「ITコンサルタントに転職したい」
「未経験でも転職できるの?」
と考えていませんか。
ITコンサルタントはITエンジニアの最終目標ともいわれており、IT化が進む現代ではコンサル業界でもニーズが高い仕事です。
SEから転職する職業として圧倒的に多い職種とも言えるでしょう。
未経験からでもITコンサルタントへ転職できる可能性はありますが、SEから転職する人との知識や経験の差を埋める努力は必要です。
そこでこの記事では、キャリアアドバイザーとして多くのITコンサルタント転職をサポートしてきた私が、ITコンサルタントへの転職理由や職種ごとの有利な転職先を紹介します。
- ITコンサルタントとは
- ITコンサルタントの転職事情
- 未経験からITコンサルタントへ転職するのはアリ?ナシ?
- 他企業のITコンサルタントへの転職はうまくいく?
- ITコンサルタント転職の注意点|後悔しないためのヒントを解説
- ITコンサルタントへの転職を有利にする資格とは
- ITコンサルタントの転職には転職エージェントがおすすめ
- ITコンサルタントの年収に関するQ&A
- 【おわりに】ITコンサルタントの転職は業界未経験でも挑戦できる
それでは、ITコンサルタントの転職事情について、詳しくみていきましょう。
1. ITコンサルタントとは
本章では、ITコンサルタントの仕事内容やSEとの違い、ITコンサルタントに必要な能力についてまとめました。
1-1. ITコンサルタントの仕事内容
ITコンサルタントは、ITを通じて経営や業務の改善をサポートし、システムの立案・提案をする、IT分野のスペシャリストです。
コンサルティングファームに所属し、クライアント企業の要望に合わせてシステムのコンサルティングをおこないます。クライアントの要望や課題を解決するために、情報収集や企業分析を行い、ITというツールを利用するのです。
具体的には、Webページの改善提案や課題を解決するためのシステム開発まで、ITに関連する分野を幅広く担当します。
ITコンサルタントの仕事内容は、専門分野によって下記の3つの業種に分けられます。
(1)PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)
PMOはプロジェクトの進捗管理を担当します。プロジェクト全体を見て、ときには他社と連携をとりながらプロジェクトを進行する重要な役割です。
(2)ビジネスアナリスト
ビジネスアナリストは、解決したい事象やトラブルが発生したときに経営戦略や会社の在り方などを分析し、問題解決に取り組みます。
(3)パッケージ導入コンサルタント
パッケージ導入コンサルタントは、ソフトウェアパッケージの提案、システムの設計・構築・導入を担当する仕事です。
1-2. ITコンサルタントとSEの違い
ITコンサルタントとシステムエンジニア(SE)は混同されがちですが、明確な違いがあります。
役割 | 業務内容 | |
ITコンサルタント | クライアント企業の経営課題を解決する | 経営課題を見つけ出し、SEに必要なシステム開発を依頼する |
SE | クライアント企業の希望するシステムを開発する | ITコンサルタントが提示した解決策をもとに、経営課題に対して最適なシステムを構築する |
基本的には、ITコンサルタントの業務はシステム開発の上流工程にあたります。
1-3. ITコンサルタントに必要な能力
ITコンサルタントには、主に下記のような能力が求められます。
ITコンサルタントに必要な能力
- コミュニケーション能力
- 上流工程での交渉力
- 情報収集力
- 柔軟な提案力
- 論理的思考力
ITコンサルタントの仕事である経営課題解決のためには、どれも欠かせない能力です。
クライアント企業の要望を把握し、チームメンバーに適切な指示を出す際に、コミュニケーション能力が求められます。
論理的思考力があれば物事を俯瞰的に見て分析でき、会社の業績や状況を分析し仮説を立てることで、経営課題の解決に役立つでしょう。
また、クライアント企業に適切な助言をし、どのような課題にも応えるのがITコンサルタントです。
そのため最新の技術や市場、トレンドなど、ITや経営などに関する幅広い知識を身につけておく必要があります。
2. ITコンサルタントの転職事情
本章では、ITコンサルタントの転職事情についてまとめました。転職するITコンサルタントの人はいるのか、ITコンサルタントに転職するのにはどのような理由があるのかを見ていきましょう。
2-1. 転職を決意するITコンサルタントは少ない
結論から言うと、転職を決意するITコンサルタントは少ないです。
IT全般の知識を必要とするITコンサルタントはSEの最終目標とも言われ、比較的高い収入と仕事の満足感を得られるからです。
ITコンサルタントから次のステージに上がるには、現状より収入の高いコンサルティングファームに転職するか、独立するかのどちらかになることが多く、他の業種に転職しようと決意する人は少ないと言えるでしょう。
2-2. ITコンサルタントへの転職理由
ITコンサルタントへの転職理由を、下記のパターン別にまとめました。
順番に見ていきましょう。
(1)SEからITコンサルタントへ転職した人の転職理由
SEからITコンサルタントへ転職した人の転職理由は、下記の3つです。
① 成長したい
ITのプロフェッショナルになりたい、という成長意欲の高いSEは多く、その先の最終目標としてITコンサルタントを目指すという人は多いです。
IT業界に関する情報・技術などすべての知識を必要とし、プロジェクト全体を統括するITコンサルタントの仕事は、ITのプロフェッショナルとして成長でき、やりがいのある仕事と言えるでしょう。
② ITにかかわる仕事がしたい
「あるプロジェクト」ではなく、ITにかかわる広い世界で仕事がしたい、と考える人も、ITコンサルタントに転職する傾向にあるようです。
ITをツールとして経営課題の解決に臨むITコンサルタントは、プロジェクト単位では味わえなかったITにかかわる広い世界を見られるでしょう。
③ ゆとりのある働き方がしたい
SEの多くはプロジェクトの進行状況やトラブルなどによって、残業や休日出勤を余儀なくされることが多々あります。
それに比べて、ITコンサルタントの仕事は基本的に定時退社・土日休みとなることが多いため、ゆとりのある働き方をしたい、とSE転職を決める人もいます。
ITコンサルタントの仕事は上流工程ということもあり、SEに比べて残業や休日出勤を強いられることは少ないと言えるでしょう。
ただし、クライアントありきの仕事であるため、まったくゼロになるということは稀です。
(2)SE以外からITコンサルタントへ転職した人の転職理由
SEとは異なる別の仕事からITコンサルタントに転職した人の理由は、主に下記の2つです。
① クライアントに寄り添う仕事がしたい
ITコンサルタントはクライアント企業に寄り添い、経営課題の解決に従事する仕事です。
ヒアリングや分析を通じてクライアント企業の理解に努めることが求められるので、クライアントに直接的に寄り添う仕事がしたいと考え、転職を希望する人は多いようです。
② 仕事の幅を広げたい
ITコンサルタントは、会社の経営課題解決に必要なさまざまな能力が求められる仕事です。
IT全般の知識はもちろん、コミュニケーション能力や論理的思考力、提案力や交渉力といったスキルも必要になります。
システムの開発や構築に限らず、会社の根幹に関わる仕事もできるので、仕事の幅が広がることに期待して転職する人もいるようです。
3. 未経験からITコンサルタントへ転職するのはアリ?ナシ?
ITコンサルタントへの転職を考える人の中には、未経験でも転職できるか気になる人もいるでしょう。
本章では、未経験からITコンサルタントに転職することのメリット・デメリットや、ITコンサルタントから異業種への転職事情についてまとめました。
3-1. 【結論】未経験からITコンサルタントへの転職は有利!
結論として、IT業界未経験でもITコンサルタントへの転職は可能です。
というのも、ITコンサルタントになるために必須とされる資格や経験はありません。
もちろん、IT業界の他職種(SEなど)経験や知識があるほうが有利ですが、IT業界未経験でも勉強すれば飛び込める職業と言えます。
3-2. 未経験からITコンサルタントへ転職するメリット&デメリット
IT業界未経験からITコンサルタントへ転職する場合のメリットとデメリットについて紹介します。
(1)未経験からITコンサルタントへ転職するメリット
IT未経験からITコンサルタントへ転職するメリットは、下記の3つです。
① 給料が良くなる
ITコンサルタントは比較的給料が高いので、人によっては転職することで給料がよくなる可能性があります。
IT全般の幅広い知識が必要なことや、経営の根幹にかかわる仕事であることで責任も重くなり、比例して給料も高い傾向です。
② キャリアアップが見込める
ITコンサルタントはさまざまな案件に携わったり、企業によっては自分で案件を選べたりするため、意識してキャリアアップが見込めます。
SEの場合、案件が選びづらかったり、同じ業務の繰り返しでなかなかキャリアアップしづらかったりすることも少なくありません。
そのため自身の成長が感じられないということもあるようです。
ITコンサルタントは自分の理想とするキャリアを積みやすいと言えるでしょう。
またハングリー精神旺盛な人も多く、お互いに刺激し合ってキャリアアップを目指す環境も期待できます。
③ 経験を積みやすい
ITコンサルタントはITというツールを使って、多岐にわたる業界の課題解決に取り組みます。
幅広い業界と携わることで、1つの業界内だけでは出会えない多様な業種・職種の話を聞けたり、経験を積んでいくことができます。それはすなわち、成長機会の多い仕事と言えるでしょう。
(2)未経験からITコンサルタントへ転職するデメリット
未経験からITコンサルタントに転職するデメリットは、下記の4つです。
① プロジェクトごとに職場環境リセットすることに慣れる必要がある
ITコンサルタントはプロジェクトごとに関わるクライアントが変わることもあるので、職場環境が頻繁に変わることに慣れる必要があります。
それまであまり異動がない職場や業界だったり、転職経験が少なかったりすると、最初のうちは環境の変化についていくことに苦労するかもしれません。
② 常駐先での立場が弱い
ITコンサルタントはあくまでも外部からのコンサルティングなので、プロジェクト参画中は常駐先での立場が弱くなりがちです。
クライアント企業の要望を最優先とするため、場合によっては提案や発言は慎重になる必要があるかもしれません。
③ 給料が高いのでITコンサルタント以外に転職しにくくなる
給料が高いことはITコンサルタントのメリットのひとつですが、給料が高いことに慣れてしまって他の仕事に転職しにくくなるというデメリットがあります。
未経験の業界に転職するにしても、SEなどIT業界の他の仕事に転職するにしても、給料が下がることは避けられない可能性が高いでしょう。
④まったくの未経験業界の場合はすべてがイチから
前職がSEなどIT関連業界に勤めていれば、業界への素地があります。しかしまったく異なる業界からの転職となると、難易度は各段に上がります。
すでに相応の知識がある人たちと共に働かなくてはいけないからです。学ぶことは数えきれないうえ、経験値でも敵いません。
前職での経験、スキルをいかにITコンサルタントとして転用・活用できるかも重要です。
3-3. ITコンサルタントから異業種へ転職する人が少ない理由
ITコンサルタントから異業種へ転職する人が少ないのには、主に下記の3つの理由があるようです。
① 給料が高い
前述したように、ITコンサルタントは基本的に給料が高いため、異業種に転職すると給料が下がってしまう可能性があります。
高い給料に満足し、それが重要である場合は異業種への転職を考えづらいでしょう。
② 異業種への転職は30代のうちがカギ
一般的に、異業種への転職は、30代のうちに動き出すのが肝心と言われています。
それは、年齢を重ねれば重ねるほど、キャリアアップを見込んだ転職は同職種でも厳しくなるからです。
そのため、30代のうちに動き始めれば同業種・異職種ともに転職でキャリアアップできる可能性があります。
40代以降は、異業種でキャリアアップを目指すよりも、同職種で独立を検討したほうが見込みがあるかもしれません。
③ 次のステージは独立
ITコンサルタントはIT分野のスペシャリストであり、次のステージへのステップアップを考えたときに独立を選ぶ人は多いようです。
他社のコンサルティング会社に転職しても給料が下がったり、現状より環境が悪化したりする可能性もあります。
独立すれば最初のうちは大変かもしれませんが、それまでの経験を糧に大きくキャリアアップできる可能性はあるでしょう。
4. 他企業のITコンサルタントへの転職はうまくいく?
現役のITコンサルタントが、他企業のITコンサルタントに転職した場合うまくいくのか、さまざまな角度から見ていきましょう。
4-1. 【結論】現役ITコンサルタントが同業他社へ転職するならプロジェクトの節目が狙い目
ITコンサルタントが同業他社へ転職するのであれば、プロジェクトの節目が狙い目です。
プロジェクトが切り替わるタイミングは業界によって異なりますが、契約期間は3か月から半年、3月末や9月末でプロジェクトが切り替わることが多いです。
そのため、ITコンサルタントの新規求人もその時期に合わせて出る可能性が高いので、プロジェクトの節目に合わせて転職活動をすれば決まりやすくなります。
4-2. 他社のITコンサルタントへ転職するメリット&デメリット
他社のITコンサルタントへ転職する場合のメリットとデメリットをまとめました。
メリット①: 給料アップできる可能性がある
ITコンサルタントの給料は会社によっても異なるため、他社に転職することで給料アップできる可能性があります。
会社が扱っている案件や、どんな業界に特化したITコンサルタントなのかにも左右されるので、事前によく調べておきましょう。
メリット②: 安定した仕事に就ける
現職より規模の大きい会社であれば、継続的に案件に参画できるなど安定した仕事に就ける可能性があります。
大手企業であれば、ITコンサルティング業務のなかでも規模の大きな仕事ができる可能性も上がり、やりがいも増すでしょう。
メリット③: 自身の成長につながる
転職した先がベンチャー企業だった場合は、仕事の取り組み方や技術の使い方自身で切り開いていく仕事も多く、総合的な力を身につけられるため、自分自身の成長につながります。
ITコンサルタントとしてステージアップしていきたいと考える方は、ベンチャー企業を選んで転職してみるのもいいでしょう。
デメリット①:ITコンサルタント以外の仕事を任される可能性がある
現職より規模の大きい企業や大手企業に転職した場合、ITコンサルタント以外の仕事を任される可能性もあります。
大きな企業であればITコンサルタントも多く在籍しています。そのため企業規模での担当案件が多くても、自身が担当できるものは少ないかもしれません。
その際、事務仕事など本業以外の業務も担う場合もあるでしょう。
デメリット②:給料が下がる可能性がある
転職先の企業規模によっては、現職より給料が下がってしまう可能性もあります。
現職のスキルが転職先では評価されなかったり、分野が異なると経歴値不足として給与にも影響がでてしまうかもしれません。
4-3. ITコンサルタントへの転職成功例
ITコンサルタントへの転職を成功させた例を見てみましょう。
〔出典〕Movin’Strategic Career:「転職体験談・成功事例」を間接引用,2023年10月9日閲読.
大手日系企業のSIerをしていた40代の男性。それまでの経験を活かして総合系コンサルティング会社のマネージャーに転職。
年収が約300万円アップした
〔出典〕FORTNA:「【徹底解説!】SEからITコンサルタントへの転職。転職理由や必要なスキル・経験も紹介」を間接引用,2023年10月9日閲読.
現職では自分の期待するキャリアと会社の求めるキャリアが異なった。
ITコンサルタントとしての成長が見込めず、他社への転職を決意。
転職エージェントによってインターネットでは見つからないような情報を得たり、応募する企業の文化を事前にリサーチ。希望通りの転職を成功させた。
〔出典〕Movin’Strategic Career:「転職体験談・成功事例」を間接引用,2023年10月9日閲読.
4-4. ITコンサルタントに転職するか別の仕事をするか悩んでいるときは?
ITコンサルタントとして他社に転職するか、まったく別の仕事に転職するか悩んだら、下記について考えてみましょう。
(1)今の職場を辞めたい理由を整理する
なぜ今の職場を辞めたいのか、客観的に整理してみましょう。
職場の人間関係や待遇面であれば、同僚や上司、企業側に掛け合えば解決するかもしれません。
企業側に相談してみても改善されない・期待できない場合は、職場を変えることを検討してみてもいいでしょう。
(2)IT関連の実績が活かせる職種を検討する
IT関連で培ってきた実績を活かし、マネジメントなどのポジションを得られれば、給料を下げずに転職することもできるかもしれません。
IT化が進んでいる今、多くの企業でITに強い人材が求められています。一見ITにかかわりがないと思われる業界の企業でも、募集職種や要項にIT関連の経験や実績を優先しているところもあるので、注意してみてみましょう。
(3)ITコンサルタントにこだわらないなら、別の仕事の求人情報を見てみよう
ITコンサルタントにこだわりがないのであれば、別の仕事の求人情報を見てみましょう。
コンサルタントという職業ひとつとっても、ITだけではなく経営、医療、財務など幅広くあります。
課題を抱える企業があり、その解決支援すべてが仕事になり得るのです。
ITコンサルタントの強みであるコミュニケーション能力やマネジメント能力、論理的思考力を活かせる職場は業界内外にたくさんあります。一度「IT」や「コンサルタント」という枠を取り払っていろいろな情報を見てみるといいでしょう。
5. ITコンサルタント転職の注意点|後悔しないためのヒントを解説
本章では、ITコンサルタント転職の注意点を下記の2点から解説します。
5-1. SEからITコンサルタントに転職する場合
SEがITコンサルタントに転職するときの注意点は、主に下記の2つです。
(1)明確なキャリアプランを設定する
転職するのであれば、明確なキャリアプランを設定しましょう。
SEからITコンサルタントに転職したいと思っても、スキルが見合っていないなどの理由でいきなり大手のコンサルティング会社にチャレンジするのは厳しい、ということもあります。
まずはSE採用を積極的に行っている企業に転職し、そこでコンサルタントに必要とされる実績を積んだ後で、大手や有名なコンサルティング会社に転職する、という方法もあるでしょう。
自身が人生でどこまで目指していきたいのか、キャリアプランを明確にして転職活動に臨むことは重要です。
(2)入念な対策・準備をする
ITコンサルタントになれば、技術的な能力に加え、さまざまなスキルが求められます。
代表的なのは課題解決の糸口を見つけられるように、業界内外へのアンテナをしっかりと立てる情報収集力や、経営層とわたり合える経営に関する知識や会話力です。
応募したい企業のITコンサルタントに何が求められているのかを把握し、書類選考や面接の対策を入念におこないましょう。
5-2. 他社へITコンサルタントとして転職する場合
他社へITコンサルタントとして転職する場合の注意点は、下記の2パターンにわけて解説します。
(1)未経験からの転職
未経験から転職する場合、下記の3点に注意しましょう。
① ITコンサルタントの適性があることをアピールする
未経験からの転職ではアピールできるITコンサルタントとしての実績はありません。
まずは、自分にはITコンサルタントとしての適性があるということを積極的にアピールしましょう。
ITコンサルタントに求められるコミュニケーション能力や論理的思考力、問題解決能力などをアピールできるエピソードなどを伝え、未経験でもITコンサルタントとして企業に貢献したい思いを伝えます。
② 事前の選考対策を入念にする
すべての転職活動において言えることですが、選考対策は事前に入念におこないましょう。
特にITコンサルタントの面接では、「ケース面接」という特殊な面接をおこなうことがあります。
1つの話題について面接官とディスカッションするのです。
これには正解がないことがほとんどで、本筋を追って議論を進められているかが見られています。
事前に対策しておくことで、未経験でもITコンサルタントとして活躍できることを示せるでしょう。
③ITコンサルタントに有利な資格を取得しておく
IT業界未経験でも、ITコンサルタントに有利な資格を取得することはできます。
ITコンサルタントに有利な資格について詳しくは6章でお伝えしますが、取得しておけば転職が決まる可能性は高まるでしょう。
(2)ITコンサルタントからの転職
ITコンサルタントから転職する場合の注意点は、下記の2つです。
① 転職先の企業規模
ITコンサルタントは現職より規模の小さい企業に転職した結果、職場環境や福利厚生が悪化してしまうことがあります。
かといって規模が大きすぎると、自身のスキル度合いによっては、これまでの仕事より下流工程を任せられてしまう可能性もあります。
事前に、転職希望先の企業規模や実際に働いている人の声をキャッチしておくといいでしょう。
② 年収をチェック
転職した結果年収が下がってしまうことのないように、転職後の年収についても入念にチェックしておきましょう。
ITコンサルタントは年収が高いため、転職によって年収が下がるのは避けたい、という人も少なくありません。
6. ITコンサルタントへの転職を有利にする資格とは
ITコンサルタントへの転職を有利にする資格は、下記の3つです。
未経験から転職する人はもちろん、SEから転職する人や他社への転職を考えている人も、資格があることで任される仕事や給料に影響することがあるので、チェックしておきましょう。
6-1. プロジェクトマネージャー試験|ITコンサルタントの大半が取得
プロジェクトマネージャー試験は、情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格で、情報処理技術試験のひとつです。
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトのトップとして計画の立案や人員構成、予算など、プロジェクト全体を管理するための能力が求められます。
多くのITコンサルタントが最初に目指す試験とされているので、取得しておくといいでしょう。
6-2. ITコーディネータ|経営側視点のIT知識が得られる
ITコーディネータは、ITコーディネータ協会(ITCA)が認定する民間資格です。
この資格があれば、ITと企業経営双方の知識を持ち、IT経営の実現に向けて経営者視点での助言・提案ができることを証明できます。
IT全般の知識が試される試験となるので、資格取得に向けて勉強することで未経験でもITの知識を身につけられるのです。
6-3. 中小企業診断士|コンサルタントへの転職がしやすい国家資格
中小企業診断士は、経営コンサルタントにおける唯一の国家資格とも言われています。
中小企業診断協会が実施する試験に合格し、規定の実務や補習などを修了することで登録されます。
中小企業が抱える経営課題の診断や助言を行うため、「経営全般の高度な知識を持っている」ことを証明する資格です。
ITコンサルタントに限らずコンサルタント全般に活かせる資格なので、取得しておけば転職の選択肢も広がるでしょう。
7. ITコンサルタントの転職には転職エージェントがおすすめ
ITコンサルタントの転職には、転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントを利用すると、希望条件に合った求人を代わりに探して紹介してくれ、書類の添削や面接練習などの選考サポートまで受けられます。
1人でがんばるよりも、転職活動をスムーズに進められるのです。
この章では、ITコンサルタントにおすすめの転職エージェントやエージェントの選び方を紹介します。
7-1. 【目的別】ITコンサルタントにおすすめの転職エージェント
ITコンサルタントにおすすめの転職エージェントを、目的別に下記の3つに分けて紹介します。
- (1)未経験からITコンサルタントを目指す人におすすめの転職エージェント4選
- (2)SEからITコンサルタントを目指す人におすすめの転職エージェント3選
- (3)他社のITコンサルタントを目指す人におすすめの転職エージェント2選
(1)未経験からITコンサルタントを目指す人におすすめの転職エージェント4選
未経験からITコンサルタントを目指す人におすすめの転職エージェントは下記の4つです。
① リクルートエージェント(IT) | 業界No.1の求人数
『リクルートエージェント(IT)』は、求人数が業界No.1であることで有名な転職エージェントです。
公開求人数だけでも約19万6000件で、必然的にITコンサルタント求人数も多い傾向があり、2,000件以上見つけられます(2023年10月23日時点)。
転職エージェント選びに迷ったら、まず始めに登録しておくといいでしょう。
『リクルートエージェント(IT)』公式サイトを見る
登録&利用は完全無料!まずは情報収集&相談から
② ワークポート | ITコンサルティング未経験の転職も応援
『ワークポート』はIT・Web業界に特化した案件が多い転職エージェントです。
IT系コンサルタントの求人が多いだけでなく、未経験歓迎のITコンサルタントの求人にも出合えます。
20代前半のサポートが手厚いので、第二新卒などのまだ社会人経験が浅い人がITコンサルタント転職を目指す際にもおすすめです。
『ワークポート』公式サイトを見る
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③ パソナキャリア | 女性の転職にも強い
『パソナキャリア』は、手厚いサポート・フォローに定評があり、慣れない転職に不安がある方に特におすすめです。
運営元のパソナ社は大手人材派遣会社として数多くの企業との取引実績を有しており、業種・規模を問わず多くの企業とのパートナーシップが実現する求人数の充実ぶりには目を見張るものがあります。
Career Theory編集部が転職エージェント利用経験者を対象に行ったアンケート調査では、求人の量や質だけでなく、その手厚いサポートを高く評価する声が多く寄せらました。
親身・丁寧な対応やアドバイスを受けられるのはもちろんのこと、たとえば若年層のキャリアプランや女性のライフプランに関連した悩みのように、転職の枠を超えて、求職者がそれぞれ抱えるキャリア全般の悩みにも深く寄り添ってもらえたと好評です。
『パソナキャリア』はどの求職者層にもおすすめできる大手総合系転職エージェントの1つですが、特に現年収500万円以上の人であれば豊富な選択肢と有用な提案を受けることができるでしょう。
さらに、東名阪(東京・名古屋・大阪)エリアでは特に求人数が充実しているため、同エリアでの転職を志望する人にはより一層おすすめの転職エージェントです。
『パソナキャリア』には高い年収を得ているハイクラス・ハイキャリア層の転職支援に特化した『パソナキャリア(ハイクラス)』があります。
取扱い求人約1.5万件(2022年8月時点)の約半数は年収800万円以上のハイクラス求人で、ハイクラス層の転職に特化した専任のコンサルタントがキャリアアップを力強くサポートしてくれます。
『パソナキャリア』が抱えるエージェントは腕利き揃いで、同じくハイキャリア向けのスカウト型転職サイト『リクルートダイレクトスカウト』のエージェント・ヘッドハンターランキングでは決定人数部門で1位(2020年)と、高い実績を有しています。
既に600万円程度の年収を得ている人がさらなるキャリアアップを目指すなら、あなたのニーズにより深く寄り添ってくれる『パソナキャリア(ハイクラス)』を利用しましょう。
(2)SEからITコンサルタントを目指す人におすすめの転職エージェント3選
SEからITコンサルタントを目指す人におすすめの転職エージェントは、下記の3つです。
① マイナビIT AGENT | 20~30代におすすめ
『マイナビIT AGENT』は、新卒市場に強いマイナビ社が運営するIT系専門の転職エージェントです。
20代のIT転職に強く、登録者の約70%が20~30代の若手IT・Webエンジニアです。そのため、エンジニアがキャリアアップしたいときの選択肢であるITコンサルタントも案件が多いのが特徴です。
研修や教育が充実している企業の求人が多く、エージェントのサポートも手厚いことに定評があります。
『マイナビIT AGENT』公式サイトを見る
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② レバテックキャリア|質の高い求人が豊富
『レバテックキャリア』はIT・Web業界に特化した転職エージェントで、レバテック社が運営しています。
高収入の求人が多く、IT分野の中でも給与水準の高いITコンサルタントの求人を多く取り扱っています。IT分野でキャリアアップしていきたいと考える人にピッタリの転職エージェントと言えるでしょう。
業界知識が豊富なエージェントが多数在籍しているので、サポートにも期待できます。
『レバテックキャリア』公式サイトを見る
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③ ギークリー | 手厚いサポートが魅力
『ギークリー』もIT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。
求人の質やマッチングの精度、サポート体制など総合的に評価が高く、顧客満足度の高さに定評があります。
公開求人は1万5,000件ほどですが、非公開求人数はそれ以上と言われています。また首都圏企業の求人が豊富であることも特徴のひとつです。
年収アップ率は75%と高く、ITコンサルタントとして年収アップを狙いたい人におすすめです。
『ギークリー』公式サイトを見る
登録&利用は完全無料!まずは情報収集&相談から
(3)他社のITコンサルタントを目指す人におすすめの転職エージェント3選
他社のITコンサルタントへの転職を目指す人におすすめの転職エージェントは、下記の3つです。
- ① ムービンストラテジックキャリア Consultant転職|外資系転職も強い
- ② リクルートダイレクトスカウト|ヘッドハンティング型のハイクラス転職
- ③ FORTONA(フォルトナ)|強固なネットワークでハイクラス転職を実現
① ムービンストラテジックキャリア Consultant転職|外資系転職も強い
『ムービンストラテジックキャリア Consultant転職』は、コンサルティング業界の転職に特化した転職エージェントです。
コンサルティング業界出身のキャリアコンサルタントが在籍し、コンサルティング転職の実績は業界No.1を誇ります。ITコンサルタントへの転職にも強く、転職成功実績が多数あります。
各コンサルティング会社に対応した選考対策を受けられたり、長期的なキャリアプランの相談ができます。特に外資系のコンサルティング会社への転職を考えている人は、心強いサポートが受けられるでしょう。
『ムービンストラテジックキャリア Consultant転職』公式サイトを見る
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② リクルートダイレクトスカウト|ヘッドハンティング型のハイクラス転職
『リクルートダイレクトスカウト』は、リクルート社が運営するハイクラス向けの転職サイトです。
求職者が志望企業へ応募する転職エージェントとは異なり、ヘッドハンティング型であるのが特徴です。
転職エージェントのようにが求人を紹介したり面接をセッティングしたりするように、ヘッドハンターが企業とのマッチングをセッティングしてくれます。
ハイクラス向けの求人が中心のため、年収600万円以上のITコンサルタント求人も豊富です。通常の転職エージェントとは異なるアプローチで、理想の転職先が見つかるかもしれません。
『リクルートダイレクトスカウト』公式サイトを見る
登録&利用は完全無料!まずは情報収集&相談から
③FORTONA(フォルトナ)|強固なネットワークでハイクラス転職を実現
『フォルトナ』は、ハイクラス転職・コンサル転職に特化した転職エージェントです。
各コンサルティング会社の経営幹部・役員との強固なネットワークが魅力で、各社に特化した選考対策ができ、独自ルートでの選考アレンジも可能です。
転職決定者の約8割が年収1,000万円以上を実現している実績があり、IT分野の中では年収が高い傾向にあるITコンサルタントの求人も豊富です。幹部クラスの案件なども提供しているので、大きなステップアップとともにITコンサルタントに転職したいという人のキャリアをサポートしてくれるでしょう。
『FORTONA』公式サイトを見る
登録&利用は完全無料!まずは情報収集&相談から
7-2. ITコンサルタントが転職エージェント選びで気を付けるポイントは?
ITコンサルタントが転職エージェントを選ぶとき、気を付けるべきポイントは下記の3つです。
point 1:求人数が多いかどうか
転職エージェントに登録するときは、求人数がどれくらいあるかを把握しておきましょう。
求人数が多いとその分非公開求人も多いため、自分の条件に合う職場が見つかる可能性も高くなります。
point 2:大手企業が運営しているかどうか
転職エージェントを選ぶときは、大手企業が運営している転職エージェントを利用するといいでしょう。
大手企業が運営している場合、求人を掲載している企業の人事と仲が良く、懇意にしているというケースも多々見られます。
掲載企業との関係がきちんとしていると、難しい交渉であった場合にも転職エージェントがさらに交渉して後押ししてくれることがあります。
point 3:利用者の口コミが良いかどうか
利用する前に、転職エージェント利用者の口コミを確認しましょう。
転職エージェントの質は担当エージェントのサービスや対応によって左右されますが、彼らのサービスや対応の質には個人差があります。
担当者の質が良いという口コミが多ければ、転職エージェントの方針や指導内容も信用がおけるものと判断していいでしょう。
7-3. 転職エージェントと求人サイトの違いは?
本章では、転職エージェントと転職サイト(求職サイト)との違いをご紹介します。
転職エージェントと求人サイトは混同されやすいですが、明確な違いがあります。
転職エージェントは担当のエージェントがついてサポートしてくれるのに対し、求人を探すのも応募するのも基本的に自分で行う必要があるのが転職サイトです。
具体的な違いについては、下記の表にまとめました。
転職エージェント | 転職サイト | |
気軽さ | △ 登録・相談のハードルが高いと感じる人も | ◎ 自分で求人を検索するだけなので気楽 |
得られる情報 | ◎ 職場の内部情報なども教えてくれる | △ 求人票の情報だけ |
求人の選択肢 | ◯ 豊富(非公開求人や独占求人があることも) | ◯ 豊富(サイトによっては少ないので注意) |
転職アドバイス | ◎ 転職のプロからのアドバイスが得られる | × なし |
選考対策 | ◎ 履歴書・職務経歴書の書き方や面接の答え方 | × なし |
転職成功率 | ◎ 選考対策を入念に行えるので、採用確率アップ | ◯ 上手く活用できればスムーズに決まる |
年収アップ率 | ◎ 年収交渉をしてくれるので良い待遇で転職しやすい | △ 自分で交渉できれば問題ない |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
(1)転職エージェントとは
転職エージェントは、担当エージェントが、求人探し・企業への応募・面接日の調整などをはじめ、履歴書の添削・面接対策などまでサポートしてくれる転職支援サービスです。
登録や利用は基本的に無料で、事前のヒアリングから転職理由や希望条件、キャリアプランなどをしっかりと把握したうえで、より条件に合った求人を探してくれます。
(2)ITコンサルタントが転職エージェントを利用するメリット
ITコンサルタントが転職活動をする際に転職エージェントを利用するメリットは、下記の3つです。
メリット1:希望条件に合った求人を代わりに探してくれる
転職エージェントは、求職者に代わって希望条件に合った求人を探してくれます。
膨大な求人数のなかから、希望条件にマッチした仕事を探すのにどこからはじめたらいいのかわからない、ということもあるかもしれません。
転職エージェントでは、担当エージェントがしっかりと希望条件をヒアリングした上で、条件にマッチしそうな求人を探してくれるので、効率的に希望の求人を見つけることができます。
メリット2:選考対策を受けて書類通過や内定率を効率的に上げられる
転職エージェントに登録すると、応募する書類の添削や面接練習などの選考対策が受けられます。
ITコンサルタントから転職する人のなかには、未経験の業界における効果的な書類の書き方や面接の受け答えなどに不慣れという人も少なくありません。
担当エージェントによる選考対策を受け、初めての転職や未経験業界への転職でも効率的に内定を勝ち取りましょう。
メリット3:応募先とのやり取りを代行してくれる
転職エージェントでは、求人の検索から応募先との日程調整まで、主なやり取りをすべて代行してくれます。
ITコンサルタントの仕事を続けながら転職活動をするには、なかなか時間がとれないこともあるでしょう。ITコンサルタントに限らず、次の仕事まで間を空けずに転職したいという人には大きなメリットです。
親身な担当エージェントであれば、給料の交渉などもしてくれることがあるので、転職することで給与水準を下げたくないというITコンサルタントにもおすすめです。
8. ITコンサルタントの年収に関するQ&A
最後に、ITコンサルタントの転職に際してよく聞かれる質問についてお答えします。
8-1. ITコンサルタントへの転職編
ITコンサルタントの転職事情について、転職のプロがお答えします。
Q1. ITコンサルタントの新卒年収はどれくらいですか?
令和2年度におけるITコンサルタント全体の平均年収は約577万円となっています(厚生労働省:令和3年賃金構造基本統計調査,2022.)。
情報通信業界で働く大卒者のうち、20~24歳の平均年収は約317万円で、同学歴・年齢層の約310万円より少し高めです(厚生労働省:令和3年賃金構造基本統計調査,2022.)。
しかし、近年は急速なIT業界の変革などにより、人材が不足しているのが実情です。
そのため、IT分野で十分な知識をすでに持っている場合は、新卒者であっても年収1,000万円以上を提示する企業が増えてきています。
Q2. ITコンサルタントの平均賞与はいくらですか?
ITコンサルタントの平均賞与(その他特別給与含む)は約196万円で、労働者数が1000人以上となる大企業では約235万円です(厚生労働省:令和3年賃金構造基本統計調査,2022.)。
SEやプログラマーなどソフトウエア作成者の平均賞与99万円(1000人以上の企業は約136万円)と比べても、ITコンサルタントの賞与が高額であることが分かります。
Q3. ITコンサルタントの将来性が心配です。
ITコンサルタントは、将来的に必要とされ続ける職種といえます。
IT技術は人々の日常に浸透しており、今後ますます飛躍していく分野でやりがいも大きいものです。
その分、人材は不足傾向にあるため、IT分野で求人が枯渇することは考えにくいでしょう。
今後も活躍が期待されている職種です。
8-2. 転職エージェントの利用編
実際に転職エージェントを利用する上で、よくある質問をまとめました。
Q1.仕事をしているので電話での連絡は避けたいです
転職エージェントは、電話だけでなくメールでの対応をしてくれるところも多いです。
担当エージェントに電話は避けたいと伝えれば、対応してくれるでしょう。
Q2.転職エージェントの担当者と考え方が合わなかったら…と不安です。
担当エージェントが合わない場合は、担当を変更してもらうことも可能です。
Q3.勤務先・取引先にばれてしまいませんか?
転職エージェントを利用しても、転職活動が勤務先や取引先に知られることはほとんどありません。
同じ業界内の転職でも特定の企業を検索しないように設定できたり、担当エージェントに避けたい企業を伝えることができたりします。
Q4.地方に住んでいるのですが、転職エージェントは利用できますか?
地方に住んでいる人でも、転職エージェントを利用できます。
それぞれの地方に特化した転職エージェントもあるので、自分の住む地域に特化した転職エージェントに登録すれば見つけやすくなるでしょう。
Q5.転職エージェントは本当に無料なんですか?
転職エージェントは無料です。
転職エージェントは成果報酬型で、転職が決まったときに求人を掲載している企業から報酬をもらえるビジネスモデルのため、利用する側が料金を支払う必要はありません。
ヘッドハンティング型転職サイトの「ビズリーチ」のみ有料サービスも展開しています。
9. 【おわりに】ITコンサルタントの転職は業界未経験でも挑戦できる
ITコンサルタントの転職事情についてまとめました。
ITコンサルタントはSEの最終目標とも言えるIT分野のプロフェッショナルですが、IT全般の知識に加えて経営目線やコミュニケーション能力など総合的なスキルも求められる仕事です。
ITコンサルタントに有利な資格をとったり、きちんと対策したりすれば、IT業界未経験でも転職できる可能性は十分にあります。
転職できる可能性はあっても、転職を有利に進めるために客観的に自分のキャリアプランを組み立てることや、応募先企業に合わせた選考対策など、自力で転職活動することに不安を感じることもあるかもしれません。
転職する際には、業界の知識も豊富で転職の成功実績もある、転職エージェントを活用することをおすすめします。
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