「介護の面接、何を着ていこう…」
「スーツがないとき、どうしたらいいのかな」
介護面接は、スーツで行くことがおすすめです。服装自由や私服の指定があった場合でも、フォーマルな服装にしましょう。
スーツがない場合、女性はジャケットにパンツまたはスカート、男性はオフィスカジュアルに準じる服装が適切です。
この記事では介護転職のプロで多くの求職者をサポートした私が、介護面接で受かる服装に関して解説します。
- 介護面接の服装で重要なポイント
- 女性の介護面接の服装
- 男性の介護面接の服装
- 「私服でお越しください」と言われた場合の服装や、スーツがないときの対処法
- 介護面接の服装に関するQ&A
この記事を読めば介護面接の服装が分かり、自信を持って面接に臨めるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。
1.介護面接の服装で重要なポイント2つ
介護面接の服装で重要なポイントは、以下の2つです。
身だしなみは面接通過の成否を左右し、入社するときの印象にも影響します。
ただ身だしなみで差をつけられないため、減点されないことが重要です。以下、2つのポイントを見ていきましょう。
ポイント1.服やアイテムに清潔感があり身だしなみが整っている
面接で良い印象を与えるには、清潔感のある身だしなみが整っていることです。服装からは姿勢が伝わることを認識し、以下の6つのポイントを押さえましょう
清潔感のチェックポイント
- スーツはクリーニングされており、しわがない状態
- シャツのボタンが取れていない
- シャツにアイロンがかかっている
- だらしない着こなしになっていない
- 靴やカバンが汚れていない
- 爪をきれいに切りそろえている
また、株式会社マンダムの調査によると、採用面接において「清潔感」は重要と考える採用担当者が74.0%にのぼりました。
出典:株式会社マンダム「就活生の身だしなみと態度に関する調査<面接編>」
身だしなみが悪いと、面接で話す内容が伝わらなくなります。直前に細かく確認するのが大切です。
ポイント2.今の自分の体型に合うスーツである
また、体型に合うスーツを着ることも重要です。数年前に購入したスーツを着る場合、肩幅やウエストが変化している場合があります。
面接で不自然な印象を与えないために、体型にあったスーツを新調しましょう。
2.【女性】介護面接の服装|上下スーツが無難、白のトップスで顔色を健康的に見せる
女性で介護面接の服装に迷ったら、スーツで臨みましょう。以下、7つの項目でポイントを紹介します。
ぜひ、チェックしてみましょう。
2-1.スーツ|上下セットのものを選ぶと良い
これから服装を揃える方は、上下がセットのスーツを準備しましょう。女性の場合、仕事で着るのが少ない方も多いですが、転職を成功させるためにスーツは必須です。
面接では黒かネイビー、グレーのビジネススーツを着用して無地のものを選びましょう。20代であれば、リクルートスーツでも問題ありません。
リクルートスーツに年齢の制限がなく、フレッシュなデザインで作られているため、良い印象を与えます。
ただし30代以上の場合、リクルートスーツは違和感を与えるためビジネススーツにしましょう。
スカートなら、膝丈を選ぶ
スカートを選択する場合は、膝丈を選びましょう。長すぎや短すぎはNGです。
タイトスカートや台形スカートは、上品で落ち着いた印象を与えます。一方でフレアスカートは、華やかな印象を与えるため注意しましょう。
迷ったらパンツスタイルがおすすめ
スカートとパンツスタイルで迷う方は、パンツスタイルをおすすめします。なぜなら、スカートは丈や形、ストッキングなどで悩むからです。
パンツスタイルだと、選択肢が少なくパンプスにも合わせられます。活発で仕事ができる印象を与えられるのもメリットでしょう。
2-2.トップス|白のワイシャツまたはブラウス
トップスは、白のワイシャツまたはブラウスを着用しましょう。
迷った場合、白のワイシャツが無難です。ワイシャツはアイロンをかけて襟や袖がきれいだと、きっちりした印象になります。
また白のブラウスは、ワイシャツよりも手入れが楽でシワになりにくいです。
時間の節約にもなり、仕事をしながら転職活動をする方に重宝されるでしょう。白のブラウスでもレーヨンやポリエステル入りを選ぶと、清潔感や信頼感のある印象を与えます。
Vネック・ラウンドネックいずれもOK
またブラウスはVネック・ラウンドネック、どちらでも問題ありません。選択するときは、オフィスカジュアル向けでシンプルなのがおすすめです。
ただし胸が開きすぎて袖や襟が華やかなものは、介護面接に好ましくないでしょう。秋冬の寒い時期は、シンプルな無地のニットをおすすめします。
2-3.靴|3~5cmの黒のパンプス
靴は、3〜5cmの黒のパンプスを選びましょう。なぜなら、活発な印象を与えやすいからです。
素材は革や合成皮革、スエードがおすすめで、服装の色に合ったものを選択します。履く前に傷や汚れ、ヒールの金属部分がむき出しになっていないか確認が必要です。
2-4.カバン|A4の書類が入るサイズ
面接に持っていくカバンは、A4の書類が入るものにしましょう。理由は面接で渡された資料を、折りたたんで入れるのを避けるためです。
黒がおすすめですが、ビジネス向きであれば茶色やベージュでも構いません。カバンがなければ、封筒に入れて持ち歩くようにしましょう。
2-5.髪型・メイク|髪は結び、ナチュラルメイクで清潔感を出す
髪を結びナチュラルメイクで清潔感を出すと、面接の印象がよくなります。
出典:enジャパン
髪はまとめて、すっきりとした印象にするのがポイントです。前髪が目にかかっている状態や髪の毛が垂れているのは、暗い印象になるので気をつけましょう。
2-6.爪|短く切り揃えて何も塗らない
爪は短く切り、マニキュアを塗らないようにしましょう。
業界によってはネイルでも問題ありませんが、介護転職ではネイルやマニキュアはマイナスな印象になります。
2-7.アクセサリー|基本的に着用しない
アクセサリーは着用しないようにしましょう。なぜなら、面接はフォーマルな場だからです。
シンプルな腕時計や結婚指輪は問題ありませんが、派手なのは印象を悪くします。またVネックのブラウスにネックレスをしたい場合、控えめなものがおすすめです。
3.【男性】介護面接の服装|シックで落ち着いた雰囲気のスーツで臨むと好印象
次に男性の介護面接の服装に関して、以下の項目を解説します。
それぞれ見てみましょう。
3-1.スーツ|無地、シングルボタンのテーラードスーツを選ぶ
ネイビーかダークグレーの無地、またはシングルボタンのテーラードスーツを選びましょう。リクルートスーツは、新人らしさが出てマイナス印象になるため避けた方が無難です。
またファッション性が高いスーツも、介護面接にふさわしくありません。
なおスーツを着用するときは、一番下のボタンを外しましょう。
出典:type
3-2.ネクタイ|スーツに合わせた落ち着いた色・無地か小紋柄
ネクタイの色は、どのような印象を伝えたいかで選びましょう。
出典:Aoki
ネクタイの色が与える印象
- ブルー系:勤勉さ、真面目さ、爽やかさ、知的さ
- レッド系:エネルギッシュ、情熱的
- イエロー系:コミュニケーション力、協調性、親近感
- グレー系:知的さ、穏やかさ、大人っぽさ
柄は無地や小紋、ストライプがおすすめです。
一方で、ネクタイの中心がジャケットからずれると目立ちます。面接前にワイシャツのボタンの位置に沿っているか、チェックしましょう。
3-3.シャツ、ワイシャツ|白無地でデザイン性が低いもの
シャツやワイシャツは介護面接に最適です。
汎用性が高い点でも、以下のデザインをおすすめします。
- 白無地でデザイン性が低いもの
- 目立ちすぎないストライプ柄
- 薄い青系の無地
一方で襟先にボタンがついているものや、派手な袖口のワイシャツは避けましょう。なぜならデザイン性の高いワイシャツは、状況をわきまえられない印象になるからです。
介護職は利用者を思いやる優しさを求められるため、目立たないものが好まれます。面接ではワイシャツにアイロンをかけ、清潔感を保つようにしましょう。
3-4.ベルト|スーツに合う表革のもの
ベルトはスーツに合う表革のものを選びましょう。無地か型押しの革製で、シングルピンのバックルがおすすめです。
またベルトの色は靴の色に合わせると、まとまった印象になります。長さは、ベルトの穴の真ん中で締められるものを選びましょう。
3-5.靴・靴下|レザーの紐靴のビジネスシューズに黒無地の靴下
黒やこげ茶色などスーツに合う色で、紐靴のビジネスシューズを選びましょう。
一方で以下が特徴のビジネスシューズは、面接にふさわしくありません。
NGなビジネスシューズ
- つま先がとがりすぎている靴
- エナメルなど派手な印象を与える靴
- スウェードやヌバックなど毛足のある裏革の靴
- かかとがすり減った靴
- 傷だらけの靴
また靴下は黒やグレー、濃紺の無地を選ぶのがおすすめです。
3-6.カバン|黒、濃いネイビー、ブラウンでA4が入るサイズ
カバンはA4が入るサイズで、黒や濃いネイビー、ブラウンを選択しましょう。リュックやトードバックでも問題ありませんが、手持ち型のカバンが無難です。
また使用感のあるカバンはマイナスな印象になるため、新しいカバンの購入をおすすめします。
3-7.腕時計・アクセサリー|派手な時計はNG、結婚指輪のみ
男性が介護面接の場で、アクセサリーを付けるのは避けましょう。結婚指輪や腕時計は問題ありませんが、派手なものはマイナスな印象になりやすいです。
またスポーツウォッチも面接にふさわしくないため、避けることをおすすめします。
4.介護面接に「私服でお越しください」と言われたときの服装
介護面接は「私服でお越しください」と言われることも多いです。しかし、ジーンズのようなラフな格好は避けましょう。
施設によっては「TPOを考えられる人か」「マナーをわきまえているか」を判断するため、服装を私服に指定するところもあります。
服装に迷う場合はスーツやジャケット、パンツスタイルを選べば問題ありません。
【女性】ジャケット&パンツスタイル
女性で「服装が自由」の場合、ジャケットとパンツスタイルの組み合わせがおすすめです。例えば以下のセットだと、フォーマルな服装に近づきます。
- ジャケット
- 白のインナー(ワイシャツまたはブラウス)
- スラックスまたはぴったりめのテーパードパンツ
フォーマルな服装は、GUやユニクロなどの量販店で揃えられます。
グレーやネイビー、ベージュなどの落ち着いた色は、誠実さや安心感が伝わりやすいでしょう。
スーツに準ずる格好でもOK
スーツに準ずる格好でも問題ありません。黒や紺、グレーなどで統一感のあるジャケットと、パンツにインナーを合わせれば印象が良くなります。
新調をおすすめしますが、厳しければシワや汚れがないものを選びましょう。
【男性】オフィスカジュアルに準じた格好
男性で服装が自由の場合、オフィスカジュアルに準じた格好をおすすめします。具体的には、以下の組み合わせです。
- テーラードジャケット(ネイビー)
- チノパンまたはスラックス(ベージュまたはグレー)
インナーは、ワイシャツにノーネクタイでも問題ありません。スーツと同様にベルトと靴の色をそろえれば、統一感のある雰囲気になります。
またジャケットやチノパンを持っている方は、実際に組み合わせて判断するといいでしょう。
5.介護面接の服装に関するQ&A
この章では、介護面接の服装に関するよくある質問に回答します。
気になる質問をチェックしてみてください。
Q1.夏でもジャケットは必要ですか?
夏の面接でもジャケットは必須です。面接の施設に着くまでは手にかけて持ち、到着したらジャケットを着て施設に入ります。
ジャケットは、「脱いでいただいても構いません」と言われたら脱ぎましょう。
椅子の背にかけるのではなく、カバンの上に畳んで置くのがマナーです。
Q2.冬にコートを着ていった場合、どうすれば良いですか?
冬にコートを着ていった場合、施設に入る前に脱ぎましょう。
コートは以下の手順でたたみ、カバンを持っていない方の腕にかけて持ち歩きます。
コートのたたみかた手順
- コートの両肩の部分に内側から手を入れる
- 内側が外側に来るように返し、前身頃と後身頃を合わせる
- 持ちやすいように真ん中で上下半分に持つ
面接の部屋に入ったあとはジャケットと同じく、カバンの上に畳んで置くのがマナーです。
Q3.施設見学やオリエンテーションはどのような服装が良いですか?
原則、スーツが望ましいです。
ただし施設によっては、「黒色のスーツは喪服を連想させるため避けてほしい」といった要望があります。その場合、オフィスカジュアルがおすすめです。
また入社前のオリエンテーションは、内容が施設で異なります。
「動きやすい服装でお越しください」と言われる場合もあるため、迷ったら採用担当者に確認しましょう。
6.印象が変わる可能性も!服装には注意しよう
この記事では介護面接の服装に関して、以下を解説してきました。
- 介護面接の服装で重要なポイント
- 性別ごとの介護面接の服装
- 「私服でお越しください」と言われたときの服装
- 介護面接の服装に関するQ&A
服装の着こなし方で、面接の印象が変わります。
スーツを着るにも色や素材に拘るなど、TPOに合わせることが大切です。
紹介したことを押さえればマイナスな印象にならず、安心して面接に臨めるでしょう。
この記事が参考になって、あなたの転職活動が成功することを陰ながら応援しています。