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マイカー燃費管理サービス「e燃費」、2015年9月度の実燃費ランキングを発表

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株式会社イード(本社:東京都新宿区、代表取締役:宮川 洋)は、マイカー燃費&メンテナンス管理サービス「e燃費(イーネンピ)」(http://e-nenpi.com/)の、全国のユーザー給油投稿を集計した、実燃費ランキングを公開いたします。

■モーターショーで注目の車種をピックアップ

10月30日(金)よりお台場の東京ビッグサイトで「第44回東京モーターショー」が一般開催されます。それを受け、e燃費では今回のモーターショーでとくに注目の車種をピックアップ。その現行型もしくは歴代モデルの燃費を集めました。

■40km/Lの大台を目指す4代目…トヨタ『プリウス』

9月9日に、米国ラスベガスにおいて発表された4代目のトヨタ『プリウス』は、エンジンは3代目と同じ「2ZR-FXE」をキャリーオーバーしていますが、吸気ポート変更などで燃焼改善を行い、最大熱効率40%を実現。モーター、トランスアクスル、パワーコントロールユニット、駆動用バッテリーといったシステム全体で小型・軽量化を実施したほか、空力性能も高めて世界トップレベルのCd値(空気抵抗係数)0.24となっています。これらの改良により、トヨタではJC08モード(国土交通省審査値)での目標燃費を40km/リットルと設定しています。これはPHEV(プラグインハイブリッド車)を除くガソリンエンジン搭載車で量産車最高の燃費性能となります。

■現行プリウスの実燃費

現行の3代目プリウスの実燃費は、マイナーチェンジ前(前期型)で20.4km/L、マイナーチェンジ後(後期型)が19.9km/Lとなっています。カタログ燃費値に対する達成率は前期型が57.5%、後期型が56.1%となっています。

  • 集計サンプル数:783
  • 集計期間:2014年10月1日~2015年9月30日
  • ※e燃費は純然たるハードウェア性能を計測するものではなく、エコ運転を意識するドライバーが多いか、また燃費に良い道路環境かどうかも含めての外部要因を含んだ数値です。

4代目の次期型プリウスが、3代目と同じカタログ燃費達成率(前期型57.5%・後期型56.1%)と仮定してJC08モード燃費40km/Lに適用すると、実燃費は22.44-23.0km/Lとなります。次期型プリウスでは、エンジンの暖機を早めるグリルシャッターやモーターの小型高出力化、空力特性の改善など、実燃費向上のための改良も各所になされています。カタログ燃費の達成率向上も、どの程度実現できているかにも注目です。

■“量産FF車最速”の称号…ホンダ『シビック タイプR』

2015年3月、スイスのジュネーブモーターショーで発表されたのが新型ホンダ『シビック タイプR』の次期モデル。これまでの歴代タイプRは、NA(自然吸気)エンジンが搭載されてきましたが、新型『シビック タイプR』では、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリン「VTEC」ターボを搭載しています。最高出力は310馬力に達し、ドイツのニュルブルクリンクサーキットでは7分50秒63という量産FF(フロントエンジン・フロントドライブ)車最速の性能をほこります。今回の東京モーターショーでは、日本仕様車が正式発表される予定で、国内導入台数は750台と、稀少な高性能スポーツカーとして話題を呼びそうです。

■シビック タイプRの実燃費は

高性能スポーツカーといえども、環境性能と無縁ではいられなくなっている昨今、次期型『シビック タイプR』の燃費性能にも注目が集まります。参考までに従来型の実燃費を見てみますと、セダンの『シビック タイプR』(FD2)が10.5km/L、ハッチバックの『シビックタイプRユーロ』が(FN2)10.4km/Lと差はほぼない状態です。カタログ燃費達成率は、ハッチバックが89.7%、セダンは95.5%と優れた値を示しています。

  • 集計サンプル数:74
  • 集計期間:2014年10月1日~2015年9月30日

■“ロータリーロケット”復活なるか…マツダのスポーツカーコンセプトが登場

「魂動デザイン」と「SKYACTIVテクノロジー」によってブランド復権を果たしたマツダ。『CX-5』『アテンザ』『アクセラ』『デミオ』『CX-3』そして『ロードスター』と、個性的なニューモデルを次々とヒットさせてきましたが、ここに来て同社は多くのファンが待ち望んでいたスポーツカーのコンセプトカーを東京モーターショーで世界初披露すると発表しました。

『ロードスター』と並ぶマツダのスポーツカーといえば、『RX-7』や『RX-8』に代表するロータリーエンジン搭載車。このスポーツコンセプトもロータリーエンジンの搭載がアナウンスされる可能性は十分あり、またマツダ初のロータリーエンジン搭載車である『コスモスポーツ』のデビュー50周年にあたる2017年を間近に控えていることから、市販化への期待も高まります。

かつて海外市場でも名をはせた“ロータリーロケット”の復活を機に、これまでのロータリーエンジン搭載車の燃費を振り返りました。

■燃費に苦しんだロータリーエンジン、ブレイクスルーなるか

今回ピックアップしたのは、『RX-8』(SE3P:前期/後期)および『RX-7』(FD3S)、です。実燃費は、『RX-8』(後期/前期)ともに7.6km/L、RX-7が6.2km/Lとなっています。集計条件に足りず今回の集計に入れることはできませんでしたが、e燃費には、『ユーノス コスモ』の3ローター(JCESE)モデルの投稿もあり、こちらは平均5km/L台という数値となっています。

もしロータリーエンジンが復活するとすれば、マツダがこれまで取り組んできたSKYACTIVテクノロジーの新機軸を盛り込んだパワートレーンが登場することは想像に難くありません。燃費の面でもブレイクスルーを果たすロータリースポーツの登場に期待しましょう。

  • 集計サンプル数:171
  • 集計期間:2014年10月1日~2015年9月30日

【2015年9月度 総合ランキング】

■トヨタ『カローラアクシオ ハイブリッド』が1位に

9月度の実燃費総合ランキングでは、トヨタ『カローラアクシオ ハイブリッド』(NKE165)が1位となりました。実燃費は25.0km/L、達成率75.8%となりました。

『カローラアクシオハイブリット』は1.5リットルエンジンに電動モーターを組み合わせたパワーユニットを搭載。エンジンは最高出力74psと最大トルク11.3kgm、モーターは61psと17.2kgmを発揮します。

発売から2年ほど経ちますが、e燃費ランキングにおいて上位常連の『カローラアクシオ ハイブリッド』。2位のホンダ『グレイス』(GM4)に1.4km/Lの差をつけています。

3位はトヨタ『アクア』(NHP10)で22.6km/L、4位はダイハツ『ミライース』(LA300S)で22.2km/L、5位はホンダ『フィットハイブリッド』(GP5)と続き、ハイブリッドカーの優れた燃費性能が浮き彫りとなるランキングとなっています。

■カタログ燃費達成率はレクサス『CT200h』(ZWA10)がランクイン車中トップ

トップ20にランクインした車両のうち、もっともカタログ燃費達成率が高かったのはレクサス『CT200h』。達成率は79.3%で惜しくも80%に届きませんでしたが、実燃費の面でも9位21.1km/Lと優れた数値を達成しています

■依然続くハイブリッドvs軽自動車の戦い、今後ランクインが見込まれるディーゼル

ハイブリットと軽自動車がランキング上位を独占する中、マツダ『デミオ』「XD / XDツーリング」(DJ5FS)が前回に引き続きディーゼル唯一のランクインを果たしました。『ボルボ』や『BMW』、『メルセデスベンツ』などの欧州ブランド、6月に部分改良した『ランドクルーザー プラド』にも新型ディーゼルエンジン搭載車が登場するなど、中大型車にもディーゼル化の波が本格化してきました。今後の燃費ランキングにはこれらのクリーンディーゼル勢が上位に食い込んでくることも予想されます。

  • 集計対象標本数:32890
  • 集計対象車両数:1581台
  • 集計期間:2015年1月1日~2015年9月30日

■対象車種

  • 上記集計期間に新車購入が可能な車両(期間中に販売が終了した車両も含む)
  • 以下に該当する車両は除外
    商用車・4WD(ただし4WD専用車はOK)・MT車・現行車種の前型(例:20系プリウスは除外)
  • OEM車は同一車種とする(例:スズキ アルトとマツダ キャロルなど)
  • グレード違いは同一車種(例: プリウス=プリウス G’s、ムーヴ=ムーヴカスタムなど)
  • 同型車種は最も燃費データが良いものを採用
  • 現行車種でもマイナーチェンジ前のデータは採用
  • e燃費が同値の場合はカタログ燃費達成率の高い方を上位とする

【e燃費のランキング集計基準】

e燃費が発表する車種別実燃費データは、全国のe燃費ユーザーの燃費データを型式ごとに集計したものです。しかしデータの中には、入力ミスなどによるイレギュラーな数値、非現実的な数値が混在しています。それらを除外するために、給油量、走行距離などに一定の基準を設け、それをクリアしたデータのみを集計しています。

統計的に充分なデータを確保できた車種のみを発表していますので、ユーザー数が少ない車種や信頼区間(※1)の幅が大きすぎる車種については、ランキングの対象から外れています。また e 燃費における車種は、国土交通省登録の型式を基準とし、燃費に大きな影響を与えるトランスミッションの種類、過給器の有無、駆動方式で区別しています。また、e燃費の車種別燃費データの信頼性を表すための指標として、それぞれの車種の信頼区間と標本分散(※2)の値を参考値として表示しています。

※1信頼区間
e燃費の平均値と、実際に世の中を走っているクルマの本当の燃費の平均値に違いがあると仮定します。そのことを踏まえて、信頼区間とは、e 燃費の平均値と本当の平均値が、一定の確率(信頼係数といい、ここでは 95%になっています)で同じ区間に入る場合の、その上限(下限)を求める手法です。例えば総合ランキングトップのスズキ アルトエコ(HA35S)の場合、不整データを排除したデータの平均値は 23.3km/L ですが、世の中を走っているすべてのインサイトの燃費を平均すると、95%の確率で 23.1±1.0km/L の中に含まれる、ということになります。

※2標本分散
標本分散は、標本データの「ばらつき」の度合いを表します。たとえば、どんな運転をしても燃費の変動が少ないクルマと、運転状況によって燃費が大きく変わるようなクルマのふたつの車種があったとします。仮に、これらふたつの車種の平均値がまったく同じであったとしても、データの分布はかなり異なっていることが想像されます。 どんな運転をしても燃費が一定のクルマならば、データは平均値付近に一点に集中しているでしょうし、運転の仕方で燃費が大きく変わるクルマならば、データは薄く広く散らばっているかもしれません。このように、おなじ平均値にもかかわらず分布が異なるケースをあらわす場合には、散らばりの尺度を用いなければなりません。分散は、その散らばりの度合いをあらわすものです。値が小さいほど、データは平均値付近に集中しています。

■「レスポンス」とは

レスポンスは“いま”のクルマを商品・ビジネス・環境視点で立体的に理解し、IT・デザイン・環境において付加価値創造の手助けをすることをモットーとした日本最大級のモビリティニュースサイト。
URL:http://response.jp/

■「e燃費」とは

e燃費はクルマの燃費をスマートフォンやPCから登録し、マイカーをオンラインで管理する“楽しく節約、楽しくエコロジー”するサービスです。実燃費のランキングを初めとして、全国のスタンド情報、ユーザー同士のクチコミ情報など、様々なコンテンツが用意されています。スマートフォンアプリでは面倒な数値入力が不要で、レシートやオドメーターの画像を撮影して送るだけで燃費登録が可能となっています。 またe燃費では、電気自動車(EV)用の充電スタンド検索サービスも提供するとともに、全国の燃料電池車(FCV)向け水素ステーションデータベースも公開しています。
URL:http://e-nenpi.com/

■本サービスに関するお問合せ
株式会社イード 担当:e燃費サービスG 担当者:石原 正義 問合せ窓口はこちら
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