一般社団法人日本ケーブルテレビ連盟（東京都中央区、理事長：吉崎正弘）と株式会社イード（東京都新宿区、代表取締役：宮川洋）は、「ケーブル・アワード2020　第13回ベストプロモーション大賞」、入賞12作品の各賞を発表いたします。

今年は、「チラシ部門」・「CM部門」・「グッドプラクティス 部門」の3部門に、 総数153作品の応募が寄せられました。

コロナウイルス禍の対応として、6月10日～11日に予定しておりました 『ケーブルコンベンション2020 ／ ケーブル技術ショー2020』が中止になったことを受け、国際フォーラムでの贈賞式は開催せず、リリースによる発表とした旨、ご理解ください。

グランプリはグッドプラクティス部門から選出され
「ケーブルテレビで未来を暮らそう」（伊那ケーブルテレビジョン株式会社）に決定！！

Society5.0を先取りし、時代の要請に応えた先進的な取り組みが高く評価され、ぜひとも、他ケーブル局にも取り組んで欲しいとの意見で、満場一致でグランプリに決定しました。

ほか、各賞は以下のとおりの結果となります。

※グランプリを含めた入賞12作品につきまして、受賞局による作品概要とともに、審査員による講評を添えさせて頂きました。

【グランプリ】伊那ケーブルテレビジョン株式会社（長野県）
＜グッドプラクティス部門＞『ケーブルテレビで未来を暮らそう』

【作品概要】

伊那市は、ドローン物流、AI配車乗合タクシー（SAVS）、遠隔診療車両の導入（MaaS）、テレビで安否確認・Lアラート地図情報の提供の開発・実証を行っています。
それらのサービス群をハイブリッドキャスト機能で提供するプラットフォーマーとして参画しています。

【審査員 講評】

• ●Society5.0を先取りし、時代の要請に応えた先進的な取り組みと言える。
• ●一つ一つがとても需要の高い問題であり、高齢化社会への対応としても非常に求められる取り組みである。
• ●Afterコロナ・Withコロナ視点でも、「遠隔やドローン物流」などのキーワードが今の環境にマッチしている。
• ●ぜひとも、他ケーブル局にも取り組んで欲しいとの意見で、満場一致でグランプリに決定。

【準グランプリ】シーシーエヌ株式会社（岐阜県）
＜チラシ部門＞『岐阜新聞　地上波テレビ欄への番組表掲載』

【作品概要】

「コミチャンを訴求するならば新聞のテレビ欄に掲載したい」全国のコミチャンスタッフは皆そう思っていると思います。もちろん岐阜でも前例がなく、岐阜新聞さんと共に掲載に向け歩み寄りを行い１日だけですが実現した企画です。

【審査員 講評】

• ●地上波ラテ欄に載せるPR効果も大きいが、掲載までの提案と交渉プロセスなどでは、問題が多かったと思う。実現させたのが実に素晴らしく、驚かされた作品。
• ●エントリー３部門の取り組みに一環したプロモーション戦略があり、チラシはその一つ。 総合評価で準グランプリとしたい。

【準グランプリ】株式会社ニューメディア（山形県）
＜ＣＭ部門＞『いつもこんな風にしてますが何か問題でも？』

【作品概要】

より地域に根差す、地域密着を体現する為に、手法として地元方言を活用した親近感あふれる形で制作。どこか現実離れした世界にも感じられるテレビ放送を、近くに感じてもらうことを狙ったイメージCMです。

【審査員 講評】

• ●地域密着そのもの、地元感満載の振り切った作品で、とても好印象。
• ●地域住民から親しみやすい作品であり、地域活性化という観点からでも非常に良い作品。
• ●社内人材のスキルをフル活用。すべての人に好意度をもってもらえる。企業の成長にもつながる企画。

【特別賞】株式会社Goolight（長野県）
＜ＣＭ部門＞『2019スラックラインＷ杯プロモーション』

【作品概要】

2019年9月に長野県小布施町で開催された「スラックラインワールドカップ」のプロモーションを目的としたフル4KによるCM映像を、世界遺産に登録される京都仁和寺（御室桜満開の4月）を舞台に制作。 大会PRとインバウンドを目的に全世界にウェブ配信。

【審査員 講評】

（2020年アンバサダー田中律子さんによる選奨　※コメントは審査員も含む）

• ●仁和寺のロケーションとスラックラインの組み合わせ、和太鼓とスポーツの躍動感、見るものすべてを惹きつける。
• ●映像クオリティー、音、構成、ケーブルテレビ局の制作クオリティーとしては、図抜けている。
• ●2年前のグランプリ受賞から、継続的に取り組んでおられてることを評価したい。

【RBB TODAY賞】四万十ケーブルテレビ（高知県）
＜グッドプラクティス部門＞『4K水中ドローンからの生中継』

【作品概要】

4K水中ドローン（GLADIUS mini）とモバイル伝送装置を活用し水中からの生中継を実現!! また、水中ドローンの活用で従来まで不可能だったことを可能にし、地域の課題解決へ。

【審査員 講評】

• ●空撮用のドローンはメジャーとなっている一方、水中ドローンは今後の活躍を期待されている。
• ●四万十町では、水道タンクなど人が入れない場所での調査使用など、意欲的な検討が進められている。

【ケーブルチョイス賞】株式会社ニューメディア（山形県）
＜ＣＭ部門＞『つながりたい、つなげたい、あなたと夢を』

【作品概要】

「私はもっと街とつながりたい。そしてつなげたい、あなたと夢を」ケーブルテレビのサポートスタッフとして働く主人公が、お客様へのサポート対応を通して地域の笑顔につながっていることを実感。ふと自分の家族にも思いを馳せ、これからも頑張ろうと決意を新たにします。

【審査員 講評】

• ◇ケーブルテレビでクォリティの高いアニメーションCMへの取り組みはとても評価できる。
• ◇訴求内容の設計には工夫の余地があるものの、アニメーションで企業の想いは伝わってくる。

【優秀賞】東松山ケーブルテレビ株式会社（埼玉県）
＜チラシ部門＞『マジックハンドで取るものは・・・』

【作品概要】

お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、アレのパロディです。駅員さんが線路の落とし物を取るときに使う「マジックハンド」が収納されているBOXに取り付けられた広告です。
ケーブルテレビとしての最大の特徴をアピールし、会社の認知度向上を目的として制作しました。

【審査員 講評】

• ●アンテナが要らないことがケーブルの魅力であることをシンプルにわかりやすく伝えている。
• ●シンプルだが、駅のホームの掲出場所選定の工夫など、デザイン性が非常に高い作品。

【優秀賞】株式会社中海テレビ放送（鳥取県）
＜チラシ部門＞『家計を見直ししてみよう！』

【作品概要】

新生活などいろいろなことが始まる春。そんな春に家計の見直しをしてみてはどうでしょうか？と主婦層に訴えかけるとともに、『中海テレビでまとめるとこんなにお得になります！』を提案するチラシです。

【審査員 講評】

• ●主婦層が思わず手にとってしまう内容と「見る」「書き込む」の２つの動作を生み出す仕掛けが素晴らしい。
• ●ただ安さから入るより興味を持ちやすく、裏面の利用者とともに30周年の訴求がチラシを生かしている。

【優秀賞】株式会社ケーブルメディア四国（香川県）
＜ＣＭ部門＞『いつでもあなたのゴールデンタイム』

【作品概要】

昨年度は社名（ＣＭＳ）の認知度向上を目的にプロモーションを実施し10ポイントの改善効果を得た。今年度はこれを深掘りし、サービス名称とそのベネフィット（ピカラ光てれび／多彩なＣＳ放送・地域密着・ケーブルテレビの利点）の認知度向上に向けプロモーションを展開した。

【審査員 講評】

• ●地元の素人起用がはまり、地元感溢れるCMとなっていて素晴らしい。
• ●素人の個性やコメントの味わいを引き出し、シリーズCMのコミュニケーション設計がしっかりできている。

【優秀賞】株式会社TOKAIケーブルネットワーク（静岡県）
＜ＣＭ部門＞『4K静岡絶景　富士山と雲海篇』

【作品概要】

地元静岡の知られざる絶景（静岡市清水区吉原）を4Kカメラで撮影し、映像美による興味を掻き立て「4K放送」を訴求。

【審査員 講評】

• ●お客様に対して、自然の綺麗さと同時に４Kの世界観が伝わるプロモーション作品である。
• ●映像の綺麗さとともにインパクトが強く印象に残る作品で、RBBTODAYでも高評価の作品であった。

【優秀賞】株式会社秋田ケーブルテレビ（秋田県）
＜グッドプラクティス部門＞『成田洋一監督のCM制作塾』

【作品概要】

秋田県出身CMディレクター・成田洋一氏が目指す「映像を通した地方創生」。その思いを秋田ケーブルテレビが形にし、仙北市の子供たちへ特別授業を開催。子供たちは地域の魅力を伝えるCMを制作。
その過程を番組化し、CMは地元の映像祭及びコミチャンで放送される。

【審査員 講評】

• ●CM界隈で有名な成田氏を起用した企画構成、中学生とのコラボから生まれたCMの完成度も高い。
• ●取り組みのプロセスの見せ方もうまく、作品全体の中でも高評価。

【優秀賞】入間ケーブルテレビ株式会社（埼玉県）
＜グッドプラクティス部門＞『自宅待機の子ども達を元気に！いるまっ子チャンネル』

【作品概要】

新型コロナウイルスの影響で突然の休校が決まりました。入間市では、首相の休校要請の翌日が3学期最終日になりました。お別れが十分伝えられず心残りを感じている先生方に協力いただき、家で過ごしている子どもたちに向けた教材コンテンツを制作しました。

【審査員 講評】

• ●今日的な課題に、実にタイムリーに応えた地元密着対応が素晴らしい。
• ●他ケーブルでも取り組みが広がっているが、「いるまっ子チャンネル」放送の積み重ねがあってこその時限的対応。

■今後の予定

【ケーブル・アワード2020】第13回ベストプロモーション大賞については、当初想定しておりました、贈賞式における受賞作品紹介と、グランプリ等受賞者に登壇いただくパネルデスカッションの代替策として、オンラインセミナーのコンテンツとして、以下のプログラムを計画しています。

＜ケーブル・アワード2020ベストプロモーション受賞作品はこれだ!!～優れたプロモーション施策に学ぶ～＞

• ※企画内容や取り組み意図など【全】受賞局映像コメント、さらに詳細な審査員コメント等で構成。
• ※上位入賞局各社には、10分程度の映像で説明いただきます。オンラインセミナーのスタートをお楽しみに!!
• ※オンラインセミナー：7月1日（水）～8月31日（月）予定