看護師転職の履歴書|志望動機の書き方と例文をプロ目線で徹底解説

看護師 転職 履歴書 志望動機

志望動機例文

「看護師に転職するときの志望動機の書き方がわからない」

「看護師に応募する際の例文が見つからない」

看護師に転職を希望する人の中にはこのような悩みをお持ちではないでしょうか。

履歴書に記入する志望動機は、これまでの経験をアピールする重要な項目です。

履歴書の志望動機でアピールする方法
  • 看護師として、どのように働きたいのかを具体的に記入する
  • 患者さんのために何ができるのかを明確にする
  • この病院でなければならない理由を説明する
  • 文字数は250〜300字でまとめる

本記事では、看護師転職の志望動機の書き方について詳しく紹介します。
最後まで読むことで、志望動機の書き方が理解でき、魅力的な履歴書を作成できるようになるでしょう。

転職パターン別の例文も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読むとわかること

  • 面接官が見ている項目は何か
  • 自分のスキルをアピールする姿勢が大切
  • 退職理由別の志望動機の考え方
  • 面接での回答方法
  • 書き方に自信がないときの対処法
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※2025年10月10日更新
※弊社が実施した独自アンケートの結果に基づきます

※本記事は看護roo!、レバウェル看護、マイナビ看護師、看護師ワーカー、ナース専科 転職などのPRを含みます。

目次

なぜ看護師の転職で「志望動機」が重要なのか?採用担当が見ている3つのポイント

看護師の転職活動において、志望動機は単なる「形式的な質問」ではありません。実際に、医療従事者の採用において約7割の採用担当者が「志望動機の内容」を合否判断で最重要視しているという調査データがあります。

では、なぜ志望動機がこれほど重要視されるのでしょうか?

採用担当者が志望動機を通して見極めようとしているポイントは、主に以下の3つに集約されます。

①人柄と看護観

採用担当者が最も注目するのは、応募者の人柄と看護に対する価値観です。看護師は患者さんやその家族、医療チーム内の多職種と密接に関わる職業であり、コミュニケーション能力や人間性が医療の質に直結します。

志望動機の内容から、応募者が:

  • 患者さんとどのような向き合い方をするのか
  • チームワークを大切にできる人物か
  • 困難な状況でも冷静に対応できる精神力があるか
  • 看護師としての使命感や倫理観を持っているか

これらの要素を判断しています。抽象的な表現ではなく、具体的な体験や価値観に基づいた志望動機であることが重要です。

②病院への理解度と貢献意欲

採用担当者は志望動機を通して、応募者が病院の特色や理念をどの程度理解しているか、そして実際にどのような貢献ができるのかを見極めています。

具体的には:

  • 病院の医療方針や特色を理解した上での応募か
  • 自分のスキルや経験がどう活かせるかを具体的に説明できるか
  • 病院の求める人物像と自分がマッチしているかを理解しているか
  • 将来的なキャリアビジョンが病院の方向性と合致しているか

「どこでも使える」ような汎用的な志望動機ではなく、その病院だからこそ働きたいという特異性のある理由が求められています。

③早期離職リスク

看護師の離職は病院運営に大きな影響を与えます。厚生労働省の統計によると、2023年度の看護職員の離職率は正規雇用で11.3%、新卒採用者で8.8%となっており、人材の確保と定着は医療機関にとって重要な課題です。

特に、看護職員の離職理由として多いのは:

  • 結婚・妊娠・出産・子育て(30〜40代で多い)
  • 自身の健康問題(20代では精神的理由、50代では身体的理由)
  • 他施設への興味(20代で特に多い)
  • 勤務時間の長さや夜勤負担

参考:厚生労働省「看護師等(看護職員)の確保を巡る状況」

採用担当者は志望動機から、応募者が:

  • なぜ転職を決意したのか(ネガティブな理由だけでないか)
  • 長期的に働く意欲があるか
  • 病院の勤務条件や環境を理解した上で応募しているか
  • 同じ理由で再度転職する可能性はないか

これらを慎重に判断し、「少なくとも3年以上は働いてもらえる人材か」という視点で評価しています。

採用担当に響く!志望動機に盛り込むべき3つの必須要素

看護師の転職において、採用担当者の心を掴む志望動機には、明確な構造と具体性が不可欠です。

効果的な志望動機は、以下の3つの要素を論理的に組み立てることで作成できます。

自身の経験・スキルと強み(これまで何をしてきたか)

志望動機の冒頭では、あなたがこれまでに培ってきた看護師としての経験とスキルを具体的に示すことが重要です。採用担当者は「この人は実際にどのような実力を持っているのか」を最初に知りたがるため、説得力のある根拠を提示する必要があります。

単に「病棟勤務の経験があります」では不十分です。「急性期病院の循環器内科で3年間勤務し、心疾患患者の急変対応を数多く経験してきました」のように、診療科の特性と期間を明記することで専門性をアピールできます。

技術的なスキルについては、「人工呼吸器管理や中心静脈カテーテル管理など、集中治療領域の高度な看護技術を習得しました」といった具体例を挙げることが効果的です。可能であれば「病棟の褥瘡発生率を前年比30%削減するプロジェクトに参画しました」のような数値的な成果を盛り込むことで、より説得力のある内容となります。

この要素では、単なる業務内容の列挙ではなく、どのような成果を上げ、どのような価値を提供してきたかという「付加価値」を明確に示すことが重要です。

応募先の理念や特徴への共感(なぜこの病院・施設なのか)

この部分は志望動機の核心となる要素で、「なぜ他の病院ではなく、この病院なのか」という特異性を明確に示すことで、あなたの本気度と病院理解度を証明できます。

応募先の病院理念について、自分の価値観との接点を見つけて表現することが重要です。「貴院の『患者さんとその家族に寄り添う医療』という理念は、私がこれまで大切にしてきた看護観と深く合致します」といったように、自分の経験と関連付けて説明しましょう。

病院が導入している特徴的なシステムや取り組みについて言及することも効果的です。

「貴院で導入されているPNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)は、看護師同士が協働することで医療安全の向上と患者満足度の向上を両立できる素晴らしい仕組みだと感じています」このような記載により、詳細な下調べを行っていることをアピールできます。

この要素を効果的に書くためには、病院公式サイトの看護部ページを「病院名×看護部」で検索して熟読することが不可欠です。

病院理念、特色ある医療体制、院内教育制度などを詳細に調査し、自分の価値観や経験と最も合致する点を見つけ出すことが成功の鍵となります。

入職後の貢献意欲とキャリアプラン(これから何がしたいか)

採用担当者は「この人を採用することで病院にどのようなメリットがあるのか」「長期的に活躍してくれるのか」という点を重視します。明確なビジョンを示すことで、計画性と継続性をアピールできます。

入職後すぐに発揮できる能力について、これまでの経験と関連付けて説明することが重要です。「これまでの救急外来での豊富な経験を活かし、迅速かつ的確なトリアージ業務により、患者様の重症度判定の精度向上に貢献いたします」このように、具体的な業務内容と期待される成果を明記しましょう。

短期・中期・長期の目標を設定し、それぞれに具体的な時期を示すことで、計画的にキャリアを積んでいく意欲を表現できます。

「1年以内には貴院の感染管理プロトコルを完全に習得し、3年後には感染管理認定看護師の資格取得を目指します」といった段階的な目標設定により、長期的な視点での貢献意欲を示せます。

個人的なスキルアップだけでなく、病院全体の目標達成にどう貢献できるかという視点も重要です。

「貴院が推進する患者満足度向上プロジェクトにおいて、接遇研修経験を活かし、病棟全体のサービス品質向上に貢献したいと考えています」このように、個人の成長と組織への貢献を両立させた内容にしましょう。

【看護師転職】履歴書の志望動機例文|パターン別

看護師転職における志望動機の例文

次に看護師の転職について、職種別に志望動機例文を紹介します。

転職を志望する職場に合わせて参考にしてみてください。

看護師から看護師への転職

同職種の看護師へ転職する場合、志望動機には「今の会社で満足できない理由」「希望する会社に転職したい理由」を含めましょう。

本記事では、別の病院に看護師として転職する場合の志望動機を紹介します。

看護師として転職する場合

私は現在、訪問看護ステーションの看護師として勤務しています。

仕事は毎日充実していますが、今後の自身のキャリアを考えた際に、より多くの経験を積みたいと思いました。そして将来は認定看護師、専門看護師として責任のある立場での仕事をしたいと考えるようになりました。

看護のレベルを高めるべく、本などから勉強をしましたが、知識だけでなく実際の業務から学ぶことのほうが多いのではないかと感じ、貴院への入職を希望いたします。

また、貴院では若手のやる気次第では大きな仕事を任せる文化があると伺い、そのようなチャレンジできる職場環境に非常に魅力を感じております。

これまでの業務で得た経験や看護の知識を貴院の業務で生かすことはもちろん、実践からも看護の勉強に日々取り組み、自身の能力を高め、貴院の発展に貢献していきます。

キャリアアップに加えて、自分が入職することで職場にとってプラスになると記載しています。

現在ご自身が携わっている仕事内容を挙げ、希望する会社が自分に合っていると感じた理由を書きましょう。

看護師から別の職種への転職

看護師から異職種に転職するケースもあるでしょう。

志望動機としては、なぜ別の職種にチャレンジしようと思ったのかを伝えるのがポイントです。

本記事では、看護師からクリニックに移る場合の志望動機の例文を紹介します。

看護師からクリニックに移る場合

新卒から5年間の病棟看護師での勤務経験を活かしながら、貴院で臨床以外のスキルも身につけたい、広く患者さんと接する力をつけたいと考え、入職を希望いたしました。

病棟看護師としての実務経験を生かして仕事をすることに加え、少数精鋭で幅広い業務に対応することで、結果としてより一層のお客様の健康維持に貢献できると考えています。

また、自身のキャリアを考えた際、多くの経験を積み、更なる専門分野の知識を身に着けたいです。

貴院では主体性を重視して仕事を任せる環境であると伺い、そのようなチャレンジできる職場環境に身を置くことで、ひいてはお客様と貴院への力になりたいと考え、志望いたしました。

書き方としてはクリニックに転職したい理由クリニックの特徴自身のキャリアビジョンが患者さんや職場の力になることを伝えています。

転職後に何を学び、その経験を今後どのように活かしていくのかを伝えましょう。

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急性期病院からクリニックへの転職

例文 「急性期病院の内科病棟で5年間勤務し、多様な疾患を持つ患者様の看護に携わってまいりました。その中で、退院後の患者様の生活や継続的なケアについて深く考える機会が増え、より患者様一人ひとりとじっくり向き合える環境で看護を実践したいと思うようになりました。

貴クリニックの糖尿病専門外来では、患者様の生活習慣改善から薬物療法まで、包括的なサポートを提供されており、私がこれまで培ってきた慢性疾患管理の知識を活かしながら、患者様の日常生活に寄り添う看護を実践できると感じています。急性期での豊富な症例経験を生かし、患者様の微細な変化も見逃さない観察力で、貴クリニックの医療の質向上に貢献したいと考えております。」

OKポイント

  • 転職理由が前向きで、「患者様一人ひとりとじっくり向き合いたい」という明確な動機がある
  • 急性期での経験をクリニックでどう活かすかが具体的に示されている
  • クリニックの専門性(糖尿病専門外来)を理解し、自分の経験との接点を見つけている

NGポイント

  • 「急性期がきつかった」「夜勤がない」など、ネガティブな転職理由だけを述べる
  • クリニックの業務内容や特色を理解せず、一般的な内容に終始する
  • 給与や勤務条件の改善のみを動機として挙げる

クリニックから訪問看護への転職

例文 「整形外科クリニックで3年間、外来看護業務に従事し、患者様との信頼関係の構築や生活指導の重要性を学んでまいりました。特に高齢の患者様から『家で過ごしたいけれど不安』というお話を多く伺い、在宅医療における看護師の役割に強い関心を持つようになりました。

貴ステーションが掲げる『住み慣れた場所で、その人らしく生きる』という理念に深く共感しております。クリニックでの経験を通じて培った患者様・ご家族とのコミュニケーション能力と、リハビリテーション看護の知識を活かし、利用者様が安心して在宅療養を継続できるよう支援したいと考えています。また、多職種連携の重要性を理解しており、チーム医療の一員として質の高い在宅ケアの提供に貢献いたします。」

OKポイント

  • 在宅医療に興味を持ったきっかけが具体的で説得力がある
  • 訪問看護ステーションの理念への理解と共感が示されている
  • クリニックでの経験(リハビリテーション看護)が訪問看護でどう活かされるかが明確

NGポイント

  • 在宅医療の特殊性や訪問看護の業務内容を理解していない
  • 単に「新しい分野にチャレンジしたい」だけの抽象的な動機
  • 一人で業務を行うことの責任の重さを軽視した内容

未経験分野(例:美容、ICU)への挑戦

【美容クリニックの例文】 「総合病院の外科病棟で4年間勤務し、術前術後の患者様ケアを通じて、外見の変化が患者様の心理状態に与える影響の大きさを実感してまいりました。特に乳がん手術後の患者様の『美しくありたい』という気持ちに寄り添った経験から、美容医療が持つ『人の心を豊かにする力』に強く魅力を感じています。

貴クリニックの『患者様の内面の美しさを引き出す医療』という方針は、私が目指す看護の在り方と一致しています。これまでの外科看護経験で培った術前術後管理の技術と、患者様の不安に寄り添う看護を活かし、美容医療を受けられる患者様が安心して治療を受けられる環境づくりに貢献したいと考えております。未経験の分野ではありますが、美容医療に関する知識習得に積極的に取り組み、貴クリニックの一員として成長していきたいと思います。」

【ICUの例文】 「一般病棟で3年間勤務する中で、重篤な患者様が集中治療室に移られる際、より専門的で集中的なケアの重要性を痛感いたしました。救急搬送された患者様やご家族の不安に接する中で、生命に直結する看護の最前線で働きたいという強い思いが芽生えました。

貴院のICUは、最新の医療機器と高度な専門知識を持つスタッフによる質の高い集中治療で定評があり、そのような環境で自分の看護スキルを向上させたいと考えています。一般病棟での全身観察や急変対応の経験を基盤とし、人工呼吸器管理や血液浄化療法などの高度な技術を習得し、重篤な患者様の生命を支える看護を実践したいと思います。貴院のICUチームの一員として、患者様とご家族に寄り添いながら、最善の医療の提供に貢献いたします。」

OKポイント

  • 未経験分野への転職理由が明確で説得力がある
  • これまでの経験がどう活かされるかが具体的に示されている
  • 新しい分野での学習意欲と成長への意識が表現されている
  • 転職先の特色や求める人材像を理解している

NGポイント

  • 「新しいことにチャレンジしたい」だけの抽象的な動機
  • 未経験分野の専門性や難しさを軽視した内容
  • 現在の職場への不満だけで転職を決めたような表現
  • 転職先の業務内容や求められるスキルへの理解不足

【看護師転職】履歴書の志望動機例文|ライフプラン別

看護師転職におけるライフプラン別の志望動機例文

次に看護師の転におけるライフプラン別に、志望動機の例文を紹介します。

ご自身の転職理由に合わせて、参考にしてみてください。

結婚や育児が終わった後に転職して復帰する場合

結婚や育児を機に退職をして、再び看護師として働きたい方もいるでしょう。

履歴書では「休職中も転職に向けて取り組んでいた」と、ポジティブな表現を志望動機につなげるのがポイントです。

結婚や育児などの後に転職する場合

前職では◯◯科の看護師として5年間勤務しておりました。

結婚や出産、育児のために4年前に退職をしております。

これまで積み重ねたキャリアや、育児の経験を活かせる仕事に就きたいと思い、再び看護について教材やセミナーを通して学び直しております。

看護師として働くうえで貴院に貢献できるよう、今後もスキルアップしていきたいと考えています。

出産や育児は懸念材料になるケースが多いため現在は落ち着いた状態であると伝えるのも大切なポイントです。

前職での不満やトラブルが原因で転職する場合

前職での不満やトラブルが原因での転職は、採用担当者にネガティブな印象を与えないようにするのがポイントです。

本記事では、前職で自身のスキルアップに限界を感じた場合を想定した志望動機の例文を紹介します。

不満やトラブルが原因で転職する場合

看護師として◯◯病棟に4年間勤務しておりました。

貴院の教育制度および地域医療との連携に注力する取り組みに深く共感いたしました。

自身のスキルを高めながら、患者様やご家族の方々に寄り添った看護を提供できるようにになりたいと考えております。

自分自身の成長をモチベーションに感じながら働き、貴院に貢献できる看護師になることをお約束します。

ネガティブな志望動機は、本音を別の言葉で言い換えるのが大切です。

前職を否定しないかたちで、転職先の魅力や共感した内容につなげましょう。

結婚・出産を機にした転職

例文 「大学病院の救急外来で5年間勤務し、緊急度の高い患者様への迅速な対応や、多職種との連携スキルを身に付けてまいりました。この度、結婚を機に新しい土地での生活を始めることとなり、これまでの経験を活かせる環境を求めて転職を決意いたしました。

貴院の地域医療における中核的な役割と、救急医療体制の充実ぶりに魅力を感じています。大学病院での豊富な救急症例経験を活かし、地域の皆様の健康を支える医療チームの一員として貢献したいと考えています。また、将来的な家族計画も視野に入れ、長期間にわたって安定して勤務できる環境で、地域医療の発展に寄与していきたいと思います。」

OKポイント

  • 結婚・転居という個人的事情を前向きな転職理由として表現
  • これまでの専門性をどう活かすかが明確
  • 長期勤務への意欲を示している

NGポイント

  • 個人的事情のみを転職理由とし、仕事への意欲が感じられない
  • 「家庭と仕事の両立」ばかりを強調し、貢献意欲が不明確
  • 勤務条件の要求が多すぎる内容

子育て復帰後の転職

例文 「出産前は総合病院の小児科病棟で6年間勤務し、新生児から思春期まで幅広い年代の患者様とご家族の看護に携わってまいりました。3年間の育児休暇を経て、この度復職を希望しております。育児経験を通じて、子どもを持つ親御さんの気持ちをより深く理解できるようになったと感じています。

貴院の小児科では、子どもの成長発達に合わせた個別性のある看護を重視されており、私の育児経験と専門知識を組み合わせて、患者様とご家族により寄り添えるケアを提供したいと考えています。また、育児中の看護師への理解とサポート体制が整っている貴院でなら、仕事と家庭を両立させながら、長期にわたって小児看護の質向上に貢献できると確信しております。」

OKポイント

  • 育児経験をプラス要素として活用
  • ブランクがあることを認めつつ、復職への意欲を示している
  • 病院の特色と自分の経験・価値観の合致点を明確化

NGポイント

  • ブランクへの不安ばかりを表現
  • 勤務条件の制約を過度に強調
  • 復職に対する準備不足や学習意欲の欠如

これらの例文を参考に、あなた自身の経験と転職先の特色を組み合わせた、オリジナリティのある志望動機を作成してください。

重要なのは、転職理由と志望動機に一貫性を持たせ、採用担当者に「この人なら安心して採用できる」と思ってもらうことです。

志望動機の書き方完全ガイド|文字数からNG表現まで

看護師転職における履歴書のポイント

続いて、看護師が転職する際の履歴書作成のポイントを紹介します。

それでは1つずつ確認していきましょう。

文字の大きさ・バランスを意識する

履歴書は全体的にバランスのとれた文字の大きさやバランスを意識して書きましょう。

文字の大きさを揃えるのはもちろん、文字列が斜めにならないように注意します。

また、ひらがな・カタカナは漢字に対して7〜8割ほどの大きさを意識すると、整った配分になります。

文字の大きさやバランスは、採用担当者の読みやすさを意識し、年代問わず読める文字を意識しましょう。

記入欄の8割ほどの文章量を意識する

履歴書の志望動機は、記入欄の8割を埋めるように意識しましょう。

余白が多すぎると転職への熱意が伝わらず、安易な気持ちで選考に望んでいると判断されてしまうでしょう。

一方、ぎっしり書き込まれた文章では読みにくく、簡潔にまとめる能力に欠ける印象を与えてしまいます。

志望動機のボリュームは、記入欄の8割を目安に埋め、見やすくまとめるのがポイントです。

文字数は250~300字以内でまとめる

履歴書の文字数は250〜300字ほどでまめるのがベストです。

上記の志望動機作成のポイントを踏まえて書いた場合、伝えたい内容が多く、文字数がオーバーしてしまう可能性があります。

しかし小さな文字で伝えたい内容を全て書こうとした場合、採用担当者への配慮が欠けていると判断されかねません。

志望動機のなかで、ご自身が何を伝えたいかを把握し、1度下書きした上で、清書するようにしましょう。

履歴書の形式に指定がないかを確認しておく

履歴書を作成する際は、指定された形式の有無を事前に確認しましょう。

履歴書のテンプレートは、企業から指定がない限り、どのような種類を使用しても問題ありません。

「履歴書をPDFで作成する」「事前に郵送された履歴書を使用して作成する」など、転職先によって履歴書の指定形式はさまざまです。

履歴書の形式や提出方法を誤った場合、選考を通過できなくなってしまうリスクもあるため注意しましょう。

不安な方は、履歴書作成を始める前に転職先へ問い合わせて確認してみてください。

面接時も口頭で伝えられるようにしておく

志望動機は履歴書に限らず、面接時に口頭で話す機会もあります。

面接時は、履歴書の内容を丸暗記して機械的に話さないようにしましょう。

なぜなら丸暗記した志望動機は誠意が伝わりづらく、採用担当者に「本心ではないのではないか」と受け取られる可能性があるからです。

志望動機に記載した要点を押さえつつ、採用担当者と会話するのを意識してスムーズに説明できるように準備しましょう。

看護師転職の志望動機を書く際の注意点

看護師転職における志望動機の注意点

看護師の転職について、志望動機作成時に注意したい内容を紹介します。

それでは1つずつ確認していきましょう。

例文をそのままコピペして書かない

志望動機は、例文を転用して作成しないようにしましょう。

インターネットに掲載されている例文を転用した場合、採用担当者はすぐに「コピペしている」と判断されてしまいます。

採用担当者はなら「当院の特徴を認識した志望動機」と「インターネット検索で確認できる例文」の違いは容易に判断できます。

例文に頼りすぎることなく、オリジナルの志望動機を作成してみてください。

ネガティブなフレーズや内容を書かない

転職の理由を問われた際に、前職でのトラブルに触れることはおすすめできません。

ご自身に落ち度がないとしても、あなたの印象が悪くなってしまいます。

マイナスなイメージをつけないためにも、前向きな言葉で書きましょう。

仕事に対して受け身の姿勢は印象を悪くする

「勉強させていただきたい」「学ばせていただきたい」というフレーズは、多くの方がつい口にしがちです。

しかし、看護師にとって医療や介護の現場は、学校のように「学ぶ場」ではなく、自らスキルを身につけて発揮する「仕事の場」です。

一見勉強熱心な面をアピールしているようですが、採用担当者によっては不適切なフレーズとして受け取られかねません。

経歴やスキルは正直に書く

履歴書を作成する際は、嘘の経歴やスキルを書いてはいけません。

経歴やスキルの偽りは経歴詐称に該当し、採用されたとしても社内の秩序が乱れてしまう可能性があります。

業務を遂行できなかったり、他の看護師から反発が出たりなどが考えられるでしょう。

経歴詐称が発覚した場合は、解雇される可能性もあります。

履歴書には、偽りの情報を記載しないように注意しましょう。

誤字脱字がないかチェックする

履歴書の作成が完了したら、誤字脱字チェックを必ずおこないましょう。

仮に選考終了後に誤字脱字が発覚したとしても、選考結果に直接的な影響はありません。

ただ、採用担当側としては「志望度が低いのだろう」「仕事でもケアレスミスをするだろう」などマイナスなイメージを抱く可能性があります。

ご自身で確認するのに自信がない場合は、第三者に確認してもらう・時間を置いてから確認するなどして、履歴書の誤字脱字を事前に防ぎましょう。

【看護師転職】面接で志望動機を伝えるポイントは5つ

看護師転職における面接のポイント

ここからは、看護師転職の志望動機を面接で伝えるときのポイントを5つ紹介します。

以上のポイントを順番に確認していきましょう。

回答は履歴書と一貫性を持たせる

転職活動の面接では、履歴書と一貫性のある発言をする必要があります。

志望動機や自己PR欄に記載した内容に沿って、的確に答えられるかが重要です。

一貫性のない発言は、採用担当者への信憑性を下げたり、嘘をついているという印象を与えたりしてしまいます。

面接を突破するためにも、ご自身の転職に対する軸を決めておく思考が大切です。

提出した履歴書に沿った内容を伝えて、選考通過を目指しましょう。

「志望動機」を深掘りされることがある

志望動機は面接でも質問される可能性が高い項目です。

履歴書の志望動機は「書類選考を通過すればOK」ではなく、面接で採用担当者から再度質問をされる場合があります。

「◯◯の経験について詳しく教えてください」「強みや長所に対して、短所はなんですか?」など深掘りした質問をされるケースも考えられるでしょう。

面接で質問されることも想定して、志望動機の内容に関連する情報についても整理しておくと良いでしょう。

言葉がでないときの対処法をおさえる

面接時に言葉が詰まってしまう状況は、十分ありえるケースといえます。

例えば、面接官の質問に対する答えが出てこない場合は「少し考える時間をいただけませんか?」と一言を添えましょう。

また、質問の意図が読み取れない場合は「〇〇に関する質問と解釈して問題ないでしょうか?」と確認し、考える時間をもらうのがベストです。

なお、質問を噛み砕いても答えられない場合は「申し訳ございません。勉強不足のため答えが見つかりません。」と素直に伝えましょう。

長い沈黙を続けてしまうとマイナスな評価につながるため、1度考える時間を設けて誠実に対応した姿勢を伝えましょう

面接官の目を見て明るく話すと印象が良い

面接の際は、面接官の目を見て明るく話すように心がけましょう。

暗い表情や声のトーンで話す姿は「自分に自信がない」「人柄が悪い」などのマイナスイメージを与えてしまうからです。

また、看護師の仕事はコミュニケーション能力を求められるため、「この人に仕事を任せて大丈夫なのかな」と採用側も不安になってしまいます。

面接の雰囲気に緊張して固くなってしまう方は、事前に練習を重ねるのが有効です。

発言や表情を作る練習を繰り返して、自信を持って面接に臨めるようになりましょう。

看護師の転職コンサルタントを利用するのもおすすめ

どうしても、履歴書の書き方に自信のない人は、志望動機とあわせて看護師専門の転職コンサルタントに添削してもらいましょう。

大手の転職サイトにお願いすることで、履歴書の添削細かいテクニックを聞くことが可能です。

転職コンサルタントとの相談は基本的に無料ですので、まず相談してみることがおすすめといえます。

なお、看護師からサポート面で高評価の大手転職サイトに関しては、以下の記事をご覧ください。

【看護師の転職】履歴書サポートありのサイト3選

看護師におすすめの転職サイト

看護師の転職に最適な転職サイトを3つ紹介します。

各サイトの特徴を1つずつ解説していきます。

看護roo!|充実したサポートと求人数

看護rooの紹介

看護roo!(カンゴルー)は、看護師業界特化型の転職サイトです。

公開求人数は22万件以上(2025年7月15日時点)におよび、豊富な求人数手厚いサポートに定評があります。

特に面接対策条件交渉に定評があるため、初めて転職する看護師の方でも安心して利用できるサイトだといえます。

なお、看護roo!に関する詳しい情報は、以下の記事も参考にしてみてください。

マイナビ看護師|来社相談しやすい

マイナビ看護師の紹介

マイナビ看護師は、全国21カ所に拠点を置いている大手転職サイトです。

直接来社してキャリアアドバイザーに相談したい方なら、安心して利用できるでしょう。

加えて幅広い求人を抱えており、病院以外の施設求人も保有しています。

保育施設や企業など、病院以外の転職先を探している方にもぴったりのサイトです。

マイナビ看護師に関する詳しい情報は、以下の記事も参考にしてみてください。

レバウェル看護|LINEで手軽に情報収集できる

レバウェル看護

レバウェル看護は電話やメールに限らず、LINEでの転職活動に対応した転職サイトです。

メッセージ上のやり取りで情報収集できるため、電話が苦手な方や、好きな時間で転職活動したい方におすすめします。

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レバウェル看護に関する詳しい情報は、以下の記事も参考にしてみてください。

(参考)志望動機欄なしの履歴書を選ぶのもアリ

履歴書には志望動機欄がないものも存在します。

転職先の企業によっては、志望動機以外の内容で選考通過を判断したいと考えている場合もあります。

履歴書提出で書類選考をおこなう企業は、面接を重視している可能性もあるでしょう。

エントリーシートや職務経歴書などで志望動機を記載し、熱意をアピールするのも手段の1つです。

さいごに

看護師転職における履歴書の志望動機
本記事では看護師転職向けの志望動機の書き方について、コツやノウハウをご紹介してました。

もし志望動機を作成する際には、以下の要素を盛り込むと、採用担当への印象も良くなるはずです。

志望動機に盛り込みたい要素

  • その職場ならではの志望動機を書く
  • 看護師としての経験・経歴を書く
  • 「どのような働き方をしたいか」があると更に伝わる志望動機になる

あなたが最高の転職をできることを陰ながら祈っております。

 

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この記事を書いた人

現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。

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