ファクタリングは、中小企業や個人事業主にとって銀行融資に代わる資金調達手段として注目を集めています。
とくにオンライン完結型のサービスは、新型コロナ禍を契機に需要が拡大。
今回LiPro(副業)が取材したQuQuMo様は、利便性と柔軟な審査の両立を目指し、多様な業種のニーズに応えています。
この記事では、QuQuMo様の取材を通じて見えたファクタリングの最新動向や、利用者に寄り添ったサポート体制の魅力を紹介します。
ファクタリングの認知度は確実に高まっている

ファクタリングの知名度についてうかがったところ、7〜8年前までは月に数件程度しか申し込みがなかったそうです。
当時は「ファクタリングって何?」「貸金業と同じなのでは?」という誤解が多く、まずはファクタリングが貸金業ではなく“売掛債権の譲渡”であることを根気強く説明していたとのことでした。
しかし最近は、ファクタリングに対する認知度が急激に高まり、問い合わせや申し込みの数も増えているそうです。
中小企業や個人事業主のなかには、「銀行借り入れより早く資金を確保できる」という点をメリットに感じる方が増え、ファクタリングを真剣に検討する機会が増えてきたとのことでした。
ファクタリングがまだ十分に理解されていなかった時代、QuQuMoでは顧客数を増やすため、電話やDMを活用して地道にアプローチしていたそうです。
ファクタリングの仕組みを丁寧に説明しながら、「どうすれば資金繰りの悩みを解決できるのか」を事業者と一緒に考える姿勢が、多くの利用者を呼び込むきっかけになったといいます。
建設業・製造業・運送業が中心、ITや士業も増加傾向
どのような業種がファクタリングを利用しているのかをうかがうと、建設業が4〜5割を占め、次いで製造業・運送業という順で依頼が多いようです。
とくに運送業はコロナ禍で貨物需要が高まったこともあり、利用件数が増加。
近年はIT・Web系、士業などの利用も増えており、フリーランスエンジニアからの問い合わせもしばしばあるとのことでした。
もはやファクタリングは「建設業や製造業だけが使うもの」ではなく、多様な業種の資金繰り改善に活用されているという印象を受けました。
QuQuMoでは、支払サイトが30〜60日の売掛金を対象とするファクタリングに強みをもっているそうです。
とりわけ中小企業やフリーランスなど、キャッシュフローが限られる事業者にとっては、早期に売掛金を現金化できるファクタリングは大きな手助けとなります。
3者間・2者間ファクタリングで異なるプラン!手数料の決め手は?

ファクタリングを検討する際、気になるのが“手数料”ですが、QuQuMoでは3つのプラン(A・B・C)を用意しているといいます。
- Aプラン:3者間ファクタリング
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売掛先への通知を行うタイプで、倒産リスクを直接確認できるため手数料は低めに設定されています。
- Bプラン:2者間ファクタリング・債権譲渡あり
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売掛先に知らせずに資金化できます。債権譲渡ありなので、個人事業主やフリーランスはCプランがおすすめです。
- Cプラン:2者間ファクタリング・債権譲渡なし
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手数料は高くなりがちですが、売掛先に知られることなく資金調達ができます。
ファクタリングには償還請求権はないため、必ず手数料が発生します。そもそも手数料は、以下の内容を総合的に判断して決められます。
- 取引先の資本金
- 取引先が上場しているかどうか
- 取引歴はあるか、取引歴が長いか
上記に加え、ファクタリング利用者に税金の滞納がなく、債権に二重譲渡の疑いがない状態で3者間ファクタリングを選べば手数料を下げられるそうです。
手数料の決め手を具体的にうかがうと、大きく分けて2つの要素があるといいます。
- 売掛先の資本金力
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上場企業など倒産リスクが低い売掛先の場合はスコアが高く、手数料も低めになりやすいそうです。
- ファクタリング利用者の与信
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赤字であっても対応可能ですが、税金滞納などがあると回収リスクが高まるため、審査が厳しくなることがあるとのことでした。
個人事業主は審査が厳しめ?
「フリーランスや個人事業主でも利用できるのか」という点は、多くの個人が気になるところです。
QuQuMoによると、開業届や確定申告、健康保険証などで本当に事業をしている証拠を示せればOKとのこと。
個人事業主の場合、口座の入出金履歴を綿密にチェックし、架空請求ではないかを確認する必要があるため、法人よりも審査プロセスが厳しくなる面は否めないそうです。
しかし、実際に事業を行っていることが明確であれば、ファクタリングの利用自体は可能です。
オンライン契約が当たり前になった時代
7〜8年前には「ファクタリングの契約をオンラインで完結するなんてあり得ない」というのが一般的だったそうです。
しかし近年は、オンライン上で手続きが済むオンラインファクタリングが主流化しています。
QuQuMoもかつては対面での商談を重視していたそうですが、利用者側には「会社に来てほしくない」「すぐ手続きを終わらせたい」というニーズが多く、現在はオンライン対応に注力しているとのことでした。
スピードと対応力で差別化するQuQuMo
ファクタリングを利用する事業者は、多くの場合複数社に相見積もりを依頼します。
可能な限り早く見積もりを提示し、利用者の不安を取り除くことが重要になるそうです。
QuQuMoでは、他社が審査に時間をかけるあいだにスピーディーに回答することで、選ばれやすくなるよう工夫しているとのこと。
AIによる淡白な審査のみでなく、担当者が直接相談に乗ってくれる点も大きな特徴だといいます。
利用者を最初から疑うのではなく、「どうすれば契約まで進められるか」を一緒に考えてくれる姿勢が、安心感につながっているようです。
まとめ:ファクタリングを検討する事業者に伝えたいこと
取材を通じて感じたのは、ファクタリング市場が拡大するなかで、「いかに早く」「いかに安心して」資金調達できる仕組みを提供できるかが勝負のカギになっているということです。
QuQuMoでは、3者間ファクタリング・2者間ファクタリングそれぞれに対応したプランを用意し、オンライン契約と担当者制を両立させることで、幅広い事業者のニーズに合わせている印象を受けました。
今後もファクタリングの需要はさらに高まると予想されます。
売掛金の支払いが遅れがちな業界に限らず、ITや士業を含む多様な分野で利用が増えている背景には、金融機関からの借り入れに代わる“新しい資金調達方法”としてファクタリングが注目されていることが挙げられます。
資金繰りに課題を抱える事業者や、長期的な支払いサイトに悩む個人事業主・フリーランスは、QuQuMoに相談してみると思わぬ解決策が見つかるかもしれません。