【看護師転職】年収アップのカギは自分の市場価値にあった!年収アップの方法と平均年収を徹底解説

看護師が転職で年収アップする方法
  • 「転職して年収を上げたい…」
  • 「転職で年収を上げるにはどうしたらよい?」

と考えていませんか。

看護師が転職で年収を上げる方法は、「ベースの年収や給料が高い職場を狙う」「面接の際などに給与交渉をする」の2つが挙げられます。

ただ、転職をすれば必ず年収が上がるわけではなく、看護師が転職で年収アップをするためのポイントを押さえ、戦略的な転職活動が必要です。

そこでこの記事では、看護師が転職で年収アップを成功させる方法をお伝えします。

  1. 看護師が転職で年収を上げる方法
  2. 転職で年収アップしやすい看護師の特徴
  3. 看護師の平均年収公開
  4. 転職で年収アップしたい看護師におすすめの職場ランキング
  5. 看護師が転職時に年収アップを成功させるための5ポイント
  6. 看護師で年収600万円以上得られる職場の4つの特徴
  7. 給料だけで転職をするのは危険!考えるべき4つのこと
  8. 年収アップしたい看護師におすすめの看護師転職サイト
  9. 看護師によくある質問

この記事を読めば、転職で年収を上げるために必要なすべてが分かるでしょう。

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目次

1.看護師が転職で年収を上げる方法

看護師が転職で年収を上げる方法

この章では、看護師が転職で年収を上げる方法をお伝えします。転職によって年収を上げたい方は、以下の方法をぜひ試してみてください。

さっそく見ていきましょう。

1-1.ベースの年収や給料が高い職場を狙う

看護師が転職で年収を上げたいと思ったときに、最初にやるべきことは、ベースの年収や給料が高い職場を狙うことです。看護師の年収はボーナスによって大きく変わる特徴がありますが、ボーナスは勤務先の業績や社会情勢などによって変動する可能性があります。

看護roo!の調査によると、2020年夏のボーナスは、新型コロナウイルスの影響により減額または全面カットとなった医療機関が約2割を占めました。

2020年看護師の夏のボーナスアンケート

出典:看護roo!

このように、転職時に見込んでいたボーナスが支給されず、予定していた年収に満たなかったケースがありえます。転職によって年収を上げたい場合は、まず基本給が高い求人に注目し、次に各種手当やボーナスをチェックしましょう。

1-2.面接など転職活動時に給与交渉をする

転職で年収を上げたいと思ったら、面接などの転職活動時に給与交渉も一つの手段です。

初任給が定められている新卒とは異なり、中途採用の場合はその人のスキルや経験に応じて入職時の給料が定められます。このため、面接時にアピールしたご自身の経験やスキル・魅力によって、転職後に受け取る給料が変動します。

しかし、実際のところ、単刀直入に「これくらいの給料が欲しいです」とは言いにくく、どのように交渉したらよいのかわからない看護師さんも多いでしょう。後述する転職サイトを活用すると、担当のキャリアアドバイザーが求職者に代わって採用担当者に給与交渉をしてくれるため、おすすめです。

1-3.高時給である夜勤の回数を増やす

夜勤手当は高単価のため、夜勤の回数を増やすと収入が上がります。

日本看護協会の調査の結果、以下のような夜勤手当がつきます。

  • 3交代制・・・約4~5千円
  • 2交代制・・・約1万円

夜勤を希望する人は、上司や先輩に夜勤の回数を増やしたいと伝えましょう。夜勤がない病院の場合は、夜勤専従のアルバイトをやることで、収入を上げられます。

1-4.資格を取得して専門性を上げる

資格を取得し専門性を高めることで、看護師の収入を上げられるだけでなく、専門的な仕事を任される実力のある看護師と認められます。

看護師の代表的な資格は以下のとおりです。

  • 専門看護師
  • 認定看護師

以上の2つの資格は、専門分野の知識や経験がなければ取得できない資格です。

専門分野で働ける証明ができる資格を取得できれば、収入を上げられるでしょう。ただ、収入アップを目標として資格を取得するのはおすすめしません。

資格を取るには、お金もかかりますし、簡単に取れる資格ではないため甘く見ていると時間もお金も無駄にします。収入アップ以外に、キャリアアップや専門知識を身につけたい意思をもって、資格取得に挑戦しましょう。

1-5.注意!転職すれば年収が必ず上がるわけではない

「転職すれば年収が上がる」と考えている看護師さんも多いですが、実際のところ、必ず年収が上がるわけではありません。

看護師は人手不足の職場が多く、転職しやすいのは確かです。しかし、キャリアアップを目的とした転職以外の場合、今の職場よりも待遇や給与、就職先の規模や複利厚生などの条件がアップする可能性は低いといえます。

特に「今の仕事がつらい」「今の職場以外ならどこでもいい」と思って転職する場合は厳しいでしょう。好条件の職場は競争倍率も高く、採用されるためには実績や自分の市場価値の形成が重要です。

そこで次章では、転職で年収アップしやすい看護師の特徴を紹介します。

転職をしても年収が上がらない原因を下記の記事で詳しく解説しているので、気になる人は参考にしてください。

2.転職で年収アップしやすい看護師の特徴

転職により年収が上がりやすい看護師の特徴

この章では、転職で年収アップしやすい看護師の特徴を紹介します。

転職で年収を上げたいと考えているかたは、以下を満たすような看護師であることをアピールしましょう。

順番にご紹介します。

2-1.実力の差が現れ始め、かつ夜勤が可能な20代後半~30代前半に転職する人

実力の差が現れ始め、かつ夜勤が可能な20代後半から30代前半に転職する人は、他の年代よりも年収アップがしやすいです。

ある程度経験がある20代後半から30代前半は、仕事に対する意欲が高い人が多く、かつ体力もある年代です。ある程度の看護スキルや技術があり、さらにキャリアプランが明確であるほど、採用する側としては期待をかけやすく、年収アップにつながりやすいといえます。

また、看護師の年収を大きく左右するのは夜勤の有無やその回数です。30代後半以降になって管理職のポジションに就き、日勤が増えると同時に年収が下がることもあるため、年収アップがしやすいのはこの年代のうちであるといえるでしょう。

2-2.十分な経験があり、採用するメリットが大きい人

看護師として十分な経験があり、職場として採用するメリットが大きい人も、年収アップがしやすいといえます。

病院などの医療機関は、転職希望者が持つ「経験・能力・知識」を考慮し、給与や入社後のポジションを決定します。

プリセプターやチームリーダー経験がある人、病棟看護師として幅広い業務をおこなっていた人など十分な経験を持ち合わせており、かつ職場に必要な人材であればあるほど、年収アップしやすいでしょう。特に、管理職やリーダーとして採用される場合、想定していた年収よりもぐっと上がる可能性もあります。

2-3.希少性が高いスキルを持っている人

希少性が高いスキルを持っている人も、年収アップがしやすいです。

認定看護師や専門看護師の資格、高度な先進医療機関での勤務経験があるなど、看護師全体のなかでそのスキルを持っている人が少なければ少ないほど、貴重な人材として扱われます。

転職が盛んな看護師業界とはいえ、そのような希少な人材に巡り合うことは貴重な機会です。職場に必要と判断されれば、年収を高くしてでも採用したいと考える医療機関も多いです。逆に、多数の看護師がもつ一般的なスキルのみで、かつ目に見える実績がない場合、市場価値が高いとは言いにくく、年収アップは狙いにくくなります。

2-4.転職により経歴やスキルを現職よりも高く評価してもらえる人

転職によって経歴やスキルを現職よりも高く評価してもらえる人も、年収アップがしやすいといえます。

職場ごとに評価の仕組みや、経営陣・上長の性格や考え方が異なるため、同じ人でも評価が変わるのは当然のことだからです。

同じ職場に長く勤めていて、多くの経験値があり、看護スキルを向上させていても年収アップにつながらないことがあります。年功序列の評価制度であったり、上司との関係性によって高い評価を得られなければ、今の職場での年収アップは見込めないでしょう。

自身の経歴やスキルの評価は、転職活動時に提示される給与の金額に現れます。実力やスキルをしっかりと評価してくれる転職先を選ぶことで、同じ実力でも年収アップが可能です。

3.看護師の平均年収公開

看護師の平均年収

看護師の平均年収を解説します。

3-1【都道府県別】看護師の平均年収

都道府県の平均年収を以下の表にまとめました。

順位都道府県平均年収
1位東京564万円
2位奈良546万円
3位埼玉541万円
4位兵庫541万円
5位富山535万円
6位岐阜532万円
7位大阪530万円
8位和歌山530万円
9位新潟530万円
10位神奈川528万円
11位静岡523万円
12位愛知521万円
13位滋賀518万円
14位京都516万円
15位千葉514万円
16位山口513万円
17位福井512万円
18位北海道504万円
19位宮城504万円
20位茨城502万円
21位山梨498万円
22位福岡498万円
23位長野497万円
24位香川497万円
25位徳島495万円
26位広島491万円
27位三重490万円
28位福島489万円
29位秋田487万円
30位群馬485万円
31位佐賀484万円
32位島根483万円
33位岡山482万円
34位長崎481万円
35位岩手479万円
36位沖縄478万円
37位石川476万円
38位山形473万円
39位高知458万円
40位鳥取451万円
41位栃木450万円
42位青森449万円
43位熊本444万円
44位愛媛438万円
45位大分433万円
46位宮崎427万円
47位鹿児島396万円

出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」

3-2.【年代別】看護師の平均年収

年代別で平均年収を以下の表にまとめました。

順位年代平均年収
1位50代約556万円
2位40代約516万円
3位30代約468万円
4位60代約448万円
5位0代約421万円

出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」

50代になると役職につくのでもっとも高い年収になっています。逆に、20代は経験値が少ないため、低い年収になっています。

3-3.【職種別】看護師の平均年収

職種別で平均年収を以下の表にまとめました。

職種平均年収(男)平均年収(女)
看護師約523万円約506万円
准看護師約427万円約417万円
看護助手約317万円約308万円
保健師約476万円約476万円
助産師約584万円

出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」

3-4.【医療・福祉職種別】看護師の平均年収

医療・福祉の職種別の平均年収を以下の表にまとめました。

順位職種平均年収
1位医師約1,434万円
2位歯科医師約882万円
3位助産師約586万円
4位薬剤師約578万円
5位臨床検査技師約512万円
6位看護師約506万円
7位保健師約477万円

出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」

4.転職で年収アップしたい看護師におすすめの職場ランキング

看護師の年収アップにおすすめ職場ランキング

この章では、転職で年収アップしたい看護師におすすめの職場ランキングを紹介します。

「全体的に給与水準が高い職場が多い」「経験を活かしやすい」「給与交渉がしやすい」の3点をポイントに選出しました。

さっそく見ていきましょう。

1位.訪問看護ステーション

訪問看護師の平均年収は435万円、平均給料は33.8万円です。業界全体で訪問看護の需要が伸びていることで、給料・年収は上昇傾向にあります。非常勤としての求人も多いものの、時給は1,100円~3,500円と地域や仕事内容によって幅が大きいです。

給料が高い理由は、訪問看護ステーションの需要の高まりとともにその数は増えているからです。現在は訪問看護師となる人が少なく、多くのステーションでは人材確保が大きな課題となっていることが一因としてあげられます。

このため、優秀な看護師であればあるほど採用したいと考えられ、給与交渉がしやすくなるでしょう。実際に、訪問看護ステーションの求人倍率は3.69倍と、高い数値を示しており、魅力的な給料を提示して人材を集めたいと考えるステーションが増えていることがわかるでしょう。

2位.美容クリニック

美容クリニックの看護師の年収は、500万円~700万円ほどで、その給料は30~40万円、都心部の場合、50万円以上のところもあります。給料面で一般的な病棟看護師と異なるのは、報奨金があることです。

美容クリニックの場合、売上の一部を看護師に還元する制度があるクリニックも多く、頑張れば頑張るほど給料が上がりやすい仕組みとなっています。

一例として「人を紹介すると一部金額がバックされる」「自分のInstagramなどで集客投稿するとインセンティブがある」などがあり、詳細はクリニックごとに異なります。ただ、すべての美容クリニックが歩合制ではなく、基本給や賞与を多く設定しているクリニックもあるため、どのような給与体系なのか、入職前に確認が必要といえるでしょう。

美容クリニックを探している人は「看護roo!」がおすすめです。2023年10月時点で6,003件のクリニックの求人があります。

3位.透析看護師

透析看護師の年収は、約450~600万円で、給料は25万円~30万円ほどです。年収に幅がある理由は、未経験転職の場合と、経験者が転職する場合では、年収が大きく異なる傾向があるからです。

また、通院透析だけでなく、入院透析もおこなっている医療機関の場合、さらに年収が高くなる場合もあります。透析の実経経験者には高額な給与を提示する職場も多いため、年収アップを見越してキャリアプランを計画することも良いでしょう。

ただ、業務の多くが機械操作となることや、機械の誤操作が患者さんの命に直結するため、人によってはストレスを感じやすい場合もあることは認識しておく必要があります

5.看護師が転職時に年収アップを成功させるための5ポイント

看護師が年収アップに成功 転職時のポイント

看護師が転職で年収アップを成功させるためには、ポイントを押さえた転職活動をする必要があります。

この章では、5つのポイントを紹介するので、転職活動をする際にぜひ役立ててみてください。

一つずつ見ていきましょう。

5-1.実力・実績評価型の医療機関に転職する

年収アップを成功させる一つ目のポイントは、実力・実績評価型の医療機関への転職です。

基本給の決まり方として属人給(年齢、勤続年数、学歴などを用いる決め方)」「仕事給(仕事や役割そのものの価値を用いた決め方)」の2種類の基準があり、さらに以下のように細分化されています。

属人給仕事給
年功給:学歴や勤続による習熟が能力の向上とリンクする考え方。勤続にともなって額が増える職務給(役割給):職務そのものの難易度、職務の責任の度合いなどによって額が決まる
職能給:職務を遂行する能力に対して給与を支払う
業績給:役割の大きさとその達成度の大きさの評価をおこない、基本給に反映させる

参考:日本看護協会

年功序列の給与体系となる「年功給のみ」の職場や、「年功給と職能給」「年功給と職務給」など2つを組み合わせたパターンなど、職場によって給与の決まり方は異なります。

このため、高いスキルを持った状態で転職をしても、年功給のみの評価制度を取り入れている医療機関では、スキルよりも入職後の年数が優先される可能性が高いです。実力や実績によって評価をし、その評価によって給与が決まる医療機関や、インセンティブ制度を導入している職場を選ぶとよいでしょう。

5-2.福利厚生や手当も確認する

転職による年収アップを成功させるためには、事前に福利厚生や手当を確認をしておきましょう。年収アップを目的に転職活動をしていると、つい「基本給」のみで見比べてしまいがちですが、福利厚生や手当も計算に入れることは大切です。

例えば、夜勤手当や危険手当、家賃手当、資格手当、地域手当など、手当には多くの種類があり、どの手当がいくら支給されるのかは医療機関によって大きな差があります。このため、基本給と合わせて手当の額もチェックし、総支給額がいくらになるのかを判断しましょう。

また、福利厚生は個人病院よりも公的病院や企業系病院のほうが充実している傾向が高いです。

5-3.給与交渉がしやすい業種や職場を狙う

転職で年収アップをしたい方は、給与交渉がしやすい業種や職場を狙うことも一つの手段です。

大規模病院や医療法人の場合、給与基準がきっちりと決まっており、個人の希望で変動させることは難しい場合がほとんどといえます。そこで、給与交渉が成立する可能性が高い職場として、以下のような医療機関をピックアップしました。

  • 20~199床の小規模の病院
  • 訪問看護ステーション
  • 今後成長が見込める医療分野

これらの医療機関は、求人倍率が訪問看護ステーション3.78倍、小規模の病院(20~199床以下)2.55倍と高く、人手が欲しい状態です。給与に関しても融通が効く可能性があるといえます。また、成長分野かつ積極的に採用をおこなっている業種も、「給料を多めに支払っても採用したい」と考える事業主が多く、給与交渉がしやすいでしょう。

5-4.入職後の貢献度をアピールする

年収アップのためには、入職後の貢献度をしっかりとアピールするのも大切です。

これまでに得てきた看護スキルや職歴は、転職後の年収を決める際の重要な判断材料となります。自身が入職した場合に、どれだけ貢献できるかのアピールで、「高い人件費を支払うに値する人材だ」と認識してもらえます。

このため、実績や職歴はわかりやすく具体的な記入や、面接で自身の経験や入職後にできることを積極的に伝えることが大切です。アピールがうまくいけば、採用につながることはもちろん、どうしても欲しい人材だと認識されることで年収交渉もしやすくなります。

5-5.転職サイトを活用する

最後のポイントは、転職サイトのコンサルタントに相談することです。

上記のとおり、転職を成功させるためには、しっかりとした事前準備と選考対策が必要となるからです。相談すると、魅力的な職務経歴書の作成方法や、面接時のポイントを人事目線でのアドバイスなどを知ることができます。転職コンサルタントへの相談は基本的に無料です。自分に合う求人や担当者を見つけるためにも、2~3社に登録するとよいでしょう。

次章では、転職したい看護師におすすめする転職サイトを紹介するので、ぜひ活用してみてください。

6.看護師で年収600万円以上得られる職場の4つの特徴

看護師で年収600万円を目指せる職場の特徴

看護師で年収600万円以上を目指せる職場の特徴は以下のとおりです。

今からの解説は、年収を上げるには欠かせないポイントになります。よく理解したうえで、転職先を選びましょう。

6-1.規模の大きい病院

規模が大きく病床数が多い病院は年収600万円以上を目指せます。

病院の規模が大きくなるにつれて、人事の評価や昇給制度が整っている病院といえるからです。

また、各種手当の金額も中小規模の病院よりも高く設定されている病院が多いので、役職手当や夜勤手当などが重なると年収600万円をめざせます。名前が知れた病院や大学病院などは患者数も多く規模も大きいため、高い年収を求めるのであれば、病院の規模も条件にいれてもいいかもしれません。

6-2.技術レベルが高い職場

「危険手当」や「特殊業務手当」などの手当がつく、救急救命病棟(ER)や集中治療室(ICU)などの高度な医療技術が求められる職種は年収が高くなります

理由は、専門性があり人手不足のため貴重な存在だからです。また、高度な医療技術が必要な病院は規模が大きい病院でもあるので、さらに年収を上げられるでしょう。

病院をはじめ、技術レベルが高い職場や役職につくと年収600万円は目指せるでしょう。

年収600万円を目指せる条件は以下の記事に詳しく記載しているので、ぜひ参考にしてください。

6-3.夜勤手当が高時給な職場

看護師で高年収を求める場合は、夜勤手当が高時給な職場がよいでしょう。

病院によって各種手当の金額は異なります。夜勤手当の時給が高い病院だと大きく年収を上げられます。

一般的な夜勤手当の金額は以下のとおりです。(日本看護協会の調査結果)

  • 3交代制・・・約4~5千円
  • 2交代制・・・約1万円

働きやすさや生活サイクルを重視する人は、日勤のほうが合っていると思いますが年収には限界があります。
夜勤もできるようになると、生活サイクルに慣れるまで時間はかかりますが、年収は上がります。働く条件の優先順位をつけて職場を選ぶことが大切になるでしょう。

6-4経験値が優遇される職場

年収600万円を目指している人は、給料に「経験加算」を導入している病院に転職しましょう。

看護師としての経験が長い人は、経験加算制度を導入している病院に転職すると、年収は上がります。

例えば、看護師10年目のベテランと新卒の看護師では、スキルや経験値の違いから業務内容が異なります。経験の豊富さ・経験年数の長さを適切に評価してもらえる病院を選びましょう。看護師としての経験値がある人は、「経験加算」がある病院を選択すると年収は大きく上がります。

7.給料だけで転職をするのは危険!考えるべき3つのこと

看護師の転職は給料だけを考えるのはNG

給料だけ重要視する転職は危険です。給料を上げたい人は、転職の条件に「給料が高い」職場を選びがちですが、他の条件も検討したうえで納得できる給料でなければいけません。

詳しくは以下の順番で解説していきます。

7-1.基本給は高いのか

給料を上げたい人は求人のなかでも、まず基本給をみるのではないでしょうか。

もちろん、基本給が高い職場に転職をすると年収は上がります。ですが、基本給だけを見るのは危険です。

理由は、基本給が高くても仕事が激務であれば、基本給に見合っていないからです。「こんなに働いて、これだけしかもらえないの?」となってしまうので、基本給だけをみて転職するのはおすすめしません。逆に、夜勤がそもそもない職場や残業が少ない職場であれば、基本給で判断してもよいでしょう。

7-2.人間関係は良いのか

転職をするときに人間関係が良いかは重要です。

人間関係が良好でないと、職場に行くことすら嫌になりすぐに転職をしたいと思う可能性があります。

気を遣わずに頼れる職場仲間がいることや、休みの申請をしやすい体制が整っていれば、良好な職場で人間関係も良いといえます。看護師は一人でおこなう仕事ではないため、基本給が良くても、人間関係が悪い職場は避けるようにしましょう。

看護師として人間関係に悩まされている人は下記の記事を参考にしてください。

7-3.やりがいがある仕事内容か

やりがいのある仕事内容なのかは重要な条件になるでしょう。

いくら給料が良いからといっても、やりがいがなければ、看護師になった意味がないといえます。職を選ばなければ、給料が高い職種はいくらでもあります。自分自身がなぜ看護師になったのかをもう一度考えて、転職をおこないましょう。

8.年収アップしたい看護師におすすめの看護師転職サイト

看護師の転職で年収アップにおすすめの転職サイト

数ある転職サイトのなかから、以下を基準に、「利用者からの満足度の高い看護師向け転職サイト」をピックアップしました。

転職サイト選定基準

  1. 求人数 …総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい
  2. 利用者満足度(提案&サポート力) …利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアアドバイザーに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる

利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職サイトは、以下のとおりとなりました。

転職サイト求人数|総合満足度
1位
看護roo!
55,907件|◎4.3
利用者満足度96.3%、看護師さんからの人気No1の転職サイト。細かい条件で求人が探しやすく、面接対策&サポートも手厚い。
2位
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
135,763件|○3.8
総求人数トップレベル!累計40万人以上の利用者がいる転職サイト。LINEで最新の求人情報が得られるなど、気軽に転職活動ができる
3位
マイナビ看護師
60,875件|◎4.1
求職者のペースに合わせたサポートが強み。全国22箇所に相談会場があり、地方在住者も来社相談しやすい

※求人数2022年8月更新

この記事では3サイトに厳選しています。より詳しく知りたい方は、『看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング』を参考にしてください。

1位.看護roo! | 看護師さん利用者満足度No.1

看護roo

看護roo!』は、転職経験のある看護師さんから最も選ばれている、人気No1の看護師転職サイトです。

登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人も多数保有しています。

看護roo!の特徴

  • 利用者満足度96.3%
  • 公開求人55,907件+非公開求人も多数
  • 面接同行や選考対策など手厚いサポート

さらに、細かい条件を組み合わせて仕事探しができるため、希望にぴったりの求人を見つけやすくなるでしょう。

看護roo!』は、30年以上に渡る転職支援実績のある株式会社クイック(東証一部上場企業)が運営するサービスです。

信頼と実績も十分で、面接時に希望者には専任の女性スタッフが同行してくれるなど、きめ細かいサポートが魅力といえます

こんな看護師さんにおすすめ

  • みんなが使っていて、実績豊富な人気のサイトを利用したい
  • 給与や条件、人間関係などが良い職場情報を知りたい
  • はじめての転職で不安なのでプロに相談したい

看護roo!の詳しい情報は、下記の記事でもご覧になれます。
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2位.レバウェル看護(旧 看護のお仕事) | 求人多数で選択肢の幅が広い!

レバウェル看護

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』は、求人数がトップレベルの転職サイトです。キャリアアドバイザーが、病院や施設を訪問して直接取材を行っており現場のリアルな情報を提供しています。

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の特徴

  • 累計利用者数40万人以上
  • 友だちに勧めたい転職サイトランキングNo.1
  • 総求人数は135,763件と転職サイトトップレベル

「人間関係や施設の雰囲気はどうか」「子育て中の看護師が働きやすい環境か」などの情報を踏まえて、最適な提案をしてもらえるのもポイントです。

また、LINEで「新着求人情報が届く」「担当のキャリアアドバイザーに相談できる」など、気軽に転職活動ができる点も魅力的といえます

こんな看護師さんにおすすめ

  • できるだけたくさん求人が見たい
  • 職場の雰囲気や内部情報を知りたい
  • 気軽に求人探しがしたい

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の詳細は、下記の記事も参考にしてみてください。
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3位.マイナビ看護師|ペースに合わせて転職できる


マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する定番の転職サイトです。
数週間で内定を目指す「スピード転職」や、数ヶ月に渡ってゆっくりと職場を探す「じっくり転職」など、求職者の都合に合わせたスピード感でのサポートをしてくれます。

マイナビ看護師の特徴

  • 看護師認知度5年連続No1の定番転職サイト
  • 求人数は6万件以上
  • 大手マイナビならではの情報ネットワークも強み

加えて、面接の日程調整なども、キャリアアドバイザーが代行してくれるサービスも提供しています。自分のペースで転職活動を進めるのに最適な転職サイトといえるでしょう。

こんな看護師さんにおすすめ

  • なるべく早く次の仕事を見つけたい
  • 数ヶ月かけて余裕を持って転職活動したい

なお、マイナビ看護師の詳細は、下記の記事でも確認できます。またおすすめの転職サイトについて、より詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
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9.看護師によくある質問

年収アップさせたい看護師によくある質問

年収を上げたい看護師によくある質問は以下のとおりです。

9-1.看護師で年収1,000万円は可能ですか?

看護師で年収1,000万円は難しいでしょう。

役職についたり、待遇の良い職場に長く勤めないと看護師で年収1,000万円はいきません。

現実的には、看護師は多くても年収600万円が限界値となっています。(出典:令和4年賃金構造基本統計調査

9-2.転職で年収が下がることはありますか?

転職をした3割の人は年収が下がったと回答しています。逆に年収が上がった人と変わらなかったと回答する人は3割でした。(出典:厚生労働省「令和3年上半期雇用動向調査」

スキルや能力によって年収は上下するので、自分の能力を活かせる職場に転職すると年収は上がるでしょう。

転職で年収が下がる要因は以下のようなことが考えられます。

  • 経験がない業界や職種にジョブチェンジした
  • 前職より役職や階級が下がった
  • 面接時にうまく交渉できなかった
  • 転職先の評価が低かった
  • 応募先の企業研究が不十分だった

9-3.看護師で一番年収が高い科はなんですか?

看護師で一番高い診療科は呼吸器外科です。

以下が診療科のランキングです。

順位診療科平均月収
1位呼吸器外科33.3万円
2位総合診療科31.6万円
3位呼吸器内科30.4万円
4位緩和ケア科29.9万円
5位美容外科・美容皮膚科29.2万円

引用:バイトルPRO

さいごに

看護師が転職で年収を上げる方法や、おすすめの職場、転職活動時に知っておくべきポイントを解説しました。

年収を上げるために転職をするのであれば、自身の市場価値を把握し、ポイントを押さえた転職活動が必須といえます。

看護roo!』や『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』などの看護師転職サイトに相談すると、魅力的な職務経歴書の作成方法や、面接対策、採用担当者に響く伝え方など、人事目線でのアドバイスなどを知ることができるため、登録してみると良いでしょう。

転職コンサルタントへの相談は無料です。自分に合う求人や担当者を見つけるためにも、2~3社を併用し、ご自身に合うところを見つけてみてください。

この記事があなたの将来に役立つよう願っています。

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この記事を書いた人

現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。

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