パート准看護師の働き方とは？時給は高い？求人探しの方法やメリット・デメリットを解説

• 「准看護師のパート求人を探したい」
  
• 「時給が高い求人はどうやって見つければよいのだろう」

と考えていませんか。

准看護師のパート（非常勤）は、「家庭と仕事を両立させたい」「ブランク空けで現場に復職したい」という方に人気の働き方です。

メリット・デメリットを把握し、転職サイトを利用して効率よく求人を探せば、理想の職場が見つかるでしょう。

この記事では、転職コンサルタントとして多くの看護師の悩みを解決してきた私が、以下の順で解説します。

1. 【徹底解説】パート准看護師の働き方
2. パートで准看護師として働くメリット・デメリット
3. パート准看護師として働くのに向いている人
4. 高時給な准看護師のパート4選
5. 【FAQ】准看護師のパート・アルバイトに関してよくある質問と回答

全て読めば、パート准看護師の働き方がわかり、就業までの流れを理解できるでしょう。

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※2025年11月17日更新
※弊社が実施した独自アンケートの結果に基づきます

※本記事は看護roo!、レバウェル看護、マイナビ看護師、看護師ワーカー、ナース専科 転職などのPRを含みます。

【徹底解説】パート准看護師の働き方

この章では、パート准看護師の働き方について以下の3点から徹底解説していきます。

1. パート准看護師の業務内容
2. 時短勤務可能な職場も多い
3. パート准看護師の平均時給は1,378円

では、上記の3点を順に見ていきましょう。

パート准看護師の業務内容

准看護師は、医師や看護師の指示を受けて医療行為を行います。

主な業務内容は以下の通りです。

入院患者のバイタルチェックや入浴介助、外来では血圧の測定など、業務内容そのものは正看護師と変わりませんが、自らの判断で業務を行うことはできません。

基本的には「医師の診療の補助・患者さんのケア」を行う業務が中心になっています。

とはいえ、夜勤専従や訪問看護のパート看護師として働く場合は、責任のある仕事が多く、求められる臨床経験も違ってくるので注意して下さい。

時短勤務可能な職場も多い

パートの准看護師として働く場合、時短勤務可能な職場も多いです。

特に、クリニックや介護施設などでは、自分の希望の曜日や時間帯に働きやすい傾向にあります。

実際に、週3~5日の出勤でOKな准看護師求人も、多数見られました。

出典：看護roo

家族のための時間やプライペートを確保しやすく、扶養控除内で働ける点は、大きなメリットでしょう。

パート准看護師は、育児や介護と両立させながら、柔軟に働きたいという方に適している働き方です。

パート准看護師の平均時給は1,378円

パート准看護師の平均時給は1,378円であると言われています。（参考：求人ボックス 給料ナビ ）

出典：求人ボックス 給料ナビ 

1日8h、週5日勤務のフルタイムで働いた場合の月収は、およそ23万円となります。

次に、准看護師の仕事の給料を地域ごとに見てみましょう。

地域別で見ると、アルバイト・パートの時給が最も高い地域は関西で、平均時給は1,456円でした。

その他のエリアをみても、おおよそ1,000円〜1,400円の間で推移していることがわかります。

一般的なパートと比較すると、准看護師のパートは高時給

なお、パートの平均時給は1,061円と言われています。（参考：しゅふJOBパート）

これを踏まえると、准看護師のパートは稼ぎやすい働き方と言えるでしょう。

ここまでは、パート准看護師についての基本的な知識を解説しました。

次の章では、パートで准看護師を務めるメリット・デメリットについて解説していきます。

パートで准看護師として働くメリット・デメリット

1章の内容を踏まえて、パートで准看護師として働くメリット・デメリットを改めてまとめると以下のようになりました。

ここから詳しく見ていきましょう。

パートで准看護師になるメリット

パートで准看護師を務めるメリットには大きく以下の2点があります。

時間に融通が利く

パートで働く最も大きなメリットは、「1日の勤務時間が少ない」「期間を限定して働ける」など、時間に融通が利く点です。

求人にもよりますが、「夜勤なし」や「1日4時間」などの条件で働くことができれば、育児や介護と両立して働くこともできます。

応募時に病院側と相談の上、数か月などと期間を決めて働くことが可能ですので、配偶者の転勤が多いという方にもおすすめの働き方です。

仕事の負担が少ない

パートで勤務する場合、労働時間が少ないこともあり、病棟であれば入院患者さんの病状の観察や入浴介助、外来では血圧の測定や受付など、負担や責任が少ないものが多いです。

ただ、夜勤専従や訪問看護のパート看護師として働く場合は、責任ある仕事が多く、求められる臨床経験も違ってくる点に注意して下さい。

パートで准看護師になるデメリット

パートで准看護師のデメリットには大きく以下の3点があります。

収入が低い

准看護師のパートは、正社員や派遣社員と比較すると低いため、収入面でのデメリットがあります。

実際、准看護師のパートと派遣の時給を比較してみると、400円近くの差が生じることがわかりました。

出典：求人BOX

派遣社員であれば、パート同様「週数日〜」といった柔軟な働き方ができるケースもあります。

したがって、できるだけ効率的に稼ぎたいという方は、派遣として働くことも視野に入れておくと良いでしょう。

昇進がない

パートの場合、重要な役割や責任ある仕事は任されることは少ないため、昇進もありません。

この先、昇進してキャリアを積んでいきたいと考えている方や、幅広い業務に携わりたい方にとって、パートは不向きと言えます。

パート准看護師として働くのに向いている人

パートのメリット・デメリットを踏まえると、パート准看護師として働くのに向いている人の条件は以下の通りです。

これらの条件に当てはまる人は、パート准看護師と働くことをおすすめします。

高時給な准看護師のパート4選

准看護師のパート求人の中でも特に、高時給なものが多い職場は以下の4つです。

1. 自費診療の病院
2. 特別養護老人ホーム
3. 特別な経験が求められる職場
4. 夜勤専従の求人

以下で詳しく見ていきます。

自費診療の病院

自費診療の病院は、パートの時給が高い職場の一つです。

なぜなら、自由診療を行うクリニックは、診療にかかる費用を病院側が設定できるため、収益も多くなり、その分看護師の基本給も高めに設定されているからです。

特に、美容クリニックであれば、職場時給が高くなる傾向があります。

事実、以下のような時給2,000円を超える好条件求人も見られました。

※出典：看護roo

ただし、外見に気を使ったりノルマが課せられたりするなど、職場で求められるハードルも高くなる点に注意しましょう。

もし、美容クリニックへの転職を検討しているのであれば、美容クリニックへの転職に特化した『美容外科求人ガイド』の利用をおすすめします。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームも、パートの時給が高い職場の一つです。

事実、以下のような時給1,600円を超える求人も見られました。

※出典：看護roo

准看護師というと、病院クリニックだけが就業先と思われがちですが、介護施設で働いているという方もいます。

実際に、准看護師の就業先の2割ほどは、介護施設であると言われています。（参考：ジョブメドレー）

できるだけ好条件のパートをお探しの方は、病院だけでなく、老人ホームなどの施設にも目を向けてみましょう。

特別な経験が求められる職場

特別な経験が求められる職場もパートの時給が高いことが多いです。

例えば、「手術室専門」「ICU専門」など、高度なスキル・経験を要する職場です。

事実、以下のような好条件求人も見られました。

このような職場は、専門性が高い上に、対応できる准看護師の数も少ないため、好条件で人材が募集されていることがあるのです。

夜勤専従の求人

夜勤専従の働き方は、より短時間で効率的に稼ぐことができます。

実際に、時給1,800円を超える好条件求人も見られました。

※出典：看護roo

夜勤専従の求人数は、看護師求人全体の5%ほどしかないと言われています。

そのため夜勤専従を希望する場合、条件に一致する求人を探すことがそもそも難しいと言えるでしょう。

ここまでは、高時給パートを見込める職場を紹介しました。

次の章では、准看護師のパートに関するよくある質問をまとめています。

【FAQ】准看護師のパート・アルバイトに関してよくある質問と回答

本章では、准看護師のパート・アルバイトに関してよくある以下の質問に回答していきます。

• Q1 准看護師から正看護師になることはできますか？
• Q2 准看護師制度は廃止に向かっているのですか？
• Q3 未経験からでも准看護師になれますか？
• Q4 地方の方が時給は低いですか？
• Q5 単発バイトにはどんなものがありますか？

では、詳しく見ていきましょう。

Q1 准看護師から正看護師になることはできますか？

看護専門学校を修了し、看護師国家試験に合格すれば可能です。

しかし、中学や高校卒業後に正看護師を目指すよりも長い時間がかかってしまいます。

看護専門学校の課程は3つに分かれており、全日制、定時制（昼間・夜間）、通信制のいずれに通うことが可能です。

※出典：公益社団法人 日本看護協会

全日制と定時制の受験要件は、准看護師資格を有することですが、中学校卒業後に准看護師になった人は、3年以上の実務経験が必要となります。

通信制の受験要件は、准看護師資格を有することと7年以上の実務経験が必要です。

Q2 准看護師制度は廃止に向かっているのですか？

准看護師制度の廃止を訴える人はいますが、確定している訳ではありません。

そもそも准看護師は戦後の進学状況を見て作られた制度であり、時代が変わった現在、その必要性に疑問が出てきたからです。

また、昨今の医療技術の発展に伴う看護ニーズの多様化・複雑化に現場が対応するために、基本的に指示を受けて業務を行う准看護師という存在について、批判的な意見を持つ団体もあります。

統計的にも、正看護師が増加しているのに対し、准看護師は減少傾向です。

※参考：『平成29年看護関係統計資料』日本看護協会出版会編集

しかし、医療現場では人材不足が嘆かれている実情があり、准看護師のニーズはあります。

廃止になる可能性はありますが、すぐに無くなることはないでしょう。

Q3 未経験からでも准看護師になれますか？

資格を取得すれば、年齢制限がないので誰でも准看護師になることができます。

中学卒業者であれば准看護師養成所、高校卒業者であれば准看護師養成所か専門学校に通って、資格取得を目指すルートが一般的です。

准看護師の学校は正看護師に比べ通う年数が少ない為、費用も時間も押さえることができます。

全日制と半日制があるので就業しながらでも資格取得がしやすく、30代や40代で目指す方も多いです。

Q4 地方の方が時給は低いですか？

地方の方がパートの時給が低いです。

准看護師パートの平均時給を主要都道府県別に見ると、東京都から地方へ離れるごとに低時給になることが分かります。

東北地方や九州地方では、全国の平均時給1,378円を100～200円ほど下回る時給が多かったです。

Q5 単発バイトにはどんなものがありますか？

単発・短期で募集をかけているパート求人も、長期同様、様々な病院・クリニックがありました。

しかし「単発・短期OK」と銘打っている求人も、単発や短期で働きたい場合は要相談してから、というスタンスを取っていることが多いです。

もし、短期・短期のパート求人をどうしても探している場合は、アルバイト求人サイトや看護師派遣会社に登録することをおすすめします。

なぜなら、看護師専門転職サイトよりも、単発・短期求人を豊富に取り扱っているからです。

看護師におすすめの派遣会社については、『看護師派遣・単発におすすめの派遣会社3選｜利用者300人の口コミ評判比較！』を参考にしてください。

終わりに

ここまで、准看護師のパートについて全て解説してきましたがいかがでしたか？

准看護師の資格をお持ちで、育児や介護などと両立しながら働きたい方にはぴったりの働き方です。

また、未経験からでも目指しやすい職種ですので、興味のある方は諦めずに勉強することをおすすめします。

あなたの就職・転職活動が上手くいく事を心から願っています。