2012年10月18日

各位

【発売1か月】「iPhone 5」 の通信会社選択に関する満足度調査
au購入者の約7割が満足、SBMを15ポイント上回る
・au購入者は「つながりやすさ」、「テザリング」、「電池持ちの良さ」に満足
・SBM購入者は、「Wi-Fiサービス」、「ケータイEメールの使いやすさ」、「端末価格の安さ」を支持

株式会社イード

調査マーケティング会社の株式会社イード（東京都中野区　以下イード）は、2012年9月21日にソフトバンク（SBM）とauから発売された「iPhone 5」の購入者500名（SBM：250名、au：250名）を対象に、「iPhone 5　通信会社選択の満足度に関する調査」を実施しました。

■TOPICS

• auのiPhone 5購入者の約7割が満足と回答、SBM購入者の満足度を15ポイント上回る
  iPhone 5購入者に、通信会社の選択について満足しているかを聞いたところ、auは68.4%、SBMは53.2%が満足と回答。auのiPhone 5購入者の満足度がSBM購入者の満足度を15ポイント上回りました。
• au購入者は「つながりやすさ」、「テザリング」、「電池持ちの良さ」で高い満足度
  au購入者は、「インターネットのつながりやすさ」（au:61.6%、SBM:36.0%）、「通信エリアの広さ・圏外の少なさ」（au:60.0%、SBM:27.6%）、「テザリングへの対応」（au:51.6%、SBM:29.6%）、「電池持ちの良さ」（au:31.2%、SBM:16.8%）でSBMを大きく引き離し、満足度が高い結果となりました。
• SBM購入者は「Wi-Fiサービス」、「ケータイEメールの使いやすさ」、「端末価格の安さ」を支持
  SBM購入者は、「Wi-Fiサービス」（au:40.4%、SBM:51.2%）、「ケータイEメールの使いやすさ」（au:20.8%、SBM:30.0%）、「端末価格の安さ」（au：12.8%、SBM：27.6%）でauを凌いで満足度が高い結果となりました。
• 「LTEのインターネットの速さ」は、ややau優位ながらともに高い満足度
  今回のiPhone 5から導入されたLTEの満足度では、「LTEのインターネットの速さ」でau ：66.4%、SBM：62.8%となり、au、SBMともに満足度が高い結果となりました。また「LTEのつながる場所の多さ」についてはau：35.6%、SBM：28.4%となり、auが高い結果になっています。
• 通信会社を決めた理由　auは「通信エリア」、「通信速度」、「LTEの展開」、「テザリング」、SBMは「通信会社を変えたくない」、「LTEの展開」が決め手に
  それぞれの通信会社を選択した理由において、auを選んだ人では「通信エリアの広さ」（60.4%）「通信速度」（58.8%）、「LTEの展開」（58.0%）、「テザリング」（47.6%）が、一方SBMを選んだ人では「通信会社を変えたくない」（67.2%）、「LTEの展開」（40.8%）が高い数値となりました。
• au購入者はMNPが多く、SBM購入者は機種変更が多い傾向
  iPhone 5購入者の傾向としては、MNPでの購入者はauが多く、au：41.2%、SBM：5.6%となりました。一方、機種変更では、SBMが90.0%（au：54.4%）と、多くが機種変更であることが分かり、iPhone 5の購入者の傾向の違いが見られました。

■auのiPhone 5購入者の約7割が満足と回答、SBM購入者の満足度を15ポイント上回る

au、SBMそれぞれのiPhone 5購入者に、auまたはSBMを選択したことについて満足しているかを聞いたところ、auのiPhone 5を購入した人のうち、68.4%が“満足”と回答しました。“不満”と答えた人の少なさも際立っています。一方、SBMのiPhone5購入者では、“満足”と答えたのは53.2%。auと比べて、その差は約15ポイントとなりました。

■au購入者は「つながりやすさ」、「テザリング」、「電池持ちの良さ」で高い満足度

続いて、au、SBMそれぞれのiPhone 5購入者に、満足度の高かった項目について聞いてみました。
まずau購入者について見てみると、「インターネットのつながりやすさ」、「通信エリアの広さ・圏外の少なさ」、「テザリングへの対応」といった項目で“満足”と答える人が多くなっています。SBMとの比較では、「インターネットのつながりやすさ」に満足と答えた人はauが61.6%なのに対しSBMでは36.0%、「通信エリアの広さ・圏外の少なさ」がauは60.0%でSBMは27.6%、「テザリングへの対応」ではauが51.6%、SBM29.6%と、それぞれ20～30ポイントauの満足度が高いという結果に。そのほか、「電池持ちの良さ」についてもauが31.2%で、16.8%のSBMと比べ14ポイント以上満足度が高いことがわかりました。また、「月々の料金の安さ」でも、auが20.8%、SBMが16.4%とauが上回る結果となっています。

■SBM購入者は「Wi-Fiサービス」、「ケータイEメールの使いやすさ」、「端末価格の安さ」を支持

一方、SBM購入者のほうが満足度が高かったのは、「Wi-Fiサービスへの対応」、「ケータイEメールの使いやすさ」、「端末価格の安さ」といった項目。au購入者の満足度と比べてみると、「Wi-Fiサービスへの対応」についてはauの40.4%に対しSBMが51.2%、「ケータイEメールの使いやすさ」についてはauの20.8%に対しSBMは30.0%、「端末価格の安さ」ではauの12.8%に対しSBMは27.6%の人が満足していると回答しています。それぞれ約9～15ポイント、auと差がつく結果となりました。

■「LTEのインターネットの速さ」は、ややau優位ながらともに高い満足度

今回のiPhone 5から導入されたLTE（高速通信サービス）についても満足度を聞いたところ、「LTEのインターネットの速さ」についてはauで66.4%、SBMで62.8%と、ともに6割以上という非常に高い結果に。iPhone 5の最大のウリだけあって、そのスピードには満足している人が多いことがわかります。「LTEのつながる場所の多さ」については数字は下がりますが、auが35.6%、SBMが28.4%とauのほうが満足度が高い結果となりました。

■通信会社を決めた理由　auは「通信エリア」、「通信速度」、「LTEの展開」、「テザリング」、SBMは「通信会社を変えたくない」、「LTEの展開」が決め手に

au、SBMそれぞれのiPhone 5購入者に、その通信会社を選んだ理由について複数回答で聞きました。
auを選んだ人で最も多かったのが「通信エリアが広いから・つながりやすいから」で60.4%。次いで「通信速度が速いから・インターネットが快適だから」が58.8%、「LTEの展開に期待ができるから」が58.0%、「テザリングなど利用できる機能に差があるから」が47.6%となっています。通話やインターネットなど、通信に関する項目に多くの回答が集まる結果となりました。
　一方、SBM購入者では「元々利用している携帯電話会社を変えたくないから」という理由が最も多く、67.2%となりました。続いて「LTEの展開に期待ができるから」が40.8%となっています。
　特に両社で違いが出た項目としては、auが「自宅のインターネット回線とセットでお得な割引サービスがあるから」で大きくSBMに差をつけた（au:33.6%、SBM:4.4％）のに対し、SBMは「Wi-Fiサービスが充実しているから」（au:10.4%、SBM:21.6%）でauに大きく差をつける結果となり、これらも通信会社選択の決め手になってると考えられます。

■au購入者は、MNPが多く、SBM購入者は、機種変更が多い傾向

最後にiPhone 5の契約形態について見てみると、 auでは41.2%が「携帯電話会社変更を伴う機種変更、いわゆるMNP」による購入であるのに対し、SBMでは「MNP」は5.6%であった。一方、SBMでは90.0%と圧倒的に「携帯電話会社変更を伴わない機種変更」が多いことがわかりました。“乗り換え先”としてはauのほうを選ぶ人が多いようです。

【総評】

auとSBM、両通信会社から発売されたiPhone 5ですが、発売して約1ヶ月経過した今、auでは、「つながりやすさ」、「テザリング」、「電池持ちの良さ」、SBMは「Wi-Fiサービス」、「ケータイEメールの使いやすさ」、「端末価格の安さ」で高い満足度を示し、それぞれ特徴が表れた結果となりました。当社が昨年のiPhone 4S発売時に行った満足度調査と比べてみると、auは通信会社選択に関する満足度が約15%高くなっており、今回の調査でSBMとの差が広がる結果となりました。項目別では「インターネットの速さ」の数値変化が顕著で、au、SBMともに約23%満足度が高まる結果となっています。昨年の調査では、大きな傾向としてauは「つながりやすさ」、SBMは「安さ」で満足度が高かったのですが、iPhone 5ではそれ以外の様々な項目も購入者にとって重要な選択基準であることが伺えます。また、iPhoneではiPhone 5からサービスが開始され注目の集まったLTEですが、両社ともに通信速度に関しては満足度が高く、数値としても拮抗する結果となりました。同じ人気端末を発売していることで、なにかと比較されることの多い両社ですが、今後もそれぞれの動きに注目です。