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次世代高速通信サービスカバーエリア評価 全国14都市42ヵ所のエリア状況を網羅

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2012年11月29日

報道関係各位

次世代高速通信サービスカバーエリア評価
全国14都市42ヵ所のエリア状況を網羅

株式会社イード

株式会社イード(本社:東京都中野区、代表取締役:宮川洋 以下、イード)は、全国14都市の冬のおでかけスポット、地上・屋内・地下、合計42ヵ所における「次世代高速通信サービスのカバーエリア調査」を実施した。

昨今、各キャリアの次世代高速通信サービスは、対応エリアや通信速度においてますます競争が激化しており、市場も急速に拡大している。また、テザリング対応スマートフォンへの注目も高まり、家でも外でも快適にインターネットを利用できる環境が整いつつある。一方、各キャリアはそれぞれ自社の高速通信サービスについて対応エリアを公開しているが、それが必ずしも実態を反映していないと疑問の声が上がることもある。
全国20代~40代の会社員男女を対象として事前に行なった「次世代高速通信に関する意識調査」では、現在、高速通信を利用している人は24.8%にとどまったものの、今後利用してみたいと回答した人は68.9%にのぼり、高速通信への関心の高さが浮き彫りとなった。高速通信を利用してみたい理由として、WEBサイト閲覧が87.4%、動画の視聴が32.3%、写真のアップロードが27.7%であった。
しかし、高速通信に対して、「あまりつながらないのでは」、「対応しているエリアがまだまだせまいのでは」といった不安を抱いている人も多かった。また、スマートフォンによるテザリングについては、「バッテリーの持続時間が心配(38.2%)」といった不安の声も聞かれ、高速通信の利用についてはモバイルルーターでの利用が主流(71.0%がモバイルルーターで利用)という結果だった。

こうした結果を受け、今回は対応エリアに着目し、次世代高速通信サービスの中でもモバイルWi-Fiルーターを扱っている4キャリアのカバーエリア評価を実施した。これから年末にかけてイベントが多数あり、SNSへの投稿などオンラインによるコミュニケーションが活発化していくことが予想される中、全国14都市42ヵ所におけるクリスマスシーズンの人気スポットでの高速通信サービスのカバーエリアの実態を明らかにした。
調査結果は下記の通り。

■TOPICS

  • 全国的に高速通信エリアが広く使えたのは「WiMAX」と「Xi」
    全国的に高速通信が使えたのは、「WiMAX」と「Xi」。地上以外に屋内・屋外のスポットでも安定して高速通信が使えた。
  • 実効速度が速いスポットが一番多かったのは、「WiMAX」
    通信の実効速度のランキングで一番速度が速かったのは、「WiMAX」という結果になった。

【調査結果詳細】

  • 全国的に高速通信エリアが広く使えたのは「WiMAX」と「Xi」
    主要都市の地上エリアは全キャリアともに、ほぼ問題なく高速通信が使用可能。なかでも最も広く使えたのは「WiMAX」で高速通信エリアは40スポット、続いての「Xi」の高速通信エリアが35スポットと広く使えた。また、「WiMAX」と「Xi」は、3G通信を含めると屋内、地下を含め全スポットで通信が使えた。「EMOBILE LTE」、「SoftBank 4G」に関しては、屋内、地下のカバー率で上位2キャリアにやや遅れを取っており、地下や屋内では、3G回線や圏外となるスポットも散見された。
  • 実効速度では、「WiMAX」が一番速い
    全国42ヵ所の通信速度測定の結果、最速を獲得したスポットが最も多かったのが「WiMAX」。多くのスポットで安定した実効速度を記録している。カバー範囲で「WiMAX」に迫っている「Xi」も、極端な速度の上下が少なく、一定水準で安定した通信速度を保ったが、全キャリアが高速通信を利用可能なスポットでは最速を記録することが少ないなど、通信速度では他キャリアに一歩及ばないケースが目立つ。一方、通信エリアでは「WiMAX」、「Xi」の後塵を拝した「SoftBank 4G」、「EMOBILE LTE」は、スポットによっては非常に高い実効速度を記録。動画再生テストにおいては他キャリアに比べて停止回数が多いなど安定性では劣るものの、電波状況や環境によっては高速な通信が可能になる場合もあった。

■全国14都市42スポットでの次世代高速通信エリア比較一覧

■「地域別」次世代高速通信エリア比較一覧

【調査概要】

■調査方法

調査期間:2012年11月9日(金)~11月15日(木)
測定場所:クリスマスシーズンの人気スポット 地上・屋内・地下、全国14都市 合計42ヵ所
調査方法:上記期間のうち平日の9:00~23:00の時間帯に各ルーターを同条件化で3回計測し、下りの通信速度の平均値を記録。また、その時の高速通信入否状況、電波本数に加えて、YouTubeにて同一の動画を視聴した際の停止回数を記録した。
計測ツール:RBB TODAY スピード測定 http://speed.rbbtoday.com/
使用ルーター:NTTドコモ(L-04D)、UQ WiMAX(DATA08W)、ソフトバンクモバイル(102HW)、イー・モバイル(GL04P)
使用PC:TOSHIBA dynabook R731/B CPU:インテルCore i5-2520M

■調査に使用したモバイルインターネットサービスについて

  • 1)使用ルーターについて

  • 2)サービススペックについて

     ※各社ホームページを元に当社作成

■実使用に関して(調査員所感としての各キャリア使用感)

下記の項目を中心にみた、各社モバイルインターネットサービスの調査員使用所感

  • 検索に要する時間
  • データのアップ/ダウンロードに要する時間
  • 動画視聴の快適性(再生中に止まらない、動画本来のスピードで再生できる など)
  • 「WiMAX」使用所感
    • 検索など一般的なウェブサイトの閲覧に関しては不満を感じることはなく、最も安定して快適に利用できた。
    • 通信の最高速度は15Mbps程度だが、電波感度のよいスポットなら、大容量のファイルでも快適にダウンロードできるだけの速度はある。ファイルのアップロードについても、メールへのファイル添付程度であれば十分に使用可能。
    • 動画は再生開始から終了まで全スポットで停止することなく再生された。読み込みも安定しており、再生が始まれば最後まで危なげなく試聴できた。
    • 唯一、データ通信量の制限が無いため、思う存分使用できる。
  • 「Xi」使用所感
    • 高速通信が利用可能なスポットも多く、一般的なウェブサイト閲覧に関しては安定して利用可能。
    • 通信の最高速度は16Mbps程度だが、最速値を記録したスポットは少なかった。LTE使用可能エリアであれば、全体的に速度は安定しており、ファイルダウンロードは比較的快適。アップロードについても「WiMAX」同様、数MB程度のファイルであればストレスを感じずにアップロードできる。
    • 動画再生は若干停止するスポットもあったが、基本的には通信が安定しており、停止しても1~2回程度で、再生が開始されれば快適に試聴できた。
    • ただし、3G回線に切り替わると通信速度が目立って落ちる傾向で、ファイルのアップロードなどには不安を感じる場面もあった。
  • 「SoftBank 4G」使用所感
    • 通信可能なエリアであれば速度は十分。ただし、3G回線も含めて圏外になる場面が目立った。特に3G回線使用時、アンテナ表示本数が落ちると一気に速度が不安定になる場面もあり、バナー広告の多いサイトなどはやや表示に時間を要した。
    • 通信の最高速度は高く、感度の良いエリアであれば、ちょっとした光回線にも遜色ないスピードを記録することもあった。ただし、やや通信速度が不安定な印象で、同エリアでの通信でも速いときと遅いときのばらつきも見られた。
    • 動画再生については停止した回数が最も多く、場合によっては1分弱の動画で10回以上停止し、事実上試聴不可能というスポットもあった。
  • 「EMOBILE LTE」使用所感
    • SoftBank 4G同様、通信可能なエリアであれば、高い実効速度を記録することが多く、一般的なウェブサイトであれば閲覧などで不満を感じる場面はほとんどなかった。
    • 3G回線に切り替わった場合でも、比較的通信が安定していたが、YouTubeの動画が停止する場面が何度か見られた。
    • 高速通信のカバーエリアに不安が残り、特に屋内・地下は入りにくい印象。
    • 実効速度は安定していたものの、多キャリアと比べると少し見劣りする。

【参考資料】

▼意識調査について
高速通信に関する意識について

【意識調査総評】

●高速通信サービス、料金、バッテリーに次ぐ不安はエリアカバー率と通信速度
イードが行なった意識調査では、現時点で高速通信サービスを使用しているユーザーは約25%にとどまっているが、一方で使用していないユーザーの7割近くが「利用したい」と考える潜在ユーザーだということが明らかになっている。高速通信の用途として最も多いのはウェブサイト閲覧だが、ホームユースの場合は次いで音楽、動画といったリッチコンテンツの視聴、職場の場合は大容量ファイルの送受信といった、高速通信を活かした活用にニーズが集まっている。一方でユーザーが不安や不満としてあげているのが、まず料金とバッテリーの持続時間。高速通信全般でも、スマートフォンでのテザリングでも、この2つが不安点として圧倒的に目立つ。それに次いで、エリアのカバー率、通信速度といった、実際にどの程度高速通信の恩恵を受けられるのかという点に関心が集まっている。

【調査概要】
■調査期間:2012年11月9日(金)~2012年11月13日(火)
■調査方法:オンラインアンケート
■調査対象:20代~40代の会社員男女
■回答者数:計500名
■回答者属性:男性246名/女性254名

■お問合せ先
調査結果に関するお問い合わせ
担当:メディア営業本部 大羽

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