が多い
- 1-3.有給休暇が取れない
- 1-4.パワハラやいじめ、高圧的な上司や先輩がいる
- 1-5.掃除、衛生管理が徹底されていない
- 1-6.看護師の入退職が激しい
- 1-7.看護師の人数と業務量が釣り合わない
- 1-8.勤務時間外の勉強会参加の強制
- 1-9.退職したくてもやめさせてもらえない
3つ以上該当する場合は、ブラック病院の恐れがあります。
特に、残業代や有給休暇に関する項目が当てはまった場合、その病院は労働基準法に違反している可能性が高いです。できるだけ早く退職を検討することをおすすめします。
2.ブラック病院を早く辞めるべき4つの理由
もし、あなたが今勤務されている病院がブラック病院だと分かったら、できるだけ早く退職することをおすすめします。
理由は次の4点です。
2-1.精神を病んでしまう
ブラック病院で長時間拘束され、嫌な人間関係に悩まされ続けるストレスから精神を病んでしまう人は少なくありません。
心身に支障をきたして、最悪の場合、看護師として働くこともできなくなってしまいます。
ブラック病院の特徴に当てはまっていると感じたら、できるだけ早く退職を検討しましょう。
2-2.成長が遅れてしまう
ブラック病院ではスキルアップが望めません。
というのも、拘束時間が長い傾向があり、プライベートな時間、自己研鑽に充てる時間を確保できないのです。
スキルアップの為の勉強の時間も取れず、看護師としての成長が遅くなってしまう可能性が高いです。
2-3.看護に集中できず、医療の質が下がる
ブラック病院では医療の質を下げてしまう可能性もあるのです。
パワハラ上司との人間関係や拘束時間が長いことによるストレスに加え、一人当たりの業務量も多いため、目の前の看護に集中できないためです。本来であれば、一番気を遣うべき患者さんに集中できなくなってしまいます。
実際に、看護師の45.8%が、「看護職員数が足りない」「看護以外の業務が多い」等の理由で「十分な看護提供ができていない」と感じています。
(参考:メディカルサポネット 『看護師白書2019年度版』)
2-4.ブラック環境に慣れてしまう
ブラックな職場環境に慣れてしまうと、自分自身もブラックな体質に染まってしまいます。
自分でも気づかない内に、同僚やスタッフにブラックな方働き方を強いるようになってしまうのです。
自身がブラック病院に加担してしまう前に、退職することを検討しましょう。
この章のまとめ
ブラック病院なるべく早く辞めたほうが理由は次の4点でした。
- 2-1.精神を病んでしまう
- 2-2.成長が遅れてしまう
- 2-3.看護に集中できず、医療の質が下がる
- 2-4.ブラック環境に慣れてしまう
そもそも一番大切なのは、ブラック病院に入職しないことです。
そこで次の章では、入職前にブラック病院かどうかを見分ける方法について紹介していきます。
3.【求人編】ブラック病院の見分け方|4個のチェックリスト
求人票からブラック病院を見分けるには次の4点を確認してみてください。
2つ以上当てはまる求人は、ブラック病院の可能性があります。
3-1.看護師の求人募集が常に出ている
求人情報が常に掲載されている病院は、ブラック病院の可能性が高いです。
というのも、ブラック病院は人の入れ替わりが激しいため、とにかく人手を欲しており、常に求人を募集しています。
例えば、「病院名 看護 求人」で検索した際に複数の求人サイトに掲載している病院、ハローワークで常に張り出されている求人は人手不足の可能性大です。
また、「大量募集」や「急募」のフレーズが入っている求人も、人手不足のブラック病院の可能性があるので注意が必要です。
3-2.労働条件に関する記載が曖昧
また、求人票の給与や手当などの労働条件についての記載が曖昧な病院も怪しいです。
例えば、賃金が月額20万~30万など幅広めに提示されていたり、手当についての記載が無かったりする求人もあります。そのような求人を見て入職してみたら、求人票の金額は諸々の手当を含んだ金額で、基本給はもっと低かったというようなケースがあります。
労働条件に関して、少しでも曖昧な部分があれば、入職前に必ず確認する必要があります。
条件の記載が曖昧な求人は避けるべき
ハローにしても、求人を紹介してる媒体にしても、同じ会社なのにそういう条件の記載がバラバラで、統一されていない会社は避けるべき。
都合のいいように就職後変えられる可能性大。
就業規則見せてもらえず、見せてもらっても作成時と現状が違っていたり、ロクなことがありません。
(出典:看護roo!)
ざっくり、月○円〜などと書いてある求人は要注意
ざっくり、月○円〜などと書いてある求人は要注意。
残業代も込です、夜勤手当も込です…あとからあとから色々訂正してくることが多いです。
注意が言ってもどこ吹く風、病院は痛くも痒くもありません。
(出典:看護師お悩み相談室)
3-3.年間休日数109日以下など明らかに休日が少ない
求人票の段階で明らかに年間休日が少ない病院は注意するべきです。特に年間休日が109日以下の病院は明らかに少なすぎるため、要注意です。
日本看護協会の調査によると、年間休日数が109日以下の施設は18.4%と非常に少ないです。一方で、55%以上の施設が120日以上の年間休日を定めています。
このように、年間休日数が109日以下の病院は、全体を見ても明らかに少ないため注意が必要です。
(参考:平成 22~27 年度「看護職のワーク・ライフ・バランス(WLB)インデックス調査」データ分析報告書)
3-4.「アットホームな職場」など甘い言葉が多用
求人票に明らかにポジティブな表現が用いられている病院は注意したほうが良いでしょう。
というのも、良い面を妙に押し出してくる病院にはネガティブな面が隠れているケースがあるためです。
他のブラック病院の特徴とあわせて見受けられるようであれば要注意です。
(出典:看護師お悩み相談室)
ブラック病院の判断は、働きやすい等の主観的な意見ではなく、年間休日数などの客観的な指標に基づいて判断するべきです。
4.【面接編】ブラック病院の見分け方|4個のチェックリスト
面接の際にブラック病院かどうか見分けるためには、次の4点を確認しましょう。
2つ以上当てはまる病院はブラック病院の可能性が高いです。
4-1.圧迫面接、威圧的、なれなれしい面接官
面接官の態度が威圧的な、圧迫面接を行う病院はブラック病院の可能性があります。
普段から職員を尊重することができていない職場かもしれません。職場見学や先輩訪問で、面接官以外のスタッフも注意深く確認しましょう。
面接からおかしい病院には注意
威圧的に面接されて職場に入ったら、次に気に入る人材がきたらすぐに解雇されます。
人をみてやってるし、好き嫌いを毎日の仕事でも態度にかなりだすので、居心地も非常に悪かったです。
ナースも即日解雇あるんだ…って体験して、面接からおかしいところは要注意ですよ。
(出典:看護師お悩み相談室)
4-2.聞いていないのにやたらと良い面を強調する
こちらから聞いてもいないのに、職場の働きやすさなどポジティブな面を強調してくる場合は怪しいです。
これも求人情報と同様で、甘い言葉の後ろにネガティブな面が隠れている恐れがあります。他の特徴と一緒に見受けられる場合は注意した方が良いでしょう。
口コミなどの第三者からの情報を入念にチェックするようにしましょう。
面接の時においしい話しかされなかった
面接の時に、おいしい話しかされず(毎月の皆勤手当、食事補助などの手当ての話、人間関係が良い、年末のクルーズ食事会など)
何が何でも入職するよう院長と事務長に詰め寄ってこられて、結局お断りしました。たぶん人の入れ替わりが激しい職場なので1人でも多く入れたいのだと思います。
(出典:看護roo!お悩み掲示板)
4-3.残業時間や離職率などの質問を嫌がる
労働条件について質問をした際に、回答を濁したり、嫌な顔をされる場合も要注意です。
きちんとした施設であれば、労働条件について明瞭な回答を返してくれるはずです。回答を濁される場合は、労働条件についてやましいことを抱えている可能性が高いです。
次のような質問の答えが曖昧な場合は注意が必要です。
- 残業時間、時間外手当の有無
- 離職率
- シフトの組まれ方
- 有給休暇の取得率
ただし採用側からすると、労働条件ばかりを気にする人材は敬遠される可能性があるため注意してください。
4-4.面接のその場で採用、入職を急かされる
面接でその場で即採用され、入職を急かされるような病院は注意が必要です。
その場採用が全てブラック病院というわけではありませんが、入職を急かしてくるような場合は、人手不足で目先の人材を確保しようとしている可能性が高いのです。
面接で即採用された場合は、一旦冷静になってブラック病院の特徴が無いか確認することをおすすめします。
即採用は不安
即採なんて、どんなに人の出入りが激しい病院なんだ?と、逆に不安です。
たまたま急に辞めたといっても、即採用となるとどんなに人気がない病院なんだとなります。」
(出典:看護師お悩み相談室)
5.【職場見学編】ブラック病院の見分け方|10個のチェックリスト
職場見学では、次の10点に注意しましょう。3つ以上当てはまる場合はブラック病院の可能性が高いです。
- 整理整頓ができていない、掃除が行き届いていない
- 汚物室、トイレが汚い
- 喫煙所がいくつもある
- 看護師さんに笑顔がない、身だしなみが悪い
- 病院見学者に対してスタッフが挨拶してくれない
- 看護師の年齢層が偏っている
- 案内する看護師の態度が好意的でない
- 医師や看護師による誰かを叱責する声が聞こえる
- 新人や若い看護師が萎縮して働いている
- 電話連絡の対応が横柄
感染症の影響で職場見学の機会は少なくなっていますが、面接の時に簡単に案内してもらうなど、1度は働く環境をチェックできると良いでしょう。
5-1.こんな職場に注意|人手不足、余裕の無さ
次のような特徴の職場は、人手不足で常に忙しく、教育体制も行き届いていない恐れがあります。
整理整頓ができていない、掃除が行き届いていない
- 汚物処理室、トイレが汚い
- 喫煙所がいくつもある
- 看護師さんに笑顔がない、身だしなみが悪い
- 病院見学者に対してスタッフが挨拶してくれない
院内、ナースステーションの掃除が行き届いていなかったり、カルテなどの書類が整理整頓できていない病院は人手不足の疑いがあります。
看護師さんに笑顔が無かったり、白衣や髪型など身だしなみが崩れている病院も、身なりに気を使う余裕もないブラック病院の可能性があります。
5-2.こんな職場に注意|高圧的な上司や先輩がいるか
また、高圧的な上司がいるなど、人間関係に難がある病院には次のような特徴があります。
- 整理整頓ができていない、掃除が行き届いていない
- 汚物処理室、トイレが汚い
- 喫煙所がいくつもある
- 看護師さんに笑顔がない、身だしなみが悪い
- 病院見学者に対してスタッフが挨拶してくれない
看護師の年齢に偏りがある場合は要注意です。ベテラン看護師は多いのに、若手の看護師がいないような場合、新人の定着率が良くない病院の特徴です。
また、案内してくれる看護師さんの態度が冷たかったり、新人の看護師が萎縮して働いていたりする場合は、高圧的、威圧的な人がいる可能性が高いです。働きやすい職場とは言えないので注意が必要です。
【見分け方】ここまでのまとめ
ここまで求人・面接・職場見学で注意すべきブラック病院のチェックポイントを紹介しました。
求人でチェックするのは次の4点です。 2つ以上当てはまる病院は注意が必要です。
- 看護師の求人募集が常に出ている
- 労働条件に関する記載が曖昧
- 年間休日数109日以下など明らかに休日が少ない
- 「アットホームな職場」など甘い言葉が多用
面接では次の4点に注意してください。 2つ以上当てはまる場合は注意が必要です。
- 圧迫面接、威圧的、なれなれしい面接官
- 聞いていないのにやたらと良い面を強調する
- 残業時間や離職率などの質問を嫌がる
- 面接のその場で採用、入職を急かされる
職場見学では次の10点に注意してください。3つ以上当てはまる場合は注意が必要です。
- 整理整頓ができていない、掃除が行き届いていない
- 汚物室、トイレが汚い
- 喫煙所がいくつもある
- 看護師さんに笑顔がない、身だしなみが悪い
- 病院見学者に対してスタッフが挨拶してくれない
- 看護師の年齢層が偏っている
- 案内する看護師の態度が好意的でない
- 医師や看護師による誰かを叱責する声が聞こえる
- 新人や若い看護師が萎縮して働いている
- 電話連絡の対応が横柄
6.ブラック病院を回避するには情報収集が大切
ブラック病院を回避するには情報収集が大切です。
「口コミをチェックする」「転職サイトを活用する」という二つの手段を取りましょう。
面接や求人広告、職場見学でブラック病院を見分ける事に加えて、「実際に働いていた方の口コミ」「看護師転職のプロのキャリアアドバイザー」を活用することで、ブラック病院を回避できる可能性が高まります。
第三者からリアルな情報収集をすることが、ブラック病院を回避するコツです。
6-1.口コミをチェックする
看護師が病院の評判を投稿している口コミサイトを活用して情報を得ることは欠かせません。
例えば、『ナスコミ』や『ナース専科』、『病院転職ラボ』は、実際にその病院で働いた方が「人間関係」や「労働の実態」などのリアルな評価を投稿しているサイトです。
- 職場の人間関係
- 残業時間
- 有給休暇消化率
- 業務の大変さ
などのリアルな情報は要チェックです。
※口コミの閲覧には、サイトへの登録と口コミの投稿(病院転職ラボの場合は口コミの投稿又は転職サイトへの登録)が必要となります。
また、Google mapで、患者さんからの口コミも確認しておきましょう。看護師さんや医師の雰囲気について書かれている口コミも多いです。極端に悪い評価が付けられている病院は、医療の質、患者さんへの対応が悪い可能性があります。
6-2.転職サイトを活用する
ブラック病院に就職しない為に、転職サイトを活用することもおすすめできます。
看護師転職のプロであるキャリアアドバイザーが、病院についてしっかりリサーチをした上で、おすすめの求人を紹介してくれます。
求人探し、情報リサーチのツールとして利用すると効率的に転職をすすめることができます。
関連記事:
≫看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング
さいごに
今回はブラック病院の特徴と見分け方について解説してきました。
ブラック病院に入職してしまうと、スキルアップが遅れしまうだけでなく、精神的に追い詰められて看護師として働けなくなる可能性もあります。
ブラック病院の特徴は次の9点でした。
- 労働条件が求人票と異なる
- 残業代が支払われない・サービス残業が多い
- 有給休暇が取れない、年間休日が求人票より少ない
- パワハラやいじめ、高圧的な上司や先輩がいる
- 掃除、衛生管理が徹底されていない
- 看護師の入退職が激しい
- 看護師の人数と業務量が釣り合わない
- 勤務時間外の勉強会参加の強制
- 退職したくてもやめさせてもらえない
転職を考える際には、今回紹介したブラック病院の見分け方を参考に、後悔のないキャリアを歩まれることをお祈りしています。