看護師から養護教諭に転職 | 給料はどうなるのか徹底解説!

看護師から養護教諭へ転職する際のお金事情を解説

看護師から養護教諭への転職を検討するとき

  • 「養護教諭の給料っていくら?」
  • 「看護師から転職して損しないか心配」

と不安になりますよね。

結論、養護教諭は、病院勤務よりも手取りが下がる傾向があるようです

しかし、昇給制度が明確な点や、休暇を取得しやすい点などのメリットもあります。ご自身が活き活きと働ける職場か、一緒に確認していきましょう。

本記事では、公的機関の調査をもとに、養護教諭の看護師の給料について詳しく解説します。

養護教諭の看護師の給料について理解が深まり、今後の転職活動を成功に導けるように、ぜひご覧ください。

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編集部が実施した看護師723名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い転職サイトベスト3は、下記の3つ。

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目次

養護教諭と看護師の給料・年収の違い

看護師と養護教諭の給料の違い

養護教諭と看護師の平均給料・年収は、職種別職員の平均給与額で養護教諭の方が高いと報告されています。

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看護師養護教諭
平均月収33.8万円40.9万円
平均年収492万円669.1万円

※令和二年地方公務員給与の実態「職種別職員の平均給与額」小中学校教育職を参考
※養護教諭の年収は平均給与×12+勤勉手当75.5万円、期末手当102.8万円で計算

しかし、看護師から養護教諭に転職すると、手取り収入は少なくなってしまう場合がほとんどです。

なぜなら上記の金額は、全ての教職員を対象にしたデータであり、ベテラン職員や校長なども含んだ金額だからです。

基本的に教職員の給与は、勤務年数や年齢によって上がっていくため、未経験からのキャリアチェンジでは上記の給料は適用されません。10年、20年と長く勤めて、少しずつ昇給していく必要があります。

実際に、東京都公立学校の養護教諭の採用要項を見ると、モデル給与として40万円以上の月収が提示されていました。

東京都養護教諭の募集要項

令和3年度 東京都公立学校臨時的任用教職員採用候補者選考実施要項より引用

しかし「大学卒業後、17年以上の正規教員歴がある場合」という条件もあるようです。

また養護教諭は、臨時職員として働きながら採用試験を目指すケースもありますが、倍率が高いため、給与水準が低くなるのが懸念点です。

なお、職種別職員の平均給与額では、新卒教員(大卒)の初任給平均額が19.7〜21.6万円の幅に収まっていると発表されています。

養護教諭の給料に差が出る条件と金額

養護教諭へ転職|給料に差が出る条件

次に、養護教諭の給料に差が出る条件と金額について以下の流れで紹介します。

養護教諭の給料に差が出る条件

1つずつ解説していきます。

雇用条件

養護教諭は、雇用条件によって給料に差が出てくる職種の一つです。

総務省の令和2年 年地方公務員給与実態調査結果等の概要では、各雇用条件の平均年収が以下のように報告されています。
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正規採用臨時教員
平均月収30~40万円20~25万円
平均年収600万円以上300万円前後

養護教諭の臨時教員は、常勤教諭の代役であり、給与は時給換算です。働く期間も定まっていないため、大幅な収入アップは見込めない可能性があります。

また、手当の加算もないため、収入アップを検討している方は正規採用の養護教諭に転職しましょう。

学校の種類

養護教諭の給料は、勤務先の学校の種類によって異なります。

総務省の令和2年 年地方公務員給与実態調査結果等の概要によると、小学校・中学校勤務年収にほとんど差がありません。

しかし、高等学校勤務の場合は、小・中学校勤務よりも48万円ほど高くなるようです。

高校の教師の収入がもっとも高くなるため、養護教諭として収入を上げたい場合は、高校勤務の働き方を検討しましょう。

都道府県・エリア

養護教諭の給料は、各都府道府県やお住まいのエリアでも変動してきます。

養護教諭などの教員は、地方公務員に分類される職種であり、地域ごとに収入を考慮して給与額が決定されているからです。

求人ボックス給与ナビによると、2023年10月12日時点で養護教諭の平均年収は、下記のように発表されています。
←左右にスクロールできます→

関東近畿その他
1位埼玉県:377万円
(時給:1,099円)
大阪府:354万円
(時給:1,071円)
福岡県:345万円
(時給:941円)
2位千葉県:371万円
(時給:1,100円)
兵庫県:311万円
(時給:1,093円)
岡山県:339万円
(時給:–円)
3位東京都:353万円
(時給:1,091円)
広島県:336万円
(時給:–円)
4位神奈川県:350万円
(時給:1,100円)
北海道:305万円
(時給:961円)
5位茨城県:296万円
(時給:1,101円)
福井県:–円
(時給:1,126円)

上記のように、養護教諭は都道府県によって給与の違いが生じているようです。埼玉県と茨城県の差額は82万円、福岡県と北海道の差額は40万円となっています。

看護師から養護教諭に転職する5つのメリット

看護師から養護教諭になるメリット

次に、看護師から養護教諭に転職するメリットを5つ紹介します。

ここから順番に確認していきましょう。

休日や休暇を取りやすい

養護教諭は看護師と比べて、休日や休暇が多く設けられている傾向があります。

特に規模が小さい病院に勤めている看護師の方なら、業務内容に対する人員の不足に悩まされる場面もあるでしょう。

休暇の取得によって、他の社員に対する仕事の負担が大きくなりやすいのも、看護師のデメリットといえます。

しかし、養護教諭は土日・祝日を休みと固定している職場が多く、長期休暇も設けられています。産休や育休なども取りやすく、安心して勤務できるのが魅力です。

休日のリフレッシュを優先して転職先を探している看護師は、ぜひ養護教諭への転職を視野に入れてみてください。

一定の生活リズムを保てる

養護教諭は、病院勤務の看護師と比べて生活リズムを保ちやすいのもメリットの一つです。

看護師の働き方は、夜勤や休日出勤など、シフト制のスケジュールによって生活リズムが定まらない傾向があります。

しかし養護教諭は、基本的に朝出勤して夕方退勤するため、一定の生活リズムを保ちながら働けます。

スケジュール管理に悩む看護師にとっては、魅力的な職場といえるでしょう。

昇給が明確に定められている

養護教諭の給与は地方公務員法で明確に定められています。

「号級」という形でポジションと給与が決まっており、毎年4月に基本給がアップする仕組みです。

一方、病院看護師は、職場によって昇給の基準が不明確な場合があります。何年働いても一向に給料が上がらず、不満を感じている方も多いようです。

なお、看護師として給料を上げたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。

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命に携わる緊張感がほとんどない

養護教諭の仕事内容では、看護する方の命に携わる場面がほとんどありません。

病院勤めの看護師は、患者の命に直接関わる業務が多く、プレッシャーがかかる仕事内容といえます。

実際に、病院勤めだった看護師が、転職先として養護教諭を選ぶ傾向もあるようです。命と向き合う緊張感を解消したい方は、養護教諭への転職をおすすめます。

看護師免許が選考で有利になる

看護師から養護教諭に転職する場合、採用ニーズが高く、転職に有利になる傾向があります。

例えば、大阪府では養護教諭の採用試験において、看護師免許保有者は一次選考で10点加点されるようです。

大阪府教員採用試験

令和4年度大阪府公立学校教員採用選考テスト受験案内より引用

児童・生徒のケガや、病気の手当など専門性が必要な養護教諭は、看護師免許保有者の採用ニーズが高い仕事です。

看護師免許を持っている人材は評価が高く、採用で優遇されるといえます。

しかし、看護師免許手当は存在しないため、収入アップは見込めない点に注意しましょう。

看護師から養護教諭に転職する手順

看護師から養護教諭に転職する手順

ここからは、看護師から養護教諭に転職する手順を紹介します。

それでは、1つずつ詳しく紹介していきます。

看護師資格を保有している場合

すでに看護師免許を保有している方は、教員養成機関を利用して養護教諭免許を取得しましょう。

教員養成機関は、文部科学大臣に指定された機関であり、卒業すると免許を取得できます。

なお、看護師として一定の就業経験がある場合は、必要な取得単位が軽減されるケースもあるようです。

免許取得後は、入職を希望する学校の教員採用試験に合格する必要があります。

特に、公立学校の養護教諭は人気が高く、少子化の影響で採用人数も年々減少しているようです。万全の対策で試験に挑みましょう。

養護教諭2種免許状を保有している場合

養護教諭2種免許状を取得している方は、養護教諭1種免許状も目指すのが望ましいです。

結論、養護教諭1種免許状も養護教諭2種免許状も、内容としては大きな差はありません。

しかし、養護教諭として働くために控えている教員採用試験の突破を考慮すると、養護教諭2種免許状のみでは知識面で不利な状況です。

つまり、免許取得に加えて、採用試験に合格できる水準まで学習しておく必要があります。

長期休暇や有給を利用して、養護教諭1種免許状に切り替えるのも一つの方法です。時間に余裕がある方は、教員採用試験突破を目標にして、長期的に学習に取り組んでみましょう。

ただし「少しでも早く養護教諭になりたい」「年収アップしたい」と感じる方は、試験よりも転職サイトを使った就活を優先することをおすすめします。

看護師資格のみでの転職も可能

養護教諭への転職は、看護師資格のみでもできる場合があります。養護教諭は仕事内容においても、医療の知識が必要とされるからです。

特に、救急処置への対応は、一定の経験を踏んだ状態で取り組むのが理想とされています。病院勤務をしていた看護師なら、日常的に経験できている点で、選考時に評価される可能性があるのです。

特に、私立学校のなかには、スキルや経験を重視して人材を採用している学校もあります。「教員採用試験を突破できるか不安」「時間がなくて、養護教諭の免許取得が厳しい」という方は、私立学校への転職を検討しましょう。

看護師から養護教諭への転職におすすめのサイト3つ

看護師から養護教諭|転職におすすめのサイト

続いて、看護師から養護教諭への転職に利用したいサイトを3つ紹介します。どのサイトも無料で利用できるため、気軽に転職活動を始めてみましょう。

数ある転職サイトのなかから、以下を基準に、「利用者からの満足度の高い看護師向け転職サイト」をピックアップしました。

転職サイト選定基準

  1. 求人数 …総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい
  2. 利用者満足度(提案&サポート力) …利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアアドバイザーに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる

利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職サイトは、以下のとおりとなりました。

転職サイト求人数|総合満足度
1位
看護roo!
55,907件|◎4.3
利用者満足度96.3%、看護師さんからの人気No1の転職サイト。細かい条件で求人が探しやすく、面接対策&サポートも手厚い。
2位
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
135,763件|○3.8
総求人数トップレベル!累計40万人以上の利用者がいる転職サイト。LINEで最新の求人情報が得られるなど、気軽に転職活動ができる
3位
マイナビ看護師
60,875件|◎4.1
求職者のペースに合わせたサポートが強み。全国22箇所に相談会場があり、地方在住者も来社相談しやすい

※求人数2022年8月更新

この記事では3サイトに厳選しています。より詳しく知りたい方は、『看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング』を参考にしてください。

1位.看護roo! | 看護師さん利用者満足度No.1

看護roo

看護roo!』は、転職経験のある看護師さんから最も選ばれている、人気No1の看護師転職サイトです。

登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人も多数保有しています。

看護roo!の特徴

  • 利用者満足度96.3%
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さらに、細かい条件を組み合わせて仕事探しができるため、希望にぴったりの求人を見つけやすくなるでしょう。

看護roo!』は、30年以上に渡る転職支援実績のある株式会社クイック(東証一部上場企業)が運営するサービスです。

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こんな看護師さんにおすすめ

  • みんなが使っていて、実績豊富な人気のサイトを利用したい
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看護roo!の詳しい情報は、下記の記事でもご覧になれます。
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2位.レバウェル看護(旧 看護のお仕事) | 求人多数で選択肢の幅が広い!

レバウェル看護

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』は、求人数がトップレベルの転職サイトです。キャリアアドバイザーが、病院や施設を訪問して直接取材を行っており現場のリアルな情報を提供しています。

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の特徴

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「人間関係や施設の雰囲気はどうか」「子育て中の看護師が働きやすい環境か」などの情報を踏まえて、最適な提案をしてもらえるのもポイントです。

また、LINEで「新着求人情報が届く」「担当のキャリアアドバイザーに相談できる」など、気軽に転職活動ができる点も魅力的といえます

こんな看護師さんにおすすめ

  • できるだけたくさん求人が見たい
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レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の詳細は、下記の記事も参考にしてみてください。
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3位.マイナビ看護師|ペースに合わせて転職できる


マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する定番の転職サイトです。
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マイナビ看護師の特徴

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加えて、面接の日程調整なども、キャリアアドバイザーが代行してくれるサービスも提供しています。自分のペースで転職活動を進めるのに最適な転職サイトといえるでしょう。

こんな看護師さんにおすすめ

  • なるべく早く次の仕事を見つけたい
  • 数ヶ月かけて余裕を持って転職活動したい

なお、マイナビ看護師の詳細は、下記の記事でも確認できます。またおすすめの転職サイトについて、より詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
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看護師から養護教諭への転職についてよくある質問

看護師から養護教諭へ転職するための質問

最後に、看護師から養護教諭に転職するうえでよくある質問に回答します。

看護師としてゆるく働ける職種は何ですか?

看護師のスキルや実績を活かしてゆるく働くなら、以下の職種がおすすめです。

看護師としてゆるく働ける職種

  • 保育園
  • 訪問看看護
  • 検診センター
  • コールセンター
  • 介護・福祉施設

病院以外の施設なら、夜勤や休日出勤を控えて、ゆるく働けるでしょう。

しかし、看護師ではない職員と連携したり、医療器具を使用しなかったりと、仕事内容に慣れるまで時間がかかる可能性があります。

ご自身の適性性格強みなどを考慮して、慎重に転職先を選びましょう。

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養護教諭として大学で働くのも可能ですか?

養護教諭の設置が絶対でない専門学校や、公立ではない大学の保健室で働いているのは、学校保健師です。養護教諭の免許がない方でも、保健師免許があれば就業できます。

また、学校保健師の代わりに「学校看護師」を設置している学校もあるようです。学校看護師は、看護師免許のみで就業できます。

養護教諭と保健師ではどちらがおすすめですか?

給料面では、養護教諭よりも保健師のほうが高い傾向があります。

養護教諭は看護師と比べて全体の人数が少なく、学校以外の施設での採用がありません。看護師のように施設による収入の格差が少ないのも、平均年収が高水準となる理由です。

また保健師は看護師資格に加えて、保健師の資格が必要であり、養護教諭より働く場所が多岐にわたります。

しかし、保健師は看護師と同じく夜勤が発生する可能性があります。職場によっては夜勤手当が支給されるので、年収が高くなるでしょう。

スキルアップや収入アップを目指すなら保健師、生活リズムや確実な昇給を優先するなら養護教諭に転職するのがおすすめです。

さいごに

養護教諭に転職しよう

本記事では、養護教諭の給料事情や転職方法、おすすめの転職サイトについて紹介しました。

養護教諭の平均給与は、病院勤務の看護師よりも手取りが下がってしまいます。

しかし、医療の現場で働くのに疲れた方や、プライベートを重視して働きたい方確実なステップアップを目指す方にはおすすめの職種です。

転職を視野に入れている場合は、本記事を参考にして、養護教諭を検討してみてはいかがでしょうか。

もし、ご自身で決断できない場合は、転職サイトの無料相談を活用してみてください。あなたの暮らしが、より良いものになるよう願っています。

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この記事を書いた人

現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。

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