看護師の転職10回以上は不利?経験を武器に変えるキャリア戦略と面接対策

看護師転職を10回以上繰り返すと不利なのか?疑問を解説

「気づけば転職回数が10回を超えてしまった」

「また短期離職してしまい、次の転職が不安」

「履歴書を見て、面接官はどう思うだろう」

転職回数が多いことで、再就職が難しくなるのではないかと悩んでいませんか。採用担当者からマイナスの印象を持たれるのではないか、書類選考で落とされてしまうのではないかという不安は、とても自然なものです。

確かに、転職回数が多いと採用には不利に働く場面があるのは事実です。しかし、経験を武器に変える戦略と正しい対策を実践すれば、理想の職場は必ず見つかります。

重要なのは、転職回数の多さを「ネガティブな過去」として隠すのではなく、「多様な現場を経験した強み」として前向きに伝える方法を身につけることです。履歴書での効果的な表現方法、面接で説得力を持って語る技術、そしてあなたの経験を評価してくれる職場の見つけ方を知れば、転職回数は決して障壁にはなりません。

本記事では、転職回数が多い看護師が直面する現実を正直に解説した上で、採用確率を高める具体的なテクニックをご紹介します。履歴書の書き方、面接での伝え方、さらには転職回数を気にせず働ける柔軟な選択肢まで、実践的な戦略を網羅的にお伝えします。

最後まで読めば、転職回数の多さに引け目を感じることなく、自信を持って次のキャリアに踏み出せるようになるでしょう。あなたの豊富な経験を評価してくれる職場は、必ず存在します。一緒に、その職場を見つける戦略を学んでいきましょう。

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※2025年11月17日更新
※弊社が実施した独自アンケートの結果に基づきます

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目次

なぜ不利になる?採用担当者が転職回数の多さに抱く3つの本音

「転職回数が多いと不利」とよく言われますが、なぜ不利になるのか、その理由を深く理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。採用担当者の視点を知ることで、どう対策すれば良いかが見えてきます。

転職回数が10回を超えると、書類選考や面接で不利になるのは事実です。しかし、採用担当者が懸念しているのは「転職回数そのもの」ではなく、その背後にある「リスク」です。このリスクを正しく理解し、払拭する戦略を立てることが、転職成功への第一歩となります。

採用担当者が転職回数の多さに抱く懸念は、主に3つに集約されます。「またすぐに辞めてしまうのではないか」という早期離職への懸念、「専門性が身についていないのではないか」という能力への不安、そして「組織に適応できないのではないか」という協調性への不安です。

それぞれの本音を深く理解し、どう対処すれば良いかを見ていきましょう。

本音①:「またすぐに辞めてしまうのではないか」早期離職への懸念

採用担当者が最も恐れているのは、採用してもすぐに辞められてしまうことです。看護師一人を採用するには、求人広告費、面接や研修にかかる時間と人件費、制服や備品の準備など、多大なコストがかかります。さらに、現場の看護師が新人教育に時間を割くため、その間の業務負担も増加します。

短期間で辞められると、これらのコストが全て無駄になるだけでなく、また一から採用活動をやり直さなければなりません。特に慢性的な人手不足に悩む医療現場では、「すぐに辞める人」を採用するリスクは避けたいのが本音です。

採用担当者の思考回路

「10ヵ所も職場を変えているということは、どの職場でも長く続かなかったということ。11ヵ所目の当院でも、同じことが起こるのではないか。せっかく時間をかけて育てても、また数ヶ月で辞められたら困る。」

この懸念は、転職回数が多ければ多いほど強くなります。特に、各職場での勤務期間が1年未満と短い場合は、「忍耐力がない」「すぐに投げ出す」という印象を与えやすくなります。

この懸念を払拭する方法

この懸念に対抗するには、「今回は違う」という根拠を明確に示す必要があります。単に「長く働きたい」と言うだけでは不十分です。

  • 転職理由に一貫性を持たせる: 「キャリアアップのため」「多様な経験を積むため」など、計画的に転職してきたことを示す
  • やむを得ない事情を説明する: 結婚、出産、配偶者の転勤、親の介護など、本人の意思とは無関係な理由があった場合は正直に伝える
  • 現在の状況の安定性を強調する: 「家庭環境が落ち着いた」「ライフステージが変わった」など、今は長期就業できる環境が整っていることを具体的に説明する
  • 具体的なキャリアプランを提示する: 「5年後には認定看護師を目指したい」など、長期的な目標を語ることで、腰を据えて働く意思を示す

採用担当者は、過去ではなく未来を見ています。「この人なら今度は長く働いてくれそうだ」と思わせることができれば、過去の転職回数は大きな問題ではなくなります。

本音②:「専門性や深いスキルが身についていないのではないか」能力への不安

転職回数が多いということは、一つの職場での勤務期間が短いということです。採用担当者は、「短期間で職場を転々としていると、表面的な業務はこなせても、深い専門性やスキルが身についていないのではないか」と不安を感じます。

看護師として本当に力をつけるには、同じ診療科で少なくとも2〜3年は経験を積む必要があるとされています。半年や1年で職場を変えていると、基本的な業務は習得できても、複雑な症例への対応力や、後輩を指導できるレベルのスキルは身につきにくいのが現実です。

採用担当者の思考回路

「経験年数は10年以上あるようだが、一つの職場での勤務期間が短いため、実質的なスキルレベルはどの程度なのだろうか。即戦力として期待できるのか、それとも基礎から教え直す必要があるのか。」

特に急性期病院や専門性の高い診療科では、この懸念が強くなります。浅く広い経験よりも、深く専門的なスキルを求める職場では、転職回数の多さがより大きなマイナス要素になります。

この懸念を払拭する方法

この不安に対しては、「幅広い経験から得た総合力」をアピールすることが有効です。

  • ジェネラリストとしての強みを強調する: 「複数の診療科を経験したことで、総合的なアセスメント能力が身についた」「どんな患者様にも柔軟に対応できる適応力がある」と伝える
  • 具体的なスキルや資格を提示する: BLS、ACLS、認定看護師資格など、保有している資格や、習得した具体的なスキルを明記する
  • 各職場での成果を数字で示す: 「新人指導を〇名担当した」「〇〇プロジェクトに参加した」など、短期間でも確実に貢献してきた実績を具体的に伝える
  • 即戦力性をアピールする: 「新しい環境でも1〜2ヶ月で業務を習得し、早期に戦力になれる自信があります」と適応力の高さを強調する

深い専門性ではなく、幅広い経験から得た「どこでも通用する基礎力」と「環境適応力」を武器にすることで、この懸念を強みに変えることができます。

本音③:「組織に適応できず、協調性に欠けるのではないか」人間関係への不安

転職回数が多い理由として、採用担当者が最も疑うのが「人間関係の問題」です。「もしかして、どの職場でも人間関係がうまくいかず、トラブルを起こして辞めているのではないか」という不安を抱きます。

医療現場はチーム医療が基本です。医師、看護師、薬剤師、リハビリスタッフ、事務職員など、多職種が連携して患者様のケアを行います。協調性がなく、スタッフ間でトラブルを起こす人を採用してしまうと、チーム全体の雰囲気が悪くなり、他のスタッフの士気にも悪影響を及ぼします。

採用担当者の思考回路

「10回も転職しているということは、どの職場でも人間関係がうまくいかなかったのではないか。本人に問題があるのでは?協調性がなく、指示に従わない、あるいは他のスタッフと衝突しやすいタイプなのかもしれない。」

特に、退職理由を曖昧にしたり、前職への不満を口にしたりすると、この懸念は一層強まります。

この懸念を払拭する方法

人間関係への不安を払拭するには、コミュニケーション能力と協調性を具体的に示す必要があります。

  • チーム医療での貢献を具体的に語る: 「多職種カンファレンスに積極的に参加した」「医師や薬剤師との連携を密にし、患者様のケアプランを改善した」など、チームワークを重視してきた実績を伝える
  • 前職への不満は決して口にしない: たとえ人間関係が原因で辞めた場合でも、面接で前職の悪口を言うのは厳禁。「自分にも改善すべき点があった」と謙虚な姿勢を示す
  • コミュニケーションへの意識を示す: 「報告・連絡・相談を密にすることを心がけています」「困った時は一人で抱え込まず、チームに相談するようにしています」と具体的な行動を語る
  • 長く働いている人の特徴を質問する: 逆質問で「貴院で長く活躍されている方の共通点は何ですか」と聞くことで、組織に適応しようとする姿勢を示せる

また、可能であれば、前職での良好な人間関係を示すエピソード(「先輩から〇〇を学んだ」「後輩の指導を任された」など)を語ることで、協調性があることを間接的に証明できます。


補足:非常勤・派遣は転職回数にカウントされない

なお、履歴書に記載する「転職回数」としてカウントされるのは、正社員・契約社員・派遣社員などの雇用形態のみです。アルバイトやパート(非常勤)として働いた経験は、転職回数には含まれません。

逆に、アルバイトやパートとして長く勤めた経験があれば、それは「継続力」のアピールポイントになります。履歴書に記載することで、「この人は非常勤としてなら長く働けている」という安心材料を提供できます。

参考:看護師の平均転職回数は1.1回

看護師転職回数データ厚生労働省

引用元:厚生労働省

厚生労働省のデータによると、看護師の平均転職回数は1.1回です。転職経験がない看護師が約4割、1回だけ転職した人が次に多く、大半の看護師は転職回数が少ないのが現実です。

このデータを見ると、10回以上転職している自分が特殊に感じるかもしれません。しかし、「人生終わり」などと悲観する必要はありません。視点を変えれば、あなたは10ヵ所もの医療現場を経験してきた、幅広い知見を持つ看護師です。この経験を強みとして伝える戦略を立てることが重要です。

看護師の離職率に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

 

採用担当者の3つの本音を理解すれば、どこに焦点を当てて対策すべきかが明確になります。早期離職への懸念には「長期就業の根拠」を、能力への不安には「ジェネラリストとしての強み」を、協調性への不安には「チーム医療での貢献実績」を示すことで、転職回数の多さというハンディキャップを乗り越えることができます。

看護師で転職を10回以上繰り返す人の3つの特徴

10回以上転職を繰り返す人の特徴

看護師で10回以上転職を繰り返す人の特徴3つは以下のとおりです。

一つずつ解説していきます。

自己分析が十分にできていないので自分に合わない職場を選びがち

10回以上転職を繰り返す人は、自己分析が十分にできていないといえます。

自己分析ができていないと、自分に合わない職場を選んでしまい長く務めるのがストレスになるからです。

自分に合わない職場は、仕事のやり方や環境・人間関係をしんどく感じて、早く退職したいと思ってしまいます。改善するためには自己分析を徹底的におこない、自分に合う職場や働き方を目指していきましょう。

ですが、人間関係は転職してみないとわからないです。人間関係が不安で転職に踏み込めない人は、転職サイトを利用してみましょう。転職サイトは、アドバイザーが実際に足を運んで病院の雰囲気や人間関係をリサーチしているので、おすすめです。

おすすめの転職サイトは看護roo!です。

転職先の環境を十分にリサーチできていない

2つ目として、転職先のリサーチができていないことが考えられます。

転職先のリサーチをおこなわないと、職場が合わなかったときに、新しい職場になじめず早期退職につながります。どこの企業も職場になじめなかったら、苦痛になるでしょう。そのために、転職先をリサーチして、自分に合う職場選びをするのが大事です

ただ、自分で転職先をリサーチするのは難しいと思うので、転職サイトに登録してアドバイザーに聞いてみましょう。

なぜ転職したいのか転職する理由を明確にしていない

転職するときに、転職理由を決めないままだと必ず失敗します。転職理由がなければ、自分に不都合なことが起きたときに、すぐに辞めたくなるからです。

例えば、スキルアップを目標に頑張っている人は、多少怒られたとしても諦めず何度も挑戦するでしょう。逆になにも目標がない人は、少し怒られるとやる気がなくなり、仕事のモチベーションがなくなります。
このように、転職する理由をみつければ、少しのことで心が折れることはありません。

具体的に以下のような転職理由があります。

  • 夜勤のない看護師がいい
  • 給与をアップさせたい
  • 人間関係がよい職場で働きたい
  • スキルアップしたい

転職理由を詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてください。

「転職10回」は武器になる!多様な経験を活かすキャリア戦略

転職回数が多いことを「弱み」として捉え、面接で言い訳を考える必要はありません。視点を変えれば、10回以上の転職経験は、多様な医療現場を知る「ジェネラリスト」としての強力な武器になります。

一つの職場に長く留まった看護師が持つ専門性の深さに対し、あなたが持つのは幅広い現場を経験した視野の広さです。急性期病院、クリニック、訪問看護、介護施設など、異なる環境で培ったアセスメント能力と適応力は、これからの医療現場で高く評価される資質です。

ここでは、転職回数の多さをネガティブに捉えるのではなく、それを最大限に活かすための3つのキャリア戦略をご紹介します。自分の経験を戦略的に再定義し、新しいキャリアの可能性を広げましょう。

戦略①:ジェネラリストとしての価値を最大化する

多様な医療現場を経験してきたあなたは、特定の診療科に特化したスペシャリストではなく、どんな環境でも適応できる「ジェネラリスト」としての価値を持っています。この強みを正しくアピールすることで、採用担当者の見る目は大きく変わります。

総合的なアセスメント能力をアピールする

複数の診療科や施設形態を経験していれば、患者様の状態を多角的に評価する力が自然と身についています。例えば、急性期病院で急変対応を経験し、回復期病棟でリハビリ看護を学び、訪問看護で在宅ケアに携わった経験があれば、「入院から在宅まで、患者様のライフステージ全体を見据えたケアができる」という強みになります。

履歴書や面接では、「外科、内科、整形外科と複数の診療科を経験したことで、幅広い疾患に対応できるアセスメント能力が身につきました」と具体的に伝えましょう。単に「いろいろな職場を経験しました」ではなく、「その結果、どんな能力が身についたか」を明確に語ることが重要です。

環境適応力と即戦力性を前面に出す

転職を繰り返してきたということは、新しい環境に素早く適応し、短期間で業務を習得してきた証拠でもあります。「どの職場でもすぐに馴染み、1〜2ヶ月で戦力になれる」という適応力は、人手不足の医療現場では非常に価値のあるスキルです。

「これまで10以上の職場を経験する中で、新しい環境での業務習得スピードには自信があります。電子カルテのシステムが異なっても、業務フローが違っても、柔軟に対応し早期に貢献できる力を培ってきました」と伝えることで、転職の多さが「適応力の高さ」という強みに変わります。

多様な患者層への対応経験を強調する

高齢者が多い療養型病院、働き盛りの患者様が多いクリニック、小児科、産科など、様々な年代・状態の患者様と関わってきた経験は、コミュニケーション能力の幅広さを示します。「あらゆる年代の患者様に対応できる」という柔軟性は、総合病院や地域包括ケアを実践する施設で特に評価されるでしょう。

戦略②:臨床経験を活かせる異業種へ

転職回数が多いことを気にするのであれば、臨床現場以外のキャリアに目を向けるのも有効な戦略です。看護師資格と臨床経験を活かしながら、病院・施設勤務とは異なる働き方ができる職種は数多く存在します。これらの職種では、転職回数よりも「多様な現場を見てきた経験」が評価される傾向があります。

産業看護師・企業看護師

企業の健康管理室や医務室で働く産業看護師は、従業員の健康管理、メンタルヘルスケア、健康診断の企画・実施などを担当します。病院勤務と異なり、夜勤がなく土日休みが基本で、ワークライフバランスを重視したい方に適しています。

多様な医療現場を経験してきた看護師は、内科疾患から整形外科的なトラブル、メンタルヘルスまで幅広く対応できるため、企業側から重宝されます。「様々な疾患や年代の方を診てきた経験を、企業の健康支援に活かしたい」とアピールすれば、転職回数の多さはむしろプラスに働くでしょう。

CRA(臨床開発モニター)・治験コーディネーター

製薬会社や医療機器メーカーで、新薬や医療機器の治験をサポートする仕事です。臨床経験があることが前提の職種であり、複数の診療科を経験していれば、様々な疾患領域の治験に対応できる強みになります。

デスクワーク中心で、医療現場の夜勤や身体的負担から離れたい方に向いています。「臨床で様々な疾患や治療を見てきた経験を、新薬開発の現場で活かしたい」という志望動機が説得力を持ちます。

医療ライター・医療系コンテンツ制作

医療知識を活かして、患者向けの健康情報サイト、医療従事者向けの専門記事、医療機関のホームページコンテンツなどを執筆する仕事です。フリーランスとして働くことも可能で、時間や場所に縛られない働き方ができます。

複数の診療科や現場を経験していれば、幅広いテーマの記事を書ける強みになります。「臨床での実体験に基づいた、信頼性の高い医療情報を発信したい」という目標を持つ方に適しています。

訪問看護ステーションの管理者・起業

訪問看護の経験があるなら、将来的に自分で訪問看護ステーションを立ち上げるという選択肢もあります。多様な医療現場を見てきた経験は、地域の患者様のニーズを理解し、質の高い在宅ケアを提供する基盤になります。

組織に雇われる働き方が合わないと感じているなら、自ら事業を起こすことで、理想の看護を実践できる環境を作ることができます。

医療系人材紹介会社のキャリアアドバイザー

看護師の転職支援を行うキャリアアドバイザーとして、同じように転職に悩む看護師をサポートする仕事です。自身が多くの職場を経験しているからこそ、求職者の悩みに共感し、実践的なアドバイスができる強みがあります。

「自分の経験を活かして、転職に悩む看護師の力になりたい」という想いがあれば、転職回数の多さは逆に信頼性を高める要素になります。

戦略③:「フリーランス・派遣」で組織に縛られない働き方を実現する

もしあなたが転職を繰り返す理由が「組織の人間関係」や「固定された働き方への窮屈さ」にあるなら、正社員として一つの職場に縛られる働き方自体を見直すことも有効な戦略です。フリーランスや派遣という働き方なら、転職回数を気にする必要はありません。

派遣看護師として柔軟に働く

派遣看護師は、派遣会社に登録し、期間限定で様々な医療機関に派遣される働き方です。契約期間が決まっているため、「また辞めてしまった」という罪悪感を持つ必要がなく、自分のペースで働けます。

時給制で正社員よりも高収入が得られることが多く、勤務先や勤務時間を自分で選べる自由度の高さも魅力です。「いろいろな職場を経験したい」という志向性を持つ方にとっては、むしろ最適な働き方と言えるでしょう。

単発・スポット勤務で働く

健診業務、イベントナース、予防接種、デイサービスでの単発勤務など、1日〜数日単位で働ける求人も増えています。組織に所属せず、自分の都合に合わせて仕事を選べるため、ワークライフバランスを重視したい方や、育児・介護と両立したい方に向いています。

「長期的に一つの職場にコミットするのが難しい」と感じているなら、短期契約を前提とした働き方を選ぶことで、ストレスなく看護師としてのキャリアを継続できます。

トラベルナース(応援ナース)として全国を巡る

期間限定で地方の医療機関に派遣され、人手不足を補う「応援ナース」という働き方もあります。住居費補助や赴任手当が支給されることが多く、全国各地で働きながら高収入を得られる魅力的な選択肢です。

「同じ場所に留まるのが苦手」「いろいろな地域を見てみたい」という方には、転職の多さが活かせる働き方と言えます。短期契約が前提なので、履歴書に何度も職歴が増えることを気にする必要もありません。

フリーランス看護師として独立する

訪問看護、美容クリニックでの施術補助、健康相談、オンライン健康相談など、フリーランスとして独立して働く看護師も増えています。組織に属さず、自分の裁量で仕事を選び、報酬を設定できる働き方です。

「組織の中での人間関係に疲れた」「自分のペースで働きたい」という方にとって、フリーランスは究極の選択肢と言えるでしょう。多様な現場を経験してきた強みを活かし、様々なクライアントにサービスを提供できます。

転職回数の多さは、見方を変えれば「多様な経験を積んできた証」です。ジェネラリストとしての価値を磨き、臨床以外のキャリアに挑戦し、あるいは働き方そのものを変えることで、あなたの経験は大きな武器になります。

「また転職してしまった」と後ろ向きに考えるのではなく、「これだけの経験を積んできた自分には、どんな可能性があるだろう」と前向きに捉え直してみてください。次の一歩は、必ずあなたのキャリアを豊かにするものになるはずです。

【実践編】転職回数を強みに変える選考対策の全て

転職回数が多い看護師にとって、最も重要なのは「どう伝えるか」です。同じ経歴でも、伝え方次第で採用担当者の印象は大きく変わります。このセクションでは、書類選考から面接まで、選考プロセス全体を通じて転職回数を強みに変える具体的なテクニックをご紹介します。

ポイントは3つです。

履歴書・職務経歴書で一貫性のあるストーリーを構築すること、面接で転職理由をポジティブに変換すること、そして「長く働きたい」という意思を説得力を持って伝えることです。それぞれ具体的な方法を見ていきましょう。

履歴書・職務経歴書:一貫性を持たせる書き方のコツ

転職回数が多い場合、履歴書を見た採用担当者の第一印象は「なぜこんなに転職しているのか」という疑問です。この疑問に対して、書類の段階で明確な答えを示すことができれば、書類選考の通過率は大きく上がります。

職歴に「一貫したテーマ」を見出す

10回以上の転職があっても、それぞれの転職に共通するテーマや目的があれば、採用担当者は納得します。まず、自分の職歴を振り返り、共通点を見つけましょう。

  • スキルアップ型: 「外科→ICU→救急」と急性期の専門性を深めてきた
  • 幅広い経験型: 「病棟→クリニック→訪問看護→介護施設」と多様な現場を経験し、ジェネラリストとしての力を磨いてきた
  • ライフステージ対応型: 結婚・出産・育児・介護など、ライフステージの変化に応じて柔軟に働き方を選択してきた
  • 理想の看護追求型: 「患者様に寄り添う看護」を実践できる環境を求めて試行錯誤してきた

このような一貫したテーマを見出し、職務経歴書の冒頭に「職務要約」として3〜4行で明記しましょう。

【職務要約の記載例】

「看護師として12年、急性期から慢性期まで10以上の医療機関で勤務してまいりました。外科、内科、整形外科、訪問看護など多様な現場を経験する中で、どんな環境でも素早く適応し戦力となる力を培ってきました。今後は、これまでの幅広い経験を活かし、地域包括ケアの実践に貢献したいと考えております。」

このように冒頭で「なぜ転職が多いのか」の答えを先に示すことで、採用担当者の疑問を解消できます。

退職理由は簡潔かつ前向きに記載する

履歴書の職歴欄に退職理由を書く際は、簡潔に、かつ前向きな表現を心がけましょう。

  • NG例: 「人間関係の悪化により退職」「業務過多のため退職」
  • OK例: 「一身上の都合により退職(スキルアップのため)」「家庭の事情により退職(介護)」「キャリアアップのため退職」

やむを得ない事情(結婚、出産、配偶者の転勤、親の介護など)は正直に記載して問題ありません。これらは看護師として一般的な退職理由であり、不利にはなりません。

職務経歴書では「得た経験」と「成果」を明記する

単に「〇〇病院 外科病棟勤務」と書くだけでなく、各職場で何を学び、どんな成果を出したかを簡潔に記載しましょう。

【記載例】

「△△総合病院 外科病棟(2年間勤務)

  • 術前術後の看護を担当。急変対応やフィジカルアセスメントのスキルを習得
  • 新人指導係として3名の後輩育成に携わる
  • 在職中にBLS資格を取得」

このように具体的に書くことで、「短期間でも確実に経験を積み、次の職場に活かしてきた」ことが伝わります。

「長期就業の意思」を職務経歴書に盛り込む

職務経歴書の最後に「志望動機」や「今後のキャリアプラン」を記載する欄があれば、そこで長期就業の意思を明記しましょう。

「貴院の地域包括ケアの理念に深く共感し、これまでの多様な経験を活かしながら、長期的に貢献したいと考えております。特に〇〇の分野でスキルを磨き、5年後には〇〇として活躍することを目指しております。」

具体的なキャリアプランを示すことで、「この人は腰を据えて働いてくれそうだ」という印象を与えられます。

自己分析を徹底し、ミスマッチを防ぐ姿勢を示す

転職回数が多い理由の一つに「職場とのミスマッチ」があります。応募書類では、「今回は自己分析をしっかり行い、貴院の理念や働き方が自分に合っていると確信している」という姿勢を示すことが重要です。

志望動機では、「なぜこの職場を選んだのか」を具体的に書きましょう。ホームページや求人情報をしっかり読み込み、理念や特色に触れることで、「今回は本気で長く働きたいと考えている」ことが伝わります。

面接対策:「転職理由はポジティブな表現に変換する」黄金フレームワーク

面接では、ほぼ確実に「転職回数が多い理由」を聞かれます。この質問への答え方で、合否が大きく左右されると言っても過言ではありません。ここでは、どんな理由でもポジティブに変換できる「黄金フレームワーク」をご紹介します。

黄金フレームワーク:「事実→反省→学び→今後」の4ステップ

転職理由を説明する際は、以下の4ステップで構成すると説得力が増します。

  1. 事実: 転職した客観的な理由を簡潔に述べる
  2. 反省: 自分にも改善すべき点があったことを認める
  3. 学び: その経験から何を学んだかを語る
  4. 今後: 今後はどう活かすか、どう改善するかを示す

このフレームワークを使えば、どんな理由でも前向きに変換できます。

【ケース1:人間関係が理由の場合】

NG回答: 「前の職場は人間関係が悪く、いじめもあったので辞めました。」

OK回答: 「前職では、スタッフ間のコミュニケーション不足から業務がうまく回らず、自分も十分に馴染めませんでした(事実)。振り返ると、私自身も積極的にコミュニケーションを取る努力が足りなかったと反省しています(反省)。この経験から、職場では自分から声をかけ、報告・連絡・相談を密にすることの重要性を学びました(学び)。貴院では、チームワークを大切にし、協調性を持って長く貢献したいと考えております(今後)。」

【ケース2:業務過多・残業が理由の場合】

NG回答: 「残業が多すぎて体力的に限界だったので辞めました。」

OK回答: 「前職は人手不足の影響で残業が多く、体力的に厳しい状況でした(事実)。ただ、業務効率化の提案や、チームでの負担分散を十分に働きかけられなかった点は反省しています(反省)。この経験から、個人で抱え込まず、チーム全体で業務を見直す視点が大切だと学びました(学び)。貴院では、効率的な業務遂行を心がけ、持続可能な働き方で長期的に貢献したいと考えております(今後)。」

【ケース3:スキルアップ・キャリアアップが理由の場合】

良い回答: 「これまで、様々な診療科や医療現場を経験し、幅広いスキルを身につけたいという想いで転職してまいりました(事実)。ただ、振り返ると、一つの職場でじっくり専門性を深める時間が不足していたとも感じています(反省)。多様な現場を経験したことで、どんな環境でも適応できる力と、総合的なアセスメント能力が身につきました(学び)。今後は、貴院で腰を据えて働き、これまでの経験を統合しながら、地域医療に貢献したいと考えております(今後)。」

やむを得ない事情は堂々と伝える

結婚、出産、配偶者の転勤、親の介護など、やむを得ない事情での転職は、堂々と正直に伝えて問題ありません。看護師の9割以上が女性であり、これらは一般的な退職理由として理解されます。

「3回の転職のうち、2回は出産と配偶者の転勤によるものです。現在は生活基盤が安定し、長期的に働ける環境が整いましたので、貴院で長くキャリアを積んでいきたいと考えております。」

このように、やむを得ない事情と、現在は状況が変わったことを併せて伝えることで、「今後は長く働いてくれそうだ」という安心感を与えられます。

本音と謙虚さのバランスを取る

転職回数が極端に多い場合(10回以上)、すべてを前向きな理由で説明しようとすると、かえって不自然になります。ある程度本音で話すことも、実直な印象を与える上で効果的です。

ただし、前職の悪口や愚痴にならないよう、「実はこういう事情がありました」と控えめに、謙虚な姿勢で話すことが重要です。「正直に話してくれる、信頼できる人だ」という印象を与えることができます。

面接対策:【例文付き】「長く働きたい」と説得力を持って伝える方法

採用担当者が最も懸念するのは、「またすぐに辞めてしまうのではないか」という点です。この不安を払拭するため、「長く働きたい」という意思を、具体的な根拠とともに伝える必要があります。

単に「長く働きたい」と言うだけでは不十分

「御院で長く働きたいと思っています」と言葉だけで伝えても、採用担当者は信じてくれません。「なぜ長く働けると思うのか」「何が今までと違うのか」を具体的に示す必要があります。

説得力を持たせる3つの要素

長期就業の意思を説得力を持って伝えるには、以下の3つの要素を盛り込みましょう。

  1. 理念・方針への共感: 「貴院の〇〇という理念に深く共感しました」
  2. 具体的なキャリアプラン: 「5年後には〇〇として活躍したいと考えています」
  3. 自己分析の結果: 「これまでの転職を振り返り、自分に合った環境は〇〇だと気づきました」

【例文1:理念への共感を軸にする】

「貴院のホームページを拝見し、『患者様一人ひとりに寄り添う看護』という理念に深く共感いたしました。これまでの転職を振り返ると、業務効率が優先され、患者様とじっくり向き合う時間が取れない環境に違和感を感じていたことに気づきました。貴院では、私が大切にしたい看護観を実践できると確信しており、長期的に貢献したいと強く思っております。また、5年後には〇〇認定看護師の資格取得を目指し、専門性を高めながらキャリアを築いていきたいと考えております。」

【例文2:自己分析の結果を軸にする】

「これまでの転職を振り返り、自己分析を徹底しました。その結果、私は急性期よりも、患者様と長期的に関わり、生活全体を支える慢性期や地域医療の方が向いていると気づきました。貴院は地域包括ケアに力を入れておられ、まさに私が求めていた環境です。今回は十分に自己分析した上で応募しており、職場とのミスマッチはないと確信しております。長期的に貢献し、将来的には訪問看護の分野でも活躍したいと考えております。」

【例文3:ライフステージの安定を軸にする】

「これまでの転職のうち、半数は出産・育児・介護といった家庭の事情によるものでした。現在は子どもも小学生になり、介護も一段落したため、仕事に専念できる環境が整いました。この安定した状況で、貴院で腰を据えて働き、これまでの多様な経験を活かして貢献したいと考えております。10年後も貴院で働き続け、後輩の育成にも携わりたいという目標を持っております。」

キャリアプランは具体的に、かつ柔軟性も示す

「5年後には〇〇認定看護師の資格を取得したい」「将来的には管理職も視野に入れている」など、具体的なキャリアプランを示すことで、長期就業の本気度が伝わります。

ただし、あまりに固定的なプランを語ると、「その通りにならなかったらまた辞めるのでは」と思われる可能性もあります。「貴院の方針やニーズに応じて柔軟に対応しながら、成長していきたい」という姿勢も併せて示すとバランスが良くなります。

「看護師転職サイト」を活用してプロのサポートを受ける

一人で転職活動を進めて失敗を繰り返しているなら、看護師転職サイトのキャリアアドバイザーに相談することも有効です。第三者の視点で、あなたに向いている環境ややりがいを感じられる仕事を客観的に分析してくれます。

転職サイトを利用するメリットは多岐にわたります。業界の内情を教えてくれる、企業との日程調整や交渉を代行してくれる、非公開求人を紹介してくれる、面接対策や履歴書・職務経歴書の添削をしてくれるなど、転職活動全体を手厚くサポートしてもらえます。

特に、転職回数が多い場合は、「どう伝えれば採用担当者が納得するか」をプロの視点でアドバイスしてもらえるため、選考通過率が大きく向上します。一人で悩まず、プロの力を借りることも転職成功の重要な戦略です。

転職回数が多いことは、伝え方次第で強みにも弱みにもなります。履歴書で一貫性のあるストーリーを構築し、面接で転職理由をポジティブに変換し、長期就業の意思を具体的に示すことで、採用担当者の不安を払拭できます。

これらのテクニックを実践し、自信を持って選考に臨んでください。あなたの経験を正しく評価してくれる職場は、必ず見つかります。

転職回数の多さは「武器」と考える

転職回数は武器になる

10回以上も職場を変えていると転職回数の多さを引け目に感じてしまうかもしれませんが、見方を変えれば「色んな職場での仕事を経験してきた」という他の看護師にはない強みとも言い換えられます。

転職回数の多さをごまかしたりせず、むしろ「多くの職場での経験や身に付けてきたスキル」を具体的に伝え、他の看護師との差別化を図りましょう。

口コミ・評判

匿名

もともと人と接することが好きで、看護学校卒業後は内科病棟、手術室、整形外科病棟、クリニック、訪問看護など、幅広い診療科や職種を経験してきました。

さまざまな診療科での経験を通じて、患者さんとのコミュニケーションの有無に関わらず必要な看護に気付く観察力や、どのような環境でも仕事ができる適応力を磨くことができたと考えています。

現在勤めている小児科・整形外科・消化器内科の混合病棟では、患者様の疾患が多様であるため、適切な看護を提供するべく、根拠に基づいた看護の実践を意識しています。これまでに多くの職場で培った経験を活かし、貴院に入職した際にもお役立てできると考えております。

しっかりとアピールをすれば、マイナスイメージが強い転職回数の多さをプラスに変えることができます。

転職回数の多さを必要以上に弁解しないようにしましょう。転職回数の多い転職者によくあるのが「転職回数の多さを気にして、弁解や言い訳ばかり面接で話してしまう」ケースです。
もちろん、どういった理由で転職を繰り返すことになったのかを伝えるのは重要ですが、弁解や言い訳(自己保身)ばかりしていると、「愚痴っぽい人」「他人のせいにしやすい人」といった最悪の印象を与えてしまいます。

中途採用では基本的に即戦力が求められるため、ご自身の経歴から「どのようなことで、これだけ貴院に貢献できます」と伝えることがポイントです。

10回以上転職を繰り返す看護師が転職前にやるべきことはたったの2つ

10回以上転職を繰り返した人が転職前にやるべきこと

10回以上転職を繰り返している看護師が、転職前にやるべきことはたったの2つだけです。

一つずつ解説していきます。

キャリアプランを見直し看護師としての目標を明確にする

まずは、キャリアプランの見直しからおこないましょう。転職10回繰り返している看護師は、「看護師としてどうなりたいか」が定まっていません。「どのような職場環境、仕事をしたいか」の整理が重要です。キャリアプランを見なおすことで、次の行動が明確になり転職の土台ができます。

よくある転職理由で「人間関係が良くて働きやすい環境で仕事をしたい」という人がいますが、長く働くために大事なのはキャリア構築です。「どのような看護師になりたいのか」キャリアプランを見なおすことから始めましょう。

転職先が決まってないなら今の職場で3年以上続ける

転職先が決まっていないのであれば、今の職場で3年以上続けましょう。
転職先が決まっていないのに辞めてしまうとリスクしかありませんし、転職先を適当に決めてしまうと、早期退職につながるので注意です。転職理由が明確でないときは、今の職場を3年以上続けて信用を溜めておきましょう。そうすることで、次の転職でもスムーズに進められます。

看護師の転職には、派遣・単発の働き方もおすすめ

派遣と単発の働き方もおすすめ

転職回数が多い方には、派遣・単発の働き方もおすすめです。派遣・単発は比較的短いスパン(数日~最長でも3年)職場を変えることが前提の働き方なので、どうしても一つの職場にとどまれない性格の方に適しています。

例えば、「人間関係や組織のあり方にどうしても嫌気がさしてしまう」「別に長く勤めなくていい。お給料もらえるなら雇用形態はこだわらない」という方は、いっそのこと派遣会社に登録し、派遣看護師として働くか、単発の仕事を選ぶと、ストレスなく働けるでしょう。

派遣看護師として働くメリット5選

派遣会社に登録し、その派遣会社から紹介される職場で働くというやり方で、以下のようなメリットがあります。

派遣看護師の利点

  1. 採用面接がない
    顔合わせの形で面談はあるが、採用前提である(詳しく解説『派遣の職場見学・顔合わせとは?』)
  2. 担当者から病院の内部事情(残業時間など)を事前に教えてもらえる
  3. 就業後に職場が合わなそうと感じた場合、契約更新しなければスムーズに辞められる(1ヵ月ほど)
  4. 一つの職場で働くのは最長でも3年まで
    通称3年ルール。部署異動をすれば延長可能
  5. 残業代が必ず支払われる
    もし払わなければ、派遣会社経由で交渉してもらえる

特に派遣の(1)採用面接がないのは、かなり大きなメリットです。

実は派遣就業前には職場見学(顔合わせ)面談がおこなわれますが、これは採用を前提とした形式的な面談です。そして顔合わせには履歴書や職務経歴書などの書類提出が必要ありません。なぜなら、派遣先による選考は法律で禁止されており、個人の特定につながる履歴書等の提出を求めることも違法となるからです。

その代わりに派遣会社の担当者が「スキルシート」を作成してくれます。

スキルシートとは

派遣会社の担当者があなたの職歴をヒアリングして、端的にまとめたもの。派遣の顔合わせではこれをもとに話を進めていくので、看護師は履歴書を作る必要はありません。

職歴をもとにどういったアピールをしていくかは、派遣会社の担当者と相談できるので、転職回数が多い看護師さんでも不安なく面接にのぞめます

看護師求人を主に扱う派遣会社は『看護師派遣におすすめの派遣会社ランキング|300人の口コミ評判をプロが徹底調査』を参考にしてください。

単発スポットの仕事は柔軟な働き方が可能

単発・スポットは、主に介護施設などの医療行為をおこなわない施設に、1日~数日だけ派遣され、看護師として施設スタッフのサポートをおこないます。

「1日だけ介護施設の夜勤をする」「3日間だけ訪問入浴の介助の仕事をする」といった柔軟な働き方が可能です。給料も高めに設定されており、日給2~3万円の求人もみられます。

単発・スポットの求人は、転職サイト・派遣サイトなどを使って探せます。

例えば、看護師転職・派遣支援サービスの『MCナースネット』では、スケジュールが空いている日を選択すると、その日に募集している求人が一覧で表示されます。

mcナースネットMCナースネット検索画面

「職場での人間関係がわずらわしい」「パート以外で、月数日だけ働きたい」という方は、単発の仕事をしてみるのもおすすめです。

看護師の再就職で利用したいおすすめの転職サイト3選

再就職におすすめする転職サイト
数ある転職サイトのなかから、以下を基準に、「利用者からの満足度の高い看護師向け転職サイト」をピックアップしました。

転職サイト選定基準

    1. 求人数 …総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい

 

    1. 利用者満足度(提案&サポート力) …利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアアドバイザーに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる

 

 

利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職サイトは、以下のとおりとなりました。

 

転職サイト求人数|総合満足度
1位
看護roo!
22万件以上(2025年7月15日時点)|◎4.3
利用者満足度96.3%、看護師さんからの人気No1の転職サイト。細かい条件で求人が探しやすく、面接対策&サポートも手厚い。
2位
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
約14万件|○3.8
総求人数トップレベル!累計40万人以上の利用者がいる転職サイト。LINEで最新の求人情報が得られるなど、気軽に転職活動ができる
3位
マイナビ看護師
約7.9万件|◎4.1
求職者のペースに合わせたサポートが強み。全国22箇所に相談会場があり、地方在住者も来社相談しやすい

 

※求人数2025年4月20日更新

この記事では3サイトに厳選しています。より詳しく知りたい方は、『看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング』を参考にしてください。

1位.看護roo! | 看護師さん利用者満足度No.1

看護roo

看護roo!』は、転職経験のある看護師さんから最も選ばれている、人気No1の看護師転職サイトです。

 

登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人も多数保有しています。

 

看護roo!の特徴

    • 利用者満足度96.3%

 

    • 公開求人22万件以上(2025年7月15日時点)+非公開求人も多数(※2025年4月20日時点)

 

    • 面接同行や選考対策など手厚いサポート

 

 

 

さらに、細かい条件を組み合わせて仕事探しができるため、希望にぴったりの求人を見つけやすくなるでしょう。

 

看護roo!』は、30年以上に渡る転職支援実績のある株式会社クイック(東証一部上場企業)が運営するサービスです。

 

信頼と実績も十分で、面接時に希望者には専任の女性スタッフが同行してくれるなど、きめ細かいサポートが魅力といえます

 

こんな看護師さんにおすすめ

    • みんなが使っていて、実績豊富な人気のサイトを利用したい

 

    • 給与や条件、人間関係などが良い職場情報を知りたい

 

    • はじめての転職で不安なのでプロに相談したい

 

 

看護roo!の詳しい情報は、下記の記事でもご覧になれます。

2位.レバウェル看護(旧 看護のお仕事) | 求人多数で選択肢の幅が広い!

レバウェル看護

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』は、求人数がトップレベルの転職サイトです。キャリアアドバイザーが、病院や施設を訪問して直接取材を行っており現場のリアルな情報を提供しています。

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の特徴

    • 累計利用者数40万人以上

 

    • 友だちに勧めたい転職サイトランキングNo.1

 

    • 総求人数は約14万件と転職サイトトップレベル(※2025年4月20日時点)

 

 

 

「人間関係や施設の雰囲気はどうか」「子育て中の看護師が働きやすい環境か」などの情報を踏まえて、最適な提案をしてもらえるのもポイントです。

 

また、LINEで「新着求人情報が届く」「担当のキャリアアドバイザーに相談できる」など、気軽に転職活動ができる点も魅力的といえます

 

こんな看護師さんにおすすめ

    • できるだけたくさん求人が見たい

 

    • 職場の雰囲気や内部情報を知りたい

 

    • 気軽に求人探しがしたい

 

 

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の詳細は、下記の記事も参考にしてみてください。
関連記事

3位.マイナビ看護師|ペースに合わせて転職できる


マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する定番の転職サイトです。
数週間で内定を目指す「スピード転職」や、数ヶ月に渡ってゆっくりと職場を探す「じっくり転職」など、求職者の都合に合わせたスピード感でのサポートをしてくれます。

マイナビ看護師の特徴

    • 看護師認知度5年連続No1の定番転職サイト

 

    • 求人数は約7.9万件(※2025年4月20日時点)

 

    • 大手マイナビならではの情報ネットワークも強み

 

 

加えて、面接の日程調整なども、キャリアアドバイザーが代行してくれるサービスも提供しています。自分のペースで転職活動を進めるのに最適な転職サイトといえるでしょう。

こんな看護師さんにおすすめ

    • なるべく早く次の仕事を見つけたい

 

    • 数ヶ月かけて余裕を持って転職活動したい

 

 

なお、マイナビ看護師の詳細は、下記の記事でも確認できます。またおすすめの転職サイトについて、より詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。

転職回数が多い看護師のよくある質問【Q&A】

ここまで、転職回数が多い看護師のキャリア戦略や選考対策について解説してきました。

最後に、読者の皆さんからよく寄せられる疑問にお答えします。転職活動を始める前に、これらの疑問を解消しておきましょう。

Q1. パートや派遣の職歴も転職回数に含めるべきですか?

A. いいえ、含める必要はありません。履歴書に記載する「転職回数」としてカウントされるのは、正社員・契約社員などの常勤雇用のみです。

アルバイトやパート(非常勤)、短期の派遣勤務は、転職回数には含まれません。履歴書の職歴欄に記載する義務もないため、正社員としての転職回数が多い場合は、あえて非常勤の職歴を書かないという選択もできます。

ただし、非常勤やパートとして長期間(1年以上)勤務した経験がある場合は、むしろ記載することをおすすめします。「非常勤としてなら長く働けている」という継続力のアピールポイントになるからです。

記載例: 「〇〇クリニック 外来パート勤務(2年間)」と記載し、面接で「育児と両立しながら、パートとして2年間勤務しました。現在は子どもが成長し、常勤として長期的に働ける環境が整いました」と説明すれば、採用担当者の不安を和らげることができます。

Q2. 看護師の平均的な転職回数はどのくらいですか?

A. 厚生労働省のデータによると、看護師の平均転職回数は1.1回です。

具体的には、転職経験がない看護師が約4割、1回だけ転職した人が次に多く、大半の看護師は転職回数が少ないのが現実です。5回以上転職している看護師は全体の約1割程度にとどまります。

このデータを見ると、転職回数が10回以上ある自分は特殊なのではないかと不安になるかもしれません。しかし、統計はあくまで平均であり、個々の事情や価値観は異なります。重要なのは、「なぜ転職したのか」という理由と、「今後どう働きたいか」という展望を明確に持つことです。

多様な現場を経験してきたあなたには、平均的な看護師にはない幅広い視野と適応力があります。この強みを正しくアピールすれば、転職回数の多さは決して不利にはなりません。

Q3. 看護師で5回の転職は多いですか? 20回はどうですか?

A. 5回の転職は「やや多い」、20回の転職は「極めて多い」と言えます。ただし、回数よりも「理由」と「対策」が重要です。

5回の転職について

転職回数5回は、統計的には多い方です。厚生労働省のデータでは、5回以上転職している看護師は全体の約1割程度です。

しかし、5回の転職であれば、しっかりと自己分析を行い、転職理由に一貫性を持たせることで、十分に転職成功の可能性があります。「キャリアアップのため」「多様な経験を積むため」「ライフステージの変化に対応するため」など、計画的に転職してきたことを説明できれば、採用担当者も納得してくれるでしょう。

20回の転職について

20回という転職回数は、率直に言って極めて多いと言わざるを得ません。これだけ転職を繰り返している場合、看護師という職業そのものがあなたに合っていない可能性も考える必要があります。

ただし、諦める必要はありません。まず、なぜこれほど転職を繰り返してしまうのか、根本的な原因を深く自己分析しましょう。人間関係が原因なのか、業務内容が合わないのか、組織に所属すること自体が苦手なのか。原因が分かれば、対策も見えてきます。

例えば、組織に所属することが苦手なら、派遣やフリーランスという働き方を選ぶことで、転職を繰り返すストレスから解放されます。また、看護師資格を活かしながら異業種(産業看護師、医療ライター、CRAなど)にキャリアチェンジすることで、新しい可能性が開けるかもしれません。

20回の経験は、見方を変えれば「20の医療現場を知っている」という貴重な財産です。この経験をどう活かすか、戦略的に考えることが重要です。

Q4. 転職理由を正直に答えると落とされますか?

A. 正直に答えること自体は問題ありませんが、伝え方が重要です。前職の悪口や愚痴になると落とされる可能性が高まります。

転職理由は、基本的には正直に伝えて構いません。むしろ、嘘をついても面接のプロである採用担当者にはすぐに見破られますし、「嘘をつく人」という印象を与えてしまいます。

ただし、「正直に答える」ということと、「何でも思ったまま話す」ことは違います。以下のポイントを押さえて、正直かつポジティブに伝えることが重要です。

伝え方のポイント

  1. 前職の悪口や愚痴は絶対に避ける: 「上司が最悪だった」「同僚がいじめてきた」「病院がブラックだった」といった表現は、たとえ事実であっても面接では禁物です。「この人は当院でも同じように不満を言うのでは」と思われてしまいます。

  2. ポジティブな表現に言い換える: ネガティブな理由も、視点を変えればポジティブに表現できます。

    • NG:「残業が多すぎて辞めた」→ OK:「より効率的な働き方ができる環境を求めて」
    • NG:「人間関係が悪かった」→ OK:「チームワークを重視する職場で働きたいと思った」
  3. 「事実→反省→学び→今後」のフレームワークを使う: 本記事の【実践編】セクションで解説した黄金フレームワークを活用しましょう。事実を述べた後、自分の反省点も認め、そこから何を学んだかを語り、今後どう活かすかを示すことで、説得力が増します。

  4. やむを得ない事情は堂々と伝える: 結婚、出産、配偶者の転勤、親の介護などの理由は、正直に伝えて全く問題ありません。これらは看護師として一般的な退職理由であり、採用担当者も理解を示してくれます。

回答例

「前職では人手不足の影響で残業が多く、体力的に厳しい状況でした。ただ、業務効率化の提案や、チームでの負担分散を十分に働きかけられなかった点は反省しています。この経験から、個人で抱え込まず、チーム全体で業務を見直す視点が大切だと学びました。貴院では、効率的な業務遂行を心がけ、持続可能な働き方で長期的に貢献したいと考えております。」

このように、正直でありながらもポジティブな伝え方を意識することで、採用担当者に好印象を与えることができます。

これらの疑問が解消されたことで、転職活動への不安も少し軽くなったのではないでしょうか。

転職回数が多いことは、伝え方次第で強みにも弱みにもなります。本記事で紹介した戦略と対策を実践し、自信を持って次のキャリアに踏み出してください。

まとめ:転職回数の多さを強みに変え、自信を持って次のステップへ

ここまで、転職回数が10回以上ある看護師が、どのようにキャリアを構築し、転職を成功させるかについて解説してきました。最後に、本記事の重要なポイントを振り返り、あなたが自信を持って次の一歩を踏み出せるよう、エールを送りたいと思います。

①まず理解すべきこと:なぜ不利になるのか

転職回数が多いと採用に不利になるのは事実です。しかし、その理由を正しく理解することで、対策が見えてきます。

採用担当者が懸念しているのは、「またすぐに辞めてしまうのではないか」という早期離職のリスク、「専門性が身についていないのではないか」という能力への不安、そして「組織に適応できないのではないか」という協調性への不安です。

これらの懸念は、伝え方次第で払拭できます。転職回数そのものではなく、その背後にある「リスク」を解消する戦略を立てることが重要です。

②最も重要なこと:転職回数を武器に変えるキャリア戦略

転職回数の多さは、視点を変えれば「多様な医療現場を経験してきた強み」です。本記事では、この経験を最大限に活かす3つのキャリア戦略をご紹介しました。

一つ目は、ジェネラリストとしての価値を最大化すること。幅広い現場で培った総合的なアセスメント能力と環境適応力は、どんな職場でも通用する武器です。

二つ目は、臨床経験を活かせる異業種へのキャリアチェンジ。産業看護師、CRA、医療ライター、訪問看護の起業など、転職回数よりも「多様な経験」が評価される職種は数多くあります。

三つ目は、フリーランスや派遣という働き方の選択。組織に縛られず、自分のペースで働くことで、転職を繰り返すストレスから解放されます。

自分の経験をどう活かすか。この戦略的な視点が、転職成功の鍵を握ります。

③実践すべきこと:正しい選考対策で懸念を払拭する

どんなに良い経験を持っていても、それを正しく伝えられなければ意味がありません。本記事では、書類選考から面接まで、具体的な対策をご紹介しました。

履歴書・職務経歴書では、職歴に一貫性のあるテーマを見出し、冒頭の職務要約で「なぜ転職が多いのか」の答えを先に示すこと。各職場での成果を具体的に記載し、長期就業の意思を明確にすることが重要です。

面接では、「事実→反省→学び→今後」の黄金フレームワークを使い、転職理由をポジティブに変換しましょう。そして、「長く働きたい」という意思を、理念への共感、具体的なキャリアプラン、自己分析の結果という3つの要素で裏付けることで、説得力が生まれます。

一人で転職活動を進めて失敗を繰り返しているなら、看護師転職サイトのプロのサポートを受けることも有効な戦略です。

あなたの経験は、必ず誰かの役に立つ

10回以上の転職経験を持つあなたは、一つの職場に長く留まった看護師には見えない景色を見てきました。急性期の緊張感、クリニックの地域密着性、訪問看護の在宅ケアの難しさと温かさ、介護施設での高齢者との向き合い方。それぞれの現場で、患者様の命と生活に真摯に向き合ってきたはずです。

その経験は、決して無駄ではありません。むしろ、あなたにしかない貴重な財産です。

「また転職してしまった」と自分を責めるのではなく、「これだけの経験を積んできた自分には、どんな可能性があるだろう」と前向きに捉え直してください。

あなたの経験を正しく評価し、その強みを活かせる職場は、必ず存在します。本記事で紹介した戦略と対策を実践し、自信を持って次のステップに進んでください。

転職回数の多さに引け目を感じる必要はありません。あなたは、多様な現場を知る、強くしなやかな看護師です。次の職場では、その経験を存分に活かし、患者様とあなた自身の両方が幸せになれる看護を実践してください。

あなたの今後のキャリアが、より明るく充実したものとなることを、心から願っています。

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この記事を書いた人

現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。

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