「2年目なのに会社を辞めたい」
「コロナ禍だけど転職しても大丈夫?」
といった悩みを抱えていませんか?
結論から言いますと、コロナ禍における第二新卒の転職市況は非常に厳しいため、特別な事情がない限り現職に留まることをおすすめしています。
そこで、本記事では、過去に100人を超える第二新卒者の転職を支援してきた筆者が、2年目で会社を辞めたいと考えているあなたに知っていただきたいポイントを以下の流れでご紹介します。
- コロナ禍における第二新卒転職市況と行動指針
- 「とりあえず3年」働く必要はない
- 【理由別】2年目のあなたは転職すべきか
- 2年目での転職を成功させるための4つのポイント
- 2年目で会社を辞めたい時におすすめの転職エージェント5選
全て読めば、自分が転職した方がいいのかどうか、最善の選択がわかるでしょう。
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1.コロナ禍における第二新卒転職市況と行動指針
ここでは、コロナ禍における第二新卒転職市況と行動指針を以下の順番でご説明します。
それぞれ詳しく解説していきます。
1-1.コロナ禍での第二新卒転職は非常に厳しい状況
コロナ禍での第二新卒転職は非常に厳しい状況です。
というのも、多くの企業が「ポテンシャル採用」から「即戦力採用」にシフトしており、大半の第二新卒が狙っている「未経験採用枠」が著しく減少しているためです。
実際、「株式会社UZUZ」によって行われた「第二新卒の転職活動の実態調査」では、50%以上の方が「転職活動で苦労している」と回答していることから、厳しい市況感が伺えます。
出典:株式会社UZUZ
なお、長年私は第二新卒転職を支援してきましたが、こういった転職市況の厳しさから、コロナ禍で転職活動を行うことは基本的におすすめしていません。
1-2.コロナ禍で転職活動をすべき人、すべきでない人の特徴
とはいえ、コロナ禍での転職活動をすべきか悩んでいる人もいるかと思うので、今すぐ転職活動をすべき人・そうでない人の特徴を以下のように分類致しました。
①転職活動をすべき | |
②転職活動をすべきでない |
それぞれ順にご説明していきます。
①転職活動をすべき:現職で大きな精神的苦痛を感じている人
現職で大きな精神的苦痛を感じている人は、転職活動を進めていくべきです。
というのも、この状況を放置すると「適応障害」につながり、最悪の場合「うつ病」に発展することもあるためです。
用語解説:適応障害
特定の状況や出来事によって発生するストレスから心身に支障をきたし、社会生活が困難になっている状態のこと。
ストレス原因から離れると症状は次第に改善しますが、ストレス原因から離れられない、取り除けない状況が続くと、症状が重症化することもあります。
特に、ご自身が以下のような症状に多く当てはまっている場合は要注意です。
情緒面の症状 |
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行動面の症状 |
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身体症状 |
|
もしこれらの症状が多く出ている場合は、「適応障害からの転職成功の秘訣は?転職を繰り返さないために、向いてる仕事やおすすめエージェントをご紹介」を参考に転職活動を始めることをおすすめします。
②転職活動をすべきでない:現職での仕事を真剣に取り組んだことがない人
現職での仕事を真剣に取り組んだことがない人は、転職活動をせずに現職に留まることをおすすめします。
なぜなら、第二新卒転職では企業側から「社会人基礎力」や「ストレス耐性」を見られますが、現職での仕事を真剣に取り組んだことがない人はこれらの能力が身に付いていないと判断されやすいためです。
なお、コロナ禍では環境変化への対応により業務難易度は高くなる傾向があります。
しかしその分、コロナ禍における業務で成果が出るまでやり切った場合、「社会人基礎力」や「ストレス耐性」も身につくのと同時に、その実績は転職活動で十分なアピール材料になります。
コロナ禍においてはその逆境をチャンスと捉えて現職の業務に邁進し、転職市況が回復した後に転職活動を行うと良いでしょう。
1-3.コロナ禍で第二新卒が真っ先にすべきこと
これらを踏まえ、コロナ禍で第二新卒が真っ先にすべきことは現職の仕事をやり切り、汎用スキルの習得と仕事での実績を創り出すことにあります。
コロナ収束が1年〜2年後になったとしても、現在第二新卒の方はまだ20代中盤の年齢です。
転職市況が回復すれば、20代中盤のうちは「未経験採用」も活発に行わることとなるでしょう。
そのタイミングを見計らって転職活動を行い、「コロナ禍においても大きな成果を出した」という経験をアピールすれば、企業側からはあなたが魅力的な人材に映るはずです。
ここまでが、コロナ禍における第二新卒転職市況と行動指針となります。
次章以降では、コロナ収束後の第二新卒転職に関する情報をお伝えしてきます。
2. 「とりあえず3年」働く必要はない
入社してすぐに転職を相談すると、親や上司から「とりあえず3年間は新卒で入社した会社で働いた方がいい」と言われることがあると思います。
結論から言うと、無理して同じ会社で3年間働く必要はありません。
その理由は大きく下記2点です。
順に解説します。
第二新卒を積極的に採用する企業は多いから
第二新卒の採用に積極的な企業は多いため、入社2年目での転職は比較的しやすいと言えます。
実際に、コロナ禍の現在でさえ、第二新卒を歓迎する求人は下記の表の通り、多数存在します。(2021年7月時点)
エージェント名 | 第二新卒歓迎求人数 |
doda | 32,000件以上 |
リクルートエージェント(IT) | 4,100件以上 |
マイナビエージェント | 2,500件以上 |
さらに、第二新卒の支援に特化している転職エージェントのサポートを受ければ、グッと成功に近づけることができるでしょう。
終身雇用が崩壊し、同じ会社で長く働くことの価値が薄れているから
高度経済成長期では、終身雇用が前提で、同じ会社で長く働くほど昇進しやすく、給料も上がりやすかったです。
しかし、終身雇用が崩壊した今では、同じ会社で働いた期間の長さに大した価値はありません。
むしろ、どの会社でも働けるスキルを保有していることの方が重要になってきています。
終身雇用は終わっている
出典:Twitter
ただし、あなたが転職を希望する理由によっては転職しない方が無難ということもあります。
そこで、次章では2年目で転職したくなる理由別に、あなたが転職をした方が良いかどうか、アドバイスさせていただきます。
3. 【理由別】2年目のあなたは転職すべきか
2年目は仕事にも慣れ、会社のことがわかってくる時期であり、退職を考える人も多くなります。
私の経験上、2年目に限らず若い社会人が退職する理由は以下の表の通りです。
それぞれの理由別に転職のプロである私が、転職を視野に入れるべきかどうかアドバイスさせていただきます。
仕事内容への不満 | |
職場環境への不満 | |
待遇への不満 | |
その他 |
辞めたい理由①:仕事がきつい(精神的・拘束時間的に)
以下のような方が該当します。
- 2年目になっても全く仕事に慣れない
- 1年目から成果が上がらず、精神的に辛い
①限界ならばすぐに退職を考える
肉体的・精神的に限界が来ているのであれば、病気になる前に退職をしましょう。
というのも、身体を壊した後だと、転職活動すら難しくなってしまうからです。
限界の定義は人それぞれですが、例えば以下の2点です。
- 心の底から会社を辞めたいと思ったことが入社から3回以上ある
- 朝の通勤時間で電車に飛び込みたいと思ってしまう
毎日泣いていた
出典:Twitter
②転職を視野に入れる
2年目でも仕事が辛ければ、仕事が合っていないという可能性もあります。
そこで、まずは転職エージェントに登録して気軽に話を聞いてみましょう。
そうすることであなたの転職市場における市場価値がわかります。
また、選考を受ける中で、もう少し現職で経験を積んだ方が良いという結論になる可能性もあり、転職活動を始めることは退職するか否かの判断基準を作れることにもなります。
辞めたい理由②:仕事がつまらない
以下のような方に該当します。
- 2年目になって仕事に飽きてしまった
- 企画系の仕事がやりたかったのに、ルーティーンワークしかしない部署に配属された
こういった悩みを持っている方は以下の2点をオススメします。
①社内で異動を試みる
他部署にやりたい仕事がありながらも、その仕事ができる可能性が無かったり、著しく低い場合は上司に異動したい旨を相談しましょう。
あなたが会社に居にくくなってしまうため、「辞めたい」という発言は控えるべきですが、真剣さが伝えられれば多くの場面で親身になってくれます。
理由は下記の2点です。
- あなたが辞めてしまうことは会社の大きな不利益だから辞めさせたくない
- モチベーション高く働いてくれる環境であなたを育てた方が会社の利益につながるから
社内異動の相談をしたら叶った
僕は転職を考えた時、社内異動を相談して無事異動が叶いました。
100%叶うわけではないけど今の会社が好きなので相談してみた結果。
出典:Twitter
②叶わない場合は転職活動を始める
異動ができなそうな場合や、社内に求めるフィールドがない場合は転職を開始しましょう。
転職を決めた場合は、まずは転職エージェントに登録すると良いでしょう。
転職エージェントに登録する理由は、カウンセリングの中でなぜあなたが今の仕事にやりがいを感じられないか分析をし、その上でどの業種・職種ならばやりがいを感じられるかのアドバイスをくれるためです。
焦って転職先を決めるとまた仕事がつまらないということになりかねないため、まずはエージェントに相談しましょう。
辞めたい理由③:成長できる環境でない
例えば以下に該当する方です。
- 新卒で入社したのにそこからずっと仕事がない
- 先輩の行っている仕事に魅力を感じない
①本当に今の会社で成長できないのか考える
まずは今の会社にいてこれ以上の成長がないかもう一度考えましょう。
特に入社して1年や2年だと、どこの企業でも責任ある仕事を任せないことが多いです。
仮にあなたが転職しても、実績がなければいきなり大きな仕事を任せられるということはないでしょう。
なぜなら、新卒1年目で転職しても転職先で職位が上がるということはほとんどありえないからです。
そこで注目すべきなのが、年の近い先輩の行っている仕事です。
3年目以上の先輩の仕事内容に対して、「面白そう」「裁量があり成長できそう」と感じられれば、その仕事に就くことを目標として、もう少し働き続けてもいいでしょう。
②成長環境を求めての転職はOK!
先輩の行っている仕事に対しても魅力を感じられなければ転職を検討してもいいでしょう。
ただし、会社が成長させてくれるといった受け身のスタンスではなく、自分から大きな仕事や成長機会を掴みにいく主体的な姿勢を持っておくことをおすすめします。
誰でも成長できるわけじゃない
「成長したい!」若手に多い理由ですが
その企業に入社したからといってぶっちゃけ誰でも成長するわけではありません。
成長機会があるだけ。掴めきれるかは自分次第。
出典:Twitter
辞めたい理由④:社風が合わない
例えば、以下に該当する方です。
- 軍隊のようなブラック企業に慣れてきてしまった自分に危機感を覚えた
- 1年以上働いて会社の汚い面をたくさん見てしまった
- サービス残業が多かった
①限界ならばすぐに退職を考える
社風が合わない結果、肉体的・精神的に限界が来ているのであれば病気になる前に退職を検討しましょう。
身体を壊した後だと、転職活動すら難しくなり、休職期間ができて今後のキャリアがかなり不利になる恐れがあります。
②限界でない場合は徐々に転職活動を
すぐに辞めなければどうにかなる場合でなくても、徐々に転職活動を始めてみましょう。
転職エージェントに相談したり、実際に選考を受けることであなたの転職市場における市場価値がわかります。
選考を受ける中で、もう少し現職で経験を積んだ方が良いという結論になる可能性もあり、転職活動を始めることは退職するか否かの判断基準を作れることにもなります。
辞めたい理由⑤:人間関係が上手くいかない
例えば、以下に該当する方です。
- 上司が嫌いで嫌いでしょうがない
- 職場でいじめにあっている
- 社内のお局さんにいびられるのに我慢できない
- 上司が理不尽な事を言ってくる
①部署の異動で解決するなら部署の異動を申し出る
違う部署に行くことで、人間関係の問題が解決されるのであれば部署の異動を申し出ましょう。
上司が人間関係の当事者でなければ、直接相談をしても良いでしょう。
②解決しなければ転職!でも自分を振り返ろう。
部署が異動できない場合や、異動しても解決しない場合は転職を考えても良いでしょう。
しかし、転職前にあなたに問題が無かったか、もう一度考えましょう。
例えば以下のような点です。
- 上司や先輩に挨拶をしていなかった
- 上司が正論で叱っていたのに、いじめられたと捉えていた
万が一、あなたの振る舞いや発言に原因があるとすれば、それを改善しないと転職後も同じ問題が起こりうるでしょう。
辞めたい理由⑥:会社方針とギャップがある
例えば、以下に該当する方です。
- 会社に慣れた分、会社のやり方に疑問を感じた
- 経営陣や周りの社員の姿から会社の将来に不安を覚えた
こういった悩みを持っていて、すぐにでも辞めたいのであれば、転職活動を始めましょう。
エージェントに相談しながら、自分が納得できる会社を見つけたらすぐに応募することをおすすめします。
理由は以下の2点です。
- 2年目のあなたが会社の方針を変えられるポジションに就くまでにこの先何年もかかるから
- 筆者の経験上、2年目で感じた疑問や不安はこの先大きくなることが多いから
しかし、他の理由と同様に衝動的に転職をしてはいけません。
なぜなら、衝動的に転職をすることで、転職後すぐに辞めたくなってしまうリスクが高くなるからです。
辞めたい理由⑦:給料が安い
以下のような方が該当します。
- 学生時代の同期と比較しても給料・賞与が低く、これから上がる見込みもない
- 2年目になっても昇給がなく、今後も上がらなそうだ
こういった悩みを持っている方は以下の2点をおすすめします。
①まずは転職エージェントに登録し、市場価値を知る
2年目になるとある程度のスキルが身についてくるため、給料を上げて転職できる可能性は大きくなります。
しかし、第二新卒の性質上あなたの市場価値は、最終学歴や現職の会社名で左右される可能性が高いです。
そこで、まずは転職エージェントに登録し、選考を受ける中で自分の市場価値を確かめましょう。
そして決して焦らず、納得できる条件で内定がもらえた場合のみ転職を決めましょう。
転職エージェントを利用する際のたった一つの注意点
転職エージェントは完全無料で使えますが、あなたが内定・転職すると企業側から多額の報酬(提示年収の30%前後)を受け取っていますので、言葉巧みに転職へ誘導してきます。
彼らの口車にのせられて焦って転職を決めてしまうことだけは絶対に避けてください。
『リクルートエージェント』といった大手エージェントは本気で転職を検討していればおすすめなのですが、コンサルタントが優秀なだけあって注意しないと転職する気にさせられます。
転職検討段階やまだまだ悩んでいるという方は、商売っ気が少なく親身に相談にのってくれる『マイナビ』や『ワークポート』のような中堅エージェントがおすすめです。
マイナビ: https://mynavi-agent.jp/
ワークポート: https://www.workport.co.jp/
②来年給料を上げて転職するために我慢も必要
エージェント経由で選考を受け良さそうな会社がみつかっても、妥協が少しでもあるのであれば転職はおすすめしません。
理由は以下の2点です。
- 次の会社もすぐに辞めたくなってしまうから
- よりスキルがあればより良い条件で転職できる可能性があるから
希望通りの条件の内定がなかったからといって、妥協して入社するのでは次の会社も続きません。
それならば、今の会社であと1年スキルや経験を磨き、実績を出すことで、1段階上の条件での内定を取りに行った方があなたのためになります。
辞めたい理由⑧:会社で嫌なことがあった
以下のような方が該当します。
- 会社で大きいミスをしてしまい、自分の会社人生は終わった
- 上司にひどく怒られて会社を辞めたくなった
①ミスは辞めるに値しない
ミスで辞めることは避けるべきです。
あなたの先輩たちも、偉そうにしている会社の経営陣もみんな新入社員の時期があり、同じようなミスをしています。
日経新聞のサイトに先輩方の失敗談が掲載されています。
『先輩たちも失敗した 新社会人に「贈る言葉」15』こちらには、社会の先輩方の失敗談がまとめられています。
読んでいただければ、あなたのような失敗はよくあることで、そんなに気にしなくてもいいということがわかっていただけると思います。
②挫折経験は財産である
今回の失敗はあなたにとって財産です。
会社に損害を与えてしまった場合も、会社は今回の失敗をバネにどこまで成長してくれるか期待しているはずです。
失敗経験を今後の仕事に活かせれば、社内での評価も大きく上がるでしょう。
また、今後転職を考えた時も面接等で挫折経験を聞かれることがあります。
なぜ失敗して、どう活かしたのかを語れることはどれだけ真剣に考えて仕事をしていたかをアピールする良い機会です。
大きな失敗を若いうちにできてよかったと考えて、現職を続けることをおすすめします。
辞めたい理由⑨:入社時に妥協した
以下のような方に該当します。
- 就職活動で失敗して、すぐに辞めるからと妥協して入社した
そういった方は、まずは転職エージェントに相談してみましょう。
理由は、あなたが何で就職活動に失敗したかを分析し、対策を立ててもらうためです。
その上で、あなたの納得出来る会社の基準を伝え、求人をもらい選考を受けることをおすすめします。
妥協した分を転職活動で取り返す
出典:Twitter
辞めたい理由⑩:結婚したい
以下のような方が該当します。
- 学生時代から付き合っていた彼氏と結婚するから会社を辞めたい
- 仕事が忙しくて結婚できなさそうなのでやめたい
- 24歳の誕生日に彼氏からプロポーズされたため会社を辞めたい
- 2年目になって仕事が忙しくなり、恋愛をする時間がない
①社内で自分の条件に合致する部署がないか探してみる
勤務地や労働環境等で結婚生活や婚活に影響がない部署をまずは探してみましょう。
もし見つかれば、上司に相談してみることをおすすめします。
基本的に、会社は新入社員の離職を防ぎたいと考えるため、親身に話を聞いてもらえるでしょう。
②無理なら自分の幸せを最優先しよう
社内に最適な部署がない、異動をさせてくれないのであれば退職を決めるのも一つの選択肢です。
あなたが結婚することと、いまの会社で働くことどちらが幸せかを考え、自分の気持ちに正直になりましょう。
辞めたい理由⑪:価値観が変化した
例えば以下に該当する方です。
- 仕事に求めるものが入社時の「安定」から「成長」へ変わった
- 目標収入が高くなった
これらの悩みを持っている方は転職活動徐々に始め、自分の求めるフィールドが見つかったら飛び込みましょう。
なぜなら、会社に求める物が変わった今、それが得られない会社にいてもあなたのためにならないからです。
その際は、転職先でギャップに苦しまないように、自己分析をした上で転職活動に臨みましょう。
4. 2年目での転職を成功させるための4つのポイント
あなたの状況別に転職すべきかどうかを解説してきましたが、転職を決めた場合も、2年目だからこそ心に留めて頂きたいポイントが4つあります。
順に解説していきます。
4-1. 2年目に焦って転職するべきではないこと
2年目は仕事のスキルも付いてきて、さらに第二新卒期間ということで、多くの求人があるでしょう。
しかしながら、このタイミングで焦って転職することは好ましくありません。
理由は2点あります。
①妥協して入社した会社をすぐに辞めることになれば、キャリアに大きなマイナスだから
次の会社をすぐに辞めたくなった場合、次の転職活動で以下のように不利になってしまいます。
- 20代前半で2回転職すると「採用してもすぐに辞めてしまう人」と考えられてしまう
- 2社ともすぐに辞めてしまっているので、「専門的なスキル等は身についていない人」と考えられてしまう
そのため、あなたの将来のために、妥協して転職をすることは好ましくはありません。
②あと1年間経験を積むことでより良い条件で転職ができる可能性があるから
第二新卒は一般的に3年目以下のことを指します。
そのため、あと1年間今の会社で働いても第二新卒として転職活動ができます。
3年目の転職は2年目の転職と比較して以下の2点で好ましいです。
- 今よりも専門的なスキルや、高い実績をアピールできるようになる
- 3年続ければ継続力を評価される
以上のことから、2年目の転職では決して焦らず、納得のいく決断をしましょう。
4-2. 自己分析を徹底的に行うこと
転職活動を始める前に、なぜ今回辞めたくなったか、どういった環境なら辞めずに続けられたかを徹底的に分析しましょう。
理由は以下の2点です。
- 転職活動時に退職理由は必ず聞かれるから
- きちんと分析をしないと、また会社選びで失敗してしまう恐れがあるから
自己分析をする際は、『プロ直伝!転職成功に導く自己分析4ステップ【シート付】』を参考にしていただければと思います。
上記記事の添付資料を用いれば、キャリアの振り返りから、あなたの適職の分析まで、正確な自己分析ができるでしょう。
4-3. 転職先を見つけてから転職すること
すぐに辞めなければ精神的・身体的に病んでしまうのであるのであればすぐに辞め、辞めてから転職活動をすべきですが、そうでない場合は転職先を見つけてから転職活動をしましょう。
なぜなら収入がない焦りから、妥協のある転職活動になるリスクが高いからです。
特に2年目は税金も増え、支出が非常に多い時期です。
収入がないと、どうしても焦りが生じて、とりあえず内定の出た会社に転職するといったことが起こりえます。
転職先を見つけてから辞めるべき
転職先が決まる前に会社を辞めてしまうと、収入が途絶え、金銭的な余裕がなくなってしまうから。
なので、今の会社に在籍しながら転職活動を行う。
出典:Twitter
4-4. 第二新卒に強いエージェントを選ぶこと
第二新卒に強い転職エージェントに登録をして転職活動を行いましょう。
第二新卒に特化したエージェントだと、紹介してくれる案件数は少なくなりますが、新卒3年未満の人でも比較的通りやすい求人を紹介してもらえます。
逆に、自分に適していないエージェントに登録してしまうと、「求人を紹介してもらえない」「応募しても全て落ちてしまう」といったことになりかねません。
時間や労力の無駄になってしまうので、自分に適したエージェントを選ぶように気をつけましょう。
次章では、第二新卒におすすめの転職エージェントをご紹介します。
5. 2年目で会社を辞めたい時におすすめの転職エージェント5選
この章では、2年目で会社を辞めたい人におすすめの転職エージェントを5つ厳選して紹介します。
20代・第二新卒に特化した転職サポートに特化した転職エージェントのなかから、特に、2年目の方が利用しやすい「職歴が浅めでも対応してくれる転職エージェント」「未経験の業種・仕事へのキャリアチェンジに強い転職エージェント」を厳選しました。
就職エージェント | 公開求人数|利用満足度 |
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約3,800万件|★★★★★4.6 大好評の20代専門転職エージェント! 全求人が20代対象、うち70%が未経験歓迎求人 | |
非公開|★★★★★4.5 職歴・経歴・学歴を問わず相談可能の手厚いサポート 未経験からの正社員就職相談「歓迎」!! | |
非公開|★★★★☆4.1 20代が未経験分野に転職したいときの頼れる相談先 体育会系出身の人からは特に好評(アスリートのキャリア相談に強い) | |
非公開|★★★★☆4.1 若手向けの転職・就職エージェント! 30代前半までOKで手厚いサポート | |
非公開|★★★☆☆3.6 転職イベントで有名な求人サイトのエージェント版 業種・職種未経験歓迎の求人が多い20代特化サイト! |
〔求人数〕各サービスサイト求人検索システムによる編集部調べ,2023年10月25日時点
2年目で会社を辞めたいのであれば、まずは20代に特化したエージェントである『マイナビジョブ20’s』に登録するのが良いでしょう。
大手人材会社マイナビが手掛けるサービスで、全求人が20代対象・未経験可の求人が70%と、経験が浅い人でも応募しやすい求人が多く揃っています。
なおかつキャリアプランの相談や書類添削・面接対策など若手向けのサポートが手厚いと大好評なので、最初に相談すべきエージェントだと言えます。
また20代の場合は、上掲10社のほとんどでサポート対象となります。
可能であれば、複数社に登録して初回の面談だけでも受け、「どんな人が担当になってくれるのか」「ちゃんと話を聴いてくれる担当者をつけてもらえるサービスか」「自分と相性の良さそうな担当者か」を確かめみることをおすすめします。
どんなに評判の良いサービス・魅力あるサービス内容であっても、やはりあなたと担当者(キャリアアドバイザー)との相性という問題があります。
社会人2年目など就業経験がない人の転職活動では、どれだけ深く寄り添ってもらえるか・しっかりヒアリングしてもらえるかというのが転職成功のカギとなります。
第二新卒など若手のキャリア・転職支援を展開している転職エージェントに在籍するアドバイザーたちは、特に熱心な人が多いと言われています。
その反面、熱が入るあまり担当者の個性も表れやすいので、「自分と合う・合わない」というのはとても大事な指標となります。
以上をふまえ、転職エージェント選びの比較材料にもできるよう、各転職エージェントの特徴・メリットを紹介していきます。
(1)マイナビジョブ20’s |未経験OKの求人が7割以上!大人気の20代特化転職エージェント
マイナビジョブ20’sのおすすめポイント
- 新卒就活でも定番の大手人材企業マイナビ運営という安心感
- 20代・若手に特化した手厚いサポートが大好評
- 全求人が20代対象で、そのうち70%が未経験OKの求人
『マイナビジョブ20’s』は、全求人が20代対象で第二新卒・既卒に特化した転職エージェントです。
マイナビグループの転職支援サービスは、もとより20代・30代の若手に強みを持つ人気サービス。
そのマイナビが手掛ける20代専門の転職エージェントである『マイナビジョブ20’s』は、20代の抱えるキャリア・転職の悩みにぴったりのサポートを提供してくれると大評判です。
書類添削、面接対策の他にも、自己分析に役立つ適性診断を受けられるため、非常にサポート体制が充実しています。
キャリアが浅いうちの転職では、選考対策よりも、その前提となる自己分析やキャリアプランニングのほうをしっかり突き詰めておかないと、思わぬミスマッチ・後悔につながることが多くあります。
『マイナビジョブ20’s』なら20代の転職支援実績豊富なキャリアアドバイザーがアドバイスを提供してくれるうえ、随時開催の個別転職相談会でキャリア全般の悩みから相談することも可能です。
若手人材のキャリア支援に関するエキスパート集団なので、これほど心強いものはないでしょう。
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『えーかおキャリア』の場合には、利用者と求人企業との間の長期的なマッチングを重要視しているのも魅力の1つです。
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アーシャルデザインのおすすめポイント
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- ヒアリングでは利用者の話へ徹底的に耳を傾けてくれると評判
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『アーシャルデザイン』は、未経験分野へ挑戦したい20代の転職支援に強みを持つ転職エージェントです。
もともとはビジネス経験・就労経験のないアスリートが企業等へ就職するのを支援するというところから始まった人材企業であるため、社会人経験がない人の正社員就職支援は『アーシャルデザイン』のお家芸です。
創業以来注力してきた「未経験分野への転職」に対して独自のノウハウを蓄積しており、自己分析・キャリア相談から内定につながる履歴書・職務経歴書の書き方や面接対策まで力強くサポートしてくれます。
また、内定獲得後・入社後にも、キャリアビジョンの相談機会を設けてくれたり、就労面や顧客・上司との関係性などの仕事上の悩みについて相談に乗ってくれたりするなど、抜群のアフターフォローを受けることができます。
利用者の95%が20代であり、内定獲得率86%、転職者の年収は過半数以上がアップ(いずれも同社発表、2021年6月時点)と、新しい分野で理想のキャリアを掴みたい20代にとって非常に有力な候補と言えるでしょう。
まずは気軽に相談して、希望や価値観について徹底的に耳を傾けてもらえると評判のヒアリングを実感してみてください。
(4)キャリアスタート|就活エージェントも手掛ける若手特化サービス
キャリアスタートのおすすめポイント
- 新卒向け就活エージェントも運営している「初めての正社員就職」に強いエージェント
- 若手アドバイザーが多数在籍しているので、同世代の悩みにしっかり寄り添ってくれる
- 選考対策のなかでも特に面接トレーニングの徹底ぶりが魅力!
『キャリアスタート』は、20代を中心に就職・転職サポートを提供しているエージェントです。
力強いサポートによって内定率80%以上を実現(同社発表)しており、特に面接トレーニングの徹底ぶりがサービスの特色です。
応募先の企業や利用者の特徴に合わせた面接トレーニングをすることで、高い内定率につなげています。
未経験求人も1,000件以上(公式サイト記載、2023年10月25日時点)と豊富で、社会人2年目から新しいキャリアを目指す上では有力な選択肢となり得るでしょう。
特に面接に自信がない方・面接練習にたくさん付き合ってもらいたい方には強くおすすめのサービスです。
(5)Re就活エージェント|学歴・社会人経験不問の求人も豊富な20代向け転職・就職エージェント
Re就活エージェントのおすすめポイント
- 20代の若手人材を対象とした有名求人サイトのエージェント版
- 非公開求人を5,000件以上保有(2023年10月時点)
- キャリア相談・選考対策ももちろん充実
『Re就活エージェント』は、20代・第二新卒・既卒者に特化した転職エージェントです。
『Re就活エージェント』は非公開求人として5,000件以上の20代が活躍できる求人を保有しています。
そして、それらの求人のなかには「第二新卒歓迎」や各種未経験歓迎または経歴不問の求人が豊富に含まれています。
したがって『Re就活エージェント』には第二新卒や職種・業種未経験の人、さらには社会人経験のない人であっても応募・挑戦しやすい求人が多く集まっていると言えるでしょう。
また上記以外の求人についても、基本的には「20代が活躍できる求人」として掲載されているもので、これらに加えて非公開求人が加わることになります。
さらに、『Re就活エージェント』には20代・第二新卒・未経験者の転職サポートに強いキャリアアドバイザーが在籍しており、応募の仲介や選考対策など頼もしいサポートを提供してくれます。
プロに頼ってうまく未経験転職を成功させたい人は、ぜひ『Re就活エージェント』に相談しましょう。
【補足】業界・キャリア別に特化した転職エージェント一覧表
業種によっては専門性にかけるという口コミも多々見受けられるため、専門性に満足できなかった場合、下記業界別に特化型のエージェントを併用すると良いでしょう。
上記から2~3社応募して、一番自分と合うキャリアコンサルタントを見つけて転職活動をすることをおすすめします。
6. さいごに
新卒で会社を辞めたい方向けに、エージェントとしてのアドバイスを紹介してきましたがいかがでしたか?
多くの第二新卒の方をサポートしてきましたが、会社の欠点のみを見て、焦って転職をされている方が多い印象を受けました。
大切なことは、辞めたい理由をしっかりと分析をして、焦らず正しい選択をすることです。
困ったときには、キャリアのプロである転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
就職エージェント | 公開求人数|利用満足度 |
---|---|
約3,800万件|★★★★★4.6 大好評の20代専門転職エージェント! 全求人が20代対象、うち70%が未経験歓迎求人 | |
非公開|★★★★★4.5 職歴・経歴・学歴を問わず相談可能の手厚いサポート 未経験からの正社員就職相談「歓迎」!! | |
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〔求人数〕各サービスサイト求人検索システムによる編集部調べ,2023年10月25日時点
2年目で会社を辞めたいのであれば、まずは20代に特化したエージェントである『マイナビジョブ20’s』に登録するのが良いでしょう。
大手人材会社マイナビが手掛けるサービスで、全求人が20代対象・未経験可の求人が70%と、経験が浅い人でも応募しやすい求人が多く揃っています。
なおかつキャリアプランの相談や書類添削・面接対策など若手向けのサポートが手厚いと大好評なので、最初に相談すべきエージェントだと言えます。
あなたの今後の社会人生活がより明るいものであることを心から願っています。
自分を磨ける優秀な人材が生き残るので悪い事ではないと思いますが、スキルを身につける努力ができない人には非常に厳しい時代です。