イード、金融機関向け出版社株式会社エディトを子会社化
~機関投資家向け専門誌「J-MONEY」を軸にデジタル変革を推進
株式会社イード(本社:東京都中野区、代表取締役:宮川洋、以下 イード)は、株式会社エディト(本社:東京都渋谷区、代表取締役:盛直樹、以下 エディト)の発行済株式の75.8%を取得し、子会社化いたしました。
■エディト子会社化の背景と目的
近年、金融業界では機関投資家による資産運用の多様化や、ESG投資の拡大など、専門性の高い情報需要が急速に高まっています。また、円安やコーポレートガバナンス改善により日本市場が海外投資家にとって魅力的な投資先として注目される中、金融プロフェッショナル向けの質の高い情報提供がますます重要となっています。
イードは、これまでコンシューマー向けメディア事業で培ってきたデジタルプラットフォーム運営のノウハウを活かし、B2B領域への本格参入を目指してまいりました。今回のエディト子会社化により、金融業界におけるB2Bメディア事業の基盤を確立し、新たな成長領域として事業拡大を図ってまいります。
■エディトについて
エディトは1968年の設立以来、金融機関向けの専門出版社として確固たる地位を築いてきました。同社が発行する以下の定期購読誌は、金融業界のプロフェッショナルから高い評価を受けています。
•「J-MONEY」:1986年創刊(前身「ユーロマネー日本語版」)の機関投資家向け金融専門誌
•「ファンドマーケティング」:投資信託販売のためのマーケティング情報誌
•「保険マーケティング」:保険販売会社(銀行、証券、保険代理店など)向け営業支援情報誌
特に「J-MONEY」は、年金基金、銀行、生損保といった機関投資家や事業会社の運用担当者に30年以上にわたって読み継がれており、金融業界において高い信頼性と専門性を誇る媒体として業界で認知されています。
■統合によるシナジー効果
1. デジタル変革の加速
イードが持つデジタルメディア運営のノウハウとテクノロジーを活用し、エディトの出版物のデジタル化を推進します。「J-MONEY Online」をはじめとするWebプラットフォームの機能拡充により、リアルタイム性の高い金融情報の提供を実現します。
2. コンテンツの相互活用
イードが運営する経済・金融関連メディア「マネーの達人」「庶民のIPO」などとエディトの専門知識を融合し、個人投資家から機関投資家まで幅広い読者層に対応したコンテンツ戦略を展開します。
3. イベント・セミナー事業の強化
エディトが主催する「J-MONEYカンファレンス」などの業界イベントと、イードのイベント運営ノウハウを組み合わせ、金融業界向けイベント事業を拡大します。
4. 調査・リサーチ事業の拡充
イードのリサーチ事業の知見とノウハウを活かし、金融業界向けの市場調査や顧客満足度調査を展開。金融機関のマーケティング活動をより多角的に支援します。
■金融メディア市場の可能性
日本の資産運用業界は「資産運用立国」の実現に向けた政策的後押しもあり、今後さらなる成長が期待されています。機関投資家による運用資産の拡大、オルタナティブ投資の普及、フィンテックの進展など、金融業界の構造変化が加速する中で、専門性の高い情報メディアの重要性は一層高まると予想されます。
両社の統合により、紙媒体からデジタルメディアまでを網羅した総合的な金融情報プラットフォームを構築し、変化する業界ニーズに対応してまいります。
なお、本件による当社の連結業績に与える影響は軽微です。
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