「介護職に転職したいが失敗するのが怖い」
「実際に“失敗した”と感じる人は多いのだろうか」
と考えていませんか。
介護職で働く人には、体力的なつらさやイメージとのギャップから「転職して失敗だった」と感じている方もいるでしょう。
しかし、転職の失敗事例を押さえて職場を選べば、後悔する転職を防ぐことができます。
この記事では介護業界への転職をサポートしてきた私が、転職で失敗しない方法を解説していきます。
- 介護業界に見られる転職の失敗事例7つ
- 介護業界の転職に失敗しやすい人の特徴
- 介護転職への失敗を避けるための4つの方法
- 失敗しない転職を実現する介護職の転職サイト4選
- 転職エージェントを利用するポイント【7つ】
- 転職サイトを利用する手順【9ステップ】
- さいごに
すべて読めば、介護業界への転職に失敗する原因と具体的な対策方法がわかるでしょう。
1.介護業界に見られる転職の失敗事例7つ
介護業界に見られる転職の失敗事例は以下の7つです。
- 1-1.立ち仕事が多く体力的にきつかった
- 1-2.夜勤が多い生活に慣れなかった
- 1-3.ハードな仕事なのに賃金が低かった
- 1-4.人手不足で休みを取れなかった
- 1-5.仕事内容や雇用条件が入社前に聞いていたものと違った
- 1-6.人間関係が悪い職場だった
- 1-7.教育制度が整っていなかった
以下、それぞれ解説していきます。
1-1.立ち仕事が多く体力的にきつかった
介護職は立ち仕事が多いので、体力の面でつらい方が多いです。
介護職に付き物の腰痛。私も坐骨神経痛&椎間板ヘルニアに悩まされてます。ヘルニアも軽度だと、自然治癒を待つしかないのだとか。
#腰痛 #坐骨神経痛 こんな本を図書館で発見。効果あるといいな。
出典:Twitter
例えば、以下のように、かがんで介助します。
- 利用者の体を抱えてベッドから起こす
- 車椅子に利用者を乗せる、または降ろす
- 利用者に服を着せる、または脱がす
立つ・座るなどの利用者の日常動作をサポートするため、身体的に負担も蓄積します。
長期にわたる負担で慢性的な腰痛などを患い、退職する介護士も多いです。
1-2.夜勤が多い生活に慣れなかった
利用者が宿泊する介護施設では、夜勤があるので不規則な生活に慣れない方もいます。
シフト交代制の夜勤が多く、勤務日が頻繁に変わります。結果、生活リズムが乱れて体調を崩しやすいです。
今日夜勤後の休みだけど避難訓練と職員会議あるし会社に行かないといけないから最悪…ただでさえ疲れてて肉体的にも精神的にもしんどいのに休みの日くらいゆっくり休ませてくれよ… 介護職しんどい
出典:Twitter
それに採血なんて入ったらもっとてんやわんや
暴れる人もいるから、ナースのお手伝いしないとダメで、なかなか介護の仕事が進まないの
夜勤は時間と体力との戦い…
夜勤明けた頃には毎回バタンキュー_(┐「ε:)_
結果、夜勤はやらないほうが良い!w
出典:Twitter
夜勤は少人数の体制になるため、緊急時に1人で対応するときもあります。
夜勤を避けたい方は特別養護老人ホームではなく、居宅介護支援や通所介護のような訪問して介護をする職場がおすすめです。
1-3.ハードな仕事なのに賃金が低かった
ハードな仕事なのに賃金が低いことも、介護士が辞める原因です。
実際の調査でも「現在の仕事の満足度」で最も低かったのは賃金でした。
※上記の値は、現在の仕事の満足度調査での「やや不満足」と「不満足」の割合を足したものです。
賃金が低いのを不満を感じている背景には、サービス残業が多いのが考えられます。
残業代が払われない理由を見ると、残業代を請求していないだけでなく、請求できる雰囲気でない点も見受けられます。
1-4.人手不足で休みを取れなかった
介護の仕事は、人手不足で悩んでいる人が多い職場です。
介護職で人手不足やから休めないのが現実
出典:Twitter
実際の調査結果をみると、半数以上が人手不足で悩んでいます。
介護の仕事はシフト制が多いため、休みが取りやすい職だと思う方もいるでしょう。
しかし「休んでいたら仕事が回らなくなる」「職場に迷惑をかける」など、休みが取れない実態が多いと考えられます。
1-5.仕事内容や雇用条件が入社前に聞いたのと違った
入社前に聞いた仕事ではないと感じて、職場を早期退職するケースもあります。
具体的には以下のケースです。
- 訪問介護を担当するはずが、施設介護の担当になった
- 求人に載っていなかった事務作業を任された
早期退職を防ぐためにも、面接で仕事内容の確認と労働条件通知書の確認をしましょう。
労働条件通知書は、以下の項目を確認すれば大丈夫です。
労働条件通知書に明示される条件
- 契約期間
- 契約更新の有無・基準
- 就業場所
- 業務内容
- 労働時間
- 賃金に関する事項
- 退職について
1-6.人間関係が悪い職場だった
人間関係はどの職業でも働きやすさに影響し、職場に馴染めないと辞める選択をしてしまいます。
介護職では、仕事に対する考え方の違いから人間関係の悪化が多いようです。
調査結果の「部下の指導が難しい」「意見交換・意志疎通がうまくいかない」の回答から、コミュニケーションを取れていないのがわかります。
人間関係はどの職業働きやすさに影響します。結果、職場に馴染めないと感じて辞めてしまう人もいるでしょう。
1-7.教育制度が整っていなかった
教育体制が整っていなかったのも、転職が失敗したと思う原因です。
なかには業務内容や施設のルールを知らされないで、転職した介護士に業務を任せる職場もあります。
その結果、ミスやトラブルにつながり辞めてしまう人もいます。
介護の世界もきつい状態です。寄り添う介護が、人を物の様に扱われ新人教育すら、まともにしないからうわべだけの介護になり職員のメンタルも管理できない人が多いと思います。上司に話しても長いものに巻かれる精神がわかり、自分のやりたい介護が出来ないので辞めました。
出典:Twitter
2.介護業界の転職に失敗しやすい人の特徴
介護業界で見られる転職の失敗例を紹介したところで、失敗しやすい人の特徴を見ていきましょう。
- 2-1.漠然としたイメージで転職をしてしまう
- 2-2.希望条件が曖昧
- 2-3.介護職に向いていない・適性がない
- 2-4.条件面だけを見て職場を選んでしまう
- 2-5.事前に職場を念入りに見学していない
- 2-6.複数の職場を比較検討していない
それぞれ説明していきます。
2-1.漠然としたイメージで転職をしてしまう
介護業界に抱いていたイメージと現実の差に苦しんだとき、転職して失敗だったと感じやすいです。
例えば「お年寄りが好き」「やりがいのある仕事」のようなイメージです。
【介護】ってどんなイメージ?
私は、 ベットで寝たきりの人の面倒を見る が介護のイメージでした。
介護職に就いたとき ギャップがすごくて3ヶ月ともたず退職しました。
でも、なぜか もう1度チャレンジしてみたいな・・・と。
出典:Twitter
うまい文言に誘われて介護職になってがっかりさせないために環境を整えることが重要です。 そのためにネガティブな意見もしっかり受け入れないと先に進めません。 今しているのは綺麗事を並べて現実を伝えずに集客して現実と理想のギャップに悩んで辞めてしまう介護士を増やしているだけです。
出典:Twitter
イメージと違って後悔しないために、以下を調べておきましょう。
- 仕事の内容
- 仕事のつらいところ
- 介護士として働くメリットとデメリット
介護士のメリットとデメリットを知れば、転職後のイメージと違って後悔するのを防げます。
2-2.希望条件が曖昧
転職先の希望条件が曖昧だと、転職活動に失敗します。
理由は希望条件が決まらないと、転職活動が成功である求人を選べないからです。
希望条件の例として、以下の3つがあげられます。
希望条件の具体例
- 残業時間は月20時間以内
- 有給消化率が高い
- 教育制度が整っている
希望条件の設定のコツは、譲れない条件と妥協できる条件を決めることです。
転職する理由が決まったら、希望条件の優先順位をつけて転職活動をしましょう。
2-3.介護職に向いていない・適性がない
介護職に向いているか分析せず、介護業界に転職すると失敗します。
介護職に向いている人・向いていない人の特徴を、以下にまとめてみました。
介護職に向いているか確認してみましょう。
向いている人
- 人の役に立つことが好きな人
- 体力がある人
- 何事も柔軟に対応することができる人
向いていない人
- 他人に感情移入しすぎてしまう人
- 体力がない人
- 潔癖な気質の人
2-4.条件面だけを見て職場を選んでしまう
求人票の労働条件だけを見て、転職先を決めるのも失敗につながります。
理由は転職先が求める能力に、自身の能力が追いついていないとミスマッチを起こしやすいからです。
特に高収入の求人の条件は、以下の背景が考えられるため注意しましょう。
- 仕事が多い
- 給料が高い仕事が求められる
- 給料が高い分、ボーナスや手当が充実していない
- 労働環境が悪く人手不足
2-5.事前に職場を念入りに見学していない
就業前に職場の見学をしない人は、転職で失敗する典型例です。
求人票には、以下の文言が掲載されています。しかし、実際に職場を見学して確かめるのがおすすめです。
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求人票の表現 | 職場見学でのチェックポイント |
---|---|
アットホームな雰囲気 |
|
育児をしながら働きやすい |
|
研修制度が充実 |
|
職場の見学をするときは就業後のミスマッチを防ぐために、気になった点を質問しましょう。
2-6.複数の職場を比較検討していない
転職活動で複数の職場を比較しないと、転職後に後悔します。
理由は、自分に合った別の職場が見つかる可能性があるからです。
したがって、転職活動を早く終わらせるために下記のような決断はおすすめしません。
- 最初に内定が決まった施設に転職
- 収入が一番の施設に転職
- 他人におすすめされた施設に転職
転職活動では、転職したい職場をリストアップして、施設の特徴や労働条件を比較しましょう。
3.介護転職への失敗を避けるための4つの方法
介護転職の失敗を避けるために、4つの行動をおすすめします。
それでは説明していきます。
3-1.介護職・介護業界の知識を得る
介護職や介護業界の知識を得てから、介護業界に転職しましょう。
介護業界は残業が多いなど職場環境が劣悪なイメージですが、実際は良くなっています。
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×間違ったイメージ | 〇正しいイメージ |
---|---|
身体的な負担が大きい | 技術の進化で、身体への負担が軽減 |
残業が多い | 約6割が残業なし |
転職したい人が多い | 今の職場で働き続けたい人が6割以上 |
離職率が高い | 産業全体と変わらない |
また、介護職や介護業界を知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
関連記事:介護士転職の基礎知識
3-2.自分の求める働き方を明確にする
転職で失敗しないために、転職の理由と理想の働き方を考えておきましょう。
老人ホームやホームヘルパー、デイサービスなど、就職する会社で担当の業務が異なります。
例えばデイサービスは利用者を送迎しますが、老人ホームは送迎が少ないです。
転職が成功するためには、どんな仕事をしたいのかを明確にするのが重要です。
3-3.自分の求める働き方を明確にする
求人票で応募したい施設を見つけたら、詳細に調べましょう。
調べる内容は以下の5つです。
- 施設の理念
- 業務内容
- 福利厚生
- 口コミや評判
- 施設の雰囲気
前章で紹介したとおり調べずに応募すると、職場とのミスマッチで早期退職につながります。
実際に施設を見学して、自分に合っているかを見極めるのが大切です。
施設を見極める方法を知りたい方は、下記記事も読んでみましょう。
3-4.転職サイトを利用する
転職の失敗を避けるために、介護業界に特化した転職サイトを利用しましょう。
転職サイトを利用するメリットは以下の3つです。
- 転職サイトだけが知っている非公開求人を紹介してもらえる。
- 働かないとわからない人間関係や職場環境などの内部事情を教えてくれる。
- 受かるための面接や履歴書のポイントを教えてくれる。
転職サイトのエージェントが求人の紹介から選考の対策まで、転職成功のサポートをしています。
おすすめの転職サイトは次章で紹介するので、ぜひ参考にしてください。
4.失敗しない転職を実現する介護職の転職サイト4選
介護業界に特化した転職サイトを見ていきましょう。おすすめは以下の4つです。
それぞれ説明していきます。
4-1.レバウェル介護|実績豊富で満足度No,1
『レバウェル介護』は、登録者のニーズに応えてくれる転職サイトです。
介護業界に精通したアドバイザーが、登録者に合った求人を紹介してくれます。
派遣サービス『レバウェル介護派遣』も運営しているため、正社員以外の働き方を考えている人にもおすすめです。
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公開求人数 | 約4万5,000件 |
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対象地域 |
|
サポート体制(口コミ) | 4.3 ★★★★☆ |
提案力 | ◎ 4.0 |
レバウェル介護公式サイト:
https://job.kiracare.jp
4-2.かいご畑|未経験の方でも安心して利用できる
『かいご畑』はニッソーネットが運営しているサイトです。
介護業界の人材紹介サービスから資格講座まで、幅広い事業をおこなっています。
求人数が多く、悩みをよく聞いてから求人を紹介してくれると好評です。
求人数が多く、選択肢がたくさんありました。さまざまな形態の施設の詳細な情報もあり、事前にいろいろと知ることができたのは良かったです。担当者の人も、こちらの要望や希望などをしっかりと聞いてもらえたので安心してお任せすることができました。
転職先は、エージェントにこちらの希望などのしっかりと話をしっかりと聞いてもらった上で、提案された施設だったので、条件面でも満足でき、働きやすい勤務先であると思っています。
また派遣スタッフで働く場合、資格の講座を無料で受けられます。
- 介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)・・・75,000円→0円
- 介護福祉士 受験対策講座・・・・・・・・・37,000円〜→0円
資格を取ってキャリアアップしたい方は、ぜひ登録してみましょう。
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求人数 | 約1万件 |
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対象地域 |
|
サポート体制(口コミ) | 4.1 ★★★★☆ |
提案力 | ◎ 4.1 |
かいご畑公式サイト:
https://kaigobatake.jp
4-3.ミラクス介護|非公開も含めると求人件数100,000件保有!
『ミラクス介護』は、10万以上の求人数を保有する転職サイトです。
求人数が他の転職サイトよりも多く、正社員以外の求人もあります。
他の転職サイトも併用すれば求人の幅が広がるため、興味がある求人を見つけやすくなるでしょう。
介護業界に特化しているのでスタッフも現場のことが分かっている人が多くて説明などしやすかったです。とりあえずどこかに充てがわれるのではなく、こちらの意見も聞いてくれたのが好印象でした。
悪かった点は、ほとんどないですが、まだまだ求人数、紹介数が少ないので地域によっては、働きたくても場所がないのかなぁとは思いました。自分はガツガツ働きたいタイプでは無いので、バイトや派遣など業務形態を選べることも魅力的でした。
就業までコンサルタントがサポートするので、おすすめの転職サイトです。
←左右にスクロールできます→
公開求人数 | 約11万7,000件 |
---|---|
対象地域 | 全国 |
サポート体制(口コミ) | 4.0 ★★★★☆ |
提案力 | 〇 3.8 |
ミラクス介護公式サイト:
https://www.h-career-support.com/kaigo
4-4.マイナビ介護職|質の高い求人・提案力の高さが評判!
『マイナビ介護』は、大手企業が運営する転職エージェントです。
おすすめの介護職の求人を特集し、働き方や口コミもチェックできます。
またキャリアアドバイザーには、介護業界出身の方もいます。
以前の同僚から介護に特化したサービスがいいよと教えてもらい、いくつか登録をしましたがマイナビ介護が一番よかったです。
コンサルタントの方も介護業界の経験者で現場のこともよく理解されていました。紹介された求人に関してもしっかりと情報を把握されていたので、とても頼りになります。結果的にはここで紹介された施設に入社をしました。
ぜひ『マイナビ介護』に登録して、転職だけでなく介護業界で活躍するコツも相談してみましょう。
←左右にスクロールできます→
公開求人数 | 63,771件 |
---|---|
対象地域 | 全国 |
サポート体制(口コミ) | 3.9 ★★★★☆ |
提案力 | 〇 3.8 |
マイナビ介護公式サイト:
https://kaigoshoku.mynavi.jp
5.転職エージェントを利用するポイント【7つ】
この章では、転職エージェントを利用するポイントを紹介します。ポイントは以下の7つです。
転職エージェントを利用するポイント
それぞれ説明していきます。
Point-1. スカウトを利用した場合、定期的に連絡する
スカウトを利用したら定期的に連絡しましょう。
理由は、連絡しないとスカウトが来なくなるシステムだからです。
スカウトのシステムは、データベースから条件を絞ってスカウトメールを送信します。
送信される対象は、データベースの更新日が新しい人です。
仮にTOEICの点数が良くても更新日が古ければ、スカウトメールが来なくなります。
したがってスカウトから仕事を探したい場合、定期的に連絡をするようにしましょう。
Point-2. 最短の日程で就業したい日を伝える
キャリアコンサルタントからの対応をより早くしてもらえるように、最短の日程で就業したい日を伝えましょう。
キャリアコンサルタントは、担当の求職者がどれだけ就業したかで評価されます。
したがって、最短で就業したい日を伝えた場合、求職者の要望に応えるために就業に向けたサポートを早めるでしょう。
キャリアコンサルタントとの面談では「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれます。
そのときに「いい就業先があればすぐにでも」と答えれば対応が早めになります。
Point-3. 担当のキャリアコンサルタントを変えてもいい
担当のキャリアコンサルタントを変えてもいいことです。
理由は、キャリアコンサルタントと相性が悪いと転職先を決めるのに苦労するからです。
例えばキャリアコンサルタントを変更する基準として、以下が考えられます。
- 希望とは違う転職先を紹介
- 連絡が遅い
- 上から目線でアドバイス
おそらく、担当を変更するのに抵抗を感じる方もいるでしょう。
しかし、担当を変更するのは問題ではありません。
合わなければ、転職サイトに下記のようなメールを送れば大丈夫です。
■担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。現在転職の支援をして頂いている○○と申します。現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、
転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見もぜひお伺いしたいです。
もし可能であれば、他のコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
Point-4. 経歴やスキルに嘘をつかない
嘘の経験やスキルを伝えると就業したときに苦労するため、経験やスキルの嘘は避けましょう。
経験やスキルが乏しいのに熟練の技量を求められたら、仕事ができません。
結果、転職先でなく転職サイトの運営会社での評価も落ちます。
転職サイトの運営会社は企業から求人を継続的にいただくため、活躍する人材を紹介したいと考えています。
たとえ経歴やスキルが浅くても、自分の技術がどれくらいか正直に伝えましょう。
Point-5. 推薦文を自分も確認する
コンサルタントによって推薦文の質が異なるため、コンサルタントが書いた推薦文を自分でも確認しましょう。
推薦文は1000文字以内で作成して、面接を受ける企業へ送られます。
しかし、応募者の経歴を写すだけのコンサルタントもいるので、ダブルチェックする意味でも自分で確認するのが重要です。
「面接時に相違があると困るため、書いた推薦文をお送りいただけませんか?」と声をかけてみましょう。
Point-6. 他の転職サイトで同じ求人に応募したら注意を払う
企業の選考の日程が被らないようにするため、他の転職サイトで同じ求人に応募したら注意を払いましょう。
選考が同時期の場合、企業は1社の転職サイトからの応募しか受け付けられません。
また、複数の転職サイトを利用して選考が同じタイミングなら、企業の担当者に迷惑をかけます。
仮に選考に落ちてしまい、直後に他の転職サイトの選考を受けても受かる可能性は低いでしょう。
別の転職サイトと応募する求人が被らないように、どこの転職サイトで求人を応募したのかの管理も大切です。
Point-7.口コミサイトで企業の口コミを見る
口コミを見ることで、転職サイトにない情報も入手できることもあるため、紹介された企業の口コミサイトの確認もしましょう。
例えば、面接の雰囲気や聞かれた質問などの口コミは、面接のときに参考になります。
口コミサイトは『Vokers』や『転職会議』が有名ですが、医療従事者向けの口コミサイトもおすすめです。
ぜひ参考にしてみてください。
6. 転職サイトを利用する手順【9ステップ】
最後に、転職サイトを利用する手順を紹介します。全部で9ステップです。
転職サイトを利用する手順
以下、説明しているので参考にしましょう。
Step 1. 公式ページから会員登録する
興味のある仕事を見つけたら、求人を出した転職サイトの会員登録をします。
会員登録の目的は、条件にあったら他の仕事も紹介するためです。
登録する情報は以下のとおりです。
- 氏名
- 生年月日
- 住所
- 経歴
- スキルや資格
- 希望の業務
- 希望の就業場所
会員登録が終わると、メールや電話で仕事の紹介が始まります。
この記事で紹介した転職サイトの登録ページを一覧にしたので、ぜひ登録してみてください。
Step 2. 担当のキャリアコンサルタントから連絡を待つ
数日以内に、担当のキャリアコンサルタントから電話が来ます。
目的は、会員登録した内容と現状の確認です。
事前に準備するものはありませんが、キャリアコンサルタントから聞かれる内容は以下のとおりです。
- 就業の希望時期
- 希望する仕事
- 希望の報酬
- 就業先を決めるうえでの軸
- 他の転職サイトの利用状況
転職サイトに登録して数日後に、キャリアカウンセリングが始まります。
履歴書と職務経歴書が必要になるので、期日までに準備しましょう。
Step 3. キャリアカウンセリング
キャリアコンサルタントと話した内容と、履歴書・職務経歴書を参考にキャリアカウンセリングが始まります。
キャリアカウンセリングで話す内容は、以下のとおりです。
- キャリアの棚卸
- 自己PRポイントの整理
- 履歴書・職務経歴書の書き方
- キャリアプラン
- 仕事の紹介
キャリアカウンセリングを受けたほうが気付く点が多いです。
キャリアコンサルタントとは就業先が決まるまで関係が続くため、疑問が浮かんだら何でも聞いて、信頼関係を築いていきましょう。
Step 4. 仕事の紹介を受ける
キャリアカウンセリングのあとは、希望の条件に合った仕事の紹介を受けます。
紹介は1人のキャリアコンサルタントにつき3社以内で、別のキャリアコンサルタントから紹介されるケースもあります。
就業先の希望条件が合っていれば、求人の一覧にない仕事を紹介される場合も多いです。
しかし1社の転職サイトのキャリアコンサルタントからは、紹介の数が少なくなります。
複数の転職サイトに登録して、多く紹介してもらいましょう。
Step 5. 履歴書と職務経歴書の添削
希望の条件にあった仕事が見つかったら、履歴書と職務経歴書の添削を受けます。
履歴書と職務経歴書をメールで送り、指摘された箇所を修正する流れです。
場合によっては、面談を設定して添削するケースもあります。
添削後の履歴書と職務経歴書は読みやすくなり、書類選考での評価も上がるでしょう。
添削を受けて、印象のいい履歴書と職務経歴書を作成しましょう。
Step 6. 紹介された求人に応募する
履歴書と職務経歴書が完成したら、キャリアコンサルタントが推薦文を添えて企業に応募します。
キャリアコンサルタントが添削しているので、推薦文を通して企業に魅力を伝えられるでしょう。
もし自力で求人サイトから応募した場合、書類の提出や日程調整など自分で管理しなければなりません。
一方で転職サイトを利用すれば、キャリアコンサルタントが応募に必要なものを準備してくれます。
その結果、面接の対策に集中できます。
Step 7. 面接の対策をする
履歴書と職務経歴書から企業が興味を持った場合、面接を実施します。
過去の面接で聞かれた質問や聞かれそうな質問をキャリアコンサルタントから聞いて、答えられるようにしましょう。
Step 8. 企業と面接をおこなう
面接はオフィスでおこなわれることが多いですが、コロナ禍以降はリモートでも実施されるようになりました。
面接で聞かれるのは、主に以下の5つです。
- 自己紹介
- 志望動機
- 前職の退職理由
- 今までの経歴
- スキル
最後に応募者から質問する時間もあります。ミスマッチを防ぐために、下記を質問するのがおすすめです。
- 仕事の流れ
- 働くうえで気を付けたほうがいいこと
- 就業までにやっておくべきこと
- 就業先の雰囲気
- 一緒に働く人の特徴
Step 9. 就業の決定と就業サポート
面接で企業とマッチングすれば、就業先が決定します。
決定後に必要な入社の手続きなどは、担当のキャリアコンサルタントがおこないます。
もし現職の退職で不安があった場合も、サポートしてくれるので問題ありません。
就業後もサポートが続くので、いつでも相談できる状態で就業できます。
さいごに
この記事では、介護業界への転職に失敗する原因と具体的な対策方法を解説してきました。
介護業界への転職は、自分でおこなうよりも転職の実績がある転職サイトを使ったほうが、転職の成功率が上がります。
webでは探せない優良企業の非公開の求人にも応募できるので、登録や相談だけでも試してみましょう。
あなたが最高の転職をできることを陰ながら祈っております。
職場選びを親切に手伝ってくれてとても助かりました。人間関係が原因で前の職場を辞めてしまったことをキャリアアドバイザーに打ち明けると、私に合った介護施設を紹介してくれました。「利用者様のためにスタッフ一丸となって頑張るぞ!」といった雰囲気がない介護施設に就職できて、面倒な人間関係に悩まされることがなくなりました。
スタッフ同士の親睦を深めるための鬱陶しい飲み会などもありません。また、私は理不尽に怒られることに我慢ができない性格なので、パワハラがない職場という条件も考慮してもらえて有難かったです。