株式会社イード（本社：東京都新宿区、代表取締役：宮川 洋、以下 イード）は、自動運転技術や電気自動車（EV)、次世代通信規格5Gなどを契機に大きな発展が確実視される、自動車領域に特化したアクセラレーターとして「iid 5G Mobility」を立ち上げました（ http://www.iid.co.jp/services/5g/ ）。

1. 第5次モビリティ革命のスタート

世界の自動車市場は2019年には1億台を越えると予測（2017年LMC Automotive社 公表資料）されていますが、内燃機関から電気自動車（EV）へのシフトと同時に、自動運転、コネクテッド、シェアリング、電動化など自動車とユーザーの関係が大きく変わる、第5次モビリティ革命（※）が進行しています。

イードは日本最大級の自動車情報サイト「レスポンス」や、日産自動車の戦略子会社を源流とするリサーチ事業を擁し、自動車業界と深い繋がりを持ってきました。また、通信キャリアを表彰する「ブロードバンドアワード」やユーザーの通信速度をビッグデータとして提供する「RBB SPEED TEST（アールビービースピードテスト）」を長年提供し、通信業界とも深い繋がりがあります。こうした背景を活かし、ITテクノロジーとの融合で加速する第5次モビリティ革命を支援する事業を立ち上げることとしました。

(※) 第5次モビリティ革命 人類の歴史上、「二本足による歩行」「馬に乗っての移動」「車輪の発明」「大量生産による自動車の個人所有」を経て、今日の情報通信技術が個人の自由な移動に与える大きな変革を第5次モビリティ革命と呼んでいます。

2. 2020年、日本は世界に先駆け自動運転と5G通信が実用化

2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて自動運転技術も次世代通信規格5Gも実用化がはじまります。

自動運転技術は2020年には一般道路、高速道路での自動運転（レベル2、準自動パイロット)が実現され、限定地域での完全自動運転についても実証実験が進められる予定です(図1)。これによって、自動車を運転するコストが大幅に低減されることで、移動手段としての自動車を活用したサービスが低コストで実現することになり、多くのビジネスが生まれると想定されます。

また、2020年には次世代通信規格5Gの整備が始まります。5Gによって通信速度は現行の20倍、レイテンシー(通信遅延)は50倍に改善されます。これにより、モバイルにおいても大容量の通信が可能となり、サービスの幅が広がり、こうした通信技術を活かしたサービスが多数立ち上がると予想されます。(図2)

3. iid 5G Mobilityについて

「iid 5G Mobility」では第5次モビリティ革命を支援するアクセラレーターとして、この領域で新たに立ち上がるベンチャー企業や、この領域で新たな取り組みをスタートする企業に対して、事業開発支援、マーケティング支援、商品・サービス開発支援、資金調達支援などを行って参ります。

自動車業界や通信業界での長い経験や幅広いネットワークを活かしたコンサルティングや、自動車メーカー、部品メーカー、通信キャリアなどの提携先の紹介、実証実験のセットアップ支援。月間800万人が利用する自動車情報サイト「レスポンス」や燃費管理サービス「e燃費（イーネンピ）」を活用したマーケティング支援などを想定しています。リサーチ事業における自動車や関連サービスにおけるUI、UXの知見を活かしたサービスの開発支援や当社からの出資についても検討して参ります。

4. 過去実績

イードでは、AI（人工知能）技術を活用した行動情報の分析を行っているレイ・フロンティア株式会社( https://www.rei-frontier.jp/ )に出資し、自動車ビッグデータ解析サービス「モビリティ・フロンティア」や、当社が展開している「e燃費」のアプリの共同開発を行っています。

5. キックオフセミナーを開催します

イードでは自動運転技術や次世代通信規格5Gにおいて先行する各社を招き、「5Gとモビリティ革命」をテーマに、これらの技術の進展や産業への応用について講演をいただくセミナーを、9月20日（水）に開催いたします。

■セミナー情報：https://event.iid.co.jp/
■公式サイト: https://www.iid.co.jp/services/5g/

補足資料「モビリティ革命におけるイードの取組について」はこちら（PDFダウンロード）をご参照ください