「介護職へ転職したい理由をどう話せばよいかわからない」
「退職理由を正直に話すと面接官の印象が悪くならないか」
このような悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
転職理由は伝え方次第で印象が悪くなり、合否に影響が出る可能性があります。
- ネガティブな理由はポジティブな表現に言い換える
- 職場の不満や人間関係を理由にしない
- 面接官が納得できる理由にする
この記事では、介護業界専門の転職コンサルタントとして活動してきた私の知見と経験をもとに、面接で転職理由をうまく伝えるコツを紹介します。どう話すべきか悩んでいる方は、面接で好印象を与える伝え方ができるようになるので、最後まで読んでぜひ参考にしてください。
この記事を読むとわかること
- 退職理由はなぜ「ポジティブ」に言い換える必要があるのか
- 面接官の印象をよくする転職理由の考え方
- ネガティブな退職理由を前向きな理由に換える方法
- 退職理由はひとりで悩まず相談したほうがよい
この記事を読めば、転職理由をどのように話せばいいのかが分かり、転職成功に役立つでしょう。
1.介護職によくある転職理由
まずは、介護業界の職場によくある転職理由を確認していきましょう。
公益財団法人「介護労働安全センター」が令和元年に実施した『介護労働実態調査結果』によると、介護系の前職を退職した理由として次の6つを挙げる回答者が多かったことが分かりました。
それでは、以下で詳しく解説していきます。
1-1.職場の人間関係に問題があった
『介護労働実態調査結果』における前職を退職した理由として最も多く挙がったのが人間関係です。
パワハラ、モラハラなどに発展してしまうこともあり、元々人手が不足している介護業界の離職率の高さを加速させてしまう悪循環につながっています。
介護職にありがちな人間関係の問題の例としては、次のようなものがあります。
- 部下の指導が難しい
- 仕事のペースの早さについて厳しく注意される
- 上司や同僚と合わない
- 利用者のケアや介護サービスについての意見交換が不十分
1-2.結婚・出産・妊娠・育児のため
『介護労働実態調査結果』でも男女比が公開されていますが、職種や雇用形態を問わず、介護業界で働く方は女性の方が圧倒的に多いです。
さらに、結婚や出産を機に一度退職する女性の職員も多いことが分かります。
職場環境や仕事内容に不満を持っていなくとも、介護職の力仕事が生まれてくる赤ちゃんへ与える影響や生活圏の見直しなどを総合的に判断した結果、職場を惜しみながら退職するケースもあります。
1-3.ほかに良い仕事や職場があった
後述の「収入が少ない」「将来性が低い」といった理由とも関係しますが、働いていくうちに、より高い給与などの好条件の職場を見つけ、転職するケースも少なくありません。
介護業界の求人はどこも人手不足と離職率の高さが深刻であるため、一定の経験がありポジティブな理由で転職する経験者は即戦力として企業側にも好まれやすいです。
1-4.法人や施設、事業所の理念や運営のやり方に不満があった
仕事内容や人間関係に不満はなく、続けようと思えば続けられるものの、会社や施設、経営者の方針に不満があったために退職する方もいます。
たとえば、現場で働く介護士の増員募集は一切行わないにもかかわらず、介護施設の利用者はどんどん増やしていくといった、経営陣が人手不足を放置するやり方に耐えられず退職するケースが多いです。
また、
- 入社した職員や介護士に対しての教育や研修が不十分
- 新入社員の定着率が悪く、人の入れ替わりが激しい
- 努力や貢献が給与や昇進といった待遇に反映されない
上記のような点から「会社から大事にされていない」「介護職員を使い捨てている」と感じ、愛想を尽かして退職していく方も少なくありません。
1-5.収入が少なかった
元々働いていた職場の給与水準が低く、自分の将来を見据えた上で収入を増やすために給与が高い会社へ転職するケースです。
低い給与で生活ができていても、結婚や出産などの急な出費や生活環境の変化で今まで以上に高い給与で働く必要がでた方や、従来のような生活が立ちいかなくなってしまった方が収入アップをきっかけに転職していくことが多いようです。
1-6.自分の将来の見込みが立たなかった
直近の生活や収入に問題がなくとも、
- 今の仕事で身につくスキルでは他の会社でやっていけない
- 役員や責任者になれる道が詰まっている
- この会社で成長できるビジョンが見えない
などの点から自分の成長性や会社の将来性に疑問を持ち、「この職場にいても仕方ない」と転職するケースです。
前述の「他にやりたいことがあった」と関係していることが多く、自分がやりたいことが現在の職場ではできない場合、現在の職場では自分の将来設計に支障が出ると分かった段階で退職を検討する方が多いようです。
2.ネガティブな転職理由はポジティブに言い換えるのがポイント
ここまで挙げた転職理由を面接でそのまま伝えることもできますが、転職理由によっては面接官からの印象が悪くなるリスクがあります。
それでは、転職理由をより印象良く言い換えるためにはどのようにすれば良いのでしょうか。
私が転職エージェントとして活動していた頃に介護職の転職を希望する方に対してアドバイスをした例文付きで、以下で詳しく紹介していきます。
- 2-1.職場の人間関係に不満があって転職する場合
- 2-2.結婚や出産、妊娠、育児を理由に転職する場合
- 2-3. キャリアアップやチャレンジを目的に転職する場合
- 2-4.会社や施設のやり方に不満があって転職する場合
- 2-5.収入を増やすために転職する場合
- 2-6.自分の将来性に不安があって転職する場合
2-1.職場の人間関係が理由の場合
前職の人間関係に不満があった場合は、なるべくその理由を伝えず、他の言葉や理由で言い換えることをおすすめします。
その理由は、「人間関係が悪かった」「一緒に働く人に不満があった」とストレートに伝えてしまうことで、会社側があなたの協調性や人間性に疑問を持つリスクが大きいためです。
どうしても伝えたい場合や伝える必要がある場合は、次の例のようにチームワークや周囲との連携をとった環境で働きたいという転職理由に言い換えてみましょう。
【例文】人間関係の不満の言い換え方
2-2.結婚や出産、妊娠、育児が理由の場合
妊娠、出産で体に負担がかけられない、育児を理由に定時の勤務が難しい、といった理由でやむを得ず退職している場合もあります。
その場合は、現在は仕事に支障がない状態であることや、家族からの理解やサポートが得られており育児が会社の業務に支障が出ないことを伝え、すぐに辞めないことをアピールしましょう。
また、選考を受ける会社に育児支援制度がある場合は、そちらを利用したうえで介護のスキルを磨き、施設や社会に貢献していく姿勢をアピールできるとさらに印象が良くなります。
【例文】現在は仕事に支障がないことをアピールする言い方
前職は妊娠をきっかけに育児のために退職しました。育児休業が難しい勤務体制であり、シフトの調整も難しい人数で回していました。チームに迷惑をかける形で休職を選ぶことはできず、事実上退職しか道がなかったため、惜しみつつも退職しました。
現在は子どもを保育園に預けられる状況になったため、日中の勤務が可能です。家族からも家事や育児を分担してもらうことの了承を得ており、業務に支障は出さないよう努めます。
2-3. キャリアアップやチャレンジが目的の場合
収入や福利厚生など、より良い待遇で働ける環境を求めて転職する場合は、前職での実績を忘れずにアピールすることが重要です。
ただし介護職の場合は、利益や数値よりも利用者や職場の仲間への思いやりや気遣い、良心的なコミュニケーション能力の方が重要と考える会社も多く、自己PRに悩む転職者も多いです。
- 自分は何がどの程度できるのか
- どのような仕事で役に立てるのか
- どんな業務改善ができるのか
以上の3点を意識したうえで、利用者や会社の職員と円滑なコミュニケーションが取れることをアピールするのがおすすめです。
【例文】キャリアアップのためのチャレンジ精神をアピールする言い方
前職では食事や入浴、排泄など、利用者の生活介助を行う介護施設の職員として3年働きました。私の強みは問題把握能力と提案能力だと考えています。
利用者のご家族からの要望と、施設で働くチーム双方の意見をまとめてリーダーに報告したことで、月30時間あった残業時間を月10時間まで削減する業務改善を行った実績があります。
この経験と能力を御社でも活かし、利用者へ貢献してきたいと思っています。
2-4.会社や施設のやり方への不満が理由の場合
具体的に会社や施設のどのような方針に不満があったのかによって転職理由の言い換え方は異なりますが、基本的には、
- 前職の不満点を解消できれば、利用者や社会により大きく貢献できる
- この会社なら前職の不満点を解消できる理由はなぜか
以上の2点を面接でアピールできるのが理想的です。
たとえば、「人手不足で入居者一人ひとりへの対応が作業的になっており、扱いがぞんざいになっている」という不満があり退職した場合は、次のように言い換えることができます。
【例文】会社や施設への不満の言い換え方
元々入居者一人ひとりに対して、それぞれの立場に立った介護や介助の方法を一緒に見つけていきたい気持ちが強かったため、退職しました。前職は離職者に対して新しく入る職員の数が足りておらず、入所者一人ひとりに対してそれぞれの立場に立った介護ができない状態が続いておりました。
時間をかけて手探りで信頼関係を築いていくことをコンセプトとしている御社であれば、よりレベルと質の高い介護サービスを提供できる人材になれると考え、志望しました。
2-5.収入を増やす目的が理由の場合
介護の仕事は身体にも精神にも負担が大きいため、労働の対価としての高い給与は仕事のモチベーションにつながります。
しかし、介護業界の仕事は一般的には利用者の方の悩みにどれだけ寄り添えるか、職場の方と連携をとって仕事ができるかというコミュニケーションが重視されやすい仕事です。
給与や収入のみが転職のきっかけであれば、会社側に「うちでなくても良いのでは」と考えさせてしまうリスクもあるため、伝え方を考える必要があるでしょう。
【例文】収入を増やしたい気持ちの言い換え方
前職では施設介護に取り組む職員として3年間働いてきました。現状の生活を続けられるほどの給料はいただいていたのですが、この先自分が結婚や出産をするにあたってより多くの収入を得る必要があると考え、退職しました。
前職には介護職員個人やチームへの評価制度がなく、自分の都合で夜勤や残業を増やすなどの申し入れも困難だったため、環境を変えて再チャレンジする必要があったと考えております。
2-6.自分の将来性に不安を感じたことが理由の場合
身につくスキルのレベルが低いなど、会社の将来性に不安があった場合は、自分の計画性の高さ、会社の弱点を発見できる視野の広さなどを転職理由に絡めてアピールすると好印象です。
ただし、言い換え方に気を付けなければ、「ただ仕事が嫌だったから辞めた」「難癖をつけているだけ」という印象を与えてしまう場合があります。
面接では、「会社に将来性がないのであれば、自分は将来何をやりたいのか」という点を深掘りされる可能性が高いため、自分がなりたい将来像を具体的にしておくのがおすすめです。
【例文】将来性への不安をポジティブな言い換え方
前職では4年ほど介助や事務作業、レクリエーションの企画など総合的に行ってきました。様々な仕事を幅広く任せていただきやりがいがあったのですが、さらに質の高いサービスを提供できる介護士としてのレベルアップをするためには、今より一歩深い領域まで踏み込んだ仕事に取り組むことが必要ではないかと考えるようになり、転職を考えました。
私は利用者の方と和やかな雰囲気を作ることが得意なので、利用者の不安なことや要望の聞き取りを汲み取るプランニングなどもやってみたいと考えています。
3.介護面接で転職理由を話すときのコツ
ここまでの内容を踏まえて、転職理由を話すときの重要なポイントをまとめていきます。
転職の理由を話すときに守るべきポイントは、以下の3つです。
- 嘘をつかない
- 転職理由は前向きに伝える
- 相手が納得できる理由と話し方で伝える
以下でそれぞれ具体的に解説していきます。
3-1.嘘をつかない
退職理由を話すにあたって、前職への不満や愚痴をそのまま正直に話すことは問題ですが、転職理由の嘘はつかないことをおすすめします。
その理由は、その場しのぎで嘘をついても、発言内容や転職理由に矛盾が生じてしまい、面接官にやがてバレてしまうためです。
転職理由の嘘がバレることで、面接官からの信用を失ってしまい、面接に合格する可能性も下がります。
前職への不満や愚痴が理由で退職するのであれば、これまで紹介したように伝え方を工夫することで自己PRに矛盾が起こることなく転職理由を話すことが可能です。
3-2.転職理由は前向きに伝える
転職理由は、前向きでポジティブなものに言い換えて伝えることでイメージアップにつながります。
逆に、後ろ向きかつ受け身な印象を面接官に与えてしまっても、採用の可能性はそれほど上がりません。
実は、人間関係に不満がある、給料が安いなどのネガティブな転職理由が含まれていることは、面接官自体も把握していることがほとんどです。
問題解決にあたっての前向きな分析や提案ができることをアピールできれば、それほど印象は悪くなりません。むしろ、あなたを採用したいと思われる可能性が上がるでしょう。
3-3.面接官が納得できるような理由と話し方で伝える
転職理由を印象良く話すためには、相手が納得できる合理的な理由を話すことが必要です。
たとえば、ただ「人間関係が悪かったから」という理由だけでは、面接官から「ここでも人間関係の悪さを理由にすぐ辞めてしまうのではないか?」と疑われてしまいます。
大切なのは、前職ではなぜできないのか、この施設ではなぜできると思うのかの理由を深堀りしてみることです。
この場合は、「人間関係の悪い前職ではできなかった○○をこの施設でやってみたい」というポジティブな動機付けがあると良いでしょう。
4.転職理由の伝え方に迷ったら転職エージェントへ相談する
ここまで、面接官に印象の良い退職理由の話し方を解説してきました。
しかし実際には、様々な要因が絡み合って結果的に退職してしまった方や、自分のネガティブな退職理由を前向きなものに言い換えることが難しい、やり方がわからないという方もいるでしょう。
そこで、介護業界に強い転職エージェントに転職理由の伝え方を相談してみることをおすすめします。
転職エージェントは、様々な理由で介護職を退職した元職員も多く利用しています。
そのため、あなたと同様の理由で転職した実績のあるエージェントがいる可能性も大きく、面接対策に非常に役立ちます。
【介護職が初めての人におすすめ】レバウェル介護(旧:きらケア)
『レバウェル介護派遣(旧:きらケア派遣)』は、レバレジーズキャリアが運営する派遣サイトです。
最大の魅力は、大元のレバレジーズ株式会社の正社員同等の福利厚生を受けられることで、要件を満たすと有給も付与されます。
さらに、数多くの職種、就業形態、そして提供サービスのなかから最適な求人情報を、介護業界に特化したアドバイザーからスピーディーに紹介してもらえるのが嬉しいサービスです。
面接の予定調整や、労働条件交渉のサポートも受けられるので、場所は良いのに賃金が…といった不満点も解消してから就業することが可能です。
【働きながら資格取得を目指せる】かいご畑
『かいご畑』は介護向けの人材紹介サービスから、資格講座まで、介護業界で幅広い事業を行うニッソーネットが運営しているサイトです。
求人数が非常に豊富で、かつ悩みをしっかりと聞いてくれた上で求人を紹介してくれると多くの方から好評でした。
また、派遣スタッフとして勤務する場合は以下のような資格の講座を無料で受けることができます。
- 介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)・・・75,000円→0円
- 介護福祉士 受験対策講座・・・・・・・・・37,000円〜→0円
そのため、資格を取ってキャリアアップしたい!という方がステップアップとして使うのもおすすめです。
かいご畑公式サイト:
https://kaigobatake.jp
【圧倒的な求人数が特徴】マイナビ介護
『マイナビ介護』は運営が大手企業で実績のある転職エージェントです。
オススメの求人特集欄には、新しい施設で働きたいオープニングスタッフのみをまとめた求人や、年間休日が110日以上確約されている求人のみなど、希望する条件で求人を探すことができます。
登録すると、元介護士を始め介護の業界に詳しいプロのキャリアアドバイザーから連絡をもらえ、悩みを相談しながら転職について一緒に考えられます。
求人がとにかく多いので、選択肢を増や
すためにも上記2社と合わせて登録することをおすすめします。
マイナビ介護公式:
https://kaigoshoku.mynavi.jp/
5転職エージェントをより効果的に利用する7ポイント
この章では、転職エージェントをより効果的に利用するためのポイントを7つお伝えします。- スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
- 転職時期は最短可能日程で答える
- 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
- 経歴やスキルに嘘をつかない
- 推薦文は必ず確認する
- 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
- 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
Point-1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
転職サイトは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最終接触日)なのです。 「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。 例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。 更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。Point-2. 転職時期は最短可能日程で答える
コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれるので、この時には「いいところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。 そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。 ※もちろん現職での退職手続きや引継ぎがあるはずなので、その点は伝えておきましょう。Point-3. 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。 担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。Point-4. 経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについては、申し出をしない限りは情報が残ります。 コンサルタントでよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・」という話です。 この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として、紹介する案件を絞るなどの判断がくだされます。Point-5. 推薦文は必ず確認する
ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きます。 そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。Point-6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
数社の転職サービスを使っている場合、同じ案件には複数の転職サービス経由で応募しないようにしましょう。 企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。 企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となるリスクさえあります。Point-7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
転職エージェントも売上がかかっていますから、なんとかしてあなたに転職を決めてもらいたいと考えています。 優良なコンサルタントであれば都合の悪いことを隠したりすることは少ないでしょうが、自衛のために口コミサイトの『OpenWork』を利用して裏をとるようにしましょう。 以下のような口コミが大量に集まっているので、その情報をもとに、社風や雰囲気をあらかじめ予想することができます。 上場企業であればほぼ全ての企業についての口コミが集まっていますので、ぜひ利用してください。6【図解】転職エージェント利用の流れ
ここまで、転職が有利に進む転職サービスと、その活用ポイントをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。 転職エージェントに登録したあとは、特に準備は必要とせず、気軽に身をゆだねれば良いのですが、初めて使う方は不安も多いかと思いますので、登録後何が起こるのかをざっくり把握しておきましょう。Step 1. まずは公式ページから登録する
それぞれの公式ページから登録を行います。 登録する際は、『転職サービス』なのか『派遣サービス』なのかを確認するようにしてください。 例えば、「パソナ」と検索するとパソナの派遣登録サイトが出てくるように、紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。 正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…ということがないように、十分に注意しましょう。Step 2. 担当コンサルタントから連絡が来る
登録すると、担当から数日以内に電話かメールで連絡が入ります。 事前に準備などをする必要は全くありませんが、ざっくり下記のようなことを聞かれます。- 転職希望時期は?
- 希望する職種や業界は?
- 希望年収は?
Step 3. キャリアカウンセリング
あなたが転職エージェントのオフィスに訪問することもあれば、担当コンサルタントが近くまで来てくれることもあります。(近年はコロナの影響により、オンライン面談も積極的に取り入れられています。) 初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。- あなたのキャリアの棚卸
- PRポイントの整理
- 転職するべきかどうか
- 転職するとしたらどのような企業に内定をもらえそうか
- どのように職務経歴書を書いたら通過しやすくなるか
- 転職についての要望の深堀
Step 4. 求人紹介を受ける
あなたの希望に合いそうな求人を5件~20件ほど紹介してもらえます。 思ってもないような大手もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。 それぞれのエージェントしか扱っていない独占求人もありますので、複数社のエージェントから求人紹介を受けることを推奨します。Step 5. 履歴書・職務経歴書の添削
応募する企業を決めたら、職務経歴書や履歴書といった選考書類を添削してもらいます。 場合によってはこのためだけに面談を設定してくれたり、何度も書き直しを行ったりしてくれます。 最高の職務経歴書をエージェントと一緒に作り上げていきましょう。Step 6. 紹介された求人に応募する
選考書類が完成したら、担当コンサルタントが最後に推薦文を添えて企業に応募します。 自分ではなかなか伝えられないあなたの魅力を、担当コンサルタントが企業に伝えてくれます。 求人サイトを使って自力で応募すると、推薦文はもちろん誰も書いてくれませんし、企業への手続きも全部自分でしなければならないため、それに比べると転職エージェント経由は圧倒的に有利です。Step 7. 面接対策を受ける
応募している企業の面接担当者がどのような質問をして、どのようなタイプの方を好むのか、今持っているスキルのなかで何をPRするべきなのかといったポイントのアドバイスを貰います。 あなたが希望すれば模擬面接を実施してもらえるケースも多いです。Step 8. 企業との面接を行う
面接の日時設定は担当コンサルタントが全て行ってくれます。 対策してもらったことをフル活用して、力を出し切りましょう。 面接に落ちてしまった場合には、多くの場合、担当コンサルタントが人事担当者からフィードバックを受けているため、次の面接に生かすことができます。Step 9. 内定と退職サポート
内定が出た後は、担当コンサルタントが給料交渉や入社日の調整を責任を持って行ってくれます。 また、退職手続きについて不安な場合も、上司にどのように報告するかなど転職エージェントであればノウハウを必ず持っていますので、頼ってしまいましょう!Step 10.退会手続きをする
転職先の内定がもらえたら、転職サイトを退会するのが無難です。 万が一転職後も転職サイトに入会し続けていたら、転職先の人事担当者に見つかってしまうかもしれません。 転職サイトを利用している会社は、転職サイトに登録している人材を「スカウト」機能でチェックしています。 転職先の人事担当者が「スカウト」機能であなたの情報を見つけた場合、「入ったばかりなのに、もう転職しようとしている」と、無用な疑いをかけられるかもしれません。7.【FAQ】転職サイトに関するよくある質問と回答
介護業界へ転職するにあたって、転職サイトの利用に関するよくある質問をまとめました。
それでは、さらにくわしく回答していきます。
複数のサイトを利用する場合、何社くらいが目安ですか?
2~3社程度がおすすめです。
なぜなら、登録するとメールや電話で求人をすすめられる場合があり、連絡が煩わしいと感じる可能性があるからです。
求人も手当たり次第に応募するのではなく、よく考えてある程度数を絞って応募すると、スケジュールに余裕をもって転職活動を行うことができます。
転職エージェントとの併用はできますか?
できます。
転職サイトは自分で条件を絞って求人を探しますが、転職エージェントはプロのコンサルタントが条件に会った求人を提示してくれる仕組みとなっています。
自分一人で膨大な数の求人から探す時間が無い方は、プロの方に頼ると良いでしょう。
今回紹介した3社以外の転職エージェントに興味がある方は、『転職エージェントおすすめランキング|500人の評判比較』の記事を参考にしてみてください。
8.終わりに
このページでは、介護職の転職理由を言い換え方の例文付きで紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
前職を辞めた理由は、実際にはこのページに挙げたような単純なものばかりではなく、個人で細かく事情や原因が異なってくるものです。
転職エージェントを利用すれば、採用に影響しない転職理由の伝え方を知ることができるので、利用を検討してみてください。
また、転職エージェントの使い方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。転職活動の参考になれば幸いです。
前職では上司からの指示に従うことが絶対とされており、個人の自発的な課題発見に基づき、チームで解決することで成果を挙げるのが困難な環境でした。また、チーム同士の活発なコミュニケーションや連携を取ることが難しかったため、前職の経験をもとに主体的に意見を取り入れてもらえるよう、チームや会社のために努力していき、新しい環境でチャレンジしたいと考えています。