「人間関係がきつくて仕事を辞めたい…」
「本当に仕事を辞めてしまって大丈夫かな?」
など、毎日仕事を頑張るからこそ、人間関係での悩みは尽きないですよね。
実は退職を検討している人の約4割は「人間関係が理由」と言われており、たくさんの人が会社での人間関係に悩んでいることがわかります。
ただ、今すぐにでも辞めたいと思っても、焦って退職することはリスクが高く、注意が必要です。特に人間関係の問題は、転職先でも陥りやすいものだからです。
そこでこの記事では、転職エージェントとして数多くの方の転職・退職を支援してきた私が、人間関係で仕事を辞めたいと思ったときの判断基準を紹介します。
この記事を読むとわかること
- 人間関係で仕事を辞める前に確認したいこと
- 人間関係で仕事を辞めてもいい職場の特徴
- 人間関係で仕事を辞めたときの面接での伝え方
この記事を読んでいただくと、職場の人間関係が辛いときの最善の選択がわかります。
転職や退職の方法に関する悩みは、それぞれの分野のプロフェッショナルに頼るのも有用です。
以下にアドバイス・ノウハウ提供に長けた転職エージェント・口コミ評判の良い退職代行サービスをまとめました。
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1.人間関係の悩みは辞める理由第1位!
あなたと同じように、多くの人が人間関係のストレスと戦い、「仕事を辞めたい」と思いながら働かれています。
実際に、厚生労働省の調査によると、職場の人間関係を理由に前職場を退職した人は、女性13.3%(1位)、男性8.8%(2位)と高い割合を占めています。
ネットの口コミでも、人間関係の悪さから仕事を辞めたい人の叫びが多く聞かれました。
職場の人間関係が合わず、プライベートにも悪影響が及んでいる
人間関係が辛くて辞めたいが、どうしたら良いか分からない
しかし、貯金もほとんどないしどうすればいいかわかりません。このままだとノイローゼになりそうです。お助けください。
2015/5/25・出典:Yahoo!知恵袋
人間関係の悩みを相談できる同僚がいない
仕事辞めたい。辛いです。
入社4年目です。委員会やれなり、人間関係も悪いし、相談できる人もおらず、業務が雪だるま式に増え、胃が痛くて、昨日の夜何か吹き出るように泣いてしまいました。
2020/4/4・出典:Yahoo!知恵袋
このように、多くの方が人間関係で悩み、仕事を辞めたいと思っています。ただ、人間関係だけを理由に仕事を辞めることは基本的におすすめできません。次章では、その詳細を解説します。
2.人間関係だけを理由に仕事を辞めるのは推奨しない
結論、人間関係だけを理由に仕事を辞めること推奨しません。なぜなら、その理由だけで転職するには、以下のようなリスクがついてくるからです。
早速みていきましょう。
2-1.人間関係が良い職場は外側から判断できない
人間関係が良い職場を入社前に見極めるのは、ほぼ不可能です。
もちろん、求人広告で「人間関係の良さ」をアピールしている職場も多いですが、そのような企業に入れば人間関係の悩みから解放されるとは限りません。
むしろそのような会社は具体的にアピールできる部分がなく、「風通し」や「雰囲気が良い」など、漠然とした文言でアピールしていることも多いです。あくまで求人広告は「職場をよく見せて、人材を集める」ことが目的であることを忘れてはいけません。
このような、人間関係の良し悪しは求人票には掲載されない
- 社員同士の仲が良い
- 嫌な人がいない
- 尊敬できる上司がいる
- フランクに相談できる同僚がいる
よく「雇用条件が良い会社なら、働く人の心に余裕が生まれて人間関係が良くなる」という意見もありますが、実際のところそうとは限りません。
好条件でも人間関係が悪化しがちな職場例
- 高給な分、忙しすぎて疲弊している
- 残業は全くないが、時間に余裕があるために人のうわさ話などがよくある
このように、条件の良さと社内の雰囲気・人間関係の良さはイコールになりません。
口コミサイトなどで本音をチェックできはしますが、このようなサイトは本人のネガティブな感情が入りやすいです。このため、残業などの客観的事実以外は信用しすぎないようにしましょう。
2-2.前の職場よりも悪くなる可能性がある
転職をした結果、前の職場よりも人間関係が悪くなる可能性もあります。
じっくり検討した上で転職先を決めても、人間関係の本当のところは入社してみなければわかりません。このため、今よりも人間関係が良くなるという絶対的な保証はありません。
「人間関係が殺伐として過ごしづらい」という理由で転職した先が、「パワハラが横行している職場」である可能性も捨てきれないでしょう。
入社してから「前の職場の方がマシだった」と感じてしまうかもしれません。
また、一つの事実への解釈が人によって異なるように、その職場の人間関係に対する感じ方や捉え方、良し悪しを感じるポイントは、人それぞれです。
人間関係への感じ方が異なる例
- 社員同士の仲が良い
…業務に関するコミュニケーションがとりやすいが、仕事中の雑談も多くて苦痛だった - 個性が尊重されている
…業務での個人プレイが多く、社員間の接点が無さすぎて辛かった
このように「人間関係が良い」と聞いて入社したものの、自分には合わなかったということもあり得ます。
複数の観点で「前の職場よりも人間関係が悪くなる可能性がある」ため、人間関係のみを理由とした退職は避けることがおすすめです。
2-3.入社直後は良くても、後から悪化することがある
仕事を辞めて転職した場合、入社直後は人間関係が良くても、後から悪化することがあります。
例えば、「転職して数か月は居心地は良かったが、性格の合わない上司が別支店から配属になった」というケースも考えられます。
他にも、以下のような展開も十分あり得るでしょう。
- 急激な業績悪化により、社内の雰囲気が悪くなる
- 退職者が続き、人手不足で社内の空気が悪化する
- 業務が多忙になり、心に余裕がなくなる
このように、なんとか人間関係が良い職場に入社しても、その後状況が変わることは大いにあります。同様に、今の職場の人間関係が悪くても、後に人が入れ替わり、改善されることもあるでしょう。
このため、人間関係だけを理由として退職することはおすすめしません。
2-4.転職を繰り返すとキャリアに悪影響を及ぼしやすい
今よりさらに人間関係が悪い会社に入社した場合、ずっと働き続けられるでしょうか。また同じように追い詰められ、転職が頭をよぎることもあるでしょう。
しかし、転職を何度も繰り返すほど、人間関係の良い職場から遠のいてしまいます。
求職者の転職回数が多いと、採用担当者は「うちに入社してもまたすぐ辞めてしまうのではないか」と懸念します。結果、転職活動で不利になりやすく、キャリアに悪影響が出るのです。
実際に、企業の人事担当者向けの調査では、ミドル層人材の採用検討時に「転職回数は気にしない」と答えた人は、わずか1%でした。
また、転職回数が多い求職者に対しては、72%の採用担当者が高い専門スキルを求めています。このため、なんとなく転職した結果、本来身に付くはずのスキルが中途半端になり、次の転職活動がさらに厳しくなるのです。
前述の通り、人間関係のみを理由とした転職はキャリア以外の観点でもリスクが高いです。むやみに転職回数を増やさないためにも、他に理由がなければ転職しない方が良いでしょう。
辞める理由が複数あるなら辞めても良い
「辞めたい」と感じた時の理由は、複数の要因が掛け合わさっている場合も多いです。
人間関係以外に退職したい理由があるなら、その理由のみで転職の要否を再考しましょう。その上で職場を変えることが自分にプラスと感じるなら、転職は一つの手段となります。
3.自分のコミュニケーションに改善ポイントがある場合も
多くの人が悩まされる職場の人間関係ですが、そもそも普段の自分のコミュニケーションに改善ポイントがあるかもしれません。
自分が相手にどう見えているかは意外と把握できないものです。以下のように、自分が意識せずとも、実は相手に不快感を与えていることもあります。
自分の行動が相手に不快感を与えてしまった例
- 苦手な人と話している時、気づかないうちに嫌悪感が顔に出ていた
- しっかり話を聞いていたら、相手にはぼんやりして聞いていないと伝わっていた
- 明るくいようとニコニコしながら話を聞いていたら、ヘラヘラしていると怒られた
- 盛り上げようとオーバー気味にうなづいていたら、馬鹿にされていると思われた
このように、「自分の意識」と「印象の伝わり方」がズレていることはよくあるのです。
職場環境や忙しさは、自分の力ではどうしようもないですが、コミュニケーションの取り方は改善の可能性があります。
特に上記の例は、単純に誤解を生んでいるというだけなので、非常にもったいないです。転職を考える前に、まずコミュニケーションの取り方を見直してみても良いかもしれません。
4.人間関係はある程度のところで割り切るのも大事
人間関係への感じ方は人によって異なり、自分が100%満足できる環境を見つけるのは非常に難しいものです。
なので、会社の人間関係では、必要以上に周囲と仲良くしようと考えず、「仕事上で必要不可欠なやり取りができればOK」くらい割り切って考えてみるのも心がけてください。
心理療法の一つに「対人関係の三重円」という考え方があります。内側ほどかけがえのない人で、仕事の人間関係は一番外側です。
出典:ダイヤモンドオンライン
職場の人間関係は、円滑に仕事が進むことが最優先であるため、そこそこで良いのです。無理して密な関係を築く必要はありません。
苦手な人が居たとしても、他人の行動は変えられません。どうにも改善できないような職場なら、無理になんとかしようとせず、自分のペースを乱されないようにある程度距離を取り、最低限のやり取りで粛々と仕事に没頭すれば良いでしょう。
しかし、いろいろ工夫しても「やっぱり人間関係が上手くいかず、辞めたい」ということもありますよね。次章では、その際の判断ポイントをお伝えします。
5. こんな職場は辞めても良い!人間関係で仕事を辞める判断ポイント
「人間関係が悪い職場を辞めたい」と思ったら、まずは以下3つのポイントから「本当に辞めるべきか」を判断してください。以下のポイントに当てはまった場合、退職しても良いでしょう。
詳しくご紹介します。
5-1. 業務の報連相もままならない
退職を検討すべきポイントの一つ目は、業務の報連相もままならないときです。
なぜなら報連相すらできない状況下では、確認・連携不足から大きなミスや損失につながる可能性があり、非常にリスクが高いからです。
業務の報連相もままならないような状態とは
- 怖くて話しかけられず、進捗報告ができない
- 困り事を相談したくても、怒られそうで萎縮してしまう
- 社内が殺伐としており、情報が連携されない
このように最低限のコミュニケーションが取れない状態は、ミスが発生しやすく、スキルアップもできません。
特にうかつに発言できないような「心理的安全性」が保たれていない職場は、退職に値すると言えます。
心理的安全性とは
組織やチームメンバーが地位や経験に関わらず、率直に意見や疑問を言える環境のこと。以下の「4つの因子」で構成されており、実際に職場の満足度や離職率に大きく影響している。
出典:朝日新聞GLOBE+
上記のような「話しやすさ」「助け合い」が一切ない職場では、イキイキと働くのは難しく、成果もあげづらいです。
こういった環境は、退職を決める一つの判断ポイントとなります。
5-2. 職場に相談できる人が誰もいない
職場に相談できる人が誰もいないなら、退職を前向きに検討しても良いでしょう。
職場に何でも話せる人がいるかは意外と重要で、そういった存在が一人でもいれば労働環境が多少きつくても乗り越えられたりするものです。
しかし気を許せるような人がいないなら、悩み事も相談できず、フラストレーションは溜まる一方になってしまいます。というよりそのような職場は、人間関係の悪い殺伐とした環境になりがちです。
5-3. 体調やメンタルに異変が起きている
体調やメンタルに異変が生じている場合も、退職を検討するのがおすすめです。
実はこれは、心の病気の初期症状と言われています。(参考:厚生労働省『こころの病気の初期サインに気づく』)
この状態を放置し、無理をして働き続けるのは非常に危険です。心身の状態が悪化すると、身体を壊して会社を辞めることになったり、再就職が難しくなったりと、あなたの人生・キャリアにマイナスになります。
責任感が強い方ほど限界まで頑張ってしまう方もいますが、限界を迎える前に手を打った方が賢明です。
次章では、退職をすると決めた方に向けて、人間関係の良い職場の傾向について紹介します。
6.人間関係の良い職場の傾向
この章では、人間関係の良い職場の傾向を紹介します。職場の人間関係は入社するまでわかりませんが、悪い職場との遭遇率を下げるためには、以下のポイントに着目してみてください。
詳しく見ていきましょう。
6-1.性別や年代に偏りがない
一つ目は、性別や年代に偏りがない職場です。
性別や年代に偏りがあると、価値観の偏りも起きやすくなります。結果、社員同士が分かりあえず、人間関係がギクシャクしたり、働きにくいと感じたりする可能性があるのです。
人は元々、『アンコンシャス・バイアス』と呼ばれる、偏ったモノの見方をする傾向があります。
性別や年代によって「普通はそうだろう」「大抵はこうに決まっている」などの決めつけや押し付けが起き、人間関係が悪化しやすくなるのです。
アンコンシャス・バイアスの仕事での影響
- 個人への影響
…年代・性別に偏りがあると、相談相手が見つかりにくく、孤立しやすい - 組織への影響
…採用、育成、評価、昇進、リーダーの意思決定などに影響し、社内で問題が起きやすい
このように、職場内の性別や年代の偏りは、アンコンシャス・バイアスと相まって人間関係の悪化に大きく影響を及ぼします。
性別や年代に偏りがない職場を選ぶためには、面接時に一緒に仕事をすることになるメンバーの年代や性別を尋ねておきましょう。
6-2.会社の業績が堅調である
業績が堅調な会社を選ぶことも、人間関係が良い職場を選ぶ上で大切です。
なぜなら、会社の業績が悪いと、社内の雰囲気がギスギスしやすいからです。業績の悪さが個人のイライラにつながり、人間関係も悪化します。
そこで、以下に業績の良い会社の特徴と見分け方を紹介します。ぜひ転職先選びの参考にしてください。
業績の良い会社の特徴と見分け方
業績の良い会社の特徴は「経営者・組織・環境」の3つの領域に分類できます。
◆経営者…面接時に社風や会社の文化を尋ねる
・拡大志向と利益意識が強い
・顧客想い、社員想いなどの利他の精神がある
◆組織…面接時の対応や、採用担当者の受け答えをチェックする
・社員の士気が高く、組織が元気で明るい
・論理的(ロジカル)な思考が定着している
◆環境…会社の事務所、採用担当者、スタッフの身なりをチェックする
・清潔感があり、整理整頓が徹底されている
人間関係が悪い職場を避けるためにも、上記のような会社の業績が堅調な会社を選びましょう。
6-3.求人にブラック企業がよく使うワードがない
求人にブラック企業がよく使うワードがないことも、応募する際に確認しておきましょう。
ブラック企業がよく使うワードの一例は、以下の通りです。
ブラック企業求人によく使われるワード例
- アットホームな職場
- 土日祝日や、夜間の面接も対応
- 面接1回!その場で内定をお出しすることもあります
- 誰にでもできる簡単な仕事です
- 未経験歓迎!入社後はOJTでサポート
- プライベートも仲良し!仕事も遊びも全力
- 入社〇ヶ月で部長に!
- 人物重視の採用です
これらのワードは一見良い職場に見えがちですが、実は以下特徴の裏返しと言えます。
- 土日祝日・夜間の面接/面接1回&その場で内定:人手不足で焦っている
- 誰にでもできる簡単な仕事:人の代替がすぐにきく
- プライベートでも仲良し:仕事以外の時間も干渉される
- 入社後はOJTでサポート:研修期間がなく、いきなり現場に出される
- 人物重視の採用:スキルが不要な誰でもできる仕事
このような特徴がある会社は、人を大切にすることに手が回っておらず、社内の人間関係も殺伐としがちです。当然、人間関係も悪くなりやすいです。
人間関係が良い職場を選ぶには、求人にこのようなワードがないことを確認しましょう。
6-4.閉鎖的・縦割り的な組織体制ではない
閉鎖的・縦割り的な組織体制ではない職場を選ぶことも大切です。
このような職場環境は、その職場独自のルールや慣習が生まれ、長く在籍しているベテラン社員の意見が強くなりやすいからです。
閉鎖的・縦割り的な職場環境で起こりうること
- ベテラン社員に陰口を叩かれる
- 「上司の言うことは絶対」のような暗黙の決まりがある
- ベテラン社員から圧力をかけられる
- 社歴が浅い社員が意見しにくい
- 気に食わないことがあると、身に覚えのない噂話をされる
- 誘いを断ったら、無視されるようになった
もちろん全てのベテラン社員がそうではありませんが、社内に一人でもこのような人がいると、職場の空気と人間関係に悪影響が出やすいです。また人間関係の固定化により、派閥や余計ないざこざも発生しやすくなります。
このような組織体制の職場を避けるには、
- 人事異動の有無
- 社内の協力体制
について尋ねることがおすすめです。
6-5.適度に忙しい職場である
実は適度に忙しい職場ほど、人間関係は良好です。
各々が自分の作業に没頭し、仕事への充実度・満足感・モチベーションに繋がるからです。また、適度に忙しい(負荷がかかる)と、経験値が上がり自分の成長も感じられます。
これに対して、「忙しすぎる」あるいは「暇すぎる」職場は、人間関係のトラブルが生まれやすいです。
- 忙しすぎる
…心身の余裕がなくなり、ギスギスする。少しのミスで過剰に叱責したり、他人に八つ当たりするような人も出てくる - 暇すぎる
…仕事に張り合いが持てない。自己成長の機会も少なく、周囲の人間のあら探しをしたり、いじめをする人が出てくる
上記のような環境でないか判断するためには、
- 月の平均残業時間
- 人員配置の状況
などを基準に、忙しさを確認しておきましょう。
求人募集の背景を聞いてみることもおすすめ
忙しさを判断する方法として、「求人募集の背景を聞いてみる」のもおすすめです。特に「人手不足につき急募」のような職場は、前任者が忙しさのあまり退職したばかりで、業務が回っていない可能性があります。
そういった職場はたいていギスギスしているので、避けた方が賢明です。
7.人間関係で仕事を辞めた場合の転職理由の伝え方
人間関係が悪くて退職した場合、転職理由として直接伝えるのは避けてください。理由は以下の3つです。
- 人や環境のせいにしている(他責思考)ような印象を与えるから
- 愚痴のようなニュアンスになってしまうから
- ウチの会社も同じように不満を言って辞めるのでは?と思われるから
一方で、嘘の退職理由を作り上げるのもNGです。他の回答と矛盾が生じる可能性があるからです。嘘が露呈すれば、不採用に繋がります。
そこでこの章では、転職理由の伝え方の要点と、具体的な例文を紹介します。
本当の理由を伝えつつ、不平不満にならないようにする
転職理由は、本当の理由を伝えつつ、不平不満にならないようにします。面接に慣れた採用担当者であれば、嘘による発言の不自然さはすぐに見抜かれ、懸念材料となるからです。
本当の理由を伝えるとはいえ、その伝え方には細心の注意を払う必要があります。そこで、以下の3点を押さえると、前向きかつ本音の転職理由になります。
転職理由の伝え方の要点
- 私は○○という働き方がしたいと考えている
- しかし前の職場ではそれが実現しなかった
- その理想の働き方を実現させるために、転職という決断をした
重要なのは「どんな理由を言うか」ではなく「どのように伝えるか」です。「自分が理想とする働き方が前職では実現できなかったから、それを叶えるために退職をした」という論理であれば、納得感のある転職理由になります。
転職理由の具体的な伝え方【例文で解説】
前職の人間関係に不満があった場合、あまり詳細は伝えず、他の言葉や理由で言い換えましょう。
ではどう伝えれば良いかというと、「社員間のコミュニケーションが適切・円滑に取れない環境だった」と言い換えるのが最適です。
具体的には、以下のようになります。
しかし、そうした環境に身を置くことで、私自身は周囲と意思疎通を図りながら、チームで仕事をする方が向いていると気付きました。
このことから、貴社のように、社員間の連携を深めるような取り組みが行われている企業で、チームで団結して一つの目標に邁進したいと考え、今回応募いたしました。
人間関係が原因の場合でも、単純に「前の会社で合わない人がいたので辞めた」と伝えるより、このように「理想の働き方が明確にあるが、前の会社では実現できなかった」と伝えた方が納得感があります。
特に人間関係の悩みは「業務に必要なコミュニケーションが適切に取れない」という状況に陥りやすいため、「社員間の連携を大事に、チームワークを活かした仕事をしたい」という理由であれば、悪印象になりません。
さいごに
人間関係を理由に仕事を辞めたいと思ったときの対処法や、人間関係が良い職場の傾向をお伝えしました。
人間関係だけを理由に仕事を辞めるのは推奨しませんが、どうしても辛い場合は、紹介した「人間関係で仕事を辞める判断ポイント」に照らし合わせて、検討してみてください。
あなたの人生が最高のものになるよう、心から祈っています。
仕事を辞めたいです。
辞めたいと思っている理由として、職場内の人間関係、雰囲気に合っていないことです。
最初の頃はやる気があって頑張ろうと思えていました。しかし、最近は仕事でもプライベートでも何もやる気が起きません。外に出るのも億劫、何もかもが面倒くさいです。
2021/5/30・出典:Yahoo!知恵袋