- 看護師として働いているけど、給料が低いままで将来が不安
- 看護師の給料ってどうやったら上がるの?
と悩んでいませんか。
看護師の給料が上がらない現状には、さまざまな原因が考えられます。
2020年以降は、外来や各種検診が減少したことなどの理由から、賞与をカットした病院も増えているようです。
本記事では、看護師の給料が上がらない原因を解説し、給料アップの具体的な方法を解説します。
すべて読めば、なぜ看護師の給料が上がらないのか・どうすれば上がるのかが分かります。
ぜひ最後までご覧ください。
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看護師の給料が上がらない4つの原因
看護師の給料が上がらない原因として考えられるのは以下4つです。
それぞれを詳しくみていきましょう。
診療科によって給料が大きく異なる
給料が上がらないのは、給料の低い診療科に勤めている可能性があります。
診療科によって看護師の平均年収は大きく異なり、各診療科の平均年収は以下のようになります。
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トップ5 | ワースト5 |
---|---|
病理診断科:470万円 | 人間ドッグ・検診:392万円 |
総合診療科:461万円 | アレルギー科:397万円 |
救命救急科:460万円 | 老年内科:405万円 |
心臓血管外科:457万円 | 胃腸科:412万円 |
呼吸器外科:453万円 | 心療内科:412万円 |
参考:医療ワーカー(2021年9月時点)
診療科によって平均年収が異なる背景としては、以下のような要因が考えられます。
- 健康を害するリスクのある科には危険手当がつくから(放射線科、精神科、オペ室など)
- 科によって残業の多さが異なるから
- 科によって夜勤の多さが異なるから(患者数が多い科は、夜勤に配置される看護師数も多くなる)
給料の低い診療科に勤めている方は、他の診療科へ異動するのが現実的な解決策といえます。
病院の経営母体によって給与額や昇給率に差がある
看護師としての給料が上がらないのは、病院を経営する母体の違いが関係しています。
看護師の基本給は、以下のような要因によって決まります。
病院の給与額や昇給率に差が出る要因
- 規模:個人の病院か、総合病院なのか
- 立地:地方か、都市部の病院なのか
- 経営母体:国の病院か、公立の病院なのか
実際、規模が小さい病院より大きいほう、地方よりも都心部の病院のほうが給与水準は高いようです。(参考:日本看護協会,e-stat)
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経営母体 | 勤続10年看護師の給与額 (月) |
---|---|
社会保険関係団体 (国民健康保険組合) | 27万6,093円 |
公立 (都道府県) | 26万7,539円 |
公的医療機関 (日本赤十字社) | 26万4,676円 |
国 (厚生労働省) | 25万7,664円 |
その他法人 (私立学校法人) | 25万1,361円 |
公益法人 (公益社団法人) | 24万5,060円 |
医療法人・個人 (医療法人) | 23万2,020円 |
参考:日本看護協会
もっとも給与平均の高い「社会保険関係団体」と低い「医療法人・個人」を比べると、月当たり4万円、年収にすると50万円ほどの差になります。
給料平均の低い地方や経営母体に勤めている方は、平均の高い地域や病院への転職で、給料が上がるかもしれません。
看護師が多く役職に就きづらい
看護師として給料が上がらないのは、勤め先に看護師が多く、役職に就きづらいのも原因の一つです。
看護師の役職には主任や副主任、師長などがあり、役職に就ければ給与アップが期待できます。
ただ看護師の数は、年々増加傾向にあるため、役職に就ける人数も限られています。
出典:厚生労働省
規模が大きい病院で管理職になると、高い給与アップが見込めますが、競争率が激しいのが懸念点です。
コロナの影響で病院の経営状態が良くない
2020年以降、新型コロナウイルス感染拡大によって病院の経営状態に悪影響が出ており、看護師の給料にもしわ寄せが生じています。
看護師を対象にした調査によると、(2020年2月以前と比べ)給与が減額した看護師は看護師全体の約半数を占めると報告されていました。(参考:レバレジーズメディカルケア「看護師の労働環境に関する実態調査」)
コロナ患者と関わる業務に従事しているかを問わず、全ての看護師で給与の減額が確認されているようです。
ここまでのまとめ
看護師の給料が上がらない原因は以下です。
ここまでのまとめ
- 診療科によって給料が大きく異なる
- 病院の経営母体によって給与額や昇給率に差がある
- 看護師が多く役職に就きづらい
- コロナの影響で病院の経営状態が良くない
勤め先の病院の規模や経営状態、診療科などによって、給与水準は大きく異なります。
平均給与額や昇給率の低い職場で働いている場合、何年経っても給料は一向に上がりません。
もし給料を上げたいなら、次の章で紹介する看護師の給料を上げる方法を確認しておきましょう。
なお看護師の平均年収については、以下の記事でも詳しく解説しています。
看護師の給料を上げる4つの方法
看護師の給料を上げる現実的かつ具体的な方法は、以下の4つのとおりです。
それぞれ詳しく説明します。
単発・スポットの仕事をする
看護師が給料をアップするなら、単発・スポットでの仕事を探しましょう。
単発・スポットは、主に介護施設などの医療行為をおこなわない施設に、1日~数日だけ派遣され、看護師として施設スタッフのサポートをします。
「1日だけ介護施設の夜勤をする」「3日間だけ訪問入浴の介助の仕事をする」といった柔軟な働き方が可能です。
給料も高めに設定されており、日給2〜3万円の求人も見られます。
さらに2021年4月以降は、新型コロナウイルスワクチン接種に限り、医療施設での単発の仕事も可能になりました。
単発・スポットの求人は、転職サイト・派遣サイトなどを使って探せます。
例えば、看護師転職・派遣支援サービス『MCナースネット』では、スケジュールが空いている日を選択して求人一覧を確認できます。
「夜勤を増やしたいけど、今の病院ではなかなかできない」という方は、単発の仕事をしてみるのもおすすめです。
なお単発・スポットの仕事は副業にあたるため、必ず本業の就業規則を確認してください。
上司と良好な関係を築き評価を得る
現職の給料アップを目指しているなら、普段から上司と良好な関係を築いておくことも重要です。
看護師の給料は、在籍年数の長さが評価基準となりますが、それ以外にも「師長の評価」も関係します。分かりやすく言うと、師長が認めている看護師ほど給料が上がりやすいということです。
看護師の仕事の成果は、売上などで客観的に測れるわけではないので、どうしても「上司の主観的な印象」が大きく影響してきます。
実際に、スタッフのうち何人かをプラス評価(収入アップなど)するという時には、良い印象のある部下を推薦する場合もあるようです。
そのため、普段から良好な関係を築いておき、高評価を受けやすくする姿勢も、給料アップには必要といえるでしょう。
管理職のポジションを目指す
看護師の給料を上げる方法として、主任・師長などの管理職に就くのも現実的な方法です。
実際にフルタイム勤務の看護師の平均年収が519万2,417 円であったのに対して、中間管理職は648万3,444円と、100万円以上の給与アップを期待できます。(参考:日本看護協会の調査)
看護師の管理職として、具体的には以下の役職があります。
看護師の管理職
- 看護部長:看護部の責任者として、病棟の看護師長・スタッフナースをまとめ、病院全体の経営にも関わる仕事。
- 看護師長:スタッフナースを統括する役割があり、主任看護師と一緒に業務の円滑化と質向上を目指す仕事。
- 看護主任:スタッフナースの上位にあたる役職で、業務が円滑に進むように看護師長を補佐する仕事。
看護師の管理職とは、看護の現場のまとめ役に該当します。
複数人のスタッフをまとめ上げるマネジメント力や忍耐力が必要な立ち位置です。
看護師長が管理職の資質がある看護師を推薦し、看護主任を目指す流れになります。
大病院などの規模が大きく看護師の多い病院だと、競争が激しく管理職に就くのには最低でも10年以上かかります。
ただ中・小規模の病院なら、看護師経験10年未満で管理職に就けるケースもあるようです。
時間はかかりますが、着実にステップアップしながら給料を上げる方法といえます。
基本給の高い病院・施設に転職する
看護師が給料を上げるなら、基本給が高い職場に転職するのも一つの方法です。
上記のように、看護師の昇給率は病院の経営母体や規模によって異なるため、業務内容が同じでも年収が上がるケースは少なくありません。
「このまま働き続けても大幅な給与アップが見込めない」場合、給与水準が高い他の職場への転職がおすすめです。
補足:給料アップに資格取得はおすすめしない
看護師の給料を上げる方法として、認定看護師や認定看護師の資格取得を検討するのはおすすめできません。
なぜなら、資格取得は費用対効果が全く釣り合わないからです。
例えば認定看護師の資格取得には、授業料・実習費などを合わせると100万円以上のコストがかかります。
加えて専門の教育機関で6ヶ月以上、計615時間の教育課程をクリアしなければなりません。
仮に資格を取得したとしても、昇給・手当がつくとは断言できません。
看護協会の資料によると「病院の約6割は、認定看護師・専門看護師の資格手当や昇給がないとも報告されています。
出典:日本看護協会
給与に反映されたとしても、月5,000円アップが相場です。
給料アップの目的だけで資格取得を検討するのは現実的ではないといえるでしょう。
【看護師の給料を上げる】おすすめ転職サイト3選
続いて、看護師の転職に最適なサイト3つを紹介します。
看護師におすすめの転職サイト
各サイトの特徴を一つずつ確認していきましょう。
看護roo!
看護roo!(カンゴルー)は、看護師業界特化型の転職サイトです。
公開求人が多いのはもちろん、登録者のみが応募できる非公開求人も数多く揃っています。
また手厚いサポートに定評があり、面接時にスタッフが同行してくれるサービスも魅力の1つです。
面接対策と条件交渉にも対応しているため、安心して転職活動を進められるでしょう。
看護roo!の詳しい情報については、以下の記事もご覧ください。
マイナビ看護師
マイナビ看護師は、マイナビが運営する大手転職サイトです。
「スピード転職」や「じっくり転職」など、独自のサポートを提供しており、求職者の希望に合わせて転職期間を設定してくれます。
幅広い職種の求人を保有しているため、看護師以外の転職を検討している方にも最適です。
企業とのミスマッチを減らし、ご自身のペースで転職活動を進めたい方は、ぜひ利用してみてください。
マイナビ看護師の詳しい情報については、以下の記事もご覧ください。
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
レバウェル看護は、2023年10月時点で10万件以上の公開求人を保有する転職サイトです。
また、病院や施設を訪問し直接取材した結果から、職場のリアルな情報を提供しています。
職場での人間関係や働き方に不安がある方には嬉しいポイントといえるでしょう。
さらにLINEメッセージでのやり取りにも対応しており、電話やメールよりも手軽に情報収集できるのも魅力です。
なお、レバウェル看護の詳しい情報については、以下の記事もご覧ください。
看護師の給料を上げるうえでよくある質問
最後に「看護師の給料を上げるうえでよくある質問を紹介します。
安心して転職活動を進めるためにも、上記の疑問について事前におさえておきましょう。
看護師の給料を安いと感じてしまう原因は何ですか?
看護師が対価に見合った報酬を受け取れていないと考える要因として、以下の内容が考えられます。
看護師の報酬が少なく感じる要因
- 危険手当がついていない
- 残業代を受け取りにくい
- そもそも看護師としての責任が重い
- 勤務外や休日に実施する勉強会がつらい
- 夜勤での拘束時間が長く、ハードである
上記の内容から、給与明細を見た時に「頑張っているのに報われない」と考えてしまうのかもしれません。
看護師の給料が良い病院を見分けるポイントはありますか?
適切な昇給をしてくれる病院を見分けるポイントは以下のとおりです。
看護師の給料が良い病院の特徴
- 労働組合の有無
- 経営努力をしている
- 年間の昇給率・平均昇給額
- 職員に利益を還元するシステムがある
ご自身が看護師として働いている、あるいは今後転職を考える職場が、職員の評価を適切におこなっているか確認してみましょう。
給料アップのためにフリーランス看護師になるのはありですか?
フリーランスとして活躍する看護師の働き方でも問題ありません。
働き方としては、以下のような業務形態が挙げられます。
フリーランス看護師の働き方
- 施設と業務委託契約を締結し、紹介予定の派遣を利用する
- ツアーナースや看護学生の実習指導者として短期間働く
- 看護師の経験をもとにライターとして働く
ただフリーランス看護師は、ご自身が備えているスキルや実績を問われるケースが多いです。
経験が浅い方は、容易にフリーランス看護師を視野に入れるのは避けましょう。
さいごに
看護師の給料が上がらない原因として考えられるのは以下です。
看護師の給料が上がらない原因
- 診療科によって給料が大きく異なる
- 病院の経営母体によって給与額や昇給率に差がある
- 看護師が多く役職に就きづらい
- コロナの影響で病院の経営状態が良くない
給料を増やしたいと考えている方は、手当の付く資格を取得したり、給与水準が高い職場に転職したりすることがおすすめです。
もしも転職を検討しているのであれば『看護roo!』などの転職サイトにまずは相談してみるとよいでしょう。
あなたの暮らしが、より良いものになるよう願っています。
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