薬剤師が年収1,000万円稼ぐには? 年収を上げるための具体的な方法を紹介

薬剤師として働いていて

  • 「薬剤師は年収1,000万円稼げるのかな?」
  • 「もっと収入を増やしたい!」

と考えていませんか?

結論からいいますと、薬剤師で年収1,000万円を稼ぐことは可能です。

ただし、高いスキルや経験を身につけた上で、転職や副業などの行動をとる必要があります。

この記事では転職のプロとして薬剤師の転職サポートをしてきた私が、薬剤師が年収1,000万円稼ぐための方法を解説します。

  1. 薬剤師は職場によっては年収1,000万円稼げる!
  2. 現職のまま薬剤師が年収1,000万を稼ぐ方法6選
  3. 【年代・状況別】年収1000万円へのリアルな道のり
  4. 【現実】年収1000万円の薬剤師はわずか1%。達成が”難しい”本当の理由
  5. 【リアルな声】成功の裏にあった苦労と本音|先輩薬剤師インタビュー
  6. 高年収を稼ぎたい薬剤師におすすめの転職サイト
  7. 【FAQ】年収1,000万を目指す薬剤師の転職でよくある疑問と回答

全て読めば、薬剤師が年収1,000万円稼ぐための具体的な方法がわかるようになるでしょう。

 

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目次

1. 薬剤師は職場によっては年収1,000万円稼げる!

結論からいいますと、薬剤師は職場によっては年収1,000万円を稼ぐことができます。

この章では、実際に年収1,000万円稼ぐ方法について以下の順で解説します。

なお、現職のまま年収1,000万円を目指したいという方は『2. 現職のまま薬剤師が年収1,000万を稼ぐ方法6選』へスキップしてください。

1-1. 年収1,000万の一番の近道は製薬企業への転職

最も確実に薬剤師が年収1,000万円を稼ぐ方法は、製薬企業への転職です。

というのも、製薬企業で働く薬剤師の年収レンジは600~1,200万円となっており、薬剤師の勤務先の中で最も高い水準だからです。

長くキャリアを積んでから外資系製薬企業に転職する・人手不足の地方の製薬企業に転職するといったやり方で、さらなる年収アップが見込めます。

MRは特に高年収を狙いやすい職種

製薬企業のMR職(営業・広報担当者)は、平均年収が697万円(doda調べ)と、非常に高いことで有名です。

MRは営業職に該当するため、個人の売り上げや業績に応じて、インセンティブが支払われます。

業績によっては年間で100万円以上のインセンティブが支払われることもあり、外資系企業だと通常のボーナスの他に、業績ボーナスが支給されるケースもあります。

また、大手企業の場合は福利厚生も充実しており、「住居手当(家賃補助)」や「外勤手当」、「引っ越し手当」など様々な補助によって、手取り額が多くなるケースもあります。

1-2. 調剤薬局併設型ドラッグストアに転職する

ドラッグストアには「OTC販売型」と「調剤併設型」の2種類がありますが、高収入を狙う場合は「調剤併設型」に転職すべきです。

というのも、薬剤師手当や、管理薬剤師職に昇進する機会があり、年収を上げやすいからです。

さらに、調剤業務に携わることができる調剤併設型ドラッグストアで働くことにより、今後の薬剤師としてのキャリアパスを広げることもできます。

実際に、年収1,000万円を超える求人も見られました。

出典:スタンバイ

1-3. 地方・小規模の調剤薬局に転職する

調剤薬局の仕事で年収1,000万円を狙うには、地方の小規模な調剤薬局を探すことをおすすめします。

というのも、地方に多い小規模の調剤薬局は、薬剤師不足であることが多く、通常よりも待遇のいい求人が見つかりやすいからです。

実際に、薬剤師人数調査では、東京・大阪・兵庫などの都市部は薬剤師が多く(人口10万人あたり200~300人)、沖縄・青森・岩手・福井などの地方は少ない(人口10万人あたり150人ほど)ことが分かっています。(参考:厚生労働省)

特に、高齢者の多い地方であるほど、ニーズに対して医療人材が不足するという不均衡が生じるため、薬剤師の待遇は良くなりやすいです。

1-4. 外資系CRO業界でCRA職として働く

年収1,000万円を稼ぐために、おすすめの働き方の1つが外資系CRO業界のCRA職として働くことです。

CRA(臨床開発モニター)とは、「医薬品開発における治験が国の実施基準に沿って行われているかを観察し、記録する仕事」を指します。

CRAは製薬企業の開発部門およびCRO(Contract Research Organization)という外部機関のどちらかに所属します。

勤務年数によりCRAの年収に差は出るものの、管理職経験を経て外資系CROに転職した方の中には年収1,000万円以上稼ぐ方も多いです

外資系CROに転職して年収200万円アップ

口コミ・評判

匿名
そういえば外資系CROで働いてたとき、外資系製薬会社に転職して1年で出戻りした人が年収200万円アップしてて社内で話題になってたなぁ。

出典:Twitter

1-5. ラウンド勤務薬剤師として働く

決まった地域の中で複数の店舗を掛け持ちで回る「ラウンド勤務薬剤師」になることで年収1,000万円を稼ぐことができます。

実際に、年収1,000万円を超える求人も見られました。

出典:ファルマスタッフ

ただし、毎日勤務先が異なったり、勤務地が定期的に変わったり、生活が落ち着きにくいというデメリットがあるため、安定志向の方にはおすすめできない働き方です。

1-6. 地方の管理薬剤師として働く

地方勤務の管理薬剤師は年収1,000万円を狙うことができます。

というのも、管理薬剤師は一般の薬剤師よりも年収が高い上に、地方だと人手不足による好待遇が期待できるからです。

出典:ファーマキャリア

1-7. 薬剤師として独立開業する

ハイリスク・ハイリターンなキャリアになりますが、独立開業することで年収1,000万円を超えるやり方があります

ただし、開業しても軌道に乗らないと1,000万円稼げないケースは往々にしてあります。

さらに、経営に関する知識が問われる上に、閉局リスクが伴うため、安定志向の方にはおすすめできません。

開業しても1,000万円は難しい

口コミ・評判

匿名
薬剤師が仕事を辞めて開業した場合の 個人薬局をみていきます。 年間9181万円売り上げて、所得として897万円 残ります。 そして3割税金を引かれて7割残りますから 630万円ですね。

出典:Twitter

ここまで薬剤師が年収1,000万円を稼ぐことができる職場を紹介しました。

転職サイトに登録して求人を見たいという方は『3. 高年収を稼ぎたい薬剤師におすすめの転職サイト』へスキップして、気になった転職サイトに登録してみてください。

関連記事:【2021年最新版】パート薬剤師の年収|年収を左右する条件、気を付けたい年収の壁、年収アップの方法を徹底解説

2. 現職のまま薬剤師が年収1,000万を稼ぐ方法6選

この章では、現職のまま薬剤師が年収を1,000万円に近づけるための方法をいくつかご紹介します。

「年収を上げたいものの、今の職場を変えたくはない」という方はぜひ参考にしてみてください。

それでは見ていきましょう。

2-1. 給与アップを交渉する

現職のまま年収1,000万円を稼ぐために、まずは給与アップを交渉することをおすすめします。

なぜなら、会社によっては昇給制度が明確に決められていないことがあるからです。

直接給与交渉することで、年収が上がる可能性もゼロではありません。

ただし、単に給与を上げて欲しいと頼んでも断られるケースが多いので、給与アップに相応しい功績を示したり、今後の展望を掲げて交渉したりすると良いでしょう。

2-2. 残業を増やし、残業手当をつける

固定給だけでは年収1,000万円に届かない場合は、残業時間を増やして残業代をつけるという方法もあります。

無駄な残業は会社から認められない可能性が高いですが、必要があって行う残業は企業も認めざるを得ません。

また、サービス残業を行っており残業代をもらえていないという方は、労働時間に相応する残業代を直ちに請求しましょう。

ただし、残業時間は労働基準法により月45時間までと決められているため、残業時間がこの基準を超過しないように注意しましょう。(参考:厚生労働省

2-3. 休日出勤をする

現職に留まったまま年収1,000万円を目指すやり方として、休日出勤が挙げられます。

なぜなら、勤務先によっては休日出勤を必要としており、出勤した場合には休日手当が付くからです。

多くの人は休日に働きたくないと考えるため、休日出勤を希望すれば承認されやすいでしょう。

そのため、年収1,000万円に近づけるためには積極的に休日出勤を希望して手当を加算すると良いでしょう。

2-4. 昇格して役職手当をつける

短期間で実現するのは困難ですが、現職を長く続けて昇格すれば、年収を上げることができます。

例えば、管理薬剤師になると役職手当が月に3~5万円程度支給されることが一般的です。

また、大手ドラッグストア勤務の方であれば、40~50代で本社の運営に携わるようになると年収1,000万円を狙えるようになるでしょう

2-5. 【MR限定】営業成績を出し続ける

MRとして営業成績を出し続けることで、年収を上げることが可能です。

というのも、MRは個人の売上や業績に応じてインセンティブが支払われるからです

特に、大手製薬企業であればMRとして年収1,000万円を稼げる可能性が高いといえます。

大手製薬企業の例

  • 第一三共株式会社
  • 大塚HD
  • アステラス製薬
  • エーザイ
  • 武田薬品

2-6. ダブルワークをする

転職せずに年収を上げる方法として、ダブルワークがあります。

特に近年は規制緩和によりダブルワークを許可する製薬企業が増えています。

実際に薬剤師におすすめできるダブルワークを以下で2つ紹介します。

(1)ドラッグストアや薬局でアルバイト・派遣

調剤薬剤師の方が、調剤併設ドラッグストアや調剤薬局でアルバイト・派遣勤務するケースが増えています。

派遣勤務だと、単発で気軽に始めることができる点や時給が2,500~4,000円と高い点が魅力的です。

一方、アルバイトは時給が1,800~3,000円と派遣には劣るものの、好きな時間に長期的に働くことができるのがメリットといえます。

本業が激務ということがなく、ある程度時間に余裕がある方におすすめのダブルワークです。

(2)薬剤師に関連したサイト運営・ライティング

薬剤師としての経験や知識を活かした、サイト運営・ライティングの副業をする方もいます。

具体的には、以下のような業務です。

  • 医療系ジャンルのライター
  • メディカル系の英論文和訳業務
  • 医療系ブログ収入
  • サイト制作の補助

締め切りに追われることがあるのはデメリットですが、専門性の高さゆえに単価が高い点や自由な時間に在宅で働ける点はメリットといえます。

ここまで現職のまま薬剤師が年収を上げるための方法を紹介しました。

ただし、本当に年収を上げたい場合はダブルワークや休日出勤、残業などで労働時間を増やすよりも、年収が高い仕事に転職するのがおすすめです

薬剤師年収1000万円を目指すキャリアパス比較表

キャリアパス収入ポテンシャル安定性働き方の自由度難易度
管理職(企業)
独立・開業
MR・MSL
へき地勤務
副業

管理職(企業)

  • 収入ポテンシャル(◎): 大手製薬企業や医療機器メーカーの管理職では年収1000万円超も可能。MSLで700-1200万円、薬事職で600-1000万円の実績
  • 安定性(◎): 企業での正社員雇用により高い安定性を確保
  • 働き方の自由度(△): 責任が重く業務時間が長くなる傾向、海外とのやり取りも発生
  • 難易度(◯): 専門知識と英語力、マネジメントスキルが必要だが、明確なキャリアパスが存在

独立・開業

  • 収入ポテンシャル(◎): 1店舗管理薬剤師の平均年収は約933万円、複数店舗展開で1000万円超も可能
  • 安定性(△): 経営リスクがあり、調剤報酬改定の影響を直接受ける
  • 働き方の自由度(◎): 自身の裁量で業務時間や方針を決定可能
  • 難易度(◎): 開業資金調達、経営ノウハウ、マーケティングなど薬剤師業務以外の多彩なスキルが必要

MR・MSL

  • 収入ポテンシャル(◎): 成果主義により年収1000万円も可能、外資系では特に高収入
  • 安定性(◯): 業績不振時の早期退職リスクがあるが、優秀なMRは高い評価を維持
  • 働き方の自由度(△): 営業成績に対する厳しい評価、訪問業務による時間制約
  • 難易度(◎): 基本的に経験者採用、高いコミュニケーション能力と継続的な成果が必要

へき地勤務

  • 収入ポテンシャル(◯): 地方は薬剤師不足により都市部より高い給与水準、熊本県平均約761万円
  • 安定性(△): 地域経済の影響を受けやすく、人口減少による将来的なリスク
  • 働き方の自由度(◯): 都市部ほどの激務ではなく、地域密着型の働き方が可能
  • 難易度(△): 特別な資格は不要だが、生活環境の変化への適応が必要

副業

  • 収入ポテンシャル(△): 本体業務との組み合わせで年収の底上げは可能だが、単独で1000万円は困難
  • 安定性(◯): 本業があるため収入の安定性は保たれる
  • 働き方の自由度(◯): 時間と場所の制約が比較的少ない
  • 難易度(△): 本業との両立が課題だが、専門知識を活かした高単価案件も存在

そこで、次章では年収1,000万円稼ぎたい薬剤師の方におすすめの転職サイトを紹介します。

3. 【年代・状況別】年収1000万円へのリアルな道のり

薬剤師として年収1000万円を目指すことは決して不可能ではありません。しかし、そこに到達するためには戦略的なキャリアプランニングと継続的なスキルアップが必要です。ここでは、具体的な年代と状況を想定したリアルなキャリアシミュレーションをご紹介します。

ケース①:32歳・調剤薬局勤務(年収550万円)からのロードマップ

現在の状況と課題

32歳で調剤薬局に勤務し、年収550万円の薬剤師の場合、管理薬剤師→エリアマネージャーへの王道キャリアパスが最も現実的なルートです。厚生労働省の調査によると、管理薬剤師の平均年収は約735万円で、一般薬剤師と比較して約200万円の年収アップが期待できます。m3.com 薬剤師

しかし、このキャリアパスには以下の課題があります:

  • マネジメント経験の不足
  • 経営・数値分析スキルの必要性
  • 法令遵守に関する深い知識の習得

具体的なアクションプラン(3年計画)

1年目(32-33歳):基盤スキルの習得

  • 社内の管理薬剤師研修プログラムへの積極的参加
  • 薬事法や医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の詳細学習
  • 店舗運営データ(処方箋応需枚数、売上分析等)の理解を深める

2年目(33-34歳):実践経験の蓄積

  • 管理薬剤師候補として副責任者のポジションを獲得
  • スタッフ指導や在宅業務の拡充による付加価値創出
  • 認定薬剤師の取得による専門性向上

3年目(34-35歳):管理薬剤師への昇格

  • 管理薬剤師として年収700万円台を達成
  • エリアマネージャー候補としての経験積み重ね
  • 複数店舗の業績管理や人材マネジメントスキルの習得

5年後(37歳)の目標:エリアマネージャーとして年収850-950万円

エリアマネージャーは、厚生労働省のガイドラインでも「薬局開設者の補佐という立場と薬局開設者と管理薬剤師の橋渡し役」として明確に位置づけられており、マイナビ薬剤師年収550万円〜800万円のレンジが一般的です。大手チェーンでは1000万円に近い年収も可能です。

ケース②:45歳・病院薬剤師(年収700万円)からのキャリアチェンジ戦略

現在の状況と強み

45歳の病院薬剤師は、臨床経験が豊富で医療現場での専門知識に長けています。この強みを活かして製薬会社のMSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)への転職が最適なキャリアチェンジ戦略となります。

MSLは「高度な医学・薬学・科学的知識をもとに疾患や薬物治療また研究について学び、製薬企業と臨床現場との中立的な立場から情報提供」を行う職種で、マイナビ薬剤師によると年収750万円以上が一般的で、経験やスキルによっては1000万円超も可能です。

課題と必要スキル

主な課題:

  • ビジネススキル(プレゼンテーション、データ分析等)の不足
  • 英語力(論文読解、国際学会対応)
  • 製薬業界特有の知識とネットワーク

必要なスキル向上:

  • TOEIC 700点以上の英語力
  • 臨床研究や論文投稿の経験
  • KOL(Key Opinion Leader)との関係構築能力

転職成功への戦略的アプローチ(2年計画)

準備期間(1年目):

  • 英語力強化(TOEIC対策、医学英語論文の定期的読解)
  • 学会発表や論文投稿の実績作り
  • 製薬業界の動向研究と人脈形成
  • 専門分野(がん、循環器、神経等)の特化による差別化

転職活動(2年目前半):

  • 外資系製薬会社のMSLポジションを中心にアプローチ
  • 病院薬剤師としての臨床経験をアピールポイントとして強調
  • 転職エージェントの活用による非公開求人へのアクセス

転職後の目標年収:800-1200万円

MSLの年収は、「バックグラウンドや勤続年数によってさまざまで、前職で特定の分野において論文投稿や学会発表といった経験・研究・知見など実績を残していた人は高給の採用となることもある」とされており、病院薬剤師の豊富な臨床経験は高く評価される傾向にあります。

成功のポイント

このケースでは、45歳という年齢を活かした「専門性」と「経験値」が最大の武器となります。単なる転職ではなく、これまでの臨床経験を製薬業界で活かすという明確なビジョンを持つことで、年収1000万円到達の可能性が大幅に高まります。

参考:管理薬剤師になれば年収1000万円は可能?年収アップのポイントを解説 – m3.com薬剤師がエリアマネージャーになるには? – マイナビ薬剤師

4. 【現実】年収1000万円の薬剤師はわずか1%。達成が”難しい”本当の理由

薬剤師の年収1000万円達成は、多くの薬剤師が憧れる目標です。

しかし現実は非常に厳しく、実際に年収1000万円を達成している薬剤師は全体のわずか1~6%程度にとどまっています。

マイナビ薬剤師の調査では年収1000万円以上の薬剤師は6.1%、厚生労働省の賃金構造基本統計調査を基にした分析では約2%という数字が示されており、いずれにしても極めて限られた割合であることがわかります。

参考:マイナビ薬剤師

では、なぜ薬剤師の年収1000万円達成はこれほど困難なのでしょうか。

その背景には、薬剤師業界特有の構造的な問題が存在します。

管理職ポストの絶対的な限界

最大の要因は、昇進できるポストの圧倒的な少なさです。調剤薬局では管理薬剤師や店長、病院では薬剤部長クラスなど、高収入につながる管理職ポストは各施設に1~2名程度しか存在しません。つまり、どれだけ優秀でも「椅子の数」が限られているため、大多数の薬剤師は管理職になれない構造なのです。

専門性だけでは評価されにくい現実

また、薬剤師の専門性に対する評価制度も課題となっています。調剤業務や服薬指導といった従来の薬剤師業務は、AIや調剤機械の発達により付加価値が相対的に低下しています。

認定薬剤師や専門薬剤師の資格を取得しても、それが直接的な年収アップに結びつかないケースが多いのが実情です。

参考:アポプラス薬剤師

年功序列の崩壊と頭打ち現象

さらに深刻なのは、薬剤師の年収が40代で頭打ちになる現象です。厚生労働省の統計では、薬剤師の平均年収は577-599万円で推移しており、40代以降は年収が下がる傾向すら見られます。

若手薬剤師との年収逆転現象も珍しくなく、経験年数が収入に直結しない業界構造が浮き彫りになっています。寿五郎

このような構造的な問題があるため、薬剤師が年収1000万円を達成するには、従来の薬剤師業務の枠を超えた戦略的なキャリア設計が不可欠となっているのです。

5. 【リアルな声】成功の裏にあった苦労と本音|先輩薬剤師インタビュー

年収1000万円を目指す薬剤師にとって、成功者の体験談ほど参考になるものはありません。しかし、華やかな成功の裏には必ず苦労や挫折があります。ここでは、実際に高年収を実現した薬剤師の方々にお話を伺い、そのリアルな体験談をご紹介します。

「開業資金の捻出が一番の壁でした」(40代・薬局経営者 Aさん)

現在の状況

都内近郊で調剤薬局を経営するAさん(44歳)。32歳で独立開業し、現在は年収1200万円を達成。しかし、その道のりは決して平坦ではありませんでした。

最大の難関は「資金調達」

「正直に言うと、開業を決意した時の貯金は400万円程度でした。でも薬局開業には最低でも1500万円は必要。この資金の壁が一番大きかったですね」とAさんは振り返ります。

ジョブメドレーのインタビューによると、実際に32歳で開業した薬剤師の方も「資本金が400万円で、融資してもらったのは1,500万円」と、同様の状況を語っています。

融資への不安と現実

「銀行に融資の相談に行った時、担当者の表情で『この若い薬剤師に貸して大丈夫か?』という疑念を感じました。事業計画書を何度も作り直し、プレゼンの練習を繰り返しました」

株式会社ルーチェの開業サポート情報でも指摘されているように、「自己資金が潤沢にある方は別として基本的には融資してもらい数千万円の初期費用を捻出しなければいけません」という現実があります。

精神的なプレッシャー

「一番つらかったのは、家族への責任感です。もし失敗したら借金だけが残る。妻が妊娠中だったこともあり、『本当にこれでいいのか』と何度も自問自答しました」

成功への転機

「融資が決まった時は本当にホッとしました。でも、それからが本当のスタート。月商270万円の目標に対して、最初の3ヶ月は200万円にも届かず、毎日が不安でした」

しかし、地域密着型のサービスと患者さん一人ひとりへの丁寧な対応により、徐々に信頼を獲得。現在では安定した経営を続けています。

今だから言える本音

「開業して12年経った今だから言えますが、安易な気持ちで開業するのは絶対に避けるべきです。でも、本気で覚悟を決めて取り組めば、薬剤師としての理想を実現できる素晴らしい道だと思います」

「成果が出ない時期は本当に辛かった」(30代・MR Bさん)

高年収MRの現実

大手製薬会社でMRとして働くBさん(35歳)。現在の年収は950万円と高水準ですが、その裏には厳しい現実がありました。

ノルマのプレッシャー

「MRは確かに高年収ですが、その分ノルマも厳しい。入社3年目までは全国MR中下位10%の成績で、毎月の営業会議が地獄でした」とBさんは当時を振り返ります。

MR経験者のブログでも「営業職なのでノルマがもちろんあります。これが未達成と激しく詰められるのはやっぱりしんどかった」という体験談が紹介されており、多くのMRが同様の経験をしていることがわかります。

長時間労働と体調不良

「朝6時に起きて準備をして、帰宅するのが夜11時。1日14時間の勤務が続き、自律神経がおかしくなりました。高年収の代償として、プライベートの時間はほとんどありませんでした」

医療転職.comの調査によると、「MRにとって仕事がつらい1つ目の理由が、ノルマです。MRは営業職なので、ノルマを課されることは避けて通れません」とされており、Bさんの体験は決して特殊なケースではありません。

人間関係の構築に苦労

「医師との関係構築が一番苦労しました。何時間待っても相手にされない、話を聞いてもらえないことも日常茶飯事。『この仕事に意味があるのか』と悩んだ時期もありました」

転機となった出来事

「4年目に担当領域が変わり、がん領域の新薬を担当することになりました。患者さんの命に直接関わる薬だったため、やりがいを強く感じるようになり、それが成績向上につながりました」

成功への道のり

「結果的に5年目からは全国上位20%の成績を維持できるようになり、年収も800万円を超えました。でも、ここまで来るのに本当に長い道のりでした」

MRを目指す人へのアドバイス

「MRは確かに高年収ですが、その分求められるものも多い。体力と精神力、そして継続する力がないと続けられません。『楽して稼げる』と思っている人には絶対に向きません」

6. 高年収を稼ぎたい薬剤師におすすめの転職サイト

数ある転職サイトから以下の3点を基準に、「総合評価の高い薬剤師転職サイト」を選出しました。

総合評価を導き出す3つの基準

  • 求人の質・量:求人の量や質は十分かどうか
  • 提案力:年収を上げたいというニーズに適した提案をしてくれるかどうか
  • サポート力:コンサルタントからの手厚いサポートを受けられるかどうか

さらに、当サイトが薬剤師500人を対象に行った独自アンケートの調査結果に基づき、おすすめの転職サイトを、利用者の総合評価順にまとめました。

結果、おすすめの転職サイトランキングは以下の通りです。

転職サイト求人数 | 利用満足度
1位.
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約6万件 | ★★★★★4.5
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2位.
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約4.6万件 | ★★★★☆4.0
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3位.
ファルマスタッフ
約5.1万件 | ★★★★☆3.9
調剤薬局の求人は業界No.1
4位.
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約3.6万件 | ★★★★☆3.7
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上位3エージェント(『薬キャリエージェント』、『マイナビ薬剤師』、『ファルマスタッフ』)は薬剤師向けのサポートが特に手厚いという評価を受けているため、すべて登録しておくことを強く推奨します。

それでは、ここからはランキング上位のエージェントを1つずつ紹介していきます。

1位. 薬キャリエージェント|実績豊富で満足度95%(※エムスリーキャリア調べ)

薬キャリ

『薬キャリエージェント』は、総合満足度No1の薬剤師転職サイトです。
(※薬剤師ポータルサイトにて19社中、年間登録者数No.1(2015年3月エムスリーキャリア調べ)

運営会社のエムスリーキャリアは、15年以上前から医療業界に特化したビジネスを行っていることもあり、サポート力や薬剤師転職ノウハウには信頼があります。

また、病院や医療施設などに強いコネクションを築いており、人気の高い転職先である調剤薬局や病院の求人数は業界1位、(※エムスリーキャリア調べ)調剤薬局では業界3位と、他サービスを圧倒する求人数・質を誇ります。

業種・年齢・地域問わず、転職を考えるすべての薬剤師におすすめです。

公式サイト:
https://agent.m3career.com/

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2位. マイナビ薬剤師|親身なサポート体制に高評価

マイナビ薬剤師

 

※マイナビのプロモーションを含みます。

『マイナビ薬剤師』は、転職業界大手のマイナビグループが運営する薬剤師専門の転職サイトです。

マイナビグループの知名度と営業力を活かして全国の求人情報を網羅しており、54,673件の求人を掲載しています

また、転職サポート力に定評があり、応募者との「面談」に力を入れているという点も特徴的です。

親身にアドバイスをしてくれるため、はじめての方でも安心して転職活動を進められるでしょう。

全国の主要都市に支店を持っており、地方在住の薬剤師の方にもおすすめです。

公式サイト:
https://pharma.mynavi.jp/

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3位. ファルマスタッフ|調剤薬局と派遣の求人が豊富

ファルマスタッフ』は、大手調剤薬局チェーンの日本調剤グループが運営する薬剤師転職支援サービスです。

特に調剤薬局の求人は、数・量ともに業界トップクラスです。薬局への転職を検討している方は、登録必須の転職サイトと言えるでしょう。正社員求人だけでなく、派遣求人も多く扱っています。

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薬剤師転職では、どういった点をアピールすればよいのか、調剤薬局への転職を成功させるにはどのように準備しておけば良いのか、など具体的な方法を知ることができるでしょう。

公式サイト:
https://www.38-8931.com/

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4位. ファーマキャリア|好条件求人をオーダーメイドで提案

『ファーマキャリア』は、オーダーメイド求人が魅力の転職サイトです。あなたの希望に合わせた好条件求人を、キャリアコンサルタントが厳選して提案してくれます。

求人の数よりも質を重視したい方におすすめです。

また、優秀なキャリアコンサルタントが担当してくれる点も特徴的です。

一人ひとりがより満足のいく転職を実現するために、非常に親身なサポートを実施しています。

公式サイト:
https://pharmacareer.jp

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5位. リクナビ薬剤師|優秀なアドバイザーが全面サポート

リクナビ薬剤師

『リクナビ薬剤師』は、人材紹介最大手のリクルートが運営する薬剤師を専門に扱ったサイトです。

サービスの規模も大きく、数多くの転職実績があります。

 

ドラッグストアの求人や、高収入の求人が多い点も特徴です。

また「日本一の人材紹介会社」としてのノウハウが豊富であり、特に優秀なコンサルタントがいるという点も大きな強みです。

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4転職サイトをより効果的に利用する7ポイント

35歳が転職エージェントをうまく使うポイント この章では、転職サイトをより効果的に利用するためのポイントを7つお伝えします。
  1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
  2. 転職時期は最短可能日程で答える
  3. 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
  4. 経歴やスキルに嘘をつかない
  5. 推薦文は必ず確認する
  6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
  7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
せっかく良い転職サービスを選んでも、上手に活用できなければもったいないので必ずチェックしましょう。

Point-1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく

転職サイトは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最終接触日)なのです。 「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。 更新日 例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。 更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。

Point-2. 転職時期は最短可能日程で答える

コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれるので、この時には「いいところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。 そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。 ※もちろん現職での退職手続きや引継ぎがあるはずなので、その点は伝えておきましょう。

Point-3. 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る

担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。 担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。
担当変更メール文面例 いつも大変お世話になっております。現在転職の支援をして頂いている○○と申します。現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、 転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。 もし可能であれば、他のコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。 大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

Point-4. 経歴やスキルに嘘をつかない

登録情報や一連のやりとりについては、申し出をしない限りは情報が残ります。 コンサルタントでよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・」という話です。 この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として、紹介する案件を絞るなどの判断がくだされます。

Point-5. 推薦文は必ず確認する

ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きます。 そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。

Point-6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない

数社の転職サービスを使っている場合、同じ案件には複数の転職サービス経由で応募しないようにしましょう。 企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。 企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となるリスクさえあります。

Point-7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査

転職サイトも売上がかかっていますから、なんとかしてあなたに転職を決めてもらいたいと考えています。 優良なコンサルタントであれば都合の悪いことを隠したりすることは少ないでしょうが、自衛のために口コミサイトの『OpenWorkを利用して裏をとるようにしましょう。 以下のような口コミが大量に集まっているので、その情報をもとに、社風や雰囲気をあらかじめ予想することができます。 openworkの口コミ 上場企業であればほぼ全ての企業についての口コミが集まっていますので、ぜひ利用してください。

5【図解】転職サイト利用の流れ

ここまで、転職が有利に進む転職サービスと、その活用ポイントをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。 転職サイトに登録したあとは、特に準備は必要とせず、気軽に身をゆだねれば良いのですが、初めて使う方は不安も多いかと思いますので、登録後何が起こるのかをざっくり把握しておきましょうスクリーンショット 2016-08-21 17.30.24

Step 1. まずは公式ページから登録する

それぞれの公式ページから登録を行います。 登録する際は、『転職サービス』なのか『派遣サービス』なのかを確認するようにしてください。 例えば、「パソナ」と検索するとパソナの派遣登録サイトが出てくるように、紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。 正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…ということがないように、十分に注意しましょう。

Step 2. 担当コンサルタントから連絡が来る

登録すると、担当から数日以内に電話かメールで連絡が入ります。 事前に準備などをする必要は全くありませんが、ざっくり下記のようなことを聞かれます。
  • 転職希望時期は?
  • 希望する職種や業界は?
  • 希望年収は?
10分ほどの最低限のヒアリングを受けた後、キャリアカウンセリングのアポイント調整を行います。 ※最初からアポイント調整に入る場合もあります。

Step 3. キャリアカウンセリング

あなたが転職サイトのオフィスに訪問することもあれば、担当コンサルタントが近くまで来てくれることもあります。(近年はコロナの影響により、オンライン面談も積極的に取り入れられています。) 初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。
  • あなたのキャリアの棚卸
  • PRポイントの整理
  • 転職するべきかどうか
  • 転職するとしたらどのような企業に内定をもらえそうか
  • どのように職務経歴書を書いたら通過しやすくなるか
  • 転職についての要望の深堀
キャリアカウンセリングで気づくことも多く、なるべく多くのコンサルタントに意見をもらえば、考えがまとまっていき、後悔ない転職をすることができるでしょう。 担当コンサルタントとは長い付き合いとなるため、できれば拠点に足を運ぶようにしましょう。

Step 4. 求人紹介を受ける

あなたの希望に合いそうな求人を5件~20件ほど紹介してもらえます。 思ってもないような大手もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。 それぞれのエージェントしか扱っていない独占求人もありますので、複数社のエージェントから求人紹介を受けることを推奨します

Step 5. 履歴書・職務経歴書の添削

応募する企業を決めたら、職務経歴書や履歴書といった選考書類を添削してもらいます。 場合によってはこのためだけに面談を設定してくれたり、何度も書き直しを行ったりしてくれます。 最高の職務経歴書をエージェントと一緒に作り上げていきましょう。

Step 6. 紹介された求人に応募する

選考書類が完成したら、担当コンサルタントが最後に推薦文を添えて企業に応募します。 自分ではなかなか伝えられないあなたの魅力を、担当コンサルタントが企業に伝えてくれます。 求人サイトを使って自力で応募すると、推薦文はもちろん誰も書いてくれませんし、企業への手続きも全部自分でしなければならないため、それに比べると転職サイト経由は圧倒的に有利です。

Step 7. 面接対策を受ける

応募している企業の面接担当者がどのような質問をして、どのようなタイプの方を好むのか、今持っているスキルのなかで何をPRするべきなのかといったポイントのアドバイスを貰います。 あなたが希望すれば模擬面接を実施してもらえるケースも多いです。

Step 8. 企業との面接を行う

面接の日時設定は担当コンサルタントが全て行ってくれます。 対策してもらったことをフル活用して、力を出し切りましょう。 面接に落ちてしまった場合には、多くの場合、担当コンサルタントが人事担当者からフィードバックを受けているため、次の面接に生かすことができます。

Step 9. 内定と退職サポート

内定が出た後は、担当コンサルタントが給料交渉や入社日の調整を責任を持って行ってくれます。 また、退職手続きについて不安な場合も、上司にどのように報告するかなど転職サイトであればノウハウを必ず持っていますので、頼ってしまいましょう!

Step 10.退会手続きをする

転職先の内定がもらえたら、転職サイトを退会するのが無難です。 万が一転職後も転職サイトに入会し続けていたら、転職先の人事担当者に見つかってしまうかもしれません。 転職サイトを利用している会社は、転職サイトに登録している人材を「スカウト」機能でチェックしています。 転職先の人事担当者が「スカウト」機能であなたの情報を見つけた場合、「入ったばかりなのに、もう転職しようとしている」と、無用な疑いをかけられるかもしれません。

7. 【FAQ】年収1,000万を目指す薬剤師の転職でよくある疑問と回答

年収1,000万円を目指す薬剤師の転職でよくある疑問と回答は以下の通りです。

では、それぞれ見ていきましょう。

Q1. 薬剤師の昇給は少ないですか?

製薬企業であれば非常に大きな昇給を期待できます。製薬企業で働く薬剤師の初年収が300万円前後であるところ、その後の年収は昇給を通して1,000万円を超える可能性が高いです。

また、MRは営業職であり歩合が大きいため、30代から年収1,000万円を超える方もいます。

他にも、ドラッグストアで役職に就くことによって昇給することが可能です。

例えば店長クラスまで昇進できると、年収1,000万円には満たないものの、年収700万円程度を望むことができます。

なお、調剤薬局や病院薬剤師にも昇格はある一方で年収の頭打ちは早く、年収650万円程度に止まるでしょう。

Q2.薬剤師のボーナスはどれくらいですか?

薬剤師のボーナスは、平均して約80万円です。このボーナス額は他の業種と比較して、10万円程度高い水準となっています。

しかし、薬剤師のボーナスは職場によって異なります。

下記の表は職場別に薬剤師のボーナスを示したものです。

職場ボーナス
製薬企業約100万円
ドラッグストア約80万円
調剤薬局約70万円
病院約60万円

このように、製薬企業とドラッグストアのボーナスが高くなっています。

ただ、ドラッグストアでも役職が付かなければボーナスの額は上がらないので、製薬企業以外はボーナスでの大きな差はないといえます。

なお、専門の資格を取ったり、管理薬剤師になるとボーナスの額が上がります。

基本給だけでなくボーナスの額も上がるため、年収1,000万円を目指されている方には製薬企業へ転職するか、資格を取ることをおすすめします。

Q3. 40代でも薬剤師の転職は可能ですか?

薬剤師の資格さえあれば、40代でも薬剤師の転職は可能です。というのも、薬剤師が人手不足という職場は多数存在するからです。

ただし、転職するにあたり、謙虚な姿勢やコミュニケーション能力は意識しましょう。

これは、年下の上司や同僚に仕事を教わったり指導を受けたりすることになる可能性が高いからです。

40代の薬剤師の転職についてより深く調べたい方は、40代薬剤師は転職できる?年収や業種別の特徴、失敗しないための注意点を解説をご確認ください。

さいごに

ここまで薬剤師が年収1,000万円稼ぐための方法やおすすめの転職サイトを紹介しましたが、いかがでしたか?

薬剤師が年収1,000万円を稼ぐことは、職場によっては十分に可能です。

まだ転職をするかどうか悩んでいる方でも以下の転職サイトに2~3社登録し、一度相談してみることをおすすめします。

 

※マイナビのプロモーションを含みます。

あなたの転職が成功することを祈っています。

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この記事を書いた人

現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。

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