薬剤師の第二新卒は転職できる?|転職活動を成功させるためのコツやポイントを全解説

薬剤師の第二新卒として転職をしたい方の中には、

  • 「就職したばかりなのに転職して大丈夫なのかな」
  • 「転職先はあるのだろうか」

といった疑問や悩みがありませんか?

結論、売り手市場である薬剤師業界において第二新卒の求人は多く、転職することは可能でしょう。

しかし採用担当者から「またすぐに辞めてしまうのではないか」という懸念を抱かれやすいため、しっかりとした事前準備と対策が必要です。

そこでこの記事では、転職活動のコンサルタントとして第二新卒の転職をサポートしてきた私が、第二新卒の薬剤師が歓迎される理由と、転職活動を成功させるためのポイントを詳しく解説します。

  1. 「1年で辞めても大丈夫?」第二新卒薬剤師の転職、その不安と市場価値
  2. 【徹底比較】どこで働く?薬剤師の転職先選択ガイド
  3. 第二新卒で薬剤師転職に成功した方の特徴
  4. 第二新卒薬剤師が転職するときに重要な6つのポイント
  5. 第二新卒に強い!おすすめの薬剤師転職サイト5選
  6. 転職を成功に導く5つの必須ステップ
  7. 第二新卒の転職に関するQ&A
  8. まとめ

この記事を読めば、薬剤師の第二新卒が転職する方法やコツがすべてわかるでしょう。

 

薬剤師500名が選んだ人気の転職サイト

 

編集部が実施した薬剤師500名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い転職サイトベスト3は、下記の3つ。

 

キャリア・転職に悩んでいたり、今の仕事・職場から離れようかなと考えていたりするすべての薬剤師におすすめの相談先です。

 

左右にスクロールできます。

 

 

おすすめ転職サイト口コミ満足度求人数おすすめポイント
 

薬キャリエージェント
1位:薬キャリエージェント

 

 

 

4.3点

 

 

約6.0万件 

 

    • 利用者満足度No. 1(※エムスリーキャリア調べ)

 

    • 丁寧・親身なサポートが大好評

 

    • 病院・企業との強固なコネクション

 

 

 

ファルマスタッフ2位:ファルマスタッフ
 

 

 

4.1点

 

 

約5.1万件 

 

    • 圧倒的公開求人数を誇る大手サイト

 

    • 20-30代薬剤師のキャリアアップ転職におすすめ

 

    • 正社員だけでなくパート・派遣求人も豊富

 

 

 

マイナビ薬剤師3位:マイナビ薬剤師
 

 

 

4.0点

 

 

約4.6万件 

 

    • 全国に拠点があり地方にも強い

 

    • ドラッグストア・企業の求人は特に豊富

 

    • 求人検索システムが超使いやすいのも魅力

 

 

 

 

〔求人数〕2024年5月7日時点

目次

1. 『1年で辞めても大丈夫?』薬剤師第二新卒の市場価値

「1年程度で転職を考えるなんて、企業からの印象が悪いのでは…」と不安に思う薬剤師さんも多いでしょう。しかし実際のところ、薬剤師の第二新卒は他の職種と比較して非常に有利な立場にあります。

厚生労働省の最新データによると、2024年の薬剤師(医師・歯科医師・獣医師含む)の有効求人倍率は2.20倍と、全職種平均の1.3倍を大きく上回っています。

つまり、薬剤師1人に対して約2.2件の求人があるという売り手市場が続いているのです。

さらに注目すべきは、薬剤師業界では第二新卒に対するニーズが高まっていることです。

調剤薬局やドラッグストアを中心とした慢性的な薬剤師不足により、経験が浅くても基礎スキルを身につけた第二新卒薬剤師は、多くの企業から歓迎される存在となっています。

むしろ有利!企業が第二新卒を歓迎する4つの理由

1. 社会人基礎力が身についている

第二新卒薬剤師の最大の強みは、新卒との明確な差別化要素である社会人基礎力です。

新卒入社時に受けた研修により、以下のような基本的なスキルが既に身についています:

  • ビジネスマナーと社会人としての心構え
  • 報告・連絡・相談(ホウレンソウ)の基本
  • 薬剤師業務における基礎的な知識と技術
  • 患者対応やコミュニケーション能力

これらのスキルにより、入社後すぐに戦力として期待できるため、企業側の教育コストを大幅に削減できます。実際に、多くの企業が「新卒よりも早期に現場配置が可能」として第二新卒薬剤師を積極的に採用しています。

2. 長期的な成長と将来性への期待

20代という若さは、企業にとって大きな投資価値があります。第二新卒薬剤師には以下のような特徴が期待されています:

  • 高い学習能力:新しい知識や技術を素早く吸収
  • 柔軟な思考:変化に対応できる適応力
  • 向上心とやる気:キャリアアップへの強い意欲
  • 長期勤続の可能性:20〜30年の活躍を見込める

厚生労働省の薬剤師需給推計によると、2035年まで薬剤師不足が続くと予測されており、長期的に活躍できる若手薬剤師への需要は今後も継続します。

3. 企業文化への適応力と育成しやすさ

キャリアを長く積んだ中途採用者と比較して、第二新卒薬剤師は以下の点で企業にとってメリットがあります:

  • 固定観念が少ない:前職の文化に縛られにくい
  • 素直さ:指導やアドバイスを受け入れやすい
  • 企業文化への適応:会社の方針や文化になじみやすい
  • 育成の投資効果:教育による成長が期待できる

これにより、将来的には管理薬剤師や幹部候補として活躍することも十分に期待されています。

4. 薬剤師業界の構造的な人材不足

薬剤師業界の人材不足は、単なる一時的な現象ではなく構造的な問題です:

統計データから見る薬剤師不足の実態

  • 病院薬剤師の64.8%が「不足している」と回答
  • 薬局薬剤師でも41.2%が人材不足を感じている
  • 特に病院では「全く足りない」との回答が薬局の約3倍

人材不足の背景

  • 高齢化社会の進展による医療需要の増加
  • 医薬分業の推進による薬局数の急増(約6万薬局)
  • 在宅医療の拡大に伴う薬剤師業務の多様化

この構造的な人材不足により、経験年数よりも「やる気」「成長意欲」「基礎スキル」を重視する企業が増えています。

採用担当者はココを見ている!評価される人の特徴

では、実際に採用担当者は第二新卒薬剤師のどのような点を評価しているのでしょうか。

成長意欲と学習姿勢

最重要ポイント:継続的な学習への意欲

  • 薬剤師としてのスキルアップへの具体的な計画
  • 認定薬剤師や専門薬剤師資格への取得意欲
  • 新しい分野(在宅、がん化学療法等)への挑戦意欲

採用担当者は「この人は長期的に成長してくれるか」を最も重視します。具体的な学習計画や資格取得への意欲を示すことで、高い評価を得ることができます。

転職理由の明確性とポジティブさ

評価される転職理由の特徴

  • 現在の環境では実現できない具体的なキャリア目標がある
  • より幅広い経験を積みたいという前向きな理由
  • 患者さんにより良いサービスを提供したいという使命感

逆に「人間関係が嫌だった」「給料が安い」といったネガティブな理由のみでは、採用担当者に良い印象を与えません。

コミュニケーション能力と協調性

現代の薬剤師業務では、以下の場面でのコミュニケーション能力が重要視されています:

  • 患者対応:服薬指導や相談対応
  • 多職種連携:医師、看護師、介護職員との連携
  • チームワーク:薬局内でのスムーズな業務遂行

将来のキャリアビジョン

明確なキャリアプランを持つ人材が評価される

  • 3年後、5年後の具体的な目標設定
  • 管理薬剤師やエリアマネージャーへの意欲
  • 専門分野での専門性向上への計画

環境適応力と柔軟性

第二新卒ならではの柔軟性をアピールできる要素:

  • 新しい職場環境への適応能力
  • 異なる業務フローや システムへの対応力
  • 多様な患者層や疾患への対応意欲

転職に成功している第二新卒薬剤師の方に共通してみられる特徴は、以下の2点です。

  1. 社会人基礎力が身についている
  2. 前職の退職理由と今後の目標が明確である

以下でそれぞれ具体的に解説していきます。

2-1. 社会人基礎力が身についている

転職に成功している第二新卒薬剤師は、会社側が「身につけておいてほしい能力」の水準とされる「社会人基礎力」が身についている方が多い傾向にあります。

社会人基礎力とは?

社会人基礎力とは、2006年から経済産業省が提唱している、学校や大学での授業で得られる知識以外に仕事で必要となるスキル・能力のことです。

能力は大まかに以下の3つのカテゴリに分けられ、採用選考の基準としている企業も少なくありません。

  • 考え抜く力
  • チームで働く力
  • 前に踏み出す力

「社会人基礎力が身についている人材」とは、具体的に次の能力を指します。

まずはひとつずつチェックしていき、自分にそれができるかどうかを確認してみましょう。

考え抜く力(シンキング)

  • 課題発見力…問題発見能力、システムとして物事を考える力
  • 計画力…高い倫理観を持ち正しい選択ができる力
  • 創造力…抽象思考力、価値判断力

チームで働く力(チームワーク)

  • 発信力…協業力、ネットワーキング行動
  • 傾聴力…パートナー力、多様性を活かす対話力
  • 柔軟性…変化に前向きに対処する力
  • 状況把握力…感情を学ぶ、情緒的資本
  • 規律性…シティズンシップ、高い倫理観
  • ストレスコントロール力…Work As Life(睡眠以外は仕事であり、趣味)

前に踏み出す力(アクション)

  • 主体性…変化に前向きに対処する力
  • 働きかけ力…多様な人たちと繋がる力
  • 実行力…やりきる力、チャレンジする力

出典:経済産業省

2-2. 前職の退職理由と今後の目標が明確である

前職を3年未満という短い期間で退職した理由と、今後自分がどうなっていくかという目標の2点が明確である場合、第二新卒の在職期間の短さはそれほど問題になりません。

ただし、「その退職理由は転職することで解決できるのか?」というポイントをしっかり深堀りし、自己分析を徹底する必要があります。

たとえば、みなし残業が多いことが不満で退職した場合、応募先の企業でみなし残業制を採用していた場合は、「また同じ理由で辞めるのでは」と警戒されるでしょう。

なお、第二新卒が転職理由を話すときの回答方法を以下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。

2. 【徹底比較】どこで働く?薬剤師の転職先選択ガイド

薬剤師の転職を考える際、最も重要なのが「どの職場で働くか」の選択です。それぞれの職場には異なる特徴があり、年収・働き方・キャリアパスも大きく変わります。

ここでは、第二新卒薬剤師が転職先を選ぶ際に最も重要な比較軸で、各職場を徹底比較します。

【一目でわかる】職場タイプ別メリット・デメリット比較表

比較軸病院ドラッグストア調剤薬局企業
年収レンジ390~500万円515~700万円450~550万円500~900万円
第二新卒採用★★☆☆☆★★★★★★★★★☆★★★☆☆
専門性★★★★★★★☆☆☆★★★☆☆★★★★☆
ワークライフバランス★★☆☆☆★★☆☆☆★★★★☆★★★★★
キャリアアップ★★★☆☆★★★★☆★★★☆☆★★★★★

📊年収・待遇面の比較

項目病院ドラッグストア調剤薬局企業
平均年収390~500万円515~700万円450~550万円500~900万円
初任給22~28万円25~35万円24~30万円25~40万円
昇給年1回(3,000~8,000円)年1回(5,000~15,000円)年1回(3,000~10,000円)年1~2回(10,000~30,000円)
賞与2.5~4.0ヶ月分3.0~5.0ヶ月分2.5~4.5ヶ月分3.0~6.0ヶ月分
手当夜勤・当直・休日出勤店舗管理・エリア手当管理薬剤師・在宅住宅・交通・資格手当

💰 収入面の特徴

  • 最高収入:ドラッグストア(管理職で650~1,000万円)
  • 安定収入:調剤薬局(地域差が少ない)
  • 成長性:企業(昇進による大幅アップ)
  • 専門性評価:病院(認定薬剤師取得で加算)

参考:厚生労働省:賃金構造基本統計調査

🕐勤務時間・休日の比較

項目病院ドラッグストア調剤薬局企業
勤務時間8:30~17:30
(夜勤・当直あり)
9:00~22:00
(シフト制)
9:00~18:00
(定時多い)
9:00~18:00
(土日祝休み)
年間休日110~125日105~120日115~125日120~130日
土日祝当番制・シフト制シフト制(月6~8日)日祝休み多い完全休み
残業時間10~30時間/月5~20時間/月5~15時間/月10~25時間/月
夜勤あり(月2~4回)なしなしなし

🏖️ 働きやすさランキング

  1. 企業:完全土日祝休み、年間休日最多
  2. 調剤薬局:定時退社、日祝休みが基本
  3. ドラッグストア:シフト制だが残業少なめ
  4. 病院:夜勤・当直で不規則

参考:ヤクジョブ:薬剤師職場別年収比較

🚀キャリア形成・専門性の比較

項目病院ドラッグストア調剤薬局企業
専門性高度医療・チーム医療
認定薬剤師取得
OTC・健康相談
商品知識
調剤・服薬指導
在宅医療
薬事・開発・営業
ビジネススキル
昇進ルート主任→副薬剤部長→薬剤部長店舗管理→エリアマネージャー→役員管理薬剤師→薬局長→役員主任→課長→部長→役員
転職価値高い(専門性評価)中程度(業界内有利)中程度(安定需要)高い(幅広い業界)
学習機会豊富(研修・学会多数)中程度(商品・接客研修)中程度(薬学研修)豊富(ビジネス・専門)

📈 キャリアアップの特徴

  • 病院:専門認定薬剤師(がん、感染症等)取得で専門性向上
  • ドラッグストア:店舗運営→エリア統括の管理職ルート
  • 調剤薬局:管理薬剤師→複数店舗管理→独立開業も
  • 企業:薬事→開発→マネジメントの多様なルート

💼業務内容・やりがいの比較

項目病院ドラッグストア調剤薬局企業
主な業務・調剤・注射薬調製
・病棟業務
・チーム医療参加
・薬物療法モニタリング
・OTC販売・相談
・処方箋調剤
・商品管理
・店舗運営
・処方箋調剤
・服薬指導
・在宅医療
・かかりつけ薬剤師
・薬事業務
・臨床開発
・MR活動
・品質管理
患者対応入院患者中心
重篤疾患多い
幅広い年齢層
軽度症状中心
外来患者中心
慢性疾患多い
直接対応なし
医療従事者対象
やりがい・高度医療への貢献
・専門性発揮
・チーム医療参画
・地域健康支援
・接客スキル向上
・経営参画
・継続的患者ケア
・地域医療貢献
・在宅医療拡大
・新薬開発貢献
・ビジネス成果
・グローバル展開

第二新卒におすすめ度ランキング

1位:ドラッグストア ★★★★★

メリット

  • 求人数が最も多く、採用されやすい
  • 高年収を早期に実現可能
  • 管理職へのキャリアパスが明確
  • 接客スキルとビジネス感覚が身につく

デメリット

  • シフト勤務で土日休みが少ない
  • 接客業務でクレーム対応もある
  • 薬剤師業務以外の業務が多い

 

✅働き方の特徴

ドラッグストア薬剤師は、処方箋調剤とOTC医薬品の販売・相談業務を同時に担当します。

営業時間が長い(9:00〜22:00)ためシフト制での勤務となりますが、月6〜8日の休日は確保されており、調整次第で連休も取得可能です。店舗運営や商品管理業務も経験でき、マネジメントスキルが自然と身につきます。

✅メリット

ドラッグストア薬剤師の大きな魅力は収入面です。薬剤師の職場の中では最も高収入を狙え(515〜700万円)、管理職になれば年収1,000万円も夢ではありません。

また、店舗管理からエリアマネージャーへの昇進ルートが明確で、ビジネス感覚や経営スキルも習得できます。お客様との直接的なコミュニケーションを通じて、地域の健康サポートに貢献できるやりがいもあります。

✅どんな人におすすめか 

接客業務が好きで、コミュニケーション能力に自信のある方にぴったりです。幅広い年齢層のお客様に対応するため、柔軟性と積極性が求められます。

将来的に高収入や管理職を目指したい、ビジネス面にも興味があるという明確な目標を持つ薬剤師には絶好の環境といえるでしょう。

 

2位:調剤薬局 ★★★★☆

メリット

  • 求人数が豊富で安定している
  • 定時退社でワークライフバランス良好
  • 薬剤師業務に集中できる
  • 在宅医療で専門性を高められる

デメリット

  • 年収の伸び代が限定的
  • 業務の幅が狭い場合がある
  • 小規模薬局では学習機会が少ない

 

✅働き方の特徴

調剤薬局は薬剤師にとって最もスタンダードな働き方ができる職場です。

処方箋調剤と服薬指導が中心業務で、勤務時間は9:00〜18:00と規則正しく、日曜・祝日は休みの薬局が多いのが特徴です。夜勤もなく残業時間も少ないため、プライベートとの両立がしやすい環境が整っています。

✅メリット

 調剤薬局の魅力は、安定した勤務環境と優れたワークライフバランスです。全国どこにでも求人があるため転職しやすく、結婚や出産後の復職も容易です。

患者さん一人ひとりとじっくり向き合える時間があり、継続的な服薬指導により治療効果を実感できます。近年は在宅医療分野での活躍機会も増えており、専門性を高める道も開かれています。

✅どんな人におすすめか 

患者さんとの長期的な関係を大切にし、丁寧な服薬指導にやりがいを感じる方に適しています。規則正しい生活リズムを保ちたい、家庭との両立を重視したいという薬剤師にとって理想的な職場です。

将来的には管理薬剤師として薬局運営に携わったり、独立開業を目指すことも可能です。

 

3位:企業 ★★★☆☆

メリット

  • 高年収・好待遇
  • 完全土日祝休み
  • 幅広いキャリアパス
  • ビジネススキル習得

デメリット

  • 第二新卒採用は限定的
  • 競争が激しい
  • 薬剤師免許を活かしにくい職種もある

4位:病院 ★★☆☆☆

メリット

  • 高い専門性を習得可能
  • チーム医療でやりがい大
  • 認定薬剤師取得でキャリアアップ
  • 転職時の評価が高い

デメリット

  • 年収が最も低い
  • 夜勤・当直で不規則勤務
  • 第二新卒採用枠が少ない

 

✅働き方の特徴

製薬会社やCROなどで働く企業薬剤師は、薬事業務や臨床開発、MR活動など多様な業務に携わります。

勤務時間は9:00〜18:00で完全土日祝休み、年間休日も120〜130日と最も恵まれた勤務環境です。夜勤や休日出勤は基本的になく、有給休暇の取得率も高いのが特徴です。

✅メリット 

企業薬剤師の最大のメリットは、高収入と充実した福利厚生です(年収500〜900万円、大手では1,000万円超も可能)。住宅手当や退職金制度など手厚い待遇が用意されており、ライフスタイルを重視した働き方ができます。

新薬開発や薬事承認など医療界全体に影響を与える重要な業務に携わることで、大きな社会貢献を実感できるでしょう。

✅どんな人におすすめか

 英語力やビジネススキルを活かしたい方、新薬開発や薬事業務に興味のある方に向いています。論理的思考力と継続的な学習意欲が求められますが、ワークライフバランスを保ちながら高収入を実現したい薬剤師にとって理想的な選択肢です。

将来的に製薬業界でのキャリアアップや経営層を目指す野心的な方には絶好のスタート地点となるでしょう。

3. 第二新卒薬剤師が転職するときに重要な6つのポイント

第二新卒でも薬剤師さんは十分転職先を見つけることは可能ですが、第二新卒だからこそ注意したいポイントもあります。

ここで確認しておきましょう。

  1. 退職理由をしっかりと用意する
  2. 退職した理由や転職先に求めるものをはっきりさせる
  3. 薬剤師としてのキャリアビジョンも考える
  4. 転職前に職場の情報をできる限り多く収集する
  5. 転職先が決まるまで絶対にやめない
  6. 身近な相談相手を作ることから始める

重要なことばかりなので、しっかりと押さえておきましょう。

3-1. 退職理由をしっかりと用意する

転職する際には、かならず退職理由を用意しましょう。

なぜなら、採用担当者は、第二新卒で転職してくる方に対して「採用してもまたすぐに辞めるのではないか」という懸念があるからです。

たとえ、今の職場を辞めたい理由が仕事のきつさや人間関係であっても、そのまま伝えてしまうと採用されにくくなります。

そのため、下記のように前向きな退職理由を用意しておきましょう。

退職理由の例
半年間仕事をして、〇〇の分野に興味を持ちました。〇〇に強い職場で経験を積みたいと思い転職を決意しました。

上記のように前向きな退職理由が好ましいです。

転職サイトの担当者に相談すると、上記のような退職理由を、一緒に考えてくれますので大変おすすめです。

5章. 第二新卒の薬剤師に強いおすすめ転職サイト5選 を見る

3-2. 退職した理由や転職先に求めるものをはっきりさせる

退職した理由や、次の転職先に求めるものをはっきりとさせておくことも重要なポイントです。

入社して1年以上経過すると、薬剤師自体の仕事がどういうものかはわかってきたかと思います。

このため新卒で職場選びをした際とは、また違った価値観が生まれていると思いますので、それをはっきりさせておきましょう。

ここで、いまの職場から逃げるために「なんとなく」転職先を決めてしまうと、同じような悩みを抱えてしまうケースが多いです。

そのため、下記ポイントは必ず振り返り、転職先選びに活かしましょう。

  • 今の職場から転職したくなったのはなぜか
  • 上記以外に働く中で嫌だと思っていたことは何か
  • どのくらいなら我慢して働けるか
  • どのような勤務先なら長く働けそうか

上記のようなポイントをしっかりと棚卸しすることが、第二新卒の転職では必須です。

3-3. 薬剤師としてのキャリアビジョンも考える

転職したいと感じたこのタイミングで、将来、薬剤師としてどうなりたいのかを、しっかりと考えるようにしましょう。

1年以上薬剤師を経験してきて、興味のあることやなりたい将来像がはっきりしてきた方もいるかと思います。

そこに行き着くために、第二新卒の今どんな職場で経験を積むことがベストなのかを考えてみましょう。

また、結婚や出産などライフプランを考えた際に、どのような職場で働きたいのかも考えておくことがおすすめです。

もし自分で考えることが難しいと感じた方は、転職サイトのコンサルタントに率直な思いを相談し、アドバイスをもらいましょう。

5章. 第二新卒の薬剤師に強いおすすめ転職サイト5選 を見る

3-4. 転職前に職場の情報をできる限り多く収集する

転職前に希望する職場の情報をできる限り多く収集することは、とても重要です。

短期間で何度も転職を繰り返すことは、今後のキャリアに影響が及ぶ可能性があるため、避ける必要があります。

このため、事前に希望する職場での具体的な業務内容や雰囲気、人間関係などを確認しておきましょう。

とは言え1人で情報収集をするには限界があるため、転職サイトのコンサルタントに相談をし、どのような雰囲気の職場であるのかを聞いたり、事前に職場見学をしたりすることがおすすめです。

5. 第二新卒の薬剤師に強いおすすめ転職サイト5選 を見る

3-5. 転職先が決まるまで絶対にやめない

人によっては早く退職したいという方もいらっしゃいますが、転職先が決まるまでは現在の職場を辞めないようにしましょう。

第二新卒の薬剤師が転職を希望する理由はさまざまですが、退職を決めて周りに伝えた後や、退職した後に転職活動をスタートすることはおすすめしません。

これは、第二新卒の時期では貯金ができている方も少なく、その中で退職をすることで金銭的に苦しくなり、結果として妥協した転職になってしまうケースがあるからです。

特に寮に住んでいる方は、退職と同時に引っ越しが必要となるため、金銭的に余裕がなくなりやすいでしょう。

このため、退職を申し出るのは必ず転職先を見つけてからにしましょう。

3-6. 身近な相談相手を作ることから始める

転職をする上で一番重要となることは、身近な相談相手を作ることです。

これまでにお話したポイントを押さえることで、第二新卒でも転職は十分可能と言えます。

それでも、結局転職をしていいのか、1人では決められないという方も多いでしょう。

特に薬剤師第二新卒の方は、「転職活動はどうしたらよいのか」、また「転職するにしても、どこに転職すれば悩みを解消できるか」がわからないかと思います。

そんな時は、 詳しく頼りになる相談相手を作りましょう。

そのため、薬剤師の仕事や転職について詳しい人に相談することをおすすめします。

注意点:職場の人への転職の相談はNG!!

職場の同僚や上司などに、転職の相談は絶対にしないように注意しましょう。理由は下記のようにたくさんあります。

  • 転職をやめたとしても、一度転職をチラつかせたことで職場で腫れ物扱いされる
  • 引き止められてしまい、正しい判断ができなくなる
  • 仲のいい同期であっても、他の人に漏らしてしまう可能性がある

そのため、転職・退職を決めるその日までは同じ会社の人には言わないようにしましょう。

とは言え「身近にそのような相談をできる人がいない…」と言う方がほとんどかと思いますので、「転職サイト」というサービスの活用がおすすめです。

4. 第二新卒の薬剤師が転職サイトを使うべき理由

第二新卒の薬剤師が転職を考えたとき、転職サイトに登録し、利用することがおすすめです。

  1. 薬剤師向け転職サイトというサービス
  2. 転職のプロから具体的なサポートを受けられる
  3. 各種手続きや職場との最終調整を行なってくれる

順番に見ていきましょう。

4-1. 薬剤師向け転職サイトというサービス

転職をしたいと考えた薬剤師さん向けに、転職サイトという転職サービスがあります。

これは、登録することで「転職して良いのか」「どこに転職すれば良いのか」などの相談に乗ってもらえるものです。

今の悩みをきちんとヒヤリングした後にアドバイスをくれることから、多くの薬剤師さんが転職を検討する際に活用しています。

また、転職することを決めた場合は、転職希望者にとって最適な転職先を紹介してもらうことができ、次章でご紹介するような転職活動に関する具体的なサポートを受けられるのです。

4-2. 転職のプロから具体的なサポートを受けられる

転職サイトの活用をおすすめする最大の理由は、転職活動に関する具体的なサポートを受けられることです。

これは、転職サイトに登録しコンサルタントに相談することで、下記のようなサポートを通じて転職活動が成功するようにフォローをしてもらえます。

  • 人気が高く条件が良い、非公開求人を紹介してもらえる
  • 希望する就職先ごとの履歴書作成や面接対策などを受けられる
  • 各種手続きや職場との最終調整を行なってくれる
  • 求人票ではわからない職場の内部情報を教えてくれる

特に、各職場の雰囲気や労働環境など、「求人票には出ない情報」を教えてくれる点は、次の就職先を決める上で心強いでしょう。

不安も多い第二新卒の転職活動だからこそ、転職のプロからのサポートを受けながら進めることがおすすめです。

4-3. 各種手続きや職場との最終調整を行なってくれる

転職サイトを活用すると、職場との最終調整や入社に関する各種手続きまで対応してもらうことができます。

面接を受けた後の給与交渉や、転職時に提出する書類の準備など、初めての転職では少し大変なことも転職サイトは代理で実施してくれるのです。

以上のように、転職サイトに登録することで、相談相手以上に転職全般をサポートしてくれる心強い存在となります。

完全無料ですので、気軽に使ってみましょう。

次章では、第二新卒薬剤師におすすめの転職サイトを紹介します。

5. 第二新卒に強い!おすすめの薬剤師転職サイト5選

第二新卒薬剤師の転職を成功させるには、転職サイト・エージェントの活用が不可欠です。

薬剤師専門の転職エージェントを利用することで、一般には公開されていない好条件の非公開求人にアクセスでき、転職先の選択肢が大幅に広がります。

特に第二新卒の場合、経験が浅いことへの不安や適切なアピール方法がわからないといった悩みを抱えがちですが、専門アドバイザーによる丁寧なキャリア相談や応募書類の添削、面接対策などの手厚いサポートを受けることで、内定獲得率を大幅に向上させることができます。

また、転職エージェントは職場の雰囲気や人間関係、実際の残業時間など、求人票だけではわからない内部情報も提供してくれます。

年収や休日数などの条件交渉も代行してもらえるため、第二新卒でも希望条件での転職が実現しやすくなります。さらに、入社後のアフターフォローも充実しており、転職後に発生した問題についても相談できる安心感があります。

転職サイト求人の質・量提案力サポート力
1位.薬キャリエージェント
4.1

4.3

4.1
2位.マイナビ薬剤師
4.2

4.2

3.7
3位.ファルマスタッフ
3.9

3.8

4.1
4位.ファーマキャリア
4.2

3.4

4.1
5位.リクナビ薬剤師
4.2

3.9

3.4

それぞれ詳しく紹介します。

転職サイトを上手に使いこなすためのポイント

転職サイトをうまく使いこなすためには「複数の転職サイトに同時に登録し比べる」ことを意識しましょう。

以下のように複数使うことに関してはいいことがたくさんあります。

  • 優秀であなたにあった担当者を選び、頼ることができる
  • 各社が持つ求人の中からあなたの条件に合った求人を見つけやすい

仮に「話を聞いて利用をやめた」となっても問題ないので、少なくとも3社の転職サイトに登録して比べながら使っていきましょう。

1位. 薬キャリエージェント(エムスリーキャリア)

薬キャリ

『薬キャリエージェント』は、総合満足度No1の薬剤師転職サイトです。
(※薬剤師ポータルサイトにて19社中、年間登録者数No.1(2015年3月エムスリーキャリア調べ)

運営会社のエムスリーキャリアは、15年以上前から医療業界に特化したビジネスを行っていることもあり、サポート力や薬剤師転職ノウハウには信頼があります。

また、病院や医療施設などに強いコネクションを築いており、人気の高い転職先である調剤薬局や病院の求人数は業界1位、(※エムスリーキャリア調べ)調剤薬局では業界3位と、他サービスを圧倒する求人数・質を誇ります。

業種・年齢・地域問わず、転職を考えるすべての薬剤師におすすめです。

公式サイト:
https://agent.m3career.com/

2位. マイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師

 

※マイナビのプロモーションを含みます。

『マイナビ薬剤師』は、転職業界大手のマイナビグループが運営する薬剤師専門の転職サイトです。

マイナビグループの知名度と営業力を活かして全国の求人情報を網羅しており、54,673件の求人を掲載しています

また、転職サポート力に定評があり、応募者との「面談」に力を入れているという点も特徴的です。

親身にアドバイスをしてくれるため、はじめての方でも安心して転職活動を進められるでしょう。

全国の主要都市に支店を持っており、地方在住の薬剤師の方にもおすすめです。

公式サイト:
https://pharma.mynavi.jp/

※マイナビのプロモーションを含みます。

3位. ファルマスタッフ

ファルマスタッフ』は、大手調剤薬局チェーンの日本調剤グループが運営する薬剤師転職支援サービスです。

特に調剤薬局の求人は、数・量ともに業界トップクラスです。薬局への転職を検討している方は、登録必須の転職サイトと言えるでしょう。正社員求人だけでなく、派遣求人も多く扱っています。

20年以上にわたる転職支援実績があり、蓄積されたノウハウを得られる点も大きな魅力です。

薬剤師転職では、どういった点をアピールすればよいのか、調剤薬局への転職を成功させるにはどのように準備しておけば良いのか、など具体的な方法を知ることができるでしょう。

公式サイト:
https://www.38-8931.com/

4位. ファーマキャリア

 

『ファーマキャリア』は、オーダーメイド求人が魅力の転職サイトです。あなたの希望に合わせた好条件求人を、キャリアコンサルタントが厳選して提案してくれます。

求人の数よりも質を重視したい方におすすめです。

また、優秀なキャリアコンサルタントが担当してくれる点も特徴的です。

一人ひとりがより満足のいく転職を実現するために、非常に親身なサポートを実施しています。

公式サイト:
https://pharmacareer.jp

5位. リクナビ薬剤師

リクナビ薬剤師

『リクナビ薬剤師』は、人材紹介最大手のリクルートが運営する薬剤師を専門に扱ったサイトです。

サービスの規模も大きく、数多くの転職実績があります。

 

ドラッグストアの求人や、高収入の求人が多い点も特徴です。

また「日本一の人材紹介会社」としてのノウハウが豊富であり、特に優秀なコンサルタントがいるという点も大きな強みです。

転職を成功に導く4つの必須ステップ

Step1.「退職理由」を「転職の軸」に変換する

第二新卒薬剤師の転職成功の鍵は、単なる「逃げの転職」ではなく「成長のための転職」として位置づけることです。

退職を考えるきっかけとなった不満や課題を、前向きな転職の軸に変換することで、採用担当者に響くストーリーを作り上げることができます。

🎯 転職の軸を明確にする3ステップ

ステップ1:現状の課題を洗い出す

まず、現在の職場に対する不満や退職を考える理由を率直に書き出してみましょう。

よくある退職理由

  • 人間関係の悩み
  • 給与の不満
  • 残業が多い・休みが取れない
  • スキルアップの機会がない
  • 業務内容にやりがいを感じない
  • 職場環境が合わない

ステップ2:理想の働き方を具体化する

退職理由の裏返しとして、あなたが本当に求める働き方や環境を明確にします。

転職で実現したいこと例

  • 専門性を高められる環境で働きたい
  • 患者様により深く貢献できる業務に携わりたい
  • ワークライフバランスを保ちながら成長したい
  • チーム医療の一員として活躍したい
  • 高いレベルの薬学知識を身につけたい

ステップ3:ネガティブをポジティブに言い換える

❌ ネガティブな退職理由⭕ ポジティブな転職理由
人間関係が悪い多職種と連携して患者様により良い医療を提供したい
給料が安い自分のスキルと貢献度に見合った適正な評価を求めたい
残業が多い効率的な業務運営で質の高いサービスを提供したい
成長できないより専門性の高い分野で薬剤師としてのスキルを向上させたい
やりがいがない患者様の治療に直接貢献できる業務で社会に役立ちたい
職場環境が合わない自分の価値観に合った環境でパフォーマンスを最大化したい

💡 転職の軸設定例

例1:「専門性向上」を軸にした場合

【現状の課題】
調剤薬局での業務が単調で、薬剤師としてのスキルアップが困難

【転職の軸】
高度な専門知識を要する環境で、薬剤師としての専門性を継続的に向上させ、
患者様により質の高い薬物療法を提供したい

【目指す方向性】
病院薬剤師として、がん化学療法や感染症治療などの専門分野で経験を積み、
認定薬剤師の資格取得を目指す

例2:「地域医療貢献」を軸にした場合

【現状の課題】
病院勤務で夜勤が多く、プライベートとの両立が困難

【転職の軸】
規則正しい勤務体系の中で、地域住民の健康維持・向上に長期的に貢献し、
かかりつけ薬剤師として患者様との継続的な関係を築きたい

【目指す方向性】
調剤薬局で在宅医療にも積極的に取り組み、地域包括ケアシステムの
重要な担い手として成長したい

Step2. 企業研究と情報収集で差をつける

第二新卒薬剤師が転職で成功するには、徹底した企業研究と情報収集が不可欠です。薬剤師業界は意外に狭い世界のため、表面的な知識では採用担当者に見抜かれてしまいます。

ここでは、他の候補者と差をつける情報収集の方法を解説します。

🔍 企業研究の5つのポイント

1. 基本情報の把握

調べるべき項目

  • 企業概要(設立年、従業員数、事業規模)
  • 理念・ミッション・ビジョン
  • 事業内容と強み
  • 主要取引先や提携先
  • 最近のニュースやプレスリリース

2. 職場環境の詳細調査

病院の場合

  • 病床数、診療科目、患者層
  • 薬剤師の人数と年齢構成
  • 夜勤・当直の頻度
  • 電子カルテシステム
  • 認定薬剤師の在籍状況

薬局の場合

  • 店舗数、処方箋枚数
  • 近隣医療機関との関係
  • 在宅医療の取り組み
  • 調剤システム
  • 研修制度の充実度

ドラッグストアの場合

  • 店舗展開エリア
  • 調剤併設率
  • 商品構成と特色
  • キャリアアップ制度
  • 地域密着の取り組み

3. 給与・福利厚生の確認

  • 初任給と昇給制度
  • 賞与の支給実績
  • 各種手当(夜勤、管理薬剤師、資格等)
  • 休日・有給取得率
  • 研修制度・資格取得支援

4. 企業文化と求める人材像の理解

  • 社風や職場の雰囲気
  • 経営方針と将来ビジョン
  • 求める薬剤師像
  • キャリアアップの道筋
  • 社会貢献への取り組み

5. 競合他社との比較分析

同業他社と比較することで、その企業の独自性や強みを把握できます。

📊 効果的な情報収集方法

公式情報源

  • 企業公式ホームページ:最新の正確な情報
  • 求人票・募集要項:具体的な条件と求める人材像
  • 決算説明書・IR情報:経営状況と将来性(上場企業)
  • プレスリリース:最近の動向と注力分野

口コミ・評判情報

  • 転職サイトの口コミ:実際の勤務経験者の声
  • 薬剤師専門掲示板:業界の生の情報
  • SNS(LinkedIn、Twitter):従業員の投稿や企業公式アカウント
  • 薬学部同窓会:OB・OGからの情報

転職エージェント活用

  • 非公開情報の入手:求人票に載らない詳細情報
  • 採用担当者の傾向:面接でよく聞かれる質問や評価ポイント
  • 職場の雰囲気:実際の訪問調査に基づく情報
  • 年収交渉の相場:同条件での転職事例

🎯 企業研究を面接でアピールする方法

1. 具体的な事実に基づいた質問

「御社の○○という取り組みについて、とても興味深く拝見いたしました。
薬剤師として、どのような形でこの取り組みに貢献できるでしょうか?」

2. 競合との差別化ポイントへの言及

「同業他社と比較して、御社の△△という強みに大変魅力を感じております。
私の××の経験を活かして、この強みをさらに発展させるお手伝いができれば」

3. 将来ビジョンとの連動

「御社の中期経営計画で掲げられている◇◇の実現に向けて、
薬剤師の立場からどのような貢献が期待されているでしょうか?」

Step3.【例文あり】採用担当者に響く職務経歴書の書き方

第二新卒薬剤師にとって職務経歴書は、限られた経験を最大限にアピールする重要な書類です。採用担当者は経験の長さよりも「経験から何を学び、どう成長したか」を重視します。

ここでは、採用担当者の心に響く職務経歴書の書き方を具体的に解説します。

📝 採用担当者が評価する5つのポイント

✅ ポイント1:具体的な数値で実績を示す

  • 処方箋枚数:「1日平均○○枚の処方箋を担当」
  • 業務効率化:「○○の改善により作業時間を○分短縮」
  • 患者対応:「月○○名の患者様に服薬指導を実施」
  • 在庫管理:「○品目の医薬品在庫を適正に管理」

✅ ポイント2:ポータブルスキルを明確にアピール

第二新卒では、どの職場でも活かせる汎用的なスキルが重要です。

  • コミュニケーション能力:患者対応や多職種連携の経験
  • 問題解決能力:業務改善や効率化への取り組み
  • 学習意欲:研修参加や資格取得への積極性
  • チームワーク:同僚との協力や後輩指導の経験

✅ ポイント3:具体的なエピソードで人柄をアピール

数値だけでは伝わらない人間性や価値観を具体的な体験で表現します。

  • 患者対応での工夫:「高齢の患者様にわかりやすく説明するため、図解を用いた服薬指導を実施」
  • チーム貢献:「新人薬剤師のサポート担当として、業務マニュアルを作成」
  • 問題解決:「調剤ミス防止のため、ダブルチェック体制を提案・導入」

✅ ポイント4:成長意欲と学習姿勢を明示

  • 研修・勉強会への参加実績
  • 資格取得に向けた取り組み
  • 業務改善への提案や実行
  • 新しい分野への挑戦意欲

✅ ポイント5:転職理由を前向きに表現

  • スキルアップ志向:「より専門性を高めたい」
  • キャリア展望:「在宅医療分野で患者様により貢献したい」
  • 環境変化への対応:「多様な疾患の経験を積みたい」

📋 職務経歴書の基本構成と書き方

1. 職務要約(100~150字)

書き方のコツ

  • 業態・経験年数・主な業務・強みを簡潔に記載
  • 数値を用いて具体性を持たせる
  • 転職先で活かせるスキルを意識する

例文:調剤薬局勤務の場合

大学卒業後、○○調剤薬局に薬剤師として入社し、2年間従事してまいりました。内科・外科を中心とした処方箋調剤業務(1日平均120枚)、服薬指導、在庫管理を担当。患者様一人ひとりに寄り添った丁寧な服薬指導を心がけ、お薬手帳の活用により服薬コンプライアンス向上に貢献。チーム医療における薬剤師の役割を更に発揮できる環境を求め転職を決意いたします。

2. 職務経歴(詳細)

書き方のコツ

  • 担当業務を具体的に記載
  • 工夫した点や成果を数値で表現
  • 学んだことや成長した点を明記

例文:病院薬剤師の場合

■医療法人○○会 ○○病院(20XX年4月~20XX年3月)
【病院概要】病床数:150床、薬剤師数:8名
【担当業務】
・調剤業務:内科・外科・整形外科の処方箋調剤(1日平均80枚)
・病棟業務:3階病棟(内科40床)担当として薬物療法管理を実施
・注射薬調製:抗がん剤を除く注射薬の無菌調製業務
・医薬品管理:約800品目の在庫管理、期限切れ医薬品の削減(前年比20%減)

【取り組み・成果】
・服薬指導件数:月平均150件の患者様に実施
・多職種カンファレンス参加:週1回の病棟カンファレンスに参加し、薬学的観点から治療提案
・業務効率化:調剤鑑査システムの活用により、処方箋処理時間を平均3分短縮
・新人教育:新卒薬剤師1名の指導担当として業務マニュアル作成

【学んだこと】
チーム医療の重要性と薬剤師の専門性を活かした患者貢献の意義を学習。特に多職種との連携により、患者様のQOL向上に直接貢献できることにやりがいを感じました。

3. 活かせる経験・知識・技術

書き方のコツ

  • 薬剤師の専門スキルとポータブルスキルを分けて記載
  • 転職先で求められるスキルを意識して選択
  • 具体的な経験と結び付けて説明

例文

【薬学専門知識・技術】
・処方箋調剤:内科、外科、小児科、精神科の調剤経験(通算500種類以上の医薬品取扱い)
・服薬指導:高齢者、小児、妊産婦への適切な服薬指導経験
・在宅医療:訪問薬剤管理指導の同行経験(月10件)
・医薬品情報管理:添付文書改訂情報の院内周知、副作用情報の収集・報告

【ポータブルスキル】
・コミュニケーション能力:患者様からの相談対応(満足度95%以上)
・問題解決力:調剤ミス防止策の提案・実施により、インシデント件数30%減
・PCスキル:Excel(vlookup関数活用)、薬歴システム(Pharnes)操作
・チームワーク:新人薬剤師の指導、同僚との情報共有体制構築

4. 自己PR

書き方のコツ

  • 1つのテーマに絞って具体的なエピソードを記載
  • STAR法(Situation・Task・Action・Result)を意識
  • 転職先でどう貢献できるかを明確にする

例文:「患者様第一の姿勢」をテーマにした場合

【患者様一人ひとりに寄り添う薬剤師として】

私の強みは「患者様の立場に立って考え、行動する力」です。

調剤薬局勤務時、糖尿病で通院される高齢の患者様が、複数の薬の管理に困られている状況がありました。お話を伺うと「薬が多すぎて飲み忘れが多い」とのご相談でした。

そこで、服薬カレンダーの活用方法をご説明し、ご家族とも連携して服薬管理体制を構築しました。また、医師と相談し、同効薬での一包化により服薬回数を13回から2回に調整していただきました。

その結果、3ヶ月後のHbA1c値が8.2%から7.1%に改善され、患者様から「薬剤師さんのおかげで生活が楽になった」との感謝のお言葉をいただきました。

この経験を通じて、薬剤師の専門性を活かした患者様への貢献の重要性を実感いたします。貴院においても、患者様一人ひとりに最適な薬物療法を提供し、治療成果の向上に貢献したいと考えております。

❌ 第二新卒がやりがちなNGポイント

1. 経験不足を言い訳にする

  • ❌「経験が浅いですが」「まだ2年しか経験がありませんが」
  • ✅「2年間で○○の経験を積み、△△のスキルを身につけました」

2. 業務内容の羅列のみ

  • ❌「調剤、服薬指導、在庫管理を担当していました」
  • ✅「調剤業務では1日120枚の処方箋を担当し、正確性向上のため○○を工夫しました」

3. ネガティブな転職理由

  • ❌「人間関係が悪かったため」「給料が安いため」
  • ✅「より専門性を高め、患者様により貢献したいため」

4. 抽象的な表現

  • ❌「コミュニケーション能力があります」
  • ✅「月150名の患者様に服薬指導を行い、満足度95%を達成しました」

📊 職務経歴書チェックリスト

転職エージェントの添削を受ける前に、以下の点を自己チェックしましょう。

  •  数値を使って具体的な実績を記載している
  •  ポータブルスキルを明確にアピールしている
  •  具体的なエピソードで人柄が伝わる内容になっている
  •  成長意欲と学習姿勢が表現されている
  •  転職理由が前向きに書かれている
  •  誤字脱字がない
  •  A4用紙1~2枚に収まっている
  •  読みやすいレイアウトになっている

第二新卒薬剤師の職務経歴書は、限られた経験をいかに魅力的に伝えるかが勝負です。上記のポイントを参考に、あなただけの強みを最大限にアピールする職務経歴書を作成しましょう。

Step4.【例文あり】効果的な自己PR・志望動機の伝え方

第二新卒薬剤師にとって、限られた経験をいかに魅力的にアピールし、説得力のある志望動機を構築するかが転職成功の鍵となります。採用担当者が「この人と一緒に働きたい」と思える自己PRと志望動機の作り方を、具体的な例文とともに解説します。

💪 第二新卒薬剤師の自己PR戦略

基本構成:STAR法を活用

  • Situation(状況):どのような場面だったか
  • Task(課題):どのような課題・目標があったか
  • Action(行動):どのような行動を取ったか
  • Result(結果):どのような成果が得られたか

第二新卒がアピールすべき3つのポイント

1. 学習意欲と成長力

例文:コミュニケーション能力

私の強みは「患者様に寄り添い、信頼関係を築く力」です。

調剤薬局勤務時、認知症を患う高齢の患者様が薬の管理に困られているケースがありました。お薬手帳を見ると飲み忘れや重複服薬の可能性があり、ご家族からも「薬が多すぎて管理できない」との相談を受けました。

そこで、患者様とご家族と時間をかけてお話しし、生活パターンに合わせた服薬方法を一緒に考案しました。一包化の提案に加え、服薬カレンダーの使い方をご説明し、定期的な服薬状況の確認も行いました。

その結果、3ヶ月後には服薬コンプライアンスが大幅に改善し、患者様から「おかげで安心して薬が飲める」との感謝のお言葉をいただきました。この経験を通じて、薬剤師の専門知識と患者様への真摯な対応が、治療効果向上に直結することを学びました。

貴院においても、患者様一人ひとりに最適な薬物療法を提供し、治療の成功に貢献したいと考えております。
2. 問題解決能力と主体性

例文:業務改善への取り組み

私の強みは「課題を発見し、改善策を実行する力」です。

病院薬剤師として勤務していた際、調剤業務でのミスが月に数件発生しており、患者安全の観点から改善が急務でした。原因を分析したところ、類似薬の取り違えと処方箋の確認不足が主要因でした。

そこで、薬剤師全員でミーティングを開き、①類似薬の配置場所見直し、②ダブルチェック体制の強化、③月1回の安全カンファレンス実施を提案しました。特に、過去のインシデント事例を共有する仕組みを構築し、チーム全体での学習機会を創出しました。

この取り組みにより、6ヶ月後にはインシデント発生件数が70%減少し、薬剤師全体の安全意識も向上しました。また、この活動が評価され、院内の医療安全委員会で事例発表を行う機会もいただきました。

貴薬局においても、安全で質の高い薬物療法の提供に向けて、積極的に改善活動に取り組みたいと考えております。
3. チームワークと協調性

例文:多職種連携

私の強みは「チームの一員として多職種と連携し、共通目標を達成する力」です。

病院での病棟業務において、退院指導が不十分で再入院となる患者様が散見される状況がありました。薬剤師の立場から、より効果的な薬学的管理が必要だと感じていました。

医師・看護師と相談し、退院前の多職種カンファレンスに薬剤師も定期的に参加させていただくことを提案しました。薬物療法の観点から患者様の状況を共有し、退院後の服薬管理に関する具体的な指導計画を他職種と共同で策定しました。

その結果、薬物療法関連の再入院率が従来の15%から8%に減少し、患者様のQOL向上にも寄与できました。この経験を通じて、チーム医療における薬剤師の専門性の重要性と、職種を超えた連携の価値を実感しました。

貴院においても、多職種の一員として積極的にコミュニケーションを図り、患者様中心のチーム医療の実現に貢献したいと考えております。

🎯 説得力のある志望動機の構築法

志望動機の3要素構成

  1. なぜその職場か(企業理念・事業内容への共感)
  2. なぜ薬剤師として働くか(キャリアプランとの整合性)
  3. どう貢献するか(自分の強み×企業の求める人材像)

企業理念とキャリアプランを結びつける方法

STEP1:企業理念の本質理解

【調剤薬局A社の理念】
「地域の皆様の健康な生活を支える身近なパートナー」

【本質的な価値】
・地域密着型のサービス提供
・長期的な健康管理サポート
・アクセシブルな医療提供

STEP2:自分の価値観・経験との接点発見

【自分の経験・価値観】
・患者様との継続的な関係構築にやりがいを感じる
・地域医療への貢献に使命感を持っている
・在宅医療分野でスキルを向上させたい

STEP3:具体的な貢献方法の提示

【志望動機例文】
貴薬局の「地域の皆様の健康な生活を支える身近なパートナー」という理念に強く共感いたします。

前職の病院では急性期医療を中心とした経験を積みましたが、患者様の退院後のフォローアップの重要性を痛感いたしました。特に、慢性疾患を抱える高齢の患者様が、退院後の服薬管理に不安を感じているケースを多く目にし、継続的なサポートの必要性を強く感じました。

貴薬局では、かかりつけ薬剤師制度の積極的な運用と在宅医療への取り組みを通じて、まさに患者様の生活に密着した薬学的管理を実践されています。私も在宅医療研修への参加や、地域包括ケアに関する勉強会への積極的な参加を通じて専門性を高め、地域住民の皆様の健康維持・向上に長期的に貢献したいと考えております。

病院での多職種連携の経験を活かし、医師や訪問看護師との密な連携により、患者様にとって最適な薬物療法を提供し、貴薬局の理念実現に貢献したいと思います。

❌ よくあるNG例と改善方法

NG例1:抽象的すぎる表現

❌ 悪い例:
「私は患者様とのコミュニケーションが得意です。」

⭕ 改善例:
「月150名の患者様への服薬指導を通じて、一人ひとりのライフスタイルに合わせた
服薬方法の提案を行い、患者満足度95%を達成しました。」

NG例2:ネガティブな転職理由

❌ 悪い例:
「前職では人間関係に悩まされ、ストレスを感じていました。」

⭕ 改善例:
「多様な価値観を持つチームメンバーと連携し、より良い患者ケアを
実現できる環境で成長したいと考えました。」

NG例3:企業研究不足

❌ 悪い例:
「薬剤師として成長できそうだと思ったから。」

⭕ 改善例:
「貴院の『患者様中心の医療』という理念と、認定薬剤師育成プログラムに
魅力を感じ、専門性を高めながら患者様により良い医療を提供したい。」

📝 志望動機チェックリスト

面接前に以下の点を確認しましょう:

  •  企業理念や事業内容への具体的な言及がある
  •  自分の経験と転職先での貢献が明確に結びついている
  •  将来のキャリアプランが転職先で実現可能である
  •  競合他社ではなく、なぜその企業なのかが明確
  •  具体的なエピソードで人柄が伝わる
  •  ネガティブな転職理由がポジティブに言い換えられている
  •  薬剤師としての専門性向上への意欲が表現されている

第二新卒薬剤師の自己PRと志望動機は、限られた経験をいかに価値あるものとして伝えるかが勝負です。上記のポイントを参考に、あなただけの魅力的なストーリーを構築しましょう。

7. 第二新卒の転職に関するQ&A

Q. 第二新卒とはいつまでを指しますか?

A. 第二新卒に明確な定義はありませんが、一般的には新卒入社後1~3年以内を指します。年齢では25歳前後までが目安とされています。

薬剤師の場合、6年制教育のため一般的な大学生より年齢が高く、27~28歳頃まで第二新卒として扱われるケースもあります。

重要なのは年数よりも「社会人経験が浅く、基本的なビジネスマナーは身についているが、まだ柔軟性がある人材」という点です。

Q. おすすめの転職時期はありますか?

A. 薬剤師の転職には1~3月7~9月がおすすめです。1~3月は年度末に向けた欠員補充や新年度の体制強化で求人数が最も多くなります。

また、ボーナス支給後(夏季:7月、冬季:1月)の転職が一般的で、現職への配慮と経済面の両方でメリットがあります。

ただし、薬剤師は慢性的な人手不足のため、時期を問わず転職しやすい職種です。

Q. 転職サイトのデメリットはありますか?

A. 主なデメリットは以下の通りです:

  • 連絡頻度の高さ:担当者からの電話やメールが頻繁で負担に感じる場合がある
  • 希望に合わない求人紹介:成約を急ぐあまり、条件に合わない案件を勧められることがある
  • 複数登録時の管理負担:複数のサイトを利用すると、スケジュール調整が複雑になる
  • 地域格差:都市部以外では求人数が限定される場合がある

これらを避けるため、信頼できる薬剤師専門の転職サイト1~2社に絞って利用することをおすすめします。

Q. 派遣という働き方はどうでしょうか?

A. 派遣薬剤師は高時給(時給2,500~4,000円)で働けるメリットがある一方、注意点も多い働き方です。

労働者派遣法により最長3年間の制限があり、長期的なキャリア形成には向きません。また、ボーナスや退職金がなく、雇用の安定性に欠けます。

第二新卒の場合は、まず正社員として経験を積み、スキルアップ後に派遣を検討するのが一般的です。

短期間で高収入を得たい場合や、プライベートを重視したい場合には選択肢の一つとなります。

参考:厚生労働省職業安定局「職業安定業務統計」

8. まとめ

第二新卒の薬剤師転職に関するポイントについて、解説してきました。

薬剤師さんは資格という大きな武器があるので、第二新卒でも転職は十分に可能です。

ただし、何度も転職を繰り返すことを懸念される、面接でいい印象を与えない可能性があるなどのデメリットもあるので、まずは気軽に転職のプロに相談してみましょう。

まずは一人で抱え込まず、初めの一歩を踏み出すことが大切です。

今回ご紹介したおすすめした薬剤師職サイト3社程度からまずは話を聞いてみてください。

 

求人数・質提案力サポート力
薬キャリエージェント
4.1

4.3

4.1
マイナビ薬剤師
4.2

4.2

3.7
ファルマスタッフ
3.9

3.8

4.1
ファーマキャリア
4.2

3.4

4.1
 

リクナビ薬剤師

 


4.2

3.9

3.4

この記事が、長い薬剤師生活で後悔しないための決断の第一歩となれば幸いです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。

目次