株式会社イード

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株式会社エンファクトリー
株式会社エンファクトリー 株式会社エンファクトリー 代表 加藤健太
株式会社エンファクトリー 代表 加藤健太

ローカルプレナー※をWeb+リアルの力で支援することをミッションに事業運営しております。主に、ライフスタイル提案型セレクトショップ「スタイルストア」及びギフト専門サイト「COCOMO」のサイト運営を通じ、全国のつくり手のこだわり商材をユーザーに販売しているショッピング事業と、あらゆるジャンルの専門家とユーザーを結びつける「専門家プロファイル」の運営を通じ、専門家の方々に、PR・プロモーションの価値を提供するプロマッチング事業を展開しております。
また、先日事務所をTENOHA代官山に移転し、「スタイルストア」の店舗もオープンし、新たなステージに突入しております。
※ローカルプレナーとは専門家やフリーランス、つくり手はもちろんのこと、企業に勤めながらパラレルワークやNPO・ボランティアなどを通じ、自己実現に向けて自ら生活や、働き方や生き方をデザインし、実行する人々を総称する造語です。

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Interview 株式会社エンファクトリー代表インタビュー

――「エンファクトリー」ではローカルプレナーのための自己実現を支援するとしていますが、ローカルプレナーとはなんでしょうか。

つくり手、専門家、フリーランサー、さらに会社に所属していてもパラレルワークやNPOの活動によって自ら働き方や生き方をデザインし実行している人たちのことです。ちょっと大きな話になってしまいますが、今は、国家や企業という枠組みの役割が変わってきていると思ってまして、グローバルビジネスはインターネットの活用もあり、国家の枠組みを超えて展開しています。企業のビジネスモデルや企業そのものの在り方も変わってきて、古い体質やモデルを維持したままでは生き残れないでしょう。3000人の会社がひとつあるより、300人の会社が10社あったほうが、個々の企業の機動力が発揮できる時代です。

このような動きはインターネットによって後押しされている側面もありますが、企業側の意識改革が必要なのと同様に、雇われる側にも必要だと思います。なので、うちではメンバーに「専業禁止!」を勧めているのです。

――社員に副業を勧めているわけですか?

「専業禁止!」といっても、アルバイトや小遣い稼ぎという意味の副業ということではありません。これからの時代は、普通の人々が「生きるを、デザイン。」して自立していくことが大きな流れになるでしょう。そんななか、その力を積極的に付けるために自身が主となるビジネスをやってみて実践してみるのが一番だと思っているわけです。副業でななく、パラレルワークと言ったほうがわかりやすいですね。自分でデザインすることが大事なので、、もちろん、それを強制しているわけではありませんよ(笑)。

――なるほど。では、そのようなローカルプレナーをどのような形で支援しているのでしょうか。

「エンファクトリー」の事業の柱は2つあります。ひとつはショッピング事業(「スタイルストア」や「COCOMO」)、もうひとつはプロマッチング事業(「専門家プロファイル」や「プロクル」)です。また、エンジニア・デザイナーが半分を占める会社ですから、必然的に新しいサービスの立ち上げや他社とのプロジェクト案件が豊富です。

「スタイルストア」では、こだわりのあるつくり手の商品を販売するためのECサイト、マーケティング支援を提供しています。いちばんの特徴はセレクトショップとして、うちのバイヤー、MD(えらび手)が厳選した商品を独自視点で紹介しながら販売するという点です。これまで累積で3000社以上のつくり手や販社が登録していますが、登録には審査が必要となっています。その反面、紹介ページはスタッフが独自に制作し、えらび手の客観的なレビューとともに掲載されます。ユーザ(つかい手)は、オープンなモールとちがって安心してプロの選んだこだわりの逸品を購入できます。

「COCOMO」は、ギフトに特化した商品を揃えたサイトです。うちに出展している「つくり手」さんたちは少量多品種のものが多く、ギフトに向いているんですよ。面白いサービスでは、ユーザが自分で好きな商品を選んで、オリジナルカタログギフトを作れるというものがあります。掲載する商品だけでなく、レイアウトやメッセージなどオリジナルなものを作ることができるので、結婚式などで喜ばれるサービスです。

加藤健太

――プロマッチング事業はどんな事業になりますか。

「専門家プロファイル」はあらゆるジャンルの専門家に対して露出やPR、そしてユーザとのマッチングまでを提供するサービスです。こちらも登録制で審査もあります。登録するには登録料が必要ですが、自分のコラムやブログを掲載したり、Q&Aコーナーを設けたり、相談やセミナーの決済機能も提供しています。また、これらのコンテンツは外部のメディアにも拡散したり、連携する仕組みを用意しています。Q&AならYahoo知恵袋、電話相談ならエキサイト、コラムなどは業界系のWebサイトに配信したりしています。RBB TODAYに記事提供することもあります。
「プロクル」は今年起ち上げたばかりで、課題を抱える企業と、課題解決ができる現役かつ有名事業やサービスを手掛けた経験豊富なプロを結ぶサービスです。こちらは今後新しい展開を考えてます。

――エンファクトリーには「フェロー制度」があると聞いたのですが、どのようなものですか。

うちでは「専業禁止!」を謳っているくらいなので、社員が自分で独立したり起業することもあります。そのとき、お互いのビジネスにおいて協力関係を維持して「相利共生」の考え方のもと、お互いいい意味で使いあうという仕組みです。例えば、海外のデザイナーと日本のつくり手をマッチングして海外展開を支援するスキームをサポートする会社を興した人もいれば、購入した職人さんの製品や作品を直接受け取りにいく、あるいは工房などで制作体験をするというECサイトを立ち上げた人もいます。後者は「日本一不便なEC」と呼ばれています(笑)。
メンバーのパラレルワークの外部での動き、そしてフェローとの連携、これらのエンファクトリーを中心とした緩やかな連合が情報の密度・拡がり、そして顧客への提供価値を高めていくという、これからの新しい企業と個人の在り方への僕らなりの挑戦なのです。

加藤健太

加藤健太
リクルートで働いていた90年代後半、インターネットの普及によって個人の時代が必ずくると確信し、AllAboutの創業メンバーのひとりとなる。ここで、財務、総務、人事、広報、営業企画など企業のあらゆる業務をこなし、知見を深める。AllAboutがIPOした後、株式会社エンファクトリーを分社化しその代表に就任。エンファクトリーでは「ローカルプレナーのための自己実現ターミナルの創造」を目指し、また、社内では「専業禁止!!」という人材ポリシーを打ち出して、関わる人々すべての「生きるを、デザイン」を応援中。