40代から介護職へ転職できる?未経験でも転職を成功させる3つのポイント

「40代でも介護職に転職できるかな?」
「働きやすい環境で働けるのだろうか」

などと考えていませんか?

結論から言いますと、40代でも介護職に転職することは可能です。

ただ、介護職の注意点を理解し、年齢に合う働き方や就業施設を選ばないと後悔する恐れもあります。

そこで、本記事では転職のプロとして介護職の転職支援をしてきた私が、介護職として働くメリット・デメリット、転職成功のためのポイント等について、以下の流れで解説します。

〜目次〜

全て読めば、自分に適した介護施設がわかり、転職に向けて一歩前へ進むことができるでしょう。

目次

1. 【結論】40代で介護転職は可能!

結論、以下の2つの理由から、40代で介護職に転職することは可能だと言えます。

それぞれ見ていきましょう。

1-1. 40代で介護職に転職する人は多い

40代で介護職に転職する人は、他の年齢層と比べ最も多いです。

実際に、福祉人材センター新規求職登録をした方の年齢層としては、40代が24.9%と最も多く、次いで多いのが50代の24.3%となっています。

それゆえ、40代での介護転職は決して珍しくないと言えるでしょう。

補足:特に介護職員は、約1/4が40代!

以下のグラフの通り、介護職員は40代が24.5%と、約1/4を占めています

出典「厚生労働省

すなわち、高齢者・障碍者福祉施設で働く「介護職員」として活躍されている40代介護士の方は、多くいらっしゃるのです。

1-2. 介護職は人手不足のため転職しやすい!

介護職は、人手不足の影響で転職がしやすいと言えます。

事実、介護の有効求人倍率は3.48倍と、全職種平均である0.97倍を大きく上回っています。

介護職 有効求人倍率

出典「 厚生労働省:一般職業紹介状況

また、要介護人口の増加により、2025年には38万人もの介護職員が不足する見込みです。

Point:有効求人倍率とは

  • 求職者1人に対し、何人分の求人があるかの倍率です。
  • この数値が高いほど人材が不足しており、応募した際に採用されやすくなっています。

このようなことから、介護業界は他業界に比べて採用されやすい環境にあると言えます。

2. 40代から介護職に転職するメリット

40代から介護職に転職するメリットは、以下の通りです。

では、それぞれ解説していきます。

2-1. 40代からでも長期的に働ける

介護業界では40代から長期的に働くことが可能です。

事実、介護労働者の12.3%が65歳以上(令和2年度)であり、訪問介護に限っては約4分の1が65歳以上です。

介護職員 65歳以上割合

出典「公益財団法人 介護労働安定センター

即ち、40代で介護職へ転職したとしても、20年間は働けると言えます。

2-2. 正規雇用以外の働き方も柔軟に選べる

正規雇用以外にも、派遣・紹介派遣やパートなど、働き方を柔軟に選択することができます。

実際に、介護職員の約4割が非正規で働いており、そのうちの47.9%が短時間労働者です。(厚生労働省)

介護派遣の場合「1日6時間」「3ヵ月」などと労働時間や期間を事前に決めて、働くことが可能です。

また以下の求人の通り、未経験者を歓迎しており、研修・サポート体制が整っている介護派遣・パートの求人は多く存在します。

出典「レバウェル介護(旧:きらケア)

このように介護士の働き方は多様であるため、正規雇用だけでなく、派遣やパートなどの働き方も検討されると良いでしょう。

2-3. 就業先の選択肢が多い

就業先の選択肢が多いことも、介護職へ転職するメリットです。

事実、全国には1万ヶ所以上の老人ホームが存在します。(みんなの介護)

今後は要介護者の増加に伴い、ますます介護施設が増えていくでしょう。

それゆえ、就業場所の選択肢が多くなり、近所で仕事を見つけやすいと言えます。

2-4. 介護の知識や技能が身につけられる

介護業界へ転職することで、介護の知識や技能が身につけられるという利点もあります。

実際に、様々な制度への知識を得ることで、親世代の介護を行う時の選択肢が増えるでしょう。

例えば施設の入居を選択する際には、施設の選び方が分かるようになったり、自宅で介護を行う場合も「安心して生活のサポートを行う」ことができたりします。

それゆえ「介護に関する知識を増やし、実生活に活かしたい」という方には、介護職への転職がおすすめです。

3.【必見】40代で介護職に転職する際の注意点

40代で介護職に転職する際には、以下の3点に注意しましょう。

それでは、見ていきましょう。

3-1. 体力的に厳しい仕事のため、身体的な負担が大きい

まず、40代で介護職に転職すると、身体的負担が大きすぎて体に支障が出る可能性があります。

特に、介護の主な業務である「移乗介助」では、腰を酷使するため、腰痛を抱えている介護職員も少なくありません。

事実、介護職員のおよそ9割が腰痛を抱えていると言われています。

参考:「社会福祉施設の介護職職員における腰痛の実態調査

また別の調査では、腰痛を抱える職員の14.6%は「立てないくらいの痛みを抱えている」という結果も報告されています。(参考:介護職者の腰痛事情

このように介護職は身体的負担が大きく、腰を痛めてしまう可能性があることから、40代での転職する場合は慎重に検討すべきです。

3-2. 給料が低く、前職よりも年収が下がる可能性がある

介護職は給料が低いため、40代で転職すると、前職よりも年収が下がることもあり得ます。

事実、介護士の平均年収は306万円(求人ボックス)と、全職種平均である436万円(国税庁)を大きく下回っています。

尚、雇用形態ごとの給与目安は、以下の通りです。

未経験者・無資格者経験者・有資格者
正社員月給16~20万円月給21~30万円
紹介予定派遣月給15~18万円月給18~20万円
派遣社員時給1,000~1,500円時給1,200~1,600円
パート時給850円~時給1,000円~

まとめると、40代からの介護転職は、特に未経験の場合は年収が下がる可能性が高いと言えます。

3-3. 年下の上司に指示を出される可能性がある

訪問介護員ではなく介護職員として働く場合、年下の上司に指示を出される可能性があります。

というのも、以下のグラフの通り、介護職員の年齢層としては40代以下が約4割を占めているからです。

出典「厚生労働省

それゆえ、未経験・無資格で転職した場合、20代・30代の社員に指示を出される立場になり得ます

このような状況に不満を感じる方は、職員の年齢層をあらかじめ調べておくと良いでしょう。

4. 40代の介護転職なら、訪問介護か通所介護がおすすめ

40代の介護転職には、訪問介護や通所介護をおすすめします

尚、介護施設ごとのサービス概要や仕事内容は以下の通りです。

介護施設名サービス概要入居対象・仕事内容
訪問介護(ホームヘルパー)介護を目的とした自宅訪問サービス要介護1~5(食事・排泄の介助や家事支援が主な仕事)
通所介護(デイサービス)介護を目的とした日帰り施設要支援1~2、要介護1~5 (自宅から施設への送迎、服の脱ぎ着などの軽介助が主な仕事)
特別養護老人ホーム介護を目的とした入所施設要介護3~5
認知症グループホーム認知症高齢者が共同生活する施設要支援1~2、要介護1~5 
介護老人保健施設機能回復を目的とした短期入所施設(医療ケア、リハビリ中心)要介護1~5

訪問介護員として働く利点としては、シフト制が多く柔軟に働けることや、「サービス担当責任者」などへのキャリア向上を目指しやすいことが挙げられます。

サービス提供責任者の要件

  • 介護福祉士の資格取得
  • 実務者研修を修了
  • ホームヘルパー1級の資格取得
  • 介護職員基礎研修を修了

また、通所介護の場合、軽介助が主な仕事であることから、他の介護施設と比べて体力的な負担が少なくなっています。

このような理由から、40代の介護転職には、訪問介護や通所介護が最適であると言えます。

5. 40代の介護転職成功のために気を付けるべきポイント

40代の介護転職を成功させるために、気をつけるべきポイントは以下の3点です。

それぞれ解説していきます。

5-1. 家族の理解を得る

40代の方が介護転職をする際には、家族に相談し、理解を得ておくことを推奨します。

なぜなら介護転職をすることで、給与が下がってしまう可能性があるからです。

よって、同居している家族の理解を得て、家計を上手にやりくりする方法を考えることが大切だと言えます。

5-2. 事前に施設を見学しておく

介護転職をする前に、施設を見学しておくこともおすすめです。

見学の際には、以下の点に着目します。

  • 職員の言葉遣いが丁寧か
  • 職場が整理整頓されているか
  • 職員の制服に清潔感があるか

共用の場が散らかっていたり、職員の態度が高圧的であったりする場合は、応募を辞退することを検討されると良いでしょう。

5-3. 職員の年齢層を確認しておく

職員の年齢層を、事前に確認しておくことも大切です。

というのも、年齢層が比較的高い職場では、身体的負担が少ない傾向にあるからです。

尚、転職サイト「レバウェル介護(旧:きらケア)」には、以下の通り「職員の年齢比・男女比」といった詳細を提示している介護施設も存在します。

出典「レバウェル介護(旧:きらケア)

このような項目を確認することで、40代の人が安心して働ける職場かどうかを把握できるでしょう。

介護業界未経験の方は、失敗しないためにも、プロのサポートを受けながら、働きやすい職場を探すことをおすすめします。

次章では、数ある転職サイトの中から、利用者の満足度が高い転職サイトをご紹介します。

6. 介護業界未経験の40代におすすめの転職サイト3選

以下の3点を基準に、介護業界未経験の40代の方に、おすすめの転職サイトを選出しました。

転職サイトを選ぶ3つの基準

  • 求人の質・量:求人の量・質は十分かどうか
  • サポート力:必要な時に必要なサポートを受けられたか、親切だったか
  • 提案力:キャリア提案や求人紹介の質が高いかんだよね・・・」という共感と納得

以上の3つの基準と、サイト利用者口コミを踏まえた上で、総合評価が最も高い転職サイトを3つご紹介します。

求人の質・量サポート力提案力
レバウェル介護(旧:きらケア)
2万2,000件

4.2

4.0
かいご畑
9,800件

4.1

4.1
マイナビ介護
5万3,000件

4.0

3.8

※求人数:2021年8月更新

6-1. レバウェル介護(旧:きらケア)|実績豊富で満足度No,1

レバウェル介護

レバウェル介護(旧:きらケア)』は、「自宅から徒歩で勤務先に通いたい」「人間関係が良い職場がいい」といった一人ひとりのニーズに応えてくれる転職サイトです。

扱っている正社員求人は27,158件と業界トップクラスであり、幅広い求人を見ることが出来ます。

地域の専門アドバイザーが「自宅から徒歩で通いたい」「人間関係が良い職場に転職したい」といった細かいニーズに応えてぴったりの職場を提案してくれるでしょう。

特に「未経験・無資格可」の求人も多数扱っており、また中でも訪問介護求人は業界最多です。

さらに、「面接に同行してくれる」「ネガティブな情報(離職率や有給消化率など)も包み隠さず教えてくれる」など、転職サイトの中でもサポートのきめ細やかさは群を抜いています。

「はじめての転職で不安」「次の転職は絶対に失敗したくない」という方におすすめです。

当サイトではレバウェル介護(旧:きらケア)のコンサルタントにインタビューを行いました!

レバウェル介護(旧:きらケア)の強みコロナ禍における介護業界の転職事情をお話いただいたので、登録を検討している方はぜひご覧ください。

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単なる求人紹介では意味がない。レバウェル介護(旧:きらケア)のキャリアアドバイザーが語る「生活を豊かにする」転職サポートとは

6-2. かいご畑|未経験の方でも安心して利用できる

かいご畑

かいご畑』は介護向けの人材紹介サービスから、資格講座まで、介護業界で幅広い事業を行うニッソーネットの転職支援サービスです。

総求人数は1万件と、多くの求人数を保有し、悩みをしっかりと聞いてくれた上で求人を紹介してくださると多くの方から好評でした。

また、正社員の求人紹介の他に、派遣としての紹介も行なっていますが、派遣スタッフとして勤務する場合は、介護職員初任者研修などの資格講座を無料で受けられます。

そのため、資格を取ってキャリアアップしたい!という方がステップアップとして使うのもおすすめです。

公式サイト
https://kaigobatake.jp

6-3. マイナビ介護|質の高い求人・提案力の高さが評判

マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する定番の転職サイトです。
数週間で内定を目指す「スピード転職」や、数ヶ月に渡ってゆっくりと職場を探す「じっくり転職」など、求職者の都合に合わせたスピード感でのサポートをしてくれます。

マイナビ看護師の特徴

  • 看護師認知度5年連続No1の定番転職サイト
  • 求人数は6万件以上
  • 大手マイナビならではの情報ネットワークも強み

加えて、面接の日程調整なども、キャリアアドバイザーが代行してくれるサービスも提供しています。自分のペースで転職活動を進めるのに最適な転職サイトといえるでしょう。

こんな看護師さんにおすすめ

  • なるべく早く次の仕事を見つけたい
  • 数ヶ月かけて余裕を持って転職活動したい

7. まとめ

介護業界は、人手不足であることが多く、未経験であっても好条件での転職を狙うことができます。

実際に、介護業界に行くべきかどうか悩んでいる40代の方も、まずは転職サイトに登録して、プロに相談してみると良いでしょう

あなたの転職が成功することを、心から願っています。

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この記事を書いた人

現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。

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