イードとロボットスタート、自動車向けAI音声アシスタントに関する調査テストを実施
第1回評価「使用感良好のMBUX、車両連動性が高いBMW」
「iid 5G Mobility」でモビリティ革命への貢献を目指す株式会社イード(本社:東京都新宿区、代表取締役:宮川 洋、以下 イード)と、資本業務提携先であり、音声コンテンツおよびロボット・AI・IoT関連の調査コンサルティングに強みを持つロボットスタート株式会社(本社︓東京都⽬⿊区、代表取締役社⻑︓中橋義博、以下 ロボットスタート)は、両社の強みを活かし、海外ではすでに主流になりつつある自動車車内のAI音声アシスタントの日本語環境における想定質問を200問用意し、それぞれのAI音声アシスタントに対し質問およびテストを実施し、評価を行いました。
評価に際しては、現在日本語で利用できる、メルセデス・ベンツに搭載されているMBUX、BMWに搭載されているBMW インテリジェント・パーソナル・アシスタント、また車載接続モードを搭載しているLINE(LINEカーナビ)、Siri(CarPlay)、Google Assistant(Android Auto)の5つのAI音声アシスタントの比較を行いました。
また、すでにAI音声アシスタントが普及しているアメリカ/中国と、日本のユーザーの実態を比較、AI音声アシスタントに対する利用状況や自動車内でのニーズに関するアンケートも実施しました。
これらふたつの調査により、今後の日本語環境によるAI音声アシスタント普及時のヒントが得られると考えています。先行する米中の市場では、AIを音声アシスタントとしてUI(User Interface)に活用するシーンが生活のなかで増えています。とくに車内では、運転するドライバーの補助的な役割だけでなく、家や街と繋がるコネクテッドカーのHMI(Human Machine Interface)としてモビリティの発展に大きな役割を担うことが期待されています。
日本で開発されるクルマが国際的に競争力を持ち続けるためにも、国内で走るクルマに高度なAI音声アシスタントが搭載されて、かつ利用シーンが広がる必要があると考えています。イードおよびロボットスタートは、今回のような調査を定期的に行うことで、ユーザーニーズを把握した上で競争領域を刺激しつづけます。
■日米中 音声AIアシスタント利用実態調査(抜粋)
■車載AIアシスタント評価テスト概要
■参考データ(一部)
■結果
標準(メーカー純正)搭載型AI音声アシスタント対決→ MBUX(メルセデス) V.S. BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント は「ひきわけ」
車載接続モード搭載スマートフォンAI音声アシスタント対決→ Apple“CarPlay”の勝利!
■調査担当者によるコメント
- ・MBUXとBMWは「ひきわけ」。結果の数値評価ではBMW優位だが、体感性能はMBUXが優位
- →ウェイク性能がよく、シンプルに使えるMBUX。使用頻度の高い音楽再生に強み
- →BMWは車両との連動機能が充実。ただしウェイク性能が低く、応答音声が聞き取りづらい
- ・LINEカーナビは「堅実派」
- →車載器単独で使えるが、車両との連動性は低い独自の立ち位置
- →誤認識による回答が少ない堅実派
- →ニュース、会話などエンターテインメント領域に強み
- ・Android AutoとCarPlayは、CarPlayの勝ち
- →Android Autoは、目的地設定に特化。会話を楽しむ要素には対応せず
- →CarPlayは、日本語環境へのローカライズを丁寧に実施している様子。リクエスト完遂率が高い
■調査レポートの販売について
今回の調査にご興味をお持ちいただいた法人様に対して、詳細データ付きのレポートを販売いたします。初回に付き日米中音声AIアシスタント利用実態調査と合わせて調査担当者訪問による報告会を実施いたします。ご興味ある方は下記までご連絡ください。
■iid 5G Mobilityについて
「iid 5G Mobility」は、第5次モビリティ革命を支援するアクセラレーターとして、この領域で新たに立ち上がるベンチャー企業や、この領域で新たな取り組みを行う企業に対し、情報支援、事業開発支援、マーケティング支援、商品・サービス開発支援、資金調達支援などを行うことを目的として、2017年夏より取り組みを始めております。
■ロボットスタート株式会社について
2014年12月創業。スマートスピーカー、音声アシスタント、コミュニケーションロボット、サービスロボット、AI、IoTなど最先端領域にフォーカス。プラットフォーム事業・メディア事業・コンサルティング事業を通じて、業界の発展に貢献してまいります。