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各位

「福祉車両」に対する意識調査

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2012年9月24日

各位

「福祉車両」に対する意識調査

福祉車両を「知っている」「保有している」人は合計76.3%、しかし
購入時の消費税が非課税であると知らなかったのは85.6%!
福祉車両は「思っていたよりも多くの車種がある」「個人利用にも向いている」
「車いすだけでなく多くの人が利用できる」と感じた人はいずれも7割超

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株式会社イード(本社:東京都中野区、代表取締役:宮川洋 以下、イード)は、 全国30~60代の男女(運転免許保有者)を対象に、「福祉車両に関する意識調査」を実施いたしました。

■TOPICS

  • 福祉車両を「知っている」「所有している」人は合わせて76.3%、ただしそのイメージは「車いすを乗せるクルマ」
    福祉車両の認知率についてまず聞いたところ、全回答者数のうち76.3%が「知っている」または「所有している」と回答。そのイメージを聞くと、「車いすを乗せるクルマ」と答えた人が8割を超え、「高齢者の方が乗るクルマ」「値段が高い」といった他の選択肢に対して大きく差を付けました。
  • 福祉車両の購入時、消費税が非課税になることを「知らなかった」人は9割近く
    「福祉車両の購入時に、消費税が非課税になることを知っていましたか」という購入についての質問では、85.6%が「知らなかった」と回答。認知率では7割を超えましたが、購入時の優遇についてはほとんど知られていないことが明らかになりました。
  • 標準車に比べて福祉車両は「47.9万円」も購入金額が高いと思われている…実際の金額差は10〜30万円程度
    福祉車両の一例として、標準車と「助手席リフトアップシート」装備車との車両価格の差額イメージを聞いたところ、平均で47万9100円という結果に。同種シート装着車を購入する場合、支払額の差は10万1000円から28万8000円(トヨタ自動車の場合)で、福祉車両は実際の購入金額よりも非常に高いイメージを持たれていることが浮き彫りになりました。
  • 福祉車両についての説明を読んだ後の印象は、「選択肢の多さ」「車いす以外の用途」「個人利用にも向いている」点に高い注目
    回答者に対して、福祉車両の種類や車種数、取り扱い店舗、などの情報をご覧いただいただいた上で、福祉車両に対する印象を再度聞いたところ、「思っていたよりも多くの車種で購入できる」「施設(法人)だけでなく、個人利用にも向いている」「車いすの方だけでなく、もっと多くの人が利用できる」がいずれも7割を超えるなど、利便性や選択肢の多さに高い関心があることが分かりました
  • 自分や家族の将来に、福祉車両の存在が「魅力的」と感じる人は44.9%
    「あなたや家族にとって、福祉車両は魅力的に感じますか」という質問に対しては、「魅力的」と答えた人は44.9%。とくに最初の認知度の質問で福祉車両を「知っている」と答えた人は、「知らない」と答えた人に比べて約20ポイントも「魅力的」と感じる人が多く、福祉車両について認知している人ほど、購入対象として現実的な選択肢になっていることが分かりました。

【調査概要】
■調査名: 福祉車両に関する意識調査 
■調査対象: 全国30~60代男女、運転免許保有者
■回答者数: 計1,915名 (福祉車両を保有している人115名 / 保有していない人 1,800名)
■調査期間: 2012年8月9日(水)~9月2日(日)

■福祉車両を「知っている」「所有している」人は合わせて76.3%、ただしそのイメージは「車いすを乗せるクルマ」がほとんど

30代~60代の運転免許保有者に、まず「福祉車両を知っているか」を尋ねたところ、70%以上の人が「知っている」と回答。「現在保有している」と答えた6%と合わせ、福祉車両の認知率は76.3%にのぼりました。また、「福祉車両と聞いてどんなイメージを思い浮かべるか?」については、「車いすを乗せるクルマ」が80%以上と断トツ1位で、「下肢障がいの人が乗るクルマ」「高齢者の方が乗るクルマ」など、他の選択肢と大きく差が開く結果となりました。実際には、足腰に負担がかからないよう乗降がしやすい仕様になっている車や、足が不自由な方が自分で運転できる仕様になっている車など、ひと口に福祉車両といっても多様なものがあるのですが、一般の人のイメージはほとんどが“車いす仕様”であることがわかります。

【グラフ1】あなたは「福祉車両」をご存知ですか?(単数回答)【グラフ2】あなたにとって「福祉車両」のイメージはどのようなクルマですか?(複数回答)

■9割近くの人が福祉車両購入時に消費税が非課税になることを「知らなかった」! 標準車との購入差額も「47.9万円」と割高イメージ…実際の金額差は10~30万円程度

次に、福祉車両の購入価格に関する質問をしました。「福祉車両の購入時に、消費税が非課税になることを知っていたか」を尋ねたところ、85.6%が「知らなかった」と回答。福祉車両そのものは知っているものの、税の優遇措置についてはほとんど知られていないことが明らかになりました。
 また、車両価格のイメージについて、「助手席リフトアップシート」装備車(車いすからの乗り降りをスムーズにするため、助手席が回転し車外へスライドダウンする車)を例に、標準車と比べどのくらい車両価格が高いと思うか聞きました。すると、平均で「47万9100円」という結果に。実は、トヨタ自動車の場合、同種シート装備車を購入する場合、標準車との支払額の差は10万1000円~28万8000円。福祉車両は、実際の購入金額よりも非常に高いイメージを持たれていることが浮き彫りになっています。

【グラフ3】車の購入時に「福祉車両」を購入すると、車両価格の消費税が非課税になります。そのことをご存知でしたか?(単数回答)

■福祉車両についての説明を読んだ後の印象は、「選択肢の多さ」「車いす以外の用途」「個人利用にも向いている」点に高い注目

回答者に対して、福祉車両の種類や車種数、取り扱い店舗など、福祉車両に関する様々な情報を提示したうえで、再度福祉車両に対する印象を聞きました。すると、「思っていたよりも多くの車種で購入できる」と答えたのは73.4%、「施設(法人)だけでなく、個人利用にも向いている」と答えた人が72.7%、「車いすの方だけでなく、もっと多くの人が利用できる」が70.2%、「乗り降りしやすく、使い勝手がよさそう」は69.5%と、選択肢の多さや利便性に高い関心があることが分かりました。そのほかフリーアンサーでは、今回福祉車両について知ったことで、「優遇制度も含めて、もっと宣伝されればよいと思う」(男性60代以上)といった声や、「車の乗り降りは、病人やお年寄りにとって元気な人には想像つかない程疲れる。CM等で価格も含め、手軽に購入できる事を知らせてほしい。この価格なら、知っていたら絶対購入していました」(女性40代)といった声も上がりました。

【グラフ4】「福祉車両」はあなたや、あなたのご家族の将来の利用に魅力的だと思いますか?(単数回答)

■自分や家族の将来に、福祉車両の存在が「魅力的」と感じる人は44.9%

「あなたや家族にとって、福祉車両は魅力的に感じますか」という質問に対しては、「魅力的」と答えた人は44.9%となりました。特に、「福祉車両を知っているか」という最初の質問で「知っている」と答えた人では49.6%となっており、「知らない」と答えた人の30.9%に比べて約20ポイントも高い結果となっています。さらに、「今後クルマを購入するときに福祉車両も候補に入れたいと思うか」については、27.1%が前向きに検討したいと回答。ここでも、「福祉車両を知っている」と答えた人は「知らない」と答えた人より12.5ポイント高い30.2%が候補に入れたいとしています。福祉車両について以前から認知していた人ほど、福祉車両を魅力的と感じる人が多く、購入対象として現実的な選択肢になっていることがわかります。 また、利用を検討したい理由として「両親が高齢のため」という意見も多く上がりました。障がいを持った方だけでなく、お年寄りなど足腰に不安をお持ちの方々にとっても利便性が高い、と評価した人が多いといえるでしょう。

【グラフ5】「福祉車両」はあなたや、あなたのご家族の将来の利用に魅力的だと思いますか?(単数回答)【グラフ6】あなたが今後クルマを購入するときに「福祉車両」も候補に入れたいと思いますか?(単数回答)

【総評】

冒頭の認知度についての質問で8割近くが「知っている」と回答したように、人びとの間ではかなりの認知度を得つつある福祉車両。でも、実際に利用したことがない人にとっては、“どんな種類があるのか”“車両価格はどれくらいなのか”など、まだ具体的な情報は行き渡っていないことが今回の調査で明らかになりました。

福祉車両には、高齢者など足腰に負担をかけずに乗降するための「回転シート車」、助手席へ楽に移乗できるようシートが車外にスライドダウンする「助手席リフトアップシート車」、セカンドシートが車外にスライドダウンする「サイドリフトアップシート車」、車いすのまま乗車できる「車いす仕様車」(以上トヨタ自動車の場合)など、様々な種類があるのですが、今回の調査ではほとんどの人が福祉車両のことを単に「車いすを乗せるクルマ」と回答しています。

また、購入時の税の優遇措置などもあまり知られていないようで、約9割の人が「福祉車両を購入する際、消費税が非課税になることを知らなかった」と回答。消費税だけでなく、自動車取得税、自動車税についても減免されるなど、様々な公的補助が受けられるため、実際の購入金額は多くの人が抱くイメージより低く済むといえそうです。実際、「自分や家族の将来を考えたときにあると良い」「車いすの方だけでなく、もっと多くの人が利用できる」と答えた方が半数以上を占めたように、足腰に不安を持ち始めたお年寄りのいらっしゃるご家庭など、福祉車両を現実的な候補として考えている人も多くいることが分かりました。

■お問合せ先
担当:永島

URL:http://www.iid.co.jp

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