介護面接に落ちる人の特徴&理由10選|誰でも受かるわけではない!採用したい人の特徴も

介護面接 落ちる人

「介護面接にまた落ちた…」
「どうして落ちるんだろう?」

と悩んでいませんか。

介護職は人手不足であり、常に求人がある業界と言われていますが、誰でも受かるわけではありません。

面接を突破するためには、利用者の方を安心して任せられるような人柄である、この人と一緒に働きたいと採用担当者に思われることが非常に重要です。

そこでこの記事では、元介護士で転職コンサルタントの私が、以下の流れで解説します。

  1. 【原因別】介護面接で不採用になる人の特徴10選
  2. 介護面接で落ちる人の志望動機NG例【こんな志望動機は落ちやすい】
  3. 採用担当者が「ぜひ採用したい」と思う人の4つの共通点
  4. 【状況別】未経験・ブランク…あなたの不安を解消するケース別対策
  5. 【完全チェックリスト】面接前にやるべき準備のすべて
  6. 【例文あり】これなら落ちない!志望動機・逆質問の答え方
  7. 【面接突破の近道】転職支援のプロから客観的なアドバイスをもらうのもおすすめ!
  8. 介護面接に関するよくある質問(Q&A)

この記事を読めば、介護面接に受かるための第一歩となります。

目次

1.【原因別】介護面接で不採用になる人の特徴10選

人手不足の介護業界ですが、介護面接で落ちる人は実は多いです。この章では、介護面接に落ちる人の特徴や理由を紹介します。

是非チェックしてみてください。

理由1.身だしなみに清潔感がない

身だしなみに清潔感がないことは、面接において厳禁です。

第一印象は5秒以内に決まり、その印象は潜在的に2年続くと言われています。また、その人を印象付けるものとして、見た目や声の高さなどの視覚・聴覚からの情報は、印象全体の93%を占めると言われています。

このため、面接でどんなに良い内容を回答しても、身だしなみの清潔感がないことが大きなインパクトを与えてしまい、不合格となってしまうことは大いにあり得るのです。

身だしなみで一番大切なことは、清潔感です。スーツや服にシワがついていたり、靴が汚れていたりすると、だらしない印象を与えてしまいます。

特に介護職の場合、清潔さが必須であるため、服装以外の印象も重要です。男性は短髪でさわやかな印象に、女性は髪を一つにまとめましょう。爪は短く切りそろえ、女性のメイクは派手にならないように気を付けることが大切です。

採用担当者に良い印象を残すことを最優先に考え、身だしなみをきちんと整えるようにしましょう。

理由2.暗くて声が小さく、社会人マナーがなっていない

暗くて声が小さく、基本的な社会人マナーがなっていないと判断される人も、面接に落ちてしまいます。

社会人として最低限の振る舞いや、言葉遣いができていれば問題はないものの、声が小さかったり姿勢が悪かったりすると、暗い人であるというマイナスの印象を与えてしまいます。

採用担当者は「高齢者の方と上手く関わることができそうか」という視点で候補者を見ています。自信が無さそうな印象は面接で不利となるため、明るくハキハキと丁寧な言葉で受け答えすることが大切です。

また、面接時間に遅れることも社会人マナーとしてNGです。30分~15分前には施設付近に到着し、5分前には訪問できるようにスケジューリングしておくと、心に余裕ができ、面接でも堂々とアピールできるでしょう。

理由3.転職理由がネガティブですぐやめそうに見える

転職理由がネガティブで、すぐに辞めそうな人も、面接で落ちてしまうでしょう。

前職の退職理由が「人間関係が悪かった」「給料が安かった」など、マイナスなものである人は非常に多いですが、ネガティブな退職理由をそのまま転職理由として伝えてはいけません。

転職理由がネガティブだと、「採用しても、また同じことが起きたら辞めてしまうのでは…」「忍耐力がないのでは…」と捉えらえてしまい、良い印象にならないからです。

採用担当者は、候補者の本当の転職理由がネガティブである可能性は十分に分かっており、それをどのようにポジティブに変換し、次につなげようとしているのかを見ています。

このため、転職理由はポジティブに、新しい職場でのビジョンと併せて伝えることが大切です。

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介護職によくある転職理由を解説 面接で印象の良い伝え方とは?

理由4.上から目線で謙虚さがない

上から目線で謙虚さがない人も、面接で落ちる人の特徴と言えます。

介護職経験者や異業種でのキャリアを積んできた人が不採用となってしまう理由として、「傲慢であり、謙虚さがないこと」が挙げられます。

候補者の発言が「この私なら介護の仕事はかんたん」「長く介護の経験がある私なら、教わらなくても活躍できる」というような態度が見えてしまうと、採用担当者に一緒に働きたいと思われにくく、不採用となってしまいます。

経験やキャリアは強みとなりますが、新しい職場に入社したときは新人であり、教えてもらうことも多いでしょう。このため、「学ばせてほしい」という謙虚な姿勢を持ち続けることは、とても大切なのです。

理由5.話が長く、会話のキャッチボールができない

話が長く、会話のキャッチボールが出来ない人も、面接では落ちてしまうでしょう。

採用担当者の質問には、結論を先に伝えるなどわかりやすく端的に話すことがポイントです。回答する際に、理由や前置きを長々と話してはいけません。

話が長くなる人は、多くのことを伝えようとして話しているうちに、内容が脱線して本題からずれていくことがあります。結果、聞かれた質問に対する答えにならずに、面接官からは「理解力が乏しく、話を整理できない人」という印象を与えてしまうのです。

このため、質問をされたときは、まず答えを簡潔に述べ、次に理由、具体的なエピソード、という順番で続けることで、起承転結がわかりやすくなります。また、回答は1分ほどでまとめると、より印象が良くなるでしょう。

理由6.志望動機を伝えられない

面接の際に志望動機を伝えられない人は、間違いなく面接で落ちてしまいます。

志望動機は履歴書に記入する欄があるものがほとんどであり、面接では必ず聞かれる質問です。

  • なぜ介護の仕事をしようと思ったのか
  • なぜうちの施設に応募したのか

必ず聞かれるであろう上記2問への回答を準備していないことで、そもそもやる気がない人だと判断されてしまいます。

多くの仕事の中から介護職とその施設への応募を決めたのには、何かしらの理由があるはずです。ご自身の経験や価値観を交えながら、介護職として活躍したい理由や応募先でどのように働きたいかなど、熱意をアピールするようにしましょう。

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【介護業界の転職】志望動機の書き方・答え方のポイントを例文付きで解説

理由7.応募先施設の理解が不足している

応募先施設への理解が不足している人も、面接では落ちる可能性が高いでしょう。

応募する施設や会社の事前の情報収集は非常に大切です。情報不足のために、面接官の質問内容や意図が理解できず、とんちんかんな回答をしてしまう可能性もあります。

また、応募先施設の理念や大切にしていることを知っておくと、入社後にご自身がどのように役立ち貢献できるのかをアピールしやすくなるでしょう。

施設のホームページから、業務内容や企業理念は必ず確認しておきましょう。

理由8.理想論が多く違和感を感じる

候補者が話す内容に理想論が多く、採用担当者が違和感を感じてしまうと、面接に落ちやすくなります。

事前に情報収集をしっかりとおこない、志望動機につなげることはとても重要ですが、そこに書かれている理想論ばかりを語っていると、「理想と現実のギャップに耐えられるのだろうか」と心配されてしまうことがあるのです。

特に、入社後に現場の上司となる人が面接官をしている場合は、より一層の注意が必要です。

目標を持ち理想を目指すことは大切ですが、ご自身の価値観や経験もしっかりと伝えるようにしましょう。

理由9.回答に一貫性がない

候補者の回答に一貫性がないと捉えられた場合も、面接では落とされてしまうでしょう。

履歴書に書かれた志望理由や自己PRと、質問の回答内容が一致していない場合、仕事に対する熱意や姿勢が正しく伝わらないからです。

また、質問の回答内容に一貫性がないと、採用担当者はどれが候補者の本当の気持ちや考えなのか、何を信じたらよいのか分からなくなってしまいます。

面接は採用の合否を決めるだけではなく、採用担当者と候補者がお互いの理解を深めるために行われるため、回答内容に一貫性がないことで理解が深まらず、結果として不合格となってしまいます。

理由10.逆質問をしない

面接の最後に逆質問をしない人も、面接で落ちやすい傾向があります。

どの面接でも、一通りの質問が終わった後に「何か質問はありますか?」と聞かれます。このときに「特にありません」と答えてしまうことはNGです。

なぜなら、質問をしないことで応募先施設に興味がない、熱意がない人と捉えられてしまうからです。そこまでしっかりと回答していたにも関わらず、最後の質問で不採用となるのは非常にもったいないです。

事前の情報収集や、働くうえで気になることなどを事前に質問として準備し、最後に必ず質問をしましょう。質問の内容によっては、ここで働きたいという意思と積極性をアピールできる時間になります。

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転職面接のラスト2分で合格を勝ち取るための逆質問21選

2.介護面接で落ちる人の志望動機NG例【こんな志望動機は落ちやすい】

この章では、介護面接で落ちる人の志望動機NG例を解説します。ありがちな例を紹介しますので、ご自身の志望動機にぜひ活かしてください。

順番に見ていきましょう。

NG例1.人間関係が良い職場で働きたい

人間関係が良い職場で働きたいことを志望動機にすると、不採用の確率が一気に上がってしまいます。

職場での人間関係の良さは誰もが願うことですが、これを志望動機にすると「人間関係を理由に辞めてしまう人」と印象付けられてしまうからです。

仮に人間関係が良い職場に入社しても、その人に合うかどうかは別問題です。前職で人間関係で悩み転職したのであれば、悩んだときにどのよう人間関係を構築し、乗り越えたのかをアピールしましょう。

「職場全体のコミュニケーションが少ない中で、率先して全員に挨拶をするようにした」「苦手意識がある人にもしっかりと話を聞き、理解に努めた」など、ご自身の経験を次の職場でも活かせるポイントと併せて伝えることが大切です。

NG例2.自分が思うような介護をしたい

自分が思うような介護をしたいことを志望動機にした場合も、不採用になりやすいです。

介護の現場では柔軟な考えを持ち、臨機応変に対応できる適応力がある人が求められます。一つの職場で働いている介護士の中でも介護観は人それぞれで、ご自身の介護観を伝えて入社したとしても、他のスタッフも同じ介護観であるとは限りません。

また、時代の移り変わりや施設の方針変更などで、変化することもあるでしょう。このため、自分の介護に固執している人は、扱いにくいと捉えられてしまうのです。

ご自身に強い介護観があることは、転職先を選ぶ際の一つの指標となります。事前の下調べをしっかりとおこない、応募先施設の理念に強く共感していることを志望動機として伝えると、面接での印象は大きく変わるでしょう。

NG例3.スキルアップしたい

多くの人が志望動機としてスキルアップしたいことを挙げられますが、実は落ちやすい理由の一つです。

一見向上心があると評価されそうに思えるものの、職場は学校とは異なり、学ぶだけの場所ではありません。介護施設も一つのビジネスであり、利用者様からお金をいただいている以上、最適な介護サービスを提供しなくてはなりません。

この場合、スキルアップしたいという志望動機は、自分自身にのみ焦点が当たっており、利用者に目が向いていないと思われやすいのです。

そこで、「利用者様に喜んでいただくために、どのようなサービスが求められているのかに耳を傾け、自身のスキルを磨き続けたい」など、利用者ファーストの目線を伝えると、施設側にもメリットがあることをアピールできるでしょう。

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介護転職者のための履歴書『志望動機』の書き方4ポイント|例文と合わせて紹介

3. 採用担当者が「ぜひ採用したい」と思う人の4つの共通点

ここまで介護面接で落ちる人の特徴や志望動機についてお伝えしてきましたが、この章では面接官が「この人はぜひ採用したい!」と思う、受かる人の特徴をまとめました。

介護転職を成功させたい人は、押さえるべき必須ポイントと言えるでしょう。

それでは、紹介します。

受かる人1.利用者が気持ちよく過ごせるような明るさがある

受かる人の特徴一つ目は、利用者が気持ちよく過ごせるような明るさがあることです。

介護施設に来られる利用者の方の状況はさまざまですが、どのような方でも気持ちよく過ごしたいと思っていることに変わりはないでしょう。このため、利用者の方に喜ばれるような明るさや、ハキハキとした話し方をする人が好まれます。

また、介護士が担当する業務は多岐に渡るため、明るくハキハキと話すことは、利用者の方だけでなく周りのスタッフにも良い影響を与えます。

周囲の人を笑顔にするような話し方に加え、テキパキと仕事をする元気な印象を持ち合わせていると、さらに好印象です。

受かる人2.聞かれたことに的確に答えられる

聞かれたことに的確にこたえられる人も、受かる人の特徴と言えます。聞かれたことに対する回答を、まず手短に答えることが大切です。

介護施設の利用者の方は、耳が遠くなっていることや、認識がしにくくなっている人も中にはいらっしゃいます。このときに聞かれた内容以外のことから話し始めると、話が散らかってしまい、利用者の方に上手く伝わらなくなってしまうからです。

このため、例えば面接で志望動機を聞かれたときは、まず「志望理由は◯◯です。」と結論を述べます。付随することを追加で話したい場合は、質問の回答を述べた後に、1分を目安に手短にまとめながら話をするようにしましょう。

受かる人3.他者を否定せずに協調性を大事にしながらベストな答えを出せる

他者を否定せずに協調性を大事にしながら、ベストな答えを出せる人も、介護面接に受かる人の特徴です。

物事を白か黒かはっきりつけたがる人は、そもそも介護業界が合わない可能性が高いでしょう。介護は答えがないことも多く、その中から他の人も納得できる答えを導き出すことが多くあるからです。

介護の現場では、利用者の要望と介護医療面での視点がずれることはよくあります。このときに「あなたの意見は誤っていて、私が正しいです」という対応は好ましくありません。全ての人が納得できる中間点を探すことは、介護の現場で頻繁に起きるのです。

このため、物事が曖昧な状態でも前に進めていける人は、介護職に向いており、面接にも受かりやすいと言えます。

受かる人4.履歴書が見やすく、読む人の立場が考えられている

最後の特徴は、履歴書が見やすく、読む人の立場を考えられる人です。

必ずしも字のが上手である必要はありませんが、見る人が読みやすいように意識をして、丁寧に書くことは非常に重要と言えます。

仕事や希望の施設に対する姿勢や意欲に通じることはもちろん、年配の方が面接する可能性にも配慮していると好印象を与えられるでしょう。

履歴書一つでその人の最初の印象が変わるため、できるだけ丁寧に書いて提出するようにしましょう。

4.【状況別】未経験・ブランク…あなたの不安を解消するケース別対策

看護師としての夜勤に対する不安は、それぞれの状況によって大きく異なります。「初めて夜勤をする」「ブランクがあって心配」「転職先での夜勤が不安」など、あなたの状況に合わせた具体的な対策をお伝えします。

介護職が未経験で不安な方へ

介護職への転職を考えているけれど「未経験だから不安」と感じているあなた。その不安は「成長への可能性」の証拠です。

厚生労働省の調査によると、介護職員の66.5%が「介護関係以外の仕事」から転職しており、多くの方が未経験からスタートしています。

参考:厚生労働省「介護業界で働いてみませんか」

  • 人柄やコミュニケーション能力のアピール方法

介護の現場で最も重視されるのは、利用者さんに対する「思いやり」と「人柄」です。面接では「困っている人を見ると放っておけない性格です」「人との会話を通じて相手の気持ちを理解することが得意です」といった、あなたの人間性を具体的なエピソードとともに伝えましょう。

技術は後から身につきますが、優しさや誠実さは教えることができない貴重な資質です。

  • 熱意や学習意欲の伝え方 

「分からないことは積極的に質問し、利用者さんに安心していただける介護職を目指します」「毎日少しずつでも成長していきたいです」という前向きな姿勢を示しましょう。完璧である必要はなく、学び続ける意欲こそが介護現場で最も評価される要素です。

  • 異業種での経験を介護に活かす具体例 

接客業での「相手の立場に立って考える力」は、利用者さんの気持ちに寄り添う介護に直結します。営業職での「コミュニケーション能力」は、利用者さんやご家族との信頼関係構築に活かされます。

事務職での「正確性と責任感」は、介護記録や服薬管理などで重要なスキルとなります。製造業での「チームワーク」は、多職種連携が必要な介護現場で大きな強みになるでしょう。

あなたのこれまでの経験は決して無駄ではありません。それらすべてが、利用者さんの生活を支える介護職としての土台となるのです。

未経験者の夜勤デビュー:「初めての夜勤、何から準備すればいい?」

新人看護師の不安と現実

新人看護師にとって夜勤は大きな壁に感じられます。「患者さんに何かあったらどうしよう」「先輩がいない時間帯で判断できるのか」といった不安は当然のものです。厚生労働省の調査でも、新人看護師の多くが夜勤開始に不安を感じていることが報告されています。

未経験者向け準備ステップ

夜勤開始前の準備(入職3〜4ヶ月目安)

まずは日勤業務に慣れることが最優先です。基本的な看護技術、病棟のルール、緊急時の連絡体制を確実に習得しましょう。多くの病院では、新人看護師の夜勤開始前に必要なチェックリストが設けられています。

段階的な夜勤導入の活用

  • 見学夜勤:実際に夜勤を体験せず、夜間の雰囲気や業務の流れを把握
  • 部分夜勤:21時頃まで残り、夜勤への移行時間を体験
  • 指導者との同行夜勤:経験豊富な先輩看護師と一緒に夜勤を実施

よくある不安への対処法

「緊急時に対応できるか心配」という不安に対しては、緊急時の連絡手順を明確にし、「分からない時はすぐに相談する」ことを徹底することが重要です。一人で判断しようとせず、医師や経験豊富な同僚への相談を躊躇しないことが患者安全に繋がります。

ブランク明け復職者:「何年も離れていて夜勤なんて無理…」

ブランクによる不安の正体

育児や介護で一時的に現場を離れた看護師の多くが、「医療の進歩についていけるか」「体力的に夜勤ができるか」「家庭との両立は可能か」という不安を抱えています。

ブランク期間別対策

1〜3年のブランク 基本的な看護技術は身についているため、新しい医療機器や薬剤、院内システムの習得が中心となります。復職支援研修への参加や、日勤から段階的に始めることで不安を軽減できます。

3〜5年のブランク 看護技術の確認と併せて、感染対策や安全管理の最新知識の習得が必要です。各都道府県のナースセンターが実施する復職支援研修を活用し、実技練習の機会を確保しましょう。

5年以上のブランク 基礎から見直す必要がありますが、決して不可能ではありません。クリニックなど日勤のみの職場で勘を取り戻してから、夜勤のある職場への転職を検討するのも一つの選択肢です。

ブランクからの復職を目指す方へ

ブランクがあることを不安に感じる必要はありません。その期間はあなたの人生経験を豊かにし、介護職として新たな価値を提供する土台となっています。厚生労働省も潜在介護職員の復職を積極的に支援しており、多くの方がブランクを経て現場に戻っています。

  • ブランク期間中の活動と仕事を結びつける方法 

子育て経験は「相手の立場に立って考える力」「忍耐力」「観察力」といった介護に不可欠なスキルを育みます。面接では「子育てを通じて、相手の気持ちを汲み取る力が身につきました」「家族の体調変化に敏感に気づけるようになりました」と具体的にアピールしましょう。

家族の介護経験がある方は「実際の介護の大変さと喜びを理解している」という強みになります。資格取得や勉強をしていた場合は「ブランク中も成長意欲を持ち続けていた」証拠として評価されます。

  • 勘を取り戻す意欲の見せ方 

「現場の勘は必ず戻ります。そのために復職前研修や再就職準備金制度を活用して、最新の介護技術を学び直したいです」という前向きな姿勢を示しましょう。国の再就職準備金制度では最大40万円の無利子貸付があり、2年間勤務すれば返済が全額免除されます。

一日も早く利用者さんのお役に立てるよう、謙虚に学び直します」という言葉は、採用担当者に強い印象を与えるでしょう。

あなたのブランク期間は決して「空白」ではなく、人としての成長期間だったのです。

家庭との両立不安への対策

夜勤復帰で最も心配なのが家庭への影響です。厚生労働省の事例では、院内保育所の夜勤明け延長保育(16時まで)を利用することで、夜勤明けの休養を確保している病院もあります。事前に家族と十分話し合い、サポート体制を構築することが成功の鍵となります。

参考:厚生労働省「仕事と育児カムバック支援サイト」,厚生労働省「初めて働くことをお考えの方へ(再就職準備金)」

転職・職場変更者:「新しい職場での夜勤、ルールが分からない」

環境変化への不安

同じ看護師でも、病院が変われば夜勤のルール、緊急時の対応、患者層など多くのことが変わります。「前の病院とやり方が違う」「人間関係が築けるか心配」といった不安は自然なものです。

スムーズな職場適応のコツ

情報収集の徹底 転職前に、夜勤の回数、夜勤者の配置人数、緊急時の医師への連絡体制、仮眠時間の有無などを確認しておきましょう。面接時に遠慮なく質問することで、入職後のギャップを防げます。

先輩看護師との関係構築 新しい職場では、積極的に質問し、分からないことを素直に聞く姿勢が重要です。「前の病院では…」という発言は控え、新しい職場のやり方を学ぶ謙虚な姿勢を示しましょう。

体力・年齢への不安:「この歳で夜勤なんてできるのか…」

年齢に応じた夜勤との付き合い方

40代以降で夜勤を始める、または再開する場合、若い頃と同じようにはいかないことを受け入れる必要があります。しかし、経験と知識という強みを活かせば、十分に夜勤で活躍できます。

体力面での工夫

夜勤前の体調管理をより丁寧に行い、夜勤回数を月2〜3回程度に調整することで、無理なく継続できます。厚生労働省の調査でも、55歳以上の看護師が活躍している事例が多数報告されており、年齢を理由に諦める必要はありません。

40代・50代から転職する方へ

「この年齢で介護職なんて無理だろう」と思っていませんか?実は介護業界では40代・50代の転職者が多く活躍しており、むしろ歓迎される傾向にあります。厚生労働省の資料でも「豊富な人生経験を持つ人を求めているところは多く、実際に40代・50代で他の業界から転職して活躍している人もたくさんいます」と明記されています。

  • 体力面の自己管理能力をアピール 

「体力に自信がない」という不安は誤解です。介護職で最も重要なのは「適切な介護技術」であり、力任せではありません。

40代・50代の方は長年の社会経験を通じて健康管理の重要性を理解しており、無理をせず効率的に働く術を身につけています。「これまで大きな病気もなく、定期的な健康診断も欠かさず、体調管理には人一倍気をつけています」といった自己管理能力は大きな強みです。

  • 人生経験に基づく対人対応能力の強み 

子育てや親の介護、職場での人間関係など、様々な人生経験を積んできたあなたには、若い職員にはない包容力と洞察力があります。利用者さんの気持ちに共感し、家族の心配に寄り添い、複雑な人間関係を調整する力は、まさに40代・50代ならではの武器です。

「人生の酸いも甘いも経験してきたからこそ、どんな方とも自然体で接することができます」という姿勢が高く評価されます。

  • 長期的な就労意欲の示し方 

「定年まで腰を据えて働きたい」「第二の人生をかけて社会貢献したい」という長期的な視点は、採用する側にとって非常に魅力的です。若い職員の早期離職が課題となる中、安定して長く働く意欲を持つ中高年は貴重な戦力となります。

参考:厚生労働省「充実したセカンドキャリアに向けて」,厚生労働省「介護のしごと魅力発信等事業」

制度・サポートの活用方法

利用できる支援制度

各都道府県ナースセンターの復職支援

  • 無料相談サービス
  • 復職支援研修(実技練習含む)
  • 職業紹介サービス
  • 就職相談会の開催

病院独自の支援制度

  • プリセプター制度
  • 段階的夜勤導入システム
  • 復職支援金制度
  • 院内保育所・病児保育サービス

不安を相談できる窓口

看護師の夜勤に関する不安は、同じ経験を持つ看護師や専門家に相談することで大幅に軽減されます。各都道府県のナースセンター、病院の看護部、転職エージェントなどが相談窓口として活用できます。

💡 不安解消のための心構え

完璧を求めすぎない 初めから全てを完璧にこなそうとせず、「今日はこれができた」という小さな成功を積み重ねることが大切です。

周囲のサポートを積極的に活用 一人で抱え込まず、困った時は遠慮なく助けを求める勇気を持ちましょう。先輩看護師も同じ道を通ってきており、理解と協力を得られるはずです。

自分のペースで成長 他の人と比較せず、自分なりのペースで成長していけば必ず夜勤に慣れることができます。不安は時間とともに自信に変わっていくものです。

参考:厚生労働省「いきいき働く医療機関サポートWeb,厚生労働省「看護補助者の確保・定着」

5. 【完全チェックリスト】面接前にやるべき準備のすべて

介護職の面接準備は、単なる「服装チェック」や「質問対策」だけでは不十分です。読者が面接準備をこの記事だけで完結できる「実用性」を追求し、厚生労働省の公式ガイドラインや採用担当者の視点を踏まえた、実践的なチェックリストをご紹介します。

【事前準備編】面接3日前までに完了させるべき項目

応募先の情報収集 ✓ 施設・事業所の基本情報(定員数、サービス内容、経営理念)を調査済み
✓ 所在地までのアクセス方法と所要時間を確認済み
✓ 施設のホームページやSNSで最新情報をチェック済み
✓ 介護保険情報公表システムで事業所情報を確認済み
✓ 面接担当者の名前と部署名をメモ済み

書類の準備 ✓ 履歴書・職務経歴書を複数部印刷し、クリアファイルに保管
✓ 資格証明書のコピーを用意(介護福祉士、初任者研修など)
✓ 求人票や募集要項のコピーを準備
✓ 身分証明書(運転免許証など)を確認
✓ 印鑑を用意(シャチハタ以外)

想定質問への回答準備 ✓ 「なぜ介護職を選んだのか」を具体的エピソードとともに整理
✓ 「なぜこの施設を志望するのか」を明確に説明できる
✓ 「前職の退職理由」をポジティブに表現する準備完了
✓ 「利用者様とどのように接したいか」の考えをまとめ済み
✓ 逆質問を3つ以上準備(勤務体制、研修制度、職場環境について)

【面接前日編】最終確認とコンディション調整

服装・身だしなみの最終チェック ✓ スーツまたはオフィスカジュアルにシワ・汚れがないか確認
✓ 靴を磨き、かかとのすり減りをチェック
✓ 髪型を清潔感のあるスタイルに整備
✓ 爪を短く切り、マニキュアは控えめまたは除去
✓ 香水や強い整髪料の使用を控える

持ち物の最終確認 ✓ A4サイズの書類が入るビジネスバッグ
✓ 応募書類一式(履歴書、職務経歴書、資格証明書)
✓ 筆記用具(黒ボールペン、メモ帳)
✓ スマートフォン(充電済み、マナーモード設定確認)
✓ 現金・交通ICカード(予備の交通費も含む)
✓ ハンカチ・ティッシュ
✓ 面接先の連絡先メモ

体調・メンタル管理 ✓ 十分な睡眠時間を確保(7時間以上推奨)
✓ 面接での想定質問の最終練習(鏡の前で表情確認)
✓ 交通経路の最終確認とタイムスケジュール設定
✓ 緊急時の連絡方法を確認

【面接当日編】到着から面接終了まで

出発前の身だしなみチェック ✓ 全身を鏡でチェック(服装、髪型、表情)
✓ 口臭対策(歯磨き、ガムやタブレット)
✓ 持ち物の最終確認
✓ スマートフォンをマナーモードに設定

到着・受付時のマナー ✓ 面接時刻の5-10分前に到着(15分前以上は避ける)
✓ 受付で明るくハキハキと挨拶
✓ 「本日○時からお約束をいただいている○○と申します」と自己紹介
✓ 待機中は背筋を伸ばし、スマートフォンの使用は控える

【面接中のマナーチェックリスト】

入室時の基本動作 ✓ ドアを3回ノック(「コン・コン・コン」)
✓ 「どうぞ」の声を確認してから「失礼いたします」と入室
✓ ドアは静かに閉め、面接官に背中を向けないよう注意
✓ 椅子の横で「本日はお時間をいただき、ありがとうございます。○○と申します」と挨拶
✓ 促されてから着席

面接中の態度・表情 ✓ 背筋を伸ばし、手は膝の上に置く
✓ 面接官の目を見て話す(複数人の場合は話している人に注目)
✓ 適度な笑顔を心がける
✓ 質問をしっかり聞き、考えてから回答
✓ 「はい」「ありがとうございます」など、相づちも忘れずに

言葉遣い・コミュニケーション ✓ 敬語を正しく使用(「させていただく」の多用は避ける)
✓ 「なるほど」「了解しました」などの不適切な表現を避ける
✓ 結論から話し、具体例を添える構成で回答
✓ 専門用語を使いすぎず、分かりやすく説明
✓ 面接官の話を遮らず、最後まで聞く

【退室時のマナー】

✓ 椅子から立ち上がり、「ありがとうございました」とお礼
✓ ドア前で振り返り、再度お辞儀
✓ 「失礼いたします」と言ってから退室
✓ 受付がある場合は、受付の方にもお礼の挨拶

【面接後のフォローアップ】

✓ 面接終了後24時間以内にお礼メール送信(簡潔に)
✓ 面接内容を振り返り、改善点をメモ
✓ 結果連絡の期限を確認し、カレンダーに記録

【介護職特有の重要チェックポイント】

厚生労働省の「介護人材の採用”27のQ&A”」によれば、介護職の面接では以下の点が特に重視されます。

価値観・人間性の確認項目 ✓ 「利用者様への接し方」で上から目線にならない表現ができる
✓ 年下の上司や他職種とも協調して働ける柔軟性をアピール
✓ 継続勤務への意欲を具体的に説明できる
✓ 学習意欲(資格取得への意欲など)を示せる
✓ 給与条件だけでなく、やりがいや社会貢献への想いを語れる

介護業界への理解度 ✓ 介護保険制度の基本的な仕組みを理解している
✓ 最近の介護関連ニュースについて話せる
✓ 施設の利用者層や提供サービスを把握している
✓ 夜勤や休日勤務への対応可能性を明確にしている

【緊急事態対応】

✓ 遅刻しそうな場合の連絡方法を把握
✓ 体調不良時の対応方法を確認
✓ 交通機関の遅延対策(代替ルート)を準備
✓ 忘れ物をした場合の対処法を検討

この完全チェックリストを活用することで、介護職の面接において「準備不足」による失敗を防ぎ、自分の魅力を最大限にアピールできる準備が整います。特に介護業界では「人間性」「継続性」「協調性」が重視されるため、技術的なスキルだけでなく、人としての温かさや誠実さが伝わる面接を心がけましょう。

6. 【例文あり】これなら落ちない!志望動機・逆質問の答え方

介護職の面接で「なぜ不採用になったのか分からない」という声をよく聞きます。実は、面接官が最も重視するのは技術や経験ではなく、「この人と一緒に働きたいか」「長く続けてくれるか」という人間性と継続性です。厚生労働省の調査でも、採用がうまくいっている事業所の共通点は「職場の人間関係の良さ」(62.7%)であることが明らかになっています。

ここでは、介護業界で実際に合格者を多数輩出してきた面接対策のプロが、頻出質問への「落ちない回答法」を具体例とともにお教えします。

【絶対に聞かれる】志望動機の黄金パターン

■ 面接官の本音:「またすぐ辞めないか」を見極めたい

介護業界の離職率は約15%と決して低くない中、面接官が最も気にするのは「定着性」です。単なる「人の役に立ちたい」では説得力不足。以下の3ステップ構成で答えましょう。

【黄金の3ステップ構成】

  1. 具体的なきっかけ → なぜ介護職を選んだのか
  2. 施設選択理由 → なぜこの施設なのか
  3. 貢献への意欲 → どう活躍したいか

✅ 合格例文(未経験者) 「祖母の認知症介護を通じて、専門的な知識と技術の大切さを実感しました(具体的きっかけ)。御施設を志望した理由は、認知症ケアに特化した取り組みと、新人研修制度が充実している点です(施設選択理由)。入職後は研修で学んだことを活かし、一人でも多くの利用者様に安心していただけるよう、チーム一丸となって取り組みたいと思います(貢献への意欲)」

✅ 合格例文(経験者) 「前職の特養で5年間経験を積む中で、より個別性の高いケアを提供したいと考えるようになりました(具体的きっかけ)。御施設の『一人ひとりの人生に寄り添う』という理念に深く共感し、小規模ならではのきめ細かいケアを学ばせていただきたいと思いました(施設選択理由)。これまでの経験を活かしながら、利用者様の笑顔を引き出せるケアを実践し、新しい職員の方の指導にも貢献したいです(貢献への意欲)」

❌ 不合格になりがちなNG例

  • 「人の役に立ちたいから」(抽象的すぎる)
  • 「家から近いから」(継続性への疑問)
  • 「前の職場が嫌だったから」(ネガティブ)

【面接官が見抜く】前職退職理由のポジティブ変換術

■ 面接官の本音:「同じ理由でまた辞めないか」を確認したい

退職理由は必ず「前向きな理由」に変換して伝えましょう。ネガティブな本当の理由があっても、それをポジティブな成長欲求として表現するのがコツです。

【ポジティブ変換の公式】 ネガティブな退職理由 → 「〜のため」という成長志向に変換

✅ 人間関係が理由の場合 ❌ NG: 「職場の人間関係が悪かったため」 ✅ OK: 「チームワークを大切にする職場で、より良いケアを提供したいため」

✅ 給与が理由の場合 ❌ NG: 「給料が安かったため」
✅ OK: 「自分のスキルと経験を正当に評価していただける環境で成長したいため」

✅ 業務量が理由の場合 ❌ NG: 「忙しすぎて疲れたため」 ✅ OK: 「一人ひとりの利用者様にもっと時間をかけて向き合えるケアを実現したいため」

✅ 施設方針が理由の場合 ❌ NG: 「施設の方針に不満があったため」 ✅ OK: 「利用者様の尊厳を第一に考える環境で、より質の高いケアを提供したいため」

【印象が決まる】逆質問の戦略的活用法

■ 面接官の本音:「本当にここで働きたいのか」意欲を測りたい

「何か質問はありますか?」は最後の重要なアピールチャンス。準備なしで「特にありません」は致命的です。以下の7つのカテゴリから3つ以上準備しましょう。

【好印象を与える逆質問7選】

1. 成長意欲アピール系 「入職までに準備しておくべき知識やスキルがあれば教えてください」 「未経験の私が、一日でも早く戦力になるために心がけるべきことはありますか」

2. チームワーク重視系
「職員の皆さんはどのような雰囲気の方が多いですか。一日でも早く馴染めるよう努力したいです」 「チームでの連携で特に大切にされていることがあれば教えてください」

3. 業務理解深化系 「1日の業務の流れについて、具体的に教えていただけますか」 「夜勤の際のスタッフ体制や業務内容について伺えますか」

4. 理念共感系 「『○○』という理念を現場で実践する際、具体的にどのようなことを心がけていらっしゃいますか」

5. キャリア発展系 「資格取得支援制度について詳しく教えていただけますか」 「介護福祉士の資格取得を目指していますが、職場として応援していただけるでしょうか」

6. 利用者理解系 「こちらの施設の利用者様の特徴や、喜んでいただけるケアがあれば教えてください」

7. 改善貢献系 「レクリエーション活動について、新しいアイデアがあれば提案させていただくことは可能ですか」

❌ 絶対NGな逆質問

  • 「給料はいくらですか」(条件面の質問は避ける)
  • 「有給は取れますか」(労働条件は後で確認)
  • 「残業はありますか」(働く意欲を疑われる)
  • 「ホームページに書いてある○○について」(事前調査不足の露呈)

【状況別】よくある難問への模範解答

■ 未経験者向け:「経験がないのに大丈夫ですか?」 ✅ 模範解答: 「確かに介護経験はございませんが、前職の接客業で培ったコミュニケーション力と、家族の介護経験から学んだ相手の立場に立って考える姿勢を活かしたいと思います。不足している専門知識は研修や先輩方のご指導を通じて積極的に学び、一日でも早く貢献できるよう努力いたします」

■ ブランクがある方向け:「ブランクが心配ではありませんか?」 ✅ 模範解答: 「ブランク中も介護に関する最新情報にアンテナを張り、研修会にも参加してきました。現場感覚を早く取り戻すため、入職後は先輩職員の皆様にご指導いただきながら、安全第一で業務に取り組んでまいります。ブランク中に学んだ新しい視点も含めて貢献したいです」

■ 年齢を気にされる方向け:「体力面は大丈夫ですか?」 ✅ 模範解答: 「体力維持のため定期的に運動を続けており、健康状態は良好です。また、年齢を重ねたからこそ培った人生経験や包容力を活かし、利用者様に安心感を与えられるよう心がけます。体力面で工夫が必要な場面では、チームワークと効率的な動作を意識して取り組みます」

【面接官に刺さる】介護業界ならではの価値観アピール

■ 「利用者様との関わりで大切にしたいことは?」 ✅ 模範解答: 「利用者様の尊厳と自立を支援することです。『してあげる』ではなく、『一緒に行う』ことを大切にし、その方の人生経験や価値観を尊重しながらケアを提供したいと思います。小さな変化にも気づけるよう、日々のコミュニケーションを通じて信頼関係を築いてまいります」

■ 「夜勤はできますか?」(できない場合) ✅ 模範解答: 「申し訳ございませんが、小さな子供がいるため現在は夜勤が難しい状況です。しかし、早番・遅番は積極的に対応いたします。将来的には夜勤も視野に入れており、家庭環境が整い次第、ご相談させていただきたいと思います」

【最終確認】面接成功のチェックポイント

✅ 事前準備

  • 施設のホームページ、理念、サービス内容を把握済み
  • 逆質問を3つ以上準備済み
  • 志望動機を3ステップ構成で整理済み

✅ 当日の心構え

  • 笑顔と明るい声で話す
  • 相手の目を見て話す
  • 「利用者様」「お客様」など敬語を正しく使う
  • 具体的なエピソードを交える

✅ アピールポイント

  • 継続して働く意志を示す
  • チームワークを大切にする姿勢
  • 学習意欲と向上心
  • 利用者様本位の考え方

介護職の面接は「人間性」が最も重要視されます。技術は後から身につけられますが、相手を思いやる気持ちや協調性は短期間では養えません。準備した内容を自然に話せるよう練習し、あなたらしい温かさが伝わる面接を心がけましょう。

7.【面接突破の近道】転職支援のプロから客観的なアドバイスをもらうのもおすすめ!

介護面接を突破したい人には、介護士専門の転職サイトに登録をし、転職支援のプロから客観的なアドバイスをもらうこともおすすめです。

転職サイトは、求人探しから選考対策まで転職活動をトータルでサポートしてくれる人材サービスのことで、履歴書の作成や、面接を突破するための練習(模擬面接)など、担当のコンサルタントのフォローをもらうことができます。

また、転職サイトの担当者は「どのような自己PRをすれば、採用確率が高くなるか」といったノウハウを熟知しており、一人ひとりに合った転職活動の進め方も、具体的にアドバイスしてくれるでしょう。

興味があるかたは、『レバウェル介護(旧:きらケア)』や『かいご畑』などの介護士専用の転職サイトにぜひ登録してみてください。登録は1分程度で、利用料はかかりません。

また、『介護職300人が選ぶ転職サイトおすすめ比較!口コミ評判&求人数ランキング』では、当サイトが独自に取得したアンケートから、利用者満足度の高い転職サイトを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

8. 介護面接に関するよくある質問(Q&A)

面接準備を進める中で「これって聞いても大丈夫?」「どこまで踏み込んで良いの?」といった微妙な判断に迷うことがあります。ここでは、介護職の面接でよく寄せられる実践的な疑問について、採用担当者の視点も交えながら詳しくお答えします。

給与や待遇について質問しても良いですか?

結論:面接では避け、内定後に確認するのがベストです

給与や待遇に関する質問は、タイミングと聞き方が重要です。面接の場では「働く意欲よりもお金が目的?」と誤解されるリスクがあるため、基本的には避けるべきです。

【面接で避けるべき質問例】

  • 「給料はいくらもらえますか?」
  • 「残業代は出ますか?」
  • 「有給は取りやすいですか?」
  • 「昇給はどのくらいありますか?」

【適切な確認方法】

  1. 求人票で基本情報を確認

    • 基本給、諸手当、賞与の有無
    • 勤務時間、休日数
    • 福利厚生の概要
  2. 面接では仕事への関心を優先

    • 業務内容や職場環境について質問
    • 成長機会や研修制度に関する質問
  3. 内定後に詳細確認

    • 労働条件通知書で正式な条件を確認
    • 疑問点があれば担当者に質問

【例外的に質問できるケース】 どうしても面接で確認したい場合は、以下のような聞き方なら印象を損ねません:

「将来的にスキルアップして、より責任のある仕事を任せていただけるようになった際の、キャリアパスについて教えていただけますか」 「資格取得支援制度について詳しく伺えますか。介護福祉士の取得を目指しているので」

面接結果の連絡が遅い場合は問い合わせても良いですか?

結論:連絡予定日を1-2日過ぎてから、丁寧に問い合わせましょう

面接結果の連絡が遅れることは珍しくありません。ただし、適切なタイミングで問い合わせることで、むしろ積極性をアピールできる場合もあります。

【問い合わせのタイミング】

  • 面接時に「○日までに連絡」と言われた場合:その日を1-2日過ぎてから
  • 具体的な日程を聞いていない場合:面接から1週間後
  • 急いで転職を決めたい場合:面接から3-4営業日後

【問い合わせメールの例文】

件名:面接結果に関するお問い合わせ(氏名:○○○○)

○○○○様

お世話になっております。
○月○日に面接をしていただきました、○○○○と申します。

面接では貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
お忙しい中恐縮ですが、選考結果についてお教えいただけますでしょうか。

引き続きご検討いただいている場合は、お返事をお待ちしております。
お忙しい中申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。

氏名:○○○○
電話:000-0000-0000

【問い合わせ時の注意点】

  • 催促ではなく「確認」の姿勢で
  • 相手の都合を考慮した丁寧な表現
  • 電話よりもメールの方が無難
  • 1回問い合わせたら、さらに数日待つ

面接後のお礼状やメールは送るべきですか?

結論:必須ではありませんが、送ると好印象を与えられます

面接後のお礼連絡は義務ではありませんが、丁寧で感謝の気持ちが伝わるお礼メールは、採用担当者に良い印象を残すことができます。

【お礼メールを送るメリット】

  • 礼儀正しい人柄をアピールできる
  • 志望意欲の高さを改めて示せる
  • 面接官の印象に残りやすくなる
  • 他の候補者との差別化になる

【送るタイミング】 面接当日の夜、または翌日の午前中(24時間以内がベスト)

【お礼メールの例文】

件名:面接のお礼(氏名:○○○○)

○○○○様

本日はお忙しい中、面接のお時間をいただき、
誠にありがとうございました。○○○○と申します。

面接では、御施設の理念や職場の雰囲気について
詳しくお話を伺うことができ、ますます働かせていただきたい
という気持ちが強くなりました。

特に、○○についてのお話は大変参考になり、
入職後は○○に貢献したいという思いを新たにいたしました。

ご縁をいただけましたら、一日でも早くお役に立てるよう
努力してまいります。

取り急ぎお礼を申し上げたく、メールいたしました。
今後ともよろしくお願いいたします。

氏名:○○○○
電話:000-0000-0000

【お礼メールの注意点】

  • 長すぎず、簡潔にまとめる(200文字程度)
  • 面接で印象に残った内容に触れる
  • 形式的でなく、具体性のある感謝を表現
  • 誤字脱字がないよう必ずチェック

ネガティブにならない退職理由の伝え方

結論:「〜したい」という前向きな表現に変換しましょう

退職理由は面接の核心部分の一つです。本音ではネガティブな理由があっても、それを成長意欲や新たな挑戦として表現することで、好印象を与えることができます。

【基本的な変換パターン】

■ 人間関係が理由の場合 ❌ NG: 「前職は人間関係が悪く、働きにくかったです」 ✅ OK: 「チームワークを大切にする環境で、利用者様により良いケアを提供したいと思いました」

■ 給与・待遇が理由の場合 ❌ NG: 「給料が安く、生活が厳しかったです」 ✅ OK: 「自分のスキルや努力を正当に評価していただける環境で成長したいと考えました」

■ 仕事量・忙しさが理由の場合 ❌ NG: 「忙しすぎて体調を崩しそうでした」 ✅ OK: 「一人ひとりの利用者様にもっと時間をかけて向き合えるケアを実現したいと思いました」

■ 経営方針への不満が理由の場合 ❌ NG: 「施設の方針に納得できませんでした」 ✅ OK: 「利用者様の尊厳を第一に考える理念に共感できる環境で働きたいと思いました」

■ キャリアアップが理由の場合 ❌ NG: 「前の職場では成長できませんでした」 ✅ OK: 「より専門性の高いスキルを身につけて、介護の質を向上させたいと思いました」

【伝え方の3ステップ】

  1. 前職で学んだことを肯定的に表現 「前職では○○を学ぶことができました」

  2. 新たな目標や課題を提示 「さらに○○を実現したいと考えるようになりました」

  3. 転職先への期待を表明 「御施設でなら○○が可能だと感じ、志望いたします」

【具体的な回答例】 「前職の特別養護老人ホームでは、基本的な介護技術と利用者様とのコミュニケーションの大切さを学ぶことができました。その経験を通じて、さらに一人ひとりの利用者様の個性や生活歴に寄り添った、より個別性の高いケアを提供したいと考えるようになりました。御施設の小規模でアットホームな環境でしたら、そうした理想的なケアが実現できると感じ、転職を決意いたします」

【避けるべき表現】

  • 前職場や上司の悪口
  • 「嫌だった」「辛かった」などの感情的表現
  • 「仕方なく」「やむを得ず」などの消極的表現
  • 具体性のない曖昧な理由

【補足:正直さとポジティブさのバランス】 完全に嘘をつく必要はありません。事実をベースに、それをどう解釈し、どう次に活かすかという視点で語ることが大切です。面接官も「完璧な職場はない」ことを理解していますので、成長意欲と前向きさが伝わる表現を心がけましょう。

さいごに

介護面接に落ちる人の理由や特徴について、お伝えしました。

求人が多い介護職ですが、面接を通過するためには、利用者の方を安心して任せられるような人柄である、この人と一緒に働きたいと採用担当者に思われることが重要です。

面接が苦手なので対策をしたい、介護職の転職活動についてフォローしてもらいたいという介護士さんは、『レバウェル介護(旧:きらケア)』や『かいご畑』などの介護士専用の転職サイトにぜひ登録してみてください。

あなたの介護士人生が最高のものになるよう、心から祈っています。

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この記事を書いた人

現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。

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