「助産師の年収はどのくらいだろう」
「自分の職場は相場よりも低い……?」
と考えていませんか。
助産師の平均年収は約554万円と年収が高めの職業ですが、なかには年収に不満を感じる人もいるようです。
助産師の年収は職場選びで決まると言っても過言ではありません。年収相場の高い職場へ転職すれば年収アップが叶うことも多いです。
この記事では、転職のプロとして多くの助産師をサポートしてきた私が、助産師の年収相場を徹底分析し、年収が低いと言われる理由や、年収アップを叶える方法を説明します。
- 【全国平均554万円】助産師の年収相場を徹底分析
- 現役助産師が語る「給料のリアル」とキャリアの悩み
- 助産師が年収アップを叶えるコツとは
- 年収が高い職場に転職したい助産師が知っておくべき注意点
- 助産師で年収アップを目指すなら転職サイトの利用がおすすめ
- 助産師に関するよくある質問
この記事を読めば、自分の年収が相場より低いかどうかが分かり、前向きな決断ができるでしょう。
それでは助産師の年齢や地域別の年収相場について、詳しく解説していきます。
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※2025年11月17日更新
※弊社が実施した独自アンケートの結果に基づきます
※本記事は看護roo!、レバウェル看護、マイナビ看護師、看護師ワーカー、ナース専科 転職などのPRを含みます。
【結論】助産師の平均年収は約554万円!手取りや初任給も解説
2021年の助産師平均年収は約554万円です(出典:厚生労働省:令和3年賃金構造基本統計調査 ,2022.)。全職種の平均年収約490万円と比べると助産師は年間65万円弱ほど高い年収を得ていることから、助産師は年収が高めの職業と言えます。
ただし、助産師の年収は勤務先や地域などの条件によって大きく異なり、一概に高年収とは言えません。
そこでこの章では、助産師の年収相場をさまざまな角度から紹介していきます。
【雇用形態別】助産師年収相場ランキング
助産師の雇用形態別の年収は以下のとおりです。
| 雇用形態 | 平均年収/時給 |
| 正社員 | 約554万円 |
| 短時間労働者(パート・アルバイト) | 時給2,018円 |
〔出典〕厚生労働省:令和3年賃金構造基本統計調査 ,2022.
助産師の月額賃金の全国平均は約39万円です(出典:厚生労働省:令和3年賃金構造基本統計調査 ,2022.)。有効求人倍率は2.16倍で、求職者数と求人数に大きな開きがない(人材の需要と供給の差が少ない状態)であるため、助産師の平均年収の上昇は見込みにくいでしょう(出典:厚生労働省:一般職業紹介状況(令和4年3月分及び令和3年度分)について)。
人材の需要と供給のバランスが取れているということは、人が足りていることを意味し、賃金を上げる必要がないからです。
助産師として年収アップさせたい方は、管理職を目指したり、夜勤を増やしたりすることで、年収アップに近づくことができます。
助産師の多くは、正社員またはパート・アルバイトでの直接雇用です。派遣の募集は少ないのも特徴と言えます。
【年齢別】助産師年収相場
助産師の年収を年齢別に比較すると、定年を迎える60歳直前までは徐々に上がっていき、定年をすぎると大きく下がることが分かります(出典:厚生労働省:令和3年賃金構造基本統計調査 ,2022.)。

〔出典〕厚生労働省:令和3年賃金構造基本統計調査,2022.をもとに編集部作成
50代後半までの年収増加は大きく、20代前半と50代後半の平均年収差は298.7万円です。
50代後半をピークに60代に入ると年収は一気に下がり、5年間で平均年収は152.41万円減少しています。
30代前半で一度年収が下がる背景には、ライフステージの変化に伴う一時離職・休職をする助産師が多いためと考えられます。
女性助産師数は25〜29歳よりも30〜34歳の方が少なく、一度結婚や出産で職を離れる人が多いことが分かります。
復職・再就業時は休職・離職前の給与から据え置きとなるケースが多いため、それ以降の年齢階層においては平均年収は緩やかに上昇していきます。
60代以降は、定年により再雇用職員となる人も多いため、平均年収は減少してしまうのです。
【都道府県別】助産師年収相場ランキング
助産師の平均年収には地域差があり、都道府県ごとに比較すると1位と最下位の差は、最大で607.3万円にものぼります。
| 順位 | 都道府県 | 平均年収(単位:万円) |
| 1位 | 岐阜県 | 909.2 |
| 2位 | 山口県 | 682.7 |
| 3位 | 大分県 | 675.5 |
| 4位 | 群馬県 | 644.0 |
| 5位 | 奈良県 | 626.0 |
| 6位 | 茨城県 | 620.4 |
| 7位 | 愛知県 | 617.5 |
| 8位 | 佐賀県 | 599.7 |
| 9位 | 東京都 | 592.7 |
| 10位 | 大阪府 | 590.4 |
| 11位 | 京都府 | 589.2 |
| 12位 | 新潟県 | 585.2 |
| 13位 | 熊本県 | 582.0 |
| 14位 | 埼玉県 | 581.8 |
| 15位 | 高知県 | 574.5 |
| 16位 | 静岡県 | 571.7 |
| 17位 | 宮城県 | 567.0 |
| 18位 | 滋賀県 | 566.9 |
| 19位 | 三重県 | 566.0 |
| 20位 | 北海道 | 554.2 |
| – | 全国 | 553.9 |
| 21位 | 兵庫県 | 548.3 |
| 22位 | 和歌山県 | 547.6 |
| 23位 | 鹿児島県 | 547.1 |
| 24位 | 秋田県 | 538.6 |
| 25位 | 愛媛県 | 530.6 |
| 26位 | 福島県 | 525.3 |
| 27位 | 神奈川県 | 522.3 |
| 28位 | 広島県 | 519.2 |
| 29位 | 栃木県 | 516.0 |
| 30位 | 福岡県 | 516.0 |
| 31位 | 富山県 | 507.0 |
| 32位 | 岩手県 | 486.5 |
| 33位 | 長野県 | 486.1 |
| 34位 | 徳島県 | 469.8 |
| 35位 | 山形県 | 466.3 |
| 36位 | 鳥取県 | 458.8 |
| 37位 | 島根県 | 451.9 |
| 38位 | 石川県 | 445.4 |
| 39位 | 青森県 | 440.6 |
| 40位 | 山梨県 | 436.6 |
| 41位 | 福井県 | 433.0 |
| 42位 | 岡山県 | 422.5 |
| 43位 | 千葉県 | 414.5 |
| 44位 | 香川県 | 347.4 |
| 45位 | 長崎県 | 338.4 |
| 46位 | 沖縄県 | 301.9 |
| – | 宮崎県 | データなし |
〔出典〕厚生労働省:令和3年賃金構造基本統計調査 , 2022.
給与水準の地域差は各地の助産師の需要・賃金相場・平均年齢に左右されます。
一般的に首都圏などの都市部は年収が高くなりやすいですが、助産師の場合、各地域の年収水準と当該地域が都市部であるかどうかの相関性はないと言えるでしょう。
【勤務先規模別】助産師年収相場ランキング
企業規模でも助産師の年収には大きな差があります。
従業員数が99人以下の少規模な職場と、1000人以上の職場では、約37万円の年収差がありました。
| 順位 | 企業規模(従業員数) | 平均年収 | 平均年齢 |
| 1位 | 10〜99人 | 580.3万円 | 43.5歳 |
| 2位 | 100〜999人 | 544.7万円 | 37.4歳 |
| 3位 | 1000人以上 | 543.1万円 | 33.2歳 |
〔出典〕厚生労働省:令和3年賃金構造基本統計調査 , 2022.
小規模の職場には地域に根差した診療所(クリニック)が多いです。職員の少なさから助産師も少数精鋭となり、採用側としてもベテラン助産師を求めるケースが多いため、年収が高く設定されているのです。
従業員数が多い職場ほど、多くの助産師が在籍しています。従業員数が多い職場は、若手職員の割合が高くなるため、平均年齢・平均年収ともに低めになっています。
【資格別比較】助産師と他の医療系職種の年収の違い
助産師の年収は、看護師・保健師の年収を上回っています。
| 職種 | 平均年収 |
| 助産師 | 553.9万円 |
| 看護師 | 498.6万円 |
| 保健師 | 480.7万円 |
〔出典〕厚生労働省:令和3年度賃金構造基本統計調査,2022.
助産師になるためには、看護師資格を保有していることが必須です。
助産師資格を取得するには、看護師資格取得後に最低でも1年はかかるため、平均年収に差があるのでしょう。
現役助産師が語る「給料のリアル」とキャリアの悩み
助産師という仕事に誇りを持ちながらも、「本当にこの給料は妥当なのだろうか」と疑問を感じたことはありませんか。夜勤の連続、責任の重さ、体力的・精神的な負担。それに見合った報酬を得られているのか、多くの助産師が一度は立ち止まって考える問題です。
この章では、助産師の年収が「仕事のきつさに見合わない」と感じられる理由を掘り下げ、さらに実際に異なるキャリアを歩んできた3人の助産師の事例を通じて、給料とキャリアの選択について考えていきます。
なぜ助産師の年収は「仕事のきつさに見合わない」と感じるのか?
助産師の平均年収は約580万円と、一般的な職業と比較すれば決して低くはありません。
しかし、多くの助産師が「給料が仕事の大変さに見合っていない」と感じているのも事実です。その理由はどこにあるのでしょうか。
夜勤と不規則な勤務による身体的・精神的負担
助産師の仕事は24時間365日、いつ始まるか分からない出産に対応しなければなりません。予定外の急な呼び出し、長時間に及ぶ分娩介助、夜勤による生活リズムの乱れ。これらは想像以上に身体的・精神的な負担となります。
夜勤1回あたりの手当は2万円前後が一般的ですが、月に5回の夜勤をこなしても手当は10万円程度。夜勤明けの疲労感、睡眠不足による体調不良、家族との時間の喪失などを考えると、「この手当で割に合うのだろうか」と感じる助産師は少なくありません。
命に関わる責任の重さとプレッシャー
助産師は、母子の命を預かる仕事です。一つの判断ミスが重大な事故につながる可能性があり、常に緊張感の中で働いています。分娩時の異常の早期発見、適切な対応、医師への迅速な報告。これらすべてが、母子の安全を守るために不可欠です。
医療訴訟のリスクも常に存在します。このような責任の重さとプレッシャーに対して、給与がそれに見合っているかと問われれば、疑問を感じる助産師も多いのが現実です。
専門職としての評価と待遇のギャップ
助産師は、看護師免許に加えて助産師免許を取得しなければならない高度な専門職です。しかし、看護師と助産師の給与差は月額数万円程度であることが多く、「これだけの教育と経験を積んでも、この程度の差しかないのか」と感じる助産師もいます。
また、昇進のポストが限られていることも問題です。どれだけ助産師としての専門性を高めても、給与に反映されにくい構造になっています。
ワークライフバランスの難しさ
助産師の仕事は、プライベートとの両立が非常に難しい職業です。夜勤や急な呼び出しにより、家族との時間、趣味の時間、休息の時間が削られます。
年収600万円を得ていても、それが夜勤を含む不規則な勤務と引き換えであれば、「もう少し給料が低くても、規則的な生活ができる仕事の方が良いのでは」と考える助産師もいます。
このように、助産師の年収が「仕事のきつさに見合わない」と感じられる理由は、単に金額の問題ではなく、仕事の責任、身体的・精神的負担、ワークライフバランス、専門性の評価など、複合的な要因が絡み合っています。
しかし、どのようなキャリアを選択するかによって、給料や働き方は大きく変わってきます。次のセクションでは、異なるキャリアパスを選んだ3人の助産師の事例を通じて、給料とキャリアの関係を具体的に見ていきましょう。
【キャリアモデルケース紹介】3人の助産師が歩んだ道
助産師のキャリアは一つではありません。どこで働くか、どのような専門性を追求するか、ワークライフバランスをどう考えるかによって、年収も働き方も大きく変わります。
ここでは、実際に異なるキャリアを歩んできた3人の助産師の事例をご紹介します。
Case1:大学病院で専門性を追求するAさん(35歳/年収650万円)
【プロフィール】
都内の大学病院勤務、助産師歴12年、独身
【経歴と働き方】
看護大学卒業後、大学病院に就職し、現在12年目。ハイリスク妊娠・出産のケアに専門性を見出し、現在はNICUとの連携も担当。助産師チームリーダーとして後輩指導にも携わる。
勤務は二交代制で月5回の夜勤。基本給38万円に夜勤手当(月12万円)、役職手当(月2万円)、賞与(年5ヶ月分)を含め、年収650万円。
【やりがいと年収観】
「合併症を持つ妊婦さんが無事に出産し、赤ちゃんを抱いて笑顔を見せてくれたとき、この仕事を選んで本当に良かったと思います。夜勤の負担はありますが、専門性を追求できる環境に満足しています。将来的には認定助産師の資格を取得してキャリアアップしたいです」
Case2:クリニックでワークライフバランスを重視するBさん(42歳/年収580万円)
【プロフィール】
地方都市の産婦人科クリニック勤務、助産師歴18年、既婚・子ども2人
【経歴と働き方】
総合病院で7年勤務後、子育てとの両立が困難になり、夜勤のないクリニックに転職。分娩は扱わず、妊婦健診、産後ケア、母乳外来、マタニティヨガを担当。
日勤のみ(9時〜17時)、週5日勤務。基本給35万円、賞与(年4ヶ月分)で年収580万円。
【やりがいと年収観】
「妊娠期から産後まで継続的に同じ妊婦さんをサポートできることに新たなやりがいを見出しました。以前は年収650万円ほどありましたが、体力的にも精神的にも限界でした。今は年収は下がりましたが、平日の夕方には家に帰れて、週末は家族と過ごせる。この生活を手に入れられたことが、私にとっての年収アップです」
Case3:独立開業し助産院を経営するCさん(48歳/年収900万円)
【プロフィール】
助産院経営(開業10年目)、助産師歴25年、既婚・子ども1人
【経歴と働き方】
大学病院と総合病院で15年の臨床経験を積んだ後、38歳で助産院を開業。開業資金約3,000万円(自己資金+融資)。現在は月5〜6件の分娩を扱い、妊婦健診や産後ケア、各種教室も提供。
月の総売上約300万円から経費を差し引き、月75万円の手取り、年収約900万円。
【やりがいと年収観】
「病院では実現できなかった、一人ひとりに寄り添ったケアができることが何よりの喜びです。年収は上がりましたが、医療事故のリスクと常に隣り合わせで、責任も重く、プレッシャーも大きいです。それでも、自分の理想を追求でき、それが評価され収入にもつながっている。この充実感は雇用されていた頃にはありませんでした」
3つのケースから見えてくること
これら3人の助産師のキャリアから見えてくるのは、「助産師の年収や働き方は、どのような選択をするかによって大きく変わる」ということです。
- Aさん(大学病院):専門性を追求し、年収650万円と安定した待遇。学び続けられる環境と認定資格取得への道。
- Bさん(クリニック):ワークライフバランスを最優先し、年収580万円。家族との時間と規則的な生活を重視。
- Cさん(助産院開業):大きなリスクを取り、自分の理想を追求した結果、年収900万円。経営者としての責任も伴う。
どの選択が正しいということはありません。大切なのは、自分が何を重視するのか、どのような人生を歩みたいのかを明確にし、それに合ったキャリアを選ぶことです。
次の章では、助産師として年収アップを叶えるための具体的な方法をご紹介します。
助産師が年収アップを叶えるコツとは
今の年収に不満があり、年収アップを叶えたい助産師に向けて、そのコツをお伝えします。
助産師として経験を積めば着実に年収は上がっていきますが、年収を早く大きく上げたい場合は、以下の方法にぜひ取り組んでみてください。
夜勤を増やす
手っ取り早く年収を増やしたいなら、夜勤を増やすと良いでしょう。
病院や助産院で働く助産師にとって、夜勤は避けて通れません。夜勤1回で、基本給にプラスして1回あたり2万円前後の手当がつきます。夜勤が月に3回なら6万円、5回なら10万円という計算です。
ただし、勤務時間が不規則な夜勤は睡眠不足になったり、寝ても疲れがとれなかったり、体力的にも精神的にも負担がかかったりします。
収入が上がれば生活は安定しますが、体調を崩して働けなくなっては本末転倒です。無理のない範囲で行いましょう。
管理職を目指す
次におすすめしたいのは、管理職を目指すことです。昇格すれば仕事の責任は増えますが、同時にやりがいも増え、年収もアップするでしょう。
勤務先によって名称はさまざまですが、「役職手当」「管理職手当」「職務手当」などが支給されるケースも多いです。
管理職を目指すためには、助産師としての経験を積み、スキル・技術を磨き続けることが大切です。日頃の業務をしっかりと行いながら、勉強会や外部研修にも積極的に参加しましょう。
助産院を開業する
助産院を開業するという道もあります。
上手く経営が軌道に乗れば、平均年収を大きく上回る収入が期待できるでしょう。
提供するサービスを自分で自由に選べることも魅力のひとつです。分娩介助に限らず、産後ダイエットやマタニティヨガなど、妊娠・出産にかかわるさまざまな周辺サービスに手を伸ばす助産院も多いです。
一方で、「一定規模の初期投資が必要」「成功するとは限らない」「責任が非常に大きい」などのリスクもあります。
助産師としての豊富なスキルや経験があって、初めて価値提供が可能となることも忘れないようにしましょう。
臨床開発モニター(CRA)から年収1,000万円を目指すキャリアパス
看護職として年収1,000万円を目指す場合、最も現実的なのは臨床開発モニター(CRA)を経由して外資系大手製薬会社に転職するルートです。
以下、その具体的なステップをご紹介します。
ステップ①:助産師(看護師)から臨床開発モニター(CRA)に転職する
最初のステップは、助産師(看護師)から、臨床開発モニター(CRA)に転職することです。臨床開発モニター(CRA)とは、製薬会社の立場で治験を管理する役割を担う人を言います。

〔出典〕ジョブメドレー:【2023年最新】CRA(臨床開発モニター)の仕事内容、なり方、資格、年収などについて,2023年10月13日付.
臨床開発モニター(CRA)は、各文献からの情報収集を行い、治験で使用される最新の薬の知識を常にアップデートさせる必要があります。そのため、助産師とは異なる努力が必要な職種でもあります。
初年度の年収は看護師とほぼ同等ですが、臨床開発モニター(CRA)として5年以上勤務すると、企業規模によるものの年収は600万~1000円前後になります(出典:CRAばんく)。
しかし正直なところ、看護師と臨床開発モニター(CRA)は仕事内容が大きく異なるため、看護師の経験を積むほど、臨床開発モニター(CRA)に転職しやすくなるわけではありません。
それまでの職歴や転職回数、転職活動開始の年齢によっては、そもそも転職自体が難しい可能性も高いです。
臨床開発モニター(CRA)に転職したいと思ったら、後述の転職サイトに相談するなど、考えうる全てを抜かりなく準備したうえで、転職活動をスタートさせましょう。
ステップ②:TOEIC800点相当以上の英語力を身につける
次のステップとして、TOEIC800点相当以上の英語力を身につけましょう。
臨床開発モニター(CRA)に求められる英語力は、所属する会社と担当する知見の種類によって異なります。日本の企業に所属し、国内の治験を担当すれば、英語力は基本的に不要です。
しかしグローバル治験にあたると文書が全て英語ですし、グローバル治験を担当しなくても、英語ができれば海外文献など取れる情報の鮮度や質も上がります。
ゆくゆくマネージャーや管理職の出世を目指すなら、英語力が必須の企業も多いです。会社によっては、英会話などの研修を受けられるところもあります。ぜひ英語力の習得にチャレンジしてみてください。
ステップ③:外資系大手製薬会社に転職する
年収1,000万円を達成する最後のステップは、外資系製薬会社に転職することです。
助産師から高収入を目指す場合、英語力を活かして臨床開発モニター(CRA)として外資系製薬会社への転職を目指すことが一番の近道です。
臨床開発モニター(CRA)の勤務先は、製薬会社またはCRO(開発業務受託機関)のどちらかになります。どちらも外資系企業の方が高年収なのが特徴です。
実際に求人を調査したところ、外資系製薬会社で以下のような求人がありました。

〔出典〕ミドルの転職,2023年10月12日閲読.
求職者の経歴や実績次第で年収は大きく変わるものの、年収1,000万円以上を目指せることが分かります。
大手外資系製薬会社の給与は高給である上、福利厚生が整っている企業も多くあります。
なお中小企業の外資系製薬企業は、安定的に新薬を開発できるとは限らないこと、大手に買収される可能性もあることから、避けた方が良いでしょう。
ライバルが多く入社時点で非常に高いレベルを求められますが、自分の実力や成果で年収1,000万円を狙いたい人に、大手の外資系製薬会社はとても良い環境でしょう。
高年収を望むなら一般企業や公務員へのキャリアチェンジ転職も視野に
年収を最重要視する場合には、一般企業や公務員への転職も視野に入れることをおすすめします。
企業や職種によっては600万円以上の年収を得られる場合もあり、助産師の平均年収を大きく上回るからです。
製薬企業には、助産師資格が必須、または採用に有利となる職種が多いです。
助産師(看護師)資格が有利となる職種
- 産業看護師/保健師
- CRA(臨床開発モニター)
- フィールドナース
- 医療系コールセンターのオペレーター
- 保健所(保健センター)
これらの職種は助産師・看護師資格や経験が評価されます。このため、無資格者に比べて好待遇で転職できるのが魅力です。
なお公務員に転職したい場合は年齢制限があることがほとんどです。チャレンジを考えている人はできるだけ早く動いた方が良いでしょう。
年収が高い職場に転職したい助産師が知っておくべき注意点
年収が高い職場に転職したい助産師が、後悔のない転職をするためには、以下の点に注意が必要です。
民間病院の助産師は定期昇給制度がなく、昇給が見込めないことも
助産師として病院で働きたい場合は、定期昇給制度のある国立病院や公立病院への転職がおすすめです。
公務員として働く助産師の給料は法律で決められており、職務経験や勤続年数により給与が上がる仕組みとなっています(人事院:国家公務員関連法令等一覧 人事院規則9-2,2023年10月11日閲読.)。
さらに毎年1回必ず昇級する定期昇給制度もあり、年間10万円弱は年収アップを見込めます。一方で医療法人などの民間病院は職場ごとに給与が異なり、昇給制度も各職場で異なるため定期的に年収が上がるとは限らないのです。
実際に、病院の設置主体別に比較すると、民間病院は平均年収がもっとも低くなっています。
| 病院形態 | 平均年収 |
| 国立病院 | 約529.8万円 |
| 公立病院 | 約564.2万円 |
| 民間病院 | 約456.4万円 |
〔出典〕厚生労働省:第23回医療経済実態調査(医療機関等調査) ,2021. ※看護師・准看護師・助産師・保健師を含む看護職職種の年収
公務員であれば、経営状況が悪化しても賞与のカットや解雇の心配がありません。高年収を安定して得たい人は国公立病院への転職がおすすめです。
労働時間を考慮して満足できる給料か確認する
求人票に書かれている年収だけではなく、労働時間も考慮して職場を選びましょう。給料が高いように感じても、労働時間が長く、時給換算すると他の職場より給料が低い場合もあるからです。
例えば、月収30万円で労働時間192時間のA病院と、月収28万円で労働時間160時間のB病院があったとします。
月収だけ見るとA病院に魅力を感じてしまいますが、時給換算してみるとA病院は1,560円、B病院は1,750円と、B病院の方が待遇がいいことが分かります。

このような職場への転職は、年収アップは叶えられますが、労働時間と給料が見合っていないと、次第に不満を抱えるようになります。
労働時間や月残業時間を確認し、働き続けられる労働環境かも合わせて検討しましょう。
福利厚生を確認する
福利厚生を確認することも重要です。年収が低くても、福利厚生が充実している職場は給料への満足度が高まるからです。
例えば国公立病院の助産師は、通勤・家賃・扶養・地域手当が付くことが決められていますが、民間病院では、これらの福利厚生がない病院もあります。国公立病院より年収が多少高くても、実際に手元で支払う金額は大きくなってしまうのです。
自身にメリットが多い福利厚生かどうかも確認しましょう。例えば、家賃手当が支給される職場よりも、借り上げ社宅や寮があり、賃料を給料から天引きしてくれる方が得をすることは多いです。
住宅手当は「給与」の一部として課税されてしまうのですが、家賃天引きの場合は、天引きされた後のお金を給与として、そこから課税の計算をします。
その分額面の給与は低いことが多いですが、結果として節税になり、さらに可処分所得が増えるのです。
どのような福利厚生がつくのか、具体的にいくら支給されるのかを事前に確認することが重要です。
助産師で年収アップを目指すなら転職サイトの利用がおすすめ
年収アップを目的に転職する人は、看護師・助産師向け転職サイトの利用をおすすめします。
転職サイトを利用すると、希望に合った求人を代わりに探して紹介してくれ、選考サポートも受けられるので、年収アップが目指せる職場への転職をスムーズに行えるのです。
この章ではおすすめの転職サイトや、転職サイトの選び方を紹介します。
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- できるだけたくさん求人が見たい
- 職場の雰囲気や内部情報を知りたい
- 気軽に求人探しがしたい
『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』は、助産師の公開求人が900件以上と、求人数がトップレベルの転職サイトです。
キャリアコンサルタントは、病院や施設を訪問して直接取材を行っており(年間4,000回以上)、現場のリアルな情報を詳細まで把握しています。
そのため、「人間関係や施設の雰囲気はどうか」「子育て中の助産師が働きやすい環境か」などの情報を踏まえて、最適な提案をしてもらうことが可能です。
また、LINEで「新着求人情報が届く」「担当のキャリアコンサルタントに相談できる」など、気軽に転職活動ができる点も魅力的です。
『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』サービス概要
| 対応している求人の要件(求人検索で絞り込める項目) | ||||
| 対応施設形態 | 病院、クリニック、介護施設、訪問看護、健診センター | |||
| 対応雇用形態 | 正社員・パート、派遣・紹介予定派遣 | |||
| 対応地域 | 全国 | |||
| 対応求人数(公開) | ||||
| 雇用形態別 | 正社員・パート | 923件 | 派遣・紹介予定派遣 | 17件 |
3位.マイナビ看護師 | 大手人材企業による看護師転職サイト
総合評価
看護師認知度4年連続No1、定番の転職サイト。
求人数・質
求人数は5万件以上、大手マイナビならではの情報ネットワークも強み
サポート力
求職者のペースに合わせた転職支援が魅力
このような助産師さんにおすすめ
- なるべく早く次の仕事を見つけたい
- 数ヶ月かけて余裕を持って転職活動したい
- 地方在住で、対面のサポートを受けたい
『マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する転職サイトです。
数週間で内定を目指す「スピード転職」や、数ヶ月に渡ってゆっくりと職場を探す「じっくり転職」など、求職者の都合に合わせたスピード感でのサポートをしてくれます。
そのため、「ゆっくりと考えたいのに連絡が煩わしい」「早く転職したいのにサポートが遅い」といったミスマッチもなく、自分のペースで転職活動を進められるでしょう。
面接の日程調整なども、キャリアコンサルタントが代行してくれます。
全国21箇所に相談会場があり、地方在住の方でも訪問相談がしやすいという点も、大手企業が運営するサービスならではの強みです。
『マイナビ看護師』サービス概要
| 対応している求人の要件(求人検索で絞り込める項目) | ||||
| 対応施設形態 | 病院、クリニック・診療所、美容クリニック、施設、訪問看護ステーション、看護師資格・経験を活かせる一般企業、治験関連企業(CRA、CRCなど)、保育施設、その他 | |||
| 対応雇用形態 | 正社員、契約社員、パート・アルバイト、業務委託その他 | |||
| 対応地域 | 全国 | |||
| 対応求人数(公開) | ||||
| 雇用形態別 | 正社員 | 671件 | パート・アルバイト | 191件 |
| 契約社員 | 19件 | 業務委託その他 | 9件 | |
〔出典〕『マイナビ看護師』求人検索システムによるCareer Theory調べ,2023年10月7日付.

助産師が転職サイト選びで気を付けるポイントは?
転職サイトを選ぶ際は、以下の3点に注意しましょう。
point 1. 求人数が多いかどうか
求人の質と量は、理想の職場に転職できるかどうかを左右する、重要な要素です。掲載されている求人数が多いほど、希望条件を細かい部分まで満たす求人が見つかりやすくなるからです。
「なるべく多くの候補の中から、自分の希望条件にぴったりの求人を選びたい」という方は、求人の質・量に強みのある転職サイトを選びましょう。
公開求人数が3万件を超える転職サイトを選ぶと、求人内容のクオリティに対する満足度も上がります。紹介した転職サイト3社は、公開求人数全体で3万件以上と、転職活動に十分な案件を保有していると言えます。
point 2. 大手企業が運営しているかどうか
転職サイトは大手企業が運営しているものを中心に利用しましょう。
大手企業が運営する転職サイトの利用をおすすめするには理由があります。
- 保有求人数が多く、登録するだけで選択肢を増やせる
- 支援実績が豊富で、選考通過に関する実用的なノウハウが蓄積されている
- 大手ほどサポート体制が整っている傾向にある
などです。
point 3. 利用者の口コミが良いかどうか
利用者の口コミから、そのサイトの提案力やサポート力を確認することができます。
特に以下は必ず確認しましょう。
- 希望条件に合った求人を紹介してくれるのか
- 選考対策や退職準備などしっかりとサポートしてくれるのか
年代や希望する職場によって、口コミは異なる場合があります。口コミを確認し、自分に合った転職サイトを利用することでスムーズに転職活動を進めることができます。
転職サイトと求人サイトの違いとは
「転職サイト」と似たサービスに「求人サイト」がありますが、それぞれの違いは転職活動の進め方です。
転職サイトは、担当者のフォローを受けながら一緒に転職活動を進めていきます。これに対して、求人サイトを使う場合、転職活動は全て自分一人で行っていきます。
一般企業への転職で利用する「転職エージェント」と「看護師転職サイト」は同じ役割をしています。
| 看護師転職サイト | 求人サイト | |
| 気軽さ | △ 登録・相談にハードルの高さを感じる人も | ◎ 自分で求人を検索するだけなので気楽 |
| 得られる情報 | ◎ 職場の内部情報なども教えてくれる | △ 求人票の情報だけ |
| 求人の選択肢 | ◯ 豊富(独占求人や非公開求人があることも) | ◯ 豊富(サイトによっては少ないため注意) |
| 転職アドバイス | ◎ 転職のプロからのアドバイスを得られる | × なし |
| 選考対策 | ◎ 履歴書・職務経歴書の作成や面接の解答方法 | × なし |
| 転職成功率 | ◎ 選考対策を入念に行うため、採用確率アップ | ◯ 上手く活用できればスムーズに決まる |
| 年収アップ率 | ◎ 年収交渉をしてくれるので好待遇で転職しやすい | △ 自分で交渉できれば問題ない |
求人サイトでは相談できる担当者や選考に関するサポートがないので、「良い求人がない」「履歴書の書き方が分からない」と悩んでも、自分でどうにかしなければなりません。
自力で解決できれば問題ありませんが、自分一人だと客観的なアドバイスを受けられず、次第に視野が狭くなっていきやすいです。下手をすると、間違った方向に進んでしまう可能性もあります。
このため、「転職活動に不安を感じる(履歴書や職務経歴書の書き方が分からない)」「次の転職はもっと良い職場に入りたい」という方にこそ、転職サイトの利用をおすすめします。
(1). 転職サイトとは
転職サイトとは、求人探しから面接対策まで、無料で幅広いサポートをしてくれる『人材紹介サービス』のことです。
登録すると担当者がつき、あなたの希望条件や転職理由、理想の働き方をしっかりとヒアリングします。その上で、転職サイトが保有する求人の中から、あなたに最適な求人を提案してくれます。
応募を決めると、応募書類作成や面接対策もサポートしてくれるので安心です。転職先が決まり、入社に至るまで手厚いサポートを受けられます。
なぜ転職サイトが無料で利用できるかというと、職場からの紹介料で利益をつくる仕組みだからです。

求職者の入社が決まると、転職サイトは企業から年収の30%前後の仲介料を受けとっています。そのため、利用する求職者側に料金は一切発生しないのです。
このように、転職サイトは「紹介料を払ってでも優秀な助産師を求めている」企業と、「希望条件に合った職場に転職したい」求職者をつないでくれるサービスとなっています。
(2). 助産師が転職サイトを利用するメリットとは
助産師が転職サイトを利用するメリットは以下の3点です。
メリット1. 希望条件にマッチした求人を代わりに探してくれる
キャリアアドバイザーに年収や勤務地などの希望条件を伝えると、あなたにぴったりの求人を代わりに探してくれます。
転職サイトによっては、待遇が良いため公開しないで募集を行う非公開求人を保有している場合もあります。このため、自分で探すよりも年収が高い職場が見つかりやすいのです。
仕事を続けながら転職活動をする場合も、自分で求人を探す手間が省けるため便利です。
メリット2. 応募書類の添削や面接練習などの選考対策が受けられる
転職サイトを利用すると、応募書類の添削や面接練習などの「選考対策」も受けられます。
担当者が事前ヒアリングを通してあなたの人柄や経歴、長所や短所を把握し、伝え方のコツを教えてくれるので、誰でも魅力的な応募書類を作り上げられるのです。
初めての転職の場合や、転職経験が少ない場合、応募書類を1人で完成させるのは難しいものです。問題なく経歴を書いたつもりでも、プロの視点で見ると内容が不十分であったり、見せ方が適切でなかったりするケースは多くあります。
面接対策でも、転職のプロによる客観的な意見がもらえるため、あなたと応募企業に合った面接のコツが分かり、質問や答えを想定して面接に臨むことができます。
担当者と一緒に万全な対策を行うことで、採用確率がグンと上がるでしょう。
メリット3. 応募先とのやり取りを代行してくれる
転職サイトは、応募先とのやり取りを代行してくれるので、転職活動と仕事を同時進行しやすくなります。
担当者が代行してくれるやり取り
- 各企業への応募
- 面接の日程調整
- 採用担当者への連絡
- 入社日の調整
在職中に転職活動を行うと、細かいスケジュール管理をするだけでも大変です。
特に複数の求人に応募している場合、それぞれの職場と並行してやり取りを行う必要があります。予定管理が不十分だと、ダブルブッキングなどにつながる恐れもあるでしょう。
このため転職活動における煩雑なやり取りを、代行してくれるのは大きなメリットなのです。
助産師に関するよくある質問
最後に、助産師に関するよくある質問に答えていきます。
助産師の年収事情編
助産師の年収事情に関する疑問と、その回答を紹介します。
Q1. 助産師の新卒年収はどれくらいですか?
助産師の新卒年収は約350~400万円です(出典:厚生労働省:令和3年賃金構造基本統計調査 ,2022.)。
20〜24歳の助産師の平均年収は約414万円となっており、初任給はこの値よりやや低いと考えられます。
Q2. 助産師に将来性はありますか?
結論から申し上げると、助産師は将来性のある職業です。
なお助産師の仕事はなくならないものの、助産師に求められる役割や必要な知識は増えるでしょう。
今後、高齢出産をする人が現在よりも増える可能性が高いです。よって、高齢出産に対応したケアの技術や、不妊治療に関する知識や経験が求められます。
助産師の地位向上のための取り組みが業界全体で進んでいます。2015年からは、指定の例数以上の分娩介助経験と研修の受講などを認証条件とした「アドバンス助産師」という制度も開始しました(日本助産評価機構)。
社会的な地位向上に加え、助産師として働きたい人のキャリアアップの一助となるでしょう。
転職サイト編
次に、助産師の転職サイト利用に関する疑問と、その回答をお伝えします。
Q1. 転職サイトの担当者と考え方が合わなかったら……と不安です。
転職サイトでは、いつでも担当者を変更することができます。
口コミの良い大手サイトでも、担当者によってはサポートが不十分であったり、自分とは相性が悪いと感じることがあります。
多くの転職サイトでは、変更フォームへの入力や総合窓口への連絡によって、担当者変更が可能です。
担当者の変更は珍しいことではないので、合わないと感じたらすぐに変更を依頼してみてください。
Q2. 地方在住なのですが、転職サイトは利用できますか?
地方にお住まいの方も転職サイトを利用することができます。大手転職サイトは全国に相談会場を設けていたり、電話・Webでの面談を受け付けています。
しかし新型コロナウイルスの影響もあり、ほとんどの転職サイトは電話かビデオ電話で面談を行うため、特に困ることはありません。
地域に密着した求人情報を持っている転職サイトもあるため、地方で転職を考えている助産師も安心です。
Q3. 祝い金がもらえる転職サイトはありますか?
現在、祝い金がもらえる転職サイトはありません。
2021年4月に職業安定法に基づく指針が一部改正され、『就職お祝い金などの名目で、求職者に金銭等を提供して求職の申し込みを勧奨すること』が禁止されたため、一切なくなりました。
Q4. 転職サイトは掛け持ちで利用しても良いのですか?
転職サイトは掛け持ち利用ができ、複数登録することをおすすめします。
転職サイトを掛け持ち利用しておくことで、求人の幅が広がるほか、自分に合った担当者が見つかりやすくなります。
求人数や口コミを確認し、3社ほどに登録したうえで、最終的に自分に合った1〜2社ほどに絞り込むことがおすすめです。
まとめ
助産師の年収についてご説明しました。
助産師の平均年収は約554万円で、全職種の平均年収約490万円と比べると助産師の年収は高めと言えます。
ただし、助産師は仕事内容に対して精神的負担が大きく、さらに昇格する先もポジションが少ないことから、年収に不満を抱える人も多いです。
年収が高めに設定されている職場や、一般企業に転職することで、年収アップが叶います。
転職する際には、年収面に加えて労働時間や、福利厚生の確認が重要です。
転職活動を始める際には、自分の代わりに希望条件に合った求人を探してくれて、選考サポートも受けられる看護師転職サイトの利用をおすすめします。
あなたの年収が上がり、未来がより明るくなることを祈っています。
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