看護師100人の転職体験談【成功した人のリアルな声を紹介】

看護師 転職 体験談

「看護師の転職体験談が知りたい」
「他の看護師さんはどんな転職をしているの?」

看護師さんのリアルな転職体験談を集めるために、当サイトでは、転職経験のある看護師100人を対象にアンケート調査を実施しました。

そこでこの記事では、これまで数多くの看護師転職を支援してきた私が、「転職してよかった」という看護師さんのリアルな体験談を抜粋し、転職成功のポイントと合わせて紹介します。

あなたが看護師のキャリアを考えるうえでの一助となると幸いです。

看護師723名が選んだ人気の転職サイト

編集部が実施した看護師723名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い転職サイトベスト3は、下記の3つ。

キャリア・転職に悩んでいたり、今の仕事・職場から離れようかなと考えていたりするすべての看護師におすすめの相談先です。

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目次

看護師のリアルな転職体験談【良かったという声を紹介】

看護師のリアルな転職体験談

看護師は転職が多い職種ですが、実際のリアルな転職体験談を聞く機会は少ないかもしれません。

この章では、当社で独自に入手した看護師さんからの転職体験談をご紹介します。

大学病院→一般病院|自身の希望する仕事内容と看護観に合う職場に転職

大学病院から一般病院に転職したこの女性は、新人ゆえの大変さと人間関係がつらいことが理由での転職であったものの、転職後は患者さんとしっかり向き合える仕事を選んだことで、とてもやりがいを感じているとおっしゃっています。

ご自身がどのような看護をしたいかをしっかりと明確にしていたことで、転職が成功した例と言えます。

口コミ・評判

24歳女性
病棟勤務(大学病院)→病棟勤務(一般病院)
新卒として入職し一年半勤務後転職しました。新人ゆえ慣れないことも多く、すべての業務が大変でした。(中略)同時並行的に一つひとつの手技を覚えること、電子カルテの入力方法を覚えること、そして日々の勉強と仕事もプライベートも忙しく、大変でした。
一番しんどかったのは人間関係です。新卒ということもあり、同じ失敗を何度かしてしまい先輩に「何度同じことを言わせるんだ」と怒られる日々でした。また同期も私が失敗するのを「またこんな失敗したらしい」と同期同士で裏で笑い話にしていたようです。失敗が続き、味方もおらず疲弊していたこともあり、患者さんと衝突してしまい、すべての人間関係が嫌になり退職してしまいました。
転職前が大学病院だったので、もっと地域の病院で一般的な症例を見たいと思い、次の職場を決めました。
転職前の職場と違い、患者さんの症例も専門性の高い症例ではなく、一般的な誤嚥性肺炎や寝たきりの方の看護など自分的にとっつきやすく、看護しやすいと感じたため、患者さんと向き合う時間をゆっくり作ることができたことが一番やりがいを感じてます。今までは多忙と余裕がなさすぎて、患者さんを理解しないまま看護をせざるえないことも多々ありましたが、転職後は病気に至った背景や退院後の生活とその支援まで関わることができ、充実した毎日を送ってます。

ICU→ICU|自分の力を新しい環境で試したいと感じて転職

この男性は、前職で身に付けた力が、新しい環境でどのくらい通用するのかを知りたいと感じて転職したそうです。

転職後は、患者さんが回復する姿を見ることにやりがいを感じていて、専門分野を磨きながら、スキルアップに努めたいとおっしゃっています。

転職の目的を明確にしたうえで転職活動をしたことが、転職後に生き生きと仕事ができる理由であると言えます。

口コミ・評判

25歳男性
ICU勤務→ICU勤務

3交代勤務であったが準夜⇨日勤というシフトがあったことや、勤務自体は忙しくてもあまり気にならないが次の勤務までの時間が短すぎると、さすがにしんどさを感じたため転職しました。日勤⇨深夜もそうですが、睡眠時間も少なくなり、何度か遅刻したことがあります。
前職は大きな総合病院であったため検査だしやOP出しなどを担当していました。移動距離が長い点が辛かったです。
転職をした理由は、外の環境を知りたくなったことと、自分の知識、技術がどの程度通じるのかを知りたかったからです。何より転職することで自分を高められるような気がしていました。
専門病院に転職したため、科の異動がなく、自分の専門としたい科だけに集中することができたことはとても良かったです。また全国レベルのOP件数があるため自分の力を試してみたいと感じています。
ただ業務だけをこなしていくことに興味がないので、いかに自分の考えを医者や他の看護師、コメディカルへ伝えるかが肝になります。自分の受け持ち患者が、自分の考えに基づいた医療行為、ケアなどを行う事によって状態が改善していく様子をみると、自分の価値ややりがいを感じることができます。

脳外科病棟→内科病棟|結婚を機に、自宅近くの病院に転職

この女性は、 結婚を機に転職をしました。後の出産や育児を考え、家から近いという条件を優先しての転職でしたが、新しい職場では前職での経験を活かしながら仕事をされ、大きなやりがいを感じられています。

どのような転職理由でも、前職のスキルや経験が活かせる職場を選ぶと、新しい職場でスムーズに仕事をすることができるでしょう。

口コミ・評判

29歳女性
脳外科病棟→内科病棟
転職前は、脳外科に勤務していました。(中略)麻痺の変化により、再出血や梗塞の早期発見に勤めますが、指示の通らない患者さんの麻痺レベルの観察が難しく苦労が多かったです。
前病院に就職したのは、奨学金を借りていたからです。4年経験を積み、ある程度のことができるようになり、学生時代から交際していた現主人との結婚の話もあり、転職をしました。
前病院で2交代勤務をしていたので、転職活動時も2交代を希望しました。また、今後の出産育児なども考え、家からできるだけ近い職場を選びました。
今の職場は、関連施設に特養や老人ホームを持っているため、高齢者の入院患者さんがほとんどです。肺炎や心不全で呼吸状態が悪く入院される方も多くいます。状態が悪ければ、処置等も多く1人の患者さんのケア時間も長くなります。しかし、治療が終わり入院前と同じ状態で元気に退院される患者さんを見ると、頑張ってよかったなぁと感じます。

病棟→外来|家庭の時間を最優先にするためにパート看護師に転職

この女性は、結婚のタイミングで転居をしたために転職をされています。家庭を優先するために常勤ではなくパート勤務を選択し、前職から仕事内容は大きく変化しました。

しかし、ご自身がどのような働き方をしたいのか、転職の条件と優先順位を明確にした状態で転職先を決定したことで、日々やりがいを感じながら働けていると言えます。

口コミ・評判

34歳女性
病棟勤務→外来勤務
前職では学生の指導や委員会・係の仕事を任されていたため、日々学生の指導や記録の添削・委員会や係の仕事の提出期限などもあり、大変でした。また、色々な分野の責任者を任されていたため、日々の看護の仕事以外にも抱えているものが多く、仕事が終わっても残って仕事をしなければならないことが多く、大変に感じていました。
働いているわりに時間外の給料がちゃんと出ないため、給料は安かったです。(中略)
転職のきっかけは、その当時付き合っていた人が遠方に転勤になり(中略)私の方が仕事を退職し、転勤先についていくことになったからです。
時給が良いことと、パートなので時間で帰れること、夜勤をしなくてもいいこと、カレンダー通りのお休みであることから、今の職場を選びました。
外来の採血室勤務で働いているため、日々患者さんの採血をとっています。一発で血管に刺せることはもちろん、見えない血管の人に一発で刺せたり、患者さんに痛くなかったと言われた時はとても嬉しく感じます。また、一人当たりの採血時間が短いと、どんどん採血をスムーズにとることができるため、そのようにスムーズに採血がとれている時にやりがいを感じています。

オペ室勤務→病棟夜勤専従|患者さんとゆっくりと関わりたいと思い転職

この女性は、非常に忙しいオペ室勤務から、病棟の夜勤専従看護師に転職されています。患者さんとコミュニケーションを取りながら看護がしたいという想いで転職をし、満足いく転職活動となったそうです。

前職では給与面の不満もあったとのことですが、ご自身の看護観に沿って仕事を探すかどうかで、転職後の仕事の満足度に大きく影響することが分かります。

口コミ・評判

26歳女性
オペ室勤務→病棟夜勤専従
手術室に勤務していたときは、長時間にわたる手術や、緊急手術で、立っている時間が長く、いつも足がむくんでいました。手術中は緊張感のある空気感で、心身ともに疲労します。医師によっては手術中に怒ったり機嫌が悪くなることがあり、周りはとても気を使いました。夜勤がないので給料が低い点も不満に感じていました。
手術室でのスキルアップは望んでいませんでした。患者さんとのコミュニケーションがとれなくてやりがいがあまり感じられなかったことも、転職した理由の一つです。
転職後は夜勤専従なので、給料が高く、休みが多いです。また、前職と異なり患者さんと関わる時間が長いので、やりがいを感じています。食事介助やお風呂や歯磨き等の清潔介助では、ゆっくり患者さんと向き合うことができます。関わる時間が長くなると、患者さんも心を開いてくれたり、感謝してくれたりと、ゆっくり看護に向き合えるんです。入院中は身体だけでなく、精神的にもケアが必要になってくると思うので、寄り添えることにやりがいを感じています

障がい者病棟→訪問看護|やりたい仕事に挑戦したくて転職

この男性は、「訪問看護師として在宅での看取りがしたい」と強く希望して転職されました。キャリアプランややりたい仕事が明確であればあるほど、転職後に大きなやりがいが得やすいと言えます。

口コミ・評判

35歳男性
障がい者病棟→訪問看護
前職は障害者病棟だった為、全患者さんのおむつ交換をするのが大変でした。(中略)その間にナースコールや点滴交換などの業務もあったため、本当に激務だし腰や膝を悪くする環境でした。
コロナの対応がずさんで、院内で患者さんが発症したら看護師が持ち込んだから発症したんだと病院の上層部に何度も言われるようになり、一番患者さんの近くで仕事をしている看護師を大事にしてくれないと感じたため転職を決意しました。
訪問看護を選んだのは、在宅での看取りなど、やりたい仕事だったからです。また、訪問看護の中でも給与が良く、残業代もきちんと支払われる待遇だったため、今の職場を選びました。
実際に仕事をしてみて、やはり在宅での看取りが出来たときに大きなやりがいを感じました。今は、病棟に入院するとコロナの為に面会が出来ないため、在宅での最期を希望する方も多く、希望に沿うことが出来たと感じています。(中略)家族も利用者さんも満足した顔をして家で過ごしてくれている姿を見て、凄くやりがいを感じる日々を過ごしています。

介護・福祉施設勤務→病棟勤務|看護師として病院勤務する力をつけたいと希望し転職

この女性は、前職の介護施設の夜間の待機業務の経験から、病院で夜勤として働きたい、看護師としてスキルアップしたいとの思いで転職をされました。

病棟勤務できる自信はなかったとのことですが、その仕事を強く希望していたこと、知らないことも一つずつ勉強すると覚悟をもって入職されたからこそ、大変さを感じながらもやりがいを得て仕事ができているのでしょう。

口コミ・評判

30歳女性
介護・福祉施設勤務→病棟勤務
前職では、介護福祉施設で夜間の待機業務をしていました。(中略)電話で説明を受けても状況が不明なときもあり、実際に施設に行って対応した方が良い場合が多いです。自宅にいても気が休まりません。待機ではなく、夜勤として働かせてほしいと思いました。
転職したのは、夜間の電話待機ではなく、夜勤がやりたいと思ったからです。自宅にいながらも気持ちが休めない待機業務ではなく、仕事のメリハリをつける必要があると感じたのです。また、看護師である以上病院で働いてみたいと思ったため、転職に踏み切りました。人間関係が良い職場ではなかったことも理由の一つです。
夜勤のある病院勤務と言うと病棟が一般的だと思い、介護施設からの転職だとスキルが足りているかわからなかったのですが、勉強のつもりで今の職場を選びました。
今は夜勤業務全般を担当しており、翌日の薬出しや採血、今の病棟では夜間の救急の受け入れもやっているので、臨機応変に対応しなければいけません。(中略)大変ではありますが、やりがいを感じています。これまでの仕事とは全然違うことばかりでしたが、ひとつずつ勉強しています。

呼吸器内科病棟→児童精神科病棟|長く希望していた仕事に求人が出たため迷わず転職

この男性は、長く希望していた児童精神治療の専門病院で求人が出たタイミングで迷わず転職されました。

前職は赤字病院で経営状態が悪く、いつ転職してもおかしくない状況でしたが、ご自身のキャリアプランや将来を日頃からきちんと考えていたからこそ、最適なタイミングで転職に成功した例と言えます。

口コミ・評判

28歳男性
病棟(呼吸器内科、耳鼻科)→病棟(児童精神科)
前職では、毎日のように肺がん末期、耳鼻科系のがん末期患者が入院し、状態の急激な悪化、寛解を繰り返し退院していきました。(中略)治療病棟であったため、DNAR確認はするものの、家族到着までは蘇生措置を繰り返さなければならなかったことが「辛くて大変」でした。
三交代勤務の深夜入り、準夜明け休みしか取れないことが多いことや、赤字病院だったため、施設の老朽化により、治療環境は不衛生であることは耐えられませんでした。経営困難が囁かれ、大量離職が続きました。(中略)緩和ケアを取り入れられないものかと提案したこともあったが、相手にもされませんでした。施設の老朽化、赤字続きだったため、経営に不安を抱いたことで、転職を決意しました。元々、経験して見たかった分野の専門治療を行っている病院が、看護師の募集をかけたことも大きな理由です。
過去に小児専門病院に勤務しており、その中で、身体治療はできても精神治療ができないという事例を多数経験しました。身体治療に合わせて精神治療もできれば、よりよい状態で日常生活に戻れるのではと常々考えていたのです。この頃から、児童精神治療に興味を持ち、専門病院の存在を知ることになります。当初は、採用試験を行っていなかったため諦めていましたが、看護師の募集を急遽かけることにしたと新聞、ホームページに掲載されたことから、迷わず応募しました。
(中略)社会、大人に対し、強烈な不信感からの行動障害を引き起こしてしまった患者に対し、少しずつ信頼関係を構築していくことで、少しずつ心を開いてくれるようになること、行動障害が改善され、笑顔で退院し、社会復帰をする姿を見られることにすごくやりがいと誇りを持っています。

外科病棟→透析クリニック|腰痛発症をきっかけに休職退職後、職場環境と給与に魅力を感じ転職

この女性は、前職勤務時に腰痛を発症しドクターストップがかかったことをきっかけに休職し、そのまま退職されています。

転職後の職場は働きたいと感じた場所であることや、給与面など希望を叶える職場を選んだことが、転職成功の理由であると言えます。

口コミ・評判

36歳女性
外科病棟→透析クリニック
前職では、配属後にまもなく1人でICUを担当する事になりました。基本的に重傷者、更に病院柄で高齢者が非常に多く自力での体動を行えない方がほぼ全員だったため、1人で体交を行っていました。(中略)1人で行っていた体交などが原因で腰痛が出現し、とても仕事が出来る状態ではなくDrストップがかかりました。休職の申請の為に当時の看護部長を訪れた所「気合が足りない」などの発言があり、ここに居たら自分の体が持たない事を確信したため、休職→そのまま退職しました。
新しい職場を選んだのは、まず、出来たばかりの病院だった事、(中略)面接の際に、前の職場での職務経験と給料を加味していただき、魅力的な給料の提示を頂けた所です。
透析室という比較的特殊な分野での業務を行っていますが、通常の外来とは違く、同じ患者様が週に2~3回通院されます。(中略)
そんな患者様と良好の関係を築くことができ、「○○さんがこの病院に居てくれてよかったよ」という言葉をかけて頂けた時には、この職場で頑張ってきてよかったという気持ちと、患者様との良好な関係性を築けていると明確に認識でき、大変嬉しく感じます。

臓器移植コーディネーター→クリニック勤務|過去の経験を活かせる職場に転職

この女性は、臓器移植コーディネーターという臨床とは異なる職種からの転職でしたが、ご主人の転勤をきっかけにクリニック看護師に転職されました。

夜勤がないなどの条件を優先されての転職でしたが、過去に経験した診療科での経験や、前職で苦労した臓器移植時のご家族とのコミュニケーションも、転職後の仕事に活かされていると感じます。

口コミ・評判

32歳女性
臓器移植コーディネーター→クリニック勤務
都道府県の臓器移植コーディネーターは多くが1人で活動しています。人口が多い県でも2人しかおらず、(中略)臨床現場で働くのとは違う難しさがありました。また、夜間でも駆けつけなければいけないなど体力的な問題もあります。一番大変だった業務は、臓器提供を希望している患者様のご家族に説明を行うことです。例えば、不慮の事故で脳死状態になった人が、生前から臓器提供を希望していた場合、本当に臓器提供を行うかは最終的にはご家族が決定することになります。(中略)その説明をコーディネーターが行うのでご家族のお気持ちを考えながらの説明でとても苦心しました。
(中略)主人の県外転勤に伴い転職することとなりました。夜勤がない勤務形態が良かったのと、自分が以前働いていた診療科も入っていたので比較的働きやすいのではないかと思いました。また自宅からとても近く通勤時間が短いことが決め手となりました。
クリニック勤務は始めてでしたが、通院されている患者様と顔馴染みになり世間話をしたりとアットホームな雰囲気がとても自分に合っていました。また、老人ホーム3棟に対して毎週決まった曜日に回診も行っていました。(中略)1週間おきに馴染みの利用者さんの体調を伺ったり最近の出来事についてお話ししたりすると、「元気が出る」と言ってくださったり笑顔が見られるとやりがいを感じます。

多くの看護師が転職したいと思っている

多くの看護師が転職したいと思っている
「人手不足で業務の負担が大きい…」「仕事量に対して給料が安い…」など、労働条件や待遇への不満から転職を考える看護師は少なくありません。

日本医療労働組合連合会がおこなった『看護職員の労働実態調査(2017年)』では、約8割の看護師が仕事を辞めたいと回答しています。理由としてもっとも多かったのは人材不足で仕事がきつい、次いで賃金が安い、休暇が取れないが上位3つのなかに入っていました。多くの看護師が転職したいと思っている事実を裏付ける結果になっています。

一方で、日本看護協会がおこなった『看護実態調査報告書(2019年)』をみてみると、正規雇用の看護職員の離職率が約10%にとどまっていて、転職に踏み切れない看護師が多数いる現状がみえてきます。転職後の後悔をおそれるからこそ、このような結果がうまれるのかもしれません。

看護師の転職で後悔しやすい人の特徴

看護師の転職で後悔しやすい人の特徴
では、転職後に後悔しやすい人には、どのような特徴があるのでしょうか。ここでは3つの特徴を紹介します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

情報収集が不十分

志願先の情報収集を怠ると、入社後に「こんなはずじゃなかった…」「思っていた職場と違った…」などとミスマッチが起こりやすくなります。そのような事態を防ぐためには、転職前に念入りな情報収集をおこない、入職前・後のギャップを少なくする作業が不可欠といえます。

以下の方法を組み合わせて、応募先に対する理解を深めましょう。

  • 公式ホームページをみる
  • 口コミサイトを確認する
  • 職場見学をする
  • 転職エージェントを活用する

    そのなかでも、職場見学をすることと転職エージェントを活用して担当者から転職先の話を聞くのは情報の質がグッと高まります。インターネットでは得られない内部情報(職場の雰囲気・人間関係の様子など)が集められるので、ぜひ活動の一つとして取り入れてみてください。

    自己分析ができていない

    自己分析は今までの自分のキャリアを振り返り転職の軸や、転職に求めるものを見つめ直す作業ですが、この作業ができていないと、自分に合わない職場に応募してしまい、入社してから後悔する原因になってしまいます。

    また、自己分析の自分の強みやスキルを洗い出す時間もありますが、自己理解ができていないと採用担当者に対して魅力的なアピールができず、せっかくのチャンスをものにできなくなるでしょう。

    このように自己分析は、転職を成功させるために必要不可欠な作業といえます。転職先を決める前に必ずおこない「転職によって何を実現したいか?」「優先したい条件はなにか?」という意思を明確にしておきましょう!

    比較検討せずに決めてしまう

    「この求人いいかも!」という直感で転職を決めてしまうと、入社後に後悔する可能性は高いです。

    なぜなら自分の希望条件に100%マッチする求人に出会える確率は低く、どこかで条件を妥協するケースがほとんど。その妥協ポイントに自分自身が納得できていなければ、入職後に大きな不満に変わりやすくなるからです。

    そこで肝となるのが、自分の気持ちに折り合いをつけるために必要な比較検討をする作業。

    <転職における比較ポイント>

    • 給与や待遇
    • 勤務条件や休暇制度
    • 教育や研修の充実度
    • 各施設の特徴や文化
    • スタッフ同士の関係性

    後悔のない転職を実現させるためにも、複数の求人を見比べたうえで自分にとってのNo1求人を選んでいきましょう!

    関連記事

    看護師が転職を成功させるための7ポイント

    看護師が転職を成功させるためのポイント

    この章では、看護師が転職を成功させるためのポイントを7つ紹介します。

    ポイントを押さえて、満足のいく転職活動にしましょう。

    転職理由を明確にする

    まずやるべきことは、転職理由を明確にし、準備を入念におこなうことです。

    転職理由がネガティブだったとしても、ポジティブな側面は無いのか、自身の捉え方を多方面から見ることで、前向きな自分を表現するようにしましょう。

    これまでの自身の経験の棚卸をおこない、入念な準備をすることで、柔軟に物事をとらえることができ、転職理由の明確化につながりやすくなります。

    転職理由が明確になることで、採用担当者が高評価をつけやすく、面接に通過する可能性があがるのです。

    希望する条件に優先順位をつける

    希望条件をピックアップし、それらに優先順位をつけておくことも大切です。

    あらかじめ優先順位をつけておくことで、誤った判断を避けることができるようになります。

    優先順位付けの例

    1. 現職の年収よりも高いこと
    2. 残業時間は月20時間以内
    3. なるべく少人数の職場が望ましい
    4. 通勤時間は40分以内が良いが妥協可能

    優先順位を考えると、自分が転職活動で何を重視しているのかが、徐々にはっきりとしてくるでしょう。

    優先順位が決まれば、求人を検索する条件や判断する軸が明確になるので、転職活動がスムーズに進むようになります。

    スキル・適性を活かした職場を選ぶ

    スキルや適性を活かした職場選びをすることもポイントと言えます。

    看護師は職場や診療科によって、求められる看護スキルや適性が異なるからです。

    例えば、急性期病棟やICUでは、患者さんの容態が目まぐるしく変わりやすいため、てきぱきとスピード感をもって仕事をこなす人が求められます。

    一方で、慢性期病棟や介護施設では、患者さんとのコミュニケーションを通じて、丁寧に信頼関係を構築できる人が求められるのです。

    スキルアップのためにご自身の経験がない分野にチャレンジしたい場合は、教育制度の整った転職先を選ぶとよいでしょう。

    高いスキルが求められるほど相応の努力や勉強が必要となるため、5年後、10年後も見据えたキャリアプランを描き、転職活動をすることが大切です。

    求人票をしっかり確認し、できるだけ多くの求人を比較する

    求人票をしっかりと確認し、できるだけ多くの求人を比較することも大切です。

    高額な給料が提示されていると、つい目がいきがちですが、それ以外の条件が良くないということはあり得ます。

    良い求人を見極めるためには、以下の4点を確認することがおすすめです。

    • 給与の内訳(残業代と手当)
    • 賞与実績
    • 休暇と年間休日数
    • 福利厚生

      給与に関しては、残業代と手当が含まれているのか、別途支給されるのか、それによって支給される額は大きく異なります。

      賞与は「年2回」と記載されていても、何か月分支給されるのか確認しておく必要があるでしょう。

      休暇や複利厚生も同様に、ご自身のプライベートや働き方に影響する可能性が大きいため、求人票で分かりにくい場合は、面接官や後述する転職エージェントのコンサルタントに相談することがおすすめです。

      病院・施設の情報収集をする

      病院や施設の情報収集も、転職成功のためには重要となります。

      必要な情報収集をするためには、以下の5つの手段がおすすめです。

      • 転職希望先のホームページをチェックする
      • 転職希望先のパンフレットを読み込む
      • 口コミサイトをチェックする
      • 知り合いから話を聞く
      • 転職エージェントの担当者に確認する

        面接の際に、面接官から「病院の方針や理念に共感しているか」という質問を受けることもあるため、ホームページのチェックは必ずしておきましょう。

        口コミサイトには実際にそこで働いた看護師さんがリアルな口コミを書き込んでおり、希望の病院の実態を簡単に調べられます。ナスコミなどの口コミサイトをぜひ活用してみてください。

        徹底した面接対策をおこなう

        転職活動成功には、徹底した面接対策が必須です。

        なぜなら、書類選考が通過した後の面接の受け答えで、内定が出るかどうかが決まるからです。

        看護師の転職面接では、以下のような質問を受けることが多くあります。

        • 自己紹介(自己PR)をしてください
        • 志望動機を教えてください
        • 退職理由を教えてください
        • これまでの経験を教えてください
        • なぜ看護師を目指したきっかけは何ですか
        • あなたの長所と短所を教えてください
        • あなたの看護観を教えてください
        • 患者さんと接する中で印象的なエピソードはありますか?
        • 当院でやりたいことはなんですか?
        • 希望する配属先とその理由を教えてください
        • インシデント経験はありますか?
        • 夜勤や残業はできますか

          これらの質問に答えられるよう、しっかりと面接対策をおこなっておきましょう。

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          転職エージェントを活用する

          最後のポイントは、転職エージェントに相談することです。

          上記の通り、転職を成功させるためには、しっかりとした事前準備と選考対策が必要となるため、転職エージェントに相談することをおすすめします。

          相談することで、魅力的な職務経歴書の作成方法や、面接時のポイント、「どういう理由や内容であれば採用担当者に響くか」といった人事目線でのアドバイスなどを知ることができます。

          転職エージェントへの相談は基本的に無料です。自分に合う求人や担当者を見つけるためにも、2~3社に登録すると良いでしょう。

          次章では、転職したい看護師におすすめする転職エージェントを紹介しますので、ぜひ活用してみてください。

          転職したい看護師におすすめの転職エージェント3選【体験談をもとにおすすめ】

          看護師におすすめの転職エージェント

          当記事を作成するにあたり、看護師さん100人にアンケート調査を行いました。そこで分かったのが、いかに自分の理想の求人を見つけられるか、が転職成功・失敗を左右するということです。

          そして、看護師さんがどのように求人を探したのか、も併せて伺ったところ、約半数以上から「転職エージェントを使った」と回答が得られました。

          看護師アンケート回答

          最後に参考として、利用評価の高かったサイトを紹介します。

          数ある転職サイトのなかから、以下を基準に、「利用者からの満足度の高い看護師向け転職サイト」をピックアップしました。

          転職サイト選定基準

          1. 求人数 …総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい
          2. 利用者満足度(提案&サポート力) …利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアアドバイザーに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる

          利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職サイトは、以下のとおりとなりました。

          転職サイト求人数|総合満足度
          1位
          看護roo!
          55,907件|◎4.3
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          60,875件|◎4.1
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          ※求人数2022年8月更新

          この記事では3サイトに厳選しています。より詳しく知りたい方は、『看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング』を参考にしてください。

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          レバウェル看護

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          看護師転職のリアルな体験談のまとめ

          看護師転職のリアルな体験談のまとめ

          看護師の転職体験談をご紹介しました。

          看護師は転職する人が多いのは事実ですが、転職に成功している人ほど、事前準備と対策をしっかりとされている傾向があります。

          看護roo!』や『看護師のお仕事』などの転職エージェントに登録すると、職歴の棚卸や、ご自身のアピールポイントの伝え方面接対策などを受けることが出来るため、ぜひ活用してみてください。

          担当者との相性や、希望する求人によって合う合わないなども出てくるかと思いますので、転職エージェントの中から2~3社に登録し、比較しながら利用してみることがおすすめです。

          あなたの今後の人生が、より明るいものとなることを祈っています。

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          この記事を書いた人

          現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。

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