「生活相談員の仕事を辞めたい…」
「仕事が激務すぎて辛い…」
と悩んでいませんか?
仕事のストレスや業務量の多さから、「頑張りたいけど、もう限界かも」と疲弊してしまう生活相談員のかたはとても多いです。
まず、限界だと感じる状態で無理を続けることはおすすめしません。
ただ辞めたい理由によっては、勢いのままに転職しない方が良いこともあります。辞めたいと思う理由をきちんと見極め、最善の選択をしましょう。
この記事では、生活相談員を辞めたいと思い悩んだときにどうすれば良いのか、元転職コンサルタントの経験をもとに解説していきます。
この記事を読めば、生活相談員を辞めたいと考える皆さんが、これから取るべきアクションが明確になるでしょう。
1.生活相談員を辞めたいと悩む理由
多くの生活相談員の方が毎日ストレスと戦い、「仕事がきつい、もう辞めたい…」と思いながら仕事をされています。
きついと思う理由は人それぞれですが、当サイトが独自に取得したアンケートやネット上の口コミを分析したところ、大きく以下の5つに分けられました。
一つずつ紹介します。
1-1.業務量の多さと業務範囲の広さが限界
生活相談員は、全体として業務量が多く、かつ介護職として高齢者の介助業務に携わっている場合もあるなど、「業務量が多いうえに、仕事の範囲も広いし限界…」という声が多数聞かれました。
ただでさえ生活相談員としての事務仕事が多いにも関わらず、さらに他の仕事が乗って来ることにしんどさを感じるという方はとても多いです。
多忙な日常業務終了後に1人で対応している
見えない業務が実は多い
生活相談員という仕事は椅子に座ってばかりで楽だと思われがちだが、見えない業務が結構多い。
2021/8/13・出典:Twitter
介助業務との両立はハードすぎる
生活相談員の仕事は現場もやるかやらないかでしんどいかどうか別れる。デイサービスの生活相談員は基本現場もこなしてから相談員業務もしてね♡っていうパターンが多いので、書類が溜まってく一方で残業しても残業しても終わんない。
ま、好きなだけ残業してもみなし残業代というトリックもあるし
2018/6/10・出典:Twitter
1-2.慢性的な人員不足
人手不足による長時間労働や、休みの少なさで限界…と苦しんでいる介護職も多いです。
介護業界は慢性的な人手不足であり、長時間労働、サービス残業、休日出勤など、多くの介護職が労働環境の悪さに苦しんでいます。
生活相談員への負担も大きく「人手不足なうえに、代わりの人がいないことで、辞めたくても辞められない…」という悲痛な声も聞かれました。
シフト調整で揉めがち
パートの女性職員は皆実力があり、業務面では頼りになるものの互いに折り合いが悪く、シフト調整等の管理面で毎月苦労していた。
出典:アンケート
人手不足で送迎も担当
通所介護施設で生活相談員として働いています。うちの事業所は、共生型施設のため、障害者、高齢者が通っています。人手が足りないため、利用者様がいる時間は介護をして、送迎後に事務仕事をしています。
2020/10/3・出典:Twitter
無給で休日出勤している
『人員不足だで無理』って言うだけじゃなくて『こうしたら』って少しでも考えて欲しい。というわけで、休日出勤して生活相談員の仕事します、もちろん無給で。
2021/3/3・出典:Twitter
1-3.職員間の人間関係が悪い
職員間の人間関係の悪さから「生活相談員の仕事がきつい…」という方も多くいらっしゃいます。
仕事でのストレス以上に、職員間どおしのいじめや嫌がらせ、長年勤務しているスタッフとの不和、女性特有の人間関係、厄介ごとの押し付け合いなどに耐えられないという声が多く聞かれています。
スタッフの年代による価値観や意見の違いが引き金となり、人間関係が悪化することもあるようです。
いじめがあった
必要以上の業務の追加、職員間のいじめ等やめたくなる理由は沢山ありました。
出典:アンケート
生活相談員の自分も辛い
生活相談員の自分にも、生活相談員を付けてほしい。お金、人間関係、将来…etc 悩みや暮らしにくさが多過ぎる。
2021/6/19・出典:Twitter
あまりの人間関係の酷さに退職した
そういう仕事(生活相談員)してました!!人間関係がゴミ過ぎて今は離れてるし戻る気ないです
2020/4/20・出典:Twitter
1-4.上司のやり方・考え方が合わずストレス
上司のやり方・考え方が自分と合わずストレスに感じている生活相談員のかたも多いです。
上司の方針が自分の介護観や考え方と違っても、その意見を施設内に浸透させる役割を担っているなど、上司と合わないことに多くの生活相談員がストレスを抱えています。
中には、サービス残業を強要され、法律違反に加担させられている方もいらっしゃいました。
上司が設定する目標を受け入れられない
今年度の生活相談員の目標は、新人教育、定着率を上げるとありましたが、日々辞めたい気持ちを作るのがこの生活相談員という、何とも言えない…
2019/4/28・出典:Twitter
1年間毎日サービス残業を強要された
作成する時間帯は、業務終了後の18:30から早くて22:00まで一年間毎日。違法な施設だった為、出勤簿は定時で記入するよう強要され、残業代はありませんでした。
出典:アンケート
法律違反に加担させられた
監査を通るために人員不足を誤魔化す資料作りをさせられたり、勤務時間外に強制的に会議に参加させられたりしました。
出典:アンケート
このように、多くの生活相談員の方が毎日の業務に励みながらも、「つらい、辞めたい…」と悩まれています。そこで次の章では、生活相談員を続けるメリットとデメリットを比較します。
2.生活相談員を続けるメリットとデメリットを比較
この章では、生活相談員を続けるメリットとデメリットを比較します。生活相談員は大変なことや辛いことも多い仕事ですが、やりがいや続けることによるメリットも多くあります。
【得られるメリット】
- 利用者さんのニーズを通じて介護業界全体を把握しやすい
- スタッフや関係者など、介護に携わる人の役に立つことができる
- 施設運営における重要な役割を担える
- ケアマネージャーや施設長へキャリアアップしやすい
【起こりうるデメリット】
- 高齢者介助の実務から離れてしまう
- 利用者さんとその家族、施設スタッフの板挟みになりやすい
- 生活相談員の業務について相談できる人がいない
- (施設によっては)業務過多になりがち
ただ、デメリットの方が上回ると感じるなら、職種・職種を変えるのも検討してみましょう。
次の章では、「生活相談員として働くのはもう無理!」と感じる方へ、本当に辞めてよいのか、後悔しないための判断基準と選択方法をお伝えします。
3. 生活相談員の仕事がきついなら、辞めるべき?後悔しない選択方法
「生活相談員を辞めたい」と思ったら、まずは以下の3つの方法を通じて、「本当に辞めるべきか」を判断しましょう。
それぞれ詳しく見てみましょう。
3-1. 職場を辞めたいのか、生活相談員の仕事を辞めたいのかを考える
まずは、「職場を辞めたい」のか、「生活相談員の仕事そのものを辞めたい」のかを考えましょう。
(1)職場を辞めたい
職場環境に問題がある場合、働く施設を変えるだけで、現状抱えているストレスから解放される可能性があります。
職場環境に問題があるケース
- 労働環境に関する悩み
…長時間労働、人手不足など - 雇用条件に関する悩み
…サービス残業、休日出勤、低賃金など - 人間関係に関する悩み
…スタッフ間の不和、上司と相性が悪いなど
人手不足の職場などの場合、業務の兼ね合いや周囲への申し訳なさもあって、気軽に辞めることは難しいかもしれません。
しかし、ご自身のみでの職場環境の問題の抜本的な解決は難しい場合が多く、今の職場に居続ける限り、これから先も我慢を強いられることになるでしょう。
「これ以上きつい思いをして働きたくない」という方は、転職して環境を変えてみるのも一つの方法です。
(2)仕事そのものを辞めたい
「生活相談員の仕事が辛いため、仕事そのものを辞めたい…」という場合、他の職種への転職を検討しましょう。
仕事そのものを辞めたほうが良いケース
- 体調が悪く働き続けるのが難しい
…出社できないほどの体調不良である - 働くモチベーションの低下
…やりがいや意義を感じられない
生活相談員は、多くの高齢者やその家族、一緒に働くスタッフを手助けしている実感が得られる、やりがいのある仕事です。その反面、特有のきつさに疲弊して、モチベーションを失う方も少なくありません。
「きついから辞めたい…」と感じているなら、自分が抱える不満の詳細を見極め、正しい選択を取ることが大切です。
そのためにまず、生活相談員は続けたいけれど別の職場で働きたい、そもそも生活相談員をやめたいなど、ご自身の辞めたい理由を細分化してみましょう。
(補足)辞める前に一度休職してみるのもアリ
退職を決断する前に、医療機関を受診して診断書をもらい、休職をすることも一つの手段です。
仕事の疲れから体力や気力が尽き、うつや適応障害などの症状を発症している場合、数日や1週間程度の有給休暇では完全に回復できません。また、退職に関しても正しい判断ができない可能性があるからです。
このときに必要となるのは、しっかりと体を休めることです。休職期間中はまず休むことに徹しましょう。
3-2. 今の職場が「辞めるべき職場の特徴」に当てはまるか見極める
今の職場が「辞めるべき職場の特徴」に当てはまるかどうか見極めることも大切です。
辞めるべき職場の特徴
- 極度の人手不足で生活相談員以外の仕事が多すぎる
- 代休が取れないなど労働環境が悪い
- 待遇が著しく悪い
- 必要な報連相ができないほど人間関係が悪い
- 施設が法律違反を犯している
特に「極度の人手不足による業務過多」「報連相ができないほど人間関係が悪い」職場は、スタッフの定着率が悪く、生活相談員への負担が増す一方でしょう。
働き手を軽視するような経営体制であったり、悪しき風習が根強く残っていたりするような施設は、辞めるべき職場と言えます。
3-3. 介護転職のプロに相談するのもおすすめ
不満はあるものの転職に踏み出せないという方は、一度転職サイトのキャリアアドバイザーに相談してみるのもおすすめです。
転職サイトを利用すると、アドバイザーに今の職場の悩みを相談でき、本当に転職すべきかどうかの正しい判断をしやすくなるからです。
転職サイトとは
転職サイトは、求人探しから選考対策まで転職活動をトータルでサポートしてくれる人材サービスです。「転職するかまだ決めていない」という段階でも利用できます。
求人の質 | ネットに載せたら応募者が殺到してしまう「非公開求人」を紹介してもらえる |
内部情報 | 働かないとわからない「人間関係」「職場環境」などの内部事情を得やすい |
フォロー体制 | 履歴書・職務経歴書の作成(添削)など、一人で転職活動をするよりも採用に近づきやすい |
「今の仕事は確かにきついけれど、この先が不安」「転職すべきか判断できない」という方は、一度プロの意見を聞いてみることがおすすめです。今の気持ちを話すことで、転職以外の解決策が見えることもあるからです。
介護職におすすめの転職サイトを知りたい方は、「介護職300人が選ぶ転職サイトおすすめ比較!口コミ評判&求人数ランキング」をぜひ参考にしてください。
次章では、生活相談員を辞めると決意したときの対処法について紹介します。
4.生活相談員を辞めると決意したときの対処法
生活相談員を辞めると決意したときの対処法としては、「他の介護施設に転職する」「介護職以外の職種・業界に挑戦する」の2種類があります。
他の介護施設に転職
今の職場は辞めたいけれど、生活相談員としては働きたいと考えている方は、他の施設に転職することを考えましょう。
生活相談員の主な勤務先は以下の通りですが、施設の種類、勤務先ごとに生活相談員の業務内容は異なります。このため、面接時などに、業務内容や職場環境などを確認しておくことがおすすめです。
施設の種類 | 仕事の特徴 | |
通所型 | デイサービス(通所介護施設) |
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ショートステイ(短期入所生活介護施設) | ||
入所型 | 特別養護老人ホーム |
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介護付き有料老人ホーム | ||
障害者福祉施設 |
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職場環境を採用担当者に直接確認しにくい…という方は、前述の転職サイトのアドバイザーに相談し、施設の内部事情を聞くと良いでしょう。
介護職以外の職種・業界に挑戦
生活相談員を含む、介護職という職種そのものにモチベーションがないという方は、介護の知識を活かした介護業界の別職種への転職や、全く違う業界へ転職するのも一つの方法です。
【介護業界内の別職種に転職】
- 介護用品の営業
- 介護教員
- 介護施設のスタッフ
- 介護専門のキャリアアドバイザー
- 介護用品のメーカー職
【全く違う業界に転職】
- 接客業
- 医療事務
- オペレーター
- IT技術者
- ドライバー
人手不足による激務や介護職特有の労働環境の悪さなど、生活相談員・介護職として働くモチベーションが低下している場合には、全く別の仕事も考えてみてください。
その他おすすめの転職先と、職種別転職サイトに関しては「介護職からの転職におすすめの仕事16選!介護経験の強みを活かしてキャリアチェンジ」をお読みください。
さいごに
多くの生活相談員さんが辞めたいと考えてる理由と、辞めたいと思ったときの対処法をお伝えしました。
生活相談員はきつい点が多い仕事であるため、どうしても辛いと感じる方は、辛いと感じるポイントとご自身のキャリアプランを照らし合わせて、検討してみてください。
あなたの人生が最高のものになるよう、心から祈っております。
入金管理や介護保険請求なども、忙しい日常業務終了後一人でチェックしなければならず、ストレスが溜まりまくって辞めたいと思った事が一度ではありません。
出典:アンケート