「外資系企業への転職ってどうなんだろう」「外資系への転職を成功させたい」など外資系企業への転職について知りたいと考えていませんか。
外資系企業は日本企業とは違う風土・文化があるので、そもそも転職をすべきでない人もいます。また、転職をするにしても日本企業を受ける時とは違う対策が必要になってきます。
このページでは、過去に転職エージェントとして3,000人を超える方の転職をサポートしてきた筆者が、自身の経験や、実際に外資に転職した方の成功事例・失敗事例を踏まえて、外資系企業に興味がある方が転職に成功するために知っておくべきポイントを以下の流れで紹介して行きます。
- 外資系への転職前に知っておくべき8つの事実
- 外資系への転職に成功するための6つのポイント
- 外資系転職で使うべきおすすめ転職エージェント3選
- 外資系への転職でよくあるQ&A5選
- 外資系で人気の3業種徹底解説
- 外資系志望者が転職エージェントを使う時の6つのポイント
このページを読めば、あなたは外資系企業に飛び込むべきなのかから、転職を成功させるためのポイントまで、外資に興味がある方が知っておきたいすべての情報を知ることができます。
0. 外資系企業には向き不向きがある
外資系企業は、Google、Amazonなど日本でも身近な企業になりどんどん存在感を増してきました。
海外では「待遇を良くして優秀な人を囲い込む」という考えが活発なので、日本の法人(支社)でも働きやすい企業が非常に多いです。
例えば、「OpenWork」が社員・元社員の声を「待遇」「社員の士気」などの観点で集計した「働きがいのある企業ランキング」では以下のように1~3位まで外資系企業が独占していました。
- 1位・・・P&Gジャパン合同会社
- 2位・・・株式会社セールスフォース・ドットコム
- 3位・・・プルデンシャル生命保険株式会社
以上のように、外資系企業は実際に働いている方からも高い評価を得るくらい魅力のある企業が多いです。
いろいろな人がいる
そんなにいい企業なら、狭き門なのでは?と気になる方もいると思いますが、そんなことはありません。
もちろん業界・業種にもよりますが、大卒じゃなくてもバリバリ働いている方もいますし、英語が全く話せない方も活躍していたりします。
そのため、「外資系っていいなあ」と考える方は積極的にチャレンジしてみる価値があります。
ただ、企業の価値観などが日本企業とは大きく違うので、そこに合わない人にはおすすめできません。次の章で、日本企業との大きな違いや、転職を考える前に知っておいた方がいいポイントを紹介していくのであなたは合うのかを考えてみましょう。
1. 外資系への転職前に知っておくべき8つの事実
外資に転職を考えている方に向けて、まずは動く前に知っておきたい外資系企業の事実を紹介していきます。
特に昔からある日本企業しか経験したことのない方には馴染みのないものも多いので必ず目を通しておきましょう。
この中で、「嫌だな」と思うことがあったら日本企業の方が向いている可能性が高いです。
- 1-1. 実力・結果主義
- 1-2. 給料の考え方が違う
- 1-3. 仕事の内容は明確
- 1-4. 本国の影響を受けやすい
- 1-5. 意外と休みは取りやすい
- 1-6. 上司との付き合いが大事
- 1-7. 英語はあった方がいい
- 1-8. とにかく効率が重視される
1-1. 実力・結果主義
多くの方がご存知かと思いますが、外資系企業は実力・結果が非常に大切になります。
多くの日本企業のように働いていれば給料が上がっていくものではなく、基本的に結果や実力で評価されます。
そして、実績をバンバン出せば日本企業ではありえない報酬をもらえますし、反対に思うような成果を出せないと解雇されるケースもたくさんあります。
「アップ・オア・アウト(昇進か辞めるか)」という言葉もあるくらい成果を出せない方には厳しい環境です。
反対に、実力主義の世界に飛び込み、勝ち残っている方は優秀な人が多いです。厳しい環境で切磋琢磨できるので、成長するフィールドは十分です。
割り切れなければ向いてないかも
外資に飛び込む方、働いている方の多くが「クビになってもなんとかなる」と割り切って働いています。
実際、外資系で働いていた経験は他の外資系を含む多くの会社で歓迎されるので「リストラされて働き口がなくなった」という事態にはなりにくいです。
スキルと実績をつけて、「いざ会社から放り出されてもなんとかできるだろう」と割り切れる方でないと入ってから後悔するでしょう。
1-2. 給料の考え方が違う
外資系の場合は年俸制の給与体系になる可能性が高いです。
これは転職時や前年度の成果に応じて1年間の給料総額が決まり、それを12等分して毎月払われるというものです。
また、16等分して夏と冬に日本企業でいう「ボーナス」のようなイメージで2ヶ月分ずつ多く支給されるケースもあります。
もっと成果主義のケースも
営業職など、成果が数字ではっきりしやすい職種の場合は「ベース+インセンティブ」という給料体系になるケースもあります。
この仕組みでは、確実にもらえるベース(固定給)とインセンティブ(成果分)によって組み立てられ、インセンティブは成果によって大きく変わります。
以下にベース700万円インセンティブ300万円のケースで成果に合わせて給与がどう変わるのかを一例として紹介します。※ベース:インセンティブ=7:3と表現されます。
任される職務内容や企業によってはベース:インセンティブ=5:5と、半分が成果給で固定給がそれ程高くないケースもあります。
日本企業より高いのはなんで?
一般的に外資系企業の社員の年収は同世代・同業種の方よりも高いとされています。
日本企業よりも外資系企業の方が年収が高いのには以下のような理由があるからだと考えられます。
- 福利厚生が少ない分、給料に加算されているから
- 成果主義なので、成果を出せる人にお金が集中するから
- 優秀な人材を囲い込み日本市場で勝ち抜くため
以上のように、給料が高くなるのは福利厚生が薄いことや、成果主義な気質であることが大きく影響しています。
事前に確認しておこう
外資系の場合、住宅手当や退職金などの福利厚生もほとんど無いため、提示された給与がどの様な内容で、今と比較して総額で比較した場合どうなのかをしっかりと確認する必要があります。
内定をもらった後でもいいので、入社を決める前にしっかりと確認するようにしましょう。
1-3. 仕事の内容は明確
日本の会社との大きな違いが、仕事の内容が明確であることです。あくまでもポジションごとに仕事が決まっていて、そのポジションに人を当てはめていきます。
会社によっても異なりますが、多くの外資系の会社はポジション=役割ごとの仕事が明確で、そこを外れて仕事を振られるということはほとんどありません。
例えば、人事という職種でも、採用であれば採用業務のみ、教育であれば教育業務のみ、というようにその仕事の範囲内でパフォーマンスを出すように求められます。
そのため、日本企業のように人が足りないからといって、他の仕事をさせられることはほぼありません。
人がいないポジションに関しては、マネージャーなどが臨時で担当するケースが多いです。
仕事内容の確認が大切
外資系に転職を決めた場合は、できれば選考前、遅くとも内定承諾までに必ず業務内容を確認しておきましょう。
外資系企業が人を採るときはポジションに空きが出た時が多いので、転職の場合は求人情報〜内定のタイミングまでに役割が明確になっているケースが多いです。
入社後に「こんなはずじゃなかった」となっても遅いです。
1-4. 本国の影響を受けやすい
外資系は、本社が外国にあることが多く、そこが経営権を強く握っているケースが多いです。
日本法人はあくまでも「支社」に過ぎず、日本での経営戦略なども基本的に本国で決定されたものがそのまま降りてくるというイメージです。
IT系の会社に関しては、日本法人はあくまでも販売会社の一つという見方しかしない企業もあります。
いざという時の心の備えが大切
あくまでも支社の一つなので、採算の取れない法人や部署は撤退し、リストラということがよくあります。
また、撤退はなくとも、方向転換で日本支社の意向とは関係なくやり方をガラッと変え、現場が混乱するということもしばしば起こります。
そのため、先程と同様、「明日何かあっても大丈夫」と割り切って働ける方でないと向いていないかもしれません。
1-5. 意外と休みは取りやすい
外資系はハードなイメージが強いですが、実はワークライフバランスは取りやすいです。
特に、欧米では働きやすさをアピールして優秀な人材を集める風習があることから、日本企業のように残業ばかりでプライベートな時間がない..ということにはなりにくいです。
反対に残業しすぎは良くない!
先ほど紹介したように、外資系は一つの役割ですべきことが明確になっています。
つまり、残業があまりに多いと、「仕事の遅い人」というレッテルを貼られてしまうので入社した場合もなるべく残業をせずに、決められた仕事や目標値をクリアする意識をしたいところです。
また、残業代が年俸に含まれているケースが多いので、仕事を早く終わらせた方があなたにとっても好ましいです。
1-6. 上司との付き合いが大事
外資系はサバサバした印象かもしれませんが、意外に人付き合いが大切です。特に上司との付き合いが大切です。
日本企業の場合はあなたの「昇格」や「解雇」などは人事部などが大きな影響力を持っているかと思いますが、外資系企業の場合、人事部にはあまり決定権がありません。
それよりも、直属の上司がそのあたりの権限を持っていることが多いです。つまりあなたの会社生活を左右するのは上司の判断が大きいということです。
そのため、上司とはどんなに性格が合わなくてもうまくやらなければならないことを意識しておきましょう。
上司に権限があるとパワハラやセクハラが怖いんじゃ..と不安な方もいるかと思いますが、そんなことがあった時は日本企業よりスピーディに人事などが対処してくれるので安心です。
退職後のためにも
上司とうまくやっておくのは、退職後にも良い影響を与えます。
なぜなら外資系は同業種・職種内での転職が活発です。上司が転職した後、その後あなたが転職を考えた時に、もしかしたら「また一緒に働こう」と誘ってもらえる可能性が高いです。
上司以外の同僚とも仲良くしておけば、転職した同僚から声がかかる..ということは意外に多くあります。
このような人脈を作っておくことが、外資系の世界で長く安心して働くためのコツです。
1-7. 英語はあった方がいい
外資系企業といっても、仕事内容によっては英語がなくてもなんとかなるケースがあります。特に海外と仕事をする方でなければ日常業務で英語をあまり使わないケースもあります。
ただし、上司が突然外国人になったり、社内資料や会議が英語、ということは日常茶飯事です。そのため、英語力が全くないと入ってから苦労することがあります。
外資系に興味を持ったら英語を鍛えよう
外資系への転職に興味を持ったら、今の英語力に合わせて以下のような対策をとりましょう。
1.初級(TOEIC700点以下)※TOEICの点数は目安です
このレベルの方は、まずは英語力を向上してから転職しましょう。もちろん求人内容によっては、入社することはできるかもしれませんが、入社後に苦労することになるでしょう。まずは1年間、語学学校に通うなどして英語力を高めることをお勧めします。
2.中級(TOEIC850〜700点)
このレベルの方は、ビジネスレベルの語学力を求められる求人でなければ、入社してから英語力をのばした方が効率的です。ある程度の基礎はできているので、普段の業務内で英語力をのばしていきましょう。
3.上級(TOEIC850点以上)
このレベルの方は、基本的な内容のやり取りはできる人が多いでしょう。あとは契約や交渉、業務上の専門用語など、活きた英語をのばしていくだけです。
また、希望の求人を見つけたら、あなたの英語力でその仕事ができるのかを考えて、あまりにレベルが違うようであれば、しっかりと力をつけてからチャレンジした方がいいでしょう。
1-8. とにかく効率が重視される
外資系企業は効率が重視されるので、日本企業から転職すると戸惑う方が多いです。
特に、メールや会議に対する考え方は日本企業とは違うので、転職する前に覚悟をしておいた方がいいでしょう。
メールの返事は基本的になし
外資系企業の場合、日系企業とはメールの常識が少し違います。基本的にはっきりと要件を書かないと頼んだことをしてくれなかったり、読んでくれないケースもあります。
例えば「確認お願いします」とメールで送っても目視で確認するだけで、何かフィードバックをくれることはほとんどありません。(「間違いがあれば◯日までに指示をしてください」まで書かなければいけません。)
また、日本企業ではメールの最後に「◯◯をお願いします」と書くことが多いですが、序盤に依頼内容を書かないと読んでさえくれない人もたくさんいます。
会議も効率重視
外資系企業は会議に対する考え方も効率的です。基本的に「出る価値のない会議」には参加しなくていいとされています。
つまり、出ても何も得られない、出ても会議で価値を生むような発言ができない方は会議には出ないケースが多いです。
また、なかなか発言をできないと「もう会議には来なくていい」と言われてしまうケースもあります。
これらは事前に知っておかないと入ってからびっくりしてしまいます。外資系でも企業によって文化が違いますが、こういった日本企業との違いを受け入れられないと苦労します。
1章まとめ
以上が外資への転職前に知っておいていただきたい8つの事実です。そして、以上のことから以下のような方は外資に転職してもうまくやっていける傾向にあると言えます。
- スキルや経験に自信がある
- 厳しい環境で自分の価値を高めたい
- どんな上司ともそこそこうまくやっていける
- 日本企業との文化の違いを受け入れられる
こんな方は外資に向いているので転職を前向きに考えましょう。反対に、この章を読んで少しでも嫌だな..と思われた方は日本企業の方が向いている可能性が高いです。
2. 外資系への転職に成功するための6つのポイント
ここまでで、外資系企業は日本企業とは文化が違うものであるということがなんとなくお分りいただけたのではないでしょうか。
そして、それでも興味があるという方は、成功の可能性を高めるために以下の6つのポイントを意識してみましょう。
何から始めたらいいかわからない方は、最後の「転職エージェントを利用すること」を参考に転職エージェントに登録しておきましょう。
登録だけすれば、担当者が必要なタイミングでサポートしてくれるので自力で考えて動く必要がほとんどなくなります。
2-1. 自己分析を徹底的にすること
外資系での転職の方はとにかく即戦力・すぐに成果を出すことが求められるので、「経験」や「できること」をきちんと自分の言葉で伝えられるようにしておくことが大切です。
また、新しい会社で何をしたいか、どうやってキャリアを積んでいきたいのかもきちんと整理して、その上での転職でないと日本企業のように安定していない外資系に飛び込んだ後に後悔する可能性もあります。
そのため、外資系を目指す方は過去・現在・未来のそれぞれの側面に対する深い自己分析が必要です。
どのように自己分析をすれば良いのかわからない方は、すべての自己分析の手順をまとめた下記シートを埋めるだけで、転職に必要な自己分析ができます。
1~2時間程度で出来ますので、転職活動の第一歩として休日に試してみてください。
(画像をクリックすればpdfが開きますので、印刷してお使いください)
シートを埋めていく中でわからないことがあれば、自己分析のすべてのステップを解説した「プロ直伝!転職成功に導く自己分析4ステップ」を参考にしてみてください。
2-2. 外資ならではの面接を意識すること
日本企業の場合は2~3回の面接で終わりますが、外資系の場合はもっと多くなるケースがあります。
それは人事だけでなく、現場の責任者、そして直属の上司になる方など様々な方と面接をすることがあるからです。
基本的に礼儀を求められる日本企業と違い、フランクな面接もありますが、聞かれる内容や、その中でどう答えるべきかは日本企業の面接と大差はありません。
外資系企業で特に重視される「即戦力性」をアピールできるように、自分の経験をまとめておきましょう。
特に意識すべきなのは「直属の上司」
外資系の場合、特に大切なのが直属の上司になりそうな方との面接です。なぜなら、入社後あなたのパフォーマンスに責任を持つのは直属の上司だからです。
仮に他の面接官の評価が今ひとつでも「うちで責任持つ」くらいに評価してもらえれば内定が出たりします。
そして、その方達が意識するのは以下のようなポイントです。
- 高いパフォーマンスを発揮できそうか
- 周囲と協力しながら力を発揮できるか
そのため、直属の上司になりそうな肩書き・雰囲気の方が出てきた場合は上記2点をうまく伝えられると内定率がグッと上がります。
2-3. 企業研究をしっかりと行なっておくこと
外資系企業を受ける際も日本企業と同様、企業研究をしておく必要があります。その企業の本社がどこの国なのか、どうやって進出してきたのかをきちんと確認しておきましょう。
ちなみに、日本へ進出してくる場合の多くが「日本法人」を日本に設立するケースです。
しかし、その他にも以下のようなケースもあります。
- 日本企業が海外の企業に買収された
- 海外企業と日本の企業で共同出資して作られた
以上のように日本に進出した背景が様々です。その企業における日本の位置づけや役割などをきちんと考えると志望動機作成などへのヒントが見えてくるかもしれません。
転職口コミサイトも見ておこう
一概に「外資系企業」といっても、「アメリカの会社」と「ヨーロッパの会社」では文化が全く違うこともあります。
もちろん、日本企業にも色々な社風があるように、「アメリカの会社」の中にもいろいろな会社があります。
そのため、社員・元社員が企業を評価する「転職口コミサイト」も見ておきましょう。
例えば「転職会議」は70万社近くの会社に関する口コミが掲載されている、最大級の会社の口コミサイトです。
以下のように社員・元社員の方の正直な口コミが非常に豊富に書かれているので入社・応募を決める重要な指針になることは間違いないです。
出典:転職会議
他にも「キャリコネ」や「OpenWork」などが数多くの企業を紹介しているので、興味のある企業に関してはこの3つを全てチェックするつもりで社風を確認しましょう。
2-4. 転職先が見つかるまでは転職しないこと
退職後の就職活動は、収入がないことが多く、貯金を切り詰めての生活を強いられる場合があります。
しかし、金銭的余裕がなくなると生活が苦しくなり、精神的にも追いつめられることも。その結果、「どこでもいいから早く就職先を決めなければ」という焦りが生まれ、転職に失敗してしまう可能性が高くなります。
特に外資は本国へ承認をとったり、内定後に経歴調査をすることがあり、スムーズに選考を進めても入社までに時間がかかるケースが多いです。
ちなみに、リクナビNEXTの調査によると、転職活動で使った金額は10万円未満と回答している方が最も多い結果になりました。
金銭面、そして精神面に余裕のもって就職活動を行うことは、希望の転職先を見つけるための見えない必須条件の一つです。転職を成功させるためにも、できるだけ転職先を見つけてから、退職することをおすすめします。
2-5. 苦戦した場合は異業種からでも
日本企業しか経験のない方がいきなり外資系企業の選考を受けても苦労するケースが多いです。
なぜなら、外資系企業の場合は「他の外資系企業での経験」を求めている会社が非常に多いためです。
そのため、なかなか内定が出ない方は、とりあえず1社目として外資系の中でも入りやすいとされる業界で経験を積み、本当に入りたい業界の外資系企業にチャレンジをするのもいい選択です。
IT系がおすすめ
例えば「IT系」の企業であれば、「Google」など一部の人気企業を除いて、求人を常に行なっている企業もあります。そのため、外資の中でも難易度が低いと言われています。
「なんとか外資系に入りたい」「希望の企業を目指してキャリアアップしたい」という方はIT系企業を受けてみるのも一つの手段です。
2-6. 転職エージェントを利用すること
外資系企業は社内の人間が知人を誘う「社員紹介」による転職が活発です。社員紹介をしてもらえるのであれば、「社員がおすすめする人なら」と選考も有利になるケースが多いので、積極的に活用しましょう。
しかし、希望する転職先の紹介を受けられなさそうであれば、社員のプッシュがあるライバルと勝負しなければなりません。
そこで、そういったときに不利にならないよう、「転職エージェント」を使うことをお勧めします。
転職エージェントとは、登録をすると「完全無料」で転職相談に乗ってくれて、企業の求人紹介から面接のセッティング、給与交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスのことを指します。
転職エージェントを積極的に使うべき理由は求人の紹介だけでなく、内定を勝ち取るための支援や内定後の手続きなど「転職活動全般をサポートしてくれるから」です。
また、企業にあなたのことをプッシュしてくれるため、書類選考などの通過率も少し高まります。
ここまで紹介したような転職の準備を自力で上手にできない方も、転職エージェントに登録すれば「転職のプロ」がしっかりとサポートしてくれます。
必要なタイミングで必要なサポートをしてくれる
転職エージェントは外資系の豊富な求人の紹介だけでなく転職を成功させるために、転職活動の必要な時期に必要な支援を行ってくれます。
ちなみに、この章で紹介したポイントは以下のように全てサポートしてくれます。
この章のポイント | 転職エージェントがしてくれること |
⑴自己分析 | キャリア面談でキャリアややりたいことを棚卸しでき、それを踏まえた職務経歴書を一緒に作ってくれる |
⑵面接対策 | 過去の外資系転職者のデータなどをもとに面接に関する情報提供から模擬面接など実践的な対策もしてくれる |
⑶企業研究 | 基本的な企業情報から過去の転職者の話などエージェントの持つ情報まで幅広い情報を教えてくれる |
⑷退職のタイミング | 希望退職日を伝えれば、それに合わせた求人情報の提供や、退職を切り出すタイミングなどのアドバイスももらえる |
⑸上手くいかない時の戦略 | 状況に応じて、あなたの希望に合う求人を随時紹介してくれる |
正直、何から始めたらいいかわからないう方もとにかく手厚い支援をしてもらえるので登録して担当者とつながっておけば、必要な時に必要なアドバイス等をもらうことができるので、転職成功の可能性もグッと上がります。
後ほど紹介するような「外資系に強い」エージェントに登録しておけば、過去の実例や専門的な業界知識を活かして深い支援を受けられます。
そのため、何から始めればいいかわからない方はまずは転職エージェントに登録することから始めましょう。
その他面倒な手続きを代理で行ってくれる
転職エージェントを通して転職を行うと、上記のような「転職の成功率を上げるサポート」以外にもたくさんの支援を受けることができます。
例えば、普通だったらあなたがしなければならない以下のことをエージェントが代わりに行ってくれます。
- 求人探し
- 求人の応募手続き
- 面接の日程調整
- 配属先の交渉
- 給与・ポジションの交渉
- 雇用契約書の確認
- 入社関連手続き
以上のように転職活動で面倒なことは全て自分の代わりにやってくれて、本番面接以外で企業と直接やりとりすることはほぼありません。
今の仕事や面接と、これらの対策や面倒な手続きを両立させることは非常に苦労します。
そのため、外資系に興味を持った方はまず転職エージェントに登録することから始めていきましょう。
3. 外資転職で使うべきおすすめ転職エージェント3選
外資系を志望する比較的ハイキャリアの方は「リクルートエージェント」などの大手総合転職エージェントを避けがちですが、必ず利用するべきです。
大手総合転職エージェントを利用すべき理由は下記3点です。
- 外資系企業の専門部署があるため専門性が高い
- 外資専門の中規模エージェントより優良案件が多い
- 面接質問例などノウハウが蓄積している
以上のことから、まずは外資に比較的強いとされる転職エージェントに登録をし、その上でもっと豊富な求人が見たければ「業界に特化」した転職エージェントを使ってみましょう。
まずは大手総合転職エージェントの中でも、外資系に強い2社を厳選しましたので、両社ともに登録しましょう。
3-1. 『JAC Recruitment』
『JAC Recruitment』は、外資系・国内企業のグローバルポジションについては国内実績No.1で、イギリスや中国など世界11カ国に拠点を持ちます。
外資系の各業界専門部署も強化されており、業界出身者を中心に、実際の仕事内容や面接のポイントなど有益な話を聞くことができます。
間違いなく優良エージェントですが、合理的な社風でシビアに応募者を評価するため、市場価値が低いと判断されると案件をあまり紹介してもらえません。
外資系志望者でどうしても忙しい方で転職エージェントの併用が難しい場合でも、外資系企業の独占案件数は国内エージェントでも最大級なので、必ず登録すべきエージェントとして推奨します。
JAC Recruitment公式ページ
https://www.jac-recruitment.jp/
3-2. 『ランスタッド』
『ランスタッド』は、世界No.2のオランダ発の人材サービス会社で、世界39カ国で人材ビジネスを展開する世界最大級の外資系企業です。
年収1000万円以上の外資系求人を多く保有しており、外資系転職に強みがある転職サイトです。
日本にも拠点が60支店ほど存在し、地方住まいでも面談できるので、比較的キャリア相談はしやすいでしょう。
求人数も多く保有しているため、どんな求人があるか気になる方は、登録して聞いてみてください。
ランスタッド公式ページ
https://randstad.co.jp
3-3. 『リクルートエージェント』
『リクルートエージェント』は、決定数・案件数ともに業界No.1の最大手転職エージェントです。世界規模ではアデコ、ランスタッド、マンパワーについで4位の位置にいます。
国内のイメージが強いリクルートですが、RGFというブランド名で外資系エージェントの買収を繰り返しており、外資系企業との取引はJACと首位争いをしている状態です。
現在ではアジア圏では決定数・案件数は1位、46の拠点を持っており、アジア圏での外資系案件には特に強いと言われています。
ただし、コンサルタントの質に差があると言われているので、JACと併用しながら、相性の合わない担当がついた場合は担当変更をすることをおすすめします。
リクルートエージェント公式ページ
https://r-agent.com/
3-3. その他業界特化型エージェント
大手総合転職エージェントで自分の志望先企業がはっきりしたら、業界別に特化した中規模転職エージェントにも相談しても良いでしょう。
特化しているとは言っても、現状は大手総合転職エージェントに比べて明確なメリットがあるわけではありませんが、リクルートやJACと取引のないグローバル企業の秘匿性の高い独占案件を保有している場合があります。
良くある区分けとして、下記5つの業界にそれぞれおすすめな特化型エージェントを紹介しますので相談してみてください。
業界 | おすすめ特化型エージェント |
コンサルティング業界 | |
金融業界 | |
製薬業界 | |
消費財 | |
製造業 |
あくまでも『JAC Recruitment』や『リクルートエージェント』を中心に使っていくことになるでしょうが、このような業界特化型のエージェントであれば隠されたエージェントが出てくるケースも多いので試しに併用してみてもいいでしょう。
参考:ヘッドハンティング型ってどうなの?
CMでおなじみの『ビズリーチ』などの「ヘッドハンティング型」の転職エージェントは外資転職でどうなのか気になりますよね。
基本的に「スカウトを待つ」形になるので、すぐに転職をしたい人には向いていません。「いい案件があれば選考を受けたい」くらいの方にはちょうどいいかもしれません。
ただし企業がスカウトしてまで欲しがる以下のような人材でないとなかなかいい求人には巡り会いません。
- 現在の年収が600万円以上
- 管理職経験者 or 専門性の高いスキルを身につけている
以上のようないわゆる転職市場価値の高い人で、転職を急いでいない方は「ヘッドハンティング型」の転職エージェントも合わせて使ってみましょう。
ヘッドハンティング型もいくつかありますが、外資系の案件の量と質が優れているのは『ビズリーチ』です。
後発の『リクルートダイレクトスカウト』もサービス内容は同様ですが、ヘッドハンターの数が約3倍多いなど、首位のビズリーチがおすすめです。
ビズリーチ公式ページ
4. 外資系への転職でよくあるQ&A5選
ここでは外資系の転職に関してよくある以下の5つの質問と、それに対する答えを解説していきます。
4-1. 「バックグラウンドチェック」って?
外資系企業で内定が出た後に行われることが多い手続きです。「リファレンスチェック」とも言われ、あなたの身の回りの方にあなたがどういった方なのか、働きぶりはどうなのかなどを調査するものです。
主に以下のような方法で確認をとります。
- 自己申告
- あなたが選んだ同僚などへのヒアリング
- 調査会社への依頼
基本的に、バックグラウンドチェックを求められた場合、入社したいのなら断ることはできません。
ただ、そこまで心配する必要はなく、あなたが真面目に働く人なのか、面接で嘘をついていないかなどをチェックするだけです。
手順自体も会社側の指示通り行うだけなのでそこまで手間ではありません。
そしてよほどのことがない限り、ここで内定を取り消されることはないので安心してください。
4-2. 女性の外資への転職ってどうなの?
外資系の中には、女性でバリバリ働いている方が非常にたくさんいらっしゃいます。
実力があれば性別や年齢がほとんど関係ないので、スキルや経験に自信がある女性にはおすすめです。
時間にあまり縛られず、成果で評価されるので、ポジションによっては日本企業よりも育児などを両立させやすいです。
求められるのは即戦力
女性であっても男性と同様、即戦力であることを求められます。面接では即戦力になれることをアピールできるように準備しておきましょう。
4-3. 転職回数はどの位くらい気にされるの?
終身雇用という概念がない外資系企業は日本企業ほど転職回数を気にしない傾向にあります。
特に、実績も経験も十分な方であれば、その豊富なキャリアがプラスに働くケースもあります。
しかし、20~30代の方で転職の回数が多い方に関しては「忍耐力がない」「深い思考がない」と考えられてしまうケースもあります。
転職回数は日本企業ほど気にされませんが、過去の転職に関して、なぜ転職をしたのか、その企業で何を得て今後の業務にどう生かせるかを考える必要があります。
4-4. 外資への転職が失敗するのってどんなケース?
外資系での転職でよくある失敗のパターンは以下の3つです。
- 風土(結果重視、英語など)
- 条件面(給与、昇進など)
- 仕事内容(役割が決まっていることなど)
これらが想像していたものと違った時に、「失敗したな」と感じる方が多いです。
基本的に、このページ(特に1章)を頭に入れて転職活動をすれば、この辺りで失敗する可能性はかなり低いです。
目先の待遇などに騙されず、あなたに合うのかを考えた上で転職に踏み切りましょう。
4-5. どのくらいの年齢までチャレンジできる?
プレイヤーとしてであれば、40歳前後と考えておきましょう。
外資系の場合は日本企業と比較しても年齢の縛りがあまりないと言われています。それは、成果さえ出せれば年齢は関係ないとされているためです。
また、若い人を育てるよりも経験が豊富なベテランを採用した方が効率がいいという考えがあります。
ただし、実力勝負になりますので、専門スキルは必須です。40歳の方でも20代の方と同じ成果しか出せなければ給料は20代の方と同水準になるため注意しましょう。
また、外資とはいえ、40歳を超えると管理職かよほど専門スキルがある人以外は採用されない傾向にあるので40歳を一つの目安にしておくといいでしょう。
5. 外資系で人気の3業種徹底解説
ここでは参考までに転職で人気の外資系の3業種に関して紹介をしていきます。
転職エージェントに会う前など事前に少しでも知識を入れておくとより具体的な話がしやすいです。
とはいえ、どこも高い専門性やスキルを求められることが多いので、あなたの実績次第では受けられる求人が存在しないケースも多々あります。
そのため興味を持った場合は転職エージェントなどにまずは相談をしてみましょう。
5-1. コンサルティング業界
コンサルティング業界は各企業の経営課題に対して中立的な立場から分析し、解決策を示し、実行もサポートまでしていく会社のことを指します。
外資系だと、以下のような会社がこれに当てはまります。
- マッキンゼー・アンド・カンパニー
- ボストンコンサルティング グループ
- アクセンチュア
基本的に、入社するとプロジェクト単位で動くことになります。プロジェクトのために召集され、プロジェクトが終われば解散、また別のチームが組まれるというイメージです。
正解のない問いに対して常にブラッシュアップをしていくことになるので、非常にハードワークですが報酬も高いことで有名です。
参考までに、大手の3社ですと、以下のような役職があり、タイトルは会社ごとに異なりますが、概ね同じ様な呼び方をしています。
(出典:career incubation)
以下は一例ですが、役職・目安の年齢・年収の推移です。
職位 | 年齢 | 年収(万円) |
アナリスト | 22~27 | 550~800 |
コンサルタント | 24~29 | 800~1,200 |
マネージャー | 27~35 | 1,000~1,500 |
シニアマネージャー | 30~38 | 1,400~2,000 |
パートナー | 35~ | 2,000~ |
上級パートナー | 4,000~ |
以上のように同世代と比較しても高収入になりますが、成果主義のため、実力がなければ年齢が高くなってもタイトルが上がることはありません。
こんな人には向いている
成長したい若手(30歳以下)の方には特におすすめです。
入社して即プロとして顧客からは高いフィーを頂くため、嫌でも能力を高めていかなければなりません。ノウハウや知識を若い内に得て、実際の現場で発揮することができるのは、コンサルティングファームの大きな魅力です。
しかも、プロジェクト単位で数か月から長くても1年で、様々な企業のケースを見ることができます。
外資系コンサルティング業界の詳しい業界情報や対策は「外資コンサル志望者のための転職を成功に導く全知識」により詳しくまとめたので参考にしてみてください。
5-2. 金融業界
一概に金融業界といっても、外資系は大きく以下の2つに分けられます。
- 投資銀行・証券会社
- 保険
同じ金融業界でも特徴が全然違うので分けて解説していきます。
投資銀行・証券会社
外資系の投資銀行・証券会社は企業売買(M&A)や資金調達の提案や、株式の売買など幅広い業務を行なっています。
少数精鋭な気質のため、非常に激務と言われる業界ですが、外資の中でも報酬は群を抜いて高いです。
あくまでも一例ですが、外資金融機関でも花形の投資銀行の場合、企業によっては以下のような水準の給与体系になります。
職位 | 年齢 | 年収(万円) |
アナリスト | 22~27 | 800~1,500 |
アソシエイト | 26~30 | 1,500~2,000 |
ヴァイスプレジデント | 30~35 | 2,000~3,000 |
ディレクター | 33~ | 3,000~4,000 |
マネジングディレクター | 4,000~数億 |
投資銀行・証券会社に関しては例えば以下のような企業があります。
- ゴールドマン・サックス
- メリルリンチ日本証券
- モルガンスタンレーグループ
- バークレイズ
激務な上に、正直かなり狭き門ではありますが、転職に成功し成果も残せたら、他の業種では考えられない額の報酬を手にすることも可能です。
同業種の方など深い専門性や高いスキルがある方におすすめです。
保険
日本の保険会社と同様、入社するとセールスとして保険の提案をするケースが多いです。
会社によっては基本給はほぼなしで、歩合給が給料の大半を占めるケースも存在します。売れる営業マンの中には1億円プレイヤーもいますが、ほとんどお金をもらえない方もいる世界です。
例えば以下のような企業があります。
- アクサ生命保険
- アメリカンファミリー生命保険
- エヌエヌ生命保険
- ジブラルタ生命保険
特に、活発に営業マンを集めていることが多く、異業種からも転職しやすいと言われている業種です。
保険を売る営業力や人脈に自信がある方には非常にやりがいのある業界です。
外資金融に関しては非公開求人が非常に多いので、より多くの転職エージェントと接触して多くの求人を紹介してもらうことが必要です。
先ほどおすすめした3社に加え、以下のような特化型のエージェントに登録して求人を集めましょう。
5-3. IT業界
日本でも有名な外資系のIT企業はたくさんありますよね。
「IoT、ビッグデータ、AI(人工知能)、クラウド」など、最近よく聞く最新テクノロジーの多くは、技術的に数年先をいく米国系の企業で多く生み出される傾向にあります。
そのため、外資系IT企業へ転職することで、日系企業では触れることのできない世界最先端の技術に触れられる可能性が高まると言えるでしょう。
外資系ITの企業もいくつか細かく分けられます。
外資ベンダー
外資ベンダーは、自社製品・サービスを持っている企業群です。基本的に日本では開発機能は持たず、本国で開発した製品・サービスを日本市場に販売していく機能を持っています。
有名な企業だと例えば以下のような企業が当てはまります。
- 日本マイクロソフト
- 日本IBM
- デル
外資WEB系
外資系IT業界の中でも、ここ数年特に人気が高いのがWeb系の企業です。皆さんが普段一番目にしているサービスかもしれません。
有名な企業だと例えば以下のような企業が当てはまります。
- Amazon
コンサルティングファーム
ITコンサルティング企業とは、企業の経営課題や業務課題に対して最も適したITサービスを提供し、導入の支援・運用までをサポートする企業です。
- デロイトトーマツコンサルティング
- プライスウォーターハウスクーパース
以上のように多岐に渡ります。最新の技術を扱うので、営業系・エンジニア系問わず高い専門性が求められますが、常に求人を募集している企業も多く、比較的多くの方にチャンスがある業界です。
特に外資系IT企業の場合、5年経つと技術や常識がガラッと変わるので、未経験であることがそこまで不利になりにくい業界とも言えます。
こんな人に向いている
最新のテクノロジーに触れ、高いスキルを身に付けたい方には適したフィールドです。
ただし、常に最新の技術へのキャッチアップが求められるので、常に技術やスキルを磨く高いモチベーションが必須です。
外資系IT業界の詳しい業界情報や対策は「外資系IT企業への転職を成功に導くために知るべきこと5選」により詳しくまとめたので参考にしてみてください。
6. 外資系志望者が転職エージェントを使う時の6つのポイント
この章では、外資系志望者が転職エージェントを使うときに知らないと損する絶対に注意すべき6つのポイントを解説します。
いいエージェントを選んでも、上手に使えなければ意味がないので必ずチェックしましょう。
- 6-1. スカウトメールをお願いした場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
- 6-2. とりあえず「良いところがあればすぐにでも」と言っておく
- 6-3. 担当コンサルタントをシビアな目でみる
- 6-4. 経歴やスキルに嘘をつかない
- 6-5. 推薦文は必ず確認する
- 6-6. 同じ案件に複数のコンサルタントから応募しない
6-1. スカウトメールをお願いした場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
転職エージェントは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最終接触日)なのです。
「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。
例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上の営業」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。
更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。
6-2. とりあえず「良いところがあればすぐにでも」と言っておく
キャリアコンサルタントも売上目標があり日々追われています。コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれますが、この時に「良いところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。
そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。
6-3. 担当コンサルタントをシビアな目でみる
担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。担当変更はさほど大した問題ではないため、性格が合わなかったり、知識に不満があれば変えてもらいましょう。
担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。
担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。
現在転職の支援をして頂いている○○と申します。
現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、
転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。
もし可能であれば、現在志望しております○○業界に詳しいコンサルタントの方と
一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
6-4. 経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについては申し出をしない限りは情報が残ります。コンサルタントでよく話題にあがるのが、去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・という話です。
この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として紹介する案件を限るなどの判断がくだされます。
6-5. 推薦文は必ず確認する
ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きますが、あまり優秀ではないコンサルタントの場合は経歴をそのまま写すだけなどひどいケースがあります。
そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。
6-6. 同じ案件に複数のコンサルタントから応募しない
数社の転職サイトを使っている場合、同じ案件には複数のコンサルタントから応募しないようにしましょう。企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。
企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となります。
7. まとめ
外資系への転職時に知っておきたいすべてのポイントを紹介してきましたが、いかがでしたか?
外資系は日本の企業と風土や考え方が大きく違うので、人によっては入社後「合わない」と感じてしまう方もいるかと思います。
そんなことがないようにしっかりと事前にこのページなどを参考にしっかりと外資系企業のことを知り、後悔のない選択をしましょう。
また、情報提供を始め、転職活動で頼りになるのは転職エージェントです。社員紹介などをしてもらうことが難しければ転職エージェントを活用しましょう。
まずは、大手と呼ばれる以下のエージェントに登録しておけば間違いありません。
- JAC Recruitment・・・https://www.jac-recruitment.jp/
- ランスタッド・・・https://randstad.co.jp
- リクルートエージェント・・・https://r-agent.com/
これら2社登録し、頼れる担当者と出会うことが外資転職成功への近道です。
このページを参考にあなたの転職がうまくいくことを祈っています。