「仕事ができない自分が嫌だ」
「変わりたいけど、どうしたらいいかわからない」
と、悩まれてますよね。
実は、仕事ができないと悩む看護師には、以下のような特徴があります。
- 優先順位や時間の管理が下手
- 緊張しやすく、切り替えができない
- 周りと比較しすぎてしまう
- コミュニケーションが苦手
- 向上心や目標がない
しかし、これらの特徴にあてはまる人でも、ちょっとした意識と行動により、仕事ができる看護師に変わることができます。
この記事は、元看護師の私が、仕事ができないと悩む看護師の特徴や、できる看護師になる方法を、体験談を踏まえて解説していきます。
仕事ができないと悩む方だけでなく、なかなか仕事ができるようにならない新人に困ってる教育係の方にも、お役に立てる内容になっているでしょう。
この記事を読めば、明日から実践できるノウハウを学ぶことができ、仕事ができる看護師への一歩を踏み出せるようになるでしょう。
1. 仕事ができない看護師によくある6つの特徴
仕事ができない看護師によくある特徴は、以下の6つです。
順番に解説していきます。
1-1. 優先順位や時間の管理が下手
「仕事ができない」と悩んでいる方は、優先順位をつけることや、時間の管理が苦手なことが多いです。
特に責任感がある人ほど、「予定通りに進めたい」「どの患者さんにも最善を尽くしたい」思いが強く、優先順位がつけられない傾向にあります。
この結果、優先度の高い仕事を後回しにしてしまい、適切なタイミングでケアができないのです。
また、時間の管理ができず、1つのケアやラウンドの時間のかけすぎや、反対に一気に仕事を進めようとして、患者さんの負担になってしまうこともあります。
【例】
10時に抗生剤の点滴をする患者さんと、10時にリハビリ室へ移送が必要な患者さんを担当
【本来やるべきこと】
同じ時刻に治療やケアが組まれているので、「時間が前後しても大丈夫か」を事前に先輩に相談すべき
【優先順位をつけられないと】
事前確認をせずに、先にリハビリ患者さんの移送をしてしまうなどのミスが発生。エレベーターの待ち時間が予想以上にかかるなど予期せぬハプニングに巻き込まれ、病棟に戻る時間が遅くなり、10時の抗生剤の点滴が予定より遅れてしまう可能性がある。
優先順位は、患者さんの状態、治療・ケアの緊急性や重要度によって、変化します。
普段から意識しておかないと、急患対応ができないことや、急変の時に落ち着いて動くことができないかもしれません。ときには、焦りからインシデントを起こす危険性も出てくるでしょう。
仕事ができない看護師にとって、優先順位のつけ方や、時間の管理は、大きな課題といえます。
1-2. 緊張しやすく、切り替えができない
「仕事ができない」と悩んでいる方は、過剰に緊張しやすい傾向にあります。緊張してしまうと、仕事で十分な力が発揮できませんよね。
緊張の原因は人それぞれですが、失敗を怖がる人ほど、緊張が強くなりがちです。その理由は、目の前の課題と過去の失敗体験を重ねてしまったり、未経験の仕事に不安があったりするからです。
【例】
採血のときに、過去に採血で失敗したことを思い出してしまう
【本来やるべきこと】
過去の失敗と今を切り離して考え、目の前の採血に集中する
【緊張しすぎると…】
- 狙うべき血管を見つけられない
- 手が震えて、うまく穿刺できない
- 患者さんが不安を感じ、血管迷走神経反射(血圧の低下などによる失神やめまい。痛みや不安などの心理的ストレスが原因)を引き起こす危険性もある
もちろん、緊張すること自体は悪いことではありません。緊張は、不安に直面した際に出てくる自然な反応であり、適度な緊張は一定の成果をもたらします。
しかし、緊張が限度を超えると、パフォーマンスを下げる原因となってしまうのです。
<ヤーキーズドットソンの法則>
緊張度合いが高すぎず、低すぎない、適度な緊張(ストレス)状態のときに、人は最適なパフォーマンスを発揮できるという法則。
どの程度の緊張が最適なパフォーマンスを引き出すかは、課題の難易度によって変わる。
1-3. 周りと比較しすぎてしまう
「仕事ができない」という悩みは、周りとの比較によって生じます。
同期と自分の比較や、周りから比較された経験がある方も多いでしょう。その場合、本当は十分に仕事ができているのに、「自分は(周りと比べて)仕事ができない」と落ち込んでしまうこともありますよね。
【例】
同期が、患者さんの血圧異常に気付いて早期処置ができ、先輩に褒められていた
【本来やるべきこと】
気にせず、自分の仕事に集中する
【比較をしすぎると…】
- 「私もがんばってるのに…褒めてもらえない」と落ち込む
- 「私も血圧に注意しよう!」と思い込み、他のバイタルサインを軽視したり、根拠なく血圧を測ろうとする
周りを意識することが、成長のきっかけになることもあります。しかし、気にしすぎるあまり、患者さんへの配慮ができないのは、本末転倒です。
1-4. コミュニケーションが苦手
「仕事ができない」という悩みは、手際や業務の進め方ではなく、コミュニケーションに原因があるケースも考えられます。
コミュニケーションがうまくいかないと、情報の共有や伝達ができず、仕事に支障をきたしてしまいますよね。
特に、医療はチームでおこなうものなので、看護師同士だけでなく、さまざまな他職種との連携が必須です。しかし、コミュニケーションが苦手だと、「報連相のタイミングがわからない」「会話が続かない」と悩んでしまうのです。
【例】
- 先輩の担当患者さんに「今日は13時に家族が面会に来るから、点滴の時間をずらしてほしい」といわれた
- 先輩は、ほかの業務で忙しく、不在だった
【本来やるべきこと】
- 先輩に、伝えにいく
- もし、先輩の手が離せないなら、メモに残したり、リーダー看護師に申し送って伝えてもらうようにお願いする
【コミュニケーションが苦手だと…】
- 先輩に、声をかけていいのか迷い、伝えられない
- 迷っているうちに、自分の業務が忙しくなり、声をかけ忘れてしまう
- 結果として、患者さんの希望が先輩に伝わらず、予定していた点滴が遅くなってしまった
このように、自分から話しかけられないと、周りのスタッフや患者さんに迷惑をかけてしまうケースも出てきます。
ほかにも、患者さんと会話が弾まず、必要な情報収集ができないと悩んでいる方もいるでしょう。
こうした経験が重なると、コミュニケーションへの苦手意識が増してしまい、仕事で達成感を感じにくくなってしまいます。
1-5. 向上心や目標がない
残念ながら、向上心や目標がないと、仕事ができる看護師にはなれません。
苦手な仕事を避けてしまい、努力することを忘れてしまうからです。
【例】
感染症の流行に伴い、看護師同士で予防接種をおこなう機会があった
【本来やるべきこと】
予防接種の手技が苦手なので、練習させてもらう
【向上心や目標がないと…】
「注射は苦手だから」という理由で、実施することを避ける
たしかに、不得意な看護技術を率先しておこなうには、勇気がいります。
しかし、いつまでも苦手なことを避けたままだと、成長するチャンスを逃してしまいます。結局のところ、周りがどれだけ指導をしても、本人にやる気がないと仕事ができるようにはならないのです。
1-6. 一日の振り返りをしない
仕事ができない看護師の特徴は「1日の振り返りができていない」です。
業務で注意を受けたことや、教えてもらったことをその日中に振り返らないと、翌日には忘れてしまうからです。
エビングハウスの忘却曲線によれば、人間は学習後以下のように忘れてしまいます。
学習後の日数 | 忘れる割合 |
---|---|
20分後 | 42% |
1時間後 | 56% |
1日後 | 74% |
1週間後 | 77% |
参考:日本経営心理士協会
人間は1日で7割のことを忘れてしまいます。忘れないためには、振り返りや復習が必要なことがわかるでしょう。
注射の打ち方を教えてもらった
【本来やるべきこと】
ノートにメモを取り、一人でもできるようにしておく
【振り返りをおこなわないと…】
- 先輩にもう一度聞かないといけない
- やり方がわからず時間がかかる
- 仕事を任せてもらえない
看護師として学んだことやミスをしたことを、1日の最後に振り返りをして、忘れないように意識することが重要です。
2. 仕事ができる看護師に学ぶ!4つの考え方
仕事ができるようになるには、「できる人のマネ」から始めるのが一番いいです。そこでまずは仕事ができる看護師は、どのような意識・スタンスで業務にあたっているのか解説します。
考え方を少し変えるだけなので、今すぐ改善が見込めます。
2-1. プロ意識を持とう
仕事ができる看護師は例外なく「プロ意識」が高いです。
プロ意識とは、言い換えると当事者意識のこと。常に目の前の課題を「自分事」として考えているので、問題解決のために率先して行動し、患者さんの気持ちに寄り添ってケアができ、質の高い看護を提供できます。
この方のように、「プロとして仕事する」と意識できれば、「看護師の自分」と「プライベートの自分」の使い分けができるようになります。感情に振り回されることなく、仕事ができるようになるのです。
看護師は、人として温かな対応が求められる半面、緊急時には冷静な状況判断も求められますが、「看護師の自分」という感覚があれば、私情をはさむことなく、的確な処置やケアがおこなえるでしょう。
また、仕事で理不尽なことがあっても、一歩引いて考えることができるので、必要以上に傷つくことが減るかもしれません。
2-2. 目標を掲げよう
具体的な目標を常に持って、日々の仕事に取り組みましょう。
目標があると、今やるべきことが明確になり、迷いのない行動を取れます。一つひとつの業務から学びを得る姿勢になり、時間を有意義に使えるはずです。
目標設定は、達成できたか判断できるレベルまで具体的にするのがポイントです。
<NG>
- 仕事ができる看護師になる
→達成できたかを判断しづらい
<OK>
- 点滴を1回で成功させる
- 患者さんのバイタルサインを正しくアセスメントできるようになる
- 人工呼吸器の使い方をマスターする
→達成できたかを判断しやすい
このように、目標が具体的になっていると目標達成するまでのプロセスが見えてきます。期限・ハードルを設定して、適度な負荷をかけると、目標達成に向けて行動しやすくなります。
実際に目標の決め方がわからない方は以下の記事を参考にしてください。
2-3. 気づきを大切にしよう
小さな変化や違和感に気づけるようになりましょう。
目に見えることを注意深く観察することで、さまざまな可能性を考察することができます。
<例>
術後の患者さんが、硬膜外PCA(硬膜外腔にカテーテルを留置し局所麻酔薬やオピオイドを持続注入する方法)を用いて、疼痛コントロールをしていた。
痛みの軽減ができていたので、離床が進められたが、体動時に患者さんの表情が暗く、発汗量も多い。
患者さんは「痛いけど大丈夫。動き始めだから」と話す。
<変化に気づけないと…>
「動き始めだし、もう少し様子見よう」と、経過観察してしまう。
<変化に気づくと…>
患者さんの表情、発汗量の多さから、「痛みが強くなっているのでは?」と推測。
硬膜外PCAのカテーテルが抜けかかっているのを発見する。
このように、想像力を働かせ、細かなところにまで目配りできれば、異常の早期発見にもつながるのです。
2-4. ポジティブに考えよう
何事にもポジティブに考えることが重要です。
ポジティブに考えられるようになれば自己成長できるからです。
例えば、
B.業務のミスを成長できるチャンスととらえる人
ミスを成長につなげられるBの人は、「なぜミスをしたのか」「どうすれば改善できるのか」を考えます。その結果、今後同じミスをしないように心がけて、ミスを恐れないようになるでしょう。
ネガティブなAの人は、ミスをしないようにするものの行動が消極的になってしまい、挑戦しなくなります。
ポジティブに考えることをクセづけると挑戦が楽しくなり、さまざまな仕事を任せてもらえるようになり成長につながります。
3. 仕事ができる看護師に学ぶ!6つの仕事の進め方
すぐに実践できる仕事の進め方を紹介します。
繰り返しおこなうことで、仕事ができる看護師に近づけるでしょう。
では、順番に見ていきましょう!
3-1. 始業前に、1日のスケジュールを立てよう
始業前に、1日のスケジュールを立て、担当患者の治療やケア、全体の仕事量を把握しましょう。
スケジュールを立てると、優先順位をつける練習もでき、自然と時間を意識して動けるようになります。
時系列で、患者の予定を書き込むと、一目で確認がしやすいです。
また、スケジュールを立てておけば、治療や検査の時間が被っていても、事前に先輩に相談し、業務調整もしやすくなります。
3-2. 「話す」よりも「聞く」ことを大切にしよう
コミュニケーションの要は、「話す」よりも「聞く」ことです。
話してばかりの人より、真摯に聞いてくれる人に好感をもった経験はないでしょうか。「聞く」ことは、情報収集に役立つだけでなく、信頼関係の構築にもつながるのです。
少しでも時間に余裕があれば、患者さんのベッドサイドにいき、世間話を楽しんでいました。
そんなある日、いつも穏やかな患者さんが、突然泣き出し、「実はね…」と、ガンになった不安を打ち明けてくれました。
患者さんの胸の内を知れたのは、意図せず、患者さんとのコミュニケーションを続けてきたからだったと思います。
ただ、相手の話しを聞くだけでなく、相槌や、4章でご紹介するミラーリングやバックトラッキングといった心理学的技法を交えるのも、おすすめです。
職場内の人間関係にも応用できるので、ぜひ試してみてください。
3-3. 報連相は、ポイントを押さえて伝えよう
報連相のポイントは、簡潔明瞭に伝えることです。
相手にわかりやすく伝えることができれば、時間短縮でき、解決に向けた対応にいち早く取りかかれます。
報告
報告は、情報の共有や変化、業務の進捗度を伝えるためにおこないます。
また、トラブルがあったときは、ただちに報告することが望ましいです。
ポイント①:結果を先に伝えよう
まずは、結果を伝えましょう。
「自分がどれだけ頑張ったか」「なぜできなかったか」を先に伝えると、要点がわからず、言い訳のように捉えられてしまいます。経緯や背景を伝える場合は、結果のあとに伝えましょう。
ポイント②:こまめに報告しよう
こまめに報告すると、軌道修正がしやすくなります。特に、慣れない業務や不安な業務をするときほどおすすめです。
連絡
連絡は、医師の指示変更や、伝言などの情報を知らせるためにおこないます。
ポイント①:正確な情報を伝えよう
情報は、時間や数字を用いて、正しく伝達しましょう。
例)
- NG 「点滴が、あと少しで無くなりそうです。」
- OK 「点滴があと15分くらいで無くなりそうです。」
ポイント②:事実だけを述べよう
情報を伝達することが大切なので、意見や推測は入れないようにしましょう。
意見を述べたいなら、「私の意見ですが」と前置きしましょう。
相談
相談は、判断に迷ったときに、他の人に意見を求めるためにおこないます。
ポイント①:相談の許可を取ろう
相手の都合を確認することは、必要なマナーです。
例)
NG 一方的に話し始める
「〇〇さん!実は、明日の検査介助の準備がしたいんですけど、今日の担当業務やってたら時間とるの難しいんですよ!今日は用事があるので、早く帰らなきゃいけないし、それに…(ずっと話し続ける)」
OK まずは、了承を得る。
「明日の検査介助について、5分だけ相談良いですか?」
ポイント②:相手に何をしてほしいか、最初に伝えよう
情報を全て伝えるのではなく、相手に何をしてほしいか、明確にしてから相談しましょう。
例)
NG 時系列で、ダラダラと説明してしまう。
「今日A先生の検査介助につくので、先に検査室に行って準備してたんですよ。そこにB先生が来て、「それよりも、〇〇手伝って!」っていわれたんですよね。でも、今日の私の担当はA先生の介助で、検査は朝一にあるのに、まだ準備は終わってないし、でもB先生は急いでるし、そういうときどうしたらいいんでしょう?〇〇さんはどう思いますか?」
OK 端的に伝える
「今日の検査準備で、A先生を優先すべきか、B先生を手伝うべきかで判断を迷ったんですが、〇〇さんならどうしますか?経緯としては…(詳細は後から伝える。)」
繰り返しおこなうことで、報連相のコツをつかめるようになるでしょう。
3-4. ロールモデルを作ろう
ロールモデル(お手本となる先輩)を見つけて、マネしてみましょう。仕事ができる看護師になるには、マネが大切です。
例えば、採血が苦手な方は、採血が上手な先輩のやり方を観察したり、コツを聞いてからおこなうと、成功率を上げることができます。
僕の職場は、人間関係が悪く、先輩方はいつも悪口ばかり言ってました。
当時は、先輩方の姿に衝撃を受け、リアリティショックを隠せず、ずっと辞めたかったです。
そんな中、A先輩は、悪口の輪に入らず、ナースコールが鳴れば、新人の僕たちよりも早く患者さんのところに駆けつけていました。
その姿が本当にカッコよくて、僕もA先輩のようになりたいと思い、仕事を辞めずに続けることができました。
この方のように、ロールモデルを見つけたおかげで、仕事を続けられた方もいます。
マネすることが成長につながり、いつしか、あなたなりの看護ができるようになることでしょう。
3-5. 終業後に、10分間の振り返りをおこなおう
終業後、10分間だけ、仕事の振り返りをしましょう。
自分の仕事を客観的に捉えられ、具体的な改善策を見つけられます。
筆者は、毎日振り返りをして自分のケアを評価し、翌日の仕事に活かしていました。
思考や行動の癖に気づき、次の仕事に意識できるようになるのが、振り返りのメリットです。
おすすめの方法は、ノートとペンを用意して、紙に書くことです。
もちろん、スマホやSNSを利用しても良いですが、ほかのアプリに目が行ったり、他者の評価を気にしてしまうので、あまりおすすめできません。
紙に書くと、より可視化しやすく、あとから見返すことも容易にできますよ。
<毎日の振り返りノートに書くこと>
- 記載している内容
- 患者さんの情報
- 業務内容(時系列)
- できたこと
- できなかったこと
- 改善点
- そのときに考えたこと(あれば)
振り返るなかで改善策が見つからない方や同じ失敗を繰り返してしまう方は、振り返りノートをもとに先輩に相談してみると、新たな視点を得ることが出来るかもしれませんよ。
3-6. 継続できる方法で、勉強しよう
看護師を続ける以上、経験年数に関係なく、勉強は必要です。
最新の医療技術を学ぶことで、スキルアップにもつながります。しかし、疲れがたまった状態で長時間勉強するのは、効率的とはいえません。
ポイントは、継続できる方法で勉強をおこなうことです。例えば、紙に書くよりも、パソコンで打ち込んだ方が頭に入るなら、取り入れてみても良いでしょう。
また、「始業前に〇分だけ」「始業後は〇〇だけ、復習する」と決めて勉強するのも、時間が決まっているので、取り組みやすいですよ。
勉強の方法や媒体、実施する時間帯、所要時間には個人差があります。あなたなりのルールを決めて、取り組んでいきましょう。
補足:欠点が、強みになることもある
仕事ができる看護師になりたいと思うあまり、欠点に目が行き過ぎると、自分で自分を追い込んでしまいます。そんな時は、欠点を多角的に見ることが必要です。
例えば、ネガティブ思考が欠点な方は、患者さんの辛さに共感し、寄り添える看護師になれる可能性を秘めています。
つまり、あなたが欠点だと思っていることは、状況によって強みに変わるのです。
もちろん、周りから指摘されたことは素直に受け取ったほうが、成長できます。しかし同時に、ありのままの自分を認めることも大切です。悩んだ際は、ぜひ心の中に留めておいていただけたらと思います。
4. 仕事ができない人が今日から始められる3つのこと
仕事ができない人が今日から始められることは3つあります。
仕事ができない人は多くのことを同時にやろうとしすぎて、手が回らず諦めてしまうことがあります。
今日から少しずつ始められることをおこない、成長につなげましょう。
それぞれ解説していきます。
4-1. 失敗やミスは納得するまで先輩に聞く
失敗やミスをしたときは、自分が納得するまで先輩に聞きましょう。
納得しないまま仕事に戻ると原因がわからず、もう一度同じミスをしてしまうからです。
患者に間違った対応をしたときは、「自分はどの対応が間違ったのか」や「なぜダメなのか」を理解できれば、同じミスはおきにくくなります。
自分の行動や言動は自分自身ではわからないことが多いです。失敗やミスをしたときは先輩に以下のようなことを聞いて今後の仕事に活かしましょう。
- なにがダメだったのか
- なぜダメだったのか
- どうしたらよかったのか
納得するまで聞くことで、今後の看護師としての仕事のパフォーマンス向上につながります。
4-2. 勉強方法を変える
仕事ができないと感じたときは、勉強方法を変えてみましょう。
勉強方法を変えると、看護師の仕事を覚えるスピードが早くなり、一人前の看護師に早くなれるからです。
看護師は日勤や夜勤で勉強時間が制限されます。そのうえ、勉強方法が悪ければ効率が落ち、看護師の勉強が進まないでしょう。
おすすめは、朝に勉強時間を確保することです。朝は脳が活発に働くゴールデンタイムで、情報の吸収も早く、深く理解できます。
また、朝に仕事の目標を決めてから業務を始めると、仕事に身が入り1日の達成感もあります。
仕事ができないと感じたときは、朝に前日の復習や予習をしてみましょう。
4-3. 一日働いた自分をほめる
まずは、一日仕事を頑張った自分をほめることから始めましょう。
自分をほめることで以下のような好循環がうまれます。
上記のように、自分をほめることは仕事のモチベーションにもつながります。
自分をほめるときは、口に出して一日の自分の行動をほめてあげましょう。口に出すことが恥ずかしい場合はノートに箇条書きで書くとよいです。
5. 仕事で使える心理学5選
この章では、仕事で使える心理学を5つ解説します。
医療スタッフや、患者さんとの関わりに役立つ技法ばかりなので、ぜひ参考にし仕事に活かしてください。
それでは、順を追って見ていきましょう。
5-1. ミラーリング
ミラーリングとは、聞き手が、話し手と表情や動作を合わせる技法です。
その目的は、話し手に安心感や親近感を与えるためになります。
あなたにも、自分に似ている人に親近感を感じ、好感を抱いた経験はないでしょうか?これを、『類似性の法則』といいますが、ミラーリングでは、意識的に話し手に同調することで、信頼関係の構築をおこなえるのです。
<方法>
- 話し手の表情や動作を、鏡のようにマネる
- 瞬時に動作をマネし続けると、話し手が馬鹿にされていると感じることもあるので、あくまで、自然な流れでおこなったほうが効果的
5-2. バックトラッキング
バックトラッキングとは、話し手の発言を同じように表現する技法で、日本語では「オウム返し」とも呼ばれています。
話し手に受容や共感を示すことができ、また話し手自身が考えを整理できるといった効果もあります。
<方法>
話し手が話した言葉を、同じように表現する。
例)Aさん「明日の手術が不安で、昨日は一睡もできませんでした。」
あなた「手術が不安なんですね。よかったら、どんなことに不安を感じているのか、お話聞かせて頂けませんか?」
話し手が話している内容を、要約して伝える。
例)Bさん「入院前から薬の管理が苦手で。飲まなきゃいけないのはわかるんですけど、忙しいとすぐに飲み忘れちゃうんです。主治医の先生にもいつも怒られちゃって、わかってはいるんですけどね。本当、どうしたらいいんでしょう。」
あなた「お薬の飲み忘れで、困っているんですね。薬の管理方法を一緒に考えていきましょう。」
Bさん「はい、よろしくお願いします。」
5-3. 自己開示
自己開示は、自分の価値観、人生や生い立ちなどのプライベートなことを、相手に伝える技法です。その目的は、相手に信頼をしめしたり、親近感を感じさせることです。
自己開示の特徴として、『返報性の原理』があります。
これは、個人的な情報を聞いたときに、聞き手も同等の情報を話そうとしてしまう心理反応です。あなたにも、友人から打ち明け話しをされたときに、ついつい個人的な話しをしたくなった経験があるでしょう。
自己開示は、戦略をもっておこなうよりも、意図せずおこなったほうが効果があるといわれています。また受け手の捉え方によっては、誤認を招く可能性があるので、注意が必要です。
<方法>
- 自分の考えや信念、人生観などを、自分から伝える。
- 自己開示は急におこなうのではなく、プライベートなどの話しを交えながら、相手の反応を見ておこなう。
5-4. 内集団的バイアス
内集団的バイアスは、自分と共通点のある人を同じ集団として認識し、好感を委託ことや特別な扱いをしてしまう心理反応です。
例を挙げると、知り合いが誰もいない環境で同じ出身地の人がいたら、つい親近感をもってしまうといったものです。
この内集団的バイアスを利用すると、相手から好感を得やすくなります。もちろん嘘をついてまで共通点を作り出す必要はありませんが、共通点のある相手がいれば、あえて話題に出してみると良いかもしれませんよ。
<方法>
相手との共通点を見つけ出す
例)出身地、好きな食べ物、趣味、応援している球団、休日の過ごし方 など
明確な共通点がない場合は、共通要素を抽出する
例)「汗を流す」という共通要素
Aさん「休日は、よくサウナに行って、汗を流してるんですよ。」
あなた「サウナいいですね。私も汗を流すのは好きです。」
5-5. アドバイスシーキング
アドバイスシーキングは、相手にアドバイスを求める技法です。
この技法を活用することで、相手があなたに好感を持ちやすくなります。例えば、仕事をそつなくこなす新人よりも、多少仕事ができなくても先輩にこまめに相談する後輩のほうが、可愛がられるといったケースが、該当します。
アドバイスを求めることで、相手が優越感を感じたり、世話をしてあげたくなり、結果的に距離感を近づけることができます。
わざと、できない自分を演出する必要はありませんが、わからないことを質問したり、困っていることを相談することは、相手にとって心地いい場合もあるのです。
<方法>
- わからないことがあれば、素直に質問をする。
- 困っていることがあれば、相談してみる。
6. 立場別に見た「仕事ができない」悩みと解決方法
この章では、「仕事ができない」悩みを、立場別に解決していきます。あてはまる方は、ぜひ参考にしてみてください。
それでは、見ていきましょう。
6-1. 新人看護師に多い5つの悩みと解決方法
新人看護師が仕事ができないと悩む原因は、以下の5つです。
詳しく解説していきますね。
1. できない自分と、同期を比べてしまう
同期は支えであり、比較の対象になることもあります。
当然ですが、理解や成長のスピードには個人差があるので、同期と比べる必要性はまったくありません。しかし、「それでも比べてしまう!」という方に、筆者の体験談をお伝えします。
筆者には、とても明るく、先輩にも可愛がられている同期がいました。筆者は、コミュニケーションが得意じゃなかったので、その同期が羨ましく感じてました。
しかし、同期から「私は嫌なことも全部笑って流しちゃうから、人と深い話しができないんだよね。」と打ち明けられ、同期も人知れず悩んでいることを知りました。
この経験から、「同期と比較しても仕方ない」「ぶつかる壁は、人によって違う」といった学びを得ることができました。
同期は、勝ち負けを競い合う存在ではなく、支え合ったり情報を共有し合えたりする仲間だと認識してみましょう。
2. 勉強することが多くてたいへん
看護師の勉強は、専門性が高く勉強の範囲も広いので、やる気を無くしてしまいますよね。
3章でもお伝えしましたが、勉強はあなたが続けやすい方法でおこなうのが1番です。
3章でご紹介した方法以外にも、
- 看護雑誌を読む
- SNSを利用して勉強する
- 看護師の友人と勉強会を開く
といった工夫をされている方もいますので、ぜひチャレンジしてみてください。
3. 失敗するのが怖い
失敗が怖いと、仕事に積極的になれませんよね。
看護師のミスは、患者さんの命に関わることもあります。そのため、失敗を恐れるのは、当然ですし、否定する必要はありません。
変えていただきたいのは、着眼点です。あなたは今、失敗しないように、注意しながら仕事しているでしょう。
しかし、重要なのは「同じ失敗を繰り返さない」ことです。失敗から学びを得ることができれば、間違いなく、成長できます。
また、先輩看護師は、新人看護師は失敗するものだと理解していますし、何かがあればフォローできる体制を整えているはずです。つまり、新人看護師でいられる内が、失敗できるチャンスなのです。
自信が無かったり、未経験のケアがあれば、先輩方に頼りながら、ひとつひとつ丁寧に取り組んでいきましょう。
4. 患者とうまくコミュニケーションがとれない
新人看護師は患者とのコミュニケーションで悩んでいる人が多いでしょう。
病院にはさまざまな患者がいるため、どのように接していいのかがわからないからです。
患者に寄り添ったコミュニケーションを図ろうとするものの、「何を喋っていいのか」「何を聞いたらいいのか」わからないと悩む人が多いです。
多くの原因は経験不足にあります。改善するためには、経験をつむことが一番良いですが、先輩が会話している様子をみることもおすすめです。
また、患者とコミュニケーションをとるのはそれほど難しくありません。うまく話せない人は、天気や時事ネタなどの雑談をするといいでしょう。「何を話そうかな」と難しい話をしようとすると話せなくなるのは当然なので、患者さんの調子や昔の話をすると会話に困らないです。
大事なのは会話をして患者に安心してもらうことなので、あまり難しく考えすぎないようにしましょう。
5. 仕事の進みが遅い
新人看護師は仕事を覚えることに精一杯なので、一つの作業に時間がかかってしまいます。
新人看護師は、初めてのことばかりで、仕事の進め方がわからないのは仕方がありません。看護師の仕事は、決まった作業だけやればいいわけではなく、突発的に入る仕事もあるので、予定がごちゃごちゃになりがちです。
仕事を早く進めるコツは、決まった業務は優先順位をつけて予定をたてておくことです。何をしたらいいのかわからない場合は、先輩に「次は何をすればいいですか」と聞きましょう。
ただ、「自分で考えて動いて」と言われることもあるので、日ごろから先輩の行動を観察して、先輩より先に動くことを意識してみましょう。
また、1年目の悩みを解説している記事もありますので、ぜひ参考にしてください。
6-2. 2年目、3年目の看護師に多い3つの悩みと解決方法
2年目、3年目の看護師に多い悩みは、以下の3つです。
順番に解説します。
1. 新人のときから成長していない気がする
新人の頃より経験を積んでいるはずなのに、「成長していない」と悩みますよね。なかには、後輩ができて、後輩の成長スピードに焦りを隠せない方もいるでしょう。
成長を実感したい方におすすめなのが、「一行記録」です。
できたこと・できなかったことを、一行程度で逐一メモすることで、あとから「当時はこんなことで苦労してたんだ」と振り返ることができます。
逆に、記録をしないと、なんとなく1日を過ごしてしまい、いまいち実感が湧かないでしょう。具体的な数字を用いて記録すると、成長がわかりやすく見えます。
また、成長していないと感じるときは、職場環境が問題の可能性もあります。看護師2~3年目であれば、転職をしても求人はいくらでもあるので、転職も視野に入れるといいでしょう。
2. できないことが多く、落ち込む
できないことが多いのは、見方を変えると、「課題を正確に捉えられている」ということです。新人のときとは異なり、視野が広がっているので、まだまだ成長できる可能性があるのです。
2~3年目でもできないことがあるのはあたり前で、むしろ、この時期に「たいていのことはできるようになった」と安心している方は、認識をあらためたほうがいいでしょう。
具体的には、できないと思うことを箇条書きにして、書き出してみてください。
すると、思ったよりもできないことは少ないと気づくこともあります。大切なのは、「できないことばかりで、ダメだ…」と悲観的になるのではなく、現状をフラットに捉えることです。
看護師は、「5年で一人前」と言われるくらい、長期的な成長が求められます。焦ることなく、あなたのペースで、成長し続けてくださいね。
3. 独り立ちできない
看護師2〜3年の経験をつんでも、独り立ちできないことで悩んでいる人もいます。いつまでも一人で業務を任せてもらえず、「このままでいいのか?」と悩みますよね。
看護師2〜3年目になれば、チームリーダーやプリセプターなどを任されるポジションですが、「一人では不安」だと思われると任せてもらえないです。
仕事を任されるには、業務の進め方や態度、行動で示していきましょう。
積極的に仕事をしてわからないことは指導をお願いすることで、先輩から「行動力がある」と評価され、少しずつ仕事を任されます。
6-3. 10年目の看護師に多い2つの悩みと解決方法
10年目の看護師に多い悩みは、以下の2つです。
順番に解説していきます。
1. 後輩が先に役職につく
看護師10年目にもなれば後輩が役職について、自分が焦ってしまう悩みもでてくるでしょう。
後輩が役職につけば、自分が劣っている危機感がでてきます。危機感があるなら、後輩の仕事の一部を任せてもらいましょう。そうすることで、徐々に後輩と同じような仕事ができるようになり、周りからの評価も変わります。
ただ、後輩から仕事をもらうことに抵抗感がある人もいるかもしれません。「私がなんで後輩から仕事をもらわないといけないの」となってしまうと、余計に周りからの信頼がなくなります。
後輩が役職やリーダーになったことは受け入れて、自分にできることをコツコツやれば周りから信頼され、仕事も任せてもらえるようになります。
2. ミスが多く周りからの視線が気になる
看護師10年目になっても、ミスが多いと周りからの視線が気になり、仕事ができない人と思われるかもしれません。
看護師歴10年目のキャリアでミスが多いと、仕事ができない人と思われても仕方がないでしょう。
ミスが多い原因は、業務そのものを理解していないからです。
ミスは悪いことではありませんが、同じようなミスを繰り返してはいけません。
なぜミスをしたのかを頭で理解し、実践する必要があります。
ミスを減らしたい人は以下のことを意識しましょう。
- メモをとる
- 確認を徹底する
- 報連相をする
- 作業の優先順位をつける
- 短期集中する
業務に取り組むことで、ミスも減り信頼アップにもつながります。
6-4. ブランクあり・育休明けの看護師に多い2つの悩みと解決方法
ブランクあり・育休明けの看護師に多い悩みは、以下の2つです。
では、詳しい内容を見ていきましょう。
1. 最新の医療知識がわからない
働いていない期間が長ければ長いほど、最新の医療知識がわからず、戸惑いを感じてしまいますよね。
仮に、経験のある診療科に復帰できても、看護ケアの常識が覆っていることも珍しくはなく、困惑してしまうかもしれません。
そんな方におすすめなのが、各都道府県看護協会が実施する復職支援プログラムへの参加です。
例えば、東京都看護協会では、復職支援者に向けて、復職支援研修がおこなわれています。
都道府県によっては、オンラインで看護技術が学べるサービスをおこなっている看護協会もありますので、お住いの地域の看護協会を検索してみると良いでしょう。
また、看護知識を学べるコラムを掲載しているサイトもあります。例えば、大手転職サイト内のコラム『看護roo 現場で使える看護知識』では、最新の看護技術情報を掲載しています。
また、現場でわからないことがあれば、迷わず周りの看護師に聞くことが一番です。これまでの経験におごることなく、新人看護師に戻った気持ちで、学びを深めていきましょう。
2. 時間内に終わらない
仕事が慣れないうちは、時間内に終わらせることは難しいですよね。
周りに頼ることもできず、仕事を抱え込んでいる方もいるでしょう。そんなときは、始業前に1日のスケジュールを立て、終業後に振り返りをおこなうのがおすすめです。
3章でもご紹介しましたが、振り返りをおこなうことで、自分の癖に気づくことができたり、時間間隔を養うことができますよ。
また、人間関係ができてきたら、頼ることも覚えていきましょう。
看護師は、チームで仕事をおこないます。困っているときは、お互いに助け合いながら、仕事を進めていきましょう。
仕事に慣れるまでは、使える制度を利用しよう
育児や介護など、家庭の事情がある方は、仕事に慣れるまで、時短勤務制度を活用してみると、仕事がしやすくなるかもしれません。
また、勤務先を外来にしてもらうと、家庭との両立もしやすいですよ。
病院によって対応に違いはありますが、まずは師長や先輩に相談するところから、始めてみましょう。
6-5. 中途採用の看護師に多い2つの悩みと解決方法
中途採用の看護師に多い悩みは、以下の2つです。
詳しい内容を、確認していきましょう。
(1). 即戦力を求められてしまう
即戦力として求められても、仕事がスムーズにできるとは限らないですよね。
そもそも、看護師の仕事は、診療科や施設形態によって、業務内容が大きく異なるので、前職での経験が通用しないこともあります。
また、病院によって、ケアの方法や扱う物品が異なり、戸惑ってしまうかもしれません。その場合は、わからないことはすぐに聞いたり、未経験のケアを素直に申告することが大切です。
過去の経験におごることなく、真摯に仕事に打ち込むことで、あなたの看護の幅も広がることでしょう。
(2). 教育制度が整っていない
残念ながら、中途採用者にプリセプターがつくことは少ないです。
そのため、研修や勉強会に積極的に参加し、自力で学んでいく必要があります。
例えば、院内の研修に参加したり、オンラインでセミナーを受講してみるのも良いでしょう。また、わからないことがあれば、積極的に周りに発信していくと、学びを深めることができるでしょう。
看護師としての経験に自信が無い方は、教育制度の整っている病院を選択肢にいれるのも、良いかもしれませんよ。
転職サイト「看護roo!」で探すと、自分の目的に合った求人がみつかるのでおすすめです。
7. 看護師によくある質問
看護師によくある質問は以下のとおりです。
7-1. 5年目までに周りが次々に辞めていくけど辞めるべき?
仕事を辞めることは、周りと比較して判断するものではありません。
仮に、「家に帰ると泣く」「仕事が辛くて辞めたい」などメンタルがボロボロな状態であれば、転職を検討しましょう。
5年目まで働くと業務負担や責任感が重くなる時期ですが、5年も看護師を続けていることに自信をもち、前を向いて頑張ってもいいと思います。
転職で悩んでいる方は以下の記事で、5年目の転職について詳しく書いてあるので、参考にしてください。
7-2. 50代の看護師は周りから「使えない」と言われている?
50代で看護師に復帰しても「使えない」とは言われないでしょう。
もちろん体力に自信がなかったり、新しい医療の知識がなかったりと戸惑うことは多いかもしれません。
ですが、50代の看護師には現場で働いてきた経験やベテランだからこその知識は、多くの患者の役に立つはずです。また、新人に教えられることがたくさんあるので、「使えない」とは言われないでしょう。
7-3. 看護師になってよかったことは何ですか?
看護師になってよかったことは以下のとおりです。
- 患者の病気やケガが回復する姿を見届けられる
- 患者からの感謝
- 社会貢献性が高い
- 日常生活で看護知識が活きる
- 転職・復職しやすい
さまざまありますが、人によって意見が違うので自分なりのよかったことを見つけましょう。
7-4. 看護師の仕事でおすすめの転職サイトはありますか?
転職の目的によっておすすめする転職サイトは異なりますが、総合的におすすめする転職サイトは「看護roo!」です。
求人数も6万件以上でサポートも手厚いので、転職サイトに迷ったらとりあえず登録しておきましょう。
また、看護師の転職でおすすめの転職サイトは以下の記事で詳しく解説しています。
6. まとめ
仕事ができないと悩む看護師の特徴は、以下の5つでした。
- 優先順位や時間の管理が下手
- 緊張しやすく、切り替えができない
- 周りと比較しすぎてしまう
- コミュニケーションが苦手
- 向上心や目標がない
仕事ができる看護師になるために、必要な意識改革や行動改革の方法をお伝えしましたので、ぜひ参考になさってみてください。
あなたが仕事でご活躍できるように、陰ながら応援しております。
でも、ある先輩から「白衣を着ていたら、1年目でも、10年目でも、患者さんにとっては同じ看護師なの。病院の玄関をくぐったら、普段の自分と切り替えて、プロとして仕事をするものよ。」といわれ、新人だからと甘えてた自分が恥ずかしくなりました。
それからは、始業前には気持ちを切り替えて、仕事に臨むようにしています。