小学校に入学したばかりの小学1年生の家庭学習は、お子様の将来にとって重要な基盤となります。
しかし、小学1年生の家庭学習は何から始めて、どんな勉強方法がいいのか、保護者の方は悩んでしまいますよね。
家庭学習のブログを参考にしたり、ネットでプリントを無料ダウンロードしたり、さまざまな学習方法がありますが、毎日の習慣にするのは難しいものです。
本記事では、小学1年生の家庭学習のメリットや勉強のコツ、また勉強法や注意点をご紹介します。
ぜひ最後まで読んで、小学1年生に家庭学習をさせる参考にしてみてください。
小学1年生に家庭学習をさせるメリット

小学1年生に家庭学習をさせると、以下のようなメリットが得られます。
小学1年生の家庭学習は、将来の進級・進学へ向けての学習をスムーズに進められるように、学習を習慣づける訓練ができます。
また、保護者がお子様の学習管理や能力を把握できるのも、家庭学習の大きなメリットです。
ここでは、小学1年生の家庭学習をさせるメリットを解説します。
学習の習慣を身につけられる
小学1年生に家庭学習をさせるメリットは、学習の習慣を早い段階で身につけられる点です。
家庭ごとに学習計画を立てやすいため、子どもの生活リズムや家族の状況に合わせて柔軟に進められます。
また、小学1年生の家庭学習用の教材は、一般的に短時間で毎日取り組めるものが多いため、無理なく続けやすいのが特徴です。
小学1年生の段階で家庭学習の習慣が身につけば、将来自主的に学習する姿勢が育まれ、進学へ向けての大きなメリットになります。
保護者が子どもの学習を管理しやすい
小学1年生の家庭学習は、保護者が子どもの学習状況を管理しやすい点も大きなメリットのひとつです。
学校での授業だけではなく、家庭でも学ぶ習慣をつけると、子どもの理解度や進捗を保護者が確認できます。
家庭学習では、以下のような管理が可能です。
- 学習の進捗管理
- 学習時間の管理
- 苦手な部分の把握と補強
- 学習計画の作成
- フィードバック
上記に挙げたように、学習の進捗やフィードバックなど、保護者ならではのサポートがしやすく、苦手な部分に焦点を当てた指導も可能です。
さらに、家庭での学習時間を共有すると、親子のコミュニケーションも深まります。
このように、小学1年生の家庭学習は子どもの学習をサポートする保護者にとっても、さまざまなメリットをもたらすのが特徴です。
つまづいている単元をさかのぼり学習できる
小学1年生に家庭学習をさせるメリットは、つまづいている単元をさかのぼって学習できる点が挙げられます。
塾ではカリキュラムが固定されているため、さかのぼり学習やさきどり学習が難しい場合が多いです。
しかし、家庭学習ならば、子どもの進度や理解度に合わせて、自由に学習内容を調整できます。
このように、家庭学習では柔軟な対応が可能であり、特に基礎的な学力を身に付けるうえで非常に有効です。
小学1年生で家庭学習をする際の勉強のコツ

小学1年生が家庭学習をする際は、以下のようなコツを心がけましょう。
小学1年生は、家庭学習の習慣づけがもっとも重視する狙いです。
そのため、長時間で難易度の高い学習を与えると、負担に感じて勉強嫌いを招く原因になりかねません。
ここでは、小学1年生で家庭学習をする際の勉強のコツをご紹介します。
学習時間は短時間にする
小学1年生で家庭学習をする時間は、勉強嫌いを防ぐためにも15分ほどの短時間に設定しましょう。
学年ごとに適した学習時間は、以下の計算式で算出した時間が目安です。
学年に適した学習時間=学年×15分
上記の計算式にあてはめると、小学1年生に適した学習時間は、1(学年)×15分=15分です。
ちなみに、文部科学省の調査によれば、小学生の平均的な家庭学習時間は30分以上1時間未満となっています。
小学1年生には無理をせず、集中力が続く範囲の時間で取り組みましょう。
学校の宿題を優先する
小学1年生で家庭学習をする際には、家庭で用意した教材よりも学校の宿題を優先しましょう。
宿題は、学校で学んだ内容を復習し定着させるための重要なステップです。
そのため、家庭学習に教材を取り入れるなら、学校の宿題の妨げになるものはおすすめできません。
学校の宿題の内容を把握したうえで、負担にならない程度の家庭学習計画を立てるのがポイントです。
学習環境を整える
小学1年生で家庭学習をする際は、学習しやすい環境を整えましょう。
机の上をきれいにし、学習に必要な道具をすぐに使えるように整理しておくと、集中しやすくなります。
また、勉強する場所は静かで落ち着ける場所を選び、テレビやゲームなどの誘惑を遠ざける工夫が大切です。
時間やルールをを決めて計画的に進めると、習慣化しやすくなります。
基礎的な学習内容にする
小学1年生で家庭学習をする際は、基礎的な学習内容に重点を置きましょう。
子どもが学習に無理なく取り組めるよう、学習内容やレベルがお子様に合っているか確認が必要です。
難しすぎるとやる気を失い、簡単すぎると興味を持たないため、適切なバランスを見極めなければなりません。
ちなみに、小学1年生の基礎的な学習は以下のような「読み・書き・計算」です。
- ひらがな・カタカナ・漢字の読み・書き練習
- 文章の音読
- たし算・ひき算の練習
基礎的な学習を楽しみながら学べる工夫も必要で、ゲームや絵本などを使い、学習を日常の一部にすれば家庭学習が習慣化しやすくなります。
小学1年生が家庭学習で取り組むべき内容

小学1年生が、家庭学習に取り組む際は、以下のポイントに注目しましょう。
国語・算数は将来の基盤を作る重要な教科です。
そのほか理科・社会だけではなく、英語やプログラミングなどを家庭学習に取り入れたいと考えるご家庭も多くいます。
ここでは、教科ごとの家庭学習ポイントを解説しますので参考にしてみてください。
国語の家庭学習ポイント
小学1年生の国語の家庭学習では、文字の読み書き・音読が特に重要です。
特に文字の読み書きが不十分だと、ほかの教科でも支障が出る場合があります。
小学1年生の国語の学習は、以下のような例を参考にしてください。
学習内容 | ポイント |
---|---|
繰り返し音読 | 教科書や本など声を出して文章を読む |
読み書き練習 | ひらがな・カタカナ・漢字を声を出しながら書く |
読み聞かせ | 大事な部分は印をつけながら聞かせる |
小学1年生のうちは、最初にしっかりとひらがな・カタカナ・漢字など文字の基礎を固めておく必要があります。
教科書や本の音読は、正確な発音やリズム感を養い、理解力を強化するため積極的に進めたい学習方法です。
算数の家庭学習ポイント
小学1年生の算数の家庭学習では、基本的な数字の読み書きや、たし算・ひき算の基礎を中心に進めましょう。
また、文章題が出題されるようになるため、文章題に慣れるための学習も必要です。
小学1年生の算数の学習は、以下のような例を参考にしてください。
学習内容 | ポイント |
---|---|
たし算・ひき算の練習 | ドリルなどで計算の基礎を身に付ける |
文章問題の練習 | 声を出して問題を読む・大事な部分には印をつける |
文章問題や難易度が高いと感じた場合は、おはじきなどのツールを利用して、視覚的に理解させるのがおすすめです。
家庭学習では、子どもが楽しみながら学べる工夫を取り入れると、学習への意欲が高まります。
その他教科の家庭学習ポイント
小学1年生のその他教科の家庭学習は、子どもの興味を引き出し、学習意欲を高める内容がおすすめです。
得意分野を伸ばしたり、遊びを取り入れたりして無理なく学習に取り入れましょう。
小学1年生のその教科の学習は、以下のような例を参考にしてください。
学習内容 | ポイント |
---|---|
理科 | 図鑑や本を読む・自然に触れる・実験遊びをする・科学館へ行く |
社会 | 博物館へ行く・ニュースや新聞に触れる・地図や国旗を調べる |
英語 | 映像などで英語に触れる・英語の本を読む |
小学1年生に国語・算数以外の教科の家庭学習をさせたいなら、無理せず生活の一部に取り入れましょう。
ドリルなどを毎日させる必要はなく、遊びや生活のなかで学習へとつなげていく意識を持つだけでも十分です。
例えば、挨拶は英語でするなど、親子のコミュニケーションに学習を取り入れる方法で、楽しみながらおこないましょう。
小学1年生の家庭学習での勉強法

小学1年生の家庭学習での勉強法は、おもに以下3つが挙げられます。
ドリルやプリントを使った勉強法は、紙に書く行為によって記憶に残りやすく、教材も手に入れやすいため、手軽にはじめられます。
また、タブレットでの学習は、ゲーム感覚で子どもの興味を引きやすいため、近年注目を集めている勉強法です。
ここでは、それぞれの勉強法を詳しく解説します。
ドリルでの学習
小学1年生の家庭学習において、ドリルでの学習は効果的な方法です。
ドリルは、基礎的な算数や国語の問題を繰り返し解くため、知識を定着させるのに役立ちます。
特に小学1年生では、簡単な計算やひらがなの練習が重要であり、ドリルを通じて無理なく習得できるのでおすすめです。
ドリル学習は5分など短時間でできるように設定されているものも多く、短時間でも効果的であるため、集中力を養う一助となります。
プリントでの学習
小学1年生の家庭学習において、プリントを使った学習法も有効です。
特に、インターネットでは無料でダウンロードできる学習プリントが数多く提供されており、手軽に利用できます。
プリント学習は、書く練習ができるだけでなく、基本的な算数や国語の知識を定着させるための反復練習に有効です。
また、自分のペースで進められるため、苦手な部分を重点的に学習できます。
タブレットでの学習
小学1年生の家庭学習では、ドリルやプリントなどの書く学習のほかに、タブレットを活用した勉強法もあります。
タブレットは、視覚的にわかりやすいコンテンツが豊富で、ゲーム感覚で学習できるアプリが多いため、子どもが楽しく取り組めるのが特徴です。
タブレットを利用した学習は以下のような例があります。
- 通信教育によるタブレット学習
- アプリによるたし算・ひき算や漢字練習
- YouTubeなどの学習系動画視聴
特に、動画や音声を使った通信教材は、聞く力や読む力の強化になるため、家庭学習に取り入れる方が多いです。
漢字や算数の練習に役立つアプリは、タッチ操作を通じて直感的に理解しやすく、繰り返し学ぶため定着を助けます。
小学1年生に家庭学習をさせる注意点

小学1年生に家庭学習をさせる際は、いくつかの注意すべきポイントがあります。
具体的に挙げられる注意点は以下のとおりです。
家庭学習は学習時間に縛りがなく、子どもの好きなものがすぐに目に入る自由な環境でおこなうため、集中が途切れやすくなります。
そのため、保護者が学習の環境を整えたり、学習の添削や解説をしたり、さまざまなサポートが必要です。
ここでは、小学1年生に家庭学習をさせる注意点を解説します。
環境を整えないと集中できない
小学1年生に家庭学習をさせる際の注意点として、まずは集中できる環境づくりが大切です。
自宅ではテレビやゲームなど気が散る要素が多く、学習に集中するのが難しくなる場合があります。
そのため、学習する時間や場所を決め、静かで整理された環境を用意しなければなりません。
また、学習時間は長すぎず、適度に休憩を入れると、集中力を持続させやすくなります。
ゲームをさせる場合は、学習とのバランスを両立するためにも、しっかりとしたルールを設定するのがおすすめです。
保護者のサポートが必要
家庭学習を進める際、特に小学1年生や低学年のうちは保護者のサポートが必要です。
わからない点があれば、保護者が丁寧に教え、理解を深める手助けをしなければなりません。
近年では、質問に応じてサポートを提供する通信教育も増えており、親だけに頼らず専門的な支援を受けられるようになっています。
保護者がドリルなどの添削や、音読に付き合う時間も必要不可欠であるため、サポートする時間のない方は通信教育などを活用しましょう。
学習計画を自分で立てなければならない
小学1年生に家庭学習をさせる際は、学習計画を自分で立てなければなりません。
子どもがひとりで学習を進めるためには、計画を立てる力が必要ですが、便利なツールを活用して計画立てをサポートしましょう。
小学1年生が学習計画を立てる際は、1週間ごとの学習計画表を作成するのがおすすめです。
以下の表や日記を利用すると家庭学習が計画的に進められます。
- 1週間の学習表
- 1週間の学習日記
- 生活スケジュール表
上記のフォーマットは、埼玉県のホームページからダウンロードできるため、ぜひ活用してみてください。
小学1年生の家庭学習でよくある質問
小学1年生の家庭学習でよくある質問は以下のとおりです。
無料で利用できる教材や、つまづきポイントの克服方法などは多くの方が求めているものです。
また、ご自身のお子様を「勉強ができない子なのでは?」と心配する保護者の声も多くあります。
それぞれの質問について解説しますので、参考にしてみてください。
小学1年生の家庭学習で使える無料問題はありますか?
小学1年生の家庭学習で使える無料問題は、インターネット上でも豊富に見つかります。
無料問題の見つけ方は以下の方法を参考にしてみてください。
- 文部科学省の「たのしくまなび隊」で検索
- 検索エンジンで「小学1年生 無料問題」で検索
- 図書館でドリルを探す
- 無料の学習アプリをダウンロードする
文部科学省の「たのしくまなび隊」では、学年に合わせた学習ツールを簡単に検索できるうえに、プリントやドリルなど無料教材の種類も豊富です。
ドリルを購入したり、通信教育にお金をかけたりしなくても、さまざまな無料問題が手に入ります。
ただ、プリントの選定や管理が煩雑になりがちなので、多方面からの入手は避けて、気に入ったツールだけを活用するようにしましょう。
小学1年生の学習のつまづきポイントを克服するには?
小学1年生の学習のつまづきポイントの克服には、保護者の協力が必要です。
小学1年生がつまづきやすい学習には以下のような例があります。
- 算数:くり上がりくり下がりの計算・文章題・数の合成・分解
- 国語:文字の読み書き
算数のつまづきポイントを克服するには、おはじきなどを利用して視覚的に教えたり、数字ゲームを取り入れたりして理解を促しましょう。
国語の文字の読み書きでのつまづきは、文字の書き順を間違えている可能性も高いです。
文字の書き順を間違えていると、漢字の書き順にも影響するため、小学1年生のうちに正しておきましょう。
小学1年生で勉強できない子の特徴は?
小学1年生で勉強できない子の特徴は、一概には言えませんがさまざまな要因があります。
具体的には、以下のような特徴が挙げられます。
- 集中力が短い
- 文字や数字への興味が薄い
- 聞き取りが苦手
- 細かい作業が苦手
- 生活習慣がまだ安定していない
- 自信がない
上記のような特徴がお子様にみられた場合、勉強に苦手意識を感じている傾向があります。
小学1年生で勉強できない子に、家庭学習を身に付けるには、短時間でも机に向かったらほめてあげる習慣をつけましょう。
子どもの様子を見ながら、興味のある教材を取り入れて、簡単な問題を繰り返して自信をつけてあげるのも有効です。
まとめ
小学1年生の家庭学習は、基礎的な学力と学習習慣を身に付けるのが目的です。
国語や算数のドリルやプリント、タブレットを使った学習が効果的ですが、保護者のサポートも欠かせません。
学習時間は15分程度の短時間が望ましく、学校の宿題を優先しながら進めるのが重要なポイントです。
小学1年生の家庭学習を充実させて、将来の進学へ向けての学習をスムーズに進めましょう。