産業保健師として転職活動をするとき「志望動機ってどう書けばいいの?」「正直に給料が良いからとは書けないし…」などと困っていませんか?
志望動機は「あなたがなぜ応募先の施設で働きたいのか」あるいは「なぜ産業保健師として働きたいのか」を伝えるための重要な項目です。
書くべきことが分からないという方は、以下の手順に沿って考えてみましょう。
志望動機を書く3つの手順
- ステップ1. 企業についての情報収集を行う
- ステップ2. 企業のどこに魅力を感じたのかを言語化する
- ステップ3. 経験(具体的なエピソード)を踏まえて、どのように活躍できるかを考える
この記事では、転職のプロとして数多くの選考書類を添削してきた私が、履歴書の志望動機の書き方を例文付きで解説します。
- 志望動機で採用担当者が見極めているポイント
- 産業保健師への転職における志望動機の考え方3ステップ
- 未経験からの転職|志望動機に必須な3要素
- 受かる履歴書の志望動機を作成するための4ポイント
- 【面接対策】志望動機の伝え方のコツ
- 履歴書の志望動機を書く際の注意点とNG例
- 【ケース別例文】産業保健師の志望動機
すべて読めば、書類選考・面接を突破できる志望動機が書けるようになるでしょう。
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1.志望動機で採用担当者が見極めているポイント
まずは志望動機を正しく書くために、志望動機を書く目的・意味を正しく理解しましょう。
企業の採用担当者は、応募者の志望動機から以下のようなことを知りたいと考えています。
そして、採用担当者は応募者の志望動機の内容をもとに、以下のように選考通過の可否を判断しています。
- 熱意や意欲は高いかどうか
- 事業内容やサービスを正しく理解してくれているか
- 応募者のやりたい仕事や理想の働き方が自社で実現できるか
- 自社の社風や環境とマッチしているか
採用担当者は、「なぜ自社に転職したいと思ったのか」を把握することで、双方にとってミスマッチが生じないかを見極めて選考通過の可否を判断しているのです。
逆にいうと、以下の内容を適切に伝えられれば、魅力的な志望動機が出来上がると言えるでしょう。
志望動機で伝えるべきこと
- 入社意欲の高さを伝える
- 事業やサービスを正しく理解していることを伝える
- キャリアビジョンや理想の働き方を明確にし、それが応募先企業とマッチしていることを伝える
志望動機は「採用担当者が知りたいことを書く」という視点を常に意識しましょう。
2.産業保健師への転職における志望動機の考え方3ステップ
「何を書けばいいか思いつかない」という方でも、以下のステップに沿って考えれば、難なく履歴書の志望動機欄を埋めることができます。
志望動機はいきなり考えるのではなく、事前の情報収集が重要です。それぞれ詳しく解説します。
ステップ1. 企業についての情報収集を行う
まずは、応募する企業についての情報収集から行いましょう。
「給与が良さそうだから」「転職サイトを見ていて良いなと思ったから」のような理由が本音という方もいるかもしれませんが、そのまま書いてしまってはありきたりな内容となり、魅力的な応募書類にはなりません。
応募する企業についての情報を集め、その事業内容や経営理念に即した内容を書くことが重要です。
また産業保健師ならではの視点として、社員の平均年齢・社風・労働時間などにも着目することをおすすめします。
その企業にどんな健康課題があり、自分がどんな人を相手にサービスを提供するのかをイメージしやすくなるでしょう。
情報収取の手段 | 見極めポイント |
求人情報を読み込む | 事業内容 必要なスキル、経験 |
コーポレートサイトを参考にする | 企業理念やミッション サービスの魅力 経営状況 今後の事業に対する取り組み 社員や経営者のメッセージなど(あれば) 社員の平均年齢・社風・労働時間 |
応募先企業の商品やサービスを使ってみる | 実際に使ってみて感じたこと |
企業が行っている産業保健活動について調べる際には、企業のニュースリリースを読むことをおすすめします。
ニュースリリースを読むことで、その企業がどのような健康経営をどのくらい活発に行っているのか、リアルな情報を入手できるでしょう。
ステップ2. 企業のどこに魅力を感じたのかを言語化する
入念な情報収集を行ったら「応募先の企業のどういった部分が魅力的に感じたのか」を言語化しましょう。
事業内容を正しく理解し、その企業ならではの強みを踏まえた内容にするのがポイントです。
また、その企業が抱えている健康経営の課題を解決したいと伝えるのも良いかもしれません。
待遇が良いことや家から近いからなどの理由は、「条件さえ良ければどこでも転職するんだな」と思われかねないため、避けましょう。
ステップ3. 経験(具体的なエピソード)を踏まえて、どのように活躍できるかを考える
志望動機では、採用後の活躍について触れると、さらに魅力がアップします。
あなたを採用することで企業側にどのようなメリットがあるのかを、経験や実績、キャリアビジョンを踏まえて伝えましょう。
産業保健師の転職では「経験値」が重要
産業保健師の転職では経験値の多さが採用に直結するため、スキルのアピールが重要です。
というのも、企業内の保健師は1~2名であるため、基本的に全ての業務に1人で対応しなければならず、未経験者への教育体制もほとんどない企業が多いからです。
そのため保健師や看護師として働いた経験のある方は、「入社後に即戦力として働くことができそう」という印象を与えられる応募書類を作ることを重視しましょう。
産業保健師の転職で評価されやすい経験とその活かし方
- 特定保健指導を行った経験
→社員の健康相談 - 看護師としての臨床経験
内科・糖尿病内科→高血圧・糖尿病の方への健康指導
外科→怪我の応急処置(パソコン作業による腱鞘炎、工場での事故対応など)
精神科→社員のメンタルヘルスケア
今までに経験したことを企業でどのように活かすことができるのか、具体的に掘り下げて書いてみましょう。
ここまでのまとめ
志望動機は以下の手順で考えるとスムーズに完成させられます。
- ステップ1. 企業についての情報収集を行う
- ステップ2. 企業のどこに魅力を感じたのかを言語化する
- ステップ3. 経験(具体的なエピソード)を踏まえて、どのように活躍できるかを考える
3.未経験からの転職|志望動機に必須な3要素
未経験から産業保健師となる場合、面接官は「なぜ産業保健師に転職しようと思ったのだろう」と考えます。
担当者が納得する志望動機を伝えられるように、以下の要素を盛り込むと良いでしょう。
3-1.数ある仕事の中で産業保健師を選んだきっかけ
数ある仕事の中でなぜ産業保健師の仕事を選んだのか、きっかけ・理由を伝えます。
産業保健師を選んだきっかけ・理由の例
- 産業保健に興味を持った
- うつ病などの社会問題を解決したい
- 予防医学の重要性を感じた
「産業保健師ならではの理由」が明確であれば、「長期的に働いてくれそう」という印象につながります。
3-2.産業保健活動についての知識
未経験者は、産業保健活動についての情報を事前に調べておくことも必要です。
たとえば、業界で問題となっていることや、将来の課題とされていることなどを詳しく把握しておけば、志望動機に盛り込むこともできますし、面接などで質問された場合もしっかりと返すことができるでしょう。
特に2021年現在は、コロナ禍の影響で産業保健活動が従来通り行えていなかったり、メンタルヘルスケアの重要性が高まったりしているため、このような時事的なトピックをまじえると話しやすいでしょう。
日頃から『保健指導リソースガイド』『労働者健康安全機構(JOHAS)』などのサイトに目を通す習慣をつけておくのもおすすめです。
3-3.産業保健師としての将来的な目標
「どのような産業保健師を目指していくか」など、目標やキャリアビジョンを伝えるのも、未経験転職を成功させるポイントです。
目標が明確にあることで、「産業保健師として働く熱意・モチベーションがある」という印象を与えることができ、「長期的に働ける人材である」と判断してもらえるからです。
具体例
- 社員に寄り添ったカウンセリングを提供したい
- 社員が健康に働ける職場環境をつくりたい
- 持病を持つ人でも安心して働ける社会にしたい
- 予防医学の重要性を広めたい
産業保健師は自分で企画を立案したりイベントを開始したりと、本人のモチベーション次第で様々な仕事に取り組むことができます。
他の候補者と差をつけるためにも、「モチベーションが高く、将来的なビジョンも明確に持っている。しっかりと考えたうえでの転職である」という点をしっかりと伝えましょう。
ここまでのまとめ
未経験から産業保健師に転職する際、志望動機には以下の内容を積極的に含めましょう。
- 数ある仕事の中で産業保健師を選んだきっかけ
- 産業保健活動についての知識
- 産業保健師としての将来的な目標
次章では、履歴書の志望動機をより魅力的にするためのポイントを解説します。
4.受かる履歴書の志望動機を作成するための4ポイント
この章では、履歴書の志望動機をより良いものにするためのポイントを5つ解説します。
- 4-1.その企業だからこそ入社したい理由をアピールする
- 4-2.志望動機に書く経験・エピソードはなるべく具体的にする
- 4-3.志望動機と転職理由を混同しない
- 4-4.内容と同じくらい「読みやすさ」を意識する
- 4-5.文字の量は記入欄の8割程度が目安
これらを意識するだけで、志望動機のクオリティが高くなるでしょう。
4-1.その企業だからこそ入社したい理由をアピールする
その企業だからこそ入社したい理由をアピールしましょう。
「なぜこの企業なのか」を具体的に伝えることで、志望度の高さをアピールできるからです。
この企業だからこそ入社したい理由
貴社であれば、自分が目指す■■という働き方ができ、以前から感じていた労働課題を解決できるのではと思った
企業のHPや求人情報を見たり、他の企業と比較したりしながら、「その会社ならではの理由」を探してみましょう。
4-2.志望動機に書く経験・エピソードはなるべく具体的にする
産業保健師としてでこれまで経験してきたことを志望動機にエピソードとして書くのは有効ですが、その内容はなるべく具体的にするのがポイントです。
NG例
産業保健師として働き、自分なりに色々と考えて社員と向き合いました。
OK例
産業保健師として5年間働き、主に休復職者の支援や労災の対応をしていました。仕事でストレスを感じ、感情的になっている方もいる中で、どのような対応をすれば良いのか悩むことも多々ありましたが、まずは社員の話に傾聴し受け止めるよう心掛けました。
エピソードや経験を具体的に書くことで、「どのような経験をしてきたか」だけでなく、「どのような考え・気持ちで仕事に取り組んでいるか」など、人柄や行動特性なども表すことができます。
前職が産業保健師と異なる場合でも、担当業務や実績を詳しく書くことで、仕事を通して得たものをアピールできます。
たとえば「看護師として糖尿病患者を看ていた経験」などは、そのまま社員への健康指導に活かせるでしょう。
未経験転職の場合では、前職と産業保健師の結びつきをアピールすることが重要です。
4-3.志望動機と転職理由を混同しない
「志望動機」と「転職理由」は別物なので、混同しないようにしましょう。
志望動機 | 転職理由 |
その企業に応募(志望)した理由や背景 | 転職を決めた理由や、前職を辞めた理由 |
もちろん、以下のように志望動機の中に転職理由を含めることは可能です。
具体例
病院で看護師として働く中で、仕事と治療や育児の両立に悩む患者を多く見て、通院しながらでも無理なく働ける環境をつくりたいと思うようになりました。(転職理由)
そこで、女性や幅広い年代の方が多く働いている貴社で、健康に働ける会社づくりに貢献したいと考えこの度応募いたしました。
ただしこれは、転職理由と志望動機がしっかりとかみ合っている場合に限ります。「人間関係が悪い」「業務が合わない」など、どの職場でも起こり得る理由であるならば、伝えない方が無難です。
「うちで採用しても同じような理由で辞めてしまうのでは」と懸念されてしまうからです。
4-4.内容と同じくらい「読みやすさ」を意識する
履歴書に志望動機を書く際は、内容と同じくらい「読みやすさ」が重要です。
読みやすくするポイント
- 行間を程よく空ける
- 文字は小さすぎないようにする
- 改行を入れる
- 綺麗な字で記入する
文字の綺麗さは当然ながら、行間や改行などは意識していないと忘れがちになるので気を付けましょう。
どれほど良い内容の志望動機であっても、読みづらいと感じるものであれば、「読み手への配慮がない」「見やすい資料を作るスキルがない」など、それだけで面接官からの印象は悪くなります。
面接官は、一度に複数の書類に目を通すことも珍しくありません。他の書類よりも著しく見劣りしないように、体裁・レイアウトを整えることを意識しましょう。
4-5.文字の量は記入欄の8割程度が目安
文字の量は記入欄の8割程度が目安です。適正文字数は記入欄の大きさによって変わるので、何文字がベストであるとは断定できません。
ただ実際のところは文字の大きさによっても左右されるため、大まかな目安として「200~300文字くらいに収める」と覚えておくと良いでしょう。
あまりに簡素にまとめすぎるのも印象がよくありませんが、一方で色々な内容を詰め込み過ぎるのも逆効果です。
重要な内容が霞んでしまいますし、何より読みづらくなり、「ダラダラと長く書いているが何を伝えたいのか分からない」という印象にもつながります。
どうしても思いつかない時は転職サイトのコンサルタントに相談するのもおすすめ
「何を書けばいいのか、どうしても思いつかない」という方は、産業保健師向けの転職サイトに登録し、コンサルタントに相談するのもおすすめです。
転職のプロであるコンサルタントが、あなたの経歴に適した志望動機の書き方を教えてくれたり、応募前の書類を添削してくれたりします。
大手サイトでは『看護roo!』や『APOPLUS』などが有名です。詳しく知りたい方は、『産業保健師の求人が見つかる!おすすめの転職サイト・エージェントランキング』を参考にしてください。
5.【面接対策】志望動機の伝え方のコツ
志望動機は履歴書に記載しますが、たいていの場合、採用面接時でも尋ねられます。
面接では、以下の2点を意識して受け答えしましょう。
- 5-1.履歴書の内容をより具体的に話す
- 5-2.丸暗記せず、面接官の意図を汲みその場で考えながら答える
それぞれ詳しく解説します。
5-1.履歴書の内容をより具体的に話す
面接で伝える志望動機の内容は、履歴書と同様で構いませんが、履歴書の内容をより具体的に話すことを心がけましょう。
履歴書はスペースが狭いので、限られたことしか記載できません。そのため、履歴書では要点だけ書き、面接時に詳しく伝えるのがベストです。
履歴書の内容とズレたことを話してしまうと、「どっちが本当の志望動機なのだろう」と思われるので要注意です。
5-2.丸暗記せず、面接官の意図を汲みその場で考えながら答える
面接では、相手の質問の意図を汲み、その場で考えて答えることを意識しましょう。
面接で話す内容を丸暗記しようとする方もいますが、実は逆効果です。
暗記した内容を間違えずに話そうと意識するあまり、質問と回答がちぐはぐになってしまうことがあるからです。
そうなってしまうと、いくら良い回答をしても「意思の疎通が取りにくい」「コミュニケーションに難がある」と思われ、不採用となります。
面接は事前に考えた内容を話す場ではなく、「面接官との対話の場」であると心得ておきましょう。
6.履歴書の志望動機を書く際の注意点とNG例
ここまで、志望動機の書き方の手順やポイントを紹介しましたが、書く際の注意点もあわせて確認しておくことで、さらに質を高められるでしょう。
履歴書の志望動機を書く際の注意点は以下4点です。
それぞれ詳しくみていきましょう。
注意点1.抽象度が高すぎる
「貴社の理念に共感しました」のように抽象度が高いものは、採用担当者に薄っぺらい志望動機と感じ取られてしまうため、使うには注意が必要です。
抽象度が高すぎる例
- 貴社の経営理念・ビジョンに共感しました
- 貴社の産業保健活動に興味を持ちました
とくに上記の例文は、「どの企業にも当てはまるのでは?」と思われてしまいます。
具体的で説得力のある例
健康経営優良企業として認定されており、保健師が主体となって働ける環境が整っていることに魅力を感じ、志望しました。
また、「○○に共感しました」という文を使うのであれば、「なぜ共感したのか」を言葉で説明できるように、事前に根拠を用意しておきましょう。
注意点2.学びたいアピールする
「貴社で学ばせていただきたいアピール」をしすぎると、マイナス評価につながる可能性があります。
謙虚さや熱意をアピールするために使ってしまいがちですが、「貴社で成長させてほしい」などと伝えてしまうと、受動的な人だと思われてしまうでしょう。
たとえ未経験だったとしても、「即戦力にはなれない」「働きながら勉強させてもらいたい」といった、マイナスな印象を与えてしまう表現は避けましょう。
NG例
- 貴社で成長させてほしい
- 自分を育ててほしい
- 研修制度が充実している
- 未経験OKだったので
あくまで企業は即戦力を求めているため、少しでも受動的だと感じとられてしまうと、採用を見送られる可能性があります。
具体的で説得力のある例
- 前職の行政保健師として培った、健康維持や疾病に関する知識を活かし、社員との面談では即戦力として貢献したい
- 経験に固執することなく、積極的に吸収していきたい
- 自分の経験やスキル、知識を積極的に共有してチーム全体の作業効率の向上に貢献したい
あなたが貢献できることを前面に押し出すか、謙虚で前向きな姿勢を伝えることが望ましいでしょう。
注意点3.給料・福利厚生を優先する
給料や福利厚生が良いことを志望動機にするのにも注意が必要です。
転職先を選ぶうえで、給料や福利厚生は非常に重要な項目でしょう。
ただし、採用担当者によっては「条件さえ良ければどこでもすぐに転職するんだな」「仕事に対する意欲が低い」と思われかねません。
NG例
- 貴社の福利厚生が充実している
- プライベートの時間が確保しやすい
- 給料が良くて残業も少ない
待遇や条件に関する話題は、あくまで前職の退職理由の一つとして話す程度にしましょう。
注意点4.例文に頼りすぎる
本記事では志望動機の例文を紹介しましたが、例文に頼りすぎにも注意が必要です。
多くの採用担当者は、今まで何百通もの志望動機を見てきているため、ネットの例文を転用したものだとすぐにばれるからです。
そのため、例文はあくまで参考程度にし、調査や構成に時間をかけてオリジナルの志望動機を作成するようにしましょう。
7.【ケース別例文】産業保健師の志望動機
志望動機の例文をまとめたので、参考にしてください。
※ただし、例文をそのまま転用すると面接時にスムーズな回答ができなくなるので、あくまで参考程度にし、時間をかけてオリジナルの志望動機を作成するようにしましょう。
産業保健の重要性を感じた
予防医学に興味を持った
メンタルヘルスなどの社会問題を解決したい
自分のキャリアアップを叶えたい
さいごに
履歴書の志望動機は、以下の手順を理解していれば、誰でも質の高いものを書けるようになります。
履歴書の志望動機の正しい書き方
- ステップ1. 企業についての情報収集を行う
- ステップ2. 企業のどこに魅力を感じたのかを言語化する
- ステップ3. 経験(具体的なエピソード)を踏まえて、どのように活躍できるかを考える
志望動機は、あなたが「なぜこの企業で働きたいのか」をアピールする重要な項目であるため、ポイントを押さえて丁寧に書きましょう。
あなたの転職が成功することを願っています。
「なぜ他社ではなく、自社なのだろうか」
「入社後はどんな仕事がしたいと思っているのだろうか」
「どんな価値観・考え方をする人なのだろうか」