『ヒューレックス』は、地方転職に特化した転職エージェントです。
特に「U・Iターンに興味があっても、距離が遠く、時間もないので転職活動を踏み出せない」とお悩みの方におすすめです。
今回は、同社のキャリアコンサルタントである大阪太祐さんに、ヒューレックスの強み、地方で転職活動をするときのポイントを詳しく伺いました。
山形県出身。大学卒業後、東京の大手不動産でリテール営業を経験してきたのち、30歳手前を節目に出身地となる東北地方へUターン。ヒューレックスに入社後、現在は山形県を中心に東北エリアを担当。転職を希望する登録者とのキャリアカウンセリングをはじめ、転職活動のサポートを行う。
公式サイト:
https://www.hurex.jp/
ヒューレックスにしかない地元企業とのコネクション
――ヒューレックスとはどんなサービスですか?
ヒューレックスは、地方への転職に特化した転職エージェントです。求人探しから選考アドバイス、内定後の調整まで、転職活動を総合的にサポートします。
ヒューレックスのサービス内容
- 希望条件に合った求人の紹介
- 応募手続き~面接日程の調整
- 選考対策、アドバイス
- 条件面の調整と交渉
- 退職&入社後のフォロー
メインの利用者層は、U・I・Jターン転職や地方から地方へ転職を考えている方です。全国に拠点があり、各エリアにコンサルタントが在籍しています。
――転職エージェントには様々な種類がありますが、その中でヒューレックスならではの強みは何かありますか?
一番の強みは、地方の非公開求人・独占求人が多いことです。
非公開求人・独占求人とは、一般的な求人サイトには公開されておらず、転職エージェントの中でもヒューレックスしか取り扱っていないレアな求人のこと。ヒューレックスをご利用いただくことで、アクセスできる情報が格段に増え、希望条件に合致する企業を見つけやすくなります。
地方転職となると「条件の良い企業がなかなかない」「転職すると年収が下がってしまうのでは」といった懸念を抱く方も多いですが、実は全くそんなことはありません。
地方には隠れた優良求人がたくさんあり、ヒューレックスではその多くを非公開・独占求人として扱っています。
――他のエージェントにはない企業求人を多数扱える理由は何でしょうか?
地元の金融機関(地方銀行)と業務提携し、独自のネットワークを築いているからです。
このため、採用ニーズのある地元企業を直接紹介してもらえるのです。提携する銀行の数は170以上、その数は全国一です。
また、採用課題を抱える企業に直接アプローチして、企業に必要なポジションをこちらから提案することもあります。表立って人材を募集していなくても、「良い人がいれば採用したい」と考えている企業も多いんです。
求職者から相談を受けて「あの企業にマッチしそうだな」と思ったら、直接企業に推薦することもあるんですよ。
――地域の企業や銀行と深い関係を築くというのは、全国規模の大手エージェントにはない強みですね。ところで、都市部から地方での転職活動というのは、スムーズに進められるものなのですか?
はい。U・I・Jターン転職には、「距離・時間」「転職後の生活」という2つの課題がありますが、ヒューレックスではそれらを解決するための仕組み作りをしているので、一人で転職活動をするより格段に効率的になるはずです。
――そのあたり、詳しくお聞かせください。
まずは「距離・時間」の問題から。仕事をしながら、遠方の転職活動となると、「交通費がかかる上、面接調整が大変」「在職中で面接に行く時間が取れない」など負担が大きいですよね。
そこでヒューレックスでは、U・I・Jターン転職相談を常時受け付けております。コンサルタントとの相談も基本は電話やメールで可能。わざわざ現地に行かなくても、必要な情報はコンサルタント経由で得られ、都市部で働きながらでも転職活動を進められます。
またお盆や年末などの長期休暇でも対応可能なので、その間にまとめて情報収集をするということもできますよ。
そして、「転職後の生活」の問題もあります。たとえ以前暮らしていたエリアでも、時間の経過と共に変わっていくことも多いものです。Iターン転職では住みやすさが全く分からないないまま転職活動をしなければならないこともあるでしょう。
そこでヒューレックスでは、転職情報だけでなく、地域の生活に関する情報提供も積極的に行っています。家族構成や生活スタイルをお伺いし、それに合った情報を提供しているんです。
不動産会社とも提携しているので、内定後は転居先の相談も受け付けていますよ。
転職のリスクとメリットを天秤にかけ、最善の選択を
――登録してからの利用の流れを伺いたいです。
登録後はまずキャリアコンサルタントとの面談を実施します。
面談では、転職の目標を設定し、転職活動の方向性を整理していきます。転職活動のための基盤づくりのようなイメージです。
希望条件やエリアを伺いながら、「転職することでどういうメリットがあるのか」「どのようなリスクがあるのか」を明確にし、それらを天秤にかけながら具体的な道筋を探っていきます。
――リスクとはどういうことでしょうか?
例えば、「上司とケンカして一時の感情だけで突発的に行動している」「転職しても望む条件で働くのは現実的に不可能」など、転職をすることそのものがリスクということもあります。
転職しても不満の改善は見込めない場合、基本的には「転職しないこと」をおすすめしています。
――それは意外ですね。というのも転職エージェントは求職者を企業に紹介して収益を上げるビジネスモデルのため「転職を無理強いされないか」と懸念される方も多いので。
どうしても転職意欲が高い場合は、様子見も兼ねて長期的な転職活動のサポートを行うこともありますが、原則としておすすめはしません。
求職者の希望に合致して、かつ転職してその人にメリットがある、と判断した場合のみサポートするようにしています。
ただ実のところ、求職者様ご自身がメリット・リスクを正しく把握していることはほとんどありません。
だからこそ、我々が面談で話をじっくり伺い、転職すべきかどうかを一緒に考えていくようにしています。
――転職の方向性が定まってきたら次は何をしますか?
転職活動の第一関門である「書類選考」を突破するためのサポートです。
ヒューレックスでは、職種ごとに書類のサンプルを用意しており、企業経営者・人事の視点で、レジュメを添削しています。
ただ書類では伝わらないことも多いです。例えば、転職の背景(特にやむを得ない事情で辞めた場合)などは、書類情報だけではなかなか伝えづらいものです。
なのでなるべく企業と直接伝えられる機会を作れるように、我々の方でサポートします。
面接が決まれば、それに向けて練習もします。ここでも、企業との親密な関係を築いているヒューレックスだからこそ得られる情報があるんです。
例えば、面接官がどのような人なのか、面接ではどのような質問をされるのか、など過去のデータがたくさんあるんです。その情報をベースに、魅力が伝わるようなリハーサルを行うので、万全な状態で面接に望めますよ。
――採用が決まった後のサポートもありますか?
転職後のギャップをなくすため、職場見学の実施を行います。場合によっては、職場の人と座談会を設定することもありますよ。
条件面で気になること・聞きづらいこと(残業時間や休みの形態など)は、コンサルタントが代わりに企業に確認します。事前に気になる疑問は全て解消して、100%納得のいく状態で内定承諾できます。
ーーこうして伺ってみると、コンサルタントの綿密なサポートがありますね。すべて一人の担当者がサポートしてくれるのですか?
はい。専属のコンサルタントがマンツーマンでサポートします。
大手エージェントだと、「企業との連絡のやり取り」と「求職者のサポート」の担当が別であることも多いですが、ヒューレックスでは一人のコンサルタントが両方を兼任しています。
両者とコミュニケーションを綿密に取っているからこそ、よりリアルな情報をお伝えしたり、求職者の希望に沿った求人のご紹介・応募企業に対応した面接対策をしたりすることが可能です。
変化に適応するチャレンジングな企業に転職するチャンス
――地方での転職活動を成功させるポイントを教えてください
必ず聞かれる質問に対する答えを、あらかじめ考えておくことが大切ですね。特に地方への転職となると、転職理由は必ず聞かれます。
企業側も採用後は長く働いて欲しいと考えているため、「どういう理由で職場を離れることになったのか」「なぜ地元への転職を決めたのか」といった背景を確認したいのです。
企業に安心感を与えられるような回答が必要です。なお、ケースにもよりますが、「人間関係が理由で辞めた」という回答は極力しないようにしてください。
また数ある企業の中で、なぜその企業に応募したのかという「志望動機」も頻出の質問です。納得のいく説明ができるように、事前の情報収集も欠かせません。企業の情報を集めて、考えをまとめておきましょう。
――面接のポイントは何かありますか?
大前提として、面接は相性や人柄を確認する場であると認識しておいてください。身だしなみ・笑顔・立ち振る舞い・姿勢・発声など与える印象は採用に大きく影響します。
特に面接に慣れていない方は、緊張して無意識に顔がこわばり声も小さくなることがあります。この辺りを意識しておくだけでも、伝わる印象は格段に変わりますよ。
――では、転職で気を付けておくべきことなど何かありますか?
ご家族に無断で転職活動をしないことですね。
配偶者に黙って活動している方もいらっしゃるのですが、いざ内定が出て相談して反対を受けることもしばしば。
特に待遇面は生活に直結するため、必ず条件面のすり合わせを事前にしておくことが欠かせません。内定辞退なんてことになれば、これまでの時間を無駄にしてしまいますからね。
――2020年以降、求人倍率の低迷など、転職市場はガラリと変化したと言われていますが、地方での転職活動にもその影響はありましたか?
特に難しくなったということはないですね。一時期は求人倍率も下落しましたが、2021年7月時点ではコロナ禍以前と同じくらいに回復しています。
ここ1年での変化があったとすれば、企業の二極化がはっきりしたということです。「利益を大きく上げている企業」と「かなり苦境な状況にある企業」に分かれているようですね。採用ニーズが高いのはもちろん前者です。
2020年以降、あらゆる状況が大きく変わりましたが、世の中の変化にいち早く対応して、新しいことにチャレンジしている会社が利益を大きく上げている傾向にあります。
そういった会社は基盤がしっかりできているからこそ大きな挑戦ができますし、新たな人材を採用する余裕もあります。
――ありがとうございました。さいごに、転職を考えている方に向けてメッセージをお願いします。
転職を成功させるためには、できるだけ多くの情報を集めることが重要です。
転職エージェントや求人サイトなどあらゆる手段を駆使して、条件に合う会社を探してみましょう。転職意欲がそれほど高くない方でも、まずは一歩動いてみるだけで、視野がグッと広がり、キャリアを考えるきっかけになると思います。
もし地方への転職を考えている方は、企業探しの手段の一つとして、ヒューレックスをご活用ください。