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マイカー燃費管理サービス「e燃費」、2015年10月度の実燃費ランキングを発表

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株式会社イード(本社:東京都新宿区、代表取締役:宮川 洋)は、マイカー燃費&メンテナンス管理サービス「e燃費(イーネンピ)」(http://e-nenpi.com/)の、全国のユーザー給油投稿を集計した、実燃費ランキングを公開いたします。

■発売間近、トヨタ4代目『プリウス』に再注目

今年9月に米国ラスベガスにおいて、発表されたトヨタ新型『プリウス』。この4代目『プリウス』は12月9日についに発売となります。それを受け「e燃費」では、4代目『プリウス』の実燃費を「e燃費」のデータや調査結果を分析し、予想します。

■カタログ燃費40km/Lオーバー、トヨタ4代目『プリウス』

2015年10月29日のプレスリリース(http://www.iid.co.jp/news/press/2015/102901.html)でも解説させていただきましたが、トヨタ4代目『プリウス』は、エンジンは3代目と同じ「2ZR-FXE」をキャリーオーバーしていますが、吸気ポート変更などで燃焼改善を行い、最大熱効率40%を実現。モーター、トランスアクスル、パワーコントロールユニット、駆動用バッテリーといったシステム全体で小型・軽量化を実施したほか、空力性能も高めて世界トップレベルのCd値(空気抵抗係数)0.24となっています。これらの改良により、JC08モード(国土交通省審査値)での燃費を40.9km/Lを達成しています。これはPHEV(プラグインハイブリッド車)を除くガソリンエンジン搭載車で量産車最高の燃費性能となります。

■セダン(ハイブリッド)型カタログ燃費達成率推移

4代目『プリウス』の実燃費(「e燃費」、以下実燃費)を予想するにあたり、まず同セグメントであるセダン型の「カタログ燃費達成率推移」をご覧頂きたい。

下記図は「e燃費」に寄せられた「セダン(ハイブリッド)型」の実燃費を発売年月日ごとに分け、達成率をプロットしたものです。

※セダン(ハイブリッド)型燃費達成率推移(2015年はまだ終了していないので未掲載)

図を見ると、2008年~2014年では燃費達成率が70%前後で上下し、あまり変化がないのが分かります。この結果から、セダン(ハイブリッド)は、年式が新しい車になったとしても変化がないと予測されます。

■4代目『プリウス』カタログ燃費達成率推移

下記図は、歴代『プリウス』カタログ燃費達成率推移は「e燃費」に寄せられた歴代『プリウス』の実燃費を世代ごとに分け、達成率をプロットしたものです。

図を見ると、初代~3代目後期後では燃費達成率が65%前後で上下し、あまり変化がないのが分かります。この結果から、セダン(ハイブリッド)型同様、4代目『プリウス』も歴代『プリウス』の燃費達成率とほぼ同様、大きな変化がないと予測することができます。

■次期型、4代目『プリウス』の実燃費を予測

次期型の4代目『プリウス』が、全歴代プリウスの平均燃費達成率になると仮定して、歴代『プリウス』の「カタログ燃費達成率」の平均をとり、その平均値を4代目『プリウス』に適用し、実燃費を予測してみました。

メーカー名 型式
実燃費(km/L) 95%信頼区間 JC08カタログ燃費 JC08カタログ燃費達成率
プリウス
3代目 後期(MC後)
ZVW30 19.8 ±0.5 32.6 60.7%
プリウス
3代目
ZVW30 20.8 ±0.2 32.6 63.8%
プリウス
2代目
NHW20 20.7 ±0.3 29.6 69.9%
プリウス
初代 MC後
NHW11 18.7 ±0.6 27.9 67.0%
プリウス
初代
NHW10 16.1 ±0.5 25.2 63.9%
 

※歴代『プリウス』実燃費(初代については、JC08モードがないので、10-15モード燃費を0.9倍したものを使用)

実燃費=歴代『プリウス』の平均カタログ燃費達成率✕4代目『プリウス』JC08カタログ燃費

上記実燃費の計算式からすると、65.1%(歴代『プリウス』の平均カタログ燃費達成率)✕40(km/L:4代目のJC08カタログ燃費)で、4代目『プリウス』の実燃費は26.0km/Lとなります。

今回の検証では、技術的改善を考慮していない状況です。

次期型、4代目『プリウス』ではエンジンの暖機を早めるグリルシャッターやモーターの小型高出力化、空力特性の改善など、実燃費向上のための改良も各所になされています。

これらの影響が、どこまでカタログ燃費の達成率向上に寄与するかに注目です。

【2015年10月度 総合ランキング】

■トヨタ『アクア』が1位に

10月度の実燃費総合ランキングでは、トヨタ『アクア』(NHP10)が1位となりました。実燃費は23.6km/L、達成率69.8%となりました。

日本自動車販売協会連合会が発表した10月の乗用車系車名別販売台数ランキングでも首位をキープした『アクア』。

先月1位だった『カローラフィールダーハイブリッド』(NKE165G)が23.1km/Lで今回は2位となり、10月度の実燃費ランキングではトヨタ車がワンツーフィニッシュを決めました。

3位はホンダ『フィットハイブリッド』(GP5)で23.0km/L、4位はスズキ『ワゴンR』(MH34S)で22.6km/L、5位はホンダ『アコードハイブリッッド』(CR6)と続き、上位5位がほぼハイブリッドカーと以前と日本では、ハイブリッドが燃費面の絶対値では強いということが見て取れるランキングとなっています。

順位 メーカー名
コメント
車名
型式 発売時期 排気量(CC) トランスミッション駆動方式 実燃費(km/L) 95%信頼区間 JC08カタログ燃費 JC08カタログ燃費達成率 標本分散
標本数
燃料種類
1 トヨタ
アクア
2014年モデル X-URBAN / L / S / G’s
NHP10 201412 1500 CVT
FF
23.6 ±0.6 37.0 63.80% 6.9
73
レギュラー
2 トヨタ
カローラフィールダー (ハイブリッド)
MC後 / HYBRID / HYBRID G / HYBRID G W&B / HYBRID G エアロツアラー
NKE165G 201504 1500 CVT
FF
23.1 ±1.4 33.8 68.30% 3.6
7
レギュラー
3 ホンダ
フィット (ハイブリッド)
SPORT HYBRID i-DCD / Fパッケージ / Lパッケージ / Sパッケージ
GP5 201309 1500 DCT
FF
23 ±0.9 31.4 73.20% 12.9
58
レギュラー
4 スズキ
ワゴンR
FXリミテッド / 20周年記念車
MH34S 201307 660 CVT
FF
22.6 ±1.6 28.4 79.60% 14.7
21
レギュラー
5 ホンダ
アコード (ハイブリッド)
CR6 201306 2000 CVT
FF
21.9 ±1.2 30 73.00% 8.0
22
レギュラー
6 ホンダ
シャトル (ハイブリッド)
GP7 201505 1500 DCT
FF
21.7 ±1.0 34 63.80% 7.0
26
レギュラー
7 マツダ
アクセラ
ハイブリッド
BYEFP 201311 1800 CVT
FF
21.5 ±1.5 30.8 69.80% 8.6
15
レギュラー
8 トヨタ
プリウス3代目
後期(MC後) G/S/L/G’s
ZVW30 201112 1800 CVT
FF
21.1 ±0.6 30.4 69.40% 11.9
119
レギュラー
9 スズキ
ハスラー
G/X/Jスタイル
MR41S 201505 660 CVT
FF
20.8 ±1.5 32 65.00% 7.4
12
レギュラー
10 トヨタ
プリウスα
S/Sツーリングセレクション/Gツーリングセレクション/ツーリングセレクションG’s
ZVW40W 201105 1800 CVT
FF
20.3 ±0.5 26.2 77.50% 6.6
112
レギュラー
 
  • 集計対象標本数:19175
  • 集計対象車両数:989台
  • 集計期間:2015年10月1日~2015年10月31日

■対象車種

  • 上記集計期間に新車購入が可能な車両(期間中に販売が終了した車両も含む)
  • 以下に該当する車両は除外
    商用車・4WD(ただし4WD専用車はOK)・MT車・現行車種の前型(例:20系プリウスは除外)
  • OEM車は同一車種とする(例:スズキ アルトとマツダ キャロルなど)
  • グレード違いは同一車種(例: プリウス=プリウス G’s、ムーヴ=ムーヴカスタムなど)
  • 同型車種は最も燃費データが良いものを採用
  • 現行車種でもMC前のデータは採用
  • 「e燃費」が同値の場合はカタログ燃費達成率の高い方を上位とする

【e燃費のランキング集計基準】

「e燃費」が発表する車種別実燃費データは、全国の「e燃費」ユーザーの燃費データを型式ごとに集計したものです。しかしデータの中には、入力ミスなどによるイレギュラーな数値、非現実的な数値が混在しています。それらを除外するために、給油量、走行距離などに一定の基準を設け、それをクリアしたデータのみを集計しています。

統計的に充分なデータを確保できた車種のみを発表していますので、ユーザー数が少ない車種や信頼区間(※1)の幅が大きすぎる車種については、ランキングの対象から外れています。また「e燃費」における車種は、国土交通省登録の型式を基準とし、燃費に大きな影響を与えるトランスミッションの種類、過給器の有無、駆動方式で区別しています。また、「e燃費」の車種別燃費データの信頼性を表すための指標として、それぞれの車種の信頼区間と標本分散(※2)の値を参考値として表示しています。

※1信頼区間
「e燃費」の平均値と、実際に世の中を走っているクルマの本当の燃費の平均値に違いがあると仮定します。そのことを踏まえて、信頼区間とは、「e燃費」の平均値と本当の平均値が、一定の確率(信頼係数といい、ここでは 95%になっています)で同じ区間に入る場合の、その上限(下限)を求める手法です。例えば総合ランキングトップのスズキ アルトエコ(HA35S)の場合、不整データを排除したデータの平均値は 23.3km/L ですが、世の中を走っているすべてのインサイトの燃費を平均すると、95%の確率で 23.1±1.0km/L の中に含まれる、ということになります。

※2標本分散
標本分散は、標本データの「ばらつき」の度合いを表します。たとえば、どんな運転をしても燃費の変動が少ないクルマと、運転状況によって燃費が大きく変わるようなクルマのふたつの車種があったとします。仮に、これらふたつの車種の平均値がまったく同じであったとしても、データの分布はかなり異なっていることが想像されます。
どんな運転をしても燃費が一定のクルマならば、データは平均値付近に一点に集中しているでしょうし、運転の仕方で燃費が大きく変わるクルマならば、データは薄く広く散らばっているかもしれません。このように、おなじ平均値にもかかわらず分布が異なるケースをあらわす場合には、散らばりの尺度を用いなければなりません。分散は、その散らばりの度合いをあらわすものです。値が小さいほど、データは平均値付近に集中しています。

■「レスポンス」とは

レスポンスは“いま”のクルマを商品・ビジネス・環境視点で立体的に理解し、IT・デザイン・環境において付加価値創造の手助けをすることをモットーとした日本最大級のモビリティニュースサイト。
URL:http://response.jp/

■「e燃費」とは

「e燃費」はクルマの燃費をスマートフォンやPCから登録し、マイカーをオンラインで管理する“楽しく節約、楽しくエコロジー”するサービスです。実燃費のランキングを初めとして、全国のスタンド情報、ユーザー同士のクチコミ情報など、様々なコンテンツが用意されています。スマートフォンアプリでは面倒な数値入力が不要で、レシートやオドメーターの画像を撮影して送るだけで燃費登録が可能となっています。
また「e燃費」では、電気自動車(EV)用の充電スタンド検索サービスも提供するとともに、全国の燃料電池車(FCV)向け水素ステーションデータベースも公開しています。
URL:http://e-nenpi.com/

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株式会社イード 担当:e燃費サービスG 担当者:石原 正義 問合せ窓口はこちら
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