熊本県内での看護師転職をお考えですね。
看護師転職は、自分の希望条件に合う求人をどれだけ多く得られるかがカギとなります。
求人情報にうまくアクセスできないと、「早く転職したいのに全然求人が見つからない」「少ない選択肢から妥協して転職先を決めた結果、人間関係が悪い職場だった」といった事態になりかねません。
そこでこの記事では、熊本県内での転職をお考えの看護師の方に向けて、県内の看護師求人探しにおすすめの転職サイトや転職事情、転職活動の流れを徹底的に解説します。
すべて読めば、転職を成功させるための具体的な方法が分かるでしょう。
1.熊本県の看護師求人探しにおすすめの転職サイト5選
当サイトでは、転職経験のある看護師さん723人を対象に行ったアンケートから、利用者満足度が高かったサイトを厳選しました。
転職サイトの比較・選定基準
- 熊本の求人数・質(重要!!)
…どれだけ良質な看護師求人を持っているか - 利用者満足度(提案&サポート力)
…看護師一人ひとりのニーズにぴったりの提案・サポートをしてくれるかどうか
回答が得られたサイト満足度の高いものを選定し、求人数が多い順にランキング形式でまとめると、看護師転職におすすめの転職サイトは、以下の通りとなりました。(※求人数調査:2021/8)
転職サイトランキング | ||
1位.レバウェル看護(旧 看護のお仕事)公式サイトを見る | 熊本県の求人数 1,040件 | |
総求人数トップレベル!累計40万人以上の利用者がいる転職サイト。LINEで最新の求人情報が得られるなど、気軽に転職活動ができる | ||
2位.看護roo! 公式サイトを見る | 熊本県の求人数 878件 | |
利用者満足度96.3%、看護師さんからの人気No1の転職サイト。細かい条件で求人が探しやすく、面接対策&サポートも手厚い。 | ||
3位.ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)公式サイトを見る | 熊本県の求人数 810件 | |
地域専任のキャリアコンサルタントによるスピーディな対応が魅力。サイトの求人ページでは「職場の口コミ」などの情報も分かる | ||
4位.マイナビ看護師公式サイトを見る | 熊本県の求人数 341件 | |
求職者のペースに合わせてサポートしてくれる。人材大手企業による転職サイト | ||
5位.ナースではたらこ公式サイトを見る | 熊本県の求人数 147件 | |
気になる病院を指名して求人募集状況を確認してもらえる「逆指名求人」が魅力の転職サイト |
いずれの転職サイトも電話・WEBでの対応を行っており、居住地を問わず利用可能です。
それぞれ詳しく紹介します。
1位. レバウェル看護(旧 看護のお仕事) | 求人数はトップレベル、気軽に相談できる
『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』は、求人数がトップレベルの転職サイトです。キャリアアドバイザーが、病院や施設を訪問して直接取材を行っており、現場のリアルな情報を提供しています。
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の特徴
- 累計利用者数40万人以上
- 友だちに勧めたい転職サイトランキングNo.1
- 総求人数は135,763件と転職サイトトップレベル
「人間関係や施設の雰囲気はどうか」「子育て中の看護師が働きやすい環境か」などの情報を踏まえて、最適な提案をしてもらえるのもポイントです。
また、LINEで「新着求人情報が届く」「担当のキャリアアドバイザーに相談できる」など、気軽に転職活動ができる点も魅力的といえます。
こんな看護師さんにおすすめ
- できるだけたくさん求人が見たい
- 職場の雰囲気や内部情報を知りたい
- 気軽に求人探しがしたい
2位. 看護roo! | 満足度96%以上、人気No1の転職サイト
『看護roo!』は、転職経験のある看護師さんから最も選ばれている、人気No1の看護師転職サイトです。
登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人も多数保有しています。
看護roo!の特徴
- 利用者満足度96.3%
- 公開求人55,907件+非公開求人も多数
- 面接同行や選考対策など手厚いサポート
さらに、細かい条件を組み合わせて仕事探しができるため、希望にぴったりの求人を見つけやすくなるでしょう。
『看護roo!』は、30年以上に渡る転職支援実績のある株式会社クイック(東証一部上場企業)が運営するサービスです。
信頼と実績も十分で、面接時に希望者には専任の女性スタッフが同行してくれるなど、きめ細かいサポートが魅力といえます。
こんな看護師さんにおすすめ
- みんなが使っていて、実績豊富な人気のサイトを利用したい
- 給与や条件、人間関係などが良い職場情報を知りたい
- はじめての転職で不安なのでプロに相談したい
3位. ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク) | 地域専任のキャリアコンサルタントがサポート
- 年間利用者10万人以上
- 地域に特化した専任のキャリアアドバイザーが在籍
同社のキャリアコンサルタントは地域専任の担当制となっており、各エリアの医療機関の看護師募集状況などの最新情報を熟知しているため、スピーディかつ詳細な情報収集が期待できます。
また、病院を病床数で絞り込んだり、介護施設を施設形態で検索できたりと、求人の探しやすさにも定評があります。
サイトの求人情報が「職場スタッフの口コミ」や「給与モデル」まで詳細に記載されている点も特徴的で、転職後の働き方を具体的にイメージできるでしょう。
- スピード感のある対応をしてほしい
- 応募に詳しい情報を集めておきたい
4位.マイナビ看護師 | 大手人材企業による定番の転職サイト!地方の転職にも強い
『マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する定番の転職サイトです。
数週間で内定を目指す「スピード転職」や、数ヶ月に渡ってゆっくりと職場を探す「じっくり転職」など、求職者の都合に合わせたスピード感でのサポートをしてくれます。
マイナビ看護師の特徴
- 看護師認知度5年連続No1の定番転職サイト
- 求人数は6万件以上
- 大手マイナビならではの情報ネットワークも強み
加えて、面接の日程調整なども、キャリアアドバイザーが代行してくれるサービスも提供しています。自分のペースで転職活動を進めるのに最適な転職サイトといえるでしょう。
こんな看護師さんにおすすめ
- なるべく早く次の仕事を見つけたい
- 数ヶ月かけて余裕を持って転職活動したい
5位. ナースではたらこ | 逆指名求人が特徴的な転職サイト
ナースではたらこの特徴
- 気になる病院を指名して探せる
- 問い合わせのフリーダイヤルは24時間受付
『ナースではたらこ』は、医療機関への「逆指名求人」が特徴的な看護師転職サイトです。
逆指名求人とは、求職者が気になる病院を指名すれば、求人募集が行われていない場合でも、その都度キャリアアドバイザーが求人の状況や条件を確認してくれるという仕組みです。
求職者側から病院を指名できるため「以前から気になっている病院で働きたい」という方にとっては、役に立つサイトと言えるでしょう。
また、問い合わせのフリーダイヤルは24時間受付をしているので、夜勤が多く・勤務シフトが不規則という方でも安心です。
こんな看護師さんにおすすめ
- 「この病院で働きたい」という希望がある
- 勤務シフトの都合上、なかなか転職活動をする時間がない
2.熊本県の看護師転職市場の動向
「漠然と転職を考えている」という看護師さんに向けて、本章では熊本県の看護師転職市場の動向について解説していきます。
(1).医療系求人は、コロナ以前の水準まで回復
看護師求人数は2020年の新型コロナウイルス感染拡大の影響で一時的に少なくなりましたが、現在は回復傾向にあり、2021年時点では既にコロナ前の水準に戻りつつあります。
以下は、熊本労働局が公開している医療・福祉系の新規求人数の推移です。(毎年6月の求人数を比較)
看護師を含む医療・福祉系の求人数は既に、2019年頃の水準にまで回復しています。
医療系職種の求人数は、他の職種と比べても新型コロナウイルス感染拡大の影響をそれほど受けておらず、採用ニーズは依然高いままと言えるでしょう。
(2).求人倍率は全国比を上回っており、採用ニーズは高い
看護師求人倍率 | |
熊本県 | 3.41倍 |
全国平均 | 2.34倍 |
県内の看護師求人倍率は3.41倍で、全国平均の2.34倍を上回っており、看護師は常に人材不足な職種で採用ニーズが高いことが分かります。(参考:令和元年度ナースセンター資料より)
転職時の課題としては、希望している求人が見つかるかどうかです。看護師の求人は、地域・施設・診療科で偏りがあり、その偏りはコロナ禍で深刻化しています。
転職を成功させるには、効率的により多くの選択肢を得ることが重要です。前述の転職サイトなどを活用して情報を集めていきましょう。
(3).平均年収は424.4万円
看護師平均年収 | |
熊本県 | 424.4万円 |
全国平均 | 491.8万円 |
熊本県看護師の平均年収は424.4万円です。全国ランキング46位、全国平均の491.8万円を大きく下回ります。
なお、ナースセンターで募集されている求人月収は、23万7,340円~33万7,668円となっており、年収換算にすると、約356万円~506万円になります。(賞与夏冬1.5ヶ月分で計算)
(4).熊本県の地域医療の特徴
熊本県は、平成28年の熊本地震以降、災害医療を強化してきた県です。
震災直後に患者の転院をおこなった際に発揮された、医療機関間の連携関係を活かし、平常時を含めてさらに強化させています。ただ、建物倒壊の危険性により、地域の中核的な病院が機能しなくなった際の、緊急医療や周産期医療の提供体制は、課題として再構築が進められています。
県全体では、地域ごとの医療格差が大きく、熊本市がある熊本圏域を除く、県北部は医師の数が少ないことが分かります。また、医師数が確保されている圏域でも、医師の高齢化が進んでおり、若手医師の確保が急務となっています。
出典:熊本県
へき地と呼ばれる地域や、医師不足の地域では、医師確保に加えて、限りある医療資源の有効活用が進められています。
熊本県は、「地域医療構想」を策定しており、患者が住み慣れた地域や自宅で生活をしながら、必要な医療を受けられるよう、病床機能の役割分担をおこない、在宅医療を推進しているところです。
地域医療構想とは?
急速な少子高齢化による医療介護需要の増大と疾病構造の変化に対応するために都道府県が策定する地域における将来の医療提供体制に関する構想。
将来の医療需要に応じた、より効率的で質の高い医療提供体制の構築を目指すもの
出典:熊本県
よって、今後はチーム医療や在宅医療の知識や技術がより求められると考えられます。看護師としては、病院やクリニック勤務に加え、地域医療に貢献するためのキャリアアップも選択肢の一つになるでしょう。
参考:熊本県の看護師・医療従事者に人気の働きやすい病院求人例
病院口コミサイトmedico実施の『働きやすい病院AWARD 2020』と口コミ評判をもとに、看護師・医療従事者から支持を得ている「熊本県の働きやすい病院」の求人をピックアップしました。
転職のイメージが漠然としている場合は、理想的な病院として参考にしてみてください。
熊本赤十字病院
所在地 | 熊本県熊本市東区長嶺南2-1-1 |
診療科 | 内科、神経内科、呼吸器科、消化器科、循環器科、小児科、外科、整形外科、脳外科、心臓外科、小児外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、病理科、救急科、血液腫瘍内科、乳腺内分泌外科、放射線治療科、精神腫瘍科 |
求人情報
給与
日本赤十字社職員給与要綱による(国家公務員に相当)
■基本給(令和2年度実績)
大学卒 215,200円
3年課程 209,800円
2年課程 200,700円■手当 通勤手当・住居手当(上限28,500円)・扶養手当・時間外手当・深夜手当等
■昇給 年1回
■賞与 年2回【モデル給与】
(大学卒1年目、家賃5万円のアパート、二交代制で夜勤4回/月)
[支給]
基本給215,200円+住居手当25,000円+深夜手当約35,000円(支給計275,200円)
[控除]
所得税約5,500円+社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険等)約30,000円+互助会費等約1,300円(控除計36,800円)
給与手取月額 約238,400円勤務時間
病棟は二交代制
日勤: 8:15~17:30、8:30~18:45
夜勤: 18:30~翌8:30
その他遅出あり
週実労働時間38時間45分
休暇
週休2日制、年次有給休暇24日(夏季休暇3日含む)、年末年始休暇、創立記念日、
慶弔休暇、永年勤続休暇、産前産後・育児休業、介護休暇、子の看護休暇、育児短時間勤務制度等あり
社会保険
健康保険、厚生年金保険、企業年金基金、労災保険、雇用保険
引用元:熊本赤十字病院公式サイトより
医療法人聖粒会慈恵病院
所在地 | 熊本県熊本市西区島崎6-1-27 |
診療科 | 外科、内科、消化器科、小児科、産婦人科、麻酔科、他 |
求人情報
■募集職種⇒看護師,准看護師
■雇用形態⇒日勤常勤
■勤務時間⇒8:30~17:15、遅出12:15~20:45
■総支給 ⇒164,660円位~
■賞 与 ⇒年2回(4.3ヶ月分位)
■休 日 ⇒週休2日制
■備 考
*有給休暇は初年度半年後10日、毎年1日加算で最高20日、翌年繰越可。*マリア館(産科外来)
*卒後教育制度有*託児所:3歳未満、日勤帯のみ一時保育あり。*日曜当番月1回位あり。
*盆休み(8月15日)、年末年始5日、慶弔特別休暇有。*隔年海外旅行、国内旅行有。
引用元:ナースパワーの医療法人聖粒会慈恵病院看護師求人より(2021/8)
本章の参考資料
補足:新型コロナワクチン接種関連の求人情報
新型コロナウイルスワクチンの接種業務に従事したい場合、熊本県ナースセンターに連絡すると、詳細な求人について案内を受けられるようです。気になる方はチェックしてみてください。
熊本県ナースセンター
https://nc.kna.or.jp/
3.熊本県の看護師求人を探すための全手段
看護師の求人探しの手段には、それぞれメリット・デメリットの側面があり自分に合ったものを選択しなければなりません。
そこで看護師求人探しの手段を、「求人数」「サポートの専門性」「特徴」の軸で比較表にまとめました。
結論から言うと、転職活動をスムーズに進めるなら、プロのサポートが受けられる「転職サイト」がおすすめです。
(1).転職サイト(民間の人材紹介会社)
転職サイトは、希望に合った施設の求人を紹介してくれる転職支援サービスです。
転職サイトがおすすめな人
- 転職するのがはじめてで不安
- 給与や条件、人間関係などが良い職場情報を知りたい
- なるべく早く次の仕事を見つけたい
- 実績豊富な看護転職のプロにまずは相談したい
転職サイトに登録すると、求職者一人ひとりに担当者(キャリアアドバイザー)がつき、求人探しから選考対策までサポートしてくれます。
転職サイトのサポート
- キャリア相談
- 求人紹介・提案
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 面接対策
- 面接日の調整
- 給与交渉
- 内定後のサポート(入社日の調整、年収の交渉、現職場への退職に関する相談)
希望に合った病院求人をプロ目線で探して提案してくれる点は、非常に魅力的です。
「自宅から20分以内」「給与は今より5万円以上」など条件が複数ある場合、ハローワークや求人広告サイトでは探しづらいことが多々あります。
また、そもそも自分がどのような職場に転職したいか、目的や条件がうまく明確になっていない方も多いでしょう。
ですが転職サイトを利用すれば、キャリアアドバイザーに希望を伝えるだけで、あなたのニーズにマッチした求人を提案してくれます。
連絡手段はメール・電話・LINEがメイン
キャリアアドバイザーとの連絡手段は、メール・電話・LINEがメインです。対面でのやりとりは、2021年現在ほとんど行われていません。
転職サイト利用者に話を伺うと、「メールやLINEなどテキストでのやり取りが楽で良い」という意見が多数派でした。「電話で話をするのが苦手」「休みの日に連絡してほしくない」という方は、メールやLINEでのやり取りが可能なサイトか事前に確認しておきましょう。
なお、看護師さんからの評価の高い大手サイト(看護roo!、レバウェル看護(旧 看護のお仕事)、マイナビ看護師)は、いずれも電話・メール・LINEから、希望の連絡方法を選べるようです。
転職サイトは、特にはじめて転職活動を行う方や、絶対に失敗したくないという方におすすめです。
メリット | デメリット |
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(2).ハローワーク
ハローワークは就職支援を行う行政機関です。
ハローワークがおすすめな人
- 今の職場を辞めてから転職活動する予定
- 自分のペースで転職活動をしたい
「仕事を辞めて、失業手当を貰いながらゆっくりと転職活動をしたい」と考えている方は、受給申請のためにハローワークを訪れることになります。その際、ハローワークに設置された機械端末で求人を検索したり、窓口の職員に相談したりできます。
ハローワークは国営の機関のため、どの医療機関とも金銭的な利害関係がなく、中立公正な立場で求人紹介や転職アドバイスをしてくれるのが魅力です。転職サイトでは求人応募を強いてきたりすることも稀にありますが、ハローワークではその心配もありません。
メリット | デメリット |
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求人の質に注意!ハローワークは補助的に使うのがおすすめ
ハローワークは転職活動に役に立つサービスですが、ハローワークだけしか使わないのはハイリスクです。
なぜなら、ハローワークには質の低い求人が紛れ込んでいることがある上に、掲載されている求人情報には、嘘が書かれているケースが多くあるからです。
事実、求人票の内容と労働条件が異なるという報告が6,811件も寄せられており、更に医療業界は虚偽報告の件数が最多です。(参考:平成30年度厚生労働省公表資料)
そのため、他の手段も活用しながら、あくまで補助的な役割として使用することをおすすめします
なお、ハローワークを活用した転職については、『看護師の転職でハローワークは使うべき?利用の流れやメリット・デメリットを徹底解説』の記事で解説しているので、気になる方は参考にしてください。
(3).ナースセンター
ナースセンターとは、看護人材確保を目的として設置された行政機関です。
ナースセンターがおすすめな人
- 看護知識が豊富な人に相談したい
- 自分のペースで転職活動をしたい
専用サイト「eナースセンター」では、希望勤務地やライフスタイルから、インターネット上で求人検索が可能です。
ナースセンターでは他にも、相談員による就業相談や、再就職に向けた研修の開催なども行っています。
相談員の多くが看護師経験者なので、専門的な話もしやすく、親身に相談に乗ってくれるでしょう。
ただ、病院・施設側からの満足度は低く、採用活動に積極的には活用されていません。
事実、病院を対象にした調査では、最も採用実績があった採用媒体としてナースセンターを挙げた施設はわずか2.3%しかありませんでした。(参考『看護職員等の医療職採用に関する諸問題:アンケート調査の分析と考察』)
そのため、得られる求人情報数が他の手段と比べて少なくなる可能性が高いです。ナースセンターも他の手段も活用しながら、補助的な役割としての利用をおすすめします。
メリット | デメリット |
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ナースセンターの強み
ナースセンターの強みは、看護師の人材育成に力を入れている点にあります。求人探しというより、スキルアップ・キャリアに関する情報収集の手段としての活用がおすすめです。
熊本県では、以下のような研修・セミナーの実績があるようです。
- 訪問看護入門
訪問看護の魅力、訪問看護師の役割、事業所情報、研修案内等を知ることができる - 再就業支援研修会
熊本県の看護の動向、医療安全基礎、感染対策基礎、採血・注射(採血の手技・点滴の手技・筋肉注射)
最新の実施情報は、熊本県ナースセンター公式ページをご覧ください。
熊本県ナースセンター情報
基本情報
場 所:熊本県ナースセンター(熊本県熊本市東区東町3丁目10番39号 熊本県看護研修センター内)
相 談 日:月~金(土・日・祝日を除く)
相談時間:9:00~12:00/13:00~17:00
TEL 096-365-7660
※電話での相談も可能。
ナースセンター熊本では、ハローワークと連携した就業支援も行っています。
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)相談(※ハローワークの相談日を要確認)
県内10か所のハローワークに就業相談員を派遣し、就業を希望する看護職の相談を承っています。求人情報の提供も行っています。
出典:ナースセンター熊本
(4).求人広告サイト
求人広告サイトは、病院・施設の求人広告を検索できるサービスです。
求人広告サイトがおすすめな人
- とにかく多くの求人情報を得たい
- キャリアアドバイザーはつけず、一人で転職活動したい
気軽に求人を検索して、気になったものがあれば応募するという流れで転職活動を進めていきます。
原則キャリアアドバイザーはつかず、自分一人で求人探し・応募を行うので、マイペースに転職活動したい方や、転職意欲はそれほど高くないが、良い求人が見つかれば転職したい方に適しています。
大手検索エンジン『indeed』や、医療・福祉系職種専門サイト『ジョブメドレー』や『グッピー』が有名です。
メリット | デメリット |
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(5).知人の紹介
知人や友人、元同僚からの紹介で転職するという方法もあります。
おすすめな人
- 看護学校の同級生と未だに交流がある
- 人間関係などリアルな情報を知っておきたい
紹介のメリットは、求人広告からは分からないリアルな情報も事前に教えてもらうことにより、双方のミスマッチを減らせることです。
また紹介経由の応募は、他の手段経由の応募よりも採用されやすい傾向にあります。病院側にとっても、素性の知らない人を採用するよりは、紹介経由での採用の方が信頼できるからです。
ただし、「面接や見学をしてイメージと違っていたとしても断りづらい」「退職を言い出しづらくなる(早期離職の場合は特に)」などのデメリットも大きいため、注意が必要です。
メリット | デメリット |
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(6).直接応募
働いてみたい病院があるなら、その病院に直接応募してみるという方法もあります。
直接応募がおすすめな人
- 働いてみたい病院がある
- 近場で働くと決めている
転職サイトに求人を出していなくても、「人手不足で人材を確保したい」という病院は珍しくありません。そういった場合、病院公式サイトの採用ページなどで、看護師の募集情報を出しているはずです。
直接応募のメリットは、採用される確率が高いことです。転職サイトなどを経由すれば、病院側にコスト(仲介料)がかかりますが、直接応募での人材採用では、ほとんどコストはかかりません。
また求人広告を出していない病院なら、同時期に応募する人も少なく、競争率も低いでしょう。
評判が良くて気になっている病院などあれば、公式ホームページを確認してみましょう。
メリット | デメリット |
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4.熊本県の看護師転職を成功させる手順
看護師転職を成功させるためには、以下の手順に沿って着実に転職活動を進めていきましょう。
それぞれの過程でやるべきことを解説します。
ステップ1.入念な事前準備を行う
転職活動は、入念な準備から始まります。
まずやるべき準備
- (1).転職の理由をはっきりさせる
- (2)譲れない点・妥協できる点を決める
- (3).大まかにスケジュールを立てる(1~3ヶ月目安)
特に(1),(2)を入念に行うことで、どんな職場で働きたいのかが明確になってきます。この工程を飛ばしていきなり求人探しから始めてしまうと、なんとなくで職場を決めてしまい、入職後に後悔してしまう可能性があるので気を付けましょう。
事前準備やスケジュール感については、『【決定版】看護師転職の方法をイチから解説!必ず踏むべき正しい手順&求人探しの手段』で詳しく解説しています。
ステップ2. 複数の手段を併用して求人探しを行う
求人探しは、様々な手段を併用して行うことをおすすめします。
一つの方法に固執してしまうと、好条件の求人を見逃す可能性があるからです。
おすすめの併用パターン
- (1)転職サイトとハローワークの併用:(失業保険受給中の方)
…転職サイトから応募しつつ、ハローワークで月々の手続きを行う際に、窓口で相談。求人の応募は、失業保険受給要件である求職活動実績として認められる - (2)転職サイトとナースセンターの併用:(転職活動がはじめての方)
…どちらも看護師転職に特化したアドバイスなどが受けられるので、転職成功率を高めることができる。 - (3)転職サイトを複数利用:(なるべくたくさん求人を見たい方)
…複数のサイトを利用すれば、選択肢をグッと増やせる。ただ選択肢が増えすぎても判断に迷うことがあるため、転職サイトのキャリアアドバイザーと相談しながら決めるのがおすすめ
(3)転職サイトの複数利用は、特におすすめです。実際に当サイトが転職経験のある看護師165人を対象にしたアンケート調査では、4人のうち3人から「転職サイトに複数登録した」と回答が得られ、平均して2.4つのサイトに登録していることが分かりました。
アンケート調査の詳細は『看護師転職サイトは複数登録した方がいい?転職を有利にすすめる使い方とは』の記事で詳しく解説しています。
補足:病院・クリニック以外に視野を広げるのもおすすめ
看護師資格を活かして働ける職場は、病院・クリニック以外にも多数存在しています。
特に日本は超高齢化社会の課題を抱えていることから、介護施設や訪問看護ステーションは採用ニーズが高くなっています。
病院以外の職場については、『病院以外に転職したい看護師に人気の職場一覧』の記事で紹介しているので、気になる方は参考にしてください。
ステップ3. 応募書類の作成を並行する
気になる病院があれば、次は履歴書を作成して応募します。
履歴書では、これまでのキャリアを形式的に書くのがメインですが、「志望動機」などのアピール要素を魅力的に記載することで、選考通過率を高められます。
一般職種の中途採用では職務経歴書が必要となりますが、看護師の採用で職務経歴書が必要なケースはそれほどありません。ただし企業や法人運営の施設の場合は、提出を求められることもあります。
履歴書の書き方は『看護師転職を成功させる履歴書の書き方|志望動機や職歴の記入方法と合わせて全解説!』を参考にしてください。
ステップ4. 採用面接を受ける
書類選考が通過したら、採用面接を受けます。面接回数は1回であることが多いです。
採用面接では、必ず聞かれる定型質問があるので、事前に応える内容を考えておくと、面接で慌てなくて済みます。
必ず聞かれる定型質問の例
- 転職理由を教えてください。
- 志望動機を教えてください
- 前の病院ではどんな経験をしましたか?
- 残業や夜勤はどの程度可能ですか?
看護師の面接ノウハウは『看護師転職の面接マニュアル|頻出質問と回答例&好印象を与えるポイント』で解説しているので、面接が苦手な方はぜひチェックしてみてください。
転職サイトは面接対策もしてくれる!
転職サイトでは、転職のプロによる面接対策も受けられます。
よくある質問に対しての最適な答え方をアドバイスしてもらえるので、面接に苦手意識がある方にとっては心強いでしょう。「面接は緊張する」「うまく振舞えるか不安」という方はぜひ活用をおすすめします。
さいごに
おすすめの転職サイトや看護師の転職活動の進め方を解説しました。
準備を事前にしっかりと実行できるかどうかが、転職成功の鍵を握ります。
漠然と転職したいと思っている人はもちろん、転職活動に向けて準備しているという人は、ぜひこの記事で紹介したポイントを踏まえて求人探しを進めていきましょう。
信頼できる第三者に相談したいという方は、ハローワークやナースセンター、この記事で紹介した転職サイトを利用してみてください。
- 看護roo!|総合評価No.1
https://kango-roo.com - レバウェル看護(旧 看護のお仕事)|求人数トップレベル
https://kango-oshigoto.jp - ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)|スピーディな対応が魅力
https://nursejinzaibank.com - マイナビ看護師|求職者のペースに合わせたサポート
https://kango.mynavi.jp/ - ナースではたらこ|抜群のサポート
https://iryo-de-hatarako.net
あなたの人生がより明るいものになることを心から祈っています。